[34]群青色のカフスボタン

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披露宴も無事に終わって
場所は上のフロアに移動して、二次会。

泣きすぎちゃったから
凪ちゃんと一緒にトイレでお化粧直し。

♡)はぁ…、本当に素敵だったね♡
凪)うん♡
♡)次は凪ちゃん達かぁ……
凪)なんか自分たちももうすぐだから
  今日はドキドキしながら見ちゃったw
♡)そうだよね!

外に出ると、別の宴会場の人たちも
うろうろしてて…

♡)あれ、どっちだっけ?
凪)こっちだよw
  ♡ちゃん、方向音痴?w
♡)バレた!///
凪)あはははっw

人波を縫って戻ろうとすると…

男)なぁんか可愛い子いるぅ〜〜♡
♡)わぁっ!

後ろから腕を掴まれて…

♡)ちょ、離してください!!

うわ、すっごくお酒臭い!
酔っ払いだ!!

男)うんわっ。まーじで可愛いじゃん///
♡)や、痛い!離して!
男)こっちの子も可愛いかなー?♡

酔っ払いが凪ちゃんに触ろうとしたから
私はその手をチョップした。

男)ぶはっww
  チョップされてやんの!w
男)何してくれんのーちょっとーーw
♡)触んないで!!
凪)♡ちゃん…っ
男)チューしちゃうぞーこのやろーー♡

近づいてくる気持ち悪い酔っ払いを
サッと避けて逃げようとすると
もう一人が私の肩を強く引いた。

♡)…っ
男)マジですっげぇ可愛いじゃん♡
  一緒に飲もうよ。
♡)離してってば!
  凪ちゃん!先戻って!
凪)…っ
♡)いいから!早く!

目で合図して
凪ちゃんがいなくなったのを確認して
私は戦闘態勢に。

男)え、ちょ、何そのポーズ!w
♡)私ボクシング習ってるんだからー!
男)ぶはっww
  ちょ、可愛すぎ…ww
♡)バカにしないでよー!
  来たらパンチするからねっ!!
男)パンチってww

女の子をバカにして〜〜!!

男)可愛い子がそんな野蛮なことしちゃ
  ダメでしょww
♡)きゃぁっ!!

敵は二人だと思ってたのに
後ろから誰かに捕まった!!

男)どれどれ、顔見せてw
♡)やだ!離して!!!
男)あ、マジで可愛い。大当たり。
♡)お酒くさいっ!!
男)俺たち酔っ払いだからねー♡

ダン!!!!

男)いってぇ!!!

私を捕まえてる男の人の足を
思いっきり踏んでやった!!

そのまま逃げようとすると…

♡)…っ
男)見かけによらず勇ましい子だね〜〜w

また回り込まれて…

やだ!!もうしつこい!!

男)ボクシング習ってるくらいで
  この人数に勝てると思ってんの?ww
♡)…っ

そう言われると、少し怖くなる。

でも…でも…
いざとなったら急所を蹴るんだもん!!

男)別にここで犯そうなんて
  言ってねぇんだからw
男)ちょっとくらい一緒に飲もうぜ、って…
  ……ッ!!!!

私の手首を掴んでる男の人の手を
横から誰かが捻り上げて、

顔をしかめた酔っ払い。

光ったのは、群青色のカフスボタン。

♡)…っ

後ろを振り向くと…

臣)ぶっ殺されてぇのか、てめぇら。

黒いサングラスに
聞いたことないような低い声。

表情を変える酔っ払いたち。

その場が凍りついたように
静かになって……

賢)ほんとに殺されたくなかったら
  早く逃げた方がいいよー

賢司くんがそう言うと
みんな怯えたように逃げていった。

だって…

だって…

臣くんが本当に怖いから。

♡)マフィアみたい……
臣)はぁ?!
賢)ぶっww
  マフィアって!!ww
♡)だって…

臣くんがサングラスを取って
私を抱きしめた。

♡)…っ///
臣)はぁ…、もう…っ
♡)お、臣くんっ///
臣)うるせぇ!少しじっとしてろ!
♡)////

どくん…どくん…

臣くん、走ってきてくれたんだ。
まだ少し息が切れてる。

臣)凪ちゃんが…血相変えて飛んできたから…
♡)あ…っ
臣)良かった…間に合って…
♡)…っ

また臣くんに心配かけちゃった…

♡)でも私…っ、戦おうと…
臣)あのなぁ!
♡)…っ

臣くんに肩を掴まれて…
すっごく真剣な目に、捕まった。

臣)順番が違ぇだろ!
♡)え…?
臣)まずは助けを呼べ!
♡)…っ
臣)他にも人いたんだから
  大きな声で叫べよ!!
♡)あっ…そっか…

思いつかなかった。

臣)で、その次はすぐ急所!!
♡)…っ
臣)女一人で勝てるわけねぇだろ!
♡)ごめんなさい……
臣)もう…っ

ぎゅぅっ

♡)…っ

またぎゅってされた。

♡)臣くん…苦しい…///
臣)ん。
♡)////

全然離してくれない。

臣)誰もいないからもう少しだけ。
♡)えっ…

しばらくして臣くんが解放してくれると
本当に周りには誰もいなくて…

♡)賢司くんは…?
臣)凪ちゃんと先に戻ったよ。
♡)全然気付かなかった…
臣)あ、…赤くなってる。
♡)あっ…

さっき掴まれた右腕。

臣)チッ
♡)!!!

臣くんが舌打ちした!!
わ!!怖い顔してる!!!

臣)一発殴ってやれば良かった…
♡)だ、だめだよ!こんなところで!
臣)……
♡)…っ

さっきは王子様みたいだったのに
今は本当にマフィアみたいで…

一体何人の臣くんがいるんだろ……

♡)ううっ…///

ぎゅむっっ

臣)どうした。
♡)……

なんか…
ぎゅってしたくなったんだもん…

♡)…ぎゅぅ…
臣)……
♡)誰も…いないから…//
臣)……ん、//

臣くんにもう一回抱きつくと
臣くんが優しく背中をトントンしてくれて…

♡)すぐに来てくれて…ありがとう…
臣)ん。
♡)心配かけて、ごめんね…?
臣)……

トン…トン…

臣)いや、お前も怖かったよな、ごめん。
♡)ううんっ
臣)俺の側から離れんな。
♡)……はい。
臣)ん!

顔を上げると
臣くんが頭をポンポンしてくれて…

やっといつもの笑顔で、笑ってくれた。

♡)////

なんだろう…
一気にきゅぅぅん……

臣)ほら、二次会行くぞ。
♡)……臣くん…
臣)んー?

繋がれた手を、きゅっと引いた。

♡)……
臣)どうした…?
♡)……ちゅぅ…///
臣)…っ

本当はぎゅーも足りない。

なんだかすっごくしてほしいんだもん。

臣)あーー、……こっち。
♡)…っ

手を繋がれたまま
柱の陰まで連れていかれて…

ぎゅっっ

臣くんはもう一度、抱きしめてくれた。

♡)////

とくん…とくん…

身体がゆっくり離れると
そのまま重なる視線は

なんだか熱を帯びていて…

「キスしてほしい」

そう思ったのと同時に、
唇が優しく塞がれた。

短く、柔らかく
重なり合ってたキスは…

だんだん…
長く、熱いキスに変わっていって…

♡)……は…ぁっ、///

臣くんがしっかり腰を抱いてくれてるから
私は臣くんのほっぺを両手で包んだ。

♡)また…グロス、ついちゃう…
臣)……ん、いいよ……
♡)////

臣くんの瞳の奥までが
群青色に染まったみたいに、
夜の熱を感じて…

♡)じゃあ…もっと…///
臣)…っ

唇を近付けると
優しく頭を支えられて

キスはもっと、深くなった。

♡)ん…、っ…、はぁ///

胸がドキドキして…
身体が熱くなっちゃう。

ゆっくり離れた唇を
名残惜しく、視線で追いかけると

臣くんが熱いため息を吐いて
私を抱きしめた。

臣)……はぁ、抱きたくなる///
♡)…っ

ドクン…

ドクン…

臣)……///
♡)……///

そっと離れた身体。

繋がれた、手と手。

臣)戻るか……///
♡)……(こくん)///

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二次会のバーに戻ると
もうみんな盛り上がってて

俺たちに気付いた凪ちゃんが走ってきた。

凪)ごめんね!先に戻ってきてた!
♡)ううん!
賢)なんかイチャつき始めたから
  気を利かせましたわ。
臣)そりゃどーも。
♡)////
賢)あーゆー時は大声出せって
  凪に言ってたところ。
臣)ああ。
凪)ごめんね?
  私ああいうの初めてだから
  びっくりしちゃって…役立たずだった。
臣)あーゆー時は男の急所蹴るんだよ。
賢)ちょっと!うちの子に野蛮なこと
  教えないで!w
臣)なんでだよw
  正しい対処法だろ!な!
♡)うんっ!!
賢)ぶはっっww

K)あ、いたいた!
♡)Kちゃんっ!
K)なんだったの?大丈夫?
♡)うん!
K)臣広と賢司くんがすっ飛んでったから
  何事かと思ったよ。
♡)えっ
K)臣広はいきなりサングラスかけるしw
臣)ああ、これ?w

俺がもう一度サングラスをかけると
みんなして大笑い。

臣)なんでだよw

一応顔バレしないように
念のため、と思って持ってきてたのに。

K)マフィアみてぇ!ww
♡)だよね!怖いよね!
臣)えっ…

お前、怖がってたの?

K)こんな男現れたらさすがにビビるわw
賢)酔っ払いたち、マジでビビってたからねw
臣)そんな怖い…?
♡)怖いよぅ…
凪)でもちょっとカッコイイ///
臣)凪ちゃん話わかる子じゃーん♡

俺が凪ちゃんの頭に手を置くと
賢司に叩かれた。

賢)マフィアにさらわれる!!
♡)あはははっw
ポ)わぁ!臣広!!!
臣)おっ

ポールが俺を見つけて
肩を叩いてきた。

ポ)カッコイイね!どうしたの!
臣)ははっw
凪)ほら、ポールもカッコイイって。
♡)あれ…なんでさっきは
  あんなに怖かったんだろう…
賢)殺意に満ちてたからじゃねw
♡)なるほど!!
賢)ちょ、それ貸してw
臣)おう。

賢司が俺のサングラスをかけて
俺の真似を始めた。

賢)ぶっ殺されてぇのか、てめぇら。
臣)ぶっww
K)何それ!!w
賢)広臣の再現ww
♡)似てる!!
  でももっと怖かった!
賢)もっと声低かったか。
♡)うん!
凪)あはははw
臣)……

俺、そんな怖かった?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さ)みんな、さっきはありがとねーー♡

真っ白なワンピースに着替えたさくちゃんが
遅れて登場。

♡)さくちゃーーん♡
さ)♡〜〜〜!!
  ちょっと!歌!ほんと感動したんだけど!
♡)えへへ///
さ)臣くんも!ほんとにありがとう!
臣)喜んでもらえて何よりです。
さ)ほんっっっとにすごかった!
  鳥肌立った!!
臣)はははw
さ)お見送りの時もみんな言ってたよ!
  二人の歌すごかったって!
♡)ほんとー?♡
さ)それに歌は頼んだけど
  まさかピアノまで弾いてくれるとは
  思ってなかったから!
  びっくりした♡
♡)えへへーー♡

いっぱい練習して良かったぁ♡

さ)一応アナウンスしてもらったけどさ、
  式のムービー撮ってくれてた人だけ
  撮影してくれてたから、
  あとでDVDに焼いて渡すね♡
臣)マジか。ありがとう。
♡)わーーい♡

それからみんなでお酒を飲みながら
楽しくお喋りして

最後のビンゴ大会は
ポールが1位のホームベーカリーを当てて
Kちゃんがそれを奪い取って

私と臣くんは残念ながら
何も当たらず。

終電の時間になって解散して
二人でタクシーで帰ってきた。

家に着いてから
せっかくお揃いだから写真撮りたい!
っていう私のワガママにも
臣くんは笑顔で付き合ってくれて

にゃんこと一緒に記念写真を撮った。

♡)ふふふ…お揃いー♡
  ね、ね、マフィアバージョンも撮ろー!
臣)えーー!
  怖いんじゃなかったのかよw
♡)いいからー♡
臣)はいはいw

臣くんにサングラスをかけてもらって
もう一枚、パシャリ。

♡)あははっ♡
  マフィアだーー♡
臣)なんだかんだで気に入ってない?w
♡)うんっw

だって…
あの時は怖かったけど
普通に見たら
ハリウッドスターみたいなんだもん♡

臣)よし、じゃあ風呂の用意してくるわ。
♡)あ、私やるよー!
臣)いいから座ってろ。

サングラスを外した臣くんが優しく笑って
頭をポンポンしてくれた。

♡)////

はぁ…
やっぱり今日の臣くん、すっごくカッコイイ…

ドキドキドキ///

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あーあ…
今日の♡、ほんと可愛いんだけど…///

あのドレス、似合ってるよなぁ〜〜
買ってやって良かった♡

他所の男どもにジロジロ見られんのは
気に入らねぇけど…

まぁ今日は全員、駆除できたし。

臣)よしっと。

風呂を洗ってリビングに戻ると
ソファーの上でスヤスヤ寝てる♡。

臣)お前は…こんな数分で…
  ほんとのび太だなww

静かに隣に座って
その寝顔を覗き込む。

酒が入ってるからか
頬が少し赤くて…

その熱を吸い取るように、
指の背で頬を撫でた。

♡)……ん…、

♡は少し動いただけで
目を覚まさない。

臣)……

「…ぎゅぅ…
 誰も…いないから…//」

「……ちゅぅ…///」

さっきの♡を思い出す。

なんか最近…
こいつ、ずるいよな?//

前までは
「ぎゅーしたい」とか
「ぎゅーしてー」とかだったのに

最近、
「ぎゅぅ…」「ちゅぅ…」
だけで、それをねだってくんだけど
何なの?

すげぇ可愛いし///

子供みたいに甘えてきたかと思えば
キスするとすぐ女の顔になって…

「じゃあ…もっと…///」

そんな風に俺を誘惑する。

臣)////

さっきのキスを思い出すと
また、したくなる。

なんか俺…興奮して
抱きたくなる、なんて言っちゃったけど

♡、引いてなかったかな?
大丈夫かな……

臣)……

今はまだ修行僧シーズンだから
我慢するけど…

♡の生理が終わったら
俺、ほんともう止まんないかも…///

ーendー

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