〈46〉ソファーの上で(隆二&♧Side)

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臣)たっだいまーーー♡
  はいこれ!お土産!!
E)えー!すごい!こんなにたくさん?!
臣)うん!いっぱい買ってきた!w
N)どうせまた早い者勝ちなんだろ?
  俺どれ食おっかなーーw
臣)ちゃんと人数分買ってきましたよ。
岩)え、でもこれ5個入りって書いてるよ。
臣)あれ。
健)出た!算数出来ひん臣ちゃん!w
直)じゃあ早い者勝ち。
E)あ!直己さん食べた!
臣)じゃあ俺も。
健)おい!なんでやねん!w
隆)なんで5個しかねぇやつ臣が食うんだよ!
  おかしいだろ!w
臣)早い者勝ちって言うから…
岩)それは臣さんを抜いて、でしょ!w
臣)あれ、へへへw
N)へへへじゃねーよ!w
 
 
今日は新曲のリハで久々に7人集まってる。
 
ボリビアから帰ってきた臣は
機嫌も良くて、元気だ。
 
 
隆)どうだったの旅行。
N)そうだよ!それを報告しろよお前!
岩)♡ちゃんと仲直りできたの?
臣)もちろん!
健)ほんならラブラブ旅行やったんか?
臣)んーとね、旅行の途中で仲直りしたから
  それまではちょっと片想いだったけど。
E)片想い!?w
臣)仲直りしてからはラブラブー♡
 
 
嬉しそうにピースする臣に、
俺たちはとりあえず一安心した。
 
 
N)じゃあラブラブ旅行でー?
  仲直りHもしちゃってー?
  それはそれは盛り上がったわけだ?
臣)あ、仲直りHはまだ。
岩)まだなの?!
臣)だってさ、ボリビアって
  標高すげぇ高いんだよ!富士山と一緒!
  そんな場所で出来ないでしょ。
隆)へぇ、そうなんだ!
 
 
知らなかった。
 
 
N)逆に酸素が薄いからこそ気持ちいいとか
  そーゆーのないの?
臣)……俺、NAOTOさんみたいに
  変な趣味ないんで…。
N)おい!w
  俺だって別にないわ!w
直)発想が変態だもんな…NAOTOさん。
隆)NAOTOさん自体、変態だから。
N)コラーーー!w
 
 
NAOTOさんは臣のお土産を頬張りながら
ぷんすかしてる。
 
 
健)まぁ仲直りしたんなら良かったわ。
  ハルくん問題も解決か?
臣)あー、うん。それは…ね。
  てかさ、ハルくんとアキさん、
  姉弟だったんだよ!!
岩)えっ!
隆)きょうだい!??
臣)そう!親同士が再婚してたらしくて!
N)じゃあ恋人同士じゃないの?
  付き合ってるってやっぱりガセ?!
臣)そこがわかんなくて…。
E)えーーー、気になる。
臣)♡はそれでも付き合ってるって
  思ってるみたいだから
  そーゆーことにしてほっといてるけど…。
岩)うん。♡ちゃんはそう思ってていいやw
隆)……。
 
 
実際どうなんだろうな。
本当に付き合ってんのかな。
 
もし付き合ってないんだとしたら
それを♡ちゃんが知っちゃう日が来たら
なんかまた厄介な気もするけど…。
 
 
臣)ま、ハルくん問題はとりあえず
  もういいんだよ。
  ♡が好きなのは俺だから!
直)おおお…
N)なんかめちゃめちゃドヤってる…
健)なんかムカつくな。
臣)なんでだよ!w
E)あはははw
 
 
自信を取り戻したっぽい臣は
確かにドヤってるけど…
こっちの方がずっといいや。
 
 
直)まぁ、あれじゃない?
  カップルとか夫婦ってさ、
  多少なりとも嫉妬や不安があった方が
  お互いに努力を怠らないじゃない?
  そういう意味ではハルくんの存在は
  あってもいいのかもね。
岩)なるほど。
健)確かに。
  ハルくんおらんかったら臣なんて
  「♡は俺にベタ惚れや〜げへへへ〜w」
  言うて調子乗りそうやもんな。
臣)なんだよそのキモキャラ!w
隆)……。
 
 
うん、確かに。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♧)葵ちゃんは園でもいつも元気で
  お遊戯とかも積極的に取り組んでますよ♡
母)ほら!やっぱり葵は
  ダンスが好きなんだって!
父)ダンスとお遊戯はまた別だろ。
母)やっぱりダンス習わせた方がいいんじゃ…
父)待て待て。
母)EXPGに入れるしかないわ!
父)待てって!w
 
 
今日は年に一度の保護者面談の日。
 
ちょっと暴走気味な葵ちゃんのお母さんに
お父さんがストップをかけた。
 
 
父)あそこ月謝いくらすると思ってんだよ。
  早まるな!
母)でも葵のためだもん!
父)お前はあわよくば
  三代目に会いたいだけだろ!
母)べ、別にそういうわけじゃ…
父)絶対そうだ!隆二狙いだろ!
 
 
はっ…
もしかして…「EXPG」って
LDHのダンススクールみたいなやつの
ことかな??
 
 
父)そんな下心のために
  月に何万も出せるか。却下。
母)ええええ!
父)家でDVD見ながら踊ってろ。
母)ひどーい!
父)お前の影響で最近じゃ葵まで
  りゅーじりゅーじって…。
  はぁ…。
♧)ええと…w
 
 
お母さんの隆二くん好きが
葵ちゃんにも影響しちゃったのかな?w
 
 
母)だってカッコイイじゃん、隆二!
  ねぇ先生!
♧)えっ!
母)先生から見てもカッコイイでしょ?隆二!
♧)ええと…///
父)岩ちゃんならまだしも…
  なんで隆二なんだよ…。
母)そりゃ岩ちゃんの方が確かに
  万人ウケするけども!
  隆二の方がカッコいいの!好きなの!
父)あんなヒゲの男、どこがいいんだよ…。
♧)ヒゲだってカッコイイですよ!!
父)えっ…
♧)男らしくて素敵だと思います!!
父)…っ
 
 
はっ…!しまった!
つい…、、
 
 
母)ほら〜〜、♧先生もそう言ってる〜〜♪
父)先生も今市隆二好きなんですか?w
♧)ええと…///
 
 
お父さんに笑われちゃった。
恥ずかしい。
 
 
♧)お母さんが好きなものは
  やはり子供も好きになりますし…
  一緒に楽しめるのは
  良いことじゃないでしょうか…///
 
 
とかなんとか誤魔化しつつ…
今日の面談は全件、無事に終わった。
 
 
女)♧先生お疲れさまー。
  日誌置いておきますね!
♧)あ、ありがとうございます!
 
 
来週はお誕生日会があるから
その飾り付けを終わらせてから
今日は帰ろう。
 
 
子)せんせいさよぉならーー♡
♧)はーい、さようならー♡
子)せんせいっ!
  またあしたみつあみしてくれるー?
♧)うん、いいよー♡
子)やったぁ♡
 
 
子供たちを見送りつつ、教室を片付けて。
 
折り紙を切りながら輪っかを作ってたら
園長先生がひょこっと現れた。
 
 
園)ねぇ♧先生、春から男の先生も
  入れようかと思うんだけど、どうかしら?
♧)男の先生ですか?
 
 
前に一人いたけど辞めちゃったから
今は女の先生しかいないんだよね。
 
 
♧)いいと思いますよー。
  男手があると助かる場面も
  たくさんあるし!
園)そうよねそうよね。
  二人採用しようかと思ってるの。
♧)二人!
園)女の先生も二人採用予定よ。
♧)そうなんですね!楽しみです!
 
 
春で結婚退職する先生と
産休に入る先生がいるから
4人も増えたら心強いな。
 
 
園)♧先生はいつも穏やかで朗らかで。
  先生同士の潤滑油みたいに
  なってくれてるから
  とても助かってるのよ。
♧)えっ、ありがとうございます///
園)これからもよろしくね♡
♧)はい!頑張ります!
 
 
思いがけず褒めてもらって、
気が引き締まった。
 
 
女)ふふーん、園長先生ってば…
♧)え?
女)♧先生が辞めたりしたら困るから
  探り入れたなー?w
♧)ええっ!今のそうだったんですか?!
女)結婚とか出産の予定はないの?
  ♧先生は。
♧)えっ!まったくないです!
女)彼氏できたのにー?w
♧)ない…です、今のところ…。
女)そっかー、そうなんだー。
♧)……。
 
 
確かに女の先生はみんな
結婚とか出産で現場を退くことが多いもんね。
 
私もいつかそんな日が来るのかな…?
 
今はまだ想像できないや。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
直)違う違う、隆二腕が逆w
隆)あれ!
健)こっちやで。
隆)ぐるぐる、ぴっ、ぴっ!じゃないの?
健)ぴっぴがこっちや!
隆)……。
 
 
やっぱりダンスは苦手だ。
 
 
臣)俺もう覚えた〜♪
  イキイキ feel so alive〜♪
隆)なんかお前の違くない?
臣)えっ!
隆)そんな手ナヨナヨしないでしょ。
臣)してねーし!
 
 
明後日から二日間、
『Feel So Alive』のMV撮影だから
今日中に覚えちゃわなきゃ。
 
 
隆)ね、さっきのとこもっかいやって。
E)うん、こう回って、こうだよ。
隆)ん?こう?
E)そうそう!
 
 
鏡を見ながら振りを合わせて練習してたら、
 
 
S)みんなちょっといいー?
 
 
Sさんがゾロゾロと人を連れて入ってきた。
 
 
S)新しいマネージャーね。
  左から順番に、秋島、浅田、神田、
  吉田、林、成田、安田…
N)ちょ、ちょ、ちょっと待って!
  覚えらんない!!w
隆)こんなに増えんの!?w
 
 
いきなり怒涛の如く紹介されて、
俺らもパニック。
 
 
S)一旦、三代目につけて
  後から異動もあるけど
  とりあえずはね。
臣)すげぇ増えたじゃん…。
直)こんなに増えても
  読者さん覚えられないから
  今後は全員「マネージャー」ってことで
  いいかな?
E)なんの話ですか直己さんw
マ)よろしくお願いします!
隆)よ、よろしく…。
 
 
新しいメンツは全員男で、みんな若い。
女は橘に懲りてもう採用しなかったのかな。
 
 
マ)体力だけは自信あります!頑張ります!
隆)じゃあすげぇこき使うね。
マ)えっ…
隆)自信あるって言ったじゃん!w
マ)は、はい!頑張ります!!
S)ははははw
  俺たちの方でもどんどん仕事教えてくから
  みんなもお願いね。
岩)はーい。
臣)よろしくー。
 
 
新人たちは一通り自己紹介と挨拶を済ませて
スタジオを出て行った。
 
 
臣)新人と入れ替わりで
  早く橘飛ばしてくんないかな。
岩)ほんとに!!
 
 
岩ちゃんはげんなりした顔で頷いた。
 
 
隆)どうなの、その後…。
  やっぱりやべーの?橘。
岩)やべーっすよ!
  そりゃもうほんとやべーっすよ!
隆)マジか…!
健)岩ちゃんもそのうち裸で
  襲われるんちゃうか…。
岩)いや、それはないっすね。
  相変わらず臣さん臣さんだから。
臣)げーー!!
岩)臣さんいない間もずっと
  臣さんの話、してたよ。
臣)げーー!!
隆)……。
 
 
マジでストーカー入ってない?
こわ…。
 
 
隆)♡ちゃんに言ったの?橘のこと。
臣)うん、言った。
  そしたらあいつ闘うとか言い出してさー。
隆)ええっ!
岩)それはダメだって!危ないって!
  日本語通じる相手じゃないんだから!
臣)そう!だから俺もそう言って
  止めといたけど…、
隆)♡ちゃん納得してた?
臣)うん、とりあえずは。
健)あかんあかん。絶対危ないで。
N)♡ちゃん刺されたりしたらどーすんだよ。
E)怖い!ダメだ!臣!気をつけて!
臣)うん、絶対させねーよそんなん。
隆)……。
 
 
そんな危険性があるのに
なんで飛ばせないのかな、ほんと。
 
 
橘)岩田さん、そろそろ時間です。
 
 
げー!!
噂をすれば!張本人が入ってきたーー!!
 
 
橘)あ、登坂さん…お帰りなさい♡♡
臣)……。
橘)旅行、どうでしたか?
臣)……。
橘)元気そうで安心しました♡
 
 
す、すごい…。
無視されてるのに話しかけ続けるメンタル!!
 
 
E)♡ちゃんとラブラブ旅行で
  すごく楽しかったってさー。
 
 
おおお!
ELLYがぶっこんだ!
 
 
橘)へぇ、そうなんですね…。
 
 
うわ、一気に表情変わったし!こわ!
 
 
橘)飽きないんですか?w
臣)は?
 
 
嘲笑うような橘の言い方に、
臣がぴくっと眉を寄せた。
 
 
橘)美人て三日で飽きるって
  言うじゃないですか。
  飽きないのかなと思って。
臣)は…?
 
 
ヤバイヤバイ、臣がキレる…!
 
 
健)飽きるわけないやーーんw
  臣ちゃんがどんだけ♡ちゃん
  大好きやと思ってんねんw
N)そうだよw
  世界一の彼氏バカだよ、こいつ。
  飽きるわけがないわw
 
 
みんなが慌ててフォローすると
橘は面白くなさそうな顔で、
そのまま岩ちゃんを連れて出て行った。
 
 
N)ひぃぃぃ〜〜〜こわ〜〜〜
E)岩ちゃんマジかわいそう…
直)橘は一体何をどうしたいんだろうな…。
  そこがわかんない。
健)臣ちゃんと付き合いたいんちゃいます?
N)ワンナイしたいだけとかじゃないのかな。
  裸で襲ってくるくらいだし…
健)ほんなら一回ヤったら
  大人しくなるんかな。
臣)げぇぇ!冗談じゃねぇよ!!
隆)……。
 
 
せっかく仲直りして平和が戻った二人だから
これ以上何も起きないといいんだけどな…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
む)うーん、もう少し顔見えた方がいいかな?
♧)こう?
む)あ、ちょっと待てよ?
  こっちのアングルの方がいいかも…。
♧)……。
む)よし、そのままミシンしてて!
♧)はい!
 
 
今日はむーこが遊びに来たついでに、
ホームページに載せる写真を撮ってもらった。
 
 
む)こんなんでどうよ?
♧)あ、いいかも…!
 
 
斜め後ろからのアングルだから
顔は少ししか見えないけど、
雰囲気は伝わる感じ。
 
 
む)JK達みたいに
  はつらつピースして映ればいいのに。
♧)歳が違うでしょ、歳が///
 
 
ホームページに
スタッフ写真を載せる話をしたら
みんなノリノリですぐに送ってくれたんだ。
 
 
♧)よし、じゃあ後でまとめて
  ◇ちゃんに送ろう。
む)これもハピクロのアイテムなの?
♧)あ、ううん。
  それは隆二くんのバレンタインの
  プレゼントだよー。
む)おお、そっか、もうそんな時期か。
♧)うん!
 
 
まだ途中だけど、
今回も服をプレゼントする予定なんだ。
 
あとは何かお菓子も作りたいな、って。
 
 
む)お、ほんとだ。
  バレンタインに
  ハートマークが付いとるがな。
♧)うん、一応…えへへ///
 
 
リビングに戻ると、
チーズをかじりながらカレンダーを見て
むーこが呟いた。
 
 
スケジュールはスマホで共有してるけど、
最近は忘れないように
リビングのカレンダーにも色々書いてるんだ。
 
 
む)このハートマークは
  Hする宣言ってことね。
♧)違うよ!もう!///
む)そっか、ハートマークがそれなら
  カレンダーがハートマークで
  埋め尽くされちゃうもんね。
♧)そんなにしません!///
む)うっそだーー
  絶対してるでしょw
♧)////
む)最近いつした?
♧)昨日の…夜…///
む)ほら!w
♧)////
 
 
私は話を誤魔化すために
むーこのグラスにワインを注いだ。
 
 
む)あーあ、あたしも彼氏欲しーーー。
♧)誰かいないの?
む)うーん…、いないなぁ…。
  セフレくらいがラクなんだよねー。
  彼氏になってほしいと思える人がいない。
♧)そ…っか、
 
 
セフレは彼氏よりラクなのかな?
そのへんが私にはよくわからないけど…
 
 
隆)ただいまーー
 
む)お!ダーリン帰ってきたじゃん!
♧)ダーリンって何!w
 
 
グラスを置いて
玄関まで迎えに行こうとしたら
隆二くんの方が一足早かった。
 
 
隆)あ、むーちゃん来てるー。
む)おかえり、ダーリン♡
隆)ただいま、ハニー♡
  ってなんでやねん!w
む)あはははw
隆)俺のハニーはこっち。
 
 
チュッ。
 
 
♧)え?///
 
 
さらっとほっぺにチューされた…///
 
 
む)見せつけてくれるやないかーい!
隆)別にいつもの日常ですw
む)あっそ!w
 
 
むーこは笑いながら
ワイングラスを飲み干した。
 
 
む)てか隆二くん今日なんだか前髪が
  サラサラね?
隆)え、そう?
♧)隆二くん、セットしてない時は
  割といつもこんな感じなんだよー。
む)へぇ、そうなんだ!
  ナチュラルでいいね。
♧)うん♡ カッコイイ♡
隆)えっ、ありがと…///
む)彼女にカッコイイと言われて
  いまだに照れる男、今市隆二。
隆)なんだよ、別にいいじゃん!///
む)あはははw
 
 
隆二くんは床に置いたバッグから
何かを取り出した。
 
 
隆)これ、臣のお土産ー。
♧)あ、臣くん帰ってきたんだ!
隆)うん。
 
 
もらった袋を開けてみると
なんだか気持ち良いストールが入ってた。
 
 
隆)みんな色違いでペアでもらってさ。
  むーちゃんの分は
  健ちゃんが受け取ってたよ。
む)なんでやねん!w
隆)♡ちゃんより健ちゃんの方が
  たぶん会うでしょ?
む)まぁ、そっか、確かに。
♧)隆二くんは黒?
隆)そうそう、♧は白。
  逆でもいいよ?
  てか別に一緒に使えば良くない?
  好きな時に好きな色使おうよ。
♧)うん、そうだね♡
む)てかこれ何なの?気持ち良すぎない?
♧)ねっ!肌触りが最高だよー
隆)アルパカだって。
♧む)アルパカ!?
 
 
思わずむーことハモっちゃった。
 
 
隆)なんだっけな、カシミヤ?よりも
  何かがいいらしいよ。
む)その何かが気になるやんけ!w
♧)保温性とかかなぁ?
  すごくなめらかで気持ちいい♡
隆)気に入った?w
♧)うんっ♡
 
 
あとで二人にお礼メールしよう♡
 
 
♧)あ、臣くん仲直りしたんだよね?
隆)うん。
む)え、仲直りって…喧嘩してたの?
♧)ほら、Shizukaちゃんの件から…
む)ああ、あれ!?
  あれがそんなに尾を引いてたの?!
♧)その他にも色々あったみたいで。
む)あらーー。
  でも仲直りしたんなら良かったね。
♧)うん、ほんとに良かった。
隆)旅行の途中でちゃんと話し合って
  仲直りしたんだって。
む)へ〜〜〜
  じゃあその後の仲直りHは
  さぞ燃えたでしょうね〜〜〜♡
隆)あ、それはまだしてないらしいよ。
む)え!なんで!信じられん!
♧)……///
 
 
三代目のみんなはやっぱりそのへんが
赤裸々なのね…///
 
 
む)仲直りHって最高じゃんね!
隆)ね。でもボリビアは酸素が薄いだとかで。
む)あ、そっか、聞いたことある!
  確か友達も薬持って行ってたなー。
隆)へぇ、そうなんだ!
♧)……。
 
 
二人は普通に話してるんだけど…
私は少し、気になる点が…一つ。
 
 
「仲直りHって最高じゃんね!」
 
「ね。」
 
 
そう答えた、隆二くんの返事。
 
 
それは…隆二くんも…
最高な仲直りHを…
誰かとしたことがあるってことだよね…?
 
 
それはもちろん今までの彼女なんだろうけど…
 
 
……モヤモヤモヤ。
 
ちょっとだけ、ヤキモチ…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
む)じゃ、あたしはそろそろ帰るかなー。
 
 
ほろ酔いな様子で立ち上がったむーちゃんを
♧と二人で玄関まで見送った。
 
 
♧)むーこ、写真ありがとうねー。
隆)気をつけて帰ってねー。
む)うん、じゃーまたね!
 
 
ドアがバタンと閉じた瞬間、
 
 
……ぎゅっ。
 
 
隆)おっ!?
 
 
いきなり♧が後ろから抱きついてきたぞ??
 
 
隆)どうした?
♧)……お帰りなさいの…ぎゅー。
隆)あ、そっか!
  今日まだしてないもんね。
  ただいまーw
 
 
くるっと振り返って正面からハグしたら…
 
ぎゅぅぅぅ…。
 
 
♧はさらに俺にしがみついてきた。
 
 
隆)////
 
 
これは、何なのかな?
 
可愛いし嬉しいけど…
何か察しろみたいなことだったりする??
 
 
隆)どしたの…?///
♧)……(ふるふる)
隆)…っ
 
 
なんでもないと言いたげだけど、
俺から離れない♧。
 
俺とイチャイチャしたいのかな…?///
 
 
隆)おいでーーw
 
 
♧の頭をなでなでして、その手を引いて
ソファーに戻ってきた。
 
 
隆)ん?どしたー?
♧)……。
 
 
お、なんかじっと見てる。可愛いな。
 
 
隆)隣じゃなんか足んないw
  おいで。
♧)…わ、っ///
 
 
♧を無理矢理抱っこしたら、
♧は俺の膝の上で緊張気味に固まった。
 
 
隆)ぎゅーしていいよ?w
♧)なんか…恥ずかしい…
  園児みたい///
隆)園児!?w
 
 
保母さんは抱っこすると
そういう発想になるの!?w
 
 
隆)じゃあ♧ちゃん。おいでーw
 
 
わざと子供にするみたいに
頭をよしよしって撫でたら…
 
 
♧)隆二…せんせい///
 
 
♧が素直に可愛く抱きついてきた。
 
 
隆)////
 
 
隆二先生、だって。
 
なんか良からぬ想像しちゃうじゃん、
俺ってば///
 
 
♧)隆二くんが保育士だったら
  どんな感じかなぁ…
隆)隆二せんせいはきっと子供に
  大人気だなーーw
♧)あははは、そうだね、絶対人気だー♡
隆)将来は隆二せんせいと結婚するー♡
  って毎日プロポーズされるだろなーw
♧)あははは♡
 
 
♧はちょこんと俺の上に座り直して
可愛く笑ってる。
 
 
♧)前にいた男の先生も
  女の子たちから大人気だったんだよー。
隆)え、男いたの?男の保育士!?
♧)うん、もうだいぶ前に辞めちゃったけど。
隆)そうなんだ。
 
 
それを聞いて
ちょっとほっとしてる自分がいた。
 
だって…
♧の職場は男がいないと思って
どこか安心してるんだもん、俺。
 
 
♧)今は女の先生しかいないんだけどね、
  春にまた男の先生が二人、
  入る予定みたい。
隆)えええ!!
 
 
うそーーーん!!
 
 
♧)楽しみなんだー♡
隆)男が入るのが!?
♧)違うよw
  女の先生も二人、増えるの。
  新しい仲間が増えるのが
  楽しみって意味だよー。
隆)…っ
 
 
びっくりした。
出会いを求めてるのかと思っちゃった。
 
 
隆)どんな男なんだろ。
♧)まだ全然わかんないよー。
隆)♧、惚れられないでね。
♧)なぁに、その心配〜〜w
  そんなのないから大丈夫だよー、もう。
 
 
わかんないじゃん!
 
新しく入った不慣れな職場でさ、
こんな優しい癒し系な
色っぽいお姉さんがいたら…
男なら絶対喜んじゃうだろ!嬉しいだろ!
 
 
隆)ああ、心配。
♧)ん?何が?
隆)……。
 
 
♧ってなんか無防備なんだよなー。
危ういよなー。
 
 
隆)は…っ
 
 
そういえば、思い出した。
 
 
♧)どうしたの?
隆)今日…さ、直己さんが言ってたんだ。
♧)うん?
隆)カップルとか夫婦って、
  多少なりとも嫉妬や不安があった方が
  お互いに努力を怠らないから
  いいんじゃないか、って。
♧)嫉妬や…不安…、
隆)うん。
  例えば臣はさ、ハルくんの存在。
♧)なるほど…。
隆)……。
 
 
そういう意味では
♧の職場に若い男が入るのは
俺が努力し続けるプラス要素ってことか?
 
いや、若い男と決まったわけじゃないけど…。
 
 
よし、これは神からの試練だな。
負けねーぞオイ!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)俺、この先どんな男が現れても
  絶対、♧の気持ち、離さないから。
♧)えっ…
隆)一生惚れさせるから。覚悟しろよ。
♧)え?///
 
 
急に何かの覚悟を決めたような顔の隆二くんは
男らしくそう言い切った。
 
一体なんのことなのかな?
 
 
隆)なにぽーっとしてんの。
  ちゃんと聞いてた?
♧)え、あっ、うん!///
 
 
よくわからないけど、
カッコ良くてキュンキュンしてたんだよ///
 
 
直己さんが言ってた言葉はきっと…
 
多少の嫉妬や不安は、
相手の大切さを再認識したり
初心を思い出したりする
きっかけにもなりえる、って意味だよね。
 
 
私も…
たまーに、たまーに、
さっきみたいに隆二くんの過去に
嫉妬したりしちゃう時もあるけど…
 
その度に思うの。
 
 
今、私を愛してくれてる隆二くんの気持ちを
大切にして、感謝しようって。
 
そしてこの先ずっと、
隆二くんに好きでいてもらえるような
そんな女性でいられるように、
努力しようって。
 
 
隆)♧…、大好きだよ。
♧)私も…、大好き///
 
 
さらりと揺れる前髪の隙間から覗く優しい瞳。
 
 
じっと…見つめ合えば…
視線がゆっくりと熱を持って。
 
その熱を、唇から伝えたくなる。
 
 
隆二くんの唇にそっと視線を落としたら、
それに応えるように、
隆二くんが少しだけ唇を開いてくれて…
 
 
私は吸い寄せられるように…
自分からキスをした。
 
 
♧)……ん、…///
 
 
キスした瞬間に、愛しさが溢れ出して…
 
思わず両手で隆二くんの顔を包むようにして
また口付けた。
 
 
……好き。
 
大好き。
 
 
触れたい、もっと。
 
 
隆二くんの頭を抱え込むように抱きしめたら、
隆二くんは私の胸に顔を埋めて、
私の身体をぎゅっと抱きしめてくれた。
 
 
愛しい…。
 
足りない。もっと、もっと触れたい。
 
 
キスしたくて、もどかしくて…
 
両手でぺたぺたと、
隆二くんの顔を確かめながら、唇を探す。
 
 
それに気付いた隆二くんは
私の胸から顔を上げて…
 
これが欲しいの?
と言いたそうに、私にキスを与えてくれた。
 
 
待ち焦がれた唇に、夢中になる…。
 
 
♧)好…、きっ///
 
 
伝えたくて、止まらなくて…
 
 
♧)……好き、…っ///
 
 
キスの合間に、何度も呟くの。
 
 
♧)はぁ、…っ///
 
 
お互い、夢中になりすぎて…
もう身体が、熱くなってる…。
 
 
隆)…もう少し…、開いて…。
♧)あ…っ、///
 
 
熱い手のひらが、太ももに触れた。
 
 
♧)ん…んっ、///
 
 
一気に、頭が痺れるように、
気持ち良くなって…
 
 
隆)……はぁ、すごい…///
 
 
隆二くんの色っぽい息遣いに、
クラクラする。
 
 
せっかちに求め合ってるせいで
脱がせてもらえてない中途半端な服の隙間から
隆二くんが私の身体を愉しんでる。
 
その指で、その舌で…。
 
 
♧)や、…っ、…ぁっ///
隆)はぁ、興奮する…、
♧)////
 
 
隆二くんに抱っこされながら
思わずまた、隆二くんの頭を抱え込んだら…
 
その瞬間、快感がグッと強くなった。
 
 
♧)……っ///
 
 
言葉にならなくて、目をぎゅっと瞑ったら…
 
 
隆)腰…、上げて…。
 
 
甘く、囁かれて。
 
背中を優しく、支えられた。
 
 
隆)……いいよ、降りといで…。
♧)////
 
 
私を見上げる瞳は、あまりにも色濃くて…
甘く甘く、私を誘うから…
 
 
私は恍惚感を覚えながら、
何もかも、隆二くんに従うの…。
 
 
♧)りゅ…じくん…、っ///
 
 
繋がった瞬間、
その熱さに溶けだしそうになって…
目眩がした。
 
 
隆二くんは悩ましげに
自分の髪をクシャッと掴んで
深い息を吐いて…
 
その仕草があまりにも色っぽくて、
私はまたクラクラしてしまうの…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
ソファーで一つになって
ぎゅっと抱きしめ合って…
 
その気持ち良さとか幸福感を、
お互いに噛み締めるみたいに、ぎゅっと。
 
 
隆)は…ぁ、///
 
 
なんでだろう。
 
今日はなんか…
お互いに気持ちがあふれて、
興奮しちゃって。
 
気持ちが昂るのが、早かった。
 
 
そのせいで、夢中になりすぎて。
 
お互い、服も脱がないまま、繋がってる。
 
それがなんだか余計にエロくて、興奮する。
 
 
隆)♧…、いいよ?
♧)……え?
 
 
その細い腰を、撫で上げた。
 
 
隆)動いてごらん…?
♧)…っ
 
 
俺の言葉に、可愛いタレ目が戸惑ってる。
 
 
♧)……や、…わかんな…っ///
隆)ダメ…。
♧)////
 
 
♧を上に乗せる時は
いつも俺が動いてあげてたけど…
 
……今日は、乱れる♧が見たい。
 
 
だってそれくらい、熱くなってるから。
昂ってるから。
 
お互いの興奮を、感じてるから。
 
 
隆)ほら…、いいよ?
♧)……や…、意地悪…しないで///
隆)♧が動かなきゃ…このままだよ?
  いいの…?
♧)////
 
 
♧は顔を真っ赤にして、小さく唇を噛んだ。
 
その仕草があまりに色っぽくて、
途方に暮れる。
 
 
♧)恥ずかしくて…出来…ない///
隆)大丈夫…。俺しか見てないから…。
♧)////
 
 
甘く囁きかけるように、
♧の長い髪をそっと耳にかけた。
 
 
隆)恥ずかしくないよ…、見せて…?
♧)////
 
 
動きを誘導するように手を添えてやると、
♧は少しだけ、腰を上下させた。
 
 
隆)…いいよ…、そのまま…。
 
 
はだけた服の隙間から…
その甘い肌を舐め取るように、舌を這わせた。
 
 
♧)や、っ、や…っ、///
 
 
♧はぴくぴく震えながら…
一生懸命、言われた通りに動いてる。
 
 
隆)……はぁ、///
 
 
……なんかほんと…すっげぇエロい///
 
ソファーでこんなことして。
 
 
恥ずかしくて泣きそうになってる♧を
たまに少し、揺さぶれば…
 
♧は敏感にそれを感じ取って、
崩れるように俺にしがみつく。
 
 
服のまま、俺にこんなにされて…。
 
……可愛くてたまんねぇよ。
 
 
♧)……は…ぁ…、っ…
隆)どうした…?
♧)…っ
隆)……声、我慢してない…?
♧)…だ…って、恥ずかしくて…///
隆)なんで?w
 
 
思わずクスッと笑みがこぼれた。
 
 
♧)なんか…今日は…恥ずかしいの///
隆)いつもの可愛い声、聞かせてよ。
♧)////
 
 
恥ずかしがってる姿にも
俺が興奮してるって、知ってる…?
 
可愛くて仕方ないんだよ…。
 
 
隆)俺しか聞いてないから、大丈夫…。
  恥ずかしくないよ…?
♧)ぁっ、///
隆)……ほら…、
♧)んん…、っ!///
 
 
その唇から漏れ出す、甘い声も…
熱い息遣いも…
 
全部全部、愛しいから。
 
 
……もっと、聞かせて…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
恥ずかしいのに…
声が我慢できなくなってきて…
 
 
♧)はぁ、…っ///
 
 
ぎゅっと目を瞑って、必死に酸素を求める。
 
 
隆)♧…、
♧)…っ
 
 
隆二くんはしがみついてる私の手を
そっと掴んで…
 
 
隆)顔、見せて…。
 
 
そのまま私のほっぺを両手で包んだ。
 
 
♧)////
 
 
甘い瞳に見つめられると、
胸がぎゅっとして、泣きそうになる。
 
 
♧)好…き、///
 
 
震える声で、呟いて、
 
またその唇を求めてしまう。
 
 
♧)んっ、んっ、んっ///
 
 
激しいキスと、本能のままに揺れる身体。
 
 
もう何も、考えられない。
 
目の前の隆二くんに、ただただ、夢中で…。
 
 
隆)♧…、愛してるよ///
♧)////
 
 
吐息混じりの甘い声に、鼓膜が震えたら…
 
二人の身体が、最後まで溶けきった。
 
 
 
………愛しくて、胸がいっぱいになる。
 
 
 
大好き。
 
隆二くんが大好き。
 
 
こんなに愛してもらえて、本当に幸せなの…。
 
隆二くん、ありがとう…。
 
 
そう心の中で呟いたら…
 
 
隆)♧、ありがとう…
  俺さ、ほんと…すげぇ幸せ///
 
 
同じ気持ちを隆二くんが口にするから、
また泣きそうになる。
 
 
♧)大好き…///
隆)俺も大好き、///
 
 
ずっとずっと、大事にしたい。
 
 
隆)……一緒にお風呂入ろっか?///
♧)(こくん)///
 
 
頷いた私を、
隆二くんはぎゅっと抱きしめてくれて…
 
 
「本当に愛してるよ」って…
最後に優しく、甘く、囁いてくれた。
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. より:

    嫉妬とか喧嘩とかたまらん!笑

    マイコさん応援してます!!

    • マイコ より:

      もしや暗黒期が好物なタイプの読者さんですね…?(ฅ¯ω¯ฅ )笑

  2. ゆかっち より:

    隆二と♧さん話待ってました(*´艸`*)
    キュンキュンです(//∇//)
    でも嫉妬や不安がこれから出てくるんですかね…
    見たいような…見たくないような(笑)
    いろんな意味でドキドキです(〃ω〃)
    更新待ってます(*´艸`*)

  3. ひな より:

    あーこの幸せすぐ壊れてしまうんですよね??新しい女の先生だったりして^_^;やだよぉ

    • マイコ より:

      すぐには…というか、壊れはしないのでご安心ください!。゚(゚^∀^゚)゚。

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