[305]興奮×興奮(岩&◇Side)

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◇)うんわぁ〜〜すごい人ですね!
♧)うん!
 
 
あたし達がたどり着いたのは横浜アリーナ。
 
今日はPKCZのハロウィンがあるから
♧さんと一緒に来たんだけど…
 
 
◇)♡ちゃん、まだかな?
  撮影おしてるのかなー
 
 
携帯を見てみたら、
 
 
◇)あ、今スタジオ出て向かってるって。
  じゃあ先入っちゃいますか。
♧)そうしよっかー。
 
 
今日は昼の部と夜の部があるみたいで
あたし達は昼でも良かったんだけど
♡ちゃんが仕事だから夜にしたんだ。
 
ま、あたしは別に
剛典が出るわけじゃないしね。
 
本当はめちゃくちゃ出たがってたけど
今日もハイローの撮影なんだって。
悔しがってた。
 
時間が間に合えば
観には来るって言ってたけど…
 
 
女)隆二ほんとヤバかった!!
女)ちょーカッコ良かったぁ〜〜///
 
 
お?
 
昼の部を観た子たちかな?
 
 
女)いきなり臣隆とかヤバイよね!♡
女)最高すぎた〜〜〜///
 
 
ほほぅ。
臣隆で何かするのね?
 
 
♧)ね、◇ちゃん。
  なんか仮装してる人ばっかりだねー
  ハロウィンってこと忘れてたよー
◇)ええ?!ハロウィンという名の
  イベントなのに?!w
♧)あ、そっかー!
 
 
♧さん…天然すぎるでしょ。可愛いなw
 
 
それからあたし達はVIPの入り口から
入らせてもらって…
 
 
♧)わぁ、広いねーー
◇)すごいですねーー
 
 
中は撮影スポットがたくさんあって
ファンたちが楽しそうにはしゃいでる。
 
 
♧)あ、ポッキー!
  ポッキーの岩ちゃんいるよー
  写真撮る?
◇)ええ?!w
  めっちゃ並んでるし、いいです。
  大丈夫ですw
 
 
ただのパネルだし。
 
 
◇)あ、中は飲食禁止なんですね。
  じゃあここで飲んじゃわなきゃだ。
♧)ほんとだねー。
 
 
コインと交換したアルコールを
ちびちび飲みながら中を探索してたら、
しばらくして♡ちゃんも到着した。
 
 
♡)◇ちゃーん!♧さーん!
 
◇)走ったら危ないよ!
♧)ああっ!
 
 
言ってるそばから躓いた♡ちゃん!
 
 
男)大丈夫ですか?
♡)すみませんっ!
 
 
丁度目の前にいた若い男の子が
♡ちゃんをキャッチして助けてくれた。
 
 
◇)急がなくていいのに〜〜
  大丈夫?
♡)うん!
  ありがとうございました!
男)いえいえ…、っ
♡)ん?
◇)ん?
 
 
男の子があたしを見て一瞬止まった。
 
なんだろ、知り合いか?誰だ?知らんぞ?
 
 
男)あの…、
◇)はい。
男)……めっちゃタイプなんですけど…///
◇)は?
 
 
いきなり照れたように
口元を隠しながらそう言う彼。
 
まったく。
♡ちゃんに一目惚れしちゃったやつね?
 
 
◇)この可愛いお姉さんは
  彼氏いるからダメですよー残念でした。
  助けてくれてありがとね。
男)いや、ちがっ、…あの、
  あなたがタイプです!!///
◇)は?!
 
 
あたし?
嘘でしょ!?
何言ってんの???
 
 
男)やべぇ…一目惚れかも///
 
 
何言ってんだこの子。
 
こんな激カワな♡ちゃんと
お色気たっぷりな♧さんを前にして
なんでちんちくりんのあたし?!!
 
……目、悪いのかな。
 
 
◇)ええと…、すみません、それじゃ。
  行きましょ。
 
 
そのままサッと立ち去ろうとしたけど…
 
 
男)待ってください!///
 
 
引き止めてきた彼は
あたしには彼氏がいるのかとか
連絡先教えて欲しいとか、しつこくて。
 
 
◇)彼氏いるからダメ!じゃあね!!
 
 
キッパリ断って、その場を後にした。
 
 
♡)◇ちゃん、カッコイイ!
♧)すごく積極的な子だったねーー
  最近の若い子はすごいなぁ…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩『だからどの日でもいいってw』
母『そうなの?どうしようかな。』
岩『親父に聞いてみれば?』
母『お父さんゴルフ行っちゃってて。』
岩『帰ってきてからでいいじゃん。』
 
 
来月のEXILEの名古屋公演。
どの日に観に行ったらいいの?って
おふくろから電話が来て。
 
 
母『剛典は前の日から帰ってくるの?』
岩『あ、いや、前の日は仕事。
  当日入りするから。』
母『ああ、そう。
  じゃあうちに泊まるのは3日間?』
岩『んー、たぶん。
  まだわかんない。』
母『◇ちゃんも一緒に来るの?』
岩『へ?!』
 
 
おふくろの口から出た◇の名前に
めちゃくちゃびっくりして、
思わず声が裏返った。
 
 
母『お付き合いしてるんでしょう?
  〇〇さんのところの◇ちゃんと。』
岩『…っ』
母『剛典、一言も言わないんだもの。
  この間〇〇さんご夫婦にその話されて
  びっくりしちゃったじゃないの。』
岩『ええと…』
 
 
◇のご両親には挨拶したのに
自分の両親への報告は忘れてました。
 
 
母『うちにも連れてきなさいよ。』
岩『え、…マジ……。』
母『お母さんとお父さんには
  紹介してくれないの?』
岩『そういうわけじゃないけど…』
母『うちはいつでも大歓迎だから。
  ◇ちゃん、何が好きかしら?
  お母さん何でも作って待ってるわよー♡』
岩『ええと…』
母『なんなら今市くんも
  連れてきたっていいのよー♡』
岩『なんでだよ!w』
 
 
ほんと隆二さん大好きなんだからーー
 
 
母『ま、とにかくまた近くなったら
  連絡ちょうだい。』
岩『うん、わかった。じゃーね。』
母『はーい。』
 
 
……う〜〜ん。
◇になんて言おう。
一緒に帰ってくれるかなぁ?
 
 
男)セットOKでーす!
  お願いしまーす!
岩)はーい。
 
 
樹さんと花恵さん…
うちの親になんて言ったんだろう。
 
なんて考えながら
カウンターを鋭い目で睨みつける。
 
 
監)コブラ、そこまで怖くなくてもいいかなw
岩)あれっw
監)じっと見つめる程度で大丈夫。
岩)はーいw
 
 
それから撮影は順調に進んで…
 
 
監)今日は以上!お疲れ様でした!
 
 
よっしゃーー!!
予定より早く終わった!!
 
もうこのまま会場行っちゃおう!!
 
 
伸)お疲れさまでした!
寛)岩さん、忘れ物!
岩)ああっ!ありがと!!
 
 
急いで出ようとしたらうっかり携帯を忘れて。
 
寛太からキャッチしたそれを
ポケットに突っ込んで
俺は横アリに向かった。
 
 
PKCZのハロウィンイベント。
 
観たいステージがたくさんあるけど
やっぱり一番観たいのはラグパン。
 
 
岩)お。
 
 
メールをチェックしてたら
直己さんから。
 
昼の部、めちゃくちゃ盛り上がったよって。
 
 
岩)いいなぁ…。
 
 
本当は俺も出たかった。
 
 
あ、◇からもLINEが来てる。
 
 
『♡ちゃんも無事到着✌️
 ようわからんDJタイムなう。
 そろそろ中入るねーー😊』
 
 
3人が乾杯してる写真も送られてきた。
 
 
岩)…っ
 
 
……何、コレ。
 
なんで今日の◇、こんな可愛いの?
 
 
思わずマジマジと見て
◇だけ拡大しちゃった。
 
3人とも誰も仮装してなくて
ハロウィンなのにやる気ねぇな〜
なんて思うけど、
 
◇がめっちゃ可愛い。
 
 
髪型もいつもとちょっと違うし
服装だって。
 
なんでこんな色っぽいんだよ?
 
 
……帰ったら絶対襲っちゃおうっと。
 
 
てか来年は絶対仮装させよう。
何着せよっかな〜〜〜
やっぱりナースかなぁ〜〜♡
 
あ、でもそれじゃ仮装じゃなくて
コスプレになっちゃう。
 
ん?仮装もコスプレも一緒か?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
やっと前座的なのが終わって
19時になると電飾ビカビカマン達が出てきて…
そのすぐ後に臣隆が登場すると
会場はもう大熱狂。
 
 

 
 
ほんとすごい人気だなーー
この二人を剛典は抜こうとしてるのか。
マジか。
ガチで応援せねば。

なんて頭の中で思いながら
ぼーっとステージを眺めて。
 
 
曲はパリピ仕様になってる
『Summer Madness』と
『BURNING UP』。
 
 
♡)あ、臣くんもう終わっちゃった。
♧)ほんとだー。
 
 
臣隆が二曲披露してはけてくと
残念そうな可愛い彼女二人。
 
 
そのあとはSECONDが出てきて
クリスタルケイちゃんが出てきて。
 
 
♡)あ、仮装してるー!
♧)ほんとだ!演者も仮装するんだねー。
◇)すごーい。
 
 
ハロウィンだし
仮装した方がいいのかなって思ったけど
あたしはイメチェンレベルに留めておいた。
 
でも演者も仮装して出てきてくれるなんて
なんだか楽しいな♪
 
 
♡)あ、シェアハピだー♡
◇)ほんとだw
 
 
ポッキーの音が流れると
会場はみんなでシェアハピダンス。
 
 
♧)あ、あの人臣くん?
♡)え?
♧)あのサングラスの人。
♡)ああ、あれはKAZUKIくんですよ。
♧)違う人なんだ!びっくりした。
◇)ははははw
 
 
確かにサングラスしてると少し似てるかも。
 
 
次々ノンストップで入れ替わり立ち替わり
パフォーマンスが繰り広げられる中、
 
 
女)ベレー臣まだかなぁ。
女)ほんとにベレー帽なんて
  かぶってるのかな?
  イメージできないんだけどw
女)だって昼の部見た子たちが言ってたよ!
女)ベレー帽とか…ジャイ子じゃんw
女)ジャイ子〜〜!w
 
 
そんなファンの会話が聞こえてきて
あたし達はゆっくり顔を見合わせた。
 
 
◇)ベレー帽…?
♧)臣くんが…?
♡)隆二くんも…?
◇)臣隆でベレー帽…?
♧)お揃いで…?
♡)仲良く…?
 
 
想像したらおかしくって
思わず3人で爆笑しちゃった。
 
 
◇)臣さんだけなんじゃない?
  隆二さんの名前出てなかったし。
♡)臣くんが一人でベレー帽?!
♧)隆二くんは似合わなそうだから
  臣くん一人でどうぞ…
♡)ひどーい!w
◇)あはははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
K)着いたよーー
岩)はーい。
 
 
会場裏から入って楽屋に挨拶に向かうと、
中はすげぇ賑やか。
 
みんないるのかな。
 
……コンコン。
 
 
岩)お疲れさまでーす。
A)あ!岩ちゃん!!
  うっそ!もう終わったの?早いじゃん!
岩)はい、撮影巻いて終わったんで。
  観に来ちゃいましたw
 
 
ラックにはみんなお揃いの
赤のジャケットが並んでる。
 
 
A)岩ちゃん間に合うじゃん!
直)出れるじゃん!
岩)へ??
 
 
嬉しそうに笑うAKIRAさんと直己さんに
俺はきょとん。
 
 
メ)岩さんの衣装これです!
玲)岩さん!
 
 
メンディーと玲於もニコニコしてる。
 
 
岩)衣装って…
A)最後の部分だけさ、
  岩ちゃんも出ちゃいなよ!
  振り今教えっから!!
岩)えええ?!
 
 
嘘だろ?って思ったけど…
JUNさんは力強く頷いてくれてるし
 
tighteyezたちにも挨拶したら
快く俺の飛び入り参加を受け入れてくれて。
 
 
こんなの…
やるしかねぇ!!!
 
 
直)早く早く!時間ない!あと5分!!
岩)えええ?!
A)振りと立ち位置教えっからこっち来て!
岩)はい!!
 
 
5分前の怒涛の強行突破だけど…
 
憧れのtighteyezたちと
同じステージに立てるこんなチャンスを
絶対に逃したくない。
 
 
◇、観てくれるかな。
 
ぶちかましてやるから…覚悟しとけよ!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
女)ラグパンだ!!♡
女)AKIRAぁぁぁあああ!///
女)きゃぁぁああ!♡
 
 
女の子たちの悲鳴で
今ステージで踊ってる人たちが
ラグパンなんだってわかった。
 
 
剛典、観たかっただろうに…
間に合わなかったのかな。
LINE何も来てないもんね。
 
 
わ!Tight Eyesだ!すごい!
 
剛典に熱く語られて
前に観せられた映画『RIZE』に出てた人。
 
地面を強く踏むストンプ、
大きく腕を振り回すアームスイング、
胸を大きく張り出すチェストポップ、
 
どれもが力強くてダイナミック。
すごい。
 
 
♧)なんかすごいね、怒ってるみたい。
◇)あはははw
 
 
そう見えるならきっと正解だよね。
KRUMPは不満や怒りを表現する
「戦うための踊り」だから。
 
 
♡)あれ?一人増えた?
◇)え?
 
 
そう言われた瞬間、
照明が明るくなって…
 
モニターに映ったのは、
帽子を取ったドアップの剛典。
 
 
◇)…っ
 
 
……なんで?
 
なんで剛典がステージにいんの?!
 
 
会場は割れんばかりの歓声で。
 
 
これ…
臣さんと隆二さんが最初に出てきた時より
すごくない?
 
間違いなく今日イチの歓声だと思うんだけど。
 
 
剛典ってば…
剛典ってば…
 
すごいぢゃん!///
 
 
♡)岩ちゃんすごーい!カッコイイ!♡
♧)全然イメージ違うね、このダンス。
  すごいー!
◇)////
 
 
あたしはもう、剛典の姿に釘付けで。
輝くその姿から1秒だって目を離せなかった。
 
 
®agpoundのパフォーマンスが終わって
ELLYが歌って
 
その後にジャイ子なんて言っちゃ
失礼でしょってくらい
ベレー帽を可愛く着こなしてる
臣さんが登場して
 
二人でなんか歌ってて
会場はずっと大盛り上がりだったけど…
 
あたしの頭の中は、さっきの剛典でいっぱい。
 
 
カッコ良かったなぁ///
 
なんでいきなり出てきたの?
サプライズ?
 
間に合わなくて来れなかったんだと思ったのに
いきなりステージに現れるとか
反則じゃない?ずるい。
 
 
♡)あ、「PLAY THAT」だー!
♧)みんな出てきたねー
 
 
最後の曲で今までの演者が全員出てきて
巨大なクラブみたいに
テンション高く盛り上がるステージの上。
 
 
ああ、早く剛典に会いたい。
剛典の顔を見たいよ。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
最高だった。
 
最高に楽しくて、最高に興奮した。
 
 
イベントは無事終了して
ステージ裏に一同集まって
みんなで集合写真を撮った後は
打ち上げに向けて各々自由に過ごしてて。
 
笑顔でお疲れって声を掛け合ったり
写真を撮ったり。
 
 

 

 

 
 
A)岩ちゃんほんとサイッコー!
岩)ありがとうございました!
 
 
力強くハイタッチされて、
AKIRAさんの手を握り返した。
 
 
岩)次はちゃんとがっつり参加したいです!
直)絶対ね!
A)そん時はコブラなんて代役立てときなw
岩)代役?!w
 
 
そんな話をして笑ってたら
tighteyezたちがゾロゾロとこっちに
やって来たから
改めて挨拶をさせてもらった。
 
 
岩)Thank you very much!
  I’m very happy and very moved!
  It’s like a dream that such a day will come.
  I can’t believe it.
  I’m so happy!
  Thank you very much!
T)Hahaha!
  We are really happy too.
  It was a wonderful and meaningful time.
  Let’s dance together again someday!
岩)Yes, let’s do it absolutely!
 
 
それからパネルの前で
一緒に写真を撮ってもらって。
 
 

 
 
何度も何度も感謝を伝えて、
控え室に戻って来たけど…
俺の興奮は冷めやらず。
 
 
隆)めっちゃ腹減った!
  酒よりご飯食べたい!
臣)てか♡たちどこいんの?
  まだ来ないの?
隆)あ!来た!!
♡)失礼しまーす。
♧)お疲れさまです。
 
 
あ。
一番後ろにぴょこんと見えたのは
俺の愛しの彼女かな?
 
 
岩)◇!!
 
 
大声で呼んだら
タタタタッと俺のとこまで来てくれた。
 
 
岩)ね、観てた?
◇)……(こくん)///
岩)すごくない?!
  tighteyezたちと!!
◇)うん…っ
岩)あの憧れの三人とだよ!?
◇)うん…!!
岩)マジでさ、KRUMPでこんなデカい箱で
  やれるなんて…っ
◇)うん!!
 
 
◇はうるうると熱い瞳で俺を見上げて
腕をキュッと掴んできた。
 
 
◇)一個だけ、ワガママ聞いて…?
岩)ん?何?
  今ならなんでも聞いてやるよ?w
◇)……こっち、来て///
 
 
小さな手が俺を外へ連れ出して…
 
 
岩)◇…?
 
 
人気のない物陰で、壁ドンされた。
 
 
……ぎゅぅぅぅ!
 
 
岩)◇…?どうした?w
◇)すっごくすっごくこうしたかったの///
  ワガママ言ってごめんね?
岩)……///
 
 
何これ。可愛すぎんだけど。
急になんなんだ?
 
 
◇)あのね、剛典すっごくすっごく
  カッコ良かったの!///
岩)…っ
◇)観ててすっごく興奮した!
  まだドキドキしてる!
岩)…っ
◇)ほんとにカッコ良かったよ?
 
 
そう言って
可愛くぎゅーってしてくるから
なんか…たまらない気持ちになってくる。
 
 
◇)剛典…
  出れて良かったね…。
 
 
そう言ってくれた◇が
可愛く俺を見上げてきたりするから…
 
 
岩)うん…、
 
 
その唇を塞ぎたい衝動を
抑えられなくなる。
 
 
岩)……俺も…ワガママ言っていい?
◇)え…?
岩)一個だけ。
◇)……今ならなんでも聞いちゃうよ?///
岩)////
 
 
その言葉に甘えて、◇の手を引いて。
 
 
たどり着いたのは、使われてない個室。
 
 
真っ暗なその部屋を開けて
電気は点けずに、鍵をかけた。
 
 
……ガチャン。
 
 
◇)…っ
 
 
◇が息をのむ音が聞こえた気がしたけど
すぐにわからなくなるくらい
 
夢中でその唇を貪って、キスに溺れた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
鍵をかけた個室の中…
 
外から漏れてくる明かりはほんのわずか。
 
うっすらと剛典の表情を確認できるくらい。
 
 
◇)ん、っ…、はぁっ…///
 
 
キスが止まらなくて、
 
熱くて、深くて、激しくて。
 
 
剛典が今、興奮状態なんだって
すごくよくわかる。
 
 
でもそれを言うなら、あたしだってそうで。
 
 
抵抗するどころか、
もっともっと、それが欲しくなって仕方ない。
 
 
このまま何も考えられなくなるくらい
キスしていたい。
 
 
なんて想いが通じたのか、
剛典の手があたしの服を乱しながら
あたしの肌を求めてる。
 
 
もどかしそうに、せっかちに、
熱い手のひらが、指先が、
 
あたしの身体をさらに興奮させていく。
 
 
◇)はぁ…、っ…、剛典…、っ///
岩)…止まん…ねぇ…っ///
 
 
狂おしい表情を浮かべて眉を寄せるその仕草に
あたしの理性も、吹き飛んでしまう。
 
 
岩)いい…?///
◇)……(こくん)///
 
 
欲しいの、剛典が。
 
欲しくて、たまらない。
 
 
岩)……あ、…あ…っ、///
◇)…っ///
 
 
一気に、温度が上がる。
 
身体が、燃え上がるように。
 
 
岩)ヤバイ、◇…っ、///
◇)あっ…、んっ、…あぁ、っ///
 
 
激しく身体を揺らされながら、
もっとしてほしい、
もっとめちゃくちゃにしてほしい、って…
 
そんな風に思っちゃうくらい
あたし、もうおかしいの。
 
 
あたしだけじゃないよね。
 
二人とも、どうしたんだろう。
 
こんなに興奮して、止まらないの。
 
 
◇)剛典…、っ、好き…!///
岩)…はぁっ、…っ、
◇)あ、っ…剛典…っ!///
岩)……っ、◇…っ///
 
 
ぶつかり合って、高まっていく熱に
我を忘れて。
 
 
あたし達は暗闇の中、夢中で熱く求め合った。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
息が整うのを待つ間、
その余韻を味わうように
ぎゅっときつく、抱きしめ合う。
 
 
◇)…はぁ、…は…ぁ///
岩)あぁぁぁぁ〜〜〜〜〜///
 
 
すっっっげぇ気持ち良かった。
何これ。
 
 
岩)…お前何俺に流されてんだよぉ…///
◇)え…っ、///
岩)いつもならお前が
  こんなとこでダメだよとか
  言ってくれるじゃん〜〜
 
 
まぁそう言われても
止まんなかったとは思うけど。
 
 
◇)だ、だって…///
岩)んー?
 
 
◇を甘やかすように
おでことおでこをくっつけたら
 
◇は照れたように
俺の胸にぽすんと顔を埋めた。
 
 
◇)我慢…できなかった、///
岩)////
 
 
何その可愛い告白。
 
そんなこと言われたら
またムラムラしてきちゃうんですけど。
 
 
岩)俺はさー、ほら。
  あんなステージの後だしー?
  めっちゃ興奮してるしー?
  我慢できなくなっても
  しょーがないじゃん?
 
 
なんちゃって。
 
 
岩)でもお前はなんで
  我慢できなくなったんだよw
◇)だって…///
 
 
あ、またぽすんってしてきた。
久々だなこのぽすん攻撃。
ほんと可愛いんだよな、コレ。
 
 
◇)あんなステージの後だしー?
  剛典カッコ良すぎるしー?
  我慢できなくなっても
  しょーがないじゃん?///
 
 
照れ隠しなのか、俺の口ぶりを真似して
むぅっと口を突き出してんのが
クソ可愛い。
 
 
岩)ばーかw
 
 
クスッと笑って、またキスをして。
 
 
岩)はぁ…、///
 
 
なんだろな。
 
LIVEの後に俺が興奮してることはあってもさ、
◇が興奮してたことなんて、なかったし。
 
 
でも今日は
◇も俺と同じくらい興奮してるのが
すげぇ伝わってきて…
 
それでさらに俺まで興奮して、っていう
おそろしいスパイラル。
 
そりゃこんなとこでも我慢きかなくなるわ。
 
 
岩)サプライズだったのが良かったのかなー
◇)え?
 
 
でも三代目のLIVEじゃ
俺が出ることなんてわかりきってるし
無理だよな。
 
 
◇)なぁに?
岩)いや…?
 
 
またこんな風に興奮してるお前を
抱きたいなぁ、なんて。
 
良からぬ計画を立ててるだけです。
 
 
岩)てかさ、お前なんで今日
  こんな可愛いの?
◇)え??
岩)いつもと違うじゃん、雰囲気。
◇)……こっちの方が好き…?
岩)いや…、いつものも好きだけど…
  こういうイメチェンも…すげぇイイ///
 
 
普段よりちょっとエロくて最高です。
 
 
岩)ナンパされなかったか?
◇)……うん。
岩)なんだよ今の間。
◇)されてないよ。
岩)ほんとか?
◇)うん。
 
 
まぁもしされても
◇ならビシッと断れるだろうけど。
 
 
◇)あ、……ん///
 
 
抱きかかえてる身体の
丸みを帯びた部分を撫でて
その感触を味わったら
 
また漏れる、可愛い声。
 
 
◇)……あ、…や…だ///
 
 
……嘘つき。
 
 
◇)っ、…ぁ、やだ、ってば…、///
 
 
嫌じゃないくせに。
 
 
◇)あ、んっ…、剛典…、///
 
 
甘い声を漏らすその唇が
何かを抗議したそうにこっちを向いて…
 
 
「ダメ」って怒られんのかなぁって思ったら
まさかの予想外。
 
 
◇)……また、欲しく…なっちゃう///
岩)////
 
 
その言葉に、ドクンと、強く揺れて。
 
欲しくなっちゃうのは、俺の方。
 
 
岩)可愛いおねだりだな?
 
 
ずるいだろ、今のは。
 
 
◇)…っ、おねだりじゃ…、あっ…///
 
 
物欲しそうな色っぽい顔で
色っぽい声で
俺を誘惑しといて…
 
「おねだりじゃない」なんて、言わせない。
 
 
岩)ほら、
◇)あ、っ、あっ…、ああ…っ!///
 
 
欲しがって、俺のこと。
 
ほら、もっと。
 
 
嬉しいから。
たまんねぇから。
 
もっともっと、欲しがってよ。
 
 
◇)や…ぁっ!剛…典…っ!///
 
 
「気持ちイイ」って叫ぶみたいに
俺の名前を呼ぶ◇に
 
抑えがきかない熱を、全てぶつけて
注ぎ込んだ。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)あれ?◇ちゃん着替えたの??
◇)ええと…、///
 
 
そりゃ気付くよね…
明らかに不自然だもんね、
剛典のTシャツ着てるあたし。
 
 
♡)どうしたの?汚しちゃった??
◇)ええと…、///
 
 
あたしがもごもご答えられずにいると
臣さんがポンと♡ちゃんの肩を叩いた。
 
 
臣)察してあげなさいよ…w
♡)え?
◇)////
 
 
ヤメテクダサイ。
顔から火が出そうです。
 
 
臣(ずりぃじゃん。どこ?)
岩(控え室19。23まで全部空き。)
臣(マジ、さんきゅw)
 
 
え、え、ちょっと待って。
 
剛典とコソコソ話してた臣さんが
ニヤッと笑って
♡ちゃんをさらっていったんですけど。
 
 
まさかあの人、あの可愛いベレー帽スタイルで
♡ちゃんをどうこうするつもり?!
 
いくらジャイ子ではないとはいえ…
そんな可愛い臣子な状態で…
 
嘘でしょ?!
 
 
岩)あ、HIROさん、お疲れさまです。
H)お疲れさま。
  良かったね、間に合って。
岩)はい!本当にありがとうございました!
 
 
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ。
今の今まであんなことしといて、あんた!
よくそんなしれっと
HIROさんに挨拶できるわね?!///
 
 
H)さっき今市と♧ちゃんにも
  言ったんだけどさ、
  良かったら今度一緒に食事でも。
◇)…っ、え、あたしですか?
H)うんw
◇)え、あ、ありがとうございます!///
  ぜひ!
 
 
せっかくのお言葉も
ブカブカの剛典のTシャツ着てるせいで
しっかり耳に入ってこない。
 
……恥ずかしいよぉ///
 
 
岩)そういえば、さ。
 
 
HIROさんが離れていくと
剛典がこそっと耳打ちしてきた。
 
 
岩)良かったら今度一緒に食事でも。
◇)……は?
岩)っていうか、一緒に実家でも。
◇)……は!?!
 
 
意味がわからないあたしに
剛典はニコーーッと笑った。
 
 
岩)おふくろがさ、
  会いたいんだって、お前に。
◇)ええっ!!
岩)花恵さんと樹さんから聞いたみたいよ、
  俺たちのこと。
◇)ええっ!!
 
 
いつの間に会ったのよ、そこ!!!
 
 
岩)だから、来月の名古屋公演…
  一緒に帰ろ?♡
◇)……///
 
 
そんな可愛く言ったって…
小学生が「一緒に帰ろ?♡」って言うのとは
わけが違うんだから…っ
 
と、思いつつも、
NOと言う理由なんてなくて。
 
 
◇)わかったよ。
 
 
そう返事したら、
剛典はまた嬉しそうに笑った。
 
この笑顔には、勝てないや。
 
 
……あーあ、もう。大好きだなぁ///
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. より:

    まいこさん初日行きましたか?
    まいこさんのレポがおもしろくて一番好きです。
    お忙しいかと思いますがレポ待ってます♡

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