[242]もっと幸せ(隆二&♧Side)

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隆)何これ!すっげぇ!!
  うわ、すごい!びっくり!
  え、ほんとに?!
♧)…っ
 
 
おうちに帰ってきて、
バースデーケーキを出したら
目を丸くして、隆二くん大はしゃぎ。
 
 
隆)なんで俺の誕生日知ってたの!?
♧)だって…
  LIVEのDVDで…
隆)ああ!そっか!!
 
 
で、♧の誕生日はいつなの?
なんて聞かれませんように。
 
だってこの流れで
「実は私も明日なの。」なんて、
気まずいというか照れくさいというか
言い出しにくいもん。
 
 
隆)えーー!ほんとにびっくりしたー!
  すっげぇ嬉しい!!♡♡
  あーーびっくりした!!
♧)……
 
 
なんだかびっくりしすぎな隆二くん。
でも喜んでくれてるからいいや。
よかった♡
 
 
隆)ね、食べよ!食べよ!♡
  あ!待って!まだ切らないで!!
 
 
隆二くんははしゃいだまま
うろちょろ駆け回って。
 
あらゆる角度からケーキを撮って
満足そうに笑った。
 
そんなに大きなケーキじゃないから
ナイフを入れて、半分こ。
 
 
テーブルに座って手を合わせると、
隆二くんは一口食べて
また目をまん丸に見開いた。
 
 
隆)何これ!美味しい!すっげぇ!!
  びっくり!!
 
 
またびっくりしてる。
 
 
隆)いやーほんとにびっくりしたんだけどー
 
 
まだ言ってる。
 
 
♧)隆二くん、びっくりしすぎじゃない…?
隆)えっ…、いや、ほら、だって!!
  まさか♧が俺の誕生日知ってるなんて
  思わなかったしさ!
  こんなすんげぇケーキまで出てくるなんて
  びっくりじゃん!!
♧)……
隆)あんな疲れてたのに…
  作ってくれたんでしょ?
  俺めっちゃ嬉しい♡ へへへ♡
♧)……///
 
 
この笑顔が見られるなら
私、なんでもしちゃうかもしれない。
 
 
♧)美味しい…?
隆)うんっ!すっげぇ美味い!!
  感動!!
♧)ふふ…、ありがとう♡
隆)ありがとうは俺!!
♧)ふふっw
 
 
カシャッ
 
 
隆)あ!!
 
 
最後の一口を幸せそうに頬張る隆二くん、
撮っちゃった♡
 
 
隆)何勝手に撮ってんの〜〜w
♧)だって…///
 
 
初めて撮っちゃった、隆二くんの写真。
 
 
♧)彼氏の写真、1枚くらい欲しいもん///
隆)……///
 
 
自分で言ったくせに、
まだ慣れない「彼氏」っていうワードに
激しく照れてしまう。
 
 
隆)俺も彼女の写真、欲しいです///
♧)えっ///
 
 
携帯を構えられて、思わず固まる。
 
 
隆)ちょっと!何その顔!硬いよ硬い〜!
♧)だって…///
隆)可愛い笑顔が欲しいの〜!
 
 
なんという無茶な注文でしょう。
 
 
隆)俺が好きな綿あめスマイルして、ほら!
 
 
綿あめは…隆二くんだって言ってるのに…
 
 
隆)にこ〜って!
♧)////
 
 
なんか恥ずかしくて
私が全然笑えずにいると…
 
 
隆)じゃあいいや。
  俺も盗撮にしよう。
  
 
やっと撮るの、諦めてくれたみたい。
 
 
隆)でもさ、その代わり、一緒に撮らない?
♧)えっ
隆)彼氏とのツーショット…
  欲しくないですか…?///
♧)////
 
 
とっっっっっても欲しいです。
 
 
ケーキを食べ終えて、
ソファーに二人で並んで座って。
 
一緒に撮るなら
ケーキも映せば良かったね、
なんて二人で笑って。
 
 
隆)地味に二人で撮るの初めてだよね///
♧)……(こくん)///
隆)これからいっぱい撮ろうね♡
♧)……(こくん)///
隆)なんか喋れよぉ〜〜〜w
♧)だ…って///
 
 
嬉しくて、照れくさくて、嬉しくて。
 
 
♧)……大好き///
 
 
ぽつり呟いて、ぎゅって抱きついたら…
 
 
隆)何それ///
  このまま撮っちゃうよ。
 
 
いいもん///
 
 
離れたくなくて、ぎゅーってしてたら…
カシャッと聞こえたシャッター音。
 
 
カシャッ!カシャッ!カシャッ!カシャッ!
 
 
♧)ええっ?!何枚撮ってるの!?
 
 
びっくりして顔を上げると、
 
 
チュッ♡
 
 
♧)ひゃぁ…っ!///
 
 
チューーーッ♡
 
 
♧)りゅりゅりゅりゅーじくんっ!///
 
 
止まらないシャッター音と
止まらないチュー攻撃に、パニック!
 
 
隆)ほら!
♧)…っ
 
 
最後はぎゅっと抱き寄せられて、
くっついた、ほっぺとほっぺ。
 
 
隆)大好きだよーー♡
 
 
なんて、ほっぺを押し付けてくるから…
 
 
♧)私も大好きだもん…///
 
 
ほっぺでむにっと押し返した。
 
 
そんなことしてたら、
なんだか可笑しくなってきて…
 
最後は二人であははって笑って、
二人のツーショットは
たっくさん撮れちゃった。
 
 
♧)チュー…してる…///
隆)へっへへw
 
 
こんな写真、
恥ずかしくて誰にも見せられないけど
間違いなく、私の宝物。
 
 
隆)この歳でこんな写真撮ると思わなかったw
  中学生みてぇw
♧)中学生の時こんな写真撮ったの?
隆)えっ!……あ、いやっ、えっと…
 
 
別に問い詰めるつもりじゃなかったんだけど
気まずそうな隆二くん。
 
そうか。
中学生の頃も撮ったんだ。
チューしてる写真。
 
 
♧)……いいなぁ…。
隆)え!何が?!
 
 
中学生の隆二くんと恋してた当時の彼女が
少し羨ましくて。
 
 
隆)なんも良くないよ?!
  中学生なんてガキだよ!ガキ!
♧)……
隆)今の俺の方が断然イイ男だよ!!
♧)……ぷっw
隆)なんで笑うの!w
♧)だって、自分で言うんだもんw
 
 
クスクス笑ってると、
ぎゅーっと優しく抱きしめられた。
 
 
隆)過去は過去!
  ♧には未来の俺全部あげるからいいのっ!
♧)…っ
隆)イイ男になってからの俺、
  全部あげるんだよ!すごくない?
♧)…っ
 
 
そんなこと自分で言う隆二くんに
ツッコミたいのに…
 
その言葉がすごく嬉しくて、
頬が緩んじゃう…。
 
 
隆)しかもね、俺、♧といたら
  もっとイイ男になるから!
♧)え?
隆)なんかそんな気がする。すごくない?
♧)…っ
 
 
ドヤドヤしてる隆二くんは
いたって真剣で。
 
嬉しいなってドキッとして
可愛いなってキュンとして
 
私の心臓は、忙しい。
 
 
♧)隆二くんの「これから」、
  ありがたく頂戴いたします///
隆)あげるあげるーー♡
♧)ふふっw
 
 
嬉しそうにハグしてくれて
ほっこり、幸せがいっぱい。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
お風呂から上がって、
♧の誕生日プレゼントを
ソファーの下に、スタンバイ。
 
一緒にカウントダウンする約束したから、
0時になっておめでとうの後に渡すんだ!
 
 
……でもなんで
私も明日誕生日なのって言わないんだろ?
 
ま、言わなくても俺は知ってるけどね!
 
プレゼントもバッチリ用意してるけどね!
 
 
ああ、早く渡したい。
ウズウズ。
 
 
隆)……
 
 
時計を見るともう23時半。
 
間に合うかな?大丈夫かな?
 
 
そわそわしながら洗面所のドアを開けた。
 
 
隆)お風呂長くない?0時になるよーー
 
♧)きゃぁっ!!///
 
 
中から聞こえてきた悲鳴。
 
 
隆)きゃぁって何。
♧)あっち行ってーー!///
隆)はぁ?
♧)エッチ!!
隆)なんで!覗いてもいないのに!
♧)いいからあっち行ってー!
隆)なんか悔しいから覗いていい?
♧)ダメに決まってるでしょ!ばかっ!///
 
 
怒られちゃった。
 
てゆーか彼氏なんだから
覗いたって良くない?
 
 
隆)……
 
 
彼氏……
……へへへへ///
 
 
そう。
 
俺、♧の彼氏なんだ。
 
大声で叫びたい気分。
 
 
……って、俺、何しに来たんだっけ?
 
ああ、そうだ!
 
 
隆)だからさ、時間…っ
♧)キャーーー!///
 
 
もう一度洗面所のドアを開けると
もう風呂から上がった♧が
バスタオル姿でそこにいて。
 
 
隆)////
 
 
思わず見とれてると、
早く閉めて!!って怒られて、
名残惜しくドアを閉めた。
 
 
♧)いきなり開けるなんて信じられない///
 
 
ん?
 
なんか中から聞こえてきたぞ。
 
 
隆)今なんか文句言ったー?
 
♧)……言った。
 
隆)てゆーかさ、そのうち一緒に入るからね?
 
♧)!???
 
隆)おーい。
 
 
返事がなくなった。
 
 
隆)♧ー?
 
♧)誰がそんなこと決めたの!?///
 
隆)誰がって…
 
 
誰が決めなくとも
世のカップルってそういうもんでしょ?
 
 
♧)絶対入らないよ!///
 
隆)なんで!!
 
♧)恥ずかしいもん!一生無理!///
 
隆)……
 
 
大丈夫。
あの手この手で絶対いつか入ってみせるから。
 
……って、俺はなんの決意だよ。
 
 
あーあ。
今服着てんのか。
 
バスタオルのままでも良かったけど。
だって背中綺麗だったし。
だってあとですぐ脱がせるし。
 
 
♧)きゃぁっ!まだいた!///
 
 
ドアを開けてびっくりしてる♧。
 
 
隆)人をおばけみたいに…
♧)もう二度と勝手に入ってこないでね!///
隆)はーーい……
 
 
返事だけ。返事だけ。
 
 
二人でリビングに戻って
俺はソファーでスタンバイしてるのに
♧は何やらそわそわゴソゴソしてる。
 
 
隆)早く隣来てよ〜〜
 
 
カウントダウンまでイチャイチャしようよ。
 
 
♧)待って〜〜!
 
 
あ。部屋からチラッと覗いてる。
 
 
♧)こっち…見ないでくれる…?
隆)はい??
 
 
なんでだよ。
 
 
♧)ちょっとあっち向いててほしいな。
隆)なんで?
♧)なんでも…っ
隆)やだ。
♧)…っ
 
 
可愛い彼女から目を離したくありません。
 
なんてふざけようかと思ったけど
♧が本当に困った顔してるから…
 
 
隆)あっち向いてたらなんかいいことあるー?
♧)あるよっ!
隆)いっぱいチューしてもらえるとかー?
♧)…う、ん…///
隆)じゃあいいよ♡
 
 
とりあえず反対側を向いてると
そそくさと小走りで部屋から出てきた気配。
 
 
♧)ふぅ…///
 
 
あ、隣に座った。
 
 
隆)もうそっち向いてもいい?
♧)いいよ!
 
 
くるっと振り向くと、
ふにゃ〜んって笑う、可愛いタレ目。
 
 
♧)えへへ///
 
 
何それ?
すっげぇ可愛いんだけど。
 
綿あめスマイルを炸裂させる準備だったのか?
 
 
隆)はい、じゃあチューして。
♧)え、今!?///
隆)そ。
♧)……ええと…、じゃあ…、///
 
 
…………チュ。
 
 
隆)何その小さいチュー。
♧)え…、チューに大きいとか小さいとか
  あるの?///
隆)……
 
 
大小じゃないかもしんないけど
今のはなんか小さかった!
足りなかった!!
 
 
隆)もっとすごいのしていい?
♧)!??///
 
 
♧の耳の下に手を差し込んだら
♧はぴくっと肩を竦めて…
 
 
♧)0時過ぎるまで、ダメ///
 
 
って、目をぎゅっと瞑った。
 
 
隆)……
 
 
あと3分か。
うん、まぁ確かに。
 
今そんなんしたら押し倒したくなっちゃうし。
 
我慢しよう。
 
 
隆)じゃああと3分、何しよっか。
♧)えっ
 
 
とりあえず♧の手を握った。
 
 
♧)あ、そうだ。
  あのね、お風呂で考えてたんだけど…
隆)うん?
♧)えっと、その…///
  隆二くんと付き合った記念日というのは…
  いつになるのでしょうか…
隆)え……、
♧)あ、記念日とかこだわらない人だったら
  ごめんね?///
  別にそんな重たい感じじゃなくてっ
隆)いや、そうじゃなくて。
♧)え?
隆)ほんとだ。いつになるんだろう。
♧)…っ
隆)大事じゃん、記念日!
 
 
俺の言葉に
なぜか♧はほっとしたように笑った。
 
 
隆)付き合ってって言ったのは昨日だから…
  昨日になんのかな…?
♧)……でも…私としては…
  初めて…あの…、その、えっと…///
隆)ん?
♧)隆二くんと…そうなった日も…
  忘れがたいというか…///
隆)そっか!確かにあっちの方が
  記念日っぽい!
 
 
だってなんか、すげぇ感動的な夜だったもん。
 
 
隆)じゃあ…あれいつだっけ。
  木曜日…、…って、あ!!
  0時になる!!
♧)あ、ほんとだ!!
 
 
話してるうちに
もう短針と長針がくっつきそうで。
 
時計を見ながら
二人でくっついてカウントダウン。
 
 
隆♧)5、4、3、2、1…、
   誕生日おめでとう!!
 
隆♧)え???
 
 
下からプレゼントを出した俺と、
後ろからプレゼントらしきものを出した♧。
 
お互い目を見合わせて、「?」顔。
 
 
♧)誕生日おめでとうって…、え?
  ……知って…たの…?
隆)え、それ…何…?
♧)隆二くんの…お誕生日プレゼント///
隆)え…?ケーキもらったじゃん…
♧)ケーキはケーキだもん。
 
 
うそ…
何その可愛いラッピング。
 
ほんとに俺にプレゼント?
嬉しすぎるんだけど…
 
 
♧)どうして私の誕生日…知ってたの?
隆)エスパーだから。
♧)はっ!そっか!そうだよね!
 
 
って、そこで納得するんかーーいっ!w
 
 
♧)隆二くんは知らないと思ってたのに…
隆)愛する彼女の誕生日を
  知らないわけないじゃん。
♧)愛する…彼女…?///
隆)いや、そこ掘り下げられると
  なんかすげぇ恥ずかしいからやめて///
♧)はっ!ごめんなさい///
 
 
二人でもじもじ。
 
 
♧)あ!!じゃあ…
  あの新しいおうちのは全部
  誕生日だから…?!
隆)ん?……ああ、違うって!
  あれは引っ越し記念のプレゼントだって
  言ったじゃん!
  誕生日プレゼントはこっち!
♧)ええっ!
 
 
目を丸くしてオロオロしてる♧。
 
 
♧)あんなにいっぱいもらったのに
  これ以上もらえないよ!
隆)いやいや、もらってよw
♧)だって…!
  もらいすぎだもん!
隆)いーのっ!
  愛する彼女のためだからいーのっ!
 
 
俺の言葉に、今度は聞き返さずに
ただ顔を赤くする♧。
 
それはそれで照れるんだけどw
 
 
隆)あ、でもまだあげない!
  先にちょーだいっ♡
 
 
俺が両手を差し出すと、
もじもじしながら、渡してくれた。
 
 
隆)へへへ♡
 
 
プレゼント、もらっちゃった。
めっちゃ嬉しい。
 
なんだろなんだろ♪
 
 
♧)恥ずかしいな…///
  あ!開けるの?
隆)そりゃ開けるでしょ!
  何言ってんの?ほんと天然なんだから〜
♧)……
 
 
ん?なんだろ。布製品?
 
白い包み紙を開くと…
 
 
隆)お???
 
 
Tシャツだ!!
 
 
隆)2枚あるー!
 
 
色とデザインがちょっと違う2枚のTシャツ。
 
白と黒とデニム生地で
組み合わされてるデザイン。
 
俺の好きな感じ!!
 
 
隆)どう?どう?♪
 
 
胸の前にあてがってみる。
 
 
隆)え、めっちゃ似合う気がする。
 
 
自分で言うのもなんだけど。
 
鏡の前まで行って
2枚ともあてがってみたけど…
 
 
隆)やっぱり似合う。
 
 
カッコイイデザインだな。
どこのだ?
 
 
隆)……
 
 
タグを探しても、見つからず。
 
 
隆)こんなオシャレなやつ
  どこで見つけたの?
♧)えっ!!
  あ、ごめんなさいっ!違うの!
  買ったやつじゃなくて…
隆)ん?古着ってこと?
♧)そうじゃなくて…っ
隆)へ?
♧)……私が…作ったの、///
隆)……
 
 
私が…作った…?
 
 
隆)ん?ケーキの話?
♧)そうじゃなくて///
  その…Tシャツ……、
隆)……
 
 
Tシャツ…?
…って、これ…?
 
 
隆)………えええええ!!!
 
 
うっそ!!
嘘でしょ!?
 
 
隆)Tシャツって作れんの!?
 
 
しかもこんなすっげぇカッコイイやつ!?
 
 
隆)何見て作ったの?どーゆーこと!?
♧)なんとなくイメージで…
隆)はぁ!?天才?!
 
 
どうしよう!これはすごすぎる!
天才だ!
 
♧は天才だった!!
 
 
♧)恥ずかしいからマジマジ見ないで…//
 
 
ん?
ちょっと待てよ?
 
 
隆)ミシンもないのに…
  これ…、どうやって作ったの?
♧)手で縫ったよ。
隆)えええ!!??
 
 
嘘だろ!?
 
そう言われてよーーく見てみると…
……手縫い…なのか?
 
わかんないほど綺麗な仕上がり。
 
 
隆)これ…手で縫うって…
  めちゃくちゃ大変なんじゃないの?
 
 
いつこんなん作ってたんだ?!
 
 
隆)あっ!!
 
 
部屋にこもってたあの時!?
 
 
なんでだろうなんて
俺ってば寂しがってたけど…
 
俺のプレゼントを作ってたのか!!
 
なるほど、納得…。
 
 
隆)……
 
 
俺にバレないように隠れながら
一生懸命、一針一針縫ってる姿を想像したら…
なんか感動して、泣きそう。
 
 
♧)隆二くん?!
隆)…っ
♧)どうしてお目目うるうるしてるの?
 
 
ぎゅむ!
 
 
返事の代わりに、抱きしめた。
 
 
隆)………ありがとう。
♧)……//
隆)めっちゃ感動した、マジで。
♧)……//
隆)ほんとにありがとう。
  大事にする。
♧)ありがとう…//
隆)めっちゃ嬉しい。
♧)……///
 
 
嬉しすぎてぎゅむぎゅむしてたら、
「喜んでもらえて良かった」なんて
腕の中から小さく聞こえてきて…
 
ますます、ぎゅむぎゅむ!
 
 
もう!愛しい!!
 
 
隆)……♧、
 
 
めっちゃチューしたい。
 
 
キスできる最小限の距離だけ開けて
唇を近付けたら…
 
 
♧)待って、///
 
 
トン、と止められた。
 
 
♧)私も…それ…、欲しい///
隆)え?
 
 
あ。
 
♧が指差した先には、俺のプレゼント。
 
 
もらって嬉しすぎて、忘れてた。
放置してこのまま襲っちゃうところだった。
 
 
隆)はい、おめでとう♡
 
 
仕切り直して手渡せば、
宝物をもらったみたいに、輝く笑顔。
 
 
♧)ありがとう…///
 
 
まだ開けてもいないのに
めちゃくちゃ嬉しそうで、すげぇ可愛い。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆二くんが私の誕生日を知ってたなんて
本当にびっくりで。
 
おまけに、プレゼントまで用意してくれていて
感動して泣いちゃいそう。
 
 
だって…
新しいおうちにも
たくさんプレゼントがあったのに
これ以上もらったりしたら
私、バチが当たらないかな?
 
 
♧)開けても…いーい?///
隆)もちろん♡
 
 
ドキドキしながら袋を開けると…
 
 
♧)わぁ…っ///
 
 
これ、もしかして…
 
 
♧)エプロン?!
 
 
うそっ…
 
 
♧)……かわ……いい……///
 
 
広げてみると、綺麗なレモン色のエプロンに
桃色のお花のポケットが二つ、付いてて。
紐やボタンは明るいオレンジ色。
 
付けるだけで心が明るく晴れそうな
素敵なデザイン。
 
 
隆)もうすっげぇ悩んでさ〜〜///
  ポッケがロケットのやつとか
  それの色違いで水色とかもあったり。
  もうどうしよう〜〜〜って。
♧)うん…//
隆)でもさ、それが一番
  ♧のイメージだったから。
  綿あめみたいにふにゃんって笑って
  子供たちを笑顔にしてあげてる
  癒し系な♧のイメージ。
♧)…っ
隆)だからそれにした♡
♧)……///
 
 
隆二くんがいっぱい悩んで
私のために選んでくれたんだって思ったら…
 
 
♧)…ふ…っ
隆)わ、ちょ、泣かないで!!
 
 
嬉しすぎて、どうしよう。
 
 
隆)まだ入ってるから!ちゃんと見て!
♧)え…?
 
 
そう言われて袋の中を覗くと…
 
 
♧)あっ。
 
 
これは…、シュシュ?
 
エプロンと同じ色合いのふんわりとした
お花のシュシュ。
 
 
隆)お揃いっぽくしてみた…//
 
 
どうしよう。
本当に本当に嬉しい。
 
 
♧)…ぐす…っ
隆)あ〜〜〜!!
  やっぱり泣いちゃうの!?
  なんで〜〜〜!!
 
 
慌てたように私を抱きしめてくれる隆二くん。
 
 
♧)幸せな涙は…
  いくら流したって…いいんだもん…っ
 
 
レイジさんがそう言ってた。
 
 
隆)幸せな涙なの?
♧)……(こくんっ)///
 
 
こんなに幸せでどうしよう。
 
 
隆)ほんとはアクセサリーにしようと
  思ってたんだけど…
  それじゃあ仕事中つけれないかなって。
♧)…っ
 
 
だからエプロンとシュシュなの?
そこまで考えて、選んでくれたんだ。
 
 
♧)すっごく嬉しい……
  本当にありがとう♡♡
 
 
顔を見上げてそう伝えたら、
照れ臭そうに笑う隆二くんに
また抱きしめられて。
 
 
その笑顔が見たかったんだよ、って…
優しい声が、ふんわり届いた。
 
 
隆)貸して…。
 
 
隆二くんは私の髪を片方に寄せて、
シュシュでふわっとまとめてくれた。
 
 
隆)へへ、超似合う♡
♧)////
 
 
ドキン…ドキン…
 
 
隆二くんといると
やっぱり私の心臓は、忙しい。
 
 
♧)……大好き///
 
 
ぽすんと抱きつくと…
 
 
隆)……♧。
 
 
より一層甘くなる、隆二くんの声。
 
 
ドキン…ドキン…
 
 
隆)♧。
 
 
呼ばれると、身体がぎゅってなる。
 
 
隆)♧。
 
 
今度は目と目を合わせて、優しく呼ばれた。
 
 
♧)////
 
 
恥ずかしくて視線を逸らそうとしたら
ほっぺを包んだ大きな両手が
それをわかっていたみたいに
私の顔を上に向けさせた。
 
 
隆)♧。
♧)////
 
 
何度も呼ばれる名前は、甘い魔法。
 
繰り返されるほどに
愛しい気持ちが溶け出してしまう。
 
 
♧)待っ…て///
 
 
近付いてくる唇を、思わず止めたけど…
 
 
隆)待たないよ。
♧)…っ
隆)今日何回おあずけされてると思ってんの。
♧)////
 
 
そのまま優しく、重なった唇。
 
 
触れた瞬間に
何かのスイッチが入ったみたいに
もっともっと、欲しくなる。
 
自分で制御できなくなりそうで、怖い。
 
 
♧)…っ、……ん、///
 
 
不慣れな動きしか出来ない私は…
巧みな舌と唇に、
あっという間に包み込まれて。
 
……甘く甘く、溶かされる。
 
 
♧)……ふ、ぁ…っ///
 
 
酸素を求めて離れる瞬間、
唇をぺろりとひと舐めされて。
 
私を見下ろす隆二くんの表情が
色気に満ちていた。
 
 
♧)////
 
 
その視線に、焦がされるように
熱くなる頬。
 
 
♧)ん……ッ!///
 
 
またすぐに、唇を塞がれて。
 
その勢いのままに、
パサッと落とされたカーディガン。
 
 
隆)はぁ…、///
 
 
夢中なキスの合間に
私の鎖骨をひと撫でした隆二くんは
熱い瞳で、私を見た。
 
 
隆)薄くなってんね…。
♧)え…?
隆)他も…もう消えちゃった?
♧)…っ
 
 
キスマークの…ことかな?///
 
 
隆)ずっと残ればいいのにって…
  言ってたのにね。
 
 
クスッと笑う隆二くんは
すごく色っぽくて、直視できない。
 
心臓の鼓動が、速くなる。
 
 
隆)付けて…ほしい…?
 
 
誘うように動く唇の囁きに
また身体がぎゅっとなる。
 
 
隆)……ん、
♧)…っ///
 
 
鎖骨に触れた、熱い唇。
 
首筋に感じる、手のひらの熱。
 
 
……ああ、体温が上がる。
 
 
抱き上げられて、降ろされたベッドの上。
 
 
降り注がれるキスを
夢中で受け止めていたら…
 
ゆるく留まっていたシュシュは
ゆっくりと引き抜かれて。
 
 
隆二くんは私の手を握りながら
そのシュシュを私の手首にくぐらせて、
 
そのまま指と指を絡み合わせて
私の髪に、キスをくれた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
ほどいた髪から、優しい香り。
 
顔を埋めて、堪能して。
 
 
その間にも俺の手は、
♧の身体に触れたくて仕方ないと言うように
せわしなく動いていて。
 
 
ここまで昂ったらもう邪魔でしかない服を
脱がしにかかったところで、
 
それを止めるように
絡み合わせている指先に力を込められた。
 
 
隆)……
♧)////
 
 
無視しようとしたら、
「恥ずかしい!」って抗議されて。
 
脱がないとできませんよ?お嬢さん。
 
 
いや、出来るっちゃ出来るけど…
そんなんじゃなくてさ、
ちゃんと肌と肌で触れ合いたいじゃん、今は。
 
 
隆)大丈夫だか…
♧)ダメ!恥ずかしい…、どうしようっ///
隆)…っ
 
 
そんなにガッシリ腕をクロスして
ガードされたら
脱がせられません。
 
 
隆)急にどうした…?
 
 
落ち着かせるように髪を撫でるけど、
我に返ったようにあたふたしてる♧。
 
 
泣きそうに潤んでる瞳が、
俺の欲情を掻き立てる。
 
 
♧)……っ、あ、///
 
 
ほら。
身体だってもうこんな熱くなってんのに。
 
 
♧)…ゃ、恥ずか…しい、の///
隆)////
 
 
余計、興奮するんですけど…
 
 
隆)この間は平気だったじゃん。
♧)…平気じゃ…ないもん…っ
  夢中だった…だけだもん…///
隆)じゃあまた夢中になれよ。
♧)…っ////
 
 
俺はとっくに夢中だけど。
 
 
♧)ちが、うの…っ///
  あの時は…サヨナラだって…、あっ、ん
隆)ん…?
♧)…、や…っ、んん///
 
 
サヨナラだって勘違いしてたから
夢中だったってこと?
 
最後だと思って俺に抱かれたわけ?
 
 
隆)……
 
 
まぁ…俺も勘違いしてたから
絶対失いたくないって思いながら
抱いたけど…
 
 
♧)は、ぁ…っ///
 
 
今だってお互い十分、夢中じゃん?
 
 
隆)今はちゃんと誤解も解けたんだから…
  幸せな気持ちで一つになろうよ。
♧)////
 
 
俺がそう言うと、♧の手が
優しく頬に伸びてきた。
 
 
♧)あの時も…幸せだったよ…?///
隆)……っ
♧)死んじゃいそうなくらい…
  幸せだったよ…?///
隆)////
 
 
そんなの俺もだし。
 
 
隆)だったら今は、もっと幸せだよ。
♧)……、っん!///
 
 
愛しさを、指先に乗せて。
キスに込めて。
 
 
身を捩れば、しなやかなくびれに。
 
うつ伏せになれば、綺麗な背中に。
 
 
♧の身体中に、優しく触れる。
 
熱を移すように。
想いを刻むように。
 
 
♧)…は、ぁ…、っ、///
 
 
ほら。
恥ずかしさなんて吹き飛んだろ?
 
 
隆)♧……、……♧…、っ
 
 
前回、夢中になりすぎたから
今日はゆっくり味わいたかったのに…
 
結局また、溺れてる。
 
 
何度も何度も、愛しい名前を呼んで。
 
目が合うたびに、好きだと囁いて。
 
 
こんなに愛しいのに
冷静さを残して抱こうだなんて、
無理な話だった。
 
 
だからいいよ。
 
もう思いきり、溺れよう。
 
 
♧)………あ…っ、!///
隆)…ッ……、///
 
 
一つに溶け合って、
その甘い熱を閉じ込めるように、
♧を抱きしめた。
 
 
隆)痛く…ない?…大丈夫…?
 
 
余裕のない指先を、柔らかい髪に絡めると…
 
 
♧)……(こくん)///
 
 
大丈夫だよって言うみたいに
俺の背中に、しがみついた。
 
 
隆)////
 
 
動き始めたら…
もう自分が制御できなくなるって
わかってるから…
 
先に伝えておく。
 
 
隆)好きだよ、♧…。
 
 
真っ直ぐに見つめれば…
 
愛しいその瞳からは
想いがあふれるように、涙がこぼれた。
 
 
♧)ほんと…だった…、っ
隆)え…?
♧)「もっと幸せだよ」…って…
 
 
泣きながら微笑む姿が
あまりにも綺麗で。
 
 
♧)本当に…、幸せ…。
 
 
吸い込まれるように、見とれてしまう。
 
 
♧)私…、ね…?
  初めて手を繋いだのも…
  初めてキスをしたのも…
 
 
震える指先が、俺の頬に触れた。
 
 
♧)初めて好きって言ったのも…
  初めて好きって言ってもらえたのも…
 
 
その震える手に、自分の手を重ねる。
 
 
♧)こんなに愛してもらうのも…
  こんなに愛して欲しいって思うのも…
隆)…っ
♧)全部全部、隆二くんが初めてで…
  私、本当に嬉しいの…っ
 
 
触れ合ってる指先を濡らしたのは、俺の涙。
 
 
あまりに幸せそうに
そんなこと言ってくれるから
 
俺もそうだったら良かったのになんて
思っちゃうんだ。
 
 
こんなに愛しいと思える人と
こんな風に肌を重ねられることが
 
 
♧)本当に…幸せだよ…。
 
 
そう。
幸せなんだ。
 
 
隆)……ありがとう。
 
 
幸せって…切なくて、愛おしい。
 
 
 
熱く、深く、熱く、深く。
 
溶けて、混ざって、絡まって。
 
 
 
呼吸も、汗も、何もかも。
 
 
 
そんな甘い、甘い、幸福感の果て。
 
 
 
やわらかなぬくもりに、
 
 
「愛してるよ」と
 
 
囁いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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コメント

  1. 三代目LOVE♪ より:

    ほわぁぁぁぁぁぁぁ////
    なんかこっちまで照れちゃいますね///
    お二人にとってはとてもいい誕生日になったでしょうね♪
    私もこんな素敵な誕生日を迎えたかったです…!!
    もうおわったんですけどね..w
    これからは、この二人がどうなるのかが楽しみで仕方がありません!楽しみにしてます!

  2. まみっち☆ より:

    こんなに素敵な愛の表現もあるんですね~♡♡♡
    綿あめさんたちにピッタリ過ぎて… 
    たまりません!!! 最高です☆☆

    • マイコ より:

      綿あめさん達…!。゚(゚^ω^゚)゚。
      ほんといつまでも可愛い二人でいてほしい♡

  3. honndamomomaruo より:

    わぁぁぁぁぁぁい❤️❤️❤️❤️❤️
    検討してもらえるなんて幸せ過ぎます
    あのあと、実は臣クンのほうがベタぼれになるんじゃなかろうか……とか、あの2人が好きすぎて気になってます(*/□\*)
    いつか、あの2人にまた会えますように………✨✨
    本編もとても楽しみです❣️
    図々しいお願いをしてごめんなさい

  4. honndamomomaruo より:

    こんばんは‼️
    ステキなステキなstory、いつも楽しみにしてます❣️
    がんちゃんたちの、その後もすっごく気になってますが……shortstoryのXmasの臣クンの話がとーっても大好きで何度も何度も読み返してます
    この2人のその後を、いつかstoryにしてほしいです‼️‼️

    • マイコ より:

      お(´⊙ω⊙`)それは短編ではなく、ということですか?
      なるほどーーー
      検討しますヾ(≧∇≦)ノ”

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