[241]綿あめスマイル(隆二&♧Side)

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♧)ねぇ、私…
  今のおうちのままでいいよ?
 
 
何不自由してないし…
むしろ贅沢すぎるような生活だし…。
 
新居に向かう車の中で
そう言ってみたけど、
 
 
隆)えーー!
  もうダメだよ、用意しちゃったもん!
  引っ越すのー!
 
 
って言われちゃった。
 
 
というか…
本格的に一緒に暮らすとなると
お金とかはどうしたらいいのかな…?
 
 
♧)家賃は…いくらなの…?
隆)さぁねーー
♧)ええっ
 
 
教えてくれないの!?
 
 
隆)俺が出すんだからいくらでもいいでしょ。
 
 
そう言って、ふと握られた右手。
気付くと信号は赤だった。
 
 
隆)ん?
 
 
ニッコリ笑ってこっちを見る隆二くん。
 
 
♧)////
 
 
やっぱりずるい、甘々スマイル。
 
 
隆)なんか今日かわいーね♡
♧)えっ!
隆)いや、いつも可愛いんだけどさ、
  なんていうか…
  デートモードって感じ。
♧)////
 
 
なんて返していいのかわからなくて
恥ずかしくて俯いた。
 
…って、そうじゃなくて!
お金の話!
 
 
♧)ね、隆二く…
隆)お金は一切要りません。
♧)え?
隆)今までと一緒でいいでしょ。
♧)…っ
隆)あと、カード渡しとくから
  食費とかそれ使って。
♧)えっ…
隆)他にも何か買いたいものとかあったら
  好きに使っていいよ。
♧)ダメだよっ!
隆)え?
 
 
何を言い出すの隆二くん!
 
 
♧)食費なんていらないよ!
隆)いやいや、ダメ。
♧)…っ
 
 
信号はもう青に変わってて
走り出した車の中、
隆二くんは前を向いたまま
  
 
隆)彼氏らしいこと、させてよ。
 
 
そう言って
私の右手をまたぎゅっと握った。
 
 
♧)彼…氏…
 
 
慣れない言葉を小さく繰り返すと…
 
 
隆)また照れてんのー?w
 
 
クスッと笑った隆二くんが
私の顔を覗き込んできた。
 
 
隆)あとさ、♧って毎月
  施設に寄付してるんでしょ?
♧)え、…うん。
隆)それも俺がする。
♧)……え?
隆)俺が寄付する。
♧)ええっ!!
 
 
今度は何を言い出すの!
 
 
♧)寄付は私がするよっ!
  だって…、、
  寄付してるのは…
  私の気持ちというか
  育ててもらった恩返しというか…
隆)だから!
♧)え…?
隆)だから俺がするのっ!
♧)…っ
隆)てゆーかさ、今度案内してね?
♧)え…?
隆)♧が育った場所。
  ちゃんとゆっくり見たいから。
  案内してくれる約束だったでしょ。
 
 
優しく笑ってそう言ってくれる隆二くんに
胸があたたかくなった。
 
 
♧)ありがとう…。
隆)うん。
♧)でも…、寄付は…
隆)いーのっ!俺がするのっ!
♧)…っ
隆)だから♧は自分の給料は
  自分の好きに使いなよ。
♧)えっ…
 
 
自分の好きに…?
と、言われても…
 
 
♧)……貯金?
隆)貯金なの?w
 
 
だって…何も思いつかない…
 
 
隆)貯金もいらないでしょ。
♧)えっ
隆)だって俺のお嫁さんに
  なってくれるんでしょー?
♧)…っ
 
 
嬉しそうにニッコリ笑う隆二くん。
 
 
隆)だったら貯金もいらないから
  ♧の好きに使いなよ。
♧)でも…っ
隆)だーかーらー!
  彼氏らしいこと、させてっ!!
♧)…っ
 
 
隆二くんのほっぺが膨らんじゃったから
素直に「ありがとう」って言ったら…
 
 
隆)へへへ♡
 
 
満足そうに笑ってくれて…
 
 
♧)////
 
 
本当にいいのかなっていう戸惑いと
「彼氏」って何回も言われて嬉しいのと
隆二くんの笑顔が可愛いのとで、
なんだか気持ちが忙しい。
 
 
隆)でさ、話は戻るけど…
  今日かわいーね♡
♧)?!!
隆)隣に座ってる彼女が可愛すぎて
  運転に集中出来ないんですけどぉーー
♧)…っ
 
 
口を尖らせて
そんなこと言う隆二くんの方が
ずっと可愛くて。
 
どうしたらいいですか…?///
 
 
隆)はぁ、幸せだなぁ……
 
 
ぽつりと呟いて、
私の右手の甲を
運転しながらずっとすべすべしてるの。
 
その横顔を盗み見てるだけで
また好きがあふれてくるから困っちゃう。
 
 
チュッ。
 
 
♧)!!??
 
 
右頬に感じた感触に目を見開くと…
 
 
隆)へへ♡
 
 
またニッコリ笑ってる隆二くん。
 
 
隆)なんか好きがあふれて
  加減出来なくなってる…w
♧)////
 
 
私と…同じなの…?
 
 
隆)なんか俺、バカっぽくない?//
♧)えっ…
隆)普段さ、臣見てて
  ばっかみたいとか思ってたんだけど…
♧)ええっ!
隆)いや、だってあいつ
  ほんとに♡ちゃんバカだからw
  ♡ちゃんいたら常にくっついてたい感じで
  ベタベタしてるしデレデレしてるし…
♧)うん…。
隆)でも…、なんか今の俺、
  大して変わんねぇなって思って…//
 
 
隆二くんは少し苦笑いして
また私の手をすべすべしてる。
 
 
♧)わた…しもっ…//
隆)え…?
♧)隆二くんバカに…なってる//
隆)…っ
 
 
正直に打ち明けて隣をチラ見すると、
 
 
隆)じゃあチューしてー♡
 
 
可愛く甘えられてしまった。
 
 
♧)……///
 
 
助手席から少しだけ身を乗り出して
隆二くんの左頬に、チュッ。
 
 
隆)へへへへぇ〜〜〜♡
♧)////
 
 
どうしよう。
やっぱり幸せだ。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♧)うわぁ………
 
 
新居に連れてきてから、
可愛いタレ目がずっとまん丸に見開いてる。
 
 
♧)本当に…ここに住むの…?
隆)そうだよーー♪
♧)すご…い……
隆)へへへw
 
 
ずっと驚いてる♧。
喜んでくれてるってことでいいのかな?
 
 
♧)キッチン…広い…
隆)そうなの!
 
 
♧が料理しやすいかなって思って。
どう?どう?
 
 
♧)うわぁ………
隆)ぷっ…w
  ♧、さっきから「うわぁ」しか
  言ってないよw
♧)だって…!//
 
 
さっきは今の家のままでいいなんて
言われたけど…
 
こっちの方がいいでしょ?ね?
 
 
それに、なんてったって…
 
 
隆)はい!ここの部屋開けて!
♧)え…?
 
 
俺の前フリに少しオロオロしながら
俺を見て。
 
ゆっくりとドアノブに手をかけた。
 
ふっふっふ♡
 
 
♧)……え?
 
 
中を見て固まってる♧。
 
 
♧)なぁに…?ここ……。
隆)なんでしょうw
♧)え…、これ…っ
 
 
ミシンと作業台を見て
すぐにこっちを振り返った。
 
 
♧)これっ…
隆)うん♡
♧)えっ…、
隆)♧の部屋ーー♡
♧)…っ
 
 
俺がそう言うと、
♧はもう一度中をキョロキョロ見渡して…
 
 
♧)本棚も…ある…
隆)うん♡
 
 
ミシンと本棚に気を取られて
全然クローゼットを
開けてくれそうにないから…
 
 
隆)じゃじゃーーん♡
 
 
待ちきれなくて、開けちゃったw
 
 
♧)!!!
 
 
中を見て、また固まってる♧。
 
 
♧)これ……、っ
隆)♧の服ーー♡
♧)…っ
 
 
喜んでくれたかなーって
ひょいっと顔を覗くと…
 
 
♧)ううう…っ
隆)え!!
 
 
……泣いてる!!
 
 
隆)なんで!!
 
 
慌ててぎゅっと抱きしめたら…
 
♧は俺の服を小さく掴んで
静かに泣いてて。
 
 
隆)喜んで…くれないの…?
♧)なぁに、これ…っ、ぐすっ
隆)引っ越しサプライズ?w
♧)ぐすんっ、ぐすんっ
隆)引っ越し記念に俺からのプレゼント♡
♧)隆二くんのばかっ!
隆)ええっ!w
♧)…こんなの…ずるいもん…っ
 
 
泣いてる♧の頭をよしよしよし。
 
 
♧)全部…覚えてた…の?
隆)ん…?
♧)私が…欲しいって言ったもの…
隆)うん♡
 
 
忘れるわけないじゃん。
 
 
♧)……ありがとう///
 
 
あ、可愛くしがみついてきた。
きゅん。
 
 
隆)♧に笑ってほしかったの。
♧)え…?
隆)泣かせたかったんじゃないよ…w
♧)…だって…//
隆)喜んでほしかったのに。
♧)喜んでるよっ!
隆)ほんと…?
  じゃあ、笑って♡
 
 
涙を拭って見つめたら、
♧は少し照れたようにふふっと笑った。
 
 
♧)すごく嬉しい。ありがとう///
 
 
ああああ〜〜〜〜〜
そう。この笑顔が見たかった。
 
この笑顔が見られるなら
俺、なんでもしちゃうかもしんない。
 
 
隆)……かわい…///
 
 
ぎゅっ。
 
 
もう一度腕の中に閉じ込めた。
 
 
♧)どうしてこんなに色々してくれるの…?
隆)へ?
♧)こんなにたくさん…
隆)だから言ったじゃん!
  ♧に喜んで欲しかったんだってばー!
♧)…っ
隆)この可愛い顔が見たかったの!
 
 
♧のほっぺをむにっと引っ張った。
 
 
隆)ふにゃんって笑う、綿あめスマイル。
♧)綿あめ?!
隆)うん?
♧)それは隆二くんだよ!
隆)へ?
♧)ふにゃんって笑ったら、
  甘くて柔らかくって
  綿あめみたいなんだから!
隆)いやいや、それ♧だから!w
♧)ええっ!
 
 
お互いにほっぺをぷにぷにしながら…
どうやらずっと同じことを思ってたみたいで
思わず吹き出した。
 
 
隆)なんなのもぉ〜〜〜
♧)ふふふっw
隆)あ〜〜もう、好きっ///
♧)……私も…大好き///
 
 
こんなに幸せで、俺たちどうするんだろう?!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆二くんの新居サプライズに
本当に驚いて、感動して、ひとしきり泣いて。
 
その後は二人で家具屋さんでお買い物。
 
 
今ある家具で十分だよって言う私に、
一緒に何か買いたいの!って言う隆二くん。

だから、買い替えというより
買い足しという感じで
大きめのテーブルと、
ソファークッションを二つ買った。
 
 
むーちゃんがいつでも遊びに来れるように
って言ってくれて
二人で選んだそのクッションは
試しに座ってみると、すごく気持ち良くて。
 
これは人をダメにするやつだ〜〜〜
なんて幸せそうな隆二くんが可愛かった。
 
 
むーちゃんのために買ったのに
これに座ってゴロゴロ寛ぐ
健ちゃんの姿が見える、なんて言うから
想像したら笑っちゃって。
 
 
買い物途中、私がうっかり
「隆二くん」って呼んだら
若い女の子がすごい勢いで振り返って。
 
隆二くんはもちろん変装してたんだけど、
二人で慌てて走って逃げたり。
 
 
隆二くんと一緒だとなんでも楽しい。
なんでも嬉しい。
 
 
隆)ニコニコしてるーー
♧)だって幸せだもん♡
隆)へへ、俺もーー♡
 
 
向かい合って食事しながら
二人でニコニコ。
 
こんなに幸せで、私たちどうするんだろう?!
 
 
口に広がるのは
さらにフワフワ気分にさせてくれるような
美味しいワイン。
 
隆二くんが折角だから飲みたいって
車はおうちに置いてきて
隆二くんの変装スタイルも解除。
 
人目に触れずに
そのまま中に入れるお店だからって
髪も簡単にセットし直してくれた。
 
 
おかげで私は、目が合う度に
なんだかドキドキ。
 
 
隆)ねーねー、聞いてもいい?
 
 
隆二くんがグラスを置いて、
なんだかもじもじしながら私を見た。
 
 
隆)いつ俺のこと好きになったの?
♧)えっ!
 
 
急に来た予想外の質問に、
思わず手が止まる。
 
 
♧)…え、…っと……、
 
 
いつから…?
 
いつからだろう!?
 
 
今このタイミングで好きになりましたー!
なんて覚えてるわけじゃないから
自分でもよくわからない。
 
 
♧)隆二くん…は…?//
 
 
もじもじしながら質問を返すと
俺が聞いたのにずるーいって笑われた。
 
 
隆)うーん、いつだろ…?
  よくわかんないけど
  気付いたら好きだった。
  てゆーか最初から好きだったかも。
♧)えっ!
 
 
最初って…どこ?
 
 
隆)川辺から聞こえる歌声が
  ずっと気になっててさ。
  どんな人なんだろーって。
♧)うん。
隆)で、やっと見つけたと思ったら
  普通に可愛い女の子なんだもん。
  そんなの恋するでしょw
♧)ええっ!
 
 
最初って、ほんとに最初?!
 
 
隆)どうやって話しかけようかなーって
  お茶落としたフリしてみたりw
♧)えっ!
  あれ、わざとだったの?!
隆)そうだよーーんw
♧)うそぉ……
 
 
偶然だと思ってたのに。
びっくり。
 
 
隆)でもさー、ほら。
  最初は結婚してるって思ったから。
♧)あ。
隆)で、その後はシングルマザーだって
  勘違いして…
 
 
そうだった。
なんだか懐かしい。
 
 
隆)でも不思議なのが
  それでも気になって、会いたくて。
♧)…っ
隆)勘違いだってわかった時は
  心の中でガッツポーズしたもんね!
♧)そう…だったの?///
 
 
全然知らなかった。
 
 
隆)でさっ、デートの約束もして
  デートも超楽しくてさ。
  そしたら帰りにどん底に突き落とされて。
♧)え??
 
 
帰りって…
ほっぺに初めてチューしたこと?
タクシーで初めて手を繋いだこと?
 
 
隆)好きな奴いんのかよぉぉぉ!って。
♧)あっ
 
 
そっか、そうだった!
携帯の待ち受けを見られたんだった!
 
 
隆)マジで落ちた、あん時。
♧)…っ
 
 
てゆーか隆二くん…
そんなに前から私のこと好きだったの…?
ほんとに…?
 
なんだか信じられない。
 
 
隆)俺のことなんて
  ただの髭おじさんだと思ってたんでしょ、
  あの頃。
♧)えっ!
 
 
ええと…
 
ええと…
 
 
♧)うん。
隆)ひでぇ!!ww
 
 
ゲラゲラ笑う隆二くん。
 
 
♧)ただのっていうか…
  不思議な人だなーって。
隆)不思議?俺が?w
♧)うん。
 
 
ふにゃんって柔らかくて優しいのに
割と自分勝手で強引な時もあったり
 
子供みたいに拗ねたと思ったら
急に男の人の顔になったり。
 
 
♧)なんか気付いたらね、
  隆二くんのこと考えてる時間が
  いつの間にか増えてて…
隆)……
♧)無意識だったから
  いつからとかは覚えてないんだけど…
  ほんとに気付いたら
  隆二くんでいっぱいだったの。
隆)……ふーん//
 
 
あ、ちょっとニヤけてる。
可愛い。
 
 
♧)あ、でも!
隆)ん?
♧)一番頭をいっぱいにされたのは
  初めてキスされた時かも…
隆)あ。
♧)あの時はいっぱいいっぱいで…
 
 
……てゆーか。
 
 
♧)どうしてあの時急にキスしたの?//
 
 
今だから聞いちゃう。
 
 
隆)俺のこと…
  恋愛対象じゃないみたいに言われて
  悔しかったから。
♧)えっ
 
 
そんなこと言ったっけ?!
 
 
隆)あ、でも悔しいから
  その勢いでしたとかじゃなくて…
  いや、まぁそれもあるんだけど…
  いい加減、俺のこと見てほしくて…
  好きって気持ち伝えたくて、した。
♧)////
 
 
あの頃の私は…
キスされるまで、
そんなの全然気付いてなかった。
 
 
てゆーか…
 
 
♧)私のこと…好きだったのに…
  瞬くんの相談に乗ってくれてたの…?
隆)そーだよ!
 
 
ドヤー!って感じで返された。
 
 
隆)早く俺のこと好きになればいいのにって
  ずーーーーーーっと思ってた。
♧)////
 
 
鈍くてごめんなさい…。
 
 
♧)私なんかの…
  どこを好きになったの…?///
 
 
ずっとどこかで感じてた疑問。
 
 
だって…
隆二くんの周りには
綺麗な人がいっぱいいるだろうし…
 
何もこんな地味で恋愛経験ゼロの私を
選ばなくても…
 
 
隆)どこ…?
  そう言われるとどこだろ…?
 
 
ガーン!
やっぱりわからないの!?
 
 
隆)なんか…
  ここが好き、とかっていうんじゃなくて…
  いや、好きなところは
  たくさんあるんだけどさ?
  そうじゃなくて…
  なんていうか…俺へたくそだから
  あんま上手く言えないけど…
  ただ、そばにいたいって思うの。
♧)……
隆)会いたくなるし、
  一緒にいたら嬉しいし楽しいし、
  ほら、前にも言ったじゃん。
  ♧が笑ってくれたら
  嬉しくなって、愛しくなるって。
♧)あ…。
 
 
そうだ。
いつかの夜、私がそう言ったら…
俺もだよって言ってくれたんだ。
 
 
隆)♧の笑顔が見たいって思うし
  いつも幸せでいてほしいし
  俺が幸せにしたいって思うし
  そばにいてくれたら俺も幸せだし…
  ……って、
  なんか恥ずかしくなってきた//
♧)え……//
隆)俺ばっか語ってない?
  何これ、恥ずかしいんだけど///
♧)////
 
 
私は嬉しいんだけど…
 
 
隆)……とにかく!///
  別に理由なんかなくても
  もう無条件にっていうか…
  俺の本能で好きなのっ!
 
 
言い切った後で
盛大に照れてる隆二くんに、
私も照れてしまって、二人で無言。
 
 
隆)♧こそ…俺のどこが好きなの…//
♧)はっ…
 
 
しまった!
聞き返されてしまった!
 
 
♧)りゅ……じくんと、一緒//
 
 
もじもじ誤魔化したら、
 
 
隆)何それ!ずるい!!
 
 
って怒られちゃった。
 
 
♧)だってほんとだもん…//
隆)なんだよ一緒ってぇ〜〜
♧)隆二くんの笑顔を
  隆二くんのそばで見てたいの///
隆)……///
♧)…あと…は……、
  何かあった時とかに
  それを共有したくなる人…。
  例えば綺麗な景色を見た時、とか。
  私の心の中に一番最初に浮かぶのは、
  いつだって隆二くんだから。
隆)……それは…、俺も…///
♧)……///
 
 
こんな風にお互い言葉にして伝え合うのって
照れくさいけど、
とてもほこほこする。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)俺はさ、尊敬してるところも
  たくさんある!
♧)え??
 
 
お互いぶっちゃけトークみたいになってて
なんか照れくさいけど
もうこの勢いで全部言っちゃえ!
って、ちょっと開き直り始めた。
 
 
♧)尊敬?!わ、私を…?
隆)そうだよw
 
 
何その意外だって言いたげな顔は。
 
 
隆)見た目はそんなふにゃんふにゃんで
  癒し系なくせにさっ、
  実はすげぇしっかりしてるじゃん。
♧)え?
隆)考え方とか、生き方とか。
♧)私…が…?
隆)そうだよ。
 
 
すごいなぁっていつも思ってんだから。
 
 
隆)でもさ、寂しがりで
  俺の服着たりしちゃうところが
  可愛いかったり。
♧)!!!
  あれ…は…寂しいからとかじゃ…///
隆)なに。今更違うとか言うわけ。
♧)……違い…ません///
隆)ははっw
 
 
赤くなって俯いたのが可愛くて
頭を撫でたくなったけど、手が届かない。
 
 
隆)あれさ、なんなの?
♧)え?
隆)着てると安心するの?
♧)…え…っと…
隆)ほら、寂しくても
  彼女の服着る彼氏はいないじゃん?
  だから男にはわからない発想だな、と。
♧)そっか!
隆)うん。
♧)えっと…、ね。あれは…
  ………やっぱり言わない///
隆)え?
♧)変態みたいだから言わない///
隆)何それ!w
  気になるじゃん!教えてよ!
♧)……///
 
 
俯いた♧をじーーーっと見つめて
答えを催促したら…
 
 
♧)隆二くんが…
  抱きしめてくれてるみたいなの…、///
 
 
すごーーく恥ずかしそうに白状した♧が
なんだかめちゃくちゃ可愛くて…
 
 
隆)////
 
 
あれ…?
こんな普通に会話してるだけなのに
俺のリュージがおかしなことになってるぞ?
一体どうした?
 
 
隆)……隣、行っていい?
♧)え?!
 
 
だってさ、
さっきから頭撫でたりほっぺ撫でたり
いろいろしたいのに
テーブルが邪魔で届かないんだもん。
 
 
♧)ちょ、隆二くん?!//
 
 
向かい合って座ってるふかふかソファーは
余裕で二人は座れる広さ。
 
♧側にまわって無理やりお尻を割り込めば
真ん中に座ってた♧が端へ追いやられて。
 
……ああ、やっと抱きしめられた。
 
 
♧)お店の人、来ちゃうよっ///
隆)呼んでもないのに来ないよ。
 
 
この個室には、二人っきり。
 
 
♧)こんなぎゅってしてたら…
  食べられないよ…///
隆)いいじゃん、ちょっと休憩。
 
 
勝手に決めて、
顔をこっちに向けさせた。
 
可愛いこと言う♧が悪いんだよ。
 
 
♧)////
 
 
あーあ、またゆでだこ。
今から俺に何されるかわかってるもんね?
 
 
隆)♧……、
 
 
名前を呼んだそのままに、唇を塞いで。
 
アルコールのせいで
キスは余計に甘い味わい。
 
 
もっと深く、もっと…もっと…
…って欲しがる俺に、
♧は俺の肩をトンと叩いた。
 
 
♧)こんなとこで…ダメ…///
隆)////
 
 
ですよね、すいません。
完全に暴走しました。
俺じゃなくてリュージのせいです、ハイ。
 
止められなくなる前に
自分のソファーに戻った。
 
 
隆)ええと、なんの話だっけ///
 
 
トマトのポワレをぱくっと口に入れて
♧を見ると、
 
 
♧)今のキスで吹き飛んじゃった///
 
 
なんて可愛いことを言うから…
リュージがまた興奮して、大変。
 
 
隆)ええと、あれだよ、あれ!///
  ♧が寂しがりって話!
♧)ええっ!そんな話だったっけ?///
隆)そうだよ!
♧)……寂しがりじゃ…ないもん…
隆)またまたーー
♧)大丈夫だもん……
隆)来週とか俺しばらくいないよ?
  LAとラスヴェガスで。
♧)そっか、今度は海外なんだもんね。
隆)うん。ほら、寂し?
♧)寂しくないもん…
隆)ふーん。俺は寂しいけどね。
♧)……じゃあ…私も寂しい…//
隆)また真似したーーー!w
♧)だって…!//
 
 
からかう俺に、口を尖らせる♧。
 
 
隆)また俺の服着て待ってなよ。
  帰ってきたらぎゅってしてやるから。
 
 
そう言ったら、ますます尖ったアヒル口。
あれ、またゆでだこ…?
 
 
♧)もう!隆二くんはどうしてそうなの!///
隆)え?
♧)そうやって急にドキッとさせるの
  やめて!///
隆)はい?!
♧)急に男らしくなったりするの禁止!///
隆)はぁ?!
♧)いつもはふにゃんふにゃんの
  綿あめさんのくせに……
隆)だから綿あめは♧だってば!
♧)隆二くんだもんっ!
 
 
なんだこの言い合いはw
 
 
隆)だってさ、♧が寂しくないとか
  強がるから。
♧)…っ
隆)電話は時差もあるし
  そんなに出来ないかもしれないけど…
  LINEはいっぱいするから。
♧)……ありがとう。
隆)寂しい思いさせちゃうこと
  多いかもしれないけど…
  そーゆーの我慢しないで言ってほしい。
♧)…っ
隆)我慢されたり、無理されんの、やだ。
 
 
これは俺の勝手かもしれないけど
一人で泣かせたりとかは
絶対にしたくないから。
 
 
隆)会えない時間が増えたりしても
  寂しいね、って…
  素直に言い合える二人でいたい。
♧)……
隆)言ったからって
  会えるわけじゃないんだけどさ、
  なんていうのかな。
  同じ気持ちでいたいっていうか…
  上手く言えないけど…
♧)うん、伝わったよ。
隆)…っ
 
 
♧が優しく俺に笑いかけた。
 
 
♧)ありがとう。
隆)……
♧)隆二くんがね、いつもそうやって
  真っ直ぐな気持ちを伝えてくれるから
  大丈夫な気がするの。
隆)……
♧)会えない時は…
  寂しいね、会いたいね、って…
  会えるまでの時間を
  二人で楽しみにしようね♡
隆)……
 
 
ああ、うん。そう。
そう言いたかった。
 
言いたいことを言えない関係なんて
嫌だから。
 
 
隆)ごめんね?
♧)え…?
隆)……
♧)どうして?
  ごめんねじゃないよ?
隆)え?……いや、だって…
  
 
俺の仕事で
少なからず不便な思いをさせたり
負担をかけることになると思うから…
 
 
♧)どんな仕事してたって
  忙しくて会えないことなんて
  きっと普通にあるよ。
隆)……そうだけど…
  そういうこと以外にも…
♧)あのね。
  隆二くんにはそういう風に
  思ってほしくないの。
 
 
♧に遮られた。
 
 
♧)私、前にも言ったと思うけど…
  隆二くんがどんな仕事してたって
  隆二くんが好きなの。
隆)…っ
♧)隆二くんは隆二くんでしょ?
  マイナスに考えることなんて
  何一つないんだよ。
隆)……
♧)たくさんの人を笑顔にして
  たくさんの人を幸せにできる
  素敵な人なんだから
  自信持ってね。
 
 
優しい声で語りかけてくれる
♧の言葉は…
スーッと胸に落ちてくる。
 
 
ありのままの俺を見てくれる人。
 
 
隆)……
 
 
三代目っていうフィルターを通してしか
俺を見てない人は、すぐにわかる。
 
年々そういう人が増えてきて。
 
俺が三代目なのは事実だし
それは仕方ない事なのかもしれないけど。
 
 
こんな風に
素の自分を受け止めてもらえることが
本当に嬉しくて。
 
 
自分の立ってる場所が
わからなくなったりする時もあったけど
♧が隣にいてくれたら
俺は俺を見失わずにいられそう。
 
 
♧)私はそんなに欲深くないの。
  隆二くんの笑顔のそばにいられたら
  それだけで幸せです。
隆)…っ
 
 
全てを包み込むような、優しい笑顔。
 
やっぱり俺は、幸せ者だ。
 
 
隆)……好き。
♧)えっ…
 
 
俺を選んでくれて、本当にありがとう。
 
 
隆)二人でいられる時間はさ、
  めいっぱいイチャイチャしようね。
♧)え……、///
 
 
めいっぱい甘やかしたいくらい、
♧が好き。
 
 
♧)…会えない時は…
  ちゃんといい子で待ってるから…
  帰ってきたら、ぎゅって…してね?///
隆)////
 
 
何それ。
そんなのするに決まってんじゃん。
 
 
♧)隆二くん、大好き///
隆)////
 
 
ああああ〜〜〜
もうダメ、限界。
 
 
……ガタッ!
 
 
♧)えっ…
 
 
また無理やり、隣に割り込んで。
 
押し倒しそうな勢いで、抱きしめた。
 
 
好き。
 
好き。
 
止まんない。
 
 
♧)…っ、///
 
 
赤い唇を塞ごうとしたら…
一瞬触れただけで、
両肩を押し返された。
 
 
こんなとこでダメって
また抗議されんのかなって
物足りない気持ちを遠慮なく顔に出して
表情を窺うと…
 
 
♧)いっぱい…したくなっちゃうから…
  ダメ…、///
 
 
ダメって言われた理由はさっきと違って。
 
 
♧)もっとしてほしくなって…
  我慢…できなくなっちゃう…///
隆)////
 
 
ほろ酔いチックな可愛いセリフに
またもやリュージ、大興奮。
 
 
隆)……ごめん、無理、したい///
♧)……っ、ん!///
 
 
強引に始めたキスは
次第に二人の熱で、甘く…甘く…
 
 
♧)…ん、…っはぁ…
 
 
唇の隙間から漏れる♧の甘い声に
加速するように、深く…深く…
 
 
隆)…っ
 
 
………リュージが…痛い。
 
ああ、もう、ここで抱きたいくらい。
 
 
♧)……きゃ…、っ///
 
 
無防備な袖口から手を滑り込ませると、
♧が小さな声を上げて。
 
 
♧)隆二くんっ、飲みすぎ…じゃない?///
 
 
動揺を浮かべた瞳で、俺を見た。
 
 
隆)飲みすぎ…?
 
 
折角のデートなのに…
帽子にマスクにサングラス。
そんな変装スタイルで一日中いるのは
さすがに嫌だから。
 
家に帰って車も置いてきて。
 
だからワインだって開けちゃったけど。
 
 
隆)酔ってるわけじゃないよ。
 
 
止め方がわからないこの想いと熱を
アルコールのせいなんかにされたくなくて。
 
またキスを求める俺に
♧は後ろにぽすんと倒れた。
 
 
♧)…っ
 
 
俺はそのまま襲いかかるみたいに
♧の胸に、顔を埋めた。
 
 
♧)……何…してるの…?///
隆)おっぱいむにむにの刑…。
♧)私…何か悪い事した…?///
隆)しまくり。
♧)えっ!
 
 
可愛すぎるし
リュージをすぐこんなんにするし
ほんと困ってんだからね、俺!!
 
 
♧)お店の人、来ちゃうよ…?///
隆)呼んでないのに来ないよ。
 
 
……あ、♧の心臓の音が聞こえる。
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
俺のことが好きだって、言ってる。
 
 
隆)へへへ…w
 
 
なんか愛しいな。
 
…って、胸の音聞いただけで
こんな風に思っちゃうって…
俺ほんと重症だな。
 
 
でもいいや。
 
 
こんなに好きな人がいるって
すっげぇ幸せ。
 
 
__コンコン。
 
 
♧)!!!
隆)!!!
 
男)失礼いたします。
  デザートは何かご用意いたしますか?
 
隆)あ、えっと…、、
  なんかいる?
♧)いいいいらない…っ
隆)そっか、うん、いいです。
 
男)かしこまりました。
 
 
店員さんが出て行って。
 
 
俺の前には、♧のグラス。
♧の前には、俺のグラス。
 
慌てすぎて場所が入れ替わってる俺たち。
 
 
隆)ぷっww
♧)変に思われたかな?///
隆)気付いてないんじゃない?w
♧)恥ずかしい…///
 
 
うん、もういいよ、帰ろうよ。
 
ほんとにちゃんと、二人きりになりたい。
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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コメント

  1. 三代目LOVE♪ より:

    ヤバイですね~~~!イチャイチャ度増しましたねw
    リュージくん…..wすぐ興奮しちゃうことが分かりました!ww
    隆二くんより、リュージくんの方が♧ちゃんのこと好きなんですかね?w
    前は臣くんの方がハマっていたんですけど、今隆二くんの方がハマりそうですw

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