[2]ここから二人で…

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いつもは
朝ごはんできたよ♡
って起こされることが多いのに

今日は俺の方が先に目が覚めた。


臣)……
♡)……


まだすやすや眠ってる……

そんな愛しい寝顔を
どれだけ見つめていても飽きない。


臣)……


この二週間、♡ナシに
よく生きてこれたなと思うくらい

愛しくて…愛しくて…
仕方ない。


帰ってきてくれてありがとう。


臣)…はぁ……


なんで俺…
こんなに♡が好きなんだろう…


飽きもせず寝顔を眺めながら
そんなことをふと思った。


今更だよな…w


臣)……


♡がいなくなって
俺は何回泣いただろう…

自分が嫌になって
情けなくて

何度も自分を責めて

寂しくて苦しくて
夜も眠れなくて


♡がいないと
俺ってこんなに弱いんだって
何度も思い知らされた。


♡がいたから頑張れてたことが
♡がいたから笑えてたことが
♡がいたから強くいられたことが

どれだけあったんだろう。


本当にお前は…俺にとって…
太陽みたいな存在。


臣)はぁ……


愛しくて…たまらなくて…
またぎゅっと抱きしめると…


♡)ん…にゃ……
臣)あ……


起こしちゃった?


♡)臣…く…ん……
臣)ん…?
♡)あ…れ…?夢…じゃない…?


むにゃむにゃすり寄ってきた。


♡)臣くん…?
臣)うん。
♡)…本…物…?
臣)本物だよ…w
♡)……えへへ♡


すりすり…


♡)本物の…臣くん…♡
臣)……
♡)嬉しい…♡
臣)……//
♡)あったかいなぁ…♡


むにゃむにゃ言いながら
何度もすり寄ってくる。


♡)おひさまみたい…♡
臣)え…?
♡)臣くんは…
臣)……
♡)私の…おひさまなの…♡
臣)……
♡)だぁい…すき……


そう言って♡は…また眠った。


臣)……


お前は間違いなく
俺の太陽だけど

こんなどうしようもない俺でも
お前の「おひさま」に…なれてんの…?


お前が…側にいてくれるなら
俺は何にだってなるから…

だから…


ずっと…隣にいて。


臣)……


何度抱きしめても
やっぱり足りない。


こんなに誰かを…愛しく想うなんて
ああ、そうだ。

こんな気持ちも…きっと
♡が初めて俺に教えてくれたんだ。


好きだよ…

本当に…好きだよ…


あんな手紙じゃきっと足りない。


こんなに好きで…仕方なくて

こんなに大事なんだって
お前のことが好きなんだって

今度はちゃんと
俺の口から…伝えたい。

ちゃんと直接…伝えたい。



ーーー



♡のやわらかいぬくもりに
気付けば俺もまた眠ってて…


ぼんやり目が覚めた頃には

遠くから洗濯機の音がうっすら聞こえて
台所からほんのり出汁の匂いがして


ああ…いつもの朝だ。

♡がいる。


そんな安心感が
すごく心地良くて幸せで


ああ…もう俺…
ほんとにあいつと結婚したい。


まだ起きてない頭で
そんなことを思った。


パタパタパタ…


♡)臣くーんっ


ガチャッ


♡)臣くん、起きてー♡
臣)……
♡)ご飯できたよー♡
臣)……
♡)あのね、あまり食材なかったから
  ほんとあり合わせなんだけど…
臣)……
♡)ね、一緒に食べよ?♡
臣)……


♡が布団を優しく揺らしてきた。


♡)聞こえてるー?
臣)……うん。
♡)も〜〜
  待ってるから早く起きてねっ
臣)ん……今行く。
♡)うん♡


そう言って♡は寝室を出て行った。


臣)…っ


危ない。

泣いてるのバレるとこだった。


いつもみたいに起こしてくれる♡に
なんかすげぇ嬉しくなって
感動して…


俺…ほんとに寂しかったんだな。

ダメだ…しばらく涙腺弱いかも…


ーー


顔を洗いに行って
リビングに戻ってくると

♡がニコッと笑った。


♡)おはよ♡
臣)……おはよ。


俺はそのまま…♡を抱きしめた。


♡)どしたの…?まだ眠い…?
臣)ううん…
♡)……
臣)……


ただ…抱きしめたいだけ…

離したく…ないだけ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


テーブルにご飯を並べて
二人で向かい合って座る。

一緒にいただきますをすることが
こんなに嬉しい。


♡)簡単なご飯で…ごめんね?
臣)ううん…
♡)今日また買い出ししてくるね。
臣)……
♡)……


臣くんが
私の顔をじっと見てる。


♡)どう…したの…?
臣)……
♡)美味しく…ない?
臣)……いや…
♡)……
臣)お前がいるだけで…美味しい。
♡)…っ


泣きそうな顔で笑うから…
私まで…泣きそうになる。


臣くんは…ずっとこの家に
一人だったんだよね…

一人でここで…
ご飯…食べてたのかな。

ごめんね…


そうだ。
ちゃんと臣くんに…話さなくちゃ。


♡)お迎え…何時?
臣)ああ、今日はタクシーで行く。
  11時に出るよ。
♡)そっか…


じゃあ行く前に話せるかな…


昨日は…二人とも泣いちゃって
なんだか胸がいっぱいだったけど

私の気持ち…
まだ何も伝えられてない。

ちゃんと…伝えなくちゃ。


ご飯を食べ終わって
私が洗い物をしてると

臣くんが隣でそれを拭いてくれた。


♡)量少ないし大丈夫だよ?ありがとう。
臣)…ん、手伝う。
♡)……
臣)…うざい?w
♡)えっ…


笑ってそう言ってるのに
臣くんの顔はなんだか泣きそうで…

私は水を止めて
臣くんに抱きついた。


♡)うざくなんかないもんっ
臣)…っ
♡)ありがとう…
臣)……
♡)……
臣)俺こそ…ご飯ありがとう。
♡)ううん…


臣くんがタオルを置いて
私を抱きしめ返してくれた。

ぎゅっ……


なんとなく…
側にいたいんだって…
離れたくないんだって…

そんな臣くんの気持ちを
愛しく思うのと同時に

それくらい寂しい思いをさせて
臣くんを傷つけたんだって…

その事実に胸が痛くなる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣)俺さ、話したいことある。
♡)……


二人でソファーの前に座った。


♡が帰ってきてくれた。
俺の隣に帰ってきてくれた。

俺はもう
絶対♡を失いたくない。

ちゃんと…伝えたいんだ。
俺の気持ち。


♡)臣くん……
臣)……
♡)私ね…?
臣)……


♡の大きな瞳が
まっすぐに俺を見つめた。


♡)臣くんに…話したいことが…
  たくさん…ある…っ
臣)…っ


♡の目が潤んでいくのがわかった。


♡)私…っ


抱きしめたいのをこらえて
♡の手を握ると

♡も両手で握り返してくれた。


♡)自分が…弱くて…情けなくて…っ
  臣くんと離れてる間…
  自分が嫌で嫌で…仕方なかった…っ


ぽたっ…


♡)色んなことから逃げて…
  泣いて…ばっかりで…っ


ぽたっ…


臣)…っ


♡の涙が…一つ…また一つ…
こぼれていく…


♡)臣くんがくれた手紙…
  何回も…読んだよ…
臣)……
♡)臣くんの気持ち…いっぱい伝わった。
臣)…っ
♡)本当に本当に…ありがとう…っ
臣)……


ああ…ダメだ…
俺まで…泣きそうになる……


♡)本当に嬉しくて…
  私もいっぱい考えたの…
臣)……
♡)私…1年前に臣くんに好きって言った時…
  ちゃんと強くなるからって…
  成長できるように頑張るからって
  そう言ったのに…
臣)……
♡)結局付き合ってからも…
  いっぱい心配かけたり…
  へなちょこなままで…っ
臣)そんなこと…ない…


お前はいつだって一生懸命で
俺に弱いとこも見せないし
いつも頑張ってた……


♡)早くここに…帰ってきたかったけど…
  自分が弱くて情けなくて
  帰ってくる自信がなかったの…っ
臣)…っ
♡)臣くんのこと…
  もう傷つけたり…したくなくて
  でも…自信がなく…て…っ
臣)…っ


傷つけたのは俺なのに…
なんでお前が…泣くんだよ……


♡)こんな私が…ここに帰ってきても
  いいのかなって…
  勝手に出て行ったのに…って…っ
臣)…っ


出て行かせたのは…俺なのに…


♡)ごめんね…っ
臣)…っ
♡)ごめんね…臣くん…っ…


泣きながら♡がそう言うから
俺まで…

我慢してた涙がこぼれた。


♡)どうしていいのか…わからなくて…
  苦しくて…
臣)……
♡)答えが全然…見つからなくて…
臣)……
♡)きっと…一人じゃ…
  何も出来なかった…
臣)……
♡)何も…気付けなかった…
臣)……
♡)でも…色んな人が…助けてくれた。
臣)……


♡がまた
俺の手をきゅっと握る。


♡)色んな人の考えとか言葉とか
  気持ちに触れて…
臣)……
♡)色んなこと…たくさん教えてもらった。
臣)……


ああ…俺も…同じだ。

一人じゃ…乗り越えられなかった。


みんなが側にいてくれて
隣で支えてくれて

考えさせられることもたくさんあって…


何度も自分が嫌になった。
弱くて…情けなくて…

でも…
それでもやっぱり俺は…

♡が好きで…側にいたくて…
お前を諦めたくなくて

もっと自分を…頑張りたいって…
そう思った。


♡)私…頑張りたいの。
臣)……
♡)やっぱりへなちょこだし…
  また泣いたり…しちゃうかもしれないけど
臣)……
♡)それでもやっぱり…
  臣くんが好きで…側にいたいって
  思うから…
臣)…っ
♡)頑張るから…
臣)……
♡)側にいても…いい?
臣)…っ


泣いてる♡を
思わず抱きしめた。


臣)……っ


涙が…また…


♡)臣く…ん……


♡の声が…震えてる。


ありがとう…

ありがとう…


臣)そのままで…
♡)……
臣)そのままのお前でいいから…
  側に…いて…
♡)……っ


無理しなくていい。
頑張らなくていいから。

お前は自分を…全然わかってない。

頑張るのは…俺だから…


♡)ダメだよ…
臣)…っ
♡)臣くんが…一生好きって言ってくれて
  すごく嬉しかったから…
臣)……
♡)私はちゃんと…
  一生好きでいてもらえる自分でいたいの。
臣)……
♡)臣くんに好きでいてもらえる
  私でいたい。
臣)……


今のままで…こんなに好きなのに…
お前はいつもそうだ。

いつも…眩しくて…


♡)私ね、臣くんと出会って
  変わったこともたくさんあるし…
  臣くんと付き合って変わったことも
  たくさんあるの。
臣)……


そんなの俺も同じだ。

♡に出逢わなかったら…
♡を好きにならなかったら…

知らなかったものが…
見えなかったものが…

たくさんある。


♡)失敗したり間違ったり…
  そんなことを繰り返しながら
  きっと人は成長していくんだって。
臣)……
♡)大事な人と一緒に
  笑ったり泣いたりしながら
  成長していくんだって。
臣)……
♡)私は…へなちょこだけど…
  臣くんの側で…臣くんと一緒に
  成長していきたい…
臣)…っ


二人で一緒に…
泣いて…笑って…いつも側で…

二人…一緒に…


臣)一人じゃ…ないから…
♡)…っ
臣)一緒に…
♡)……うん…
臣)……
♡)一緒に歩いていきたい。
臣)…っ


俺が言いたかったことを…
全部♡が言ってくれた気がした。

俺の気持ちは…♡の気持ちだった。
♡の気持ちは…俺の気持ちだった。


ああ…
昨日から俺たち…
どれだけこんな風に抱き合ってるだろう。


言葉もなく
しばらく抱きしめ合って

自然とゆっくり身体が離れて
お互いの顔を見合わせて、俺たちは笑った。


臣)お前…撮影なんだろ?w
♡)はっ、忘れてた!
臣)…メイクで隠してもらえよ?
♡)臣くんだって…目赤いもん…
臣)俺はいいの。
♡)……
臣)……


♡の頬を包んで額を合わせた。


臣)はぁ……
♡)……
臣)結婚したい。
♡)……
臣)……
♡)え?!!!


♡がパッと離れて俺を見上げた。


♡)え!???
臣)……
♡)…っ
臣)なんで…そんな驚くの。
♡)…っ


ぎゅっ……


♡)////
臣)……


思わず出た言葉だけど
思わず出るくらい…本当に思ってる。

今は無理だってわかってるけど

俺は♡と結婚したい。

結婚っていうか…
一生…一緒にいたい。


臣)好き……


ぎゅっ……


♡)////
臣)好き……
♡)……
臣)……
♡)…好き…//
臣)……
♡)……//
臣)好き……
♡)…好き……
臣)好き……
♡)……好き///


チュッ…


臣)好き。
♡)////


チュッ…


♡)好きっ//
臣)……//


俺からキスして…
♡からキスして…


チュッ…


♡臣)好き…っ


同時に…キスした。


笑い合って抱きしめ合う。


あたたかくて…幸せで
かけがえのない時間。


また二人で…ここから始めよう。


ここから二人で一緒に
歩いて行こう。




ー続ー

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