【121】J.S.B. DREAM撮影

スポンサーリンク
スポンサーリンク

♡)おはようございます!!
女)あ、おはよーーー
  新しい子だよね?
女)よろしくねーーー♡
♡)よろしくお願いしますっ♡
 
 
今日はモデルさんがいっぱいいる。
ドキドキ。
 
 
Z)どうも、カメラマンのZZです。
  よろしく。
♡)よろしくお願いします!!
女)よろしくお願いしまーす♡
 
 
衣装を着てカメラの前に立つと
ZZさんが射抜くような目で見てくる。
 
津田さんとは雰囲気が全然違うなぁ…
 
 
Z)うーん、可愛い!!最高だね!!
 
 
パシャッパシャッ
 
 
Z)可愛すぎる!!妖精みたいだよ!
  いや〜〜可愛いっ!!
 
 
パシャッパシャッ
 
 
……うーん…。
 
 
女)ZZさんってすっごく褒めてくれるから
  やりやすいよねー♡
女)そうそう♡
♡)…っ
 
 
そうなのかな…
私は…津田さんの方がいいなぁ…。
 
 
女)くすくすw
♡)え…?
女)あなたは苦手そうねw
♡)あ…っ
女)まぁカメラマンも合う合わないが
  あるからね。
♡)……。
女)私もあの人はあんまり好きじゃない。
  可愛いしか言わないんだもん、
  馬鹿の一つ覚えみたいに。
♡)えっ…
 
 
そっか…
カメラマンさんにも
いろんな人がいるんだぁ…。
 
 
Z)君、ちょっと…
♡)あっ、はい!!
Z)僕が撮るの、初めてだよね?
♡)はい!!ありがとうございました!!
Z)……。
♡)??
 
 
なんだろう…
上から下まで見られてる…。
 
 
Z)今夜…空いてる?
♡)え??
Z)……。
 
 
どういうことだろ??
 
 
♡)あの…、
Z)ワインが美味しいお店があるんだけど
  一緒に…どう?
♡)えっ…
 
 
それは…二人でってこと??
 
 
♡)あの…、
Z)行こうよ。
 
 
急に髪を触られて…、
 
 
♡)…っ
 
 
なんか…やだっ!!!
 
 
女)え〜〜っ
  あたしが行きたいですーー♡
女)あたしもーー♡
Z)おっとおっと…w
女)ZZさん連れてってくださいよぉ〜
Z)困ったなw
♡)すみません、失礼しますっ
Z)あっ…
 
 
私が控え室に戻ると、先輩が笑い出した。
 
 
女)なんで断ったの?w
♡)え…っ
女)あの人、結構仕事まわしてくれるよ?
♡)…っ
女)抱かれといて損はないと思うけどw
♡)えっ!!!!
 
 
だ、だ、抱かれ…!?
 
 
女)なーに?
♡)…っ
 
 
意味が…わからない…。
 
 
女)あなた新人なんでしょ?
  仕事欲しくないの?
♡)…っ
女)あたし達モデルなんて
  若い時しか使えないんだから
  みんな必死なのよ。
♡)…っ
女)そんなに嫌だった?あの人w
♡)え…っ
女)生理的に受け付けないとかw
♡)…っ
 
 
あの人が、とかじゃなくて…
 
 
女)そーんなんじゃ
  すぐ消されちゃうわよーーw
♡)…っ
 
 
そういう…世界なの…?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
男)登坂くんそのままで
  目線だけこっちちょうだい〜〜
  …そうそう、いいカンジ!!
 
 
撮影しながら
『J.S.B.Dream』がガンガン流れてる。
 
やっぱこの曲好きだなぁ〜
 
 
男)はい、OK!!
  ちょっと待っててねーー
 
臣)はーい…
女)この曲…カッコイイですね。
臣)あ、ほんとですか?
女)あたし…すごく好きです♡
臣)どーも。
 
女)あのっっ//
 
臣)え?
 
 
モデルさんと話してると
後ろから背中を叩かれた。
 
 
女)あの…っ、私…っ///
臣)??
 
 
エキストラの女の子か?
 
顔を真っ赤にして手紙を持ってる。
 
 
女)すっごくすっごくファンなんです!
  好きなんです!
臣)え、俺?
女)はい…っ!!
  手紙だけ…あのっ
 
 
渡された手紙を
受け取ろうとした瞬間、
 
 
男)ちょっと君!何やってるの!!
女)あっ…
男)困るよ!こういうのは!!
女)…ごめん…なさい…っ
男)常識で考えたらわかるでしょ?!
  もう次から現場来なくていいから。
女)えっ…
 
 
エキストラの責任者かな?
 
手紙を取り上げられて、
女の子が泣きだした。
 
 
女)すみませんでしたっ
男)今日ももう帰っていいよ。
女)…っ
臣)あの…、
男)あ…、本当にすみませんでした!!
  こんな失礼を…
臣)いえ…僕なら構いませんので…
  今回は見逃してあげてください。
男)えっ…
臣)これも…
 
 
俺は手紙を手に取った。
 
 
臣)ありがとう。
女)…っ///
臣)規約違反だとは思いますけど…
  今回だけは…
男)……登坂さんが…そう仰るなら…、
女)…っ
男)二度とこんな真似しないように。
女)はいっ!!すみませんでした!!!
男)早く戻りなさい。
女)はい!!
 
 
女の子は泣きながら
俺に何度も何度も頭を下げて
自分の場所に戻っていった。
 
 
女)…優しいんですね〜w
臣)……。
 
 
相手役のモデルがくすくす笑ってる。
 
 
女)あんなエキストラにまで優しいんだ♡
臣)俺のせいで仕事なくなったら
  かわいそうかなって。
女)ふーーん?w
  ……じゃああたしが連絡先聞いても
  教えてくれたりしますか?♡
臣)……。
女)こんなずっとくっついてたら
  ドキドキしません?
臣)……。
 
 
彼女は勝手に俺の腰に手を回してきた。
 
 
臣)仕事なんで。
女)仕事でも。
臣)……。
女)あたしはずっと
  ドキドキしてるんですけど♡
 
 
男)はい!じゃあ次のカットいきまーす!
 
 
撮影が再開されて、
今度は俺から彼女の腰に手を回す。
 
ところどころ音楽が止まっても
隙があれば俺を上目遣いで見てくる。
 
 
男)はい!OKです!!
 
 
カットがかかると
俺の首に腕を回したまま、 
俺の耳元で小さな声で囁いてきた。
 
 
女)もう終わっちゃった、残念w
臣)…お疲れさまでした。
 
 
俺は巻きついてる腕を外して離れたけど
彼女はクスクス笑ってて…、
  
モニターチェックを終えて
裏に戻ろうとすると
後ろから俺を追いかけてきた。
 
 
女)連絡先は教えてくれないんですかぁ?w
臣)お疲れさまでした。
女)なぁんだ…聞いてた噂と違う。
臣)…は?
女)もし気が変わったら、はい、これ♡
臣)……。
女)いつでも連絡くださいね♡
臣)……。
女)お疲れさまでしたぁ♡
 
 
無理矢理渡されたメモ。
連絡なんかしねーし。
 
 
臣)はぁ…
 
 
ガチャッ
 
 
隆)お、お疲れさーん。
臣)お疲れ。
隆)あ!なんか手紙持ってる!
岩)ほんとだ。
  ……相手役の子でしょ。
臣)いや、違う、これは…
岩)さっきの子でしょ?
臣)違うっつーの。
岩)……違わないじゃん。
臣)あ…、っ
 
 
メモの方を取られた。
 
 
岩)「いつでも空いてます♡」だって。
隆)へ〜〜〜
岩)最近多いよね、ほんと。
隆)こーゆー子?
岩)うん、頭空っぽそうなの。
隆)言うねぇ、岩ちゃん!w
岩)なんか馬鹿らしくなってきて…最近。
隆)どうしたのw
岩)……。
 
 
岩ちゃんが俺にメモを返してきた。
 
 
岩)連絡すんの?
臣)するわけねーだろw
岩)なんで?
臣)は?
岩)気に入ったモデルは
  片っ端から食うじゃんw
臣)…っ
岩)あ、今回の子は気に入らなかったの?
臣)……どうした?
岩)何が?
臣)……。
 
 
ニコニコ笑ってるけど
すげぇつっかかってくる。
 
 
臣)気に入ったんならどうぞ。
岩)は?
臣)……。
岩)いらないし。
臣)……。
岩)…もうほんとに…
  他の女はいらないんだ?
臣)は?
岩)随分変わったなと思って。
臣)……。
岩)♡ちゃんがいるから
  もうそんなことしませんって?
臣)……。
岩)何もなかったみたいに
  幸せでいいね、臣さんは。
臣)…何言ってんの?
岩)……。
 
 
喋り方も表情も柔らかいのに
何か…変だ。
 
 
コンコン。
 
 
ス)今市さん、登坂さん、お願いします。
臣隆)はい。
 
 
目を合わせようとしない岩ちゃんを置いて
俺たちはスタジオに向かった。
 
 
隆)…どうしたんだろうね、岩ちゃん。
臣)……。
隆)なんか…あったのかな?
臣)…さぁ。
隆)……。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
佐)あ!!♡ちゃん!!いた!!
♡)あっ、佐伯さん!
  いらしてたんですか?
  お疲れさまです。
佐)ちょっとお願い!!
♡)え?
佐)夕方からの撮影が
  一人来れなくなっちゃって
  ♡ちゃん行ってくれない??
♡)えっ!私ですか??
佐)そう!
♡)わかりました。
佐)あ〜〜〜!良かったぁ〜〜〜!!
  じゃあこれ、詳細と場所!よろしく!
♡)はいっ!!!
 
 
私に紙を渡すと
佐伯さんはまた走っていなくなった。
 
相変わらず忙しそうだなぁ…。
 
 
私はそのまま
指示されたスタジオに移動した。
 
 
♡)ここ…かな?
 
 
ス)あ、君、♡ちゃん?!
♡)あっ、はい!!
ス)佐伯さんから聞いてるよ!
  すぐ着替えちゃって!!
♡)はいっ!!
 
 
メイクをしてもらって
衣装に着替えてると
 
もう用意を済ませたモデルさんたちが
話しかけてきた。
 
 
女)よろしくねぇ♡
♡)よろしくお願いします!!
女)佐伯さんのお気に入りって聞いたけど…
♡)えっ!!
女)別に普通じゃん?
女)ほんとほんとw
♡)…っ
 
 
今回はナイトウェアの撮影みたいで
みんなで大きなベッドに座って
 
クッションを抱えたり
寝転がったり…
 
 
男)はーい、じゃあ撮ってくよ〜!!
 
 
撮影が始まって
みんな適当に動くんだけど…
 
前の二人がグイグイ来て
どうポージングしていいのかわからない。
 
 
これって…わざとかな?
 
 
男)ちょっと、〇〇ちゃんと△△ちゃん、
  前に出過ぎ!
  ♡ちゃん見えないからバランス考えて。
 
女)はーーい…
 
 
カメラマンさんがそう言うと
二人は振り向いて私を睨んだ。
 
 
女)新人なんだから
  別に目立たなくて良くない?w
女)あんたのせいで怒られちゃったじゃん。
♡)え…っ
女)自分のスペースくらい
  自分で確保しろっつーの。
女)ほんとほんと。
♡)…っ
 
 
男)なーんかちょっと違うんだよな〜〜
  もっとさ、みんなでHAPPYなカンジ
  出せないかなぁ?
 
 
女)何だよそれw
女)HAPPYだって。
女)あたしらだけならいけんのにね〜〜
♡)……。
 
 
HAPPYかぁ…
よし!!
じゃあこのナイトウェアは
臣くんに買ってもらったやつだと思い込もう♡
 
 
♡)へへへ♡
 
 
なんか嬉しくなってきた。
 
 
男)じゃあまた撮ってくよ〜〜
  自由に動いていいからね〜〜
 
 
よーし!!
この人たちもなんか嫌なカンジだけど
二人とも臣くんだと思い込んじゃえ!!
 
 
♡)えいっ♡♡
女)は?!!
♡)ぎゅーー♡♡
女)ちょ、なんなの!!
 
 
男)いいねいいね!!!
  〇〇ちゃんもっと笑って〜〜
 
 
女)…っ
♡)にこっ♡♡
女)〜〜〜っ
 
 
男)△△ちゃんも〜!
  ♡ちゃんみたいに楽しそうにして〜〜
 
 
女)……っ
♡)えへへ♡♡
 
 
男)はーい!!OK〜〜!!
  良かったよ〜〜〜
 
 
♡)ありがとうございましたー♡♡
女)お疲れさまでしたーー
 
 
無事に撮影が終わって裏に戻ろうとすると
さっきの二人に呼び止められた。
 
 
女)あんた何なの?
♡)楽しかったですね♡♡
女)は??
♡)撮影楽しかったですー♡♡
  ありがとうございましたっ♡♡
女)……っ
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
みんなでJSBのジャケットを羽織って
スタンバイ。
 
 
隆)めちゃめちゃかっけぇ〜〜♪
E)アガるねぇ〜〜w
N)いやーー早く解禁したいなーー
健)バカ売れするんちゃうかーーw
臣)でも高いからなーー
健)それはほら、
  このへんが広告塔になってやな〜〜
 
 
健ちゃんが
俺と岩ちゃんの肩を組んできた。
 
 
健)しっかり宣伝してくれれば
  あっという間に売れるわw
N)お前も宣伝しろよーーーw
健)俺っすかぁ?w
  俺あんま影響力ないしなーー
 
 
カ)じゃあまずは
  7人のカットからいきまーす!
 
 
N)はーーい!!
岩)っしゃーーー!!
 
 
岩ちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねてる。
 
 
直)スタミナ有り余ってるねぇw
岩)ギンギンっすねw
直)ははははw
 
 
それから全部のカットを撮り終えると
もう時計は0時を過ぎてた。
 
 
隆)ねむ〜〜〜
  もうこのまま寝たい…
健)お子ちゃま隆二は眠いんですかぁ〜〜
隆)なーにーー
 
 
バシッ
 
 
健)お!お子ちゃまの反撃!!
隆)眠いよぉ……
臣)もう目ぇ半分閉じてるw
隆)んーーー
健)俺逆に目ぇ冴えてるわw
臣)なんでだよw
 
 
もう♡は寝ちゃったかな…。
 
 
N)じゃあお疲れ〜〜!!
E)お疲れっしたー!!
 
 
俺も急いで帰ろ。
 
 
健)俺、店寄ってこっかなーー
臣)え。
健)なんや。
臣)ほんとに冴えてんね。
  タフーーー
健)なんかスッキリしたい。
岩)俺も行こっかな…。
健)お、珍しい。
岩)今日は…会話したくない。
健)え?
岩)ヤるだけヤリたい。
健)ブラック岩田、降臨ww
岩)行こうよ健二郎さん。
健)おう。
  じゃ、お疲れ〜〜〜
臣)……お疲れさん。
 
 
岩ちゃんは一度も俺を見なかった。
 
 
隆)おつかれぇ……
臣)おい、お前はもう少し起きろ。
隆)眠いよぉ……
 
 
 
それから家に帰ると
♡はもうベッドに入ってて…
 
 
♡)あっ!!お帰りなさい!!
臣)あ、いいよいいよ起きなくて。
♡)えっ
臣)遅くなりましたーー
♡)お疲れさまっ♡
臣)ん。
 
 
起き上がった♡の頭を
ぽんぽんと撫でた。
 
 
♡)お風呂あるよぉ!
臣)ん、入ってくるわ。
♡)待ってるね♡
臣)寝てていいよ?もう遅いし。
♡)え…っ
臣)なに、Hしたいの?
♡)えっ!!!
臣)なんでそんな驚くw
  お前が言ったんじゃん、朝。
♡)え?
臣)エロい顔して、また夜ね?って。
♡)…っ///
 
 
みるみる赤くなってく♡の顔。
 
 
臣)忘れてたんですか〜〜〜
♡)忘れてた…//
臣)シたいんなら起きて待っててよw
♡)何それっ!///
臣)でも遅いから
  疲れてんなら寝てていいよ?
♡)Hはしないけど
  起きて待ってるもんっ//
臣)なんで?w
♡)ぎゅって…したいから…。
 
 
そんな可愛いこと言って、可愛く俯いて。
 
 
臣)寝ててもぎゅってしてやるからw
♡)……ほんと?
臣)…っ
 
 
出たーーー
上目遣い〜〜〜///
 
 
ぎゅっ
 
 
♡)ほわっ///
臣)ごめん、我慢できなかったw
♡)////
 
 
あんな女の上目遣いなんかより
100倍可愛い。
 
 
臣)おやすみ♡
♡)////
 
 
もう一度頭をぽんぽん叩いて背を向けると
後ろからクイッと服を引っ張られた。
 
 
臣)ん?
♡)…っ、おやすみの…チューしてっ///
臣)……。
 
 
今更チューをねだるのに
なんでそんな照れるかな〜〜
 
ほんと可愛いな、こいつ…w
 
 
チュッ。
 
 
臣)満足ですか?w
♡)……うん//
臣)じゃ、風呂行ってくる。
♡)…もし寝ちゃってても
  ちゃんとぎゅってしてね?//
臣)はいはいw
 
 
 
………で、案の定風呂から戻ってくると
やっぱり寝てた。
 
 
臣)だよなw
 
 
ベッドに入って
約束通り♡を抱き寄せようとすると、
先に♡の方からむにゃむにゃ言いながら
くっついてきた。
 
 
臣)ぷっww
 
 
あ、なんかニコニコしてる…
可愛い…w
 
 
♡の身体をそのまま抱きしめてると…
 
 
臣)やっぱり…シたかったかも…、///
 
 
明日の朝…
早く起きれたら襲おうっと。///
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

コメントを残す

スポンサーリンク
スポンサーリンク