【215】見送れない朝

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一睡も出来なかった。


なんか…
嘘みたいで…

何も信じられない。


私が信じてたものって
何だったんだろう…


みんな…
そんなことしてるんだ…
EXILEも…三代目も…

臣くんも。


世の中にはそういう人もいるのかもしれない。

好きな相手じゃなくても
平気でそういうことをする人たち。

それはその人の自由だし
好きにすればいい。

でも私は嫌。

理解出来ないし、したくない。


「好きじゃないよ。」

「好きなわけねぇじゃん。」


♡)……


「有名人なら誰でもいい尻軽な女と
 性欲を吐き出したい男。」

「やっぱり女が寄ってくる男は
 各地に女がいるんだねーー」


考えたくない。
でも…頭から離れない。

嘘だって言って欲しかった。

そんなことしてないって
言って欲しかった。


♡)うう…っ、ぐすっ


泣いたって仕方ないのに…
すごく悲しい。


ピピピピピッ…、ピピピピピッ


♡)……


アラームを止めた。

朝ごはん…作らなきゃ…


……



顔を洗ってキッチンに立った。


どうしよう…
全然心の整理が出来てなくて
臣くんの顔…見れない。


「最低……」


あんなこと言っちゃったし…


いつも通り朝ごはんを作って
テーブルに並べたけど…


♡)全然食欲ないや……


重たい足取りで寝室に向かう。


♡)はぁ……


やだな…
どうしよう…

顔…見たくない…


コンコン…


重たい気持ちでドアをノックすると…


臣)はい。

♡)……


起きてたんだ。


♡)朝ご飯…出来たよ。

臣)ありがとう。今行く。

♡)……


ガチャッ…


臣)……おはよ。
♡)おはよ…
臣)……
♡)……


テーブルに向かい合って座ったけど…
やっぱり臣くんの顔を見れなくて…


♡)食べ終わったら置いておいて…
  私が片付けるから。
臣)え…っ


ガタン。


自分の部屋に戻った。


♡)…っ


臣くんの顔…見れないよ…


♡)ふえっ…、ぐすっっ


もうやだ…っ


♡)うううっ…


ベッドの中で声を押し殺す。


♡)はぁっ…


胸が…苦しい。


ーーー


しばらくすると
臣くんがドアをノックした。


コンコン…


♡)……

臣)♡……

♡)……

臣)飯ありがとう。
  ごちそうさま。

♡)……

臣)仕事、行ってくる。

♡)……


「行ってらっしゃい」の言葉が…
出てこない。


♡)…っ


しばらくしてドアを開けると
臣くんはもういなかった。

一緒に暮らし始めて…
初めてお見送りしなかった…


♡)ぐすっ…、ごめ…なさ…っ


キッチンを見ると
食器は全部洗ってくれてて
綺麗に片付いてた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


N)え!臣!クマ!!
臣)え、そんな目立ちます?
直)どうしたの??
臣)……


昨日全然寝れなかったからかな…


隆)うわ、ほんとにひどい顔だ。
臣)……
健)どないした〜〜ん!


なでなで…


臣)……


ぎゅっっ


健)お、甘えてきよったw
  ほんまにどないしたん?
臣)……
E)♡ちゃんと喧嘩でもしたー?
岩)まさか〜〜w
臣)……
岩)……
E)え、ほんとに?
岩)喧嘩したの?!
臣)喧嘩っつーか……


何なんだろうあれ…

「喧嘩」なんだろうか…


臣)嫌われ…た…
皆)えええええっっ!!!!
臣)……


そんなハモるかよ…


N)臣ついに浮気したわけ?!!
隆)なんでだよ!!嘘でしょ?!
岩)嘘だ、待ってよ、えっ?!!
臣)……

すとん…


健ちゃんに椅子に座らされた。


健)とりあえず話してみぃ。

なでなで…


臣)……はぁ……


大きく息を吐いた。

なんか…
やっと呼吸ができた気分…


臣)なんか……


俺は昨日の出来事を話した。


N)なんだ〜〜びびった〜〜!!
  そんなことか〜〜!!
岩)ああ、よかった〜〜w
臣)え?
隆)臣が浮気したとかじゃないじゃん!
臣)……うん。
隆)じゃあちゃんと仲直りできるでしょ。
直)修復可能で良かったw
臣)……


そう…なのか?

修復…可能?

だって…今朝だって…
俺の顔なんて見たくないって感じで…
部屋にこもって…


臣)俺…最低って言われたんだよ…?
N)わはははw
  まぁそれは仕方ないな。
岩)てゆーか♡ちゃんの中で
  俺らは全員最低になっちゃったのかな…
E)あちゃーー
隆)次会う時、気まずいな……
健)うーーーん…
N)まぁでも俺ら最低だし…w
健)ちょいちょーーい!w
N)でもまぁ、臣と♡ちゃんの話に戻るけど…
臣)……
N)そんな付き合う前のこと
  どうこう言われたって
  どうしようもなくね?
健)そうっすよねーー
N)臣は今こ〜んな真面目になって
  丸臣になったんだから
  それで十分じゃん!
隆)確かに。
N)今更どうにも出来ない過去のことを
  最低とか言われてもねぇ!
岩)どうしようもないっすよね。
N)そーだよ!
臣)……


確かにどうしようもねぇよな。
やったことが消えるわけでもないし。


E)もうそのまま言うしかないんじゃない?
臣)え?
E)過去は最低でした!!
  でも今は生まれ変わりました!!って。
岩)ぶっww
健)まぁでもそれしかないやんな。
  臣が♡ちゃんのこと好きで
  信じられへんほど大事にしてんのは
  ほんまなんやし。
臣)……
直)そこは自信あるんでしょ?
臣)あります。
N)即答w
臣)……
隆)うん、じゃあ
  そのまま伝えるしかないよね。
臣)……
岩)ちゃんと話せば
  わかってくれるんじゃない?
E)♡ちゃんも昨日は
  感情的になっちゃったんじゃないかな?
臣)……


そう…なのかな…


臣)今日帰ったら…もう一回話してみる。
隆)うん。
N)もしかしたらもう怒ってないかも
  しれないしね!
臣)え?
N)時間が経って、ちゃんと消化できてたり。
岩)すげぇポジティブ思考w
N)いや、そうであってほしいなってw
岩)まぁ確かに。
臣)……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


少し腫れてる目を冷やして
私はランチに出かけた。


M)よーし!いっぱい食べるぞ〜!
先)ランチバイキングとか久々〜〜♡
先)元取らなきゃ!!
K)がっつり取りますよ!w
♡)……


やっぱり…
まだ食欲ないや…

でも
みんなに変に思われたくないから
ちゃんと食べよう。


M)やーん!このパスタ最高!♡
K)このグラタンも激ウマ!!!
先)バイキングばんざーい♪
♡)美味しいですね…♡
先)うん!おかわりおかわりー!!
K)……


はぁ……


K)大丈夫?
♡)え?
K)……
♡)……
K)いつもみたいに
  美味しそうなリアクションじゃないから。
♡)あ…、美味しいよ!!
K)…なら良かった。
♡)……


本当は…
何を食べても味がよくわかんない…


M)ケーキの種類もいっぱいあるー♡
先)うわぁ!!山盛り持ってきたねぇ!
M)へっへへーー♡
先)あたしも持ってこよーー!
K)……
♡)……
K)あんたさ、昨日の…
♡)え…?
K)昨日の…
M)そーいえば先輩!!
  私、調べましたよー!!
♡)…っ


Kちゃんの言葉を遮って
Mちゃんがケーキを頬張りながら
声をあげた。


先)調べたって??
M)EXILEと三代目の素行調査です!
先)ああ、言ってたね!
  ほんとに調べたの?w
M)調べましたよ〜〜〜
  ありとあらゆる情報網を使って。
先)こわいな…w
♡)……
K)聞きたくなかったら
  聞かなくてもいいんじゃない?
♡)…っ


聞きたく…ない…

聞きたくないけど…でも…


K)ほら、あんた前にも…
  ネットとかでそういうのは見ないって
  言ってたじゃん?
♡)……
M)ちょっとKさーーん!
  ネットに転がってるレベルの情報と
  私のリサーチ結果を
  一緒にしないでくださいっ!
K)え?
M)こっちは噂とかじゃなくて
  確実なネタだけ集めてるんですー
先)すごいな…w
♡)……
M)でも…全然いい話じゃないですけど…
  先輩、聞きますか?
♡)……


全然いい話じゃない…

でも…

もう全部知りたい。本当のこと。


♡)聞く。
K)いいの??
♡)……
M)先輩と付き合う前の話だと思うんで
  ちゃんと割り切って聞いてくださいね?
♡)……
先)♡ちゃん…いいの?
♡)聞きます。
先)…っ
M)じゃあ…


Mちゃんが手を止めた。


M)とりあえず、昨日話してた話は
  全部黒です。
♡)……
先)彼らに現地妻がいるって話?
M)はい。EXILEはもちろん
  三代目の下のグループの子たちにまで
  いるらしいです。
♡)えっ…
先)それって…なんだっけ
  ジェネなんとか?
M)はい。
♡)…っ


嘘でしょ…?
だって…まだあんな若いのに…


M)で、三代目以外のことまで話すと
  すっごく長くなるんで
  皆さん相当遊んでますってことで
  三代目にだけ絞って話しますね?
先)おお……
♡)……


Mちゃんがスマホを取り出した。


先)なに?メモしてきたの?
M)はい、しっかりと。
先)なんか聞くの怖いな…w
先)それは♡ちゃんでしょ。
先)そっか…
♡)……


Mちゃんが私の顔を見た。


M)ほんとに聞きますか…?
♡)……うん。
M)過去の話ですからね?
♡)うん……。


そんなに念を押すほどの内容なのかな…

でも…
どうしよう…




ー続ー

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