♧さんと話して、少し気持ちが軽くなった。
臣くんが帰ってきてからずっと
嘘をつかれたことにモヤモヤして
気持ちがぐちゃぐちゃしてたけど…
今日ちゃんと聞いてみよう。
♧さんと話してそう思えたんだ。
♧さんって不思議…。
そばにいてくれるだけでなんだか安心するし
癒されるの。
きっと隆二くんも
♧さんのあの癒しパワーに
毎日癒されてるんだろうな…いいな…。
「きっと話してくれると思うよ?」
そうだよね…。
だって前に約束したもん。
「心配かけたくないとか…
不安にさせたくないとか…
そう思ったら嘘つきそうになるけど…
そういうのやめよっか…。」
臣くんが言ってくれた言葉。
「嘘も隠し事もなし。
ちゃんと二人で一緒に考えよ?」
そう言ってくれたもん。
隠したりしないで
ちゃんとなんでも話そうって…
二人で決めたんだもん。
だから臣くんが帰ってきたら
ちゃんと聞いてみよう。
本当はLINEを見ちゃったことも
正直に話そう。
臣くんが嘘をついたわけじゃ
ないかもしれない。
私が勘違いしてるだけかもしれない。
………そう思いたかったのに…、、
家に帰ってきたらすぐにMちゃんから
電話がかかってきた。
M『先輩、見ましたか!?』
♡『え…?何…?』
M『ネットが…、炎上してるんです!
SNSで拡散されてて…っ』
♡『え…?』
Mちゃんはすごく慌てた様子だけど
私は何のことなのかわからなくて。
M『気付くの遅くてすみません!
午後くらいから炎上してたみたいです!』
♡『…っ』
M『先輩と岩田さんの写真、
それから登坂さんとRの写真です!』
♡『……え…?』
Mちゃんは出回ってる写真とその内容を
細かく説明してくれて…、
電話を切った後、それを全部送ってくれた。
♡)……なに…、これ…っ
それを見た私は、頭が真っ白になった。
私と岩ちゃんのは全部出まかせだし…
臣くんのこの写真は…何なの…?
『あのRが登坂広臣と
日本食の店でデートしてた❗️😳
しかもこのあと仲良くホテル入ってった❗️
これ大スクープじゃない?🙌
海外だからガード緩かったのかな🤔笑
めっちゃお似合いだったー❤️』
♡)…っ
「……日本食とか。
マネージャーと二人で食いに行った。」
臣くん…そう言ったのに…。
Rと会ったの?って聞いたら…
「挨拶だけ。すぐ別れたよ。」
そう言ってたのに…、、
やっぱり…嘘だったの…?
なんでこんな仲良さそうに腕組んでるの…?
ホテルに入ったって…何?
♡)…っ
どうしよう。
心が真っ黒になってくみたい…。
臣くんが浮気したなんて思わない。
絶対に思わない。
そこは信じてるけど…
でもこの写真が…すごく嫌なの…っ
♡)ふ…ぇ…っ
どうして…
どうして嘘ついたの、臣くん…っ
やだよ…っ
すっごくやだよ…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣岩)はぁ……。
帰りの車の中、
俺と岩ちゃんのため息が重なった。
岩)なんか疲れたね…。
臣)うん、ほんとに…。
今回の件は、明日マンションの防犯カメラを
確認させてもらうことになった。
前回、橘が♡に襲いかかろうとしたところは
ちゃんとカメラに残ってたらしい。
だから今回も、
駐車場に侵入して
岩ちゃんと♡の写真を撮った不審人物が
映ってないかどうか
マンション側に聞いてみるって。
でも聞かなくてもわかってる。
そんなことする奴は橘しかいない。
S)♡ちゃんと◇ちゃんは大丈夫そう?
岩)うーん…、
◇は多分まだ知らないと思うから
帰ったら説明するよ。
S)そっか。
まぁあん時◇ちゃんもいたしね、
あんな捏造記事、信じないと思うけど。
岩)うん、そこは絶対大丈夫。
臣)……。
そう言い切れる岩ちゃんに対して、
俺はずっとモヤモヤしっぱなし…。
S)♡ちゃんは?
臣)わかんない。
あいつそんなにSNSとか
見るタイプじゃないし
まだ知らないかも。
S)そっか。
でもMちゃんあたりならとっくに気付いてて
♡に言ってるかもしれない。
岩)ま、♡ちゃんも大丈夫でしょ。
臣さんが浮気するわけないんだし。
臣)……。
そこは信じてくれてると思うけど…
俺が嘘をついたことは、怒るかもしれない。
こんなことになるなら
正直に話せば良かった…。
臣)はぁ……。
岩)臣さん…?
臣)ああ、うん…。
帰ったら俺もちゃんと話すよ、♡に。
岩)うん。
それから家に帰ると、
♡はもう帰ってきてるはずなのに
リビングの明かりは消えてて…
♡の部屋から少しだけ明かりが漏れてる。
臣)♡…?
返事がないから、ドアをノックしてみた。
臣)♡…?起きてる?
……もう寝ちゃったのかな。
臣)ただいま。
ちょっと話したいんだけど…
開けていい?
♡)……やだ。
臣)えっ…
起きてた。
♡)話って…何?
臣)…っ
ドア、開けてくんないの…?
ここで話せと?
臣)大事な話だから…開けていい?
♡)やだ。
臣)…っ
なんでだよ。
もしかして…
やっぱりもう、見たのかな。
知ってるのかな。
臣)……顔見て…話したいんだけど…、
俺がそう言っても
♡はしばらく無言で…
少し経ってからようやくドアを開けてくれた。
臣)…っ
♡の目…、少し赤い…?
泣いたのか…?
♡は何も言わずに
そのままベッドに腰掛けて…
俺とは目を合わさない。
隣に座れるような雰囲気じゃないから
俺はそのまま話を切り出した。
臣)写真の…ことなんだけど…、
もう見た…よな?
♡)…っ
臣)お前と岩ちゃんの写真は…
多分、橘だと思う。
明日マンションの防犯カメラ、
確認させてもらうことになったから。
♡)……。
♡はシロを抱っこして俯いたまま
何も言わない。
臣)俺とRの写真は…、
そこまで言いかけて、
なんて言ったらいいんだろうって思った。
一回嘘ついちゃってるせいで
何を言っても言い訳がましいような気がして…
臣)…っ
でも、ちゃんと言わなきゃ。
臣)嘘ついて…、ごめん。
♡)…っ
臣)あれは…、
♡)なんで…っ
臣)…っ
♡)なんで…嘘なんか…ついたの…っ
臣)…っ
♡の声が、少し震えてる。
♡)日本食のお店…、
マネージャーと二人で行ったって
臣くん、そう言った。
臣)うん…。
♡)Rとは会場で挨拶しただけ、って。
臣)うん…。
♡)嘘だったの…?
臣)……うん、ごめん…。
♡)…っ
俺が謝ると、♡はようやく顔を上げて
俺を見た。
その目にこぼれそうなほどの、涙をためて。
♡)なんで…?
なんで嘘ついたの?
臣)…っ
♡を心配させたくなかった。
嫌な気持ちにさせたくなかった。
だから結果的に嘘ついちゃったけど…
なんで♡は泣いてるんだろう。
俺のこと…疑ってる…?
♡)なんで本当のこと言ってくれなかったの?
臣)…っ
♡になんでなんでって
聞かれれば聞かれるほど、
疑われてるような気持ちになって
言葉が出てこない…。
♡)一緒にご飯食べて…
二人で腕組んで…
臣)違う!
♡)ホテルに入っていったって…
臣)違うって!
なんで。
なんで信じてくんないの。
俺がそんなことするわけないのに。
臣)あのツイート、信じてんの?
俺が浮気したとか思ってんの…?
♡)思ってないよ!!
臣)じゃあなんで…、
なんでそんな言い方すんだよ。
臣)疑ってんじゃないの…?
♡)違うってば!
疑ってなんかない!
臣くんが浮気したなんて思ってない!
臣)…っ
♡)なんでそんなこと言うの?
臣くんが浮気したとか…
私がそんなこと思うと思ってるの?
臣)…っ
♡)ひどいよ…っ
♡の目からぽろぽろと涙がこぼれていく。
♡が俺を疑ってるなんて思ってない。
そこだけは信じてくれてるって思ってた。
でも、なんでなんでって言われて
こんな泣かれたら…
そんな言葉が出てきちゃって…、、
♡)私…今…ぐちゃぐちゃだから…
話したくない…っ
臣)え…?
♡)これ以上、話したくない!
臣くんの顔、見たくない!
あっち行って!!!
全力で拒絶されて、俺はその場に固まった。
バタン!!!
臣)…っ
目の前で閉められたドア。
♡)ふぇ…っ、…ふぇぇ…っ
中から♡が泣いてる声が聞こえるのに…
俺はなんも出来ない…。
また♡を泣かせた。
そのことが、ただただ…ショックで…。
俺は自分が情けなくて
激しい自己嫌悪に陥った…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう自分がやだ…っ
ぐちゃぐちゃで、わけわかんない!
臣くんが浮気したなんて思ってない。
思うわけないのに…
臣くんを信じてる私の気持ちを、
臣くんは疑った。
ひどいよ…っ
嘘はつかないって
あの時二人で決めたのに…
約束したのに…
臣くんはもう忘れちゃったんでしょ?
だから私に嘘ついたんでしょ?
もういいよ…っ
臣くんなんか知らない!
臣くんなんか大っ嫌い!
こんな自分も大っ嫌い!!!
………
……
…
ピロピロ♪ピロピロ♪
♡)……ん…、
LINEの音で目を覚ましたら、もう朝だった。
♡)……。
私、あのまま寝ちゃったんだ…。
シロとモモちゃんをぎゅってしたまま。
LINEは誰…?
……ああ、Mちゃんだ。
『先輩!おはようございます!
今日はタクシーで迎えに行くので
一緒に出社しましょう!』
♡)…っ
そんなに…大ごとなのかな…?
ってこの時の私はそう思ったけど…
実際にMちゃんが迎えに来てくれて
会社に着いた時に、
ことの重大さを実感した。
会社の前に、三代目のファンみたいな子が
何人かいて…、、
女)来た!姫来たよ!
女)ほんとだ!!
その子たちは私を見た途端、目の色を変えた。
女)岩ちゃんと別れてよ!!
女)ふざけんな!三代目に近付くな!!
女)健ちゃんの次は岩ちゃんかよ!
この男好き!
女)ブスのくせに調子乗んな!!
女)消えろ!お前なんか消えていなくなれ!!
次々浴びせられる言葉に
私は固まって動けなくなった。
M)先輩、行きますよ!
♡)…っ
女)待てよブス!逃げんのかよ!
女)なんとか言えよ!卑怯者!
女)岩ちゃんを返せ!!
J)はいはい、そこまでにしようね君たち。
女)は!?
女)…何このイケメン…っ
女)誰だよ…///
M)先輩、今のうちに行きますよ!
♡)…っ
いつの間にか入ってきてくれたJさんが
女の子たちを宥めてくれてて…
私はその間にMちゃんに押されて
ビルの中に入った。
心臓が…バクバクしてる…。
M)すごいですね、早速待ち伏せしてるとか…
♡)Jさん…大丈夫かな…っ
M)大丈夫ですよ、
上手くあしらってくれると思います!
もう行きましょう!
♡)…っ
私のせいで…迷惑かけてる…。
どうしよう…。
男)あ、姫おはよう!
三代目の岩ちゃんと付き合ってるって
ほんと?
男)びっくりしたよー!
♡)…っ
男)姫の彼氏って岩ちゃんだったの?!
すげぇお似合いじゃん。
男)岩ちゃん羨ましいわ〜〜w
♡)…っ
女)♡さん!
岩ちゃんと付き合ってるって
ほんとですか?!
女)キス写真、見ました!
ヤバイ〜〜〜!///
♡)…っ
会社にいる間も、
いろんな人に声をかけられた。
どうしてみんなこんなに知ってるの…?
そんなに出回ってるの…?
K)♡、大丈夫…?
♡)…っ
M)帰りも出待ちいるかもしれないから
一緒に出ましょうね!
♡)…っ
海)♡さん…、
蒼)俺らはガセだってわかってるから
大丈夫ですよ。
♡)…っ
でも、そう思ってない人の方が多くて…
みんな私と岩ちゃんが
付き合ってるって思ってる。
どうしよう。
◇ちゃんだって嫌な思いしてるかもしれない、
こんなことになって…、
◇)♡ちゃん!
♡)…っ
お昼になると、
◇ちゃんが私たちのフロアに来てくれた。
◇)なんか大変なことになってるけど…
大丈夫?
♡)…っ
◇ちゃん…心配して…来てくれたの?
♡)◇ちゃん、ごめんね…っ
◇)へ?何が?!
♡)あの写真…、っ
◇)いやいや、なんで♡ちゃんが謝んのよ!
♡)だって…、
◇)あんなんガセだってわかってるよ?!
あん時あたしもいたんだし!
♡)そうだけど…っ
いくらそうわかってても、
嫌な気持ちになることがある。
実際に臣くんの写真を見て、
私がそう感じたように。
♡)嫌な思いさせて…ごめんね…っ
そう言ったら、涙が浮かんできた。
◇)あたしは嫌な思いなんか
してないっちゅーの!
♡ちゃんは何も悪くないでしょ!
♡)ふぇ…っ
J)お、なんかみんな集まってるねー
◇)はっ!Jさん!///
T)大丈夫か?
なんか騒ぎになってるけど…
海)あ、Tさん!
M)よし!じゃあとりあえずみんなで
ランチ行きましょう!
K)んだ!腹が減っては戦はできぬ!
M)行きましょ、先輩っ!
♡)……うん…っ
みんながいてくれて…すごく心強いけど…
こんなに迷惑をかけてる自分が…
本当に嫌になる…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝起きたら♡は何も言わずに
もう家を出て行った後だった。
…そりゃそうだよな、昨日の今日だもん…。
臣)はぁ……。
もう一回ちゃんと謝りたかったけど…
どうしたらいいんだろう。
夜になったら少しは落ち着いてるかな…。
もう一回、話してくれるかな…。
♡のスケジュールを見たら…
今日は土曜だけど、月一出社の日みたい。
俺は今日も7人で撮影とか色々入ってるから
顔を洗って出かける準備をした。
岩)おはよう。
臣)……おはよ…。
迎えの車に乗り込むと、
岩ちゃんは俺を二度見してキャップを脱いだ。
岩)どうしたの?大丈夫?
臣)うん…。
岩)…っ
それからSさんの運転でスタジオに向かって。
ヘアメイクしてもらいながらエゴサしたら、
相変わらず炎上してて、げんなりした。
『Cと付き合ってるんじゃなかったの?
次はRなの?
なんなの臣くん!
巨乳なら誰でもいいわけ?!😡💥』
『今度はRって…結局おっぱいなんじゃん…
臣くん幻滅…最低😞💔
海外だからって堂々とイチャついてるし…』
『Cとは別れたの?それとも二股ですか?
臣ちゃんおっぱい大好きだもんね😇
CでもRでもなんでもいいんだもんね?』
『臣の巨乳好きどうにかならんのか😅
まぁCよりはRの方がマシだけど…
結局はおっぱい…💧』
『どっからどう見てもラブラブカップル💔
臣とR、確かにお似合いだけど…
信じたくないよ…
朝から何も手につかない…無理。』
健)臣ちゃん、まーたおっぱいキャラに
認定されてるやん。
N)すっかりおっぱい大好きキャラ…。
臣)……。
みんなも検索してたみたい。
N)Rちゃんのインスタもひどいよ。
健)誹謗中傷の嵐やもな。
臣)え…?
そう言われて開いてみたら…
Cの時と同じように叩かれまくってた。
……大丈夫かな、あいつ…。
でも、俺がそれより何より心配なのは、♡で。
♡の方も昨日からずっと炎上してる。
『なんで岩ちゃんと姫なの?
いつから同棲してんの?😭
MVの共演で仲良くなったの?
だとしたら計算合わないけど…
もうわけわかんないよパニック😭』
『岩ちゃんの彼女だから
健ちゃん姫のこと友達とか言ってたの?
なんだよそれふざけんなし😇💢』
『じゃあ姫がANN出た時に
スタジオに来てた彼氏って
岩ちゃんのことなの?😢
だから健ちゃんもあんな笑ってて
テンション高かったの?💧』
『岩ちゃんと姫ってそんなラブラブなの…
毎日イチャイチャしてんの…💀
キス写真ほんと立ち直れない…💀』
『大して可愛くもないくせに
三代目を食い散らかすなよ!
今目の前に姫がいたらぶん殴ってる。
怒りしか湧いてこない💣💥』
『姫ってマジでなんなの?😇
今すぐこの世から消えて。ほんとウザい。
岩ちゃんたぶらかすな🔥』
『健ちゃんの次は岩ちゃんとか
ほんとファン舐めてるよね?姫って😡
死んでください。』
臣)はぁ…。
消えろとか死ねとか…
なんでこんな簡単に言えるんだろう。
直)♡ちゃんも荒れてるね…。
臣)はい…。
岩)会社の前でファン待ち伏せしてたって。
臣)え!?
そこまで!?
N)そっか、♡ちゃん働いてる会社
バレてるもんね。
健)そらファンも押しかけるわ…
こわ…。
岩)大丈夫かな…♡ちゃん。
臣)…っ
心配で…そばにいてやりたいのに…
なんも出来ない自分が情けない。
隆)ねぇ臣さ、♡ちゃん大丈夫なの?
臣)え?
隆)昨日思ったんだけどさ、
Rちゃんとのこと
ちゃんと♡ちゃんに話してたのかなって。
臣)…っ
隆)何も知らなかったら
今回の写真、衝撃デカいと思うから。
臣)…っ
N)Rちゃんに告られたこと
話してあったんでしょ?
健)ほんなら大丈夫やろ。
臣)……いや、
隆)え?
臣)言ってなくて…、
俺…、嘘ついちゃってて…
隆)は?なんで?
臣)…っ
岩)嘘って?なんて言ったの?
臣)Rと飯食いに行ったこと、隠して…
マネージャーと二人で行った、って。
隆)げーーー
なんでそんな嘘ついたの!
岩)え、じゃあまさか…
今回の写真でそれが嘘だったって
バレた感じ?
臣)……うん。
N)うっわ、それ一番最悪なパターンじゃん!
E)あちゃーー、、
臣)……。
ほんと馬鹿だよな、俺…。
直)なんで言わなかったの?
臣)♡に…心配させたくなくて…
Rとのこと。
俺の気持ちは1mmも揺らがなかったけど
♡が聞いたらいい気はしないだろうって
思ったから。
直)そっか…。
やましい気持ちでついた嘘じゃないなら
♡ちゃんもわかってくれるんじゃない?
臣)…っ
隆)でもさ、相手のためについた嘘って…
結局自分のためだったりしない?
臣)え…?
隆)相手のため、って…
自分がそう思いたいだけで、
相手はほんとにそれを
望んでんのかなって…。
臣)…っ
隆)だって逆だったらさ、
本当のこと知りたいから、絶対。
もし♧が俺を心配させないために
俺のためを思って嘘ついたとしても…
俺はちゃんと本当のこと話してほしいって
そう思う。
岩)……うん、俺もそうかも…。
臣)…っ
そうだよ…、
俺、約束したじゃん、♡と。
♡が元彼の件で俺に心配かけないように
嘘をつこうとした時。
そういうのやめようって…
二人で話してそう決めたのに。
臣)…っ
ああ、もう…
ほんと俺…最悪だ。最低だ。
約束破って…
結果、また♡を泣かせて。
何やってんだよ、ほんと。
もう自分に腹が立ってきた。
ガチャッ!
S)映像、残ってた!
橘だった!
勢いよくドアを開けて入ってきたSさんが
そう言った。
岩)え、防犯カメラ!?
S)うん!
健)やっぱりあいつやったんか!
S)マスクして帽子かぶってたけど
目元がそうだった、間違いない!
N)うわ、そこまで変装してるとか…
確信犯じゃん…、こわ…っ
S)とりあえずこの撮影終わったら
事務所戻ろう。
HIROさん来てくれるから。
橘と部長も呼ぶって。
E)うお…っ、いよいよだね。
健)待ってました、クビ宣告!
S)でさ、♡ちゃんも呼んでほしいんだけど
連絡出来る?
臣)えっ…
S)岩ちゃんとの写真の件で
どうするか話し合いたいのもあって。
臣)…っ
俺が電話しても出ない気がする…。
岩)わかった、俺が連絡しとくよ。
S)ありがとう。
臣)……岩ちゃん、ありがとう。
ごめんね。
岩)ううん。
ー続ー
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ほらね…
やっぱりね…
こうなっちゃうんだよね…
嘘は良くないよ…
あ〰️もぅ❗
お願いだから泣かさないで
臣くん反省中…。゚(゚^∀^゚)゚。
どーなって解決するのかなぁ(*´-`)
臣くんほんとにおバカさんだよ!笑
早く仲直りしてね\(//∇//)\
きっと大丈夫(❁´ω`❁)