[356]優しい意地悪(隆二&♧Side)

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慌てて迎えの車に乗り込んだら
Sさんは俺と臣を見て
盛大に吹き出した。
 
 
S)何それ!ねぇ何それ!!
  あははははは!ww
隆)何がおかしいんだよ!w
臣)立派なサンタだろが!w
S)二人揃って…!あははは!w
  ダメだ、おかしい、ww
  ちょ、写真撮らせて!!ww
隆)また写真かよぉ〜〜
臣)てか時間ないんでしょ?
  早く出してよw
S)ああ、そうだった!はいはいw
 
 
現場に着いたら着いたで
入り口のセキュリティーには
三度見くらいされて…
 
楽屋に入ったら
メンバーもSさん同様、大爆笑。
 
 
N)何!?なんかのドッキリ?これ!w
  カメラどこどこ!?w
E)サンタさーん!
  俺たちに何かプレゼントしてくれるの?w
直)双子…サンタコス…?w
岩)どうしたの二人揃って!仲良すぎ!w
 
 
事情を知ってる健ちゃんだけ
「サンタ上手くいったかー?」
なんて聞いてきてくれて。
 
俺らはみんなにも事の経緯を説明した。
 
 
N)え…そんないいことしてきたのお前たち…
直)マジか…
E)すごい!良かったね!
  子供たち絶対嬉しいでしょ!
岩)マジかぁ…
N)♡ちゃんと♧ちゃんは?
  サンタになんなかったの?
臣)あの二人はしてないです。
隆)俺たちだけです。
N)なんだよーー
  可愛い女子の可愛いサンタが見たいじゃん
  男は。
隆)相手は子供たちですって!w
 
 
健ちゃんと同じことを言うNAOTOさんに
同じツッコミを入れた。
 
 
臣)でも俺、来年は着せよ。
  ♡にサンタ。
隆)……。
 
 
なんだと。
……じゃあ…俺も…。
 
………へへへ、絶対可愛い♧のサンタ。
絶対エロい///
 
 
N)臣なんてどうせ
  ♡ちゃんをサンタにして
  襲いたいだけでしょ。
臣)えっ…
直)もうね、顔に書いてある。
臣)逆にサンタにまでして
  襲わないとか選択肢、ある?
  ないでしょ。
健)開き直るな!w
臣)絶対可愛いもん、♡サンタ。
  絶対エロいもん。へへへへ…///
隆)……。
 
 
ヤバい。
臣と脳内一緒だ。
 
 
N)てかお前は昨日のこと反省してんのか!
健)せやぞ!このどエロ臣が!
臣)あー、その話蒸し返すー?
健)ぜってぇ反省してへんやろ!こんにゃろ!
臣)イタタタ!!ギブギブ!!
 
 
コンコン。
 
 
R)失礼しまーす。
 
 
あ、Rちゃんが挨拶に来た…、けど…
サンタな俺たちを見て目を丸くしてる。
 
 
R)び…っくりしたぁ…
  登坂さんと今市さん…?
隆)うん、へへへw
 
 
俺がヒゲを取ると
Rちゃんは顔を覗き込んであははと笑った。
 
 
R)どうしたんですか?
  何かの収録?
臣)いや、完全にプライベート…w
R)プライベート!?
  なんで今ここでサンタ!?
臣)いろいろあんの!w
R)あっ!写真撮りたいっ!
臣)へ!?
R)サンタな二人と!いいですか?
隆)うん、いいけど…
R)やったーーー♡♡
 
 
なんかRちゃん…
今日は素直だな…。
 
 
健)ほんなら俺撮ったるわ。ほら。
R)ありがとうございます♡
 
 
カメラを向けられて
Rちゃんを挟んで立つと…
 
えっ!
臣がちゃっかり肩組んでピースしてる…!
 
あ、Rちゃんちょっと赤面してるし。
 
お前はぁぁぁぁ〜〜!
そういうとこなんだよ!…ったく!!
 
 
あとあと角が立たないように
俺も肩を組むか。
 
 
健)はい、チーズ!
 
 
出来上がった写真は
俺と臣が馴れ馴れしく
Rちゃんと肩を組んでる風で。
 
すぐにLINEで送ってきてくれたRちゃん。
 
 
R)ふふ、嬉しい…///
  ありがとうございます♡
隆)…っ
 
 
やっぱりRちゃん、今日素直じゃない?
なんだなんだ!?
 
 
臣)何が嬉しいの?
  サンタフェチなの?変な奴。
R)はぁ!?///
  そんなんじゃないし!!
臣)てかお前何しに来たの。
R)挨拶に来たんでしょ!!
 
 
あ、いつもの感じに戻っちゃった。
 
てかさっきはあんなさらっと
肩とか組んでたくせに、いきなりツンかよ。
悪いなぁ、臣。
 
 
臣)てかお前さーー
  なんで俺となの?雑誌の対談。
R)…っ
N)え?そんなのあんの?
臣)はい、年明けに。
N)へぇ〜〜〜
R)い、嫌なら断れば良かったでしょ!
臣)だってマネージャーが勝手に
  受けちゃってたんだもん。
R)そんなに嫌なら今からでも断れば!
  他の人なんてすぐ見つかるし!!
健)せやで臣ちゃん、贅沢な。
  Rちゃんと一緒に仕事したい男なんか
  山ほどおんねんで。
臣)へぇ〜〜〜
  じゃあ健ちゃんがやれば?
 
 
うわーー、無神経だなぁ…
さすがにRちゃんがかわいそう。
ほんと臣ってアホ。
 
 
R)そんなに…嫌なら…
 
 
あああ!
泣きそうになってんじゃんRちゃん!
ひどい!さすがにひどい!
 
 
臣)だから、嫌とかじゃなくて。
  なんで俺なのって話。
 
 
あああ!!
今度は頭にポンって手ぇ置いたーー!!
 
天然アメとムチ!!
なんつー罪な奴!!
 
 
R)登坂さんだったら…
  気を遣わなくて…済むから…
 
 
……うん、そんな風に言うしかないよね。
こんな鈍いし。
 
 
臣)なんだそれw
  俺にも気ぃ遣え、バーカ。
R)////
 
 
頭をぐしゃっとされたRちゃんは
頬を染めて嬉しそうで…
 
臣だけアホだから気付いてないけど
そんな二人のやりとりを
微妙な気持ちで見てる俺ら。
 
 
健)なぁRちゃん、
  ほんまに対談相手俺にしときー?
  こいつただの変態やで?
岩)あはははw
N)そうだよ、ただのど変態。
  どエロ臣!
健)そうそう!どエロ臣!!
岩)さっきまで自分の彼女に
  サンタコスさせる話で
  デレデレにやけてた
  ただの彼氏バカだよw
臣)おい!w
R)サンタコスって…
  今自分がしてんじゃん…。
臣)おう。だから来年はあいつに、って。
健)着せて脱がせたいだけやで
  このど変態!
臣)んなもん脱がせるに決まってんだろ!
岩)あはははw
隆)……。
 
 
こんな話、大丈夫なのかなRちゃん…
 
 
R)バッカみたい!
  サンタの格好なら
  あたしの方が似合うもん!
 
 
って、うそーーーん!!
張り合ってきたーーーー!!
 
 
臣)はぁ?
  なんでそこでお前が張り合うの?
 
 
ってどんだけ鈍いんだーーーー!!
こいつほんとアホーーーー!!
 
 
R)だってあたしの方が可愛いし
  あたしの方がおっぱい大きいもん!!
 
 
す、すげぇ…
あんな♡ちゃんを相手に
自信満々にそう言い切れるRちゃんがすげぇ…
 
 
臣)知らねーよそんなん。
  俺はあいつに着せたいんだもん。
 
 
あああ!ひどすぎる!!
鬼のような一言…!!
 
 
N)そうだよな、お前は変態だから
  ♡ちゃんに着せて脱がせたいんだもんな。
  Rちゃんごめんね、
  こんな変態だらけの中にいたら
  Rちゃんが汚れちゃう。もうお帰りよ…。
 
 
あ、NAOTOさんナイスフォロー…。
 
 
岩)変態だらけって…
  変態なの臣さんだけだしw
 
 
あああ!岩ちゃん!
余計なこと言わなくていいの!
 
 
臣)はぁ!?岩ちゃんだって変態じゃん!
岩)はぁ?!
臣)実はこっそり昨日もうやったんじゃないの
  サンタコス。
岩)してません〜〜!!
  てか俺らに隠れてヤッてた臣さんに
  言われたくありません〜〜〜!!
 
 
ああああ!岩ちゃん!
その話は…っ
 
 
臣)自分だって絶対ヤッたじゃん!
岩)そりゃヤるよ!クリスマスだもん!
臣)ほらーー!
岩)ほらーじゃないよ!
  俺たちはちゃんと帰ってからしたもん!
  ちゃんと節度ありますから!
臣)仕方ないじゃん。
  節度を守れないほど♡が可愛いんだもん。
健)出たーーー!!彼氏バカ発言!!
 
 
あ、Rちゃんもういなくなってる…
良かった。
 
 
直)……鈍いなぁ…。
隆)はい…。
 
 
てかこんっっっなに彼氏バカで
♡ちゃんの事とエロい事しか
考えてないような奴のどこがいいんだろ…。
 
 
コンコン。
 
 
隆)!!!
 
 
まさか戻ってきた?Rちゃん…!
 
 
女)あのぉ…///
 
 
あ、違った。誰だろ。
アイドルだな。
 
 
女)今市さん…少しいいですか?///
隆)えっ、俺!?
 
 
指名された俺は慌てて楽屋の外に出た。
 
 
隆)ええと…?
女)あの…先日はお手紙受け取ってくださって
  ありがとうございました…///
隆)……。
 
 
手紙…?
誰だ?いつの?
この衣装、乃木坂あたりかな??
 
 
女)これ、作ったんで…
  良かったらもらってください///
隆)え…っ
 
 
その手には、可愛くラッピングされた
クッキーらしきもの。
 
 
隆)ええと…、
 
 
受け取ったら思わせぶりだよなぁ…。
こんなん持って帰ったら
♧絶対いい気しないだろうし…
 
でも断るのも失礼かな?どうしよう…
 
 
女)あ、あのっ…
  ほんと皆さんに配ってるので…
  深く考えずに、その…っ///
 
 
俺が早く受け取らないから
顔を真っ赤にしてワタワタしてる女の子。
 
どうしよう。かわいそう。
 
 
隆)ええと…、ありがとうございます。
 
 
俺は仕方なくそれを受け取った。
 
 
女)あの…、ありがとうございます///
  これからも応援してます!///
隆)はい、ありがとうございます…。
 
 
……どうしよう。
もらっちゃった。
 
 
E)あー、なんかもらってるー!
健)クッキーやーん!美味そう!
  くれ!!
隆)あ、うん。
 
 
楽屋に戻ったら遠慮のないみんなに
あっという間に全部食われて、
どこかほっとした。
 
 
臣)こんなんもらっちゃってーー
  罪な奴ーーw
 
 
はぁ!!???
お前にだけは言われたくないんですけどぉ!?
 
 
臣)♡のクッキーの方が100倍美味いわ。
  ごっそーさん。
 
 
勝手に食っといてなんて奴だ…!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
施設から帰ってきた私は
夜の隆二くんとのクリスマスに備えて
ごちそうの準備。
 
 
遅い時間になるから
なるべくカロリー控えめのごちそう…
っていうのがなかなか難しいんだけど、
できるだけ低カロリーで…!
 
 
作ってる最中、TVはつけっぱなしにしてて…
21時過ぎに三代目が出てきた時は
慌てて手を止めて、TVの前にダッシュした。
 
 
キラキラパフォーマンスする7人を見守って
またキッチンに戻って。
 
 
料理も全部完成して
テーブルの上をクリスマス仕様に整えたら
丁度タイミング良く隆二くんが帰ってきた。
 
 
隆)ただいまーー
♧)おかえりなさーい♡
 
 
玄関まで迎えに行ったら
ニコニコ隆二くんにむぎゅっとハグされた。
 
 
隆)ただいまのぎゅー♡
♧)ふふふふ♡
 
 
癒されるなぁ…♡
 
 
隆)……って、はい、終わり、///
♧)ん?
隆)てかLINEしたのに見てないでしょ。
♧)えっ、ごめん!
  ずっとキッチンにいたから…
 
 
そう言われて慌てて携帯を見に行くと、
 
 
『終わったよーー😊
 今から帰るね🚐』
 
 

 
 
写真付きのメッセージが来てた。
 
 
♧)ごめんね!
隆)いや、全然いいんだけど…
  大した内容じゃないしw
♧)写真ありがとう。
隆)うんw
♧)隆二くんがこうして
  マメに連絡してくれるの、
  いつも嬉しいなって思ってるの。
隆)え、ほんと?
♧)うん♡
 
 
写真もたくさん送ってくれるし
今何してるよ、とか
これからどこに行くよ、とか
いつも丁寧に教えてくれる。
 
 
♧)忙しいのにありがとう♡
隆)へへへ//
 
 
手を洗い終えた隆二くんの後ろをついていくと
リビングのドアを開けて
テーブルを見た隆二くんが
ものすごい勢いで私を振り返ってきた。
 
 
隆)何これ!すげぇ!!!///
♧)えっ…
隆)めっちゃクリスマス!!
  クリスマスの素敵な感じ!!
  素敵なディナー感!!
  ……って俺、語彙力なさすぎない…?
 
 
目を輝かせてた隆二くんが
突然ハッとしてガクッとうなだれて
私は思わず笑っちゃった。
 
 
♧)クリスマス感、出たかな?w
隆)うん!めっちゃ出てる!!
  なんかめっちゃテンション上がった!!
♧)ふふふ、良かったーー♡
 
 
今日はちゃんと
テーブルデコレーションをしたんだ♡
 
真っ赤なテーブルクロスの上に
ふわふわの白いテーブルランナーを敷いて。
 
お皿の上の赤いナプキンはお星様の形。
 
ゴールドのラインが綺麗な
ガラスのキャンドルポットの中では
小さな火がゆらゆら揺れてる。
 
 
隆)ね、ね、電気暗くしよ!
  もっと雰囲気出るじゃん!
♧)うん♡
 
 
隆二くんが喜んでくれて良かった♡
 
 
隆)うわーーめっちゃ美味い!
  ほんと美味い!!
 
 
キャンドルの明かりの中で
幸せそうに料理を頬張る
隆二くんの可愛い笑顔を思わず見つめる。
 
 
隆)ん?食べないの?
♧)食べてるよーw
 
 
でもそれより、
隆二くんの笑顔を見ていたいんだもん。
 
 
隆)……なんか♧、すごい色っぽい…///
♧)え!?
 
 
ワイングラスを口から離して
突然そんなことを言う隆二くん。
 
 
♧)いつもと…変わらないよ…?//
隆)明かりのせいかな…?
  キャンドルの炎でほわーーってなってて
  ふわぁってなってて
  なんかすげぇ色っぽい……
  ……ってだから俺、語彙力!!
♧)あはははっw
 
 
悔しそうに自分の膝を叩いた隆二くんに
思わずまた笑っちゃった。
 
 
♧)隆二くんもすごく素敵だよ♡
隆)えっ…//
♧)でもね、隆二くんはいつも素敵。
  今日も素敵だけど、毎日いつも。
隆)そ、そんなこと言ったら…
  ♧だって毎日可愛いし
  毎日色っぽいもん///
♧)えっ…///
隆)……///
♧)……///
 
 
見つめ合ったまま、不意に訪れる沈黙。
 
 
ゆらゆら揺れるあたたかい明かりの中…
見つめる瞳はとても優しくて。
 
……大好きが、あふれ出す。
 
 
隆)んーと…、
  あの後どうだった?子供たち!//
 
 
隆二くんが少し照れたように
ふにゃっと笑った。
 
 
♧)奏くんが早速あのギターで
  歌を歌ってくれてね、
  最後はみんなでクリスマスソングを
  大合唱したよーー♡
隆)あははは、そうなんだw
♧)今市さんに本当に本当に
  ありがとうございますって
  伝えてねって言われたの。
隆)別に俺だけじゃないしーー
  臣と割り勘だしーー
♧)ふふふ、そうだけどw
隆)でもみんな喜んでくれて良かったな。
  可愛かった、子供たち…。
♧)うん♡
  今日はみんなずっとご機嫌だったよ♡
  本当にありがとう、隆二くん♡
 
 
そう言うと隆二くんはまた照れたように
ふにゃんと笑った。
 
今日は綿あめスマイルがいっぱいだ…
ずるいな…///
 
 
♧)隆二くんは!どうだったの?Mステ。
隆)え?観てくれてないの!?
♧)観たけど…
隆)どうだった?
♧)カッコ良かったよ?
隆)ほんと?
♧)うん。
隆)良かったぁ……。
♧)今日はスペシャルだったから
  どうだったのかなーって思って。
隆)まぁクリスマスだしねーー
  舞台裏も全体的に
  浮かれモードではあったかなw
♧)ふふふ、そっかーw
隆)あ、そうそう。
  YUKIさんの息子さんがさ、
  三代目のファンなんだって。
  話しかけてもらっちゃった。
♧)えっ!YUKIちゃん?!
隆)うん。
♧)YUKIちゃん大好き!!
隆)ああ、なんか好きそう。
  ♧が好きそうな感じするw
 
 
そんな話をしながら笑って
楽しいディナーを終えたら
二人でプレゼント交換をした。
 
 
隆)うーわっ…
  めちゃくちゃかっけぇぇ!!!
♧)えへへ…///
 
 
隆二くんにプレゼントしたのは、
手作りのシャツ。
 
前回はTシャツだったけど、
今回は冬用に長袖のシャツにしたんだ。
 
 
♧)いつも手作りで…ごめんね…//
隆)なんで!全然いいじゃん!
  むしろ嬉しいよ!!
  こんな特別感、すごいじゃん!!
  ……って、だから俺語彙力ないから
  感動を上手く表現できないけど…w
 
 
隆二くんが私の両肩にポンと手を乗せた。
 
 
隆)ほんとに嬉しいの!!
♧)ほん…と…?//
隆)うん!感動してる。
  見てこの顔。感動伝わるしょ?
 
 
そう言って隆二くんは
ん〜〜〜〜って目を閉じた。
 
 
♧)感動してる顔なの?w
 
 
可愛くて笑っちゃった。
 
 
隆)そう。じーーんてしてんの!
♧)ふふふ、ありがとう♡
 
 
チュッ。
 
 
隆)えっ
♧)えっ
 
 
隆二くんが可愛いから
思わずチューしちゃったんだけど、
隆二くんが驚いたように目を開けたから
私もびっくりしちゃって…
 
 
隆)////
♧)////
 
 
そんな反応されたら、
私まで恥ずかしくなっちゃう。
 
 
隆)ええと…、ほら!俺のも開けてよ!///
♧)あ、うんっ///
 
 
隆二くんがくれたのは
手のひらサイズの白い箱。
 
何が入ってるのかな?って
ドキドキしながら開けたら…
 
 
♧)イヤリング…?
隆)うん。
♧)これって…
隆)そう、お揃い…w
 
 
照れたように笑った隆二くんの耳には
同じデザインのピアスが光ってる。
 
 
隆)♧さ、アクセサリー滅多につけないけど…
  たまーにつけてるじゃん?
♧)うん。
隆)そーゆーの見てたら…
  やっぱり何かあげたくなって…
  すげぇ迷ったんだけど
  お揃いで付けれるのがいいなーって…
  ♧は穴開けてないから
  イヤリングにしたけど…
  ……俺と、お揃い。へへ///
♧)////
 
 
嬉しそうにはにかんで笑う隆二くんに
胸がきゅんとする。
 
 
♧)……どう…かな?
隆)うん、似合う!!
♧)ふふ…嬉しい…///
  大切にするね、ありがとう。
隆)……。
♧)隆二くん…?
隆)……///
 
 
じーっと見つめる隆二くんに、
キスかな?って少しドキドキしてたら
隆二くんは私のほっぺをなでなでしてすぐに
バッと立ち上がった。
 
 
隆)おふ、おふろっ!入ってくる!!
♧)あ、うん。着替え置いとくね。
 
 
……実は今日は。
 
なんとなく、
一緒に入りたいって言われるような予感が
してたんだけど…
 
そんなことはなく、
隆二くんは一人でササッと
お風呂場に向かった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
俺が風呂から上がると
♧は寝室の鏡の前でくるくるしてて。
 
 
隆)何してんの?
♧)はっ!隆二くん!おかえりなさい///
隆)あ。
 
 
またイヤリングつけてる。
 
 
♧)一回しまったんだけど…
  やっぱりまた付けたくなって…///
 
 
可愛いなぁ、もうw
 
 
♧)だって…すごく嬉しいんだもん…///
隆)////
 
 
そう言って俯いた♧が
すごく可愛くて、どこか危うい色気もあって
思わずドキッとする。
 
 
隆)そんな喜んでもらえて良かったw
♧)隆二くんとお揃いなのも
  すごく嬉しいし…
  男の人にアクセサリーなんてもらったの…
  生まれて初めてだから…///
隆)あ、そっか!!
♧)……///
 
 
照れ臭そうに俺をじーっと見つめる♧が
ほんと可愛すぎて
我慢できなくて腕の中に閉じ込めた。
 
 
♧)隆二くん…本当にありがとう…
  大好き…///
隆)////
 
 
あーーあーーあーーー///
 
 
隆)俺もほんとにありがとう。
  明日早速着てくから!!
 
 
誕生日にもらったTシャツも
かなりヘビロテしてるけど…
今回もらったシャツも本当に気に入ったんだ。
またヘビロテしちゃう予感。
 
 
♧)ふふふ、嬉しい…ありがとう♡
隆)////
 
 
あーーあーーあーーー///
 
 
隆)……はいっ、終わり、///
♧)え?
隆)お風呂行っといで!
♧)あ、うん!じゃあ行ってきます…っ!
隆)////
 
 
……実は俺、
今日すっっっっっごく我慢してるんだけど。
 
 
昨夜はみんなでパーティーだったから
イチャイチャ出来なかったし。
(まぁ隠れてしてたどエロ男もいたけど…)
 
 
朝起きたら♧が隣にいて…
可愛くて止まんなくて
もうムラムラMAXで…
 
なのにむーちゃんと健ちゃんもいたから
そこまでのこと出来なくて。
 
 
帰ってきたら玄関まで迎えにきてくれた♧が
そりゃーもう可愛くて…
 
本音を言えば
もうあの場で襲っちゃいたいくらいだったのを
必死で我慢して。
 
 
なのにプレゼント交換してたら
♧から不意打ちチューとかしてくるもんだから
また俺はムラムラMAXで。
 
リュージが大暴れする前に風呂に逃げたわけ。
 
 
ほんとは風呂だって一緒に入りたかったけど
そんなことしたら俺ぜぇったいに
風呂で襲っちゃうから。
必死で我慢して一人寂しく入ってきて。
 
 
隆)ふぅぅぅぅ……///
 
 
なんとか耐え抜いて、今に至ります。
 
 
もうここまで来たら、
最後までちゃんと我慢して、
ベッドでちゃんとゆっくり愛し合いたいなぁ…
なんて思ってるんだ。
 
 
だって折角のクリスマスだし。
 
いつもみたいにがっついたら
神様に怒られそうじゃん?
 
聖なる夜には聖なる夜にふさわしい感じで
ちゃんと愛を確かめ合わなくちゃ。
 
 
♧)ただいまーー
隆)あ、おかえり。
♧)ふふふ、お風呂気持ちよかったー♡
隆)////
 
 
どうしよう。
もう可愛い。なんか色っぽいし。
湯上がりの♧、たまんない///
 
ダメだ。
昨日からずっと我慢してるせいで
もう今すぐ飛びつきたいくらいの勢いで
♧が欲しい。
 
 
♧)どうしたの?
隆)…っ
 
 
ダメだダメだダメだ。
落ち着けリュージ!!
 
 
隆)♧ーーー。
 
 
深呼吸するように名前を呼んで抱きしめた。
 
 
♧)ふふ、どうしたのー?
隆)……。
 
 
ああもうほんと、全部好き。
 
この声も、この匂いも、この感触も。
全部全部、大好き。
 
 
隆)ベッド…連れてっていい?
♧)…っ、ええと…、…うん///
 
 
少しためらいがちに背中に回された手も
可愛くて。
 
 
隆)……あの、さ…。
♧)////
 
 
ゆっくりとベッドに横たえて見下ろすと
♧の目が少し潤んでる。
 
 
隆)今日…、ゆっくり抱いていい…?
♧)え…?///
隆)なんかそんな気分…。
♧)……うん、///
 
 
恥ずかしそうに頷いたその唇に
今すぐ噛みつきたいくらいの気持ちを抑えて
そっと優しく、キスをした。
 
 
……ゆっくり、優しく、柔らかく……
 
 
キスを繰り返すと
♧の身体から次第に力が抜けていくのが
わかって…
 
それに比例して、興奮が高まっていく
俺の身体。
 
 
♧)……はぁ…、も…っと///
隆)////
 
 
キスを深めて欲しいとねだる♧に
リュージが大興奮してる。
 
 
隆)もっと欲しいの…?
♧)……(こくん)///
 
 
薄く開いてる唇がすげぇエロくて…
色気がダダ漏れだって、わかってる?
 
 
♧)ん…、っふ…、///
 
 
わざと焦らすように
時間をかけて、甘いキスを…。
 
 
ゆっくり触れ合う唇と舌から
徐々に伝わる互いの熱。
 
溶けるように混ざり合って
やがて同じ温度になる。
 
 
♧)……はぁ…、りゅ……じく…ん///
 
 
俺が散々我慢した分、
♧には我慢できなくなるくらい、
俺のことを欲しくなってほしくて。
 
 
焦らして…焦らして…、惑わせて…。
 
 
♧)…お…ね…がい…、///
 
 
♧から指を絡めてきて、
熱い瞳が俺を見つめる。
 
 
隆)なに…?
 
 
わかってるくせに、聞き返せば。
 
 
♧)……さわ…って…?
 
 
火照った身体で、泣きそうな♧が
俺に可愛く甘えてきた。
 
 
隆)////
 
 
言われなくたって
触りたくて死にそうなんだよ。
 
 
勝手に我慢してた分、
その柔らかい肌に触れた瞬間の衝撃が
想像以上で…。
 
 
隆)……やべぇ…、すげぇ気持ちイイ…///
 
 
思わず本音が漏れた。
 
 
♧)はぁ………、///
 
 
♧も焦らされた分、敏感に感じてるのか…
俺が少し触れただけで
うっとりと悩ましげな息を吐く。
 
 
それがすげぇエロくて、
なんかもう俺…どうしよう…///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆二くんが、いつもと違う。
 
 
二人で肌を合わせる時は
甘くて優しかったり、
激しくて情熱的だったり、
今まで色んな夜があったけど…
 
こんな風にゆっくり愛されるのは、初めて。
 
 
一つ一つの動きが丁寧で細やかで…
時間をかけてゆっくり愛してくれてるのが
わかるんだけど…
 
でもどこか焦らされてるような気もして。
 
 
もうとっくに熱くなってる私の身体は…
 
ほんの小さな指先や舌の動き一つに
とても敏感に反応してしまう。
 
 
それが恥ずかしいのに、
もう自分では抑えられないくらいに
隆二くんのことが欲しくて、仕方なくて。
 
 
♧)おね…がい…、も…っと、///
 
 
潤む視界でいくらそうねだっても
隆二くんは優しく微笑むだけ。
 
 
♧)りゅ…じ…くん…?
隆)……ん?
♧)…今日…、意地悪…なの…?///
隆)何が…?
 
 
隆二くんはクスクス笑いながら
私の頬をそっと撫でた。
 
 
隆)どこが意地悪…?
  こんなに優しくしてるのに…。
♧)っ…、あ…!///
 
 
違うの…。
 
優しいんだけど、意地悪なの…。
 
 
♧)あ、…っ、…や、や…っ///
 
 
もっとしてほしい…。
 
もっと、もっと…
 
 
……お願い、意地悪しないで…っ
 
 
隆)泣きそうだよ…?
♧)////
 
 
頬が熱い…。
 
 
隆)なんでこんなうるうるしてんの…?
♧)////
 
 
隆二くんの唇が、
私の目元にそっと柔らかく触れた。
 
 
隆)……可愛い…。
♧)あっ…!///
 
 
甘い刺激に、身体が大きく跳ねた。
 
 
隆)俺のことが欲しくて
  こんなにとろけちゃったの…?w
♧)や、…っ///
隆)可愛すぎて…どうしよっか…?
♧)////
 
 
耳元で甘く囁く声に…
身体が素直に反応する。
 
 
♧)……隆二…く…っ
  大好き…、///
 
 
ぎゅっとしがみついたら、
それを受け止めるように
抱きしめてくれた隆二くん。
 
 
息が止まりそうな快楽の波が
押し寄せては引き返して…
 
……頭の芯まで、熱くなる。
 
 
♧)も…、おかしく…なりそう…っ
隆)……俺なんかとっくにそうだよ…?
♧)…っ
隆)♧のこと好きすぎて、狂いそう…。
♧)////
 
 
熱い瞳で射抜かれるように
見つめられて…
 
そんなことを呟く隆二くんは、本当にずるい。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
俺の小さな動き一つで
火照って、潤んで、とろけていく姿が
あまりに愛おしくて。
 
 
焦らし続ける俺に、
♧の唇が「やめないで」って小さく動いた。
 
 
隆)……はぁ、…///
 
 
なめらかな肌に、
触れて、埋もれて、重なって…。
 
 
隆)続けて…欲しい…?
♧)(こくん)///
隆)もっと…、してほしい?
♧)(こくん)///
 
 
小さく跳ねながら必死に頷く♧が
本当に可愛いんだ…。
 
 
俺まで気持ち良くて…
あまりの興奮に、おかしくなりそう。
 
 
♧)…っ、あ、あっ…、あっ…!///
 
 
ぎゅぅっと俺にしがみついて
可愛く震える♧を
腕の中に力いっぱい抱きしめたら…
 
 
隆)……本気…、出していい?
 
 
もう本当に、我慢の限界。
 
 
♧)////
 
 
♧は顔を真っ赤にして俺を見つめてる。
 
 
隆)……ぁ、あっ…///
 
 
♧の身体に溶け込んでいく瞬間、
その熱の気持ち良さに、身体が震えた。
 
 
隆)ヤバイ…、♧…、///
♧)////
 
 
愛しさがこみ上げてきて、たまらなくなる。
 
 
隆)♧…、///
 
 
真っ直ぐに見つめて、その頬を撫でたら…
 
 
♧)…隆二…くん…、愛してる…、///
隆)…っ
 
 
今まさに俺が言おうとしたことを、
先に言われて。
 
 
♧)抱きしめて…?
隆)////
 
 
♧は俺に両手を伸ばしてきて…
俺はそれを自分の首に引っ掛けて
ぴったりと身体を重ね合わせた。
 
 
隙間がないくらい、肌と肌が密着して
二人の体温が重なり合う。
 
 
……今、本当に一つに繋がってるんだなぁって
そう思うとなんか感動して。
 
 
隆)♧、愛してるよ…。
 
 
俺も素直に、気持ちを伝えた。
 
 
隆)ほんとに…、愛してる…。
♧)////
 
 
二人きりで過ごす初めてのクリスマス。
 
やっぱりどこか特別だけど…、でも。
 
 
好きだと思う気持ちも
大切にしたいと思う愛しさも
 
今日生まれたわけじゃなくて
毎日毎日、積み重ねてきたもので。
 
 
そしてそれはこれから先もずっと…
二人で一緒に育てていくんだ。
 
 
隆)愛してるよ…。
 
 
愛に限界なんてないから。
 
俺たちが生きてる限り、ずっとずっと…。
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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