[355]物騒な臣隆(隆二&♧Side)

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隆二くん、私、むーこ、健ちゃん…
 
っていう並びで
なぜか今、一緒にベッドに寝ています。
 
 
というのも…
昨夜はみんなでクリスマスパーティーをして…
 
私と隆二くんは今日も
♡ちゃんと臣くんと一緒に
行動する予定だったから
それなら泊まらせてもらおうかってことに
なってたんだけど…
 
最後はもうみんな酔っ払ってて。
 
 
リーダー二人はチューしてるし
臣くんもそれに巻き込まれてワチャワチャで…
 
みんな悪ノリし始めちゃったところを
◇ちゃんが一喝。
 
 
「飲みすぎたら明日の生放送
 顔パンパンやで!!
 はい、みんな解散っ!!!」
 
ってビシッと言ってくれて、
みんな帰ることになったんだけど…
 
後片付けをしてる最中に
顔を真っ赤にした健ちゃんが
ソファーでダウンしちゃって。
 
 
結局みんなは帰ったんだけど、
予定通り私たちと
それに加えてむーこと健ちゃんも
泊まらせてもらうことになったんだ。
 
 
ちなみに隆二くんは
お腹いっぱいになったからか、
疲れてたからか、
一度も起きてこないまま
ゲストルームで爆睡してて。
 
臣くんに襲われちゃった…?///♡ちゃんも、
一度も起きてこなくて。
 
 
ゲストルームのベッドは大きめだから
♧を挟んであたしも寝かせてーー
ってむーこがやってきたところに
むくっと起き上がった健ちゃんもついてきて。
 
4人で寝るのはさすがに狭いよー
って言ったんだけど、
健ちゃんがむーこを抱きしめて
「これで一人分やから大丈夫!」
とか言って、無理やり4人で寝ることに…。
 
ちなみにその間も隆二くんは爆睡中…。
 
 
♧)……。
 
 
そして、いつもの癖で
誰より早く目が覚めてしまった私。
 
時間はまだ7時。
 
 
左隣では健ちゃんにぎゅーってされて
少し寝心地悪そうなむーこと…
 
右隣には可愛くスヤスヤ眠る隆二くん。
 
 
今日はもう25日だもんね。
メリークリスマス、隆二くん…。
 
 
心の中でそっと呟いて、
お髭をそよそよと触ってみた。
 
 
隆二くんと一緒に過ごす初めてのクリスマス。
 
昨夜のパーティーも楽しかったし…
今日の夜はMステが終わった後、
二人で過ごす約束をしてる。
 
……ふふふ、楽しみだなぁ♡
 
 
チュッ…。
 
 
♧)!!!
 
 
え!??
 
 
びっくりして顔を上げたら…
 
 
隆(おはよ…♡)
 
 
ふにゃんと微笑む隆二くんがいて…
 
 
♧)////
 
 
おでこに不意打ちキスされた私は
朝から一気に、ドキドキドキ…///
 
 
隆(なんでニコニコしてたの?かわい…w)
♧)////
 
 
小声で囁いてくる隆二くんは…
なんだか吐息混じりで色っぽい…。
 
 
♧(今日…、楽しみだなぁ…って///)
隆(夜…?)
♧)……(こくん)
隆(へへ、可愛いなぁ…w)
♧)////
 
 
朝から綿あめスマイルが炸裂してる隆二くんに
キュンキュンしちゃう。
 
 
隆(てかそっちの二人、何なの?w)
♧(あ…、急遽泊まることに…)
隆(なんで俺らと一緒に寝てんのw)
♧(健ちゃんが…酔っ払ってて…)
隆(まぁいいや。おいで。)
♧(え…?)
隆(こっちおいで。抱きしめたい。)
♧)////
 
 
そう言われて招き寄せられた
隆二くんの腕の中。
 
愛しいぬくもりを感じたら、
一気に「好き」があふれ出す…。
 
 
♧)……じっ///
隆)////
 
 
チュッ。
 
 
隆(わ、やべっ、音…っ///)
 
 
見つめたらキスしてくれた隆二くんは
思いのほかリップ音が大きく響いて
慌てたように私を抱きしめた。
 
 
隆(静かにしないとダメだね///)
♧)……(こくん)///
隆(もっかい…する…?///)
♧)////
 
 
してほしくて、ゆっくりと顔を上げた。
 
 
隆二くんはゆっくり慎重に顔を寄せてきて…
音が鳴らないようにそっと唇を重ね合わせて。
 
そこからどうしていいか困ったのか、
唇を離さないまま
柔らかい舌を差し込んできた。
 
 
♧)!??///
 
 
私は一瞬びっくりしたけど…
 
口の中を優しくくすぐる隆二くんの舌が
気持ち良くて…
 
そのまま目を閉じて、キスに応えた。
 
 
♧)……っ?!///
 
 
思わず声が出かけたのは、
隆二くんの手が服の中に忍び込んできたから。
 
 
♧(隆二…くん?///)
隆(少しだけ…、)
♧(ダメ…だよ…///)
 
 
隣にむーこも健ちゃんもいるのに…
 
 
隆(少しだから、お願い…///)
♧)////
 
 
そんな熱っぽく見つめられたら、
ダメなんて言えなくなっちゃう…。
 
 
……あっ…、///
 
 
身体が小さく何度も反応しちゃうのが
恥ずかしくて…
 
 
ぎゅっと目を瞑ったら、
隆二くんが少し下にずれて、
私の胸にむぎゅーーっと顔を埋めてきた。
 
 
♧)////
 
 
急に…どうしたのかな?
 
 
♧(隆二…くん…?)
 
 
小さく名前を呼んだら、
はぁぁぁぁぁ……って深いため息が聞こえて。
 
 
隆(……抱きたい…///)
 
 
隆二くんは小さな声で
確かにそう言った。
 
 
♧)////
 
 
恥ずかしくて、ドキドキして、
思わず隆二くんの頭をそのままぎゅーっと
抱きしめた。
 
 
む)んーー……
♧隆)!!!
 
 
むーこが伸びをしたのがわかって
思わず私たちは固まった。
 
 
む)……トイレ…。
  ……重っ…。健ちゃん邪魔。
 
 
ぼすんっ…
 
 
ガチャッ、…パタン。
 
 
♧隆)……。
 
 
そーっと後ろを振り向くと、
むーこは健ちゃんを押しのけてベッドを降りて
トイレに行ったみたい。
 
思わず隆二くんと目を見合わせて、
クスッと笑った。
 
 
隆(焦った…w
  こんな甘えてるとこ見られたら
  さすがに恥ずかしいw)
♧)ふふっ…w
 
 
隆二くんはまた胸にむぎゅむぎゅと
顔を押し当てた後、
にょきっと上に戻ってきた。
 
 
隆)へへへw
♧)……///
 
 
可愛いな…。なんだろう…。
 
 
隆)大好き。
♧)////
 
 
隆二くんは嬉しそうに笑って、
また私を抱きしめてくれた。
 
 
隆)あーーー、
  ……またシたくなってきちゃった///
♧)////
隆(少しだけ…触っていい…?///)
♧)////
 
 
小声に戻った隆二くんは
また服の中に手を忍ばせて、
 
私の脇から胸へ、そっと優しく
手を這わせてきた。
 
 
隆(……はぁ…すっげ柔らかい…///)
♧)////
 
 
ど、どうしよう…
隆二くんのリュージくんが…
さっきから…すごく固くて…///
 
 
隆(舐めても…い?///)
♧)えっ!!!
 
 
思わず大きな声が出ちゃった。
 
 
隆)ははは、シーーッw
♧)…っ///
 
 
隆二くんはクスクス笑って
私の唇に人差し指を立てた。
 
 
隆)ね…?少しだけ…、
♧)////
 
 
そんな甘えるような目をして…
ずるいよ隆二くん…///
 
 
♧(むーこ戻ってきちゃうから…ダメ///)
隆(戻ってきたらすぐやめるから。)
♧(…ダメ…だよ///)
隆(我慢できない、お願い。少しだけ。)
♧(あ…っ、ダメだよ…っ!///)
 
 
隆二くんが私の服を
めくり上げようとした、その時だった。
 
 
健)う〜〜〜〜ん、むー…ちゃぁん…
  …むにゃ…ぁ…
 
 
こっちに大きくごろんと
寝返ってきた健ちゃんの手が…
 
私の胸の上に一瞬、乗っかって…
 
 
隆)!!!!
 
 
その手を隆二くんが
すごい勢いで、すかさず掴んだ。
 
 
隆)健…ちゃん…?
健)いっ!いったぁぁぁぁああ!!!
  痛い!痛い!何!???
 
 
隆二くんに手をひねられた健ちゃんは
びっくりして飛び起きて…
隆二くんはそんな健ちゃんを
すごく怖い顔で睨みつけてる。
 
 
♧)隆二く…っ
 
 
ガチャッ。
 
 
む)あ、みんな起きてるーー。
 
 
むーこが戻ってきたけど
隆二くんはもう健ちゃんしか見てなくて。
 
 
健)痛い!痛い!痛い!離せて!!!!
隆)♧のおっぱい触ったでしょ。
健)知らん!触ってへん!!
隆)触ったから、俺の目の前で。
健)知らんてほんまに!!離せ!!痛い!!
 
 
健ちゃんは思いきり手を振りほどいて
手首をさすりながら
恨みがましい目で隆二くんを睨み返した。
 
 
健)今日の生放送、踊れんくなったら
  どうしてくれんねん!
隆)知らねーよ…。
む)ちょっとちょっと何事ぉ〜〜!?
  朝から喧嘩はやめなさいよもぉ〜〜
隆)健ちゃんが♧のおっぱい触ったんだよ!!
む)はぁぁ!?
健)知らんっちゅーの!!
む)触られたの?
♧)ええと…、///
  たまたま…偶然、その…一瞬…
隆)ほら!!!
健)偶然言うとるやんけ!!
隆)偶然だろうがなんだろうが触ったんだよ!
健)一瞬言うとるやんけ!!
隆)一瞬だからっていいわけねぇだろ!!
♧)わっ!!
 
 
隆二くんにむぎゅっと抱きしめられた。
 
 
隆)♧に触っていいのは俺だけなんだよ!
  ふざけんなッ!!
健)はぁん!?ちっさい男やのぉ!!
  どうせ怒られんならモミモミしたろか!!
隆)ぶっ殺す!!!
  それ以上こっち来たらマジで殺す!!!
む)アホなことやめなさいw
 
 
両手でもみもみ手を動かしてた健ちゃんは
むーこにチョップされて口を尖らせた。
 
 
健)これやから野蛮な元ヤンは…
隆)はぁぁぁ!?
 
臣)なんだよ朝からうっせぇなぁ〜〜
 
♧)あ、臣くん…っ
 
 
目をこすりながら寝癖の臣くんが
ドアにもたれてた。
 
 
健)来たで、凶暴な相方。
臣)はぁ??
健)殺す殺すて物騒なヴォーカルやなお前ら!
  そんなに自分の彼女が大事なんやったら
  365日24時間ずっと抱きしめとけ!!
臣)……
隆)……
 
 
そう言われた二人は…
じっと顔を見合わせて…
 
 
隆)んーーーー。
♧)きゃぁっ///
 
臣)♡おいでーー。
♡)やーん!離してーーー!///
 
 
私たちをぎゅーっと抱きしめてきた。
 
 
む)あ、♡ちゃんおはようw
♡)おはようございます///
む)昨日は狼臣くんに襲われて
  大変だったみたいねー♡
♡)えっ…
む)お疲れさーま♡
♡)////
隆)え、ちょっと待って、何それ。
む)あ、そっか、隆二くん爆睡してたもんね。
  臣くんってばねぇ、昨夜…
  みんながいるのに我慢できなくて…
  寝室に♡ちゃんを連れ込んで…
♡)臣くん!!!!///
臣)……ハイ…。
♡)ど、どうし…て…///
臣)ごめんなさい、バレました///
♡)!!!!
 
 
臣くんが申し訳なさそうに頭を下げたら、
♡ちゃんは顔を真っ赤にして
臣くんのバカー!!!
って叫びながら、いなくなっちゃった。
 
 
隆)は?臣昨日ヤッたの!?
臣)〜〜♪〜〜♫〜〜
む)ごまかしてる!!w
隆)俺たちいんのに!?
健)せやで。こいつはどエロ臣やからな。
隆)信じらんねぇ〜〜!!
健)しかも2回もしたんやで。
隆)はぁぁ!??
♧)////
 
 
♡ちゃん…
逃げ出した気持ち、お察しします…///
 
 
健)俺もむーちゃんとシたい〜〜〜
む)こらーー、重い〜〜〜w
健)なぁ〜〜〜〜
む)わかったからw
健)えっ!いいの!?
む)今は無理だよ。
健)ガクーーーッ
む)当たり前でしょ!w
隆)てかどエロ臣とアホ健ちゃんは置いといて
  俺シャワー入りたいんだけど。
臣)どーぞ。
隆)行ってくるね。
♧)うん。
 
 
じゃあ私は朝ごはんでも用意しようかな…
 
なんて、リビングに出たら、
 
 
♡)きゃぁぁぁああああ!!///
隆)うわぁぁぁぁ!!!
 
 
廊下から二人の悲鳴が聞こえてきて、
臣くんがものすごい速さで走っていった。
 
 
む)どうしたの?ゴキブリでも出た?
健)こんな高層階に出ぇへんやろ!
♧)大丈夫?
 
 
私たちも後を追うと…、
 
 
臣)お前見たの?見たのか?なぁ。
隆)く、くるし…っ
 
 
隆二くんが壁に押さえつけられてる…!!
 
 
♧)臣くん!!
 
 
慌てて駆け寄ったけど、
臣くんはすっごく怖い顔をしてて…
さっきの隆二くんみたい。
 
 
臣)見たのかって聞いてんだよ。
隆)見てない!ギリ!!
臣)…っ
 
 
それを聞いた臣くんは、
やっと隆二くんを離してくれた。
 
 
臣)♡、無事か。
♡)うん、びっくりしちゃっただけで…
  大丈夫だよ。
臣)はぁぁぁ……もう…。
♡)わっ///
 
 
臣くんは♡ちゃんをぎゅーっと抱きしめた。
 
 
む)ははーん、なるほど。
健)♡ちゃんがシャワーに入ろうとしてんのに
  何も知らんと隆二が開けたんやな。
隆)でも俺ほんと見てないから!
  開けて人の気配した瞬間、
  こっち向いたから!!
♡)私も全部脱いでなかったから大丈夫だよ!
臣)……もし見てたらぶっ殺してたわ。
隆)だから見てねっつーの!
健)だから殺す殺すて
  お前らは物騒やねん!!
臣)うっせーな!当たり前だろ!
  ♡の裸見ていいのは俺だけなんだよ!!
♡)ちょ、ちょっと…///
臣)お前が見ていい裸は♧さんだけ!!
隆)んなことわかってるわ!!
♧)ちょ、ちょっと…///
隆)俺だって裸見たいの♧だけだもん!!
♧)////
 
 
収拾つかなくなったところに、
「いい加減にしなさーい」って
むーこが入ってくれて。
 
 
む)ほら、♡ちゃんはシャワー行きなさい。
  臣くんいい加減離してあげなさい。
  隆二くんはリビングで待機。
  ほら、みんな戻った戻った!
 
 
そう言われて、私たちはゾロゾロと
リビングに戻ってきた。
 
 
む)ほんと男の子って子供だよねぇ〜〜
健)子供やからおっぱい触らしてぇ〜〜♡
む)あほ!!w
 
 
ふざけた健ちゃんは
またむーこにチョップされた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)はぁ…朝から疲れた…。
健)なんで俺らこんな早起きしてんねやw
臣)ほんとだよ…w
 
 
俺は昨日早めに寝ちゃったから
よくわかんないけど
後片付けは女子たちがしてくれたみたいで。
 
 
♧)はい、出来たよーーー
隆)おおお…!!
 
 
♧が残り物をアレンジして
みんなに朝食を用意してくれた。
 
 
♡)わーいわーい!
  ♧さんのごはん〜〜♡
む)あはははw
  ♡ちゃんが一番喜んでまっせw
♧)ふふふふw
♡)私、♧さんと結婚したーーい♡
臣隆)はぁ?!
隆)♧は俺のだからダメだよ!
臣)お前は俺と結婚すんだろ!
健)マジレスするアホ二人〜〜!
  かかかかっw
 
 
バカにしたように笑う健ちゃんを
臣と一緒にチョップした。
 
 
健)ほんま凶暴やわこの二人〜〜〜
  暴力はんたーーい!
♡)もふふ…美味しい♡
隆)ね、ほんと美味しいよね。
  ♧って天才だよね。
♡)天才だと思うーー!!
臣)お前の料理だって美味しいよ?
♡)えーーー
  ♧さんには敵わないもーん。
健)そんなことないで。
  臣ちゃんアホやから
  ♡ちゃんが作ったもんやったら
  なんでもええねんで。
臣)アホやからは余計だw
健)食うもんなくても
  ♡ちゃんのことベロベロしとったら
  それだけで満足やねんで。
む)やだ、気持ち悪い健ちゃん。
健)せやろー?
  臣って気持ち悪いやろー?
む)気持ち悪いのは健ちゃんだってば。
健)なんでやねん!ひどっ!!
隆)あはははっww
 
 
朝からバカな話して、みんなで笑って。
こんな時間もたまにはいいな。
 
 
隆)てか昨日のパーティー
  どんな感じだったの?あの後。
健)ああ、お前寝てもーたしなぁ。
臣)どうもこうもないよ。
  みんな酔っ払ってひどかったよ。
隆)そうなの?
む)臣くんぶちゅぶちゅされてたもんねw
♡)ええっ!!
健)ああ、♡ちゃんも寝とったもんなぁ。
  ぶちゅぶちゅされてたんやで。
  女子たちに。
♡)!!!
 
 
健ちゃんの言葉に
♡ちゃんが目を丸くして立ち上がった。
 
 
隆)絶対嘘でしょ。
  どうせリーダー二人でしょ。
む)おおお…さすが隆二くん。
  わかってるねぇ。
隆)だってキス魔だし、あの二人。
♡)……ほんと…?
臣)えっ
♡)ほんとに…チューされてない…?
臣)されるわけないだろ!
  昨日いたのみんな彼女なんだから!w
む)ほぉ〜〜〜
  その言い方だと、
  違うメンツなら女子からキスされることも
  ありそうな言い方だよねぇ〜〜
臣)ちょ、むーこさん!
♡)…っ
む)酔った勢いでその場の女子から
  ぶちゅぶちゅされちゃうことも…
臣)ないから!!
 
 
むーちゃんにいじめられて
慌てて弁解してる臣。ウケるw
 
 
♧)そういうこと…あるの…?
隆)えええ!??
 
 
まさかの俺に飛び火ーーー!???
 
 
隆)ないから!!
♡♧)ほんと…?
臣隆)ありません!!!
 
 
俺たち…必死か、って。
 
 
む)ぶはははは、かわいーーーw
  凶暴な二人も彼女の前だとこうよw
健)あははははw
 
 
この二人…
面白がってるな…?
 
 
♡)さて!サンタさんの準備するよぉーー!!
 
 
朝飯を食べ終えると♡ちゃんが張り切って
大きな紙袋を持ってきた。
 
 
む)あーー!
  サンタコスが入ってるーー!
  何これ何これ!
隆)んーー、実はね…、
 
 
今日は4人で♧の施設に行く予定で。
 
 
最初の打ち合わせでは
朝起きた時に子供達の枕元に
プレゼントを置いてもらおうかとか
話してたんだけど…
 
俺たちのスケジュールが空いて
今日の仕事はMステだけになったから。
 
 
それなら現場行く前にちょっと顔を出して
直接渡せるんじゃないかってことになり…
 
見知らぬサンタからってことにするか
俺たちが渡すか悩んだんだけど…
 
館長さんに
「もしよければ子供たちに
 直接お礼を言える機会を
 与えてあげてください」
って言われて。
 
 
じゃあ二人でサンタの格好して
突撃するかー!
ってことに決まったんだ。
 
 
健)お前らがサンタになるん?
  ♡ちゃんと♧ちゃんは?
♧)私たちは普通だよーー
健)なんやつまらん。
  可愛い女子の可愛いサンタが見たいやん、
  男は。
隆)相手は子供たちだっつーの!w
む)でも隆二くんも見たいでしょ?
  サンタコスした可愛い♧〜〜
隆)え…っ
 
 
そう言われて思わず♧をじっと見た。
 
 
♧が…サンタコス…?
 
こんなおっきぃおっぱいで…
谷間とか見えちゃったり…?
 
ミニスカートから
太ももがチラリしちゃったり…?
 
 
隆)////
 
 
すげぇイイ!!!!
 
 
臣)想像してニヤけんな、変態。
隆)はぁ?!
  お前だって♡ちゃんがサンタ着てたら
  ぜってぇデレデレだろ!!
臣)…っ、あれ…そういえば…
  お前、クリスマスにサンタコスする約束
  俺としてなかったっけ!?
♡)ええっ!?なぁにそれ!
臣)したじゃん!したした!!
  いつだっけ…
  岩ちゃんがサンタサプライズ
  したことあるって話を…
  TVで見た時かな?
  俺がサンタの格好してほしいって言ったら
  クリスマスに着る〜〜とか
  言ってたじゃん!!
♡)……。
む)そんなコスプレの約束を…w
♡)コスプレの約束…なんて…
  してない気がするけど…
  でもそんな会話もしたような…
臣)したの!!
健)したんやったら着てやらんと〜〜w
♡)えっ…
健)サンタ着てまた臣に襲われたらええわw
♡)ちょっと!健二郎くん!!////
臣)くそーー、用意しとけば良かった…
♡)そんな話はいいから!///
  はい、サンタさん着て!!
 
 
♡ちゃんは話を誤魔化すように
俺たちにサンタ服を押し付けてきた。
 
 
隆)え、ここから着てくの!?
♧)あ、そっか…。
  でも向こうで着替える場所もないかも…
  見つかっちゃったらアレだし…
臣)じゃあ着てった方がいいのか。
健)ええやんええやん、着てみ着てみw
む)サンタ臣隆を見届けたら
  あたしも帰るわw
 
 
そう言われて俺と臣は
赤いもこもこ服に着替えた。
 
 
臣)え!髭も付けんの!?w
♡)そうだよ〜白いお髭〜〜♡
♧)しまった!
  隆二くんにはすでにお髭がある!
む)髭on髭だねw
健)剥がす時痛そーーーw
 
 
口髭も顎髭も付けて、
二人揃って真っ白になった。
 
 
む)あっははは!何これ可愛い!!w
健)ええでええで二人とも!!w
 
 
むーちゃんと健ちゃんは爆笑してるけど…
 
 
♡)サンタさんが二人〜〜〜♡
♧)子供たち絶対喜ぶよ〜〜〜♡
 
 
♧と♡ちゃんは嬉しそうに笑ってて…
そんな二人を見て、
まぁいいかって臣と顔を見合わせた。
 
結局彼女に弱い俺たちw
 
 
臣)これでマンションから出るのか…
  住人に会いませんように…w
隆)会っても俺らってわかんなくね?w
む)うん。おじいちゃんにしか見えないよw
臣)じゃあいっかw
♧)あはははw
 
 
それからむーちゃんと健ちゃんは
タクシーで帰っていって…
 
俺らは別のタクシーで
4人一緒に施設に向かった。
 
 
運転手さんは俺らが乗り込むと
目を丸くして驚いた様子だったけど
今日という日を思い出したのか、
すぐにニッコリと笑ってくれた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
施設に着くと、職員さんが
もう子供達をみんな食堂に集めてくれていて。
 
 
私たちは備品庫に隠してあった
プレゼントの袋を手分けして運んだ。
 
 
隆)よし、じゃあ行くか。
臣)おう。
♧)開けるよ?
♡)ドキドキドキ///
 
 
私と♡ちゃんが食堂のドアを同時に開けると…
 
 
臣隆)Merry Christmas!!!!
 
 
二人のサンタの声が綺麗にハモって
食堂に大きく響いた。
 
 
子)うわぁぁ!!!///
子)サンタだ!!サンタが来たぞ!!///
子)サンタが二人も来たぁぁぁ!!///
 
 
子供たちは一斉に立ち上がって
もうみんな大騒ぎw
 
 
隆)みよちゃーーん!
子)はぁいっ!!
隆)はい、プレゼントだよーー♡
子)ありがとうサンタさんっ!!♡
臣)けんたくーーん!
子)はいっ!!
臣)はい、プレゼントだよーー♪
子)ありがとうサンタさん!!///
 
 
二人は小さい子から順に
プレゼントを手渡していって…
子供たちは満面の笑みで大はしゃぎ。
 
 
隆)最後は高校生かな?
  かおりちゃーん!
女)はいっ!///
隆)プレゼントだよーー!
女)あの、ありがとうございます…///
  隆くん…だよね?///
隆)サンタさんだよぉぉおお!!
臣)次はともきくーーん!
男)はいっ!!
臣)はい、プレゼント!
男)ありがとうございます…っ
  あの…臣くん…ですよね?///
臣)サンタさんだよぉぉおお!!
 
 
中高生はやっぱり気付いてるけど
あくまでサンタだと言い張る二人に
私と♡ちゃんは思わず笑った。
 
 
隆)最後ーー、奏ーーー!!
奏)…っ
 
 
一番最後に残った大きな箱に、
もうプレゼントを開け終わってる子供たちの
視線が一気に集まった。
 
 
子)奏兄ちゃんのプレゼントすげぇ…っ///
子)すっごく大きいよ!なんだろう!?
子)いちばんおっきぃ!すごぉい!!///
 
 
少しためらいがちに目の前まで来た奏くんに
隆二くんサンタはニッコリと笑って
その大きな箱を差し出した。
 
 
隆)プレゼントだ。
奏)嘘…だろ…、っ
隆)んーー、要らないのかなーー
奏)…っ
子)ねぇ奏兄ちゃん何お願いしたのー!?
子)この中身なぁに?あけてあけてぇっ!!
奏)ほんとに…いいんですか…?
隆)開けてみなさい。
  ふぉっふぉっふぉw
臣)ぶっww
 
 
隆二くんの渋い声のサンタキャラに
隣にいる臣くんが肩を揺らして
笑いをこらえてる。
 
 
奏)これ…っ
子)ええええ!すっげぇぇ!!
子)ギターだ!!ギターが出てきたぞ!!
子)うわぁぁぁ!!
 
 
大はしゃぎの子供たちに囲まれながら
奏くんは呆然と動かない。
 
 
奏)なんで…こんな…高いもん…っ
隆)サンタはみんなに平等なのだ!
奏)…っ
隆)これで…いい歌をたくさん届けて
  たくさんの人を幸せにしてあげなさい。
奏)…っ
 
 
奏くんは必死に涙をこらえてる顔で、
大切そうにギターを抱きしめた。
 
 
奏)ありがとう…ございます…
  今市さ…っ
隆)サンタさんだぁぁぁああ!!
奏)…っ
隆)その代わり、
  可愛い女の子とチロルチョコは
  諦めなさい…。
奏)!!!
隆)サンタにもあげられないものはある…!
奏)…ぷっ…ww
 
 
泣きそうになってた奏くんは
涙を拭いて笑い出して…
 
それにつられて周りの子供たちも
笑い始めた。
 
 
子)ねぇねぇすげぇじゃん奏兄ちゃん!
子)サンタさんってすごいね!
奏)うん、そうだな…w
子)サンタさん抱っこぉぉ〜〜〜!!
隆)ぬおっ!?
臣)おわぁ!!
♧)あはははっ♡
♡)サンタさん大人気だーー♡
隆)こら、一度にこんなに抱っこ出来ないよw
臣)いててて!ヒゲを引っ張るな!取れる!w
子)取れるの!?
子)あははは!w
 
 
楽しい笑い声に包まれた食堂で
5歳の女の子がそっと私に耳打ちをした。
 
 
子)りゅーくん、とってもステキだね♡
  ステキなカレシだね♡♡
♧)////
 
 
あれ…
小さい子にもやっぱりバレてたみたい///
 
 
子)♧ねえちゃん、サンタさんだいすきぃ?
♧)ふふっ…うん、大好きだよ♡
  世界で一番大好きな人だよ♡
子)うふふふ♡
  りゅーくん、よろこぶね♡
♧)ふふふっ♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
最後はもうもみくちゃ状態で
俺と臣はヒゲも取れて帽子も取られて
追い剥ぎにあったサンタ状態…w
 
 
でも最後に館長さんが来てくれて
折角だからみんなで写真でもって言われて
俺たちは落ちてるヒゲを慌てて付け直して
子供たちを抱きかかえた。
 
 
♧)ふふふ、私もいっぱい撮っちゃった
  臣隆サンタの写真〜〜♡
♡)私もーー!♡
隆)はははw
 
 
可愛い彼女二人は喜んでくれてるし
子供たちはみんな笑顔だし
こんな時間を作れて良かったな。
 
 
♡)こんな臣隆サンタの写真、
  絶対ファンも見たいはずなのにーー
♧)そうだよね、絶対喜ぶよね…!
♡)見せられないのが残念だよぉ…
臣)いきなりモバイルとかに載せる?w
隆)絶対びっくりされるでしょ!w
 
 
とか笑ってたら、
俺たちの携帯が交互に鳴った。
 
 
臣)やっべ、Sさんもう来てるって!
隆)もうそんな時間!?
臣)早く出てこいって言われた!
隆)やっべ!!
♡)大変大変、急いでーー!
♧)片付けは私たちがしておくからーー!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
慌てて食堂を飛び出したサンタ二人を
みんなで玄関までお見送り。
 
 
隆)いい子のみんなーー!
  今日の夜はMステ観るんだよーー!!
皆)はぁーーいっ!!
臣)一緒にランニングマンすることーー!!
皆)はぁーーいっ!!
♧♡)あはははっw
 
 
私と♡ちゃんはまた目を見合わせて笑った。
 
 
隆臣)じゃあ行ってきます!!
♧♡)行ってらっしゃい♡
 
 
無事に見送って、
みんなで食堂に戻ってくると、
ちょうどお昼ご飯の時間。
 
 
子供たちはとってもご機嫌でニッコニコ。
 
食事を終えるとみんなのリクエストで
奏くんが新しいギターで
歌を歌ってくれることになった。
 
 
♧)これがエジソンのレスリングかぁ…
奏)ギブソンのレスポール!!w
♧)あれ…っ
♡)あははは、♧さん!w
♧)ごめんね、カタカナ苦手で…///
奏)マジでくれると思わなかったよ…
  こんなすごいもん…。
♧)…っ
奏)一生大事にするから、俺。
♧)…うん…っ
女)あの、♡ちゃん…っ
♡)ん??
女)私も…ありがとう、プレゼント…///
♡)あっ!
女)私…ずっと…♡ちゃんに憧れてて…
  同じワンピース着られたら…
  なんだか勇気が出るような気がしたの///
♡)勇気…って…?
女)好きな人に…告白したくて…っ
♡)わぁっっ♡♡
 
 
高校生の女の子がそう打ち明けると
♡ちゃんは嬉しそうに立ち上がって
その子を抱きしめた。
 
 
♡)頑張ってねっ!♡
女)……(こくんっ)///
♡)ちゃんと…気持ちを伝えられますように…
  応援してるからねっ♡
女)ありがとう、♡ちゃん…っ
  ワガママ言ってごめんね?
♡)全然だよぉっ!♡
奏)そっか、じゃあその恋が
  上手くいきますように…、
  応援ソングにしようかな。
女)ありがとう、奏くん…///
子)応援ソングーーー!!
子)頑張れ頑張れーーー!!
女)みんなもありがと…w
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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