[350]気持ちいいキス(Tくん&海璃ちゃんSide)

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朝目が覚めたら
不思議な感覚に、思わずハッとした。
 
 
首の下にある、逞しい腕。
 
布団の中で絡まってる、脚と脚。
 
目の前にはTさんの胸があって
私はそこに顔を埋めるようにして
抱きしめられてる。
 
 
海)////
 
 
今まで…
一人で寝て、一人で起きたことしかないから
こんなの初めてで、
どうしたらいいのかわからない。
 
 
……はぁ…、いい匂いだなぁ…///
 
 
Tさんのベッドで
こうしてTさんに抱きしめてもらってるって
なんて贅沢なんだろう。
 
 
もうこのまま世界が終わっても
私、何も後悔しない。
 
それくらい今が、幸せすぎて。
 
ずっとずっと、Tさんの匂いに
包まれていたい。
 
 
スーーーーー
 
ハーーーーー
 
 
海)////
 
 
えへへ、幸せ♡♡♡
うううう////
 
 
T)……ん、
 
 
はっ!Tさん起きちゃった?!
 
 
T)……海…璃…?
海)…っ
T)起きてんの…?
海)……ハイ///
 
 
寝起きの掠れた声なんて、初めて聞いた。
どうしよう。
すごくカッコよくてドキドキしちゃう。
 
 
T)…おは…よ…。
海)おは…っよう…ございます///
 
 
思わずどもっちゃった。
 
どうしようどうしよう。
寝起きの声も素敵だし、
眠そうに目を擦りながら
ぼんやり私を見てるのも
すっごくすっごくカッコイイ…///
 
 
海)まだ…寝てて…ください///
T)え…?なんで…?
 
 
まだまだこの幸せを堪能したいからです///
 
 
T)お前は…何してんの…?
海)いっぱい…スハスハしてました…///
T)スハスハ…??
海)こうやって…
 
 
私がTさんの胸にくっついてスハスハすると
Tさんはあははって笑って
くすぐったそうに身を捩った。
 
 
T)何してんだよ!w
海)スハスハです///
T)あーーーもう一気に目ぇ覚めた。
  彼女が可愛すぎて目ぇ覚めた。
海)!!!
 
 
その言葉にパッと顔を見上げると…
 
 
T)夢じゃなくて良かった。
 
 
Tさんはにっこり笑って
私を優しく抱きしめてくれた。
 
 
海)////
 
 
し、し、心臓が…っ
 
 
海)あ、あのっ…離してください!///
T)はぁ?
 
 
ドキドキして死にそう!!
 
 
T)やーだよ。
海)…っ///
T)なんだよ、昨日はグイグイ来たくせに。
海)グイグイ!?///
T)くっつきたいですぅーー
  離れたくないですぅーー
  って激しかったじゃん。
海)////
 
 
改めてそう言われると
なんだかとっても恥ずかしい。
 
 
T)お前って前からそうだよなw
海)え…?
T)自分からは来るのに
  俺からいくとテンパるよなw
海)////
 
 
私は…からかわれてるんでしょうか…?
 
 
海)離して…ください…///
T)ぜってぇやだ!
海)!!!
T)いいから…。
海)…っ
T)……もう少し…堪能させて。
海)////
 
 
その言葉にキュンてして死ぬかと思った。
 
 
T)はぁ……。
海)////
 
 
私を抱きしめながら
本当に堪能してるみたいに
Tさんが息を吐いたりするから…
 
私はもうドキドキしてキュンキュンして
心臓がおかしなことになってる。
 
 
昨日も人生で一番酷使したのに…
今日も朝からごめんね、心臓さん…。
 
 
ぐーきゅるるるーーー
 
 
海)わっ!!
 
 
心臓さんに謝ったのに
お腹が返事したーー!!
 
 
T)ぷっww
  腹減った?
海)……みたいです///
 
 
恥ずかしすぎる…///
 
 
T)よし、起きて飯でも買いに行くか。
海)あ、アイス食べたい!
T)はい?w
  朝飯にアイス??
海)えっと…デザートにです///
T)はいはいw
  ほんとアイス好きだなお前w
海)……///
T)じゃあコンビニ行くか。
海)はいっ♡♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
朝起きたら海璃が腕の中にいて
ああ夢じゃなかったんだって思ったら
無性に嬉しくなって、愛しくなって。
 
このままずっと抱きしめてたいなぁ……
なんて思いながら
しばらく閉じ込めてたら
海璃の腹が鳴ったから
コンビニに行くことにしたw
 
 
海)あ。
T)ん?
海)コート忘れちゃいました。
  取ってきます!
T)ああ、俺の着れば?
海)えっ
T)コンビニ行くだけだし。
  んーと、ほら。これ。
海)…っ
 
 
俺のモッズコートを渡すと
海璃はそれを受け取って
嬉しそうにもじもじしてる。
 
 
T)何してんの、早く着ろよw
海)だって…///
  か、か、…か…っ
T)か???
海)か…かれ…しの…っ
T)…っ
海)彼氏の…服を借りるとか…
  初めて…なので…っ///
 
 
そう言って顔を真っ赤にする海璃に
なんだか俺まで照れた。
 
 
T)彼氏…?
海)////
 
 
あ、恥ずかしそうに背を向けた。
可愛すぎる///
 
 
T)彼氏?
海)か、からかわないでください!///
T)ぶはっw
 
 
あ〜〜〜もう、ほんと可愛い。
 
海璃が言うと
「彼氏」ってなんかすげぇ可愛く聞こえる。
 
 
海)すごく…おっきぃです///
T)……ああ、うん///
 
 
当たり前だけど海璃が着るとブカブカで
それがまた無性に可愛くて、困る。
 
 
T)じゃ、行こっか。
  彼氏とコンビニ。
海)またからかってる…!///
T)あはははw
 
 
二人で靴を履いて玄関を出て。
 
エレベーターを降りながら
海璃の手を探したら、
俺のコートがでかくてすっぽり隠れてたw
 
 
T)わっ、寒いな。
海)はいっ
 
 
外に出ると冬の風が冷たくて
俺はコートの襟を立てた。
 
 
T)彼氏と手ぇ繋ぐ?
 
 
そう言って手をピラピラさせたら
海璃は一瞬ほっぺを膨らませたけど…
 
すぐに嬉しそうに飛びついてきた。
 
 
海)繋ぎますっ♡♡
 
 
……可愛いぃぃぃぃ///
ああ、ほんとヤバイ、俺。
 
 
海)えへへへ///
 
 
めっちゃ嬉しそうじゃん!
死ぬほど可愛いんだけど!!///
 
 
T)コンビニ近くて良かったな。
海)え?
T)いや、寒いから。
海)……でも…
  こうして手を繋げるなら
  どんなに遠くたっていいです///
T)////
 
 
いちいち可愛い。ほんと何。
 
 
「いらっしゃいませー」
 
 
コンビニに入ると
海璃は一目散にアイスコーナーに向かって。
 
好きなだけ買ってやろうなんて思いながら
俺は飲み物コーナーに向かった。
 
うーん、どっちのコーヒーにしよう。
サンドイッチも迷う。うーん。
 
てゆーか…
どっか連れてってやった方が良かったかな?
 
家でゆっくりしたいとか言ってたけど
昼か夜はどっか食いに行こうかな、折角だし。
 
 
T)海璃ー。お前は何食う…
 
 
あれ?アイス売り場にいない。
どこ行った??
 
 
T)!!!!!
 
 
うぉいっっっっっっ!!!/////
お前は何を見てんだよ!!!!!!!
 
 
T(何してんだ!!///)
海(あ、Tさん…///)
 
 
俺が小声で近寄ったから
海璃も小声で返事した。
 
 
海(違いが…わからなくて…)
T(…っ)
海(薄い方がいいんですか??)
 
 
コラーーーー!!///
そんなのまじまじと手に取って比べるなー!!
 
 
T(買わなくていいから!///)
海(え…っ)
 
 
なんだよそのリアクションは…
 
 
海(だって…ないんですよね?)
T)////
 
 
使う気満々ですか?///
 
 
T(あーー、わかった。
  俺が買っとくから!アイス選んで来い!)
海(……はい。///)
 
 
出たぞ出たぞ朝からピュア爆弾が。
炸裂したぞ。
 
 
俺は適当なのを一箱カゴに入れて
海璃の後を追った。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
T)どれにすんの。
海)わっ!
T)好きなだけ買っていいぞ。
海)えっ!
 
 
どのアイスにしようか悩んでると
Tさんがそんなことを言い出した。
 
 
海)そんな贅沢、ダメです!
  しっかり選んで食べるんです。
T)お前いっつも大量に買ってんじゃんw
海)…っ
 
 
それは…
Tさんと一緒に食べたい時だけです///
 
 
海)あ、一緒に食べますか?
T)んー、いいよ?そうする?
海)じゃあ二つ買って半分こしましょー♡
T)はいはいw
 
 
大好きなハーゲンダッツを二つカゴに入れたら
コーヒーの横にさっきの箱が見えた。
 
 
海)////
 
 
ちゃんと…入れてくれてる。
 
 
T)じゃあ会計してくるから
  そのへんで待ってろ。
海)え?一緒に行きます。
T)いや、いいって。
海)でも…
T)一緒に来んなって言ってんの!
海)え??
T(こんなん仲良くレジに持ってったら
  ぜってぇ想像されんだろ!///
  俺はお前見てそういう想像されんの
  ぜってぇやなの!!!)
海)…っ
 
 
Tさんは小声でそう言うと
一人で足早にレジに並んだ。
 
 
海)////
 
 
鈍くて、ごめんなさい。
 
…だって…買ったことないんだもん///
 
 
仕方なく外に出て一人で待ってると、
すぐにTさんも出てきた。
 
 
T)なんで外にいんの。寒いじゃん。
海)あ…っ
T)ほら。
海)…っ
 
 
Tさんはまた手を差し出してくれて、
私は嬉しくてすぐにその手に飛びついた。
 
 
T)まだ朝だからほんとさみーな。
海)!!!
 
 
Tさんはそう言って、繋いでる手と手を
コートのポッケに入れてくれた。
 
 
海)////
 
 
じーーーん…て感動してると…
 
Tさんが「どうした?」って
ひょいと私の顔を覗いてきて。
 
 
海)か、か、彼氏の…ポッケに…
  感動中…です…///
 
 
そう答えたら、
ポッケの中で繋いでる手に
きゅっと力を込めてくれた。
 
 
ちらっと隣を見上げたら
Tさんは目を細めてこっちを見てて…
「どうしたんですか?」って聞いたら、
 
 
T)彼女が可愛くて感動中です///
 
 
なんて真似されて、
恥ずかしくなった。
 
 
海)やっぱりもっと…
  遠かったら…良かったな…///
T)え?
海)コンビニ…、、
T)……///
 
 
マンションのエントランスが見えて
そう言ったら、
 
 
T)これから先、好きなだけ繋げるから。
 
 
ポッケの中の手をグッと引かれた私は
Tさんとぴったり距離がくっついて…
 
その瞬間、
 
 
チュッ。
 
 
ほっぺにキスされた。
 
 
海)////
 
 
寒かったはずなのに、
顔が一気に熱くなって…
 
 
海)そ、そ、外…ですよ…///
T)こんくらいいいじゃん///
海)////
 
 
なんだかもう、シューシューしてる///
 
 
T)昨日の海璃の真似ーー
 
 
Tさんはそう言って
悪戯に舌を出した。
 
 
海)私の…真似…?
T)寝る前にしてきたじゃん。
  不意打ちほっぺチュー。
海)!!!
 
 
急にそんな話をされて
恥ずかしくて死にそうになってたら…
 
 
T)あれ可愛すぎて死んだ…///
 
 
なんて、Tさんがぼそっと言うから。
 
 
海)////
 
 
私はもう恥ずかしくて嬉しくて
Tさんが大好きで幸せで
もうとにかく叫びたいような
踊り出したいような
そんな気持ちになった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
コンビニから帰ってきて
コーヒーカップを出して。
 
 
T)アイスとりあえずしまっとくか?
  ……ってオイ!!///
海)あ…。
 
 
あ、じゃねぇよ!!///
 
 
T)なんで開けてんだよ!!///
 
 
だから使う気満々かって!!///
 
 
海)ちゃんと見たことないので…///
T)別にお前が見なくてもいいだろ!///
海)いいんですか?
T)え?…だ…って…、
  こんなもんは俺がちゃちゃっと付ければ
  それで…、…ってなんの話だよ!///
海)すみません!///
T)てか使わないから!///
  一応買ったけど使わないから!
海)ええっ!使わないんですか!?
T)いや、だから、そうじゃなくて!///
  する時は使うけど!!
  そんな時はまだ来ないってこと!///
海)…っ
 
 
俺がそう言うと、
海璃はなぜかしょんぼり俯いた。
 
 
海)来ないんですか…?
T)…っ
 
 
だから…
お前は使う気満々なのか!?///
 
どういうこっちゃ!!
これ以上俺を振り回すなーー!///
 
 
海)せっかく…買ったのに…
T)////
 
 
だからなんでしょんぼりする!!
 
 
T)あのさぁ、お前は何言ってんの?///
  俺としたいってこと?
海)……(こくん)///
T)ええええ!?!!
 
 
そうなの?
ほんとにそうなの!??
 
俺てっきり、
全然わかってないのかと思ってた!!
 
 
……ぎゅっ。
 
 
T)わっ////
 
 
いきなり抱きついてきた!!
 
 
海)だって…
T)…っ
海)あの気持ちいいキス…
  …またしてほしい…です…///
T)!!?///
 
 
何を言い出す!??
 
 
海)その先も…、してほしいです///
T)?!!///
 
 
だから何言ってんだお前は!!!
 
 
海)昨日は…これがなかったせいで
  ダメって…言われたから…
 
 
いや、確かにそうなんだけど…///
 
 
T)と、とりあえず飯食うぞ!///
海)……はい。
 
 
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
 
本気なのかな?
ほんとにわかってる?
 
 
T)……あの…、さぁ…
海)はい。
 
 
俺はサンドイッチを飲み込んで
チラリと海璃を見た。
 
 
T)…怖く…ないの?
海)え?
T)初めてって痛いって言うじゃん。
海)…っ
T)お前そういうの怖がりそうなのに…
海)痛いのは…怖いですけど…
  それよりもTさんのこと大好きな気持ちが
  ずっとずっと上です///
T)そ…、そう…ですか///
 
 
意外と度胸あるな!
 
 
海)初めてだから…面倒臭い…ですか?
T)はぁ?んなわけねぇだろ!
海)…っ
T)好きな女とすんのに
  面倒臭いとかあるわけねぇだろ。
海)……///
T)ただ…痛かったら可哀想だなと思って…
海)そ、そこは大丈夫です!
  ひと思いに来てください!!///
T)なんの宣言だよ!!///
 
 
おにぎりを食べながら拳を握る海璃に
思わず吹き出した。
 
 
海)覚悟は出来てますから!///
T)……。
 
 
ほんとにわかってんのかなぁ……。
 
 
海)……Tさんは私とじゃ…
  したくないですか…?///
T)はぁ!?
  「私とじゃ」ってなんだよ!
  お前としかしたくないっつーの!
海)えっ…
T)当たり前だろ、お前が好きなんだから。
海)////
 
 
なんでおにぎりで顔隠してんだよ…
可愛いなもう///
 
 
海)T…さんが…っ
  したいって…思ってくれてるなら…
  したいです…///
T)////
 
 
海璃がもじもじそんなこと言うから
俺はコーヒーをテーブルに戻した。
 
 
T)……ほんとに?
海)えっ…
T)途中でやめてって言っても
  やめてやんねぇぞ。
海)…っ///
T)ビビってやっぱりナシとか言っても
  絶対やめねぇぞ。
海)////
T)それでもいいんだな?
海)……(こくん)///
 
 
なんでそこで嬉しそうに頷くんだよぉぉぉ!!
 
ビビってやっぱりやめるって
言うかと思ったのにーー!!
 
 
T)てか俺らは朝飯食いながら
  なんの話をしてんだ///
海)はっ、ほんとですね///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
朝ごはんを食べ終えると、
ちょうどMさんからLINEが来てて。
 
 
海)あっ!Tさん!Tさん!!
T)ん?
海)昨日の動画、もう上がってます!
  忘年会の出し物の!
T)あ!俺それ間に合わなくて
  見れてないんだよ!見たい!!
海)一緒に見ましょーー♡
 
 
二人でソファーに並んで
スマホの画面を覗いた。
 
 
T)あ、待って。iPadの方が見やすくない?
海)あっ!
T)こっちで見ようぜ。
海)はいっ♡
 
 
Mさんがみんなに送ってくれてるURLを開くと
津軽海峡のイントロが流れた。
 
 
T)おお!浴衣じゃん!すげ〜〜
海)……。
T)……相変わらず歌上手いな。
海)…KさんとMさんも見てますか?
T)はぁ?見てるっつーの!
  あのなぁ!
  もう♡はそんなんじゃないっつったろ!
海)ごめんなさい…///
 
 
だって浴衣姿の♡さん、
すっごく可愛いんだもん…。
 
 
T)いや、謝んなくていいんだけど…
海)…っ
T)んーと…
  今みたいに気になったりしたら
  すぐ言って?
海)え…?
T)溜め込まないでさ、
  その都度言ってくれたら
  今みたいに違うよって言えるじゃん。
海)…っ
T)一人で不安になったり
  しないでほしいから。
  ちゃんと言って。な?
 
 
Tさんはどうしてこんなに優しいのかな。
 
 
海)不安には…なってません…。
 
 
こんな夢みたいな状況でそんなの…
贅沢すぎるもん…。
 
 
海)ちょこっとだけの…ヤキモチです…///
T)……は?何それ…
  可愛すぎんだけど///
海)えっ…
T)……ばーか///
海)////
 
 
Tさんにグイッと頭を抱かれて、
Tさんの肩に乗せられた。
 
ドキン…ドキン…ドキン…///
また大好きが…あふれちゃう…///
 
 
T)ええええ!!???
 
 
ステージに鬼山さんたちが登場すると
Tさんは驚いたように画面を二度見した。
 
 
T)え、すげぇじゃん!
  このメンツなの!?
  え、歌うまっ!!すっげぇ!!
  貫禄ありすぎ!!
 
 
大はしゃぎのTさんが、なんだか可愛い。
 
 
T)これ…さぞどよめいてたろ、会場。
海)はいっ!みんな大歓声でした!!
T)は〜〜すげぇな、びっくりしたーw
 
 
動画を見終わると、
TさんはiPadをパタンと閉じて…
 
 
T)てかMちゃん何してんだ…。
 
 
って、ぼそっと呟いた。
 
 
海)え?
T)いや、毎回仕事早いけどさ、今回も。
  昨日の今日でこんな動画編集して
  アップしてくれて。
海)はっ!そうですよね!
  ありがたいですよね!
T)いや、うん…、うん。
  あ、ってかさ、Mちゃんで思い出した!
  クリスマスプレゼント!渡していい?
海)えっ!!!
 
 
クリスマスプレゼント!??
 
その言葉に、驚きと嬉しさが先に来て、
どうしてMさんで思い出したのかは
気にならなかった。
 
 
海)あの、私も…渡したいです///
T)えっ!あんの?!
海)はい///
 
 
荷物を開けて、
プレゼントの長細い箱を取り出した。
 
 
海)……これ、///
T)え、マジでありがとう…
  めっちゃ嬉しい///
海)気に入ってもらえるかわかりませんが…
T)開けていい?
海)はいっ!
 
 
悩みに悩んで選んだのは、
Tさんのイメージに合うネクタイ。
 
いつもオシャレなスーツを
カッコ良く着こなして
バリバリ働いてるTさんが
本当に素敵で、憧れだから。
 
 
T)あ、ネクタイだ!
海)はい…///
T)この色、持ってない!
 
 
はい。リサーチ済みです。
毎日見てますから///
 
 
T)このデザイン、すげぇ好き!
 
 
それはいつも
Tさんの家の中の家具とか小物を見て
予想しました///
 
 
T)めっっちゃ嬉しい!ありがとう!
海)お仕事…頑張ってください///
T)あははは、休み明け早速つけてく!w
  ほんとありがとう!
 
 
一生懸命探して選んだんだ。
喜んでもらえて良かった。嬉しい///
 
 
T)俺からはね、これ。はい。
海)…っ、…本当に…
  いただいて…いいんですか…///
T)もらってくれないと困るw
海)ありがたく…いただきます…っ///
 
 
手渡されたのは両手のひらに乗るくらいの
細長い箱。
 
 
海)なんでしょう…///
T)開けてみてw
海)ドキドキドキ…///
 
 
……はっ!これは…っ
 
 
海)か、可愛い…っ///
 
 
パールホワイトとピンクゴールドの
すっごく可愛いボールペン!!
 
デザインが繊細で綺麗で華やかで、
すっごく上品!!///
 
 
T)すっげぇ迷ったんだよ、万年筆と。
  でもさ、お前鈍臭いじゃん?
海)え…っ
T)万年筆って繊細だから落としたりしたら
  アウトなんだよ。
海)…っ
T)だからボールペンにしたw
海)Tさんからいただいたものを
  落としたりしませんっ!///
T)いや、でも…鈍臭いから…w
海)ひどいですっ!w
T)あはははw
海)……あっ!!
  な、名前が入ってます!!///
T)うん、気付いた?w
海)…っ///
 
 
『Kairi』って…
ピンクゴールドで綺麗に掘られてる…
 
 
すっごくすっごく可愛い…///
すっごくすっごく嬉しい…///
 
 
T)仕事で使えるものがいいなーって思って…
  デザイン色々あったんだけど
  それが一番お前っぽかったから。
海)////
 
 
こんな可愛いイメージなんですか?
ほんとですか!?///
 
てゆーか…
とっても高そうです…っ
 
こんな高級な品をいただいてしまって…
 
 
海)あのっ!
  絶対大事にしますっ!///
T)ありがとw
海)休み明け…早速持って行きます///
T)ははははw
海)待ちきれなくて
  おうちでも使っちゃいます///
T)あはははっw
 
 
ボールペンを大切に大切に握りしめてると、
「本当に可愛いなぁ…」って
Tさんが私の頭を撫でてくれた。
 
 
海)////
 
 
きゅん…きゅん…きゅん…
 
 
T)ねーねー、どう?似合う?
海)はっ!///
 
 
Tさんがネクタイを首に巻いてくれた!
 
 
T)こんな感じ。
海)にっあ!…いますっ!!
T)はい!?w
 
 
声がひっくり返っちゃった///
だって…
それくらいカッコ良くて///
 
 
海)とってもお似合いです…///
T)可愛い彼女が選んでくれたからね〜
海)はうっ?!///
T)ぶっw
  お前さっきから挙動不審だぞw
海)…っ///
 
 
だって…
なんかもう全部が嬉しすぎて
心の中でスキップしてるんだもん///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
悩みに悩んだ海璃へのプレゼント。
喜んでもらえて良かった。
 
 
海)えへへへ///
 
 
まだニヤけてるw
可愛すぎんだけど…w
 
 
海)うふふふ♡♡
 
 
どんだけ嬉しいんだよ!w
 
 
海)はぁぁ…♡♡
 
 
うっとりしすぎだろ!w
 
 
T)いい加減しまっとけw
海)えっ…
T)ボールペン見すぎ!w
海)だって…///
 
 
海璃は「本当に嬉しいんですもん///」
とか言いながら
いそいそボールペンを箱にしまった。
 
 
海)(じーーーっ)///
T)ん?
海)(じーーーっ)///
T)……なんだよ///
海)嬉しくて…抱きつきたいんですけど…
  いいですか…?///
T)////
 
 
ちゃんと事前許可取るようになったか。
 
 
T)ん!///
 
 
俺が両手を広げたら、
海璃は嬉しそうに飛びついてきた。
 
 
海)うううう///
  大好きです…っ!///
T)うん…///
海)大好きっっ!!
T)わかったから…///
海)大好きっ!大好きっっ!!///
T)落ち着きなさい!w
 
 
海璃は興奮が止まらない様子で
俺の腕の中でぴょんぴょんしてる。
 
 
海)昨日の…してください///
T)……は!?
 
 
そう言って海璃が指差したのは、
ソファーの前のラグの上。
 
 
T)……///
 
 
「昨日の」って…何?
 
抱っこ?
後ろからギュー?
それとも……、キス…?
 
 
わからないまま海璃にねだられて、
下に座らされて。
 
嬉しそうに笑った海璃が
俺の膝の間に向かい合う形で入ってきた。
 
 
T)抱っこ…?//
海)(ふるふる)///
T)……えーと、
  何してほしいかわかんない///
  言って。
海)えっ!!
T)なに?//
海)////
 
 
海璃は恥ずかしそうに俯いた後、
ゆっくり顔を上げて。
 
キラキラうるうるした目で俺を見つめて
呟いた。
 
 
海)キス…、ほしいです…///
T)…っ///
 
 
何その言い方!
何その可愛い言い方!!///
 
ああああ〜〜〜
落ち着け、俺!
理性!理性!///
 
 
T)…っ
 
 
……心の中でゆっくり深呼吸をして。
 
 
海璃の頭の後ろに手を回したら…
海璃はゆっくりと目を閉じた。
 
 
T)////
 
 
ほんと可愛い。ああ、もう!!///
 
 
ほんのり赤くて柔らかい唇に
自分の唇をそっと重ね合わせたら…
 
昨夜寝る前にした濃厚なキスが
一瞬、脳裏をかすめてドキッとした。
 
 
……あっ…
海璃が俺の腕を握ってきた。
 
 
その仕草が、
「もっと」って…せがんでるみたいで…
俺は理性を保つのに必死。
 
 
海)……やわら…かい///
T)へ?!///
 
 
唇が離れたら、海璃がうっとりしながら
そう言った。
 
 
海)Tさんの唇、柔らかいです…///
T)いや、柔らかいのお前だから///
海)えっ!
T)ほら、めっちゃぷにぷに…。
 
 
俺が指先でなぞったら…
 
 
海)んっ…///
 
 
海璃はぴくんと反応して
肩をすくめた。
 
 
T)////
 
 
何今のエロい反応。
 
 
……ドキドキしながら
もう一度なぞったら…、
 
 
海)んっ…///
 
 
やっぱりぴくんってする。
 
 
T)////
 
 
ヤバイヤバイヤバイ…
可愛い可愛い可愛い…
 
……抑えろ、俺!!///
 
 
海)触られると…変な感じ…します///
T)……///
 
 
感じてんのかな…?///
 
 
T)気持ち…いい…?
海)…っ///
 
 
もう一回見たくて、
またなぞろうとしたら…
 
今度は海璃がほんのり唇を開いて…
 
 
T)…っ///
 
 
その表情があまりにエロくて可愛すぎて、
なんかもう俺、頭おかしくなりそう。
 
 
そのまま唇をゆっくり撫でたら、
海璃はうっとりとした表情で
そのまま俺の指を柔らかくくわえて
それを舌先で小さく舐めた。
 
 
T)!??////
 
 
愛おしそうにそんなことをして
そのままうっとり俺を見つめたりするから…
 
俺はもう、全身が沸騰したように熱くなった。
 
 
海)……気持ちいいキス…して…ください///
T)////
 
 
そう言われた瞬間、
何かの糸が切れたかのように。
 
俺は海璃の口から指を取り上げて、
すぐにそこへ自分の唇を押し当てた。
 
 
深く深く、口付けて…。
 
甘く甘く、絡み合って…。
 
 
熱はどんどん上がって…
気持ち良さに頭の芯まで溶けそうになる。
 
 
海)……はぁ……、気持ち…い…い…///
T)…っ////
 
 
海璃の反応がいちいち素直で可愛くて
ピュアな分、すげぇエロい。
 
 
T)はぁぁぁ……///
 
 
愛しさで胸がいっぱいで…
俺は海璃をぎゅっと強く抱きしめた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
Tさんとのキスは…
甘くて、深くて、優しくて。
 
とろけそうなくらい、気持ちがいい…。
 
 
顔が熱くて…火照ってるのが自分でわかる。
 
 
もっと…もっと…
Tさんを感じたい。
 
その熱に、溶かされたい…。
 
 
海)T…さん…///
T)……ん?///
海)私にも…教えて…ください…///
T)何を…?
海)…気持ちいい…キスの…仕方、///
T)…っ
 
 
抱きしめられながら
そんなお願いをしたら…
 
身体はゆっくりと離れていって…
 
 
T)////
海)////
 
 
見つめ合うだけで、また胸がときめいてる。
 
 
Tさんは愛おしいものに触れるように
優しく私の頬を撫でてくれて…
 
 
T)俺と同じこと…して。
 
 
そう言って、また甘い甘い、キスをくれた。
 
 
Tさんの柔らかい唇が私の唇を食んだら
私も同じようにする。
 
Tさんの唇を優しく優しく食んで…。
 
 
Tさんの舌が私の唇をなぞったら…
その気持ち良さにうっとりしながら、
私もTさんの唇に舌先を伸ばした。
 
 
T)……ん、っ///
海)え…?
 
 
Tさんの反応に思わず目を開けたら…
 
 
T)ああ、ごめん…///
  なんか…すげぇ気持ち良かった…///
海)…っ///
 
 
そんなこと言われて、
私のドキドキは最高潮。
 
 
海)もっと…させて…ください///
T)…っ////
 
 
また重なって、触れ合って。
舌先でくすぐり合って、甘く絡まって。
 
熱く濡れていくキスに、
ただただ、夢中になる…。
 
 
気持ち良くて、どうにかなりそうで…
それがTさんも同じなのかなって思ったら…
嬉しくて仕方ないの…。
 
 
海)気持ち…良くて…
  死んじゃいそう…です…///
T)////
海)Tさんは…気持ち…いいですか…?///
 
 
そう聞いたら、
Tさんはまた私をぎゅっと抱きしめてくれて…
 
 
T)死ぬほど気持ちいい…///
 
 
熱い吐息と一緒に、そんな言葉を吐いた。
 
 
海)////
 
 
本当に本当に、死んじゃいそう。
ドキドキが止まらない。
 
 
T)いい加減…やめないと…
  …ほんとヤバイ…///
海)え…っ
 
 
やだ…っ
 
 
私は慌ててTさんの腕を掴んだ。
 
 
海)(ふるふるっ)///
T)え…?///
海)……やめ…ないで…///
T)////
 
 
もっともっと、してほしい。
 
 
T)これ以上は…、ダメだって…///
海)や、です…っ///
T)////
 
 
お願い…、もっとして…///
 
 
T)止まんなく…なるから///
海)止めないで…ください///
T)…っ
海)して…ほしいです…///
 
 
この幸せなキスのその先まで…
Tさんが教えてくれること、
全部知りたい。
全部感じたい。
 
 
海)大好きです…///
T)////
 
 
Tさんにぎゅっと抱きついた。
 
 
大好き…。
 
大好き…。
 
 
本当に大好き…////
 
 
T)ほんとに…いいの?
海)…っ、(こくん)///
T)……ベッド、連れてくよ?
海)…っ////
 
 
その言葉に、
心臓がドクンッて大きく跳ねた。
 
 
海)連れてって…ください///
 
 
ドキドキしながら
甘えるようにすり寄ったら、
Tさんはゆっくり立ち上がって、
昨日みたいにそのまま私を縦に抱き上げた。
 
 
海)…っ///
 
 
ドキドキしながらしがみついたら、
Tさんが片手でテーブルの箱を
手に取ったのが見えて、
ドキドキに現実味が増した。
 
 
海)////
 
 
どうしよう。どうしよう。
ドキドキして、
もちろん少し緊張するけど…
それよりも嬉しいの。
 
とってもとっても嬉しいの///
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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