[349]ピュア爆弾(Tくん&海璃ちゃんSide)

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Tさんのおうちで一緒にシチューを作って
一緒に食べる。
 
いつもしてたことなのに
今日はなんだかとっても特別で
 
勝手に顔がニヤけちゃうような
もう叫びだしたくなっちゃうような
足が地に着いてないような
雲の上でふわふわ踊ってるような
そんな気分。
 
 
海)美味しいですね♡
T)うんw
 
 
私たちの節目といえば
なんだかいつもシチューな気がして
Tさんとハモった時、嬉しかった。
 
 
まだ今でも、夢を見てるみたい。
 
 
Tさんが私に、好きって言ってくれたこと。
 
強く抱きしめてくれたこと。
 
優しくキスしてくれたこと。
 
 
そのどれもがあまりに幸せで
本当に夢みたいで。
 
 
T)ん?どうした?
海)…なんでも…ないです…///
 
 
こうして見つめてるだけで
愛しさがあふれ出す。
 
 
大好き。
 
大好き。
 
大好きです、Tさん。
 
 
T)……そんな見られたら照れんだけど///
海)はっ!すみません!///
 
 
だって…だって…
 
 
海)なんかまだ…信じられなくて…///
  実感が…湧かなくて…
T)……。
海)嬉しくて、死んじゃいそうなんです…///
T)……うん、…俺も。
海)え…っ?
T)……///
海)////
 
 
そんな顔するなんて…
ずるいです、Tさん///
 
 
T)さっきから…お前が可愛くて
  ほんとどうしようかなって思ってる///
海)……え?///
T)////
海)////
 
 
ただでさえドキドキしてるのに
それに追い打ちをかけるように
Tさんがドキドキすることばかり言ってくる。
 
 
T)お前さ、明日の夜帰るって言ってたよな?
  実家に。
海)あ、はい!
T)それまでは時間ある?
海)はい!何もないです!
T)じゃあ…、一緒に過ごそっか。
海)はいっ!!
 
 
明日はクリスマスイブイブ。
Tさんにクリスマスプレゼント渡したいなって
ずっと思ってたんだ。
 
 
T)……はぁ、可愛い…///
海)えっ!
T)なんか…お前がそうやって笑ってるだけで
  俺すげぇ幸せだわ…///
海)////
 
 
嘘みたいなことばかり言われて
嬉しすぎて…
ほんとに死んじゃいそう。
 
 
T)だから…
  なんでじっと見んだよ…///
海)…大好きだから…見ちゃいます…///
T)は?///
海)大好きで大好きで…どうしようって…///
T)////
 
 
ずっと片思いだと思ってた。
 
この想いが叶う日が来るなんて…
そんな日がまさか来るなんて、
夢にも思わなかった。
 
 
T)……えーと、……どうする?
  映画でも観る…?
 
 
食事を終えて、洗い物も済ませて
二人でソファーに落ち着くと、
Tさんが手持ち無沙汰な様子で
そう言った。
 
 
海)……///
 
 
さっきから、私はTさんにくっつきたくて
仕方ない。
 
もう一回ぎゅってしてほしくて…
そのぬくもりを感じたくて。
 
 
T)なんかしたいことある?
海)////
 
 
言っても…いいのかな…?
 
 
T)てかもう遅いし帰る?
海)えっ!!
 
 
まさかの選択肢が出てきて、
明らかにショックな顔をしちゃったのが
自分でもわかった。
 
 
T)いや、ほら…、明日も会えるし…///
海)…っ
T)今日は仕事納めだったし…疲れたろ?
  お前もゆっくり休…
海)Tさんは疲れてますか…?
T)えっ…
海)もう…休みたいですか…?
T)いや、ええと…
  俺は…全然大丈夫なんだけど…
  今から映画観たら夜中になっちゃうし。
海)映画は…観なくてもいいです…っ
T)え…?
海)観なくていいから…
  もう少しTさんと一緒にいたいです///
T)…っ
海)一緒に…くっついて…たいです///
T)え…っ///
 
 
言っちゃった。どうしよう。
ドキドキドキ…
 
 
T)くっつき…たいの?///
海)……(こくん)///
T)うーん……
海)…っ
 
 
ダメ…なのかな…?
 
 
T)じゃあ…手でも繋ぐ…?///
海)(こくん)!///
 
 
そう言ってもらえた私は
すぐにTさんにピッタリ寄り添って
手を握った。
 
 
T)ち、ちけーな…///
海)……///
 
 
さっきはもっと近かったです。
もっと…さっきみたいに…
ぎゅって…してほしいです…///
 
 
T)だから…なんでそんなじっと見んの///
 
 
抱きしめて欲しいからです///
 
 
T)あーー、…もう…やめて…///
海)え…?
 
 
Tさんが私と手を繋いでない方の手で
自分の目元を覆っちゃった…。
 
 
T)はぁ……、うん、大丈夫…、///
海)…何が…ですか…?
T)なんでもない///
海)???
 
 
私がきょとんとしてると、
Tさんは繋いでる手にきゅっと力を込めて、
その指を絡めてくれた。
 
 
T)こうやって…繋ぐのも…初めて?
海)////
 
 
これは…憧れの…
恋人繋ぎでしょうか?///
 
もちろん初めてだから
私が必死にコクコクと頷くと、
 
 
T)はぁぁぁ……///
 
 
Tさんは深いため息を吐いて
今度は片腕を目の上に乗せて
そのままソファーの背もたれに
頭を預けちゃった。
 
 
海)どう…しましたか…?
 
 
なんでも初めてすぎて…
呆れられちゃったのかな?
 
 
海)あの……、、
T)なんか…もう…
海)え…?
T)ほんと…どうしよ…。
海)何がですか…?
T)お前が可愛くて。
海)……え?
 
 
私が…可愛くて…??
 
 
海)////
 
 
Tさんは何を言ってるのかな…?
あ…っ
 
………Tさんの耳が、少し赤い///
 
 
とくん、とくん、とくん、
胸のときめきが、音を増す。
 
 
海)……あ…の、///
T)ん…?
海)…ぎゅ…って…、してほしいです…
  さっき…みたいに…///
T)…っ///
海)抱きしめて…ほしいです…///
T)////
 
 
自分で言いながら、
ドキドキして死んじゃいそう。
 
 
T)……んー…、、……ダメ…///
海)え…っ
 
 
Tさんはゆっくり起き上がって
私を見た。
 
 
T)そんなんしたら…
  離したくなくなるから…無理、///
海)…っ///
 
 
ドキドキドキドキ、胸が苦しい。
 
 
海)…そしたら…、離さないで…ください///
T)……ダメだっつーの///
海)どうして…ですか…?
T)…っ
海)こんなに…くっつきたくて…
  ぎゅって…してほしくて…
  離したくなくなる…なんて言われたら…
  我慢なんて…できないです…っ///
 
 
ぎゅぅぅぅっっ!!
 
 
気持ちがあふれて、
無理やり私から抱きついたら…
 
 
T)……はぁ、///
 
 
Tさんは困ったような様子で、
でもちゃんと私を抱きとめてくれた。
 
 
海)ワガママ言って…ごめんなさい///
T)ん。
 
 
大好き。
大好き。
 
 
T)……お前…この体勢ツラくないの…?w
海)…ちょっとツラいです…
  あっ!ツラくないです!大丈夫です!
 
 
そんなこと言ったら離されちゃう!
 
 
T)いや…、そうじゃなくて…
  そんな無理やりじゃなくて、こうしたら?
海)…っ
 
 
隣から無理やり抱きついてた私は
Tさんにひょいと抱き上げられて…
 
Tさんはそのままソファーの下に
ずれ込むように座って…
 
 
海)え…?///
T)////
 
 
私はそんなTさんに、
抱っこされる形になってる。
 
 
海)あ、あの…っ///
 
 
こんな真正面で抱っこしてもらうのは
さすがに恥ずかしくて…
 
慌てて降りようとしたら、
ぐいっと捕まえられて…
 
 
私はすとんと、Tさんの膝の間に落ちた。
 
 
海)////
T)////
 
 
それでも息がかかるくらい、
近すぎる二人の距離に
心臓が、爆発しそう。
 
 
T)……何…逃げてんの…//
海)…っ、…抱っこは…恥ずかしいです///
T)お前がくっつきたいって
  言ったんじゃん…//
海)そう…ですけど…///
 
 
顔と顔が本当に近くて…
恥ずかしくて思わず目を瞑ると、
 
Tさんは私をぎゅっと、抱きしめてくれた。
 
 
T)……はぁ、…我慢してたのに…///
海)////
 
 
バクバクバクバク、心臓が暴れてる。
 
 
海)どうして…我慢するんですか…?
 
 
そう聞いたら、
一瞬ふわっと離れた身体。
 
 
チュッ。
 
 
やわらかく、ほっぺに触れた感触。
 
 
T)こういうこと、したくなるから///
海)////
 
 
Tさんはまた私をぎゅっと抱きしめて…
今のがキスだってわかった私は、
顔が一気に熱くなった///
 
 
海)……したくなっちゃ…ダメなんですか?
T)ダメなの!///
海)だって…Tさんがキスしてくれたら…
  私はすごく嬉しいです///
T)…っ
海)今もすっごくドキドキしてるし…
  さっきしてくれたキスだって…
  私、一生忘れません///
 
 
ずっとずっと、覚えてたい。
それくらい、幸せだった。
 
 
海)キスって…こんなに…
  あったかくて幸せなんだなぁって…
  大好きな気持ちがあふれ出して…
T)ちゃんと…伝わってた?
海)え…?
T)そういう気持ちで…キスしたから。
海)…っ
 
 
いっぱいいっぱい、伝わりました。
 
 
海)本当に…夢みたいでした…///
T)あんまり言うと照れるからやめて///
海)////
 
 
Tさんはカッコイイのに可愛くて…
初めて見るTさんに
私はドキドキを止められない。
 
大好きがあふれっぱなしで、手に負えないの。
 
 
海)我慢なんて、しないでほしいです…///
T)////
 
 
そう言って、
Tさんのシャツを小さく握ったら…
 
Tさんの大きな手が、
私の耳の後ろに…そっと触れた。
 
 
T)海璃。
 
 
ドキッと、跳ねる心臓。
 
名前を呼ばれただけなのに…
 
 
T)海璃…。
 
 
その声がグッと優しくなって、
頬をそっと撫でられて…
 
目を閉じたら、ゆっくりと重なった唇。
 
 
……柔らかく離れたら、また重なって…。
 
優しくゆっくり、繰り返される。
 
 
すごく大事に扱われてるみたいに
優しく触れる手と、甘いキス。
 
 
息が止まってるのか
時間が止まってるのか
 
もうわからないくらい、胸がいっぱい。
 
 
ゆっくり目と目が合ったら、
Tさんはとても愛おしそうに
また私の頬を優しく撫でてくれた。
 
 
海)////
T)////
 
 
愛しくて、涙が出そう。
 
 
海)本当に…死んじゃいそうです…///
 
 
私がそう言うと、
 
 
T)……うん、俺も…、///
 
 
Tさんはしみじみそう言って
また私を抱きしめてくれた。
 
 
海)////
 
 
こんな幸せが、あっていいのかな…。
 
 
T)ほんと…帰したくなくなる…///
海)えっ…
 
 
それって…
それって…
 
 
海)お泊まりしても…いいんですか?///
T)え?!///
  いや、えっと…、、…え?
  ……泊まる…?///
海)……(こくん)///
T)////
 
 
だって…
「帰したくない」ってことは
もっと一緒にいたいって…
Tさんもそう思ってくれてるって
ことですよね…?
 
 
T)えっと…、じゃあ…どうする…?///
海)着替えてきても…いいですか?///
T)うん///
海)シャワーも…入ってきていいですか?
T)うん///
海)……じゃあ、一回…帰ります///
T)ん、わかった///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんだなんだなんだこれ
どうすんだ俺!!
 
まさかこんな展開になるとは思ってなくて。
 
 
T)はっ…!
 
 
シーツ替えといた方がいいのかな?!
いや、でも割と最近替えたばっかだし…
 
いや、でも!
海璃が寝るんだから新しい方がいいよな!
 
…ってちょっと待て。
一緒に寝んのか?!
 
 
T)////
 
 
それはさすがに無理だろ。
俺が無理だろ。
俺はソファーだろ、うん。
 
 
……でも…、
もしかして、万が一…、、
 
………ゴム…買ってきた方がいいかな…?
 
って俺は何言ってんだ!!
んなもん要るわけねーだろ!!///
 
いや、でも…
もしもってことが…
 
 
T)////
 
 
いや、ダメだ!ダメダメ!!
早すぎる!!///
 
あいつは初めてなんだから!
せめて1ヶ月は待つぞ、俺!!
絶対待つぞ。
 
だからゴムなんか要らない。
絶対要らない。
 
 
T)よし、///
 
 
とりあえずシーツを替えて
パパッとシャワーを浴びて。
 
海璃が戻ってくるのを待ちながら
ミネラルウォーターを喉に流しこんだ。
 
 
T)はぁぁ……。
 
 
落ち着け。
 
 
あいつはピュアな分、
何も考えずにグイグイくるから…
俺が理性を保ってないと
大変なことになる。
 
 
T)はぁぁ……。
 
 
………それにしても…
なんであいつ…あんな可愛いのかな///
 
もう…
あの目でキラキラうるうる見つめられると
全部吹っ飛びそうになるんだよ。
 
愛しい気持ちでいっぱいになって
ほんと、どうにかなりそうになる。
 
 
T)……てか遅いな。
 
 
あいつ…
結局疲れてそのまま寝ちゃったとか…
 
 
ピンポーン。
 
 
そんなことなかった!
起きてた!
来ちゃった!
 
 
T)お帰り。
 
 
玄関まで迎えに行くと…
 
 
海)お待たせ…しました…///
 
 
可愛いもこもこのパーカーを着た海璃が
萌え袖しながらもじもじ立ってた。
 
 
T)////
 
 
てか、脚出すぎじゃね!?
なんだよこの格好!
 
 
T)お前いつもこんな格好で寝てんの?!
  寒くねぇの?
海)寒くないです。
T)脚冷やしたらダメだろ。
海)……Tさん…お父さんみたい…。
T)……。
 
 
悪かったな。
 
てゆーかそんなに脚出されたら
目のやり場に困るんだけど…。
 
 
海)Tさんもシャワー入ったんですね///
T)うん。
海)髪…ふわふわしてる…///
 
 
海璃が嬉しそうに
俺の前髪に触れた瞬間、
ふわっといい匂いがして…
 
 
T)////
 
 
また心臓が、うるさくなる。
 
 
T)ほんとに…寒くないの?
海)はい。
T)これって…パジャマなの?
海)ルームウェア兼、ナイトウェアです。
T)ふーーん…
 
 
俺にはただの可愛いもこもこの
ショーパンにしか見えないけど。
 
 
海)変…ですか?
T)変ではない。
 
 
脚が出過ぎなだけ。
 
 
海)これ、実は♡さんにもらったんです♡
T)えっ!
海)私がここのブランド好きって話したら、
  色違いで買ってきてくれたんです♡
 
 
確かに!
♡が着てそう!めっちゃ着てそう!
 
 
海)運動会の時のお礼に、って。
T)……ああ、
 
 
そういえば俺にも食いもんくれたっけ。
 
 
海)これ、背中がとっても可愛いんです♡
T)え?
 
 
海璃はおもむろにパーカーを脱いで
背中のワンポイントを見せてくれた。
 
 
海)ここがリボンになってるんです♡
T)へーー、うん、可愛い。
 
 
ていうか背中めっちゃ見えてますけど!!
ていうかパーカー脱いだら
生肌面積増えすぎですけど!!
 
 
T)寒いから着とけ!///
海)あ、はいっ
 
 
……ああ、もう……。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
T)明日どっか行く?
海)えっ
T)行きたいとこある?
海)えっと…
T)夜は送ってってやるから。
海)え?
T)実家。
海)ええっ!いいんですか!?
T)うん。
海)…っ
 
 
Tさんの運転する車に
乗せてもらえるなんて…
 
 
T)で?行きたいとこないの?
海)ひゃっ///
 
 
ひょいっと顔を覗かれてびっくりしちゃった。
 
 
海)特に…ないです。
  車乗せてもらえるだけで…嬉しいです///
T)なんだよそれ!w
  ああ、じゃあ…ドライブでもする?
海)!!!
T)ちょっと早めに出て。
海)そうしますっ!♡
 
 
嬉しすぎて、思わずTさんの腕に
飛びついちゃった。
 
 
T)はいはい、くっつかないのー///
  で?昼間はどーする?
  どこでもいいぞ?
海)……夜ドライブできるなら…
  それまではおうちでゆっくりしたいです。
T)ほんとにそんなんでいいの?
海)そんなのが、いいです。
  だって…
  いっぱいくっつきたいです…///
T)は?///
海)外だったら…あまりできないから///
T)お前は…何言ってんの?///
 
 
Tさんが照れたように
こつんと私の頭を叩いた。
 
 
さっきから私は…
Tさんに触りたくて、そわそわしてる。
 
少しでもそばにいたくて、
くっつきたくて。
 
好きすぎて、
おかしくなってるのかもしれない。
 
 
T)あーー、じゃあもう寝るぞ///
海)えっ
T)明日に備えて。
  …って言っても出かけないのか。
  ま、いいや、もう寝るぞ!///
海)…っ
T)こっち来い。
海)はいっ…///
 
 
私はドキドキしながら
Tさんの後を追いかけた。
 
 
T)ここで寝て。俺あっちで寝るから。
海)え?
 
 
Tさんが指してる「ここ」はベッドで…
「あっち」はソファー。
 
 
海)一緒じゃ…ないんですか?
T)は?///
海)だって…
 
 
お泊まりだから…
一緒に寝るのかなって
勝手に思ってた…。
 
 
T)……あの…、そんな寂しそうな顔
  しないでくれる…?///
海)だって…
  これじゃお泊まりの意味…ないです…。
T)え…っ
海)私、Tさんとくっついてたいんです…。
  離れたくなくて、一緒にいたくて…
 
 
気持ちがあふれて、
思わずTさんの指先をきゅっと掴んだ。
 
 
海)少しでもいいから…
  こうして触ってたいです…。
T)…っ
海)……ダメ…ですか?
T)////
 
 
Tさんは少し黙った後、
じゃあもう少しリビングにいようかって
私の手を取ってくれた。
 
 
海)……あっ
T)ん?
海)座るなら、さっきのがいいです!
T)え?
海)ソファーじゃなくて、下に座りたいです!
 
 
私はラグの上を指差した。
 
 
T)さっきのって…
海)Tさんはここですっ
 
 
私が指差すと、Tさんはさっきと同じように
ソファーにもたれて座ってくれて…
私は、そんなTさんの膝の間に入り込んだ。
 
 
T)こんな向かい合って何すんだよ///
海)あれ…///
 
 
思ってたより近くて、顔が熱くなってきた。
 
 
海)さっきこんな…近かった…ですか?///
T)そりゃ…キスしたし///
海)////
T)////
 
 
じっと見つめ合ったまま、流れる沈黙。
 
 
T)…お前が…俺にもたれたら?
海)えっ…
T)こうやって。
 
 
Tさんにぐるっと前を向かされて、
ぽすんと後ろに倒された。
 
 
海)わっ…///
 
 
私がTさんの身体にもたれる形になって…
顔は見えないけど、ドキドキがすごい。
 
 
海)わっ///
 
 
今度はTさんが後ろからぎゅーって…
抱きしめてくれて…
 
 
海)////
 
 
これは…これは…
死んじゃうやつだ!!!///
 
 
海)心臓が…っ!爆発します!///
T)うん…、///
 
 
ドキドキドキドキ…
ドキドキドキドキ…
 
抱きしめてくれてるTさんの腕を掴みながら
幸せを噛みしめてます…。
 
 
T)……ハイ、終わり///
海)えっ!
T)離れろ。
海)…っ、どうして…ですか?
T)お前の心臓が…爆発したら困るから。
海)爆発してもいいです!!
T)……///
 
 
まだ、ぎゅってしててほしい…。
 
 
T)だから…さ、
海)え…?
T)このままだったら…
  こういうこと、したくなんの!
海)え?
 
 
その言葉に振り返ろうとしたら、
 
 
チュッ。
 
 
首筋に感じた、柔らかい感触。
 
 
海)…っ///
 
 
それが唇だってわかった瞬間、
身体に火がついたみたいに
ぼんって熱くなった。
 
 
T)だから…離れろ///
海)////
 
 
どうしよう。
どうしよう。
 
 
心臓はやっぱり爆発しそうだけど、
絶対離れたくない。
 
 
T)ああ〜〜〜///
  ハイ、終わり!ベッド行け!///
海)あっ!
 
 
Tさんにぐいっと背中を押されちゃった。
 
 
海)や、です!///
T)はぁ?!///
海)全然足りないです!
  くっつきたいです!
  離れたくないです!///
T)////
 
 
私はもう一度後ろを向いて
Tさんと向き合う形で膝の間に入った。
 
 
T)何してんだコラ///
海)……して…ほしいです///
T)は?///
海)……キス、///
T)////
 
 
顔と顔が、20cmくらいの距離で
Tさんをじーーっと見つめたら…
 
 
チュッ!
 
 
ものすごい速さで、一瞬だけ触れた唇。
 
 
T)ハイ、終わり!///
海)…っ、ひどいです!///
T)はぁ?!///
海)ちゃんとしてくれなきゃ、やです!///
T)…っ///
 
 
私のワガママに、Tさんは困り果てたように
深く息を吐いた。
 
 
T)お前が…こんなワガママだと
  思わなかった……。
 
 
項垂れるように俯いちゃって、顔が見えない。
 
 
海)嫌いに…なりましたか…?
T)だから…言ってんじゃん。
海)え…?
T)可愛すぎて、困ってるって。
海)…っ
 
 
顔を上げたTさんはふっと笑って
私とおでこをくっつけた。
 
 
T)あんまり可愛いのも…
  ほんと勘弁して…///
海)////
 
 
ドキドキがまたうるさくなって
おでこに火がついたみたい。
 
 
T)最後だからな///
海)…っ///
 
 
Tさんは優しく私の髪を梳いて
そのまま私の顎を上に向けた。
 
 
ゆっくり近付いてきて、重なる唇。
 
今度は一瞬なんかじゃない。
 
 
ちゃんと優しく、何度も角度を変えて…
柔らかく、柔らかく、重なり合う。
 
 
海)……はぁ、…っ///
 
 
あまりに心地良くてうっとりしていたら…
 
 
T)ハイ終わり!ぜってぇ終わり!///
  これで最後!ほら、立て!///
海)ええっ!
 
 
キスの余韻に浸る暇もなく、
立ち上がらされて…
 
 
海)きゃぁっ!///
 
 
そのまま縦に抱き上げられて、
ベッドまで強制連行された。
 
 
T)寝ろよ!じゃーな!おやすみ!///
海)やっ!やですっ!!///
T)うわっ!!
 
 
ベッドにぼすんと降ろされた私は
慌ててTさんにしがみついた。
 
 
T)離せっつーの!///
海)やですっ!!
  一人でなんて寝ません!!
T)ワガママ言うな!///
海)離れたくないですっ!
T)俺を殺す気か!///
海)絶対いやですっ!!
T)うわっ!!
 
 
腕をほどかれそうになって
力一杯しがみついたら、
勢い余ってTさんをベッドに
引きずり込んじゃって…
 
 
海)////
T)////
 
 
思わず、お互い硬直した。
 
 
T)なんで…こんな…
  俺が押し倒したみたいに
  なってんだよ…///
海)ごめん…なさい…///
 
 
私に覆いかぶさってたTさんは
私の顔の横に手をついて
ゆっくりと起き上がった。
 
 
T)大丈夫か?
海)はい…///
T)……
海)////
 
 
な、なんだろう…
Tさんが私をじっと見つめてる///
 
見下ろされてる私は動けないのに
心臓だけがうるさいほどに音を立ててる。
 
 
T)一緒に…寝たいってこと?
海)……(こくん)///
T)……お前さ、
  俺が男だって…わかってる?
海)…っ、わかって…ます…。
T)嘘だ。絶対わかってねぇ。
海)わかってます…っ!
  私、Tさんにだったら何されても…っ
T)だから!///
  そういうこと言うなって言ったろ!
  しかも今、こんな状況で!///
海)だ…って…
 
 
本当にそう思ってるのに…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  
 
海璃のピュア攻撃がすごすぎて
完全に振り回されてる俺。
 
しかも何この状況。
なんで俺がベッドで海璃に跨ってんだよ。
誰か助けて。
 
 
T)お前は…くっつきたいとか…
  キスしたいとか…簡単に言うけど…
海)…っ
T)キスだって…
  あんなキスばっかじゃねぇんだからな。
海)…っ
 
 
どんだけ俺が必死に抑えて
優しくしてると思ってんだよ…。
 
 
海)それ…は…
  大人のキスの…ことですか?///
T)え…っ
海)子供じゃないから…
  それくらい、わかります…///
T)…っ
海)何されてもいいって…
  簡単に言ってるんじゃありません。
  本当に思ってるから…言ってます…っ
 
 
海璃はそう言ってまた
キラキラうるうるした瞳で
俺を真っ直ぐに見つめるんだ。
 
 
海)キス…、…してください///
T)////
 
 
本当は俺だってしたいんだよ。
死ぬほどしたいんだよ。
 
でも…
お前が可愛すぎて…
 
自分を止められる自信がないから…
 
 
海)おね…がい…///
T)…っ///
 
 
……ああ、もう無理だ。
 
なんで?
 
なんでこんな可愛いんだよ?
 
 
海)んんっ///
 
 
さっき初めてキスしたばっかで
なんでそんな可愛くねだったり出来んの?
 
 
海)…んっ!…んっ…///
 
 
ただでさえ…
想いが通じて、嬉しくて。
 
お前が可愛すぎて、どうにかなりそうなのに。
 
 
海)は…っ、ぁ///
 
 
キスの隙間から漏れる海璃の吐息に
理性が崩れてく音がする。
 
 
不慣れな動きをする海璃を追いかけて
つかまえて。
 
夢中で絡み合って、溶け合うキスは
さらに愛しさを連れてくる。
 
 
T)……海璃…。
 
 
ようやく解放してやって、
その瞳を見つめたら…
 
 
海)は…ぁ…///
 
 
もうすっかり女の顔になってる海璃が
うっとりと俺を見上げてた。
 
 
T)////
 
 
この顔、ヤバイ…。
もうほんとに俺、抑えらんなくなる。
ぜってぇダメ!!!
 
 
T)よし!寝るぞ!!///
 
 
俺が離れたりしたら
またどんな攻撃をしてくるかわかんないから
そこはもう諦めて、
俺は一緒にベッドに入った。
 
 
海)終わり…ですか?///
T)は?!///
海)…もっともっと…してほしいです///
T)…っ///
 
 
出た、ピュア爆弾!!
……耐えろ、俺!!
 
 
T)これ以上はダメ!
海)どうして…ですか?///
T)キスじゃ終わんないから///
海)!!!
 
 
やっと意味がわかったのか、
おとなしくなった海璃。
 
 
T)ほら、来い。
 
 
腕枕してやって、抱き寄せようとしたら…
 
 
海)終わらなくても…いいです///
 
 
とんでもない追撃を受けた。
 
 
T)ぜってぇダメ!!///
海)…っ
 
 
俺がそう言うと、海璃はなぜか
寂しそうにしょんぼりして…
 
変に誤解したかな?って思って
しょうがなく事情を打ち明けた。
 
 
T)ゴムがないから今日はダメ///
海)…っ、ゴム!!
T)そ!///
海)……そ、それは…、、ダメですね///
T)だろ?///
 
 
やっとわかってくれて、安心しました。
 
 
T)ちゃんと大事にしたいから、お前のこと。
 
 
だから今日は寝てください。
お願いします。
 
 
T)ん?
海)////
 
 
なんか海璃がキラキラした瞳で
俺を見てるんだけど…
 
 
T)どうした?
海)……キュンって…しました///
T)は?なんで?どこに!?
海)……もう、全部です///
T)は!?
海)キュンってしすぎて…
  死んじゃいそうです。
  私今日はもうずっとずっと
  死んじゃいそうなんです!
T)……それは…、死なないでください///
海)もぅ…っ///
  今だって、そうですよ?
T)え…?
 
 
ちらっと隣を見れば
海璃はまだキラキラと俺を見つめてて…
 
 
海)今だって、死んじゃいそうなんです///
T)…っ
海)Tさんが大好きすぎて、
  私もう本当におかしいんです///
T)////
 
 
それは俺も同じです。
 
 
海)寝れる気が…しません///
T)……寝込み襲わないでね。
海)なんですか、それ!///
T)だって…w
 
 
グイグイくるピュア爆弾に
マジでタジタジなんだもん。
 
 
海)私は…寝込み襲われても大丈夫です///
T)なんの宣言だよ!///
 
 
もうおかしくなってきて、
思わず二人で笑った。
 
 
海)朝起きたら…夢じゃありませんように…。
 
 
なんだよその可愛い一人言は。
 
 
T)朝起きても
  海璃がちゃんと俺の彼女で
  ありますように。
海)えっ!!
T)えっ!!
 
 
俺なんか変なこと言った!?
 
 
海)彼女ですか!?///
T)え、ちげぇの!??
海)…っ
T)…っ
 
 
俺ちゃんと、付き合ってほしいって
言ったよな!?
 
海璃、頷いたよな?!
 
 
海)「彼女」っていう響きが…
  嬉しすぎて…泣きそうなんですけど…
  どうしたら…いいですか…っ
T)!!!
 
 
そう言ってる海璃の目には、
もう涙が溜まってる。
 
 
T)なんで泣くんだよ!
海)だ…って…っ
 
 
海璃は涙を隠すように布団に潜り込んだ。
 
 
海)Tさん…。
T)ん…?
海)今日は…ワガママいっぱい言って…
  すみませんでした…。
T)いや、いいけど…
 
 
お前のワガママは可愛すぎるから
困ってるだけだし…
 
 
海)いっぱいいっぱい、
  ありがとうございました…。
T)うん…?
海)Tさんが…好きって言ってくれて…
  本当に夢みたいでした…。
  …今でも…夢みたいなんです…。
 
 
海璃の声が、震えてる。
 
 
海)本当に本当に…ありがとうございます…
  ……大好きです…///
T)////
 
 
あああ〜〜〜〜
だから…もう…
可愛すぎんだって…!///
 
 
T)……おやすみ。
海)おやすみ…なさい…///
 
 
俺が布団をグイッとおろすと
海璃はびっくりしたように俺を見た。
 
 
T)おやすみ。
 
 
チュッ。
 
 
可愛いおでこに小さくキスしたら、
海璃はすかさずそこに手を当てて…
 
 
海)////
 
 
じーっと見られてる視線を感じるけど
俺は気付かないフリをして目を閉じた。
 
 
海)////
 
 
まだ見てる。まだ見てる。
早くお前も目を閉じろ!///
 
 
海)////
 
 
寝ろっつーの!///
 
 
……チュッ…
 
 
T)!!??
 
 
突然ほっぺに柔らかい感触がして
驚いて目を開けたら…
 
 
海)……おやすみ…なさい!///
T)…っ///
 
 
海璃はそう言って
無理やりといった感じで目をぎゅっと瞑った。
 
 
T)〜〜〜///
 
 
やられた。
完全に油断した。
 
まさか海璃からキスしてくるなんて
思いもしなかった。
 
 
………はぁぁぁぁ……///
 
 
ほんと、可愛すぎて…どうしよう…。
 
 
なんかもう…
俺が振り回され続ける未来が
今から見えるようだ…。
 
 
明日は…
もう少し海璃が暴走しないで
おとなしくしててくれますように///
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. あゆ より:

    海璃ちゃん…末恐ろしい( ◠‿◠ )♡おばさんもちょっと海璃ちゃんからお勉強させてもらいたいですww
    歳的に通用せんかなww
    やっと通じ合ってホコホコしました♡ピュアってすごい、人類の宝W(`0`)W

    • マイコ より:

      人類の宝ーーーー。゚(゚^∀^゚)゚。ww
      まだまだとどまることを知らない海璃ちゃんをどうぞ最後まで見守ってやってください笑

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