[296]もう待てない

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賢司と凪ちゃんがみんなにお礼の挨拶をして
二次会はそのままお開きになった。
 
 
また近々、皆でゆっくり飲もうぜって言ったら
酔っ払いさくちゃんが
誰より元気に返事をしてくれたw
 
 
俺があんな牽制をしたってのに、
あれからも♡にバラを渡してくる奴が
何人かいたけど…、
 
 
「ダメ元なのはわかってるけど
 少しでもいいから会話したい!
 っていう感じw」
 
「あの子の場合はなんつーか
 自分の目を見て話してくれるだけで
 嬉しくなっちゃうんだよ男は。」
 
 
友達が言ってた言葉を思い出して、
特に邪魔はしなかった。
 
 
それに、俺にカードを渡してくる女も
まだいて。
 
 
一番すごかったのは、
 
「気まぐれでも一瞬の気の迷いでも
 酔った勢いでもなんでもいいです!!」
 
って言ってきた女。
 
 
つまりワンナイしたいってことでしょ?
 
俺をなんだと思ってんだ。
 
 
悪いけど俺はほんともう
♡以外、興味ないんだよ。
 
 
……ああ、すっげぇ気持ちイイ。
 
なんでこんなすべすべなんだろ…。
 
 
もっと触りたい。
全然足りない。
 
 
こんなちょっとじゃなくて、
もっと…、身体中、全部……。
 
触りたくて、仕方ない。
 
 
今日は待ちに待った解禁日。
 
あああ〜〜〜
ほんと俺、爆発するんじゃないかな。
 
 
触りたい。キスしたい。
頭の中はさっきから、そればっかり。
 
 
♡(……ね、ねぇ…///)
臣(ん…?)
 
 
手を繋いでる帰りのタクシーの中、
♡が小さな声で耳元近く、囁いた。
 
 
♡(ど、どうしてこんな
  エッチな触り方、するの…?///)
臣(……。)
 
 
さっきから♡の手の甲を
ずーーーっとすべすべしてる俺の指先。
 
すべすべ撫でてるだけなのに、
俺の下心は伝わっちゃったみたい。
 
 
臣(早くしたい。)
♡(////)
 
 
そう宣言したら、
それきり♡は黙り込んだ。
 
 
それから家に着くまではお互い静かで。
でも♡の手は離さない。
 
タクシーを降りたら
すぐにエレベーターに乗って。
 
 
やっとキス出来ると思ったら、
♡は俺の手を離して
バラの花を持ち替えたりなんだりして
俺にキスさせる隙を与えてくれない。
 
そのままふわりと降りて行った
その背中を追いかける。
 
 
ああ、もう。
 
綺麗な背中。
 
その後ろ姿を見つめるだけで、
身体が熱くなる。
 
 
♡)ただいまーー
 
 
♡はすぐに洗面所に入って。
 
後ろから抱きしめようとしたら
「ちゃんと手洗いうがいしてね♡」
って、またスルリと俺をかわす。
 
 
臣)…っ
 
 
そのままキッチンに向かう♡を
また追いかけて。
 
 
今度こそ抱きしめようとしたら
花瓶を探してしゃがんだりなんだりで
また俺をかわす。
 
 
臣)…っ
 
 
早く触れたいのに、焦らされてるみたいで
身体はどんどん熱くなる。
 
 
♡)よし、綺麗に飾れたー♡
 
 
バラの花束を花瓶に生けて
満足そうに笑う綺麗な横顔。
 
 
臣)♡……、
 
 
いい加減、おとなしく俺の腕の中に来いよ。
 
 
♡)お風呂の準備しちゃうねー♡
臣)…っ
 
 
♡はまたふわりとすり抜けて
ソファーの横にバッグを置いた。
 
 
♡)…っ、きゃっ///
 
 
……もう、限界。
 
 
ドサッ…。
 
 
♡)臣…くん…?///
臣)さっきから、わざと?
♡)…っ
臣)わざと俺のこと焦らしてる?
♡)なんの…こと?
 
 
こんなに触れたくて、仕方ないのに。
 
一秒だって、もう待てない。
 
 
♡)あっ、……ん///
 
 
甘い唇をキスで塞いで、
深く深く、絡め取っても…
まだ足りなくて、もどかしい。
 
 
臣)早くこうしたかった。
♡)////
 
 
お前が逃げなきゃ、玄関でこうしてたかも。
 
 
臣)♡……、
♡)…っ
臣)♡……、
♡)////
 
 
ソファーの上で、無我夢中で♡を求めて。
 
 
臣)♡…、っ
♡)…あ…、っ…///
臣)♡…っ、
♡)…っ////
 
 
愛しい名前を何度も呼んで、
その甘いぬくもりに溺れていった。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
……ぶくぶくぶく///
 
 
私は今、お風呂の中で膝をかかえています。
 
 
帰ってくるなり、
ソファーで臣くんとHしちゃって…。
 
 
♡)////
 
 
本当は久しぶりだから
ベッドでゆっくりしたかったのに、
臣くんの勢いと色気がすごくて…
抵抗なんて、出来ませんでした。
 
 
だって…
私だって、したかったんだもん…っ
 
臣くんとH、したかったんだもんっ///
 
 
♡)……はぁ、///
 
 
あっという間に臣くんに溶かされちゃった。
 
 
今日の臣くん、
本当にカッコ良かったなぁ…///
 
あんな臣くんに迫られたら、
絶対みんなとろけちゃうよ。
 
あの色気は、ずるいもんっ///
 
 
「♡……、……♡…っ、」
 
 
♡)////
 
 
ダメダメダメ!!
思い出したらまたドキドキしちゃう!!
反芻、禁止!///
 
 
臣)♡〜〜〜
 
♡)ひゃぁっ!///
 
 
本物の声が聞こえてきた!
 
 
臣)もう風呂入ったー?
 
♡)今入っておりますですよ?!///
 
 
だって先入っていいよって言ってくれたから…
 
 
臣)あ、もう入ってんのね、了解。
 
 
ん…?
 
あれ…?
 
ガラスの向こうでなんだか臣くんが
脱いでる気配が…
 
 
臣)失礼しまーす。
♡)きゃぁっ///
 
 
入ってきたーー!!!
 
 
臣)なんだよきゃぁって。
  変質者か俺は。
♡)どうして入ってくるの!///
臣)一緒に入りたいから。
♡)…っ
 
 
そう言って
鼻歌混じりにシャワーを浴び始めた臣くんは
とってもご機嫌。
 
 
臣)……よし。入るぞーー。
♡)はーい……。
 
 
いつも通り、私の背中から入って来た臣くん。
 
私はなんだか照れくさくて
自分の膝におでこをくっつけた。
 
 
臣)ああ〜〜気持ちぃ〜〜
♡)……
臣)ああ〜〜気持ち良かったぁ〜〜
♡)ん?過去形…?
臣)あ、さっきのHの話ね。
♡)…っ、お風呂のことじゃないの!///
臣)いやだからお風呂も気持ちいいって。
♡)……///
 
 
いきなり感想言わないでください。
 
 
臣)だってさぁ、朝から我慢させられてさぁ?
♡)我慢させられてって…
 
 
何ですかその言い方は///
 
 
臣)可愛い彼女に、夜まで待ってね♡って
  おあずけされてたんだもーーん。
♡)おあずけって…
臣)しかもさー?
  その彼女、今日一日、ほんと可愛くて。
♡)…っ
臣)俺が用意したお揃いのワンピースも
  色っぽく着こなしちゃうしー?
♡)えっ
臣)なんだよ。
♡)色っぽかった?!
臣)うん。
♡)…っ
 
 
それは「可愛い」と同じくらい…
ううん、「可愛い」より嬉しいかも!
 
だっていつも子供扱いされてるし…
 
 
臣)色っぽくて綺麗だったよ。
♡)////
臣)だから俺のムラムラもおさまんなくて
  ずっと我慢してたんだもんねーー
♡)嘘だぁっ
臣)ほんとだって。
  二次会の時なんてもう
  こいつ爆発してたからね。
♡)えっ…
 
 
そうだったの…?
お庭でキスした時、だよね…?
 
暗くて気付かなかった…///
 
 
♡)当てるのやめて///
 
 
てゆーかどうしてまた…っ
 
 
臣)だってまたこんなんなっちゃったから。
♡)どうしてなるの!///
臣)くっついてるから…?
♡)……///
臣)お前にくっついてたらすぐこうなるし
  くっついてなくても
  お前のこと考えてたらこうなるし
  とにかくさ、こいつほんとすごいんだよ。
  お前のこと大好きみたい。
♡)淡々と言わないで!///
臣)俺がお前のこと大好きだからだなー♡
♡)////
 
 
ご機嫌な臣くんは
嬉しそうに後ろからぎゅーってしてくる。
 
 
臣)まぁとにかく今日はさ、
  早くお前を抱きたくて
  しょうがなかったの!
♡)…っ
臣)そりゃあもう、ああなっちゃうじゃん?
 
 
それは…
さっきのソファーでのことでしょうか///
 
 
臣)あとでちゃんとベッドでしような♡
♡)……///
 
 
そんな気は、してました。
 
 
♡)……はぁ、
臣)お?なんだそのため息は。
♡)……///
臣)今日の臣くん、
  ほんとにカッコ良かったなー♡
♡)えっ!
臣)え、当たり?
♡)それ、さっき思ってたよ!
  どうしてわかったの?!
臣)……いや、俺が思ったから
  言ってみただけ…、///
♡)自分カッコ良かったなーって?!
臣)ちげーよ!w
  さっきも言ったじゃん!
  お前が可愛かったなーって!
♡)…っ
臣)今日のお前、
  ほんとに可愛かったなーって。
♡)……///
臣)まぁお前はいつも可愛いんだけどさ?
♡)////
 
 
どうして今日の臣くんは
こんなに甘々なのかな…?
 
可愛いって言われすぎて…
ほっぺが熱い///
 
 
臣)でも…
  お前も思ってくれてたの?
♡)思ってたよ!
  だって臣くん、すっごくすっごく
  カッコ良かったもん!
臣)…っ
♡)ワインレッド、すごく似合っててね?
  ほんとに王子様みたいだった!!
  あ、間違えた!タキシード仮面だった!
臣)だからそれはやめろ!w
♡)へへっw
  とにかくね?すっごくすっごく
  カッコ良かったんだぁーー♡
臣)そうですか…///
♡)女の人が寄って来ちゃうの
  嫌だけどわかるもんっ
臣)……全部捨てたよ?
♡)え?
臣)もらったカード。
♡)…っ
 
 
いつの間に…
 
 
臣)可愛い子もいたけどーー
♡)…っ
臣)美人もいたけどーー
♡)…っ
臣)巨乳もいたけどーー
♡)!!!
 
 
私がむぅっと振り向きかけたら、
その前にまた臣くんにぎゅってされた。
 
 
臣)でも俺の一番はお前だから。
♡)…っ
臣)一番っていうか、お前じゃなきゃやだ。
  お前以外、無理。ほんと興味ない。
♡)……///
 
 
……その言葉が嬉しくて、
ほっぺがむずむずしちゃう。
 
 
臣)……好きだよ。
♡)////
臣)ほんと、…好き。
♡)////
 
 
臣くんはこんなに私をドキドキさせて
キュンキュンさせて、
一体どうしたいのかな?!///
 
 
♡)私だって…大好きだもん…///
臣)両思いーー♡
♡)////
 
 
嬉しそうにまたぎゅってする臣くんに
キュンキュンが止まらない。
 
 
♡)……ね、臣くん。
臣)ん?
♡)先に上がってもいーい?
臣)ん?のぼせた?
♡)ううん、そうじゃないんだけど…
臣)いいよ?
♡)じゃあ目瞑ってね?
臣)はいはいw
 
 
私が先に上がる時は恥ずかしいから
いつも臣くんには目を瞑っててもらうんだ。
 
 
先にお風呂を出た私は、
そのままお肌のケアをして
髪を乾かして、トリートメントをして。
 
 
やってきた、自分の部屋。
 
そっと開けた、チェストの上から二番目。
 
 
♡)……///
 
 
まだ一回しか着てないそれを、
そっと取り出した。
 
 
だって…
 
だって…
 
 
「臣さんがね、欲しいんだって。」
 
「お前に可愛いのないかな〜ってw」
 
 
昨日、岩ちゃんのお家で言ってたから。
 
新しいの買おうとしてたから。
 
 
やっぱりこういうの、好きなのかな?って。
 
 
♡)////
 
 
着るのはすごく恥ずかしいけど
今日はなんだか臣くんに喜んでほしくて。
 
 
ドキドキドキ…、、
 
着てみたらやっぱり恥ずかしい。
 
 
上にロングカーディガンを羽織って
隠しておこう。
 
 
臣くん…、
喜んでくれますように///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡が先に上がっちゃって、
しばらくのんびりしてから俺も風呂を出た。
 
 
歯を磨いて、髪を乾かして。
 
 
あれ?
♡がいない。
 
って、リビングを見渡したら
ダイニングのテーブルに、バラの花が。
 
 
臣)…っ
 
 
花瓶の花束じゃなくて、俺があげたバラ。
 
その一輪だけが
ガラス器の中に、綺麗に浮いてる。
 
 
さっきソファーであれこれした時に
♡の髪から引き抜いて
テーブルに置いといたんだけど…
 
 
「いっぱいお花もらったって
 私が嬉しいのはこのバラだけなんだから!」
 
 
これ、なんて言うんだっけ?
フローティングフラワーだっけ?
 
 
臣)可愛いことするなぁ…。
 
 
俺のバラだけが特別って
言ってくれてるみたいで
なんだか嬉しくなった。
 
 
臣)♡ーー?
 
 
あ、いた。
 
 
臣)早いね、もう寝んの?
 
 
寝室に来たら、一足先にベッドに入って
ヘッドボードにもたれてる♡。
 
 
♡)まだ寝ないよ?
  だって臣くんとHするんだもん///
臣)…っ///
 
 
そんなストレートに言われると
照れるんですけど…
 
 
臣)何してたの?
♡)タキシード仮面の動画見てた…
臣)!!!
♡)さくちゃんが送ってくれたやつ。
臣)それは消しなさい///
♡)やーだ♡
臣)見るのやめなさい///
♡)やーだ♡
 
 
なんだよその可愛い返事はぁぁ〜〜
 
……ん?
 
なんでこいつカーディガンなんて着てんだ?
珍しい。
 
 
臣)はい、没収。
♡)あんっ
 
 
♡の携帯を取り上げて
サイドテーブルの上に乗せた。
 
 
♡)返してよぉーー
臣)俺とHするんだろ?
♡)…っ、もうするの…?///
臣)また焦らす気か?
♡)そんなんじゃないってば!///
 
 
……あれ?
 
こいつ今日、ロングワンピじゃないの?
 
タオルケットの中で触れる素足が…
 
ん…?ん…?
 
んんん?!
 
何これショーパン?
 
よくわかんねぇけどすげぇ短いの履いてる!
なんだこれ。
 
 
♡)何してるのーー///
臣)探りを入れてる。
♡)なぁにそれ!w
 
 
すり寄りながら
♡の素肌の範囲を確認してる俺から、
♡は笑いながら逃げた。
 
 
臣)こら!逃げんな!
♡)だって臣くんが不審な動きするんだもん。
臣)いや、だって。
  お前今日何着てんの?
♡)…っ
臣)いつものナイトウェアじゃなくない?
 
 
だって気持ちいい太ももが
タオルケットの中で丸出しになってたもん。
 
 
臣)ピケのショーパン?
♡)ううん…?
臣)え、じゃあ何?
 
 
他にそんな太もも出るようなの
持ってたっけ??
 
 
♡)ひみつ///
臣)ええっ!!
 
 
めちゃくちゃ気になるじゃん!!
 
 
♡)さ、もう一回タキシード仮面
  見ようっと///
臣)こら!w
♡)あ、さくちゃんから
  今日の写真いっぱい来てるーー
臣)おお!仕事はえーなw
♡)グループLINEのアルバムに
  入れてくれてるよ♡
臣)一緒に見よ見よ♡
♡)うん♡
 
 
二人仲良く寄り添って、
小さな画面を一緒に覗き込んだ。
 
 
♡)はぁ、凪ちゃん本当に綺麗だったよねぇ♡
臣)うん!素晴らしかった!
♡)賢司くんもカッコ良かった!
臣)うん、過去イチ!
 
 
写真は挙式から披露宴へ。
 
 
臣)そういえばさぁ、
  凪ちゃんがモテてたよ。
♡)え?
臣)結婚してショック受けてる男たちがいた。
♡)今日の参列者に?
臣)うん。
♡)じゃあその人は
  自分の好きな人の結婚式を
  見届けることになったんだね…。
臣)……そう言われると切ねぇな。
♡)うん。
 
 
順に見ていくと…、写真は二次会へ。
 
 
♡臣)ああっ!///
 
 
ゆっくりスライドしてたら
とんでもない写真が出てきた!!
 
 
臣)なんじゃこりゃ!///
♡)あわわわ///
 
 
庭で俺たちがキスしてる写真。
 
 
♡)ど、どうしよう///
臣)いや、顔は見えてないじゃん?///
♡)そうだけど…///
 
 
逆光になってるから
キスしてるシルエットだけなんだけど…
まさか見られてたとは…///
 
 
さ『♡と臣くんのキスシーン、
  ジャケ写みたいでしょ✌️』
賢『お前らちゃっかり隠れて
  イチャついてたのかよ!w』
凪『本当にジャケ写みたい!綺麗!💕✨』
 
 
臣)みんなレス早ぇな…w
♡)ほんとだ!w
 
 
凪『タキシード仮面の動画もありがとう🎥笑』
賢『永久保存版にしとくわ✌️』
臣『今すぐ消してください🙇‍♂️』
さ『次飲む時、結婚式の動画と一緒に
  上映会しよw』
♡『しようしよう😆』
 
 
臣)こら!しようしようじゃねぇわ!w
♡)あはははw
 
 
……あ。
 
♡が笑った拍子に、
タオルケットの中でまた触れた、素足の感触。
 
 
臣)……。
 
 
う〜〜〜〜ん…。
 
 
♡)あ、この写真で最後だーー。
 
 
♡は最後まで見終えると
携帯をサイドテーブルに戻した。
 
 
♡)はぁ、ほんとに楽しかったねー♡
臣)……。
♡)ん?
臣)あのさぁ。
 
 
すりすり…。
 
うん、やっぱり素肌面積がハンパない!
なんだこれは!
 
 
臣)さっきから気持ちいいこの太もも、何?
♡)…っ
臣)マジで何履いてんの?
  ピケじゃないの?
♡)違うってば…///
臣)じゃあ何?
♡)……///
 
 
なんで黙る?
 
……さわさわさわ。
 
 
♡)触らないでー!///
  くすぐったい!
臣)そりゃ触るよ!
  こんだけ気持ちいいんだから!
♡)あ、やっ、ダメ///
臣)…っ
 
 
太ももを撫でてた手を
上に上にずらしていったら、
逃げられた。
 
 
……マジで何履いてんだ?
この中どうなってんだ?
 
 
臣)まさかノーパン?
♡)それ変態でしょ!///
臣)変態でもいいよ?
  お前ならなんでも大歓迎。
♡)ノーパンはありえないでしょ!
  何言ってるの!ばか///
 
 
もう気になって気になって
仕方ないんですけど。
 
ガバッと襲いかかっていいっすか?
 
 
♡)なんかエッチな目してる…///
臣)……当たり。
♡)…っ///
 
 
あ。
タオルケットをグイグイ手繰り寄せて
首下まで覆っちゃった。
 
 
臣)なんでそんな隠すの。
♡)……気になる…?
臣)うん。
 
 
隠されたら余計気になるんです、男は!
 
 
♡)……確かめて…みる…?
臣)え、…うん…、///
 
 
何その感じ。
なんかドキドキしちゃうじゃん///
 
 
♡)いいよ…?///
臣)…っ
 
 
え、なんかすげぇ興奮してきた。
何これ。
 
 
♡)あ、やっぱりダメ///
臣)は??
♡)恥ずかしくなってきちゃった///
臣)…っ
 
 
な、なんだこの焦らしプレイは!
俺をドキドキさせる作戦か?!
 
もうとっくにドキドキしてるぞ俺は!!
 
 
♡)ダメだってば///
臣)なんでだよ!
 
 
脱がそうとした俺の手をキュッと掴んで
止めようとする♡。
 
 
臣)…っ
 
 
あれ…?
 
………もしかして。
 
 
もしかしてもしかして!!!
 
 
ピンときた俺の予想が…
もし当たってるなら、ヤバイんだけど…
 
 
臣)////
♡)なんでニヤニヤしてるの?!///
臣)いや、だって…、
 
 
ほんとにそうかな…?
 
 
臣)脱がせていい…?
♡)ダメ///
 
 
頑なにガードして
カーディガンの襟元を
キュッと合わせた♡の手の隙間から見えたのは
見覚えのある、白いレース。
 
 
臣)////
 
 
……どうしよう。
 
 
めっちゃ嬉しくて一気にテンション上がって
慌てて口元を押さえたけど
このニヤニヤは、隠しきれない。
 
 
臣)はぁぁぁぁ……///
 
 
思わず♡をぎゅっと抱きしめた。
 
なんかもう、そうせずにはいられなくて。
 
 
♡)どうしたの…?///
 
 
それはこっちのセリフです。
 
 
なんでそんな出血大サービス
してくれちゃってるんですか///
 
 
臣)……もう興奮してヤバいんだけど…///
♡)ええ?!
 
 
せっかく2回目は
ゆっくり優しく、って思ってたのに…
 
もうそれどころじゃなくなっちゃいそうに
熱くなってきた。
 
 
臣)♡ーー、///
♡)なぁに…?
臣)……ほんと可愛い///
♡)……///
 
 
下着が、じゃなくて…
 
これを俺のために自分から着てくれたお前が。
 
可愛くて仕方ないよ。
 
 
臣)……大好…
♡)臣くん、大好き///
臣)…っ///
 
 
俺が言う前に、先に言われて
ふわっと抱きついてきた、柔らかい身体。
 
はだけた胸元を飾る、白いレース。
 
 
………ああ。
 
 
長い長い一日は
結局俺が♡にメロメロにされて、
終わるみたい。
 
 
…もういいよ。
 
……それでいいから。
 
 
もう待てない。
 
 
今夜はお前の甘い甘いぬくもりに…
とことんたっぷり、溺れさせて…。
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. (。・д・。)/ より:

    キャーーー!まさか自分からあの下着着るなんて!どんどんエロくなってるよ~w焦らされ臣くん可愛い

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