【98】おうちのお風呂

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明日が楽しみすぎて
シャワーを浴びながら
思わず鼻歌がこぼれる。

るんるん♪


何着て行こっかなー♡

オシャレしたいけど
色々歩き回るから
歩きやすい靴の方がいいし…

上着はどうしよっかな…
夜とか少し寒いかな??

あ、髪型どうしよう!!
あの服ならアップにした方が合うし…
あの服ならおろした方が…

あ!バッグはどうしよう!!



臣)おい、まだー?

♡)きゃあ!!!!


磨りガラスの向こうに、臣くんの影。


臣)長くね?

♡)ちょ、ちょっと待って!!
  今、入るから!!

臣)……


慌てて湯船に身体を沈める。


♡)どうぞ!!


ガラガラ…ッ


臣)……


入ってくるなり、
呆れた目で私を見下ろす臣くん。


臣)おい。
♡)はい!!
臣)そんな浸かってたら
  俺入る前にのぼせんぞ。
♡)え!!///


顔の半分まで浸かってたけど…

仕方なく、顔は全部出した。


♡)……//


この入浴剤、ミルク色だし…
大丈夫だよね?

見えないよね??


臣)なんかいい匂いする。
♡)え?
臣)入浴剤とは違う匂い。
♡)あ、トリートメントかな?
  そこのオレンジのやつー♡
臣)あ、新しい。
♡)使ってもいいよー♡
臣)じゃあ借りるわ。
♡)どうぞー♡


シャーーーーーッ


シャワーの水音に混じって
臣くんの鼻歌が聞こえる。


臣くんも私と同じ…

明日の旅行、楽しみなのかな?


♡)……//


えへへ♡嬉しい♡



でも…


私はそれを耳で確認するだけで
臣くんが普通にシャワー浴びてるところなんて
恥ずかしくて見れないから…

壁に顔を向けて
ただ、その鼻歌を聞いてる。


♡)あ、そうだ!
  臣くん明日、何着るのー?
臣)あー??
♡)明日…

キュッ。


臣)シャワーで聞こえない。
  なに?


シャワーを止めた音と、
急に耳元に近付いた…臣くんの声。


思わず振り向くと

髪を濡らした臣くんの顔が
目の前にあって…


♡)わ、ごめん!なんでもない!///
臣)なんだよ、変な奴w


そう言って臣くんはまた
シャワーをひねった。



シャーーーーーッ



♡)////



なんか…
エッチだったよぉ~~//

濡れてる髪って…ずるい…


ドキドキドキ…///



壁を見つめながら
しばらく一人でドキドキしてると…


キュッ。


また止まった、シャワーの音。


臣)入っていい?


ドキッ…


♡)は、はい!!///


そう言って臣くんが
中に入ると…


ザーーーーーー


流れていく、ミルク色のお湯。


♡)わ!わ!お湯もったいない!!
臣)しょーがねーだろw
♡)わー!臣くんのばかー!//
臣)なんでだよっ!w
♡)……//
臣)遠いんですけど。
♡)えっ…
臣)お前はよくこの狭い風呂で
  そんな逃げれんなw
♡)え、え、


後ろから肩を掴まれて…


臣)早く。
♡)わ!わ!


小さな抵抗はむなしく、
後ろから大きな腕に…包み込まれた。


♡)……///
臣)この間一緒に入ったのに
  なんでまたそんな反応?w
♡)///


だって…
  

♡)この間は泡がいっぱいあったもん…///
臣)見てねぇから安心しろw
♡)はい…//
臣)でもあれだなー


臣くんの指先が、お湯の中を泳いだ。


臣)うちの風呂、広めだと思ってたけど…
  二人で入ると丁度いいなー
♡)え??
臣)そんなことない?
♡)この間と比べると…
  逃げ場がなくて…困ってます…//
臣)スイートと比べんなし!w
♡)……//
臣)つーかなんで逃げること前提なんだよw
♡)だって…
臣)大人しくここにいろっつーの。
♡)わ、わ//


私を抱き締める力が、ぎゅっと強くなった。


♡)ドキドキ…//
臣)ぷっ、何それww
♡)……//


ドキドキは…ドキドキだもん…//


臣)なぁ。


少しエコーがかかる、臣くんの低い声。


臣)チューしたいんだけど。
♡)……


……え!??


臣)こっち向けよ。
♡)…っ///


甘い囁き声にそそのかされるように
ゆっくり後ろを振り向くと…


強引な指先に
グイッと顎を引き寄せられて、


♡)んんっ//


濡れた唇が、重なった。




♡)ん、はぁ…っ//


お風呂の湿度が…
キスの湿度も高めていく。



離れようとすれば…



臣)まだ。
♡)えっ//…んっ//

臣)もっと。
♡)んん、…っ//


それを許してくれない唇に
また、襲われる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



♡)ん、…お…み…っく…っ//
臣)…っ


喋る隙さえ与えないほど
キスに夢中になって…



♡)…ん…ぅっ//


やっと唇が離れた頃には



♡)ばか…///


真っ赤な顔をして口を尖がらせた♡が
ぷいっと前を向いた。


臣)……ww


ああ、きっと俺、今…
悪い顔してるんだろな。


だって…

♡が可愛すぎるから。


臣)♡…?


後ろからチュッと口付けた小さな耳は
赤く染まっていて…


臣)のぼせた?w


わざと意地悪に聞けば


♡)違うもんっ///


可愛く俯いた。



ああ…
もっと苛めたくなる。


臣)♡…?


わかってる…


のぼせたのは
お風呂じゃなくて…キスに、だろ?

だからこんな
耳まで赤くして…


♡)えっ!!
臣)……
♡)ちょっと!///
臣)え?
♡)い、今、触ったでしょ!//


あっさり捕まった、俺の手。


臣)いいじゃん、ちょっとくらい。
♡)だめー!!//
臣)けち。
♡)けちじゃないもん!
臣)さっきはあんなに
  くっついてきたくせに…
♡)…っ///


こんな可愛いのに…
触れないとか、無理。


臣)……
♡)ちょっと!ダメだってば!//
臣)いいだろ!触らせろ!!
♡)やだぁっ!///
臣)だぁっ!暴れんな!
♡)わっ!!


俺は膝の間に、♡を閉じ込めた。


臣)……
♡)////


ほんとに…触りたい。

お願い。


臣)ちょっとでいいから…触らして…
♡)……
臣)ください。
♡)……//
臣)……
♡)ほんとにちょっとだからね//
臣)うん。


恥ずかしそうに
少しガードを緩めてくれたのも
すごく可愛くて…


俺はその隙に、♡の胸に手を伸ばす。


臣)……//


あ~やべ~~~
めっちゃ柔らけ~~~


なんなんだこの破壊力は…


ほんとやべーーー
あ~~~


♡)まだですか?//
臣)もうちょっと。


まだ一瞬しか触ってないだろが。


♡)……まだ?//
臣)まだ。


全然足りません。


♡)やぁんっ//
臣)なに!!
♡)やだっ!//
臣)変な触り方してねーだろ!
♡)く、くすぐったかった//
臣)エロい声出すな!///
♡)ごめんなさい…//
  …って、
  なんで私が怒られてるのー!!!
臣)あはははww
  だよな?すいませんww
♡)もう!!//


と、謝ってはみたものの…

もう吸い付くように離れられない、
俺の手。


あ~~
つーかヤバい…


「やぁんっ//」


さっきの声で、完全にスイッチ入った…


臣)……


あ~~もっと触りたい…
どうしよ……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡)臣…くん…//
臣)んーー?

♡)あの…
臣)?

♡)えっと…//
臣)……


ど、どうしよう…


臣)なに。
♡)……//


私は顔を隠して背を向けたまま
小さく打ち明けた。


♡)…当たって…るんだけど…///


そう言うと


臣)指摘されるとさすがに俺も
  恥ずかしいんですけど///


臣くんが後ろから私の肩に
小さく顔を埋めた。


♡)だって!///


私だって恥ずかしいもんっ!//


臣)何、責任取ってくれんの?
♡)え?!!


臣くんがこっちを向いた。


臣)コレ、完全にお前のせいだし。
♡)え、え、え…

臣)もういい?
♡)え???


いいって…何が??


臣)シよ?
♡)え!!!


い、今なんて…


♡)ちょ、ちょっと待って!//
臣)なに。


動き始めた臣くんの手を
必死に止めた。


♡)え、え、意味がわかんない…
臣)なんでだよ。

♡)え??
臣)Hしよっつってんの!

♡)え!!ここで?!
臣)そ。


ええええ!!!


♡)ど、どうやって??
臣)どうやってって…


臣くん、何言ってるの…?


♡)ここお風呂だよ??
臣)そうですけど?

♡)出来ないでしょ!!
臣)いや、全然出来っけど…

♡)え!!!
臣)え…?


そう…なの…?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡)そ、そんなハードル高いの
  私、無理!!////


♡がパニックになってる。


臣)ハードル高いってなんだよw
♡)や、やだっ//


テンパっちゃって…
可愛いーーー♡


臣)大丈夫だって、ほら…、力抜け。
♡)え!!!

臣)んーー♡
♡)やぁっ///ちょ…っ///


ああ…きもちーー……


♡)きゃあ!//
臣)え?

♡)ど、どこ触ってるのー!///
臣)どこって…

♡)信じらんない!!エッチ!!!///
臣)いや、だからHをしようと…

♡)やだぁーー!///
臣)え……


まだ合意じゃなかったんすか…?


♡)こんなエッチなことするなら
  もう一緒にお風呂入らないからっ!
  ばかー!!///

臣)えっ!!!


♡がまた顔を半分まで隠して
真っ赤になって怒ってる。


ど、どうしよ…
……やりすぎた?


臣)ごめんなさい。
♡)やっ!

臣)もうしません。
♡)嘘だもん。

臣)え!!


バレてるし!!


臣)絶対しません。
♡)……

臣)だからまた入ってください…
♡)……

臣)ごーめんて!
♡)……//

臣)な?
♡)……わかったよ//


やっと出たお許し。


♡)もう先あがってもいーい?//
臣)……いーよ?


まぁ今日は初回だし…


♡)絶対見ないでね?
臣)はい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣くんが反対側を見てくれてるうちに
逃げるようにお風呂から上がって
バスタオルに身を包んだ。


♡)はぁ…//


髪を拭いて
バスタオルを身体に巻くと、


臣)出ていい?


中から響く、臣くんの声。


♡)いいよ?


ガラガラッ


お風呂のドアが開くのと同時に
洗面所を出て行こうとすると


♡)きゃっ!


後ろから腕を掴まれて…


♡)え?
臣)待って待って。
♡)なに?
臣)よいしょっと。


急に浮き上がった身体。


♡)きゃあっ//
  ちょ、ちょっとぉ!
臣)んー??


バスタオルを腰に巻いてるだけの
熱い身体に、

お姫様抱っこされてる。


♡)何するのっ!!///
臣)何って…
♡)どこ行くのー!///
臣)風呂じゃなきゃいーんでしょ??
♡)え???
臣)はい。


ドサッ。


♡)え、え、え…


おろされたのは、ベッドの上。


臣)バスタオル一枚とか
  脱がしやすくていいなー♡


私に跨ってきた臣くんが
ニヤッと笑った。


♡)え、ちょっと!!///
臣)なに。

♡)ま、待って、髪も乾かしてないし…
臣)濡れてんのがまたエロいよね~♡

♡)風邪ひいちゃうよ!!
臣)終わったら乾かせばいいじゃん。

♡)だめ!//
臣)なんで?


だって…///


♡)Hの後って…
  動けなくなっちゃうもん…//
臣)ぶはははww
  わかったわかった、
  そんな激しくしねぇからw
♡)嘘だもん!//
臣)え?
♡)臣くんが激しくない時なんて
  ないもん…!//
臣)え…//
♡)だからダメー!//
臣)わかった!優しくすっから!!
♡)や!
臣)絶対優しくすっから!
♡)……//


臣くんの熱い手が、私の頬に触れた。


臣)つーかもう…我慢の限界なんですけど…
♡)え…っ//


近付いてきた唇が、目の前で呟いた。


臣)これ以上、無理…
♡)////




ーendー

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  1. マイコ より:

    ドS臣様ですから(❁´ω`❁)

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