明日が楽しみすぎて
シャワーを浴びながら
思わず鼻歌がこぼれる。
るんるん♪
何着て行こっかなー♡
オシャレしたいけど
色々歩き回るから
歩きやすい靴の方がいいし…
上着はどうしよっかな…
夜とか少し寒いかな??
あ、髪型どうしよう!!
あの服ならアップにした方が合うし…
あの服ならおろした方が…
あ!バッグはどうしよう!!
臣)おい、まだー?
♡)きゃあ!!!!
磨りガラスの向こうに、臣くんの影。
臣)長くね?
♡)ちょ、ちょっと待って!!
今、入るから!!
臣)……
慌てて湯船に身体を沈める。
♡)どうぞ!!
ガラガラ…ッ
臣)……
入ってくるなり、
呆れた目で私を見下ろす臣くん。
臣)おい。
♡)はい!!
臣)そんな浸かってたら
俺入る前にのぼせんぞ。
♡)え!!///
顔の半分まで浸かってたけど…
仕方なく、顔は全部出した。
♡)……//
この入浴剤、ミルク色だし…
大丈夫だよね?
見えないよね??
臣)なんかいい匂いする。
♡)え?
臣)入浴剤とは違う匂い。
♡)あ、トリートメントかな?
そこのオレンジのやつー♡
臣)あ、新しい。
♡)使ってもいいよー♡
臣)じゃあ借りるわ。
♡)どうぞー♡
シャーーーーーッ
シャワーの水音に混じって
臣くんの鼻歌が聞こえる。
臣くんも私と同じ…
明日の旅行、楽しみなのかな?
♡)……//
えへへ♡嬉しい♡
でも…
私はそれを耳で確認するだけで
臣くんが普通にシャワー浴びてるところなんて
恥ずかしくて見れないから…
壁に顔を向けて
ただ、その鼻歌を聞いてる。
♡)あ、そうだ!
臣くん明日、何着るのー?
臣)あー??
♡)明日…
キュッ。
臣)シャワーで聞こえない。
なに?
シャワーを止めた音と、
急に耳元に近付いた…臣くんの声。
思わず振り向くと
髪を濡らした臣くんの顔が
目の前にあって…
♡)わ、ごめん!なんでもない!///
臣)なんだよ、変な奴w
そう言って臣くんはまた
シャワーをひねった。
シャーーーーーッ
♡)////
なんか…
エッチだったよぉ~~//
濡れてる髪って…ずるい…
ドキドキドキ…///
壁を見つめながら
しばらく一人でドキドキしてると…
キュッ。
また止まった、シャワーの音。
臣)入っていい?
ドキッ…
♡)は、はい!!///
そう言って臣くんが
中に入ると…
ザーーーーーー
流れていく、ミルク色のお湯。
♡)わ!わ!お湯もったいない!!
臣)しょーがねーだろw
♡)わー!臣くんのばかー!//
臣)なんでだよっ!w
♡)……//
臣)遠いんですけど。
♡)えっ…
臣)お前はよくこの狭い風呂で
そんな逃げれんなw
♡)え、え、
後ろから肩を掴まれて…
臣)早く。
♡)わ!わ!
小さな抵抗はむなしく、
後ろから大きな腕に…包み込まれた。
♡)……///
臣)この間一緒に入ったのに
なんでまたそんな反応?w
♡)///
だって…
♡)この間は泡がいっぱいあったもん…///
臣)見てねぇから安心しろw
♡)はい…//
臣)でもあれだなー
臣くんの指先が、お湯の中を泳いだ。
臣)うちの風呂、広めだと思ってたけど…
二人で入ると丁度いいなー
♡)え??
臣)そんなことない?
♡)この間と比べると…
逃げ場がなくて…困ってます…//
臣)スイートと比べんなし!w
♡)……//
臣)つーかなんで逃げること前提なんだよw
♡)だって…
臣)大人しくここにいろっつーの。
♡)わ、わ//
私を抱き締める力が、ぎゅっと強くなった。
♡)ドキドキ…//
臣)ぷっ、何それww
♡)……//
ドキドキは…ドキドキだもん…//
臣)なぁ。
少しエコーがかかる、臣くんの低い声。
臣)チューしたいんだけど。
♡)……
……え!??
臣)こっち向けよ。
♡)…っ///
甘い囁き声にそそのかされるように
ゆっくり後ろを振り向くと…
強引な指先に
グイッと顎を引き寄せられて、
♡)んんっ//
濡れた唇が、重なった。
♡)ん、はぁ…っ//
お風呂の湿度が…
キスの湿度も高めていく。
離れようとすれば…
臣)まだ。
♡)えっ//…んっ//
臣)もっと。
♡)んん、…っ//
それを許してくれない唇に
また、襲われる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)ん、…お…み…っく…っ//
臣)…っ
喋る隙さえ与えないほど
キスに夢中になって…
♡)…ん…ぅっ//
やっと唇が離れた頃には
♡)ばか…///
真っ赤な顔をして口を尖がらせた♡が
ぷいっと前を向いた。
臣)……ww
ああ、きっと俺、今…
悪い顔してるんだろな。
だって…
♡が可愛すぎるから。
臣)♡…?
後ろからチュッと口付けた小さな耳は
赤く染まっていて…
臣)のぼせた?w
わざと意地悪に聞けば
♡)違うもんっ///
可愛く俯いた。
ああ…
もっと苛めたくなる。
臣)♡…?
わかってる…
のぼせたのは
お風呂じゃなくて…キスに、だろ?
だからこんな
耳まで赤くして…
♡)えっ!!
臣)……
♡)ちょっと!///
臣)え?
♡)い、今、触ったでしょ!//
あっさり捕まった、俺の手。
臣)いいじゃん、ちょっとくらい。
♡)だめー!!//
臣)けち。
♡)けちじゃないもん!
臣)さっきはあんなに
くっついてきたくせに…
♡)…っ///
こんな可愛いのに…
触れないとか、無理。
臣)……
♡)ちょっと!ダメだってば!//
臣)いいだろ!触らせろ!!
♡)やだぁっ!///
臣)だぁっ!暴れんな!
♡)わっ!!
俺は膝の間に、♡を閉じ込めた。
臣)……
♡)////
ほんとに…触りたい。
お願い。
臣)ちょっとでいいから…触らして…
♡)……
臣)ください。
♡)……//
臣)……
♡)ほんとにちょっとだからね//
臣)うん。
恥ずかしそうに
少しガードを緩めてくれたのも
すごく可愛くて…
俺はその隙に、♡の胸に手を伸ばす。
臣)……//
あ~やべ~~~
めっちゃ柔らけ~~~
なんなんだこの破壊力は…
ほんとやべーーー
あ~~~
♡)まだですか?//
臣)もうちょっと。
まだ一瞬しか触ってないだろが。
♡)……まだ?//
臣)まだ。
全然足りません。
♡)やぁんっ//
臣)なに!!
♡)やだっ!//
臣)変な触り方してねーだろ!
♡)く、くすぐったかった//
臣)エロい声出すな!///
♡)ごめんなさい…//
…って、
なんで私が怒られてるのー!!!
臣)あはははww
だよな?すいませんww
♡)もう!!//
と、謝ってはみたものの…
もう吸い付くように離れられない、
俺の手。
あ~~
つーかヤバい…
「やぁんっ//」
さっきの声で、完全にスイッチ入った…
臣)……
あ~~もっと触りたい…
どうしよ……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)臣…くん…//
臣)んーー?
♡)あの…
臣)?
♡)えっと…//
臣)……
ど、どうしよう…
臣)なに。
♡)……//
私は顔を隠して背を向けたまま
小さく打ち明けた。
♡)…当たって…るんだけど…///
そう言うと
臣)指摘されるとさすがに俺も
恥ずかしいんですけど///
臣くんが後ろから私の肩に
小さく顔を埋めた。
♡)だって!///
私だって恥ずかしいもんっ!//
臣)何、責任取ってくれんの?
♡)え?!!
臣くんがこっちを向いた。
臣)コレ、完全にお前のせいだし。
♡)え、え、え…
臣)もういい?
♡)え???
いいって…何が??
臣)シよ?
♡)え!!!
い、今なんて…
♡)ちょ、ちょっと待って!//
臣)なに。
動き始めた臣くんの手を
必死に止めた。
♡)え、え、意味がわかんない…
臣)なんでだよ。
♡)え??
臣)Hしよっつってんの!
♡)え!!ここで?!
臣)そ。
ええええ!!!
♡)ど、どうやって??
臣)どうやってって…
臣くん、何言ってるの…?
♡)ここお風呂だよ??
臣)そうですけど?
♡)出来ないでしょ!!
臣)いや、全然出来っけど…
♡)え!!!
臣)え…?
そう…なの…?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)そ、そんなハードル高いの
私、無理!!////
♡がパニックになってる。
臣)ハードル高いってなんだよw
♡)や、やだっ//
テンパっちゃって…
可愛いーーー♡
臣)大丈夫だって、ほら…、力抜け。
♡)え!!!
臣)んーー♡
♡)やぁっ///ちょ…っ///
ああ…きもちーー……
♡)きゃあ!//
臣)え?
♡)ど、どこ触ってるのー!///
臣)どこって…
♡)信じらんない!!エッチ!!!///
臣)いや、だからHをしようと…
♡)やだぁーー!///
臣)え……
まだ合意じゃなかったんすか…?
♡)こんなエッチなことするなら
もう一緒にお風呂入らないからっ!
ばかー!!///
臣)えっ!!!
♡がまた顔を半分まで隠して
真っ赤になって怒ってる。
ど、どうしよ…
……やりすぎた?
臣)ごめんなさい。
♡)やっ!
臣)もうしません。
♡)嘘だもん。
臣)え!!
バレてるし!!
臣)絶対しません。
♡)……
臣)だからまた入ってください…
♡)……
臣)ごーめんて!
♡)……//
臣)な?
♡)……わかったよ//
やっと出たお許し。
♡)もう先あがってもいーい?//
臣)……いーよ?
まぁ今日は初回だし…
♡)絶対見ないでね?
臣)はい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんが反対側を見てくれてるうちに
逃げるようにお風呂から上がって
バスタオルに身を包んだ。
♡)はぁ…//
髪を拭いて
バスタオルを身体に巻くと、
臣)出ていい?
中から響く、臣くんの声。
♡)いいよ?
ガラガラッ
お風呂のドアが開くのと同時に
洗面所を出て行こうとすると
♡)きゃっ!
後ろから腕を掴まれて…
♡)え?
臣)待って待って。
♡)なに?
臣)よいしょっと。
急に浮き上がった身体。
♡)きゃあっ//
ちょ、ちょっとぉ!
臣)んー??
バスタオルを腰に巻いてるだけの
熱い身体に、
お姫様抱っこされてる。
♡)何するのっ!!///
臣)何って…
♡)どこ行くのー!///
臣)風呂じゃなきゃいーんでしょ??
♡)え???
臣)はい。
ドサッ。
♡)え、え、え…
おろされたのは、ベッドの上。
臣)バスタオル一枚とか
脱がしやすくていいなー♡
私に跨ってきた臣くんが
ニヤッと笑った。
♡)え、ちょっと!!///
臣)なに。
♡)ま、待って、髪も乾かしてないし…
臣)濡れてんのがまたエロいよね~♡
♡)風邪ひいちゃうよ!!
臣)終わったら乾かせばいいじゃん。
♡)だめ!//
臣)なんで?
だって…///
♡)Hの後って…
動けなくなっちゃうもん…//
臣)ぶはははww
わかったわかった、
そんな激しくしねぇからw
♡)嘘だもん!//
臣)え?
♡)臣くんが激しくない時なんて
ないもん…!//
臣)え…//
♡)だからダメー!//
臣)わかった!優しくすっから!!
♡)や!
臣)絶対優しくすっから!
♡)……//
臣くんの熱い手が、私の頬に触れた。
臣)つーかもう…我慢の限界なんですけど…
♡)え…っ//
近付いてきた唇が、目の前で呟いた。
臣)これ以上、無理…
♡)////
ーendー
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ドS臣様ですから(❁´ω`❁)