[359]抱いていい?(Jさん&MちゃんSide)

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お風呂から上がったJさんに
あったかいコーヒーを出したら
「ありがとう」って優しく笑ってくれて…
 
その笑顔を見ただけで、
また泣きそうになった。
 
 
M)あの…っ、
  私のせいで本当にすみませんでした…。
J)Mちゃんが謝ることなんて
  何ひとつないでしょ。
M)だ…って…
J)俺の方こそ勝手にこんなとこまで来て…
  迷惑かけてごめんねw
  一昨日は時間も時間だったから…心配で。
M)…っ
 
 
どうしてJさんはこんなに優しいの?
 
本当なら…
勝手にいなくなって
携帯の電源まで切りやがって
ふざけんじゃねー!とか言われても
いいくらいなのに…。
 
 
J)あの子にはちゃんと話して
  わかってもらったから。
M)…っ
J)ごめんね、突然。驚いたよね。
M)……。
 
 
驚いたし、ショックだった。
 
でも私はそんなことを言える立場じゃない。
彼女でもなんでもないんだから。
 
 
M)私なら大丈夫です…っ
  ご心配おかけして、すみませんでした。
J)……。
M)Jさん、もしかして今日寝てないですか?
  私のせいですみません。
  良かったらベッド使ってください。
  って言っても…
  Jさんのおうちみたいな
  大きなベッドじゃないんで
  狭いと思いますけど…
  てゆーか嫌ですよね、私のベッドなんて!
  こんな汚れた場所に
  Jさん寝かせられないんで
  やっぱりもう帰ってください。
J)汚れた場所って何?w
M)…っ
 
 
何人の男を連れ込んだかわからない。
こんな部屋に、来て欲しくなかった。
 
 
M)ご想像の通りですw
  私なんて汚れた女なんで。
  ちゃんとした恋愛したいなんて
  今更すぎましたよね、馬鹿みたいw
J)Mちゃん?
M)付き合ってもらって
  ありがとうございました!
  でももう大丈夫ですから!
 
 
私、何言ってるんだろう。
 
 
M)もうやめます。
  Jさんも私なんかほっといて
  もう好きにしてください。
  お世話になりましたw
 
 
もう嫌なの、こんな自分が。
 
 
J)Mちゃん?
M)どうもありがとうございました!
J)Mちゃん!
M)…っ
J)なんで泣きそうな顔してるの。
M)どこがですかぁ?w
  泣きそうな顔なんてしてませんよ、私。
  笑ってるじゃないですかw
J)Mちゃん。
M)…っ
 
 
……そんな目で、見ないで…。
 
 
J)急にどうしたの?
M)…っ、別に急とかじゃないですよぉ?w
  もういいんです。
J)何が?
M)私、Jさんとちょっと
  遊んでみたかっただけですw
  もう満足したんで大丈夫です。
  Jさんも疲れましたよね〜〜
  私みたいな女の相手するの。
  本当にありがとうございました。
J)何言ってんの?
M)何って…言葉の通りですよぉ?w
  Jさんみたいな素敵な人と
  遊んでもらえて、ラッキーでした♡
  どうもありがとうございましたー♡
J)Mちゃん!
M)…っ
 
 
Jさんは私を力強く抱き寄せて、
宥めるように優しく頭を撫でた。
 
 
J)思ってないことばっかり
  言わなくていいから。
M)…っ
 
 
なん…で…
 
 
M)思ってますよぉ…?
  全部私の本心ですもんw
J)あー、もういいよ、喋んなくて。
  一回落ち着きな。
M)…っ
 
 
ぐちゃぐちゃの私の心の中を
見透かすようにそう言って…
 
Jさんはずっと優しく私の頭を撫でてくれた。
 
 
M)……。
 
 
あたたかい、腕の中。
……安心する。
 
本当はずっと、甘えてたい。
この腕の中で、ずっと…。
 
 
でももう、しんどいの。
好きになりすぎて…、苦しいの。
 
 
J)落ち着いた…?
M)……。
 
 
Jさんは心配そうに私の顔を覗いてきた。
 
 
M)別に…ずっと…落ち着いてます。
 
 
相変わらず可愛くないことしか
言えない私。
ほんと嫌になる。
 
 
J)ああ、良かった。
M)え…?
J)今度は表情が一致してるから。
M)……。
J)さっきは無理して笑ってたでしょ。
M)…っ
 
 
だって…
もう自分でもわからないんだもん。
 
いろんな気持ちがごちゃ混ぜで…
 
 
J)よーし、じゃあ!
M)えっ…
J)全部吐き出してごらん。
M)え??
J)思ってること、全部。
  なんも遠慮しなくていいから。
  全部全部言ってみな。
M)なん…ですか、それ…。
J)なんでもいいから!
  考えなくていいから!
  順番も内容もバラバラでいいから。
  とにかく全部吐き出してみな。
M)…っ
 
 
何それ、変なの…。
 
 
M)Jさん、スウェット全然似合ってません。
J)ぶっw
  それから?
M)似合ってなくて変なの!!
J)うんうんw
M)そんなのJさんに着せたくなかった…。
J)うん。
M)Jさんだって少しくらい
  嫌がってくださいよ!!
J)うんw
M)私ばっかり、馬鹿みたい!!
J)何が?
M)私ばっかり…っ
J)全部吐き出していいよ。
M)なんなんですか、一昨日の美女は!!
J)うん。
M)Jさんどうせああいう美女とばっかり
  遊んでたんだ!!
J)うん。
M)あんな綺麗でスタイルが良くて…
  モデルやってるような人…っ
J)うん。
M)あんな美女とばっかり遊んでて
  よく私なんか相手にできましたね!
J)うん。
M)信じられない!
J)うん。
 
 
Jさんは相槌を打つだけで、
何も言わない。
 
否定も肯定もしない。
 
 
J)もっと全部言っていいよ。
  全部出しちゃいなよ。
M)…っ
 
 
そう言われて、私は止まらなくて。
 
 
M)Jさんは美女とばっかり遊んでたから
  ちんちくりんの私が
  物珍しかっただけですよね!
J)うん。
M)自分の家には女の人連れてこないって
  言ってたのに…嘘つき…。
J)うん。
M)私みたいな女騙すのなんて
  チョロいですよね!
  からかって面白がって
  いい暇つぶしですよね!
J)うん。
M)飽きたなら飽きたって言ってください!
J)うん。
M)大体そもそも、私が今更
  普通の恋愛するなんて無理な話ですよ、
  馬鹿馬鹿しい。
J)うん。
M)どれだけ遊んできたか知ってます?
  知ったら誰だってドン引きですよ!
J)うん。
M)この家にだって何人来たか。
  そんなことJさんは
  どうでもいいんでしょうけど!
J)うん。
 
 
相変わらずJさんは相槌を打つだけで…
私一人がしゃべり続けて、馬鹿みたい。
 
 
M)私なんていくら頑張ってもポチャ子で…
  ジムに行っても1kgしか減らないし!
J)うん。
M)だからJさんにも愛想尽かされて…
  もう嫌になったならそう言ってください!
J)うん。
M)私がこんな身体だから…っ
 
 
だからもう抱いてくれないんでしょ…?
 
 
M)相槌ばかり打ってないで…
  何か言って…っ!
 
 
泣きながらそう言ったら、
Jさんは思いきりぎゅっと、私を抱きしめた。
 
 
J)言いたいこと、全部言った?
M)…っ
J)もう残ってない?
M)…っ
 
 
わけがわからないまま、
全部言った気がする。
 
思ってることも、思ってないことも。
 
 
J)思ってることも思ってないことも
  色々言ったでしょ。
M)!!!
 
 
どうして…わかるの…
 
 
J)じゃあ順番に話すけど…
M)…っ
J)あの子が俺の家を知ってたのは、
  俺が連れてきたことあるからじゃないよ。
M)え…?
J)俺があのへんのタワマンに住んでるって
  話したことがあって…
  それで一つ一つ張り込んでたんだって。
  前は朝、待ち伏せされてた。
M)…っ
J)それから…
  俺はMちゃんに嘘はついてないし、
  騙そうとも思ってないよ。
  Mちゃんと約束してから、
  本当に他の女とは
  一切そういうのないから。
M)…っ
J)それから…
  俺はMちゃんのことは
  どうでもいいと思ってないけど、
  Mちゃんの過去のことは
  どうでもいいと思ってる。
M)…っ
J)Mちゃんが過去にどれだけ遊んでようが
  MちゃんはMちゃんでしょ?
 
 
Jさんは優しく諭すように
私に語りかけてくれてる。
 
 
J)Mちゃんがちゃんとした恋愛したいって
  思ってることは
  今更だとか馬鹿馬鹿しいとか
  俺は全く思わないよ。
  この間も言ったけど…
  自分で変わりたいって思って
  それをちゃんと行動に移してるんだから
  これから先は自分次第だと思うよ。
M)…っ
J)変えられない過去を悔やむより、
  これからの未来に目を向けた方が
  ずっとプラスじゃない?
M)……。
J)って言っても人間そんな単純じゃないから
  辛くなったり苦しくなったりもするけど…
  ほら、そんな時のために
  俺がいるんじゃんw
M)え…?
J)俺に甘えなって言ったでしょ。
M)…っ
J)そういう時はこうして、さ。
  俺に甘えて心を休めたらいいんだよ。
M)…っ
 
 
そう言って
あたたかく抱きしめてくれるぬくもりが
優しすぎて…
 
また、涙があふれてくる。
 
 
どうしてそんなに優しいの。
どうして。
 
 
M)ぐちゃぐちゃなこと…
  いっぱい言って…ごめんなさい…っ
J)だからいいんだってばw
M)だって…
 
 
いっぱいぶつけちゃった。
自分勝手だよ、私…。
 
 
Jさんの優しさに甘えすぎて…
 
 
J)甘えていいんだって。
M)…っ
 
 
また私の心を見透かしたように、
Jさんがそう言った。
 
 
M)…ぐす…っ
 
 
私はJさんにぎゅっとしがみついて…
Jさんはそんな私の背中を
ずっと優しくトントンしてくれてる。
 
 
J)落ち着いた…?
M)……(こくん)///
 
 
子供みたいに泣いて、恥ずかしい。
 
 
J)最後に…。
M)え…?
J)俺、Mちゃんに飽きてなんかないし、
  ポチャ子だとも思ってないし…
  嫌になんかなってないからね?
M)え…っ
 
 
そう言われて顔を上げると、
目と目が合って。
 
 
M)////
 
 
なんか急に、恥ずかしくなった。
 
 
M)だ…って、ポチャ子ですよ、私。
 
 
このお肉が憎いんだもん。
 
私は思わずお腹に手を当てた。
 
 
M)私が…こんな身体だから…
J)「こんな身体」って何w
M)…っ
J)俺、Mちゃんの身体、気持ちいいけど。
M)えっ…、……え?
  な、なに言って…///
J)あれ?俺…そんな赤面するようなこと
  言った?w
M)////
J)あ、いやらしい意味に聞こえたんだったら
  ごめんw
  まぁそっちの意味でも気持ちいいけど。
M)!??////
 
 
ま、また私…
からかわれてるのかな!?
 
 
M)変なこと…言わないでくださいっ///
J)ほんとのことだけど。
M)////
 
 
だって…
だったらどうして…
 
 
J)ん?
M)…っ
 
 
どうして抱いてくれないんですか?
 
そう聞く前に、涙が勝手に出てきた。
 
 
J)どうした〜〜〜
M)…ぐす…っ
 
 
Jさんはすぐにまた私を抱きしめてくれて。
 
 
J)ほら、言いたいことは全部言う。
M)…っ
 
 
そう言われて、
私は泣きながら訴えた。
 
 
M)どうして抱いてくれないんですか…?
 
 
我ながら情けないくらい震えた声で
そう尋ねたら…
 
Jさんは少し驚いたように私を見た。
 
 
M)私がポチャ子だからじゃないんですか…?
J)…っ
M)私に飽きたんじゃないんですか…?
J)……。
M)私のことなんてもう…
J)あー、ストップ、///
M)…っ
 
 
Jさんは困ったようなため息を吐いて
私を抱きしめた。
 
 
J)もしかしてそれ…、悩んでた…?
M)……(こくん)///
 
 
頷いたら、また涙が出てきた。
 
 
だってずっと…
抱いて欲しかった。不安だった。
 
 
J)そんな…泣いちゃうくらい…
  してほしかったの…?///
M)……(こくん)///
J)////
 
 
もう、待てない。
切なくて、苦しくて。
 
 
M)H…っ、してほしいです…っ///
 
 
Jさんの腕を掴んで、
その瞳をまっすぐに見つめたら…
 
 
M)……っ、んん!///
 
 
次の瞬間、唇は奪われて。
 
 
M)んっ、んっ!…んっ///
 
 
熱くて激しいキスに、一気に身体が高揚する。
 
 
J)ベッド…行く?
M)////
 
 
吐息混じりに囁かれて、
顔に火がついたみたい。
 
 
M)……(こくん)///
 
 
頷いたら、Jさんは私を軽々と持ち上げて。
 
 
M)……あっ、
 
 
ベッドに降ろされる寸前で声を上げたら、
Jさんはピタッと動きを止めた。
 
 
M)やっぱり、やです…///
J)え…?
M)こんなベッドじゃ…、嫌です。
J)……。
 
 
こんなベッドで、Jさんに抱かれたくない。
そう思ったのに…
 
 
J)俺が全部上書きすればいいんでしょ?
 
 
Jさんは余裕の表情でそう言って。
 
 
J)そんなこと考えてる暇もないくらいに
  してあげるから。
  ……おいで。
 
 
そう言われた私は
顔だけじゃなくて
身体にまで火をつけられたように
熱くなった。
 
 
M)////
 
 
……もう、どうだっていい。
 
このまま、抱かれたい。
 
 
Jさんの腕の中で、何も考えられないくらい…
 
熱く、甘く、溶かされたい。
 
 
本能でそう願った私は
すべてをJさんに委ねて、静かに目を閉じた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
けじめとして、抱かないって…
そう決めてたのに。
 
 
泣きながら抱いて欲しいって
すがってくる彼女を見たら、
そんなのもう、無理だった。
 
 
ずっと悩んで我慢してたのかな、って…
泣いちゃうくらいだったのかな、って…
 
そう思ったらもう…
愛しさが、振り切れて。
 
 
それに…
俺もずっと我慢してた分、
歯止めが効かなかった…。
 
本能のままに求めて、夢中で愛して。
 
 
J)……。
 
 
……そりゃぁ…寝ちゃうよねぇ…。
 
 
時計はもう正午をまわったけど…
 
腕の中には、ふにゃふにゃ状態で
爆睡してるMちゃん。
 
その可愛い寝顔を見つめながら
思わず笑みがこぼれる。
 
 
M)ふ…ふ…っ
J)え?
 
 
目を瞑ったまま、
俺につられたように笑った彼女を
そのまま観察してると…
 
 
M)ふ…にゃ……
 
 
寝ぼけてただけなのか、
甘えるように俺にすり寄ってきた。
 
 
J)////
 
 
ああ、可愛いな…。
 
その柔らかい髪をそっと撫でると…
 
 
M)ん、…っ
 
 
ぴくんと動いた彼女は
そのままゆっくりと目を開けて、
俺を見上げた。
 
 
J)ごめん、起こしちゃった?
M)……。
J)まだ寝てていいよ?
M)……。
J)ん?
M)……。
 
 
Mちゃんの目は次第にハッキリしてきて…
 
 
M)////
 
 
いろいろ思い出したのか、
顔を赤らめるとまた俺の胸にすり寄ってきた。
 
 
M)恥ず…かし…///
J)何が?w
M)…久々…だったから…///
J)久々じゃなくてもMちゃんいっつも
  恥ずかしがってるじゃんw
 
 
まぁそこが可愛いんだけどw
 
 
M)……はっ!!
J)ん?
 
 
あれ、どうしたんだろ。
なんか急に絶望的な顔してる。
 
 
M)私今日、すっぴんです!!
J)うん。
M)どうしよう!!
J)……。
M)見ました…よね?
J)うん、とっくに。ずっと。
M)!!!
 
 
Mちゃんは心底ショックを受けたように
俺から離れて、枕に顔を埋めた。
 
 
M)こんな顔を晒して…すみませんでした…。
J)何それ!w
 
 
なんで毎回そんな自虐的なのw
 
……まぁ…
Mちゃんがいつもお風呂上がりにも
ほんのりわからないくらいの化粧をしてたのは
知ってたけど。
 
そんな努力も可愛くて
俺は敢えて触れずにいたんだけど…
 
 
J)別にすっぴんでもいいじゃん。
M)ダメです!!
  ……最悪です…もう死にたい…。
J)そこまで!?w
 
 
まぁ実際メイクを落としたら
別人になるレベルの女もたくさんいるけど…
 
Mちゃんの場合は
大して変わんないと思うんだけどなぁ…。
 
 
J)すっぴんでも可愛いけど。
M)ひぃぃぃ!!
  そんな残酷な慰め、やめてください!!
J)ええ!?w
M)私はブスなんです!
  必死にメイクして頑張って
  なんとか中の上なんです!!
 
 
また言ってるw
 
 
J)Mちゃんがどう自己評価してもいいけど
  俺から見たら可愛いってこと。
M)いやぁぁぁ!!やめてください!!
 
 
ダメだ、聞いてくれないw
 
 
M)こんな身体な上に…
  すっぴんまで晒してしまったなんて…
J)だからこんな身体って何w
M)きゃぁっ!///
 
 
Mちゃんを横に向かせて後ろから抱きしめると
Mちゃんが突拍子もない声を上げた。
 
 
M)お、お、お腹!触らないでください!///
J)全然太ってないと思うけど。
M)ぷにぷにしないでぇぇ!!!
J)可愛いじゃん、こんなの。
M)つまめてる時点でダメなんです!!///
J)なんで?別にいいと思うけど。
  触り心地いいし。
M)スタイル抜群の美女とばっかり
  遊んでたくせにっ!!
J)…っ
 
 
Mちゃんが半泣きで俺を振り返ってきた。
 
 
J)確かにそうかもしんないけど
  別に俺、スタイルが良くないと嫌だとか
  そんなこだわりないもん。
M)でも…くびれてる方がいいでしょ…。
J)Mちゃんだってくびれてるじゃん。
M)きゃぁっ!///
  触らないでください!
  私はくびれてなんか…っ
J)ほら、ここ。
M)そんなのくびれとは呼べません!!///
J)……。
 
 
頑なだなぁ。
 
 
J)Mちゃんの身体、気持ちいいよ、俺。
M)…っ
J)って朝も言ったじゃん。
M)////
 
 
抱き心地も触り心地も、文句なし。
 
 
J)ダイエットとかしなくていいよ。
  このまんまでいい。
M)////
J)……って、聞いてる?w
M)……甘やかさないで…ください///
J)やだ。
M)えっ…
J)甘やかしたい。
M)な、何言って…///
J)Mちゃんはこのままでいいんだってば。
M)////
 
 
Mちゃんが逃げられないように
後ろから閉じ込めたら、
耳まで真っ赤にしてるMちゃんは
そっと俺の腕を掴んだ。
 
 
M)あの人が言ってたこと…
  ……ショックでした…///
J)え?
M)……やっぱりなんでもないです。
J)いやいや、そこまで言ったなら言おうよw
M)いいです。
J)こーら。
  言いたいことは我慢しないで吐き出すって
  教えたでしょ。
M)…っ
 
 
そうじゃないとこの子は
すぐなんでも我慢して溜め込むから。
 
 
J)ちゃんと言って。
M)……。
J)ほら。
 
 
Mちゃんの頭を抱え込むように
ポンポンしたら…
 
Mちゃんはようやく口を開いた。
 
 
M)一度でも抱かれたら
  離れられなくなっちゃうくらい
  Jさんが優しかった、って…
J)ぶっw
M)……Jさん、あの人にも…
  そんなに優しく…したのかなぁって…
J)……。
 
 
なんでちょっと泣きそうになってんのかな?
 
もしかして…
メグちゃんが言ったことがショックで
一昨日の夜、逃げたの…?
 
 
M)Jさんじゃなきゃダメな身体に…
  Jさんがした、って…
J)いやいや、ちょっと待った!///
  俺別に何もしてないから!w
M)えっ…?
J)普通のSEXしかしてないよ!
  特別優しくした覚えもないし…
  あれはあの子が勝手に
  言ってるだけだから!
M)…っ
 
 
俺の言葉に、Mちゃんは少し考えた後、
小さく頬を膨らませた。
 
 
M)Jさんの普通は…
  普通じゃないんだもん…///
J)え…?
M)絶対いろんな人に…優しくしてるんだ…。
J)……。
 
 
何これ、拗ねちゃってる感じ…?
 
それで俺、そんなMちゃんを
可愛いとか思っちゃってる感じ…?
 
 
J)……。
 
 
今までだったら
そんなこと言われたら
束縛されてるみたいで重たく感じてたのに…
 
なんでMちゃんが言うと
可愛いなーとか思っちゃうんだろ…。
 
 
……こんなに愛しい気持ちで抱いてるのは
Mちゃんだけだよ、って…
 
そう言ったら君は、どうするのかなー。
 
 
M)…って、どうしてまた
  お腹触ってるんですか!!///
J)んー、可愛いから…。
M)可愛くないです、こんなお肉!!///
J)可愛いよ。
M)////
 
 
Mちゃんはさっきより盛大に
ほっぺを膨らませて
こっちを振り返った。
 
 
M)じゃあどうしてずっと
  抱いてくれなかったんですか?///
J)…っ
M)さっきは…私が泣きながら頼んだから…
J)……
M)そうじゃなかったら
  Jさんは抱いてくれてないもん…。
J)……
 
 
うーーん…、困った。
 
 
J)一応…我慢してたんだよねぇ…。
M)我慢!??
 
 
Mちゃんは驚いたように目を丸くした。
 
 
M)我慢ってなんですか!?
J)だから…我慢。
  Mちゃんにそういうことしないように。
M)…っ、なんですかそれ!!
J)だから我慢だってばw
M)なんで我慢するんですか!?
  どういうことですか?!
J)うーん…、、
M)待ってください。
  「我慢」ってことは…
  Jさんも本当はしたかったって事ですか?
J)…っ
M)私と…、H…、、
J)……。
M)////
 
 
自分で言って顔を真っ赤にしてる
可愛いMちゃん。
 
 
M)あ、また私…言わせたがりでしたかね?
  いいです、忘れてください///
J)したかったよ?
M)…っ
 
 
俺に背を向けた彼女を
また後ろから抱きしめた。
 
 
J)したかった。
M)////
 
 
……あ、彼女の鼓動が伝わってくる。
 
 
M)ほんと…ですか…?///
J)うん。
M)……Hが…したかったってこと…
J)じゃなくて。
  Mちゃんと、したかったってこと。
M)////
 
 
彼女の言葉を遮るようにそう言ったら、
抱きしめてる腕から伝わってくる彼女の鼓動が
少し速くなった気がした。
 
 
M)どう…して…///
J)え?
M)…今まで…言ってくれなかったのに…///
J)……。
 
 
言って欲しそうなMちゃんが
可愛かったから。
 
 
M)どうして…ですか?
J)え?
M)どうして…
  したいって思ってくれてるのに…
  急に…我慢するんですか…?///
J)……それは…、ねぇ…、
  ほら。さっきのでわかったでしょ?
M)え…?
J)俺さぁ、Mちゃんには…
  優しくしてあげられないんだよね、もう。
M)…っ
 
 
何も考えずに
ただ優しく抱いてあげられてた時とは違う。
 
好きだって気持ちがある以上…
抑えもきかないし…
本能が先走って、彼女を求めてしまう。
 
 
M)そ、それは…
  …激しく…なっちゃうって…
  こと…ですか?///
J)え…っ
M)さっきみたいの、って…///
J)ええと…、うん、まぁ…///
M)私、それでもいいです///
J)え?///
M)むしろ…その方が嬉しいです///
J)はい?///
 
 
Mちゃんはもじもじしながら
こっちを向いて、
上目遣いで俺を見た。
 
 
M)優しくしてもらえるのも…
  すごく幸せだけど…
J)…っ
M)激しくて…情熱的なJさんも…
  好きです///
J)////
M)求められてるような気がして…
  あ、もちろん私の思い込みだって
  わかってるんですけど…
J)…っ
M)それでも…すごく嬉しくて、
  幸せだから…///
J)////
 
 
思い込みなんかじゃないよって
そう言ってあげたいけど、
言うにはまだ早いから…。
 
愛しい気持ちを込めて、
彼女の額にそっとキスをした。
 
 
M)////
 
 
そんな風に目を潤ませて見つめるの、
やめてくれないかな…///
 
 
M)Jさん…、///
J)…っ
 
 
Mちゃんは色っぽく俺を呼んで、
甘えるように腕を回してきた。
 
 
M)Jさん///
 
 
まるで「好き」って言ってるみたいな
その仕草が…可愛くて。
 
 
J)……抱いていい?
M)えっ…
 
 
そう聞いたら、
またみるみる赤くなってく彼女。
 
 
M)え…っと…///
J)我慢しなくて…いいんでしょ?
M)////
 
 
起き上がって見下ろせば、
彼女は恥ずかしそうに、顔を隠した。
 
 
M)どういう…ことですか…?///
 
 
隠れたまま、そんなことを呟く唇。
 
 
J)また言わせたいの…?w
M)…っ///
J)……Mちゃんが欲しいって意味だよ。
M)////
 
 
俺の言葉に、手をよけた彼女は…
潤んだ瞳から小さく涙をこぼして…
 
 
M)……し、て…///
 
 
そう言って、俺にぎゅっと抱きついてきた。
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 

 
 
 
……
 
 
 
J)おはよーーーw
M)はっ…!
J)二度寝しちゃったねーー♡
M)!!!
 
 
慌てて時計を見ると、
時間はもう夕方だった!
 
 
M)Jさんは起きてたんですか?!
J)ちょっと前にねーー
M)すいません!
  私が寝すぎちゃって…///
J)いいよ、可愛いから。
M)は…??///
J)ふにゃふにゃになって寝ちゃってんの
  可愛いから。
M)////
 
 
優しい瞳に見つめられて、
なんだかまたとろけそうになる。
 
 
M)ベッド…狭かったですよね、
  すみません…。
J)シングルで寝たのいつぶりだろw
M)ほんとにすみません!
J)いいじゃん、こうしてればいいんだし。
M)!!!
 
 
Jさんはベッドの中で私をぎゅーっと
抱きしめてきた。
 
 
M)恥ずかし…いん…ですけど…///
J)なんで?いつもこうしてるじゃん。
M)////
 
 
確かにいつも寝る時は
腕枕してもらってるけど…
 
 
J)てか俺たちクリスマスイブに
  何してんだろねw
M)はっ!
 
 
そうだった!
今日はクリスマスイブ!!
 
なのに…私たちは…
朝からHして…
起きてまたHして…、二度寝して…
 
 
M)////
 
 
だってだって、嬉しかったんだもん。
 
 
「……抱いていい?」
 
「……Mちゃんが欲しいって意味だよ。」
 
 
M)////
 
 
思い出しただけで、顔が熱くなる///
 
 
Jさんがあんなこと言ってくれるなんて
思わなかったから。
 
なんだか夢みたいで。
 
 
…それに…、Hだって…すごかった///
 
優しいんだけど、それだけじゃなくて
すごくすごく、情熱的で…
 
……ほら、また。
 
思い出そうとしただけで、
腰が砕けそうになる。
 
 
M)////
 
 
もう私、ダメだ…。
完全に骨抜きにされちゃってる…///
 
 
J)また百面相してる…w
M)はっ!///
 
 
見られてた!!
 
 
J)今度は何考えてたの?w
M)ひ、ひみつですっ!///
J)当ててみようか?w
M)えっ!!
 
 
そういえば最近Jさんってば
私の思考回路を見透かしてくるんだった…!
 
 
J)Jさんってば私のこと
  好きなんじゃないのぉーーー
M)ええっ!!
 
 
いきなりそんなことを言われて
私は慌てて飛び起きた。
 
 
M)大丈夫です!そんな勘違いしてません!!
  Jさんが私を好きだなんて
  そんな天と地が引っくり返っても
  ありえないようなこと、
  思ったりしてませんから!大丈夫です!
J)……。
M)私もJさんのこと
  好きとかじゃないですから!!
  絶対違いますから!大丈夫です!!
 
 
私の気持ちなんて…もしかしたら
とっくにバレてるのかもしれないけど…
 
この関係が終わってしまうのが嫌で
私は必死に嘘をついた。
 
 
J)あれぇ…おかしいなーー
M)えっ…
 
 
ドキッ…
 
 
J)優しくしてもらえるのも幸せだけど…
  激しくて情熱的なJさんも好きです、
  とかさっき言われた気がするんだけど…?
M)!!!
 
 
しまった!!
 
そういえば流れで言っちゃったかも!!
 
 
M)そ、それは…っ
  Jさんじゃなくて、
  JさんのHが好きって意味です!!///
J)え?w
M)激しくて情熱的なHも好きって
  そういう意味です!!///
J)ふーーん…?
M)////
J)そんな力説してくれてありがとうw
M)はっ…///
 
 
私ってば…
ごまかすのに必死で
とんでもなく恥ずかしいことを
口走ったんじゃ…
 
 
M)わっ///
 
 
一人でオロオロしてたら
Jさんの腕がにょきっと伸びてきて
ベッドの中に引き戻された。
 
 
M)ど、どうしてお腹触ってるんですか!///
J)んー?可愛いから…。
M)やめてください!///
  ぷにぷにされる度に
  デブって言われてる気になります!
J)えーー?それ被害妄想だよひどいなー。
M)だって…
J)ぷにぷにされる度に
  「可愛い」って言われてる気になってよ。
M)そんな無茶な…
  こんな身体なのに…
J)また言ってる!w
M)だって…
J)言ったじゃん、俺。
  Mちゃんの身体、気持ちいいよって。
  はいこれ3回目ね。
M)…っ///
 
 
その言い方はなんかエッチに聞こえるから
やめてください///
 
 
J)なんで赤くなってんの?w
M)Jさんが…セクハラ発言するから…///
J)セクハラ発言〜〜!?w
M)だって…///
J)ああ、そっちの意味で取ったの?w
  うん、そっちの意味でも気持ちいいけど。
M)だからからかわないでくださいっ///
J)だから本気だってば。
M)////
J)Mちゃんは?
M)ひゃっ///
 
 
Jさんの唇が耳元に近付いてきた。
 
 
J)気持ち良くないの…?俺の身体。
M)////
 
 
な、な、なんでそんなエッチな質問を…
 
 
J)気持ち良く…ない?
M)////
 
 
ダメ!腰が抜けそうになる!!///
 
 
M)耳元で囁かないでください!///
J)あはははw
 
 
気持ち良くないわけないのに。
気持ち良すぎて
死んじゃいそうなくらいなのに…!!
 
 
M)あ、…んっ///
J)…っ
 
 
Jさんの手がくすぐったくて
変な声が出ちゃった。
 
 
J)俺そんな変なことした?///
M)////
 
 
変な意地悪言ってくるから
身体が敏感に反応しちゃっただけだもん…///
 
 
J)Mちゃん…?
M)……あっ、…///
 
 
……やだ、恥ずかしい///
 
 
J)なんでこんな…敏感なの…?///
M)Jさんが…意地悪…するから…///
J)え…?
M)思い出し…ちゃって…
  ……さっき…の、///
J)////
 
 
熱く甘く、愛された記憶が
色濃く残りすぎてて…
 
身体が勝手に反応しちゃう。
 
 
だって……
ほんとにほんとに…すごかったんだもん///
 
 
J)じゃあ…そろそろ出よっか…///
M)……ハイ///
 
 
Jさんはゆっくり起き上がって
私の頭を優しく撫でてくれた。
 
 
J)このままだとまた抱きたくなるから…。
M)え…?
 
 
……また…抱きたく…なる…?
 
 
M)////
 
 
思いがけないことを言われて、
顔がまたボッと熱くなった。
 
 
… …Jさんが…そう思ってくれるなら…
私を求めてくれるなら…
 
私は何度だって…
 
 
J)こら…///
M)えっ…
J)なんならそれでもいいみたいな顔しないw
M)!!!
 
 
バレてた…!!
 
 
M)……そうやって…
  私の心読むの、やめてください…///
J)だって全部顔に出てるんだもんw
M)顔に!?
J)うん。
  そんな可愛い目でうるうる見つめられたら
  ほんと…、ね。
 
 
優しくポンと頭を撫でられて…
見上げるとJさんは
困ったように笑って優しく私を見つめてた。
 
 
M)////
 
 
……胸が、ドキドキする。
 
 
 
それから私たちは、
夜のディナーに向けて
準備しようってことになって…
 
Jさんは一度、自分の家に帰って
私は急いでシャワーを浴びた。
 
 
ドキドキドキ…
 
ドキドキドキ…
 
 
今日一日、朝からのことを思い返すと
恥ずかしくて、嬉しくて、
死にそうになる///
 
 
なんか…ふわふわしてて…
よくわからない。
 
 
Jさんが言ってくれたこととか
一つ一つ、思い出して…
 
熱い熱いHのことも…
一つ一つ、思い出しちゃって…
 
 
M)////
 
 
ダメだ!
そっちは思い出しちゃダメ!!
立てなくなりそうになるから!!///
 
 
……でも、
Jさんに聞きたいことが…たくさんある。
 
色々と…どういうことなのかな…。
 
 
私をずっと抱いてくれなかった理由は
「優しくできないから」で…
それもよくわからない。
 
 
でも…
求められてる、って私が感じてたのは…
勘違いじゃなかったみたい///
 
だって…
私が欲しい、って…
ハッキリそう言ってくれたもん…///
 
 
M)…はっ。
 
 
私ってば…
あんな言葉一つでこんなに喜んで…
チョロすぎない!?
 
Jさんは口が上手いし、あんなのただの
リップサービスかもしれないのに!
 
 
M)…っ
 
 
でも…
そんな感じはしなかった…。
 
だって、やっと言ってくれたんだもん…。
 
 
M)……はぁ、///
 
 
もう頭の中がグチャグチャだ…。
 
 
ぐるぐる思いを巡らせながらも
メイクはしっかり丁寧に、綺麗に仕上げて…
髪もバッチリ…!
 
 
一番お気に入りのワンピースを着て
ファーのコートに袖を通した。
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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