[340]旅行会議

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あっという間にもう12月も半分が過ぎた。
年末はいつものことだけど、毎日慌ただしい。
 
でもとりあえずハイローは
一旦クランクアップして一安心。
 
先週はEXILEの東京公演があって
♡もやっと連れて行けたし、
Nickが来てたから一緒に飲んだりして。
 
 
あと、今月に入ってから
色んな賞も貰ってる。
 
Yahoo!検索大賞とかレコチョク三冠とか
ビルボードの年間チャート1位とか。
 
全部ありがたいし嬉しいんだけど
昨日の有線大賞は
さすがに俺らもびっくりした。
 
まさか取れると思ってなかったから。
 
周りも驚いてて、てんやわんやで…
その後に予定してたモニタリングの
スタジオ収録も押しちゃって。
 
 
家に帰れたのは夜中の3時過ぎ。
 
もちろん♡はスヤスヤ夢の中。
 
 
仕事が0時を過ぎることはザラで
最近は♡の寝顔しか見れないような日も多い。
 
 
♡の方はというと…、
 
工さんとのMVが解禁になって
結構話題になってた。
 
今回の♡はなんか大人っぽいっていうか
色っぽくて。
 
俺が一番好きなのは、雨でずぶ濡れのシーン。
 
儚くて切なくて、
♡を抱きしめてやりたくなるような
すげぇ綺麗な画に仕上がってた。
 
 
それ以外にも2本のMVが解禁されてて
毎度のことながら
どれもビジュアルが違って、全部良い。
 
 
♡はこのままMV女王になるのか?
 
なんてみんな笑ってたけど…
……ほんとになりそう。
 
 
あ、そうそう、にゃんこ!
♡が宣伝した白とピンクのにゃんこも
今、バカ売れしてるらしくて。
 
一旦は製造停止になってたのに
こんなに人気が出るなんてびっくりですー
とか言われたらしい。
 
 
そんなこんなで♡も♡で忙しいだろうに
朝ごはんは毎日作ってくれるし
時間ある時はお弁当も作ってくれるし
 
夜一緒に過ごせない分、俺との時間を
大事にしてくれてるのがわかるから
俺も朝は頑張って起きるんだ。
 
 
♡)あ、臣くんおはよう。
臣)おはよー……
 
 
エプロン姿の♡は
心配そうに俺の顔を覗いてきた。
 
 
♡)眠い?大丈夫?
臣)んー、大丈夫……。
 
 
むぎゅ……。
 
 
こうして♡を抱きしめることが
俺の充電だから。
 
 
♡)眠かったら朝無理して起きな…
臣)起きるの!
♡)…っ
臣)お前との貴重な時間だもん。
♡)……。
 
 
あ、♡がぎゅっと抱きしめ返してくれた。
 
 
♡)……臣くん大好き。
 
 
俺も大好き。
 
 
♡)……はぁ、落ち着くね…。
臣)うん…。
 
 
キッチンは朝から幸せ空気でいっぱい。
 
 
♡)こうしてぎゅーしてる時が
  一番幸せなんだぁ…。
臣)ふは…っw
 
 
♡のほわんとした気の抜けた声に
思わず頬が緩んだ。
 
 
臣)俺もねぇ、一緒。
♡)え?
臣)お前とこうしてる時が一番幸せ。
♡)えへへ…///
臣)最近、色々不足しててツライ。
♡)え?
臣)Hしないと死ぬ…。
♡)はっ!……そっち?///
 
 
だって。
生理期間でもないのに
頻度が激減してんだもん。
 
 
臣)お前は平気なのか…寂しいな…。
♡)…っ
臣)俺の片思いかぁ…。
♡)私だって寂しいよ!///
臣)ん?
♡)だから…
臣)ん?
♡)えっと…、
臣)ちゃんと言って?
♡)〜〜〜///
 
 
♡はぷくっと頬を膨らませて
俺の顔を見上げた。
 
 
♡)私だって…したい…もん///
臣)……///
 
 
可愛い。たまらん。
 
 
臣)今日は何もなければ夜帰ってこれるから…
♡)あっ!じゃあ旅行の打ち合わせしよー!♡
臣)はぁ?!
♡)え…っ
臣)そこは違ぇだろ!
  「じゃあHしよー!♡」だろ!
♡)…っ
臣)やり直し!
♡)ええっ!///
 
 
俺が♡のほっぺをむにっと挟むと…
♡は恥ずかしそうに小首を傾げた。
 
 
♡)じゃあ…H…しよ?///
臣)////
 
 
自分で言わせといて
可愛すぎて照れる。
 
 
臣)しょーがないなぁ〜〜♡
♡)……///
臣)じゃあ今日は張り切って
  帰ってこよーっと♡
 
 
ああ、一気にやる気出た。
 
 
♡)旅行の計画も立てようね…?//
臣)Hの後でね〜〜♪
♡)……ハイ///
臣)で、その後にもまたHね〜〜♪
♡)……ハイ///
臣)え?
♡)え?
臣)いや、素直に返事したから…
 
 
何回する気なの!!
とか言われるかと思ったんだけど…
 
 
♡)だって…、、///
臣)ん?
 
 
♡はうるうるした可愛い目で
俺を見上げてきて…
 
 
♡)……いっぱい、したいもん///
 
 
そんな破壊力満点なおねだりをしてきた。
 
 
臣)////
 
 
可愛い。可愛い。可愛い。
ヤバイ。今シたくなっちゃう。
 
 
臣)……じゃあ…、夜な?///
♡)……(こくん)///
 
 
任せろ!!!
全力で期待に応えてやる!!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
K)あああああ〜〜〜
♡)Kちゃん…w
K)あああああ〜〜〜
M)またチャンスありますよきっと!
K)あああああ〜〜〜
 
 
Mちゃんと3人でランチに来たんだけど
Kちゃんってばさっきからずっとこの調子。
 
 
K)なんで…なんでクリスマスなの!!
M)しょうがないですよ…w
  今年はクリスマスが金曜日なんだもん。
K)なんでぇぇぇ〜〜〜〜
 
 
次に三代目とSMAPが同じ現場になるのは
クリスマスのMステスーパーライブ。
 
臣くんがKちゃんに声かけたんだけど、
やっぱりクリスチャンなKちゃんは
クリスマスはダメみたい。
 
 
K)ちょっとだけでも抜けれないか
  聞いてみたんだけど…
  お父さんに呆れられた…。
♡)あちゃ……
K)ポールも…
  イエス様とキムタクどっちが大事なの
  とか言ってくるし…
♡)あちゃ……
 
 
Kちゃんの実家の教会は
クリスマスは毎年大忙しみたいで…
 
そんな時にお出かけなんて
やっぱりダメだったかー。
 
 
M)すぐまたチャンスありますよぉ!
K)そうかなぁ…。
M)また音楽番組の特番とかで!
  来年ですよ、来年♡
K)次こそは絶対行くから…!!
♡)うんw
K)キムタク〜〜〜!!
♡)あ、でも…
  臣くんも言ってたけど…
  現場に行ったからって絶対会えるわけじゃ
  ないからね?
K)いいの!チャンスがあるだけでも!
 
 
そう言って拳を固く握ったKちゃんは
やっとランチを食べ始めた。
 
 
M)もしキムタクに会えたら
  どうしたいんですかぁ?
K)うーん、別にどうしたいとかはないかも。
M)え?
K)ただ目の前で拝みたいだけ。
  少しでも近くで見てみたいだけ。
M)なるほど…w
K)あんたはいないの?そーゆー人。
M)えっ…
K)ミーハーだからいっぱいいるっしょw
M)私…は…、
 
 
Mちゃんは少し考えた顔をして、
フォークを置いた。
 
 
M)いないんですよね…、最近。
K)え?
M)芸能人はもちろんカッコイイんですけど…
K)けど?
M)前ほど「キャー!♡」って
  ならなくなったというか…
K)なんで?
M)……わかりません。なんでだろ…?
♡)……。
 
 
それはMちゃんに気になる人が
いるからじゃないのかな…?
 
Mちゃんは否定してるけど…。
 
 
M)あ、ところで先輩!
  年明けの仕事もたくさん依頼来てますけど
  ほんとにちょっとしか受けないんですか?
♡)あ、うん。
K)あら。どうしたのよ。
♡)年明けは臣くん割と時間あるみたいだから
  二人の時間を大事にしたいなぁって
  思って。
K)へぇ、そうなんだ!
M)でも続々とMVが解禁になってて
  せっかく今、注目が集まってきてるのに…
♡)うん…。
  仕事だけ見たら
  今が頑張らなきゃいけないタイミングだと
  思うんだけど…
  私は臣くんが一番大事なの。
M)…っ
♡)仕事も大事だし頑張りたいけど、
  一番は絶対臣くんなんだ。
K)ほぉ……。
♡)だから臣くんを最優先にして、
  無理のない範囲で仕事を最大限頑張るって
  決めてるの。
M)……すごいなぁ…。
 
 
Mちゃんはしみじみとため息をついて
そう言った。
 
 
M)先輩は登坂さんが一番っていうのが
  揺るぎなくて…
  それを堂々と言えるところが
  すごいなぁって…。
♡)え…?
M)仕事より恋愛が大事ー、なんて…
  そのへんの女の子が言ったら
  無責任に聞こえちゃうけど…
  先輩だと違うんだよなぁ…。
K)うん。
  恋愛に比重を置くと
  仕事が疎かになる女も多いけど…
  ♡は逆だもんね。
M)そう、そこなんですよ!
  先輩は仕事もしっかり丁寧にこなして
  いつも一生懸命なのも
  ちゃんと周りに伝わってて。
  それで「好きな人が一番大事」
  って言うからこそ
  カッコイイんですよね。
K)うん。
  いい恋愛なんだなーってわかるよね。
M)その恋愛が仕事の原動力にも
  なってるんだろうなぁって。
K)そうそう。
♡)……私、褒められてる…?//
K)うん、褒めてるw
♡)えへへへ♡
 
 
いきなり二人に褒められちゃった。
 
 
臣くんは私の一番大切な人。
 
でももちろん仕事も大事だよ。
 
Mちゃんが頑張ってくれてることにも
本当に感謝してるし、
その気持ちにも応えたいと思ってる!
 
だからまだまだ頑張るからねっ!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
今年のレコード大賞は、
俺らは『Unfair World』で
ノミネートされていて…
 
今日はTBSで記者会見。
 
 
去年は7人揃って黒のスーツだったけど
今年は渋めの色で。
 
「何これ、あずき色?」って聞いたら
「これは古代紫っていう色なんですよ」って
ヨッシーが教えてくれた。
 
古代紫なんて初めて聞いたぜ。
 
 
ちなみにヨッシーは今日も
ELLYと話す時だけテンパり気味で可愛い。
 
 
女)とさ、登坂さん!///
臣)はーい。
女)この確認お願いします///
臣)へーい。
 
 
この新人マネージャー(雑用)は今日も
俺と話す時だけ浮かれポンチで
全然可愛くない。
 
この違いはなんなんだ。
 
 
ああ、そうか。
ヨッシーはミーハー感がないんだな。
周りから見たらELLYを好きなのは
バレバレだけど…
 
この女みたいにうざい感じしないもんなー。
仕事も一生懸命頑張ってるし。
 
 
女)あの、今日もとっても素敵です///
  会見頑張ってください///
臣)……はぁ。
 
 
別に頑張るような仕事じゃないけど。
ただの会見だし。
 
 
臣)はいコレ。
女)あ、ありがとうございます!///
 
 
俺は確認の書類をバサッと渡して
背を向けた。
 
 
女)////
 
 
わー、まだチラチラ見てるー。
仕事しろよ仕事!…ったく。
 
 
岩)NAOTOさんやっぱり
  間に合わないんですかね?
直)一応欠席ってことになってるから
  俺が代わりに喋るよ。
健)よっ!リーダー!お願いします!
直)健二郎喋る…?
健)いやいやなんでですか!w
E)でもNAOTOさんミラクルで
  間に合いそうw
隆)それオイシイとこ持ってくやつじゃんw
臣)まぁ一応衣装あるしねw
 
 
なんて話してたら…
 
会見が始まって
AKBが喋り終わって…
 
俺らの番になって
隆二が『Unfair World』の曲説明をして
直己さんがグループの話をしてるあたりで
NAOTOさん、登場ww
 
 

 

 
 
安住さんが早速振ると、
NAOTOさんは直己さんと全く同じ話を
始めて…
 
「大丈夫です、そのあたりのお話は
 小林さんがしてくださいました」
 
って容赦無く切られて、みんな笑ったww
 
 
その後は西内まりやちゃんとかTUBEが喋って
最後はみんなで記念撮影をして終了。
 
 

 
 
俺らは「二連覇がかかってる」って目で
どうしても見られるけど…
今年はないんじゃないかなー。
 
 
女)とさ、登坂さん!///
臣)……はい。
女)登坂さんの本が…!
  Amazonランキングで
  大賞を取りましたよ!///
S)2015年のエンタメ部門で1位だって!
  おめでとう!
臣)……え、マジで?
 
 
控え室に戻ってくると
いきなりそんな話が入ってきて、びっくり。
 
 
岩)すげぇ…、マジで1位になったんだ。
臣)え?
岩)いや、なんでもない。おめでとう。
臣)ありがとう…なのか?
E)なんで!w
  めでたいでしょw
臣)いや、なんか…実感なくて。
 
 
あの本、そんなに売れたのかな??
 
 
S)お礼コメント載せときなよー。
臣)あ、そっか、うん。
 
 
弾丸でLAに飛んで撮影して…
スタッフさんにも頑張ってもらって…
俺も心を込めて作った一冊だから
たくさんの人が読んでくれたなら嬉しいな。
 
感謝感謝、だ。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)す、すごい…!///
M)上手すぎる〜〜!!///
K)びっくりなんだけど!!
 
 
ただいま、忘年会の打ち合わせ&練習で
会議室に集合しています。
 
 
鬼)演歌好きがこんなにいたなんて…w
猿)意外だわ。
多)ほんとにー!
 
 
メンバーは私たち3人と、
加奈子さんと猿田さんと多田さん!
 
加奈子さんが演歌好きなのは知ってたけど
まさかの猿田さんと多田さんも
急遽参戦が決まって。
 
試しに歌ってみたらみんな上手すぎて
びっくりしちゃった。
 
 
M)これは絶対みんなびっくりしますよぉー!
K)楽しみすぎるw
M)じゃあ流れとしては
  まず私たちが3人で歌って、
  その後に御三方が登場して
  驚かせる作戦ですね!!
多)えーーー、私たちが後なの?
鬼)みんなが見たいのは
  ♡ちゃん達だと思うけど…
猿)私たちが先の方がいいんじゃない?
M)ノーーーー!!
 
 
Mちゃんは自信満々に言い放った。
 
 
M)御三方が後から登場した方が
  絶対どよめきます!驚きます!
  私を信じてください!
多)おおお…
猿)まぁ…そんなに言うなら…
鬼)曲は石川さゆりで決まり?
M)決まりです!♪
 
 
Mちゃん調べによると、
「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」が
演歌の年間人気ランキング1位と2位らしくて
 
私たちは津軽海峡を歌うことになった。
 
 
M)「天城越え」の方が
  曲的に盛り上がりますからね!
  これでどどーんとお願いします!
鬼)了解しましたw
 
 
それからそれぞれでパート割をして
通して歌ってみたり。
 
当日の浴衣の着付けスケジュールも
打ち合わせして、今日は解散した。
 
 
K)あたしジム寄ってこっかなー。
  ♡も行く?
♡)んーと…、
 
 
携帯を見てみると…、、
 
 
♡)はっ!!
  今日は帰る!ごめんね!
K)うん、全然いいけど。
  じゃあまた明日ねー
♡)うん!
M)お疲れさまでしたー♡
♡)お疲れさま!
 
 
大変だ!!
臣くんからエッセイが
今年のランキング1位になったって
報告が届いてる!!
 
これはお祝いしなくっちゃ…!!
 
 
私は晩御飯を食べ終えてから
早速ケーキ作りに取りかかった。
 
お菓子作りするの久々だなー♡
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
『仕事終わったよ😃30分くらいで帰れるわ』
 
 
スポンジが焼きあがって
冷ましてるタイミングで
臣くんからLINEが来た。
 
 
♡)30分…!間に合うかな!?
 
 
急いでクリームを用意して
イチゴを切って…、、
 
あ、曲がっちゃった…!!
 
あ、ハゲちゃった…!!
 
 
♡)うわーん!!
 
 
焦れば焦るほど失敗して…
 
 
臣)ただいまーー
 
♡)ひゃあああ!!
 
 
帰ってきちゃったーーーー!!
 
 
……こうなったら…
 
 
♡)よいしょ!!
 
 
これでよしっと!!
さ、急げ急げーー!!
 
 
……ゴンッ
 
 
臣)は!?
 
 
ゴン!ゴン…!
 
 
臣)ちょ、何これ!!
 
 
リビングのドアを
ダイニングの椅子で塞いでいます。
 
 
臣)おい!♡!?
  開かないんだけど!何これ!!
♡)もう少し待って!
臣)はぁ?!
 
 
最後にイチゴちゃんを乗せて…、
 
 
♡)よし!出来たぁーー!♡
 
 
なんとか完成しました!!
 
 
臣)開けろって!おーい!
♡)えへへ、ごめんね♡
臣)何やってんだお前は!w
 
 
椅子をよけるとすぐにドアを開けた臣くんに
頭をこつんと叩かれた。
 
 
♡)入ってきてほしくなくて…
臣)はぁ?w
♡)だから椅子置いてたの。
臣)原始的すぎるだろ!w
  ちょっと待ってとか口で言えよ!w
♡)えへへへ、ごめんなさいw
臣)ほんとにもうw
  で?何してたわけ?
♡)じゃじゃーーーん!♡♡
 
 
私はギリギリ完成したケーキを
臣くんの目の前に差し出した。
 
 
♡)おめでとーー!!♡♡
臣)へ?何が???
♡)エッセイだよぉ!
  1位になったんでしょ?
臣)…っ
♡)それだけじゃないよ!
  今月、いろんな賞もらってるでしょ?
  全部全部おめでとうって!
  お祝いしたかったんだー♡
  えへへへ♡
臣)……。
 
 
……あれ?
 
臣くんはケーキを受け取って
それをスッとテーブルに置くと…
 
 
♡)ひゃっ///
 
 
私をむぎゅっと抱きしめた。
 
 
♡)ど、どしたの…?
  怒ってる…?
臣)なんでだよ…w
♡)椅子置いたから…。
臣)そんなんで怒らんわ!w
 
 
臣くんは私の頭をなでなでして
またぎゅーっと抱きしめてくれた。
 
 
臣)……めっちゃ嬉しい。ありがとう。
♡)ほんとっ?
臣)うん。
♡)えへへ、良かったーー♡
臣)……ほんとに嬉しい。
♡)わっ…///
 
 
ぎゅーが強くなって
臣くんは私の肩に顔をぐりぐり
擦り寄せてきた。
 
 
臣)もぉ……。
♡)え?
臣)もぉ〜〜〜〜
♡)?!///
 
 
今度は首筋にスリスリされて…
 
 
♡)くすぐったいよ!///
 
 
少し仰け反ったら、
またぎゅむっと閉じ込められた。
 
 
臣)あのさぁ……。
♡)うん?//
臣)ほんとにありがとう。嬉しい。
♡)うん…///
 
 
そんな何回も言ってくれるなんて…
ほんとに喜んでもらえたのかな?
 
 
臣)ほんと好き。
♡)えっ…
臣)大好き。
♡)////
 
 
臣くんの声がグッと甘くなって
ちょっとドキドキする。
 
 
臣)……これ、余ったクリーム?
♡)え?
 
 
気付けば臣くんの視線は
キッチンのボールに移ってて…
 
 
臣)お前に塗りたい。
♡)……。
 
 
その言葉に、目が点になった。
 
 
♡)私…に…?
  どういう…こと…???
臣)お前裸にして塗っていい?
♡)……。
 
 
また目が点になっちゃった。
 
 
臣)ぶふっw
♡)えっ…
臣)冗談だっつーの!w
♡)…っ、びっくりしたぁ…!
臣)固まりすぎだろ!w
♡)だって…っ
  裸に塗るってどういうことかなって
  頑張って想像してみたけど
  意味わかんなくて…
  臣くん変態なのかなって思っちゃった。
臣)こらーー!w
♡)だって!!w
 
 
臣くんは笑いながら私を抱き上げて
ソファーまで連れていった。
 
 
♡)え、ちょ…っと!えっ…///
 
 
降ろされた瞬間に、服を脱がされ始めて
慌てて抵抗するけど…
 
 
臣)約束したじゃん。
 
 
臣くんはニヤッと笑って唇を舐めて
私を見下ろした。
 
 
♡)約束って…、ちょっと…待って!///
臣)待たない。
♡)やっ、……んんっ///
 
 
手を抑えられて、唇を塞がれて。
 
 
♡)……待ってってば///
 
 
キスの合間にそう言ったら、
臣くんはまたニヤッと笑った。
 
 
臣)待ってどうすんの?
  クリーム塗ってほしい?w
♡)まだ言ってる!変態!///
臣)変態言うな!w
♡)だって…
臣)ほら…、
♡)…っ///
臣)こことかに塗ったら
  美味しいと思うけど…?
♡)あっ…、ん///
臣)……こっちの方がいい?
♡)…っ、だ…め、っ
臣)ほら。
♡)んんっ///
 
 
臣くんの舌が肌の上を撫でていく感触に
息が上がっていく。
 
 
臣)……はぁ、///
  んなもん塗んなくても
  十分美味いわ。
♡)……え?
 
 
気持ち良くてぽーっとしながら
臣くんを見つめたら…
 
 
臣)お前の身体はいつでも
  甘くて美味しいって言ったの。
♡)…や…ぁっ!ああ…っ///
 
 
また色っぽく微笑む臣くんを
見届けたのが最後。
 
もう一気にわけがわからなくなって…
 
 
私の身体はそれこそクリームみたいに
甘く、甘く…
 
……とろとろに溶かされた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡がソファーでとろーんとしちゃってる間に
俺はテキパキと風呂を用意して
♡が作ってくれたケーキもパシャリ!
 
風呂上がったら食べよー♡
って冷蔵庫にしまった。
 
 
……あーあ、ほんと可愛いなぁ、もう。
 
 
こんなん嬉しくてさー、
そりゃもう襲っちゃうでしょ。
 
仕方ないよ、うん。
 
 
臣)♡ー、風呂溜まったぞー。
♡)……。
臣)起きれるか?
♡)……。
臣)……。
 
 
ふにゃふにゃです、この子。
 
ソファーの上で服ははだけてるし
顔は赤いし…
 
 
臣)なんか誰かに襲われた後みたいになってて
  すげぇエロいけど。大丈夫?
♡)……臣くんでしょ!///
臣)あ、起きたw
♡)もぉっっ!///
 
 
目を開けた♡は力なく俺を叩いてきた。
 
 
臣)ごめんってw
♡)むぅ…///
臣)風呂一緒に入ろ?♡
♡)……。
臣)な?♡
♡)……。
 
 
口を尖らせてた♡は
甘えるように俺を見てきて…
 
 
♡)抱っこして連れてって///
 
 
なんて可愛いワガママ。
 
 
臣)仰せのままにー♡
♡)きゃっ///
 
 
俺は♡を抱き上げて
ルンルンで風呂に向かった。
 
 
ふにゃふにゃの♡を椅子に座らせて
頭を洗ってやって…
 
身体も洗ってやろうと思ったら
全力で拒否られた。……ちっ。
 
 
でもヘタなことすると
俺ってばまたすぐムラムラしちゃって
我慢できなくなるから…
これでいいんだ、うん。
 
 
さっきはソファーでしちゃったから
次はちゃんとベッドでゆっくりしたいし。
 
風呂でしちゃったら
♡もさすがに三回戦までは
付き合ってくれなそうだし。
 
 
♡)真剣な顔で何考えてるのー?
臣)……。
 
 
お前とのHプランを立ててました。
 
 
臣)ケーキ作ってくれたの…
  ほんとに嬉しいなぁーって。
♡)えーーー///
  えへへへ♡
 
 
湯船の中、♡は俺にもたれるように
甘えてきた。
 
 
♡)改めて本当におめでとう♡
臣)ん、ありがと♡
  風呂上がったら一緒に食べよーな♡
♡)うんっ♡
臣)よしよし♡
♡)ごろにゃん♡
臣)ははっw
 
 
抱え込むように頭を撫でたら
♡が猫みたいにスリスリしてきた。
かわい…w
 
 
臣)なんか…さぁ。
♡)うん?
臣)俺、お前と出逢ってから…
  いいことしかない気がする。
♡)え??
臣)今年とかほんと最高だったし。
  ……まだ終わってないけど。
♡)うん。
臣)お前と出逢ってから…
  仕事がほんとに順調…ってか
  絶好調なんだよ。
♡)おおお…
臣)ほんとに!
♡)うん。
 
 
俺は後ろから♡をぎゅっと抱きしめた。
 
 
臣)幸運の女神なんじゃない?
♡)何が?
臣)お前がだよ!w
♡)……え?
臣)だーかーらーー
  俺の幸運の女神!
♡)…っ
臣)絶対そう。
♡)……///
 
 
間違いないよ、自信ある。
 
 
臣)お前がそばにいてくれたら
  これから先もずっと絶好調な気がする。
♡)ほんとぉ…?
臣)うん!
♡)えへへ…///
  幸運よ降ってこぉ〜〜〜い!
臣)呼び寄せてるw
♡)うん!
 
 
元気玉みたいなポーズを取る♡に
俺は思わず吹き出したw
 
 
♡)臣くんにたくさんの幸せが
  待っていますように♡
臣)俺だけじゃないよ。
♡)え?
臣)俺たち二人に。
♡)あ、そっか、えへへ///
  でも私たちだけじゃなんか申し訳ない…
臣)はい?
♡)みんな!周りのみんなも
  幸せでいられますように!♡
臣)いきなり規模がデカくなったなw
♡)地球のみんな〜〜〜!!
臣)それほんとに元気玉じゃん!w
♡)あはははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
二人で笑いながらお風呂を上がって、
仲良くケーキを食べて。
 
美味しいって喜んでくれる臣くんの顔を見て
私もほっこり幸せになって。
 
 
寝る準備を済ませたら、
いざ、ベッドで作戦会議、開始!!
 
 
臣)モルディブいいねぇ〜〜
♡)水上コテージ!素敵!!
臣)めっちゃ綺麗じゃない?これ。
♡)うんっ!♡
 
 
二人で写真を見ながら
ワクワク感が高まっていく。
 
 
臣)バリもいいねぇ〜〜
♡)いいねっ♡
  あ、カンクンも素敵だよぉ!!
臣)おわっ!ほんとだ!
♡)海がすっごく綺麗!!
臣)……天国みたい。
♡)ねっ!!
臣)あ、ちょっと待ってよ。
  オーロラも綺麗じゃん。
♡)ほんとだーー!!
 
 
南の島も綺麗な海も素敵だけど…
オーロラも幻想的ですっごくキレイ!!
 
 
臣)でも運だから
  行っても見れるかわかんないってよ。
♡)ええ〜〜〜!
臣)ここまで行って見れなかったら
  ガッカリだよなぁ〜
♡)うん。しょんぼりしちゃう。
  あ、ウユニ塩湖も素敵!!
  見て、この写真!!
臣)おわぁ〜〜!すっげぇぇ〜〜!!
  あ、でもこれも…
  晴れるかどうかは運だってよ。
♡)う〜〜ん、どうしよう。
  いっぱいあって迷っちゃう!
 
 
オーランドのテーマパークをはしごして
いっぱい遊ぶのも楽しそうだし…
 
オーストラリアのハートリーフも
見てみたいし…
 
シンガポールで観光するのもいいし…
 
ヨーロッパを巡るのも楽しそうだし…
 
 
♡)わーん!決めらんないよぉ〜!
臣)う〜〜〜ん……
♡)ん…?
臣)ん…?
♡)何してるの?
臣)悩んでる。
♡)……おっぱい触りながら…?
臣)うん、そうそう。
  困ったなぁ〜って。
♡)……。
 
 
私がじとーっと視線を向けると
臣くんはエメラルドグリーンの海の写真を
ずずいと私の前に見せてきた。
 
 
臣)こんなとこで二人でまったり過ごすのも
  いいよなー。
♡)うん!
臣)二人でずーっとイチャイチャしてさぁ〜
♡)……。
臣)もう一日中こんな風に…、
♡)…あ、っん///
臣)ずーっとイチャイチャ。
♡)……///
 
 
それは…LA旅行みたいになっちゃうんじゃ…
 
 
臣)やっぱり先にHする?///
♡)えっ…、あっ…///
臣)お前が可愛い声出すから…
  スイッチ入っちゃった…///
♡)あんっ…、ダメ…、!
臣)…っ
♡)旅行のこと決めてからー!
臣)Hしてから決めよ?♡
♡)やんっ…、だめぇ…っ///
臣)うわ、かわい…///
  いちいちそうやって可愛いのさー
  ほんとなんなの?
  俺をどうしたいの?///
♡)…っ///
 
 
臣くんの目は…
ほんとにもうスイッチが入ってて…
 
 
臣)あっ!!
 
 
私はその視線をかわすように
むくっと起き上がった。
 
 
♡)海も素敵だけど、
  オーロラもウユニ塩湖も素敵なの!
臣)……。
 
 
無理やり旅行の話を続ける私を
今度は臣くんがじとーっと見てる。
 
 
臣)じゃあウユニ塩湖!
♡)えっ…
臣)決まり!
♡)え、決まり!?
臣)うん。
♡)どうして??
臣)だってさー、
  リゾートでまったりとかは
  歳取ってからでも出来るじゃん?
♡)うん。
臣)それに今年はLA行って
  わりとまったり過ごせたし。
♡)うん。
臣)だから若いうちは
  オーロラとかウユニ塩湖とか
  ちょっと大変そうなやつを
  制覇してこ!
♡)なるほどー!!
  そうだよね!いい案だね!
臣)でしょー?
 
 
臣くんはニヤッと笑ってドヤドヤしてる。
 
 
臣)で、ほら、ここ。
  ウユニ塩湖は丁度シーズンなんだよ。
♡)あ、ほんとだー!
臣)オーロラは寒い時期に寒いとこ行くと
  なんか損した気分になるから
  行くなら夏に行きたい。暑い時。
♡)はっ!それは得した気分になる…!
臣)でしょぉーー?w
♡)うんっ!!
 
 
臣くんはボリビアに花マルをつけて
私の頭をポンと叩いた。
 
 
臣)さ、旅行会議はこれにて終了ー!
♡)えっ…
  もっと詳しいこととか…
臣)俺が調べとくからダイジョーブ!
♡)ええっ!
臣)終了ったら終了!
♡)…っ
 
 
臣くんはガバッと私の上に跨って
唇をペロッとひと舐めした。
 
なんか…
狼につかまっちゃって…
今から食べられちゃうような気分…。
 
 
臣)……美味そぉ…
♡)えっ!
 
 
やっぱり狼なの?!
 
 
臣)俺…、お前の肌こうやって触ってるだけで
  欲情する。
 
 
そう言って臣くんは
私のほっぺをぴたぴた優しく叩いた。
 
 
臣)柔らかくて気持ち良くて…
  噛み付きたくなんだよね…。
♡)…っ
臣)いい?
♡)え…っ
臣)もう早く食いたいんだけど。
  いい?
♡)…っ
 
 
今にも襲ってきそうな狼は
一応私の返事を待ってくれてて…
 
 
♡)……(こくん)///
 
 
私が小さく頷くと、
満足そうに笑って、口を開けた。
 
 
臣)いただきます♡
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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