[330]お前は誰の…?

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♡)ママも来てたんだ!びっくりしたー♡
レ)取材も兼ねてねw
♡)ママすっごく綺麗!似合ってる!
レ)あんたも今日はイメチェンじゃーんw
  似合ってるよ?
♡)えへへ、これはね、
  臣くんが用意してくれたのー♡
レ)おお、さすが。センスいいわw
♡)えへへへ♡
  あ、そーだ。
  ママ一緒に写真撮ろうよぉー♡
レ)へ?
♡)Mちゃんにね、今日の写真
  撮ってくるように言われてるのー。
レ)ああ、あんたの優秀なマネージャー?w
♡)そうそうw
  すっごく頼りになるんだよー♡
レ)ちらっと噂には聞いてますw
♡)え!そうなの!?
 
 
ママの耳にまで入るなんて…
どこからどう噂になってるんだろ。
Mちゃんすごい…!
 
 
それから場所を変えて
ママと並んでツーショットを撮ってもらって。
 
 
臣くんはどこにいるのかな〜
なんて下の階を見下ろしたら、
誰かが足早に階段を駆け上がってきた。
 
 
工)♡ちゃん!
 
♡)え…?
  あ!工さん…っ!
 
 
びっくりした!
 
 
工)♡ちゃんも来てたんだね、驚いた。
♡)はい!
レ)あれ、工くん。
工)わ!レイコさん!
♡)え!!
レ)顔見知りなの?
工)え?
レ)これ、うちの娘w
工)えええええ!!!
 
 
ママの言葉に工さんは驚いたように
私たちを交互に見て瞬きをした。
 
 
工)親子に…見えないですよ…
  レイコさん、若すぎです…。
レ)あははは、よく言われるーw
工)あはははw
 
 
えっと…えっと…
二人は顔見知りなのかな??
 
 
工)♡ちゃんとは先日撮影で
  ご一緒させてもらったんですよ。
レ)ああ、そうだったの!
工)レイコさんとは以前に雑誌の取材で。
♡)あ、そうだったんですね!
 
 
ぽかーんとしてる私に
工さんがニッコリと説明してくれた。
 
 
女)編集長!
レ)あ、ごめん、今行くわ!
  ごめんね、それじゃ。
工)はい。
レ)♡、またね。
♡)うん!
 
 
ママは女の人に呼ばれて上に行っちゃって…
残された私たち。
 
 
工)今日は一人で来たの?
♡)あ、ええと…
 
 
どうしよう。
臣くんが紹介してくれるって言ってたけど…
今いないし。
 
いないのに臣くんと来たとも言えないし…
うわーん!困ったよー!
 
 
工)今日はこの間と
  イメージが全然違うね。
♡)あ、は、はい!
  そのように仕上げていただきました!
工)ぶっw
  なんでそんな辿々しいのw
 
 
工さんは笑いながら
私の背中に手を添えた。
 
 
工)リラックスリラックスw
♡)あ、はいっ///
 
 
この手はそういう意味なのかな?
 
 
♡)あの、ええと…
 
 
臣くんはどこ行ったのかなって
下をキョロキョロ見渡すと、
「下行く?」って言われて…
 
背中に添えられてた手がそっと離れて、
今度は目の前に差し出された。
 
 
♡)…っ
 
 
ええと、ええと、これは…
階段降りるから
エスコートしてくれるってことかな?
 
だったら手を取らないと失礼だよね?
 
 
♡)ありがとうございます。
工)いいえw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
え?え?え?
 
 
臣)…っ
 
 
Cの腕を振り払って
やっと♡を見つけたと思ったら…
 
工さんと並んで階段を降りてくるところで。
 
 
……手、繋いでるんですけど。
 
 
いや、繋いでるっつーか…
手を取られてエスコートされてるっつーか…
 
 
R)わぁ、お似合い〜〜〜
臣)…っ
 
 
隣に来てわざとらしくそんなことを言うRを
ジロッと睨むと
「こわ〜〜いw」とか言って笑ってる。
 
 
R)本当にそう思ったから言っただけだし。
臣)……。
 
 
「お似合い」、それは確かにそうで。
 
降りてくる二人の姿に目を奪われてる人も
たくさんいる。
 
 
……でも。
 
あれは俺の女だっつーーーの!!怒
 
 
てかやっぱりそうだったんだ。
 
嫌な予感はしてたけど…
工さん、絶対♡にロックオンしてるだろ。
 
早いとこ俺の彼女だって言っとかないと…汗
 
 
C)やっと追いついたぁ〜〜♡
臣)うわっ!!
C)うふふふ〜♡
臣)しつけーな!離せっつったろ!!
 
 
なんてタイミングの悪い女!!
 
 
工)あ、臣くん。
♡)…っ
C)工さんお久しぶりですぅ♡
工)ああ、Cちゃんも一緒だったんだ。
 
 
え、知り合い?
 
 
工)二人、仲良かったんだ?
C)付き合ってるんです♡
臣)はぁぁ!??
工)そうだったんだ、へぇ…
臣)お前…っ
 
 
いい加減にしろって言いかけたら…
俺とおっぱいの間に入ってきたのは
♡だった。
 
 
♡)ちょっと!!!
  いっつもいっつも
  臣くんにおっぱい押し当てるのやめて!!
 
 
あ、思いっきり引き離してくれた。
 
 
C)やだぁ…こわぁーい…
♡)臣くんに付きまとうのいい加減にして!
工)え…?
C)だって登坂さんが
  触ってみたいって言うから…
臣)はぁぁ!??
♡)そうやって嘘ばっかりついて
  臣くんに迷惑かけないで!!
 
 
♡がビシッとそう言うと
Cはものすごく不貞腐れた顔で俯いた。
 
 
♡)臣くんも!!
臣)えっ…
 
 
♡の鋭い目が今度はこっちを向いた。
 
 
♡)これくらい自分でビシッと対処して!!
臣)いや、俺がいくら言っても…
♡)言い訳しない!!
臣)…っ
 
 
……怖い。
完全に怒ってる。
 
 
後ろではRがクスクス笑ってるし。
 
 
臣)すみませんでした…。
 
 
でも俺、何回も拒絶してるんですけど…
 
 
♡)毎回毎回おっぱいむにむにされてぇ…っ
臣)…っ
 
 
怒ってるの、そこ?!
やっぱりそこですか!?
 
 
臣)ええと…汗
 
 
仕方ない、はっきり言っとくか。
 
 
臣)あのさ、前も言ったけど…
  こいつ以外の女、
  みんなジャガイモだから。
C)…っ
 
 
俺は♡を抱き寄せて
Cにハッキリ宣言した。
 
 
臣)お前が俺と付き合ってるとか
  いくら言いふらしても
  俺はお前にほんと興味ないから。
C)ふふ、趣味悪いですねぇ♡
  それじゃ、また♡
臣)は!?
  いや、またとかねぇから!!
 
 
って言ってんのに聞いてないし。
言い逃げしやがった。
 
 
♡)趣味悪いってなにぃぃぃ!!
臣)……いや、間違いなく
  お前の方が可愛いから
  怒るんじゃないの。
♡)そんな見た目の話じゃないもん!
臣)いや、中身も総合したって
  お前の方がいい女だから!
♡)そういう話じゃないのぉぉ!!
臣)…っ
 
 
ヤバイ。
めっちゃ怒ってる。
 
 
♡)臣くんのばか!!
臣)は?!
♡)またむにむにされてたもん!!
臣)だからそれは…っ
 
 
…って、俺たちのやりとりを
じーっと見てる工さん。
 
 
臣)あ、すみません、ええと…汗
 
 
めっちゃ気まずいな。
なんだよこれ。
 
 
臣)お見苦しいところをお見せしました…。
  ええと、彼女です。
 
 
♡を工さんに紹介したら
工さんは「そういうことかーー」って
がっくり項垂れるようにしゃがみこんだ。
 
 
工)そっかそっか、臣くんの彼女だったんだw
♡)えっと…ご挨拶遅くなってすみません。
工)なんだもう、言ってよーーw
 
 
工さんは立ち上がると
困ったように笑って♡の頭をポンと叩いた。
 
 
工)あーあ、そっか…w
♡)??
 
 
あの…
いつまで触ってるんですか、俺の女に。
 
 
工)って、まだ怒ってんの?♡ちゃん。
  ほっぺがパンパンだよw
♡)…っ
 
 
そう言われた♡はギロッと俺を睨んできた。
 
 
工)ぶくくくw
  素直で可愛いねぇ、♡ちゃんww
♡)だって…、おっぱい…っ
工)あははははw
 
 
俺は♡の腕をグイッと引いた。
 
 
臣)ちゃんとハッキリ言ったじゃん!
♡)…っ
臣)ほんとに興味ないから!
♡)……。
臣)てか俺毎回あれくらいハッキリ
  言ってんだって!
  あいつがしつこいだけ!
♡)……。
 
 
何言っても♡のほっぺは膨らんだまま。
 
 
臣)……むにむにされてごめんなさい。
 
 
仕方なくもう一度謝ると、
工さんがクスクス笑って♡の背中を叩いた。
 
 
工)許してあげたら…?w
  こんな必死な臣くん、初めて見たしw
♡)…っ
 
 
そう言われた♡は俺をじーっと見上げて…
 
 
♡)もう二度とダメだからねっ!
 
 
可愛く口を尖らせた。
 
 
臣)うん、ごめん。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
工さんはずっと笑ってるけど
私はさっきのシーンが頭から離れなくて。
 
臣くんがいっぱい
おっぱいをむにむにされてるところ。
 
思い出しただけで…
ムキィィィィ!!!
 
 
もう二度と近寄らないでよね!!
って、鼻息荒く周りを見渡したら…
 
 
R)子供みたい…w
 
 
ぎゃっ!!
Rまでいたーー!!
 
 
R)あたしもあの子好きじゃないけど…
  さっきのは同感かもw
♡)え?
R)「趣味悪い」って。
♡)…っ
 
 
はぁぁぁ!!???
 
なんなのこの子ーーー!!
 
この間は私に「ブス!!」って
一言言い逃げして姿を消したし…
 
今日は今日で、なんて失礼なのーー!!
 
 
R)見た目だけそんな綺麗に
  大人っぽく着飾ってても
  中身はガキじゃんw
 
 
ガーーン……
 
 
R)いちいちあんなのにヤキモチ妬いて
  バッカみたい。
  登坂さんなんてあんなの
  日常茶飯事でしょw
♡)…っ
 
 
言われてることが最もすぎて
反論できない…
しゅん…。
 
 
……あれ?臣くんどこ行ったんだろ?
いなくなっちゃった!
 
あ!Rはまた言い逃げして
いなくなったしーー!!
 
 
♡)……はぁ。
 
 
なんか疲れちゃった。
 
 
工)どうしたの、ため息ついて。
♡)あ、工さん。
 
 
まだいたんだ。
 
 
♡)なんか…私って子供みたいって思って…。
 
 
大人の素敵な女性になりたいって
いつも思ってるけど…
 
もしそんな女性だったら
さっきみたいな時、どうしたんだろう。
 
臣くんがおっぱいむにむにされてても
クールに知らない顔したりすれば
良かったのかな。
 
 
工)どうしてそう思うの?
♡)だって…
  すぐヤキモチ妬いちゃうし…
工)もしかして…
  さっきのこと気にしてるの?w
♡)…っ
 
 
工さんはクスッと笑って
私の顔を覗き込んで来た。
 
 
工)カッコ良く追い払ってたじゃんw
♡)…っ
工)いい女ぶったり
  「私の男」感を出して見下したりするより
  俺は素直で可愛いなーと思ったけどw
♡)……でも…、
工)そんなに臣くんのこと好きなんだ?w
♡)え…?
工)見てるとなんか一生懸命だなぁって。
  
 
そう言って優しく笑う工さんの雰囲気は
やっぱりどこかJさんと似てる。
 
 
男)ああ工くん、来てたんだね。
工)はい、ご無沙汰してます。
男)可愛いね、彼女?
♡)えっ
工)いえ、残念ながらw
男)またまた〜〜w
  二人並ぶとお似合いだよー?
♡)…っ
 
 
大変だ。
工さんがこんな子供みたいな私と
お似合いだなんて…
 
申し訳なさすぎる!!
 
 
♡)工さんは優しくて落ち着いてて、
  頼りになるお父さんみたいな人です!!
 
 
慌てて私がそう言うと、
二人はきょとーんとした後、
眉を下げて笑い始めた。
 
 
男)「お父さんみたい」は
  褒め言葉じゃないよw
♡)ええっ!
 
 
フォローしたつもりだったのに!!
 
 
男)じゃ、工くん、また。
工)はい。
 
 
工さんは男性を見送った後、
私の方を振り返って、また優しく笑った。
 
 
工)「お父さん」はちょっとあれだけど…w
  「お兄さん」なら嬉しいかな。
♡)え?
工)こんな可愛い妹がいたら自慢だしねw
♡)…っ
 
 
工さんってば私の失言を
そんな風にフォローしてくれて…
なんていい人なの。
 
そしてなんてダメダメな私。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
男)どうもありがとう。それじゃまた。
臣)はい!ありがとうございます!
 
 
お偉いさんに挨拶を済ませて
♡のところに戻ろうとすると、
またRが現れた。
 
 
R)何よその顔。
臣)いや、またあいついねぇかなって思って。
R)呼んでこようか?
臣)やめて!!!!!!
 
 
俺の必死ぶりがおかしかったのか、
Rは声をあげて笑った。
 
 
R)ちょっとストーカー入ってるもんね、
  あの子。
臣)だからなんとかしてよ。
R)だから自分でなんとかしたらって
  言ったじゃん。
  彼女にも言われてたくせに。
臣)…っ
 
 
だってあいつ日本語通じねぇんだもん。
脳みそもおっぱいなんじゃねぇの。
 
 
R)日曜日のSEVENのパーティー、
  あの子も来るの?
臣)ん?♡?
R)そう。
臣)うん、その予定だけど。
  なんで?仲良くなったの?
R)んなわけないでしょ!
  あーゆータイプ、大っ嫌い!!
臣)…っ
 
 
Rはそう言い捨てると
そのまま颯爽と消えていった。
 
 
……なんだよ、大嫌いって。
 
「あーゆータイプ」って何?
可愛くて可愛くて
どうしようもない子ってこと?
 
そんなんしょーがないじゃん。
だって♡は可愛いんだもん。
 
 
…って、また彼氏バカに
なってる場合じゃなくて。
 
早く戻んなきゃ。
 
あいつはほっとくと
すぐに男が寄ってくるんだから。
 
 
臣)あ、工さん。
  ♡どこ行ったかわかります?
工)3F見に行くって言ってたよ。
臣)ありがとうございます。
工)……。
臣)……。
 
 
……ん?
 
 
工)なんか♡ちゃんってスレてないよねw
臣)……ああ、そうですねw
工)素直で面白いなぁ。
臣)……。
工)可愛いよね。
臣)……。
工)臣くんの彼女だって知らなかったら
  危うく口説くとこだったよw
 
 
でしょうね!!!!
感じ取ってましたから、それ!!
 
 
臣)ふぅ、危なかった…。
工)何が危ないのw
臣)だって…
  工さんみたいな人に言い寄られたら
  危ないじゃないですか。
工)どういう意味でw
臣)イイ男すぎるから。
工)ないでしょ、
  あんなに臣くん大好きなのにw
臣)え?
工)愛されてるねぇw
臣)……///
 
♡)あ、臣くんいたーー♡
 
工)ほら、戻ってきましたよ、お姫様w
 
 
階段を降りてきた♡は
俺を見つけてニコニコ嬉しそう。
 
 
工)ね?♡ちゃん?
♡)え?
工)臣くん大好きだもんね?w
♡)えっ、……ハイ///
工)あははは、かわいーw
♡)////
 
 
♡はもじもじしながら
俺の袖をちょこんと掴んだ。
 
 
工)じゃ、何か困ったことあったら
  いつでもお兄ちゃんに相談するんだよー♡
♡)はいっ♡
 
 
へ!?
「お兄ちゃん」?!
 
 
工)じゃあまたねー♡
♡)ありがとうございました♡
 
 
え?え?え?
どゆこと???
 
 
♡)臣くん、まだ中見る??
臣)いや、そろそろ帰ろうと思って
  お前探してたとこ。
♡)そっか!
 
 
いやいや、その前に…
「お兄ちゃん」って何!!
 
 
帰りはバレないように別々の車で帰ったけど
俺の頭の中はそればかりが気になって。
 
 
臣)お兄ちゃんって何!?
 
 
先に家に着いて、自分の部屋で
ドレスを脱ごうとしてた♡を捕まえた。
 
 
♡)わ、びっくりしたー!
  おかえり。
臣)ただいま。おかえり。
♡)えへへ、ただいま♡
臣)って、それはどうでもいいから。
  お兄ちゃんって何?!
♡)お兄ちゃん?なんの話??
臣)工さんだよ!!
♡)……ああ!
 
 
♡はやっと思い出したように
工さんとのやりとりを話してくれて。
 
俺がいない間に、プライベートなこととか
これからの仕事のこととか
色々二人で話してたみたいで。
 
お兄ちゃんみたいな感覚で
いつでも気軽に相談してとかなんとか
言われたらしい。
 
 
臣)何そんな仲良くなってんの…。
♡)えっ、だって臣くんも仲良しでしょ?
臣)そう…だけど…
  なんか仲良く手も繋いでたしー?
♡)ちょっとー!
  おっぱいむにむにされてた臣くんに
  言われたくないよ!!
  私のあれはただのエスコートだもん!
 
 
ばーか!鈍子!
工さんは下心があったんだよっ!
 
 
♡)思い出したらメラメラしてきたぁぁぁ
臣)えっ…
 
 
しまった。ヤバイ。
 
 
♡)もうあの子のおっぱい
  溶けて無くなっちゃえばいいのに!!
臣)……へ?
 
 
♡はほっぺを膨らませながら
真剣な顔をしてるけど…
 
溶けて無くなっちゃえばいい…って…
 
 
臣)ぶふっww
 
 
何その子供みたいな幼稚な発想!!
 
 
臣)ぶはははっw
♡)ちょっとー!何笑ってるのー!!
臣)だって…ぶくくくw
♡)もう!!!
 
 
ほんとお前は可愛いなーー
 
 
♡)私怒ってるんだからねっ!
臣)うんw
♡)あの子に限らず
  おっぱいに誘惑されないで!!
臣)されてないってw
♡)……はっ
臣)ん?
♡)……なんでもない。
臣)なんだよ。どうした?
♡)また子供みたいに
  ヤキモチ妬いちゃった…。
臣)何を今更…w
 
 
♡は今度はしょぼんと俯いて
ゆっくりと俺を見上げた。
 
 
♡)嫌に…ならない…?
臣)なんないよw
♡)ごめんね?
臣)なんで。
♡)すぐヤキモチ妬いちゃうから…。
臣)そんなん俺もだし。
♡)……一緒?
臣)一緒。
 
 
俺は♡をくるっと反転させて
後ろから抱きしめた。
 
 
臣)前にも言ったじゃん。
  他の男がお前に触んの、やだ。
♡)……私も…やだ。
  他の女の子に触られてる臣くん…。
臣)一緒じゃん。
♡)うん。
 
 
ほっぺとほっぺをくっつけた。
 
 
♡)何…触ってるの。
臣)俺のおっぱい。
♡)いつ臣くんのになったの!
臣)はぁ?最初っから俺のだし!
♡)…っ
臣)これは俺のおっぱいなの!
  お前のじゃないの!
  俺はこのおっぱいしか興味ないの!
  このおっぱいが大好きなの!
  だから今存分に触ってんの!
  文句あるか!
♡)……アリマセン///
 
 
よし、勝った…!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)とにかく俺は、
  お前と工さんがお似合いとか言われてんの
  すげぇやだったの!
♡)え、そんなの言われてたの?!
臣)そーだよっ
 
 
そういえばあの男の人にも
言われたっけ…。
 
 
臣)Cなんかただのアホだし
  お前は相手にしなくていいくらいの
  レベルだけど…
  工さんは普通にかっけぇじゃん。
♡)……。
 
 
臣くんが…ヤキモチ妬いてる…。
 
私が「お似合い」って言われたいのは
臣くんだけなのにな。
 
 
臣)それに…
  隆二が一番とか言ってたし…。
♡)え?
 
 
臣くんが拗ねたような声で
ボソッと呟いた。
 
 
臣)隆二が一番カッコイイとか
  言ったじゃん。
♡)…っ、あれはCMの話だよ?
臣)CMだろうがなんだろうが
  俺よりカッコイイと思ったんだろ。
♡)…っ
 
 
あれは…
ヤキモチもあってだったんだけど…
 
それ以上にヤキモチ妬いてる臣くんが
可愛くて。
 
 
♡)ふふ…っw
 
 
思わず笑うと、
「何笑ってんだよ」って
すかさず怒られた。
 
 
♡)あ、ちょっと…!///
 
 
さっきはドレスの上から
おっぱいを触ってた臣くんが
どんどん遠慮がなくなって
あちこち手を忍ばせてきた。
 
 
♡)何してるの!///
臣)なんだと思う?
♡)…っ
 
 
聞き返すなんて、ずるい。
 
 
臣)今日も視線集めてたねぇ、お前。
♡)……ぁ、っ///
臣)こんだけ綺麗だから仕方ないけど。
♡)ん…っ、///
臣)何人に声かけられた?
♡)……え…?数えて…ないよ…。
臣)やっぱりかけられてんじゃん…。
♡)えっ、…きゃっ///
 
 
いつの間にかまた反転させられて、
背中には壁の感触。
 
目の前には、獲物を見つめるような
臣くんの鋭い視線。
 
 
臣)お前は誰の…?
♡)…っ、…臣くん…の、///
 
 
なんだろう…
なんか臣くんの色気がすごくて…
その目を直視できない。
 
 
臣)こっち見ろよ。
♡)////
 
 
心臓が、ドキドキする。
 
 
臣)お前は誰の…?
♡)…臣くんの…だってば…///
臣)だったら口開けろよ。
♡)…っ////
 
 
臣くんは首をクイッとひねって
それを催促するような仕草。
 
……私が言われた通りに唇を開くと…、
 
 
♡)んんっ///
 
 
わかってはいたけど、
最初から深くて熱いキスに、
頭がクラクラする。
 
 
♡)ん…、ゃ…っ///
臣)逃げんな。
♡)…っ///
 
 
息も出来ないくらい、
熱くて、とろけそう。
 
 
臣くん…
今日も広斗モードなのかな?
 
 
臣)このまま…しよっか?
♡)////
 
 
ニヤッと妖艶に微笑む臣くんは
すっごくすっごくずるい。
 
 
目の前にベッドがあるのに
そこに行くのは許してくれない臣くんの腕に
閉じ込められてるから…
 
身動き出来なくて。
 
 
♡)……あ、…んっ///
臣)♡、もっと…。
♡)////
 
 
私は何一つ逆らうことなんて出来ない。
 
気付けば臣くんの思うままに。
 
 
乱れて、火照って、溶かされて。
 
 
甘い甘い意地悪は
私が立てなくなってからも
止まることを知らなかった……。
 
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. ぬっちゃん より:

    お前は誰の?ってきゅんきゅん♡
    広斗モードかっこよすぎる♡

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