[318]三代目5周年

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女)姫ちゃん!!///
女)急にごめんなさい!!///
♡)ん??
 
 
仕事の休憩時間に
みんなでランチに行こうとビルを出たら
高校生くらいの女の子二人に呼び止められた。
 
 
女)あの、姫ちゃんのファンなんです!///
♡)えっ!ありがとう〜〜♡
女)ハグしてもらってもいいですか?///
♡)うんっ♡
女)きゃーーー!///
  噂ほんとだったんだぁ〜〜///
♡)噂??
女)姫ちゃんは男の子だったら握手までだけど
  女の子のファンにはハグしてくれるって…
♡)えへへ、うん♡
女)お願いしますっ!///
♡)いつもありがとう♡
  ぎゅ〜〜〜♡
女)ひゃぁぁぁ!///
  柔らかいぃぃぃぃ!!///
女)私もお願いします!!///
♡)はい、ぎゅ〜〜〜♡
女)ひょわぁぁぁ!///
 
 
順番にハグすると、
二人はぴょんぴょんと飛び跳ねた。
 
 
女)あ、あのっ!図々しいんですけど…
  写真とか…///
♡)うん♡
女)やったぁぁぁ!!///
M)私撮りますよ〜〜〜♡
女)はっ!もしかして…
  姫ちゃんのマネージャーさんですよね?!
M)はいw
女)ファンです!!///
M)えええ!?
女)マネージャーさんの更新
  いつも面白くって!!
女)いつも楽しみにしてます!!
M)ありがとう…///
 
 
Mちゃんは照れたように笑って
シャッターを切ってくれた。
 
 
女)これからも応援してます!///
女)頑張ってください!///
♡)ありがとう♡
 
 
二人は私たちが角を曲がるまで
ずっと手を振ってくれていた。
 
 
海)また出待ちでしたね…///
J)また?
♡)はい、実は昨日も…
K)会社バレすぎだよねw
T)俺も今朝また違う子いたわ。
K)え、あんたにまで出待ち!?
T)悪いかよ!w
K)あんたのこと出待ちして
  一体何したいの…
T)知らん。
  握手頼まれたけど断ったし。
K)出待ちしてまであんたと握手…
T)悪いかよ!w
J)あはははw
 
 
Jさんは笑いながら
「姫は写真も撮ってあげるんだね〜」
なんて感心そうに言った。
 
 
M)普通なら事務所NGとかよくありますけど
  先輩は個人でやってるから
  自由なんです♡
J)そっかそっか。
M)先輩はいつも神対応で
  ファンの人たちも喜んでるんですよー♡
J)なるほどねぇ。
  マネージャーも褒められてたしねぇw
M)え?
J)更新楽しみにしてます、って。
M)ええと…///
T)確かにMちゃんの更新面白いよな。
K)うんうん。
  ♡の天然ネタも多いしw
海)私もいつも楽しみにしてます!♡
M)……ありがとう…///
J)Mちゃん頑張ってるもんねぇ。
  良かったね♡
 
 
Jさんがニッコリ笑って
Mちゃんの頭にポンと手を乗せると
Mちゃんは照れたようにコクンと頷いた。
 
そうだよね!
Mちゃんも頑張ってくれてるから…
私ももっと頑張らなくっちゃ!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
N)あ、直己、誕生日おめでと!
隆)あ、直己さん、おめでとうございます。
直)ありがとうw
 
 
今日はスマスマの打ち合わせ。
 
 
続々集まってくるメンバーが
みんなサラ〜リと直己さんに
お祝いの言葉をかけてる。
 
だってサプライズパーティーは夜だから。
 
 
岩)はぁ、今日はいよいよスマスマかぁ…
臣)どしたの岩ちゃんw
岩)なんか…他の歌番組とかとは
  また違わない?緊張感が。
健)わかる!w
E)なんかアガるよねw
 
 
事前にどんな曲や演出をやりたいか
ざっくり聞かれてたんだけど…
 
俺たちの案は通ったのかな。
ドキドキ。
 
 
香)おはようございまーす!
草)おはようございます。
 
 
SMAPの5人とスタッフさんたちが
ぞろぞろと入ってきて、
俺たちはすぐに立ち上がって挨拶をした。
 
 
N)今日はよろしくお願いします。
稲)こちらこそー。
 
 
全員揃ったところで
いくつかの案がまとめられた資料が配られて
あとは話し合って決めようってことに。
 
 
木)三代目はさ、俺らの曲を
  たくさんやりたいの?なんで?
臣)えっ…
隆)ええと…みんなで話し合って…
  そういう結果に…
木)だって俺らは三代目の曲やりたいもん。
臣)ええ!
草)カッコいい曲多いよね、三代目。
隆)ありがとうございます///
中)ランニングマンやろうよランニングマン。
香)みんなでやりたいw
稲)Eeny, meeny, miny, moe!も
  すごいカッコいいよね。
臣)ありがとうございます///
木)とりあえずさ、R.Y.U.S.E.I.は
  絶対入れるっしょ?OK?
N)あ、はい!
木)ハイ決まり。で、あとは…
臣)自分たちの曲はあと一曲くらいで
  いいです…w
中)はぁ?!少なすぎでしょ!w
E)俺らSMAPさんの曲少しでもやりたくてw
 
 
俺たちがやりたい曲に
どんどん印をつけていったら
「尺!尺!」って怒られてw
 
 
臣)全部歌わなくてもいいんですよ。
  SMAPさんが前にやってた
  メドレーみたいな…
稲)メドレー?
臣)はい。ノンストップで
  50曲ぐらいやってた…
中)はぁ?ばっかじゃねーの!
  あれ地獄だったから!!
木)40分ノンストップメドレーでしょ?
  あれマジで死んだからねw
隆)でもあれすげぇカッコ良かったです!
臣)うん!だからあんな感じで
  サビだけでいいから
  少しでもいっぱい歌いたくて…
木)三代目は強欲だな!w
 
 
なんて笑い出した木村さんが、
ふと閃いた顔をした。
 
 
木)つーかさ、普通のコラボじゃ
  つまんなくない?
臣)えっ…
木)スマスマでしかできないようなこと
  しちゃう?
N)しちゃう…とは…
中)パフォーマーも歌えば?
皆)ええええ!!!
 
 
中居さんの一言に、
声を揃えて叫ぶパフォーマー5人。
 
 
香)それ面白いw
稲)サプライズ感あるね。
直)いやいや、自分たちは…
木)なんで?直己合唱部でしょ?知ってるよ。
直)!!!
草)え、じゃあ歌上手いの?
直)いや…その…、
中)つーかさ、俺レベルの奴いんの?
  みんな俺より歌えんなら歌っちゃえば?
臣)ええと…、
隆)みんな…上手いよね?
臣)うん。
木)上手いの!?5人みんな?!
臣)はい。普通に上手いです。
隆)健ちゃんとかほんと上手い。
木)健ちゃん?
健)あ、自分です!山下健二郎です!
木)山下くんね。一番上手いのね。
健)いや、ええと…汗
 
 
タジタジなパフォーマーをそっちのけで、
あっという間にパフォーマーも歌う方向で
話が進んで…
 
 
N)あの、自分たちほんと…
  歌うとかやったことないんで…
木)だからいいんじゃん。
N)いや、みんなカラオケは大好きですけど
  仕事となると話は別で…
香)カラオケ大好きならいける!いける!
N)いや、グループのイメージとかも
  あるんで…
中)ファンもびっくりするんじゃない?w
 
 
NAOTOさんが何を言っても、
無意味だった。
 
 
臣)いいんじゃない?面白そうw
隆)うんw
 
 
俺らは呑気にそんなこと言ってて。
 
だって…
なんだかんだ言ってみんな歌うの好きだしw
 
それこそほんとこんな時しか
そんなチャンスないだろうし。
 
サプライズ感もあってお祭り感もあって、
すげぇ楽しそう。
 
 
木)直己ギター弾けんなら弾いちゃう?
直)えっ…
 
 
その言葉に直己さんの顔が
密かに輝いて…
 
 
香)え、普通に俺らより上手いじゃん!
 
 
試しに歌ってみたら
そんなこと言われて、
まんざらでもなさそうなNAOTOさん。
 
 
草)健二郎くん、めっちゃ高音出る!
  上手い!
 
 
健ちゃんなんてもうニヤニヤ楽しそうだし…
 
 
岩)じゃあ俺このへんの曲がいいです…。
 
 
みんながその気になってくれば
ちゃんと乗っかる岩ちゃん。
 
 
稲)ELLYちゃんと振り教えてね。
E)ハイ!w
 
 
ELLYは俺らの振りを5人に教えて
SMAPの振りを俺らに教える係。
 
 
中)てかさ、ヴォーカルも踊れば?
臣隆)えっ!!
中)ちゃんとガチのやつ。
隆)い、いや…それはちょっと…
健)ええやん!俺らも歌うねんから!
N)そうだよ!お前らも挑戦しろよ!w
臣)……俺は別にいいけど…
木)よし!踊ろ!
隆)いや、でも…
  グループのイメージとしても…
  俺らそんな踊んないんで…
木)だからいいんじゃん!
中)決まり!!
 
 
隆二がガーンって顔してる…ww
 
 
木)バラードは2個くらいで良くない?
臣)らいおんハート絶対やりたいです!
中)そういえばオーディションで
  歌ってなかった?
臣)はい!
木)そうなんだ。じゃあやる?
隆)俺、オレンジも歌いたい。
臣)あ、それも歌いたい!
 
 
曲をどんどん絞っていって
セットリストを作っていって。
 
 
木)じゃあ頭バラードで、
  その後ソロコーナーでびっくりさせて、
中)最後みんなでワチャワチャ
  盛り上がる感じ?
臣)いいですね!
隆)おおお…
 
 
ワチャワチャ曲の候補は
『SHAKE』『青いイナズマ』『ダイナマイト』
『R.Y.U.S.E.I.』『STORM RIDERS』。
 
 
木)せいぜい3つぐらいだよなぁ。
隆)じゃあ三代目いらないです!
木)だからR.Y.U.S.E.I.はやるんだって!w
隆)あ、そっか、へへへw
臣)えーでも俺この3つ全部やりたい、
  SMAPさんの。
木)R.Y.U.S.E.I.は入れるの!
臣)あ、はいw
 
 
木村さんはランニングマンが
お気に入りらしい。
 
 
木)ソロコーナーが全部サビだけだから…
稲)え、ちょっと待って。
  Eeny, meeny, miny, moe!ないじゃん。
中)あ、抜けてた。
稲)俺あのスタンドマイクのやつ
  やりたいんだって。
草)あれカッコいいよね!
木)でも尺がさぁ。
稲)らいおんハートとオレンジ
  どっちもやんの?
  どっちかだけで良くない?
臣隆)ダメです!!
中)あ、じゃあさ、イニミニ
  頭に持って来れば?ガツンと!
  で、そこからバラード、ソロ、
  ワチャワチャ!
木)いいじゃん!
 
 
打ち合わせが進むにつれて、
わくわくが増していく。
 
すげぇ楽しみになってきた!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
M)よし、そろそろ向かいますか!
♡)うんっ!
 
 
今日も仕事終わりにアポが入ってて。
 
 
♡)お説教だったらどうしよう…。
M)そんなわけないですよ!w
 
 
向かう先は、にゃんこの販売メーカー。
 
私がこの間、
にゃんこをホームページに載せちゃったから
その件で話がしたいって呼び出されて…
 
 
♡)勝手ににゃんこを載せてー!
  って怒られないかな…?
M)大丈夫ですってば!w
 
 
ちょっと緊張しながら
メーカーの応接室に通されると
そこに待っていたのは
優しそうな二人の女性社員さんだった。
 
 
女)姫さん、わざわざお越しいただいて
  ありがとうございます。
♡)いえ!
女)どうぞお掛けください。
♡)はい、失礼いたします。
 
 
ドキドキ…
怒ってはいなそう、良かった。
 
 
女)今日お呼びたてしましたのは、
  実はご相談がございまして。
♡)はい!
 
 
目の前に出されたのは、
臣くんが撮ってくれた
にゃんこと私のツーショット写真。
 
 
女)姫さんが先日ホームページにアップされた
  この猫の抱き枕なんですが…
♡)はい!
女)姫さんがこちらを更新されてから
  我が社にこの抱き枕の問い合わせが
  多く寄せられておりまして…
♡)えっ…
女)でもこちらはもう新しく製造は
  していない商品なんです。
♡)あ、そうなんですか?
女)ええ。
女)でも…今回あまりにも再販のご希望を
  いただいているものでして…
女)もう一度販売しようかという話に
  なっているんです。
♡)わぁ♡
女)それで…
  それならば2色展開しようかという案が
  出ておりまして…
♡)2色…展開…?
 
 
うちにいるにゃんこは白だけど…
 
 
女)白とピンクで2色です。
♡)ピンク!!
M)猫だけど…ピンクですか?
♡)絶対可愛いよぉ!
  ピンクのにゃんこぉー!♡
M)あ、ほんとだ、可愛い。
 
 
イメージ画像を見せてもらったMちゃんは
うんうんと頷いた。
 
色違いのにゃんこは
白もピンクもとっても可愛い♡
 
 
女)そこで、姫さんにお願いがありまして…
♡)はい?
女)こちらが完成しましたら、
  宣伝も兼ねてもう一度姫さんに
  NETに載せていただきたいんです。
♡)私にですか…?
女)はい。
  姫さんの影響力を今回私たちも
  非常に実感しておりまして…
女)姫さんに宣伝していただけたら
  間違いなく売上拡大が見込めますので。
♡)もちろん…
M)では、その際は写真と一緒に
  商品購入ページへのリンクも
  貼りたいと思いますが
  報酬割合はどれくらいでお考えですか?
女)はい、私共は…
♡)……。
 
 
もちろんいいですよ、って答えようとしたら
Mちゃんがテキパキとお金の話を始めて…
 
そうか、これも仕事の一つなのかって
気付くのが遅い私。
頼もしいMちゃん。
 
 
でも成果報酬を
販売価格の20%って要求したから、
私はそれを5%まで下げてもらった。
 
後から聞いたら、だいたい相場は
5%〜20%なんだって。
 
 
M)んもぅっ!
  先輩ってば欲がないんだから〜!
 
 
帰りの電車の中で、
Mちゃんは少し不満そうに頬を膨らませた。
 
 
♡)だって…
  私が作ったにゃんこじゃないし…
M)そうですけどぉ!
♡)みんながにゃんこいっぱい買ってくれたら
  私も嬉しいし♡
M)もぉ〜〜〜
♡)それにほら、出来上がったら
  送ってくれるって言ってたし♡
M)そんなの当然ですよぉ!
  てゆーか先輩それもピンクだけでいいとか
  言ってたじゃないですか〜〜
♡)だって白はうちにいるもん。
 
 
帰ったらにゃんこに報告しなくっちゃ♡
 
にゃんこに彼女が出来るよ〜♡
って!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩)お疲れ様でしたー!
隆)お先でーす。
健)お疲れ〜!
 
 
白熱したスマスマの打ち合わせが終わって、
みんな次の仕事に行ったり
帰るフリをしたり。
 
 
N)直己、今日飯行かない?
直)えっ
N)夜。空いてるっしょ?
直)はい、いいですけど…
 
 
NAOTOさんが自然に誘い出して
俺とELLYはニヤニヤしながら部屋を出た。
 
 
E)よし、じゃあ一旦解散だね。
臣)うんw
E)後でまた。
臣)うん、お疲れ。
 
 
サプライズパーティーは22時からだから
俺は事務所に寄って確認作業を終わらせてから
一回家に帰った。
 
 
臣)ただいまー。
♡)臣くーん!おかえりなさーい!
  あのね、聞いて聞いてー!♡
臣)なーにw
  ちょっと落ち着きなさいw
♡)だってー!聞いてよぉ〜!
臣)聞いてるからw
 
 
嬉しそうに飛びついてくる♡をかわして
洗面所に入った。
 
 
♡)あのね、大ニュースなんだよぉ!
  にゃんこに彼女が出来るの!!
臣)ぶっ、ごほっ!ごほっ…
 
 
うがいしてるタイミングで
そんなこと言われて、思わずむせた。
 
 
臣)ちょ、待って。意味がわからんw
♡)だからぁー!
  ピンクのにゃんこ!にゃんこの彼女!
臣)あのな、一から説明してみ?w
♡)あのね!だからね!
 
 
二人でリビングのソファーに座って
話を聞くと…、、
 
 
臣)マジか!!
  すげぇじゃん!!
♡)そうなの!すごいの!!
 
 
やっと話が見えましたw
 
 
臣)てかさ、正夢だったんじゃね?あれ。
♡)え?
臣)いつだったか忘れたけど…
  前にお前、言ってたじゃん。
  ピンクのにゃんこの夢、見たって。
♡)え…?
 
 
♡は必死に思い出そうとしてるけど…
 
 
♡)忘れちゃった…。
臣)あはははw
 
 
まぁ、あん時うとうとしてたし
寝ぼけてたよなw
 
 
臣)なんかねぇ、
  お前がピンクのにゃんこになって、
♡)私が?!
臣)そうそう。
  で、そしたらうちのにゃんこと
  会話出来たんだって。
♡)会話!?なんて?!
臣)にゃんって言ったらにゃんとか
  言ってたぞ、確か。
♡)……何それ…会話なの?
臣)知らんわ!w
  お前が言ってたんだよ!w
♡)え〜〜、覚えてないよぉ〜〜!
  でも…そっか、正夢なのか。
  ピンクのにゃんこは私だったんだ!
  ね、ね、にゃんこ喜ぶかなぁ?
  彼女できたら♡
臣)喜ぶんじゃない?w
  てか2つになったらお前は一緒に寝る時
  どっちを抱っこするんだよw
♡)はっ!ほんとだ!どうしよう!
  ええと、ええと…、、
  じゃあピンクにゃんこは臣くん…。
臣)やだよ。俺はお前を抱っこするもん。
♡)えええ!
臣)そもそも俺ら一緒に寝る時は
  にゃんこは別じゃん。
♡)そっか。
臣)お前が一人の時に
  にゃんこと寝てんだろー?
♡)うん。あ、じゃあ
  たまーに私がいなくて臣くん一人の時に
  臣くんがピンクにゃんこ
  抱っこしたらいいよ!
臣)滅多になくない?そんな時w
♡)うーんと…、あ!ほら!
  今月だと私社員旅行あるし!
臣)あ、そっか、言ってたな、そういえば。
  …って、それまでにピンク来るのか?w
♡)わかんない…。
  でもね、12月の商戦期前には
  完成させるって言ってたよ!
臣)そっか、稼ぎ時だもんなー。
 
 
そうだ。
12月と言えば…
 
 
臣)なぁなぁ。
♡)んー?
臣)Xmas、なんか欲しいもんあるー?
♡)えーー
  うーん…、うーん…、うーん…、
 
 
相当悩んでますねぇ?お嬢さん。
 
 
♡)特に…ないかも…。
臣)えーーーー
♡)だって…
  誕生日にいっぱいもらったばっかりだし…
臣)っていってもあれ夏じゃん。
  もう冬だぞ。
♡)えーーーー
  そういう臣くんは何が欲しいの?
臣)えー!俺ぇ?
♡)うん!
臣)……なんだろ…。
 
 
今の一番の願いは
早く生理が終わってお前とHすることです。
 
 
♡)何か欲しいもの♡
  ないのぉ?
臣)……。
 
 
この可愛い笑顔がいつもそばにあったら
俺、欲しいものなんて他にないんだよな。
 
……とはさすがに小っ恥ずかしくて言えない。
 
本音ではあるけど。
 
 
臣)てか俺が先に聞いたのにー欲しいもの!
♡)あ、そうだった…w
臣)なんかないのーー。
♡)うーん…、だって私、
  毎日幸せなんだもん。
臣)へ?
♡)毎日幸せだからこれ以上欲しいものなんて
  思い浮かばないよ。
臣)……幸せなの?
♡)うんっ♡
 
 
♡はニッコリと頷いた。
 
 
♡)毎日臣くんと一緒にいられて
  私本当に幸せなの♡
臣)…っ
♡)臣くんが大好きなんだもん♡
臣)……///
♡)あ、欲しいものがあるとしたら
  臣くんとの時間かなぁ?
臣)俺との…時間?
♡)うん♡
  臣くんと二人でいられたら何もいらない♡
  二人でどこか行ったりしたいなぁ♡
臣)おお!それいいじゃん!!
♡)え?
臣)また旅行行こうよ!
♡)旅行!!
臣)旅行!!
♡)行きたーーいっ!!
 
 
俺たちは仲良く目を輝かせて
共有のスケジュールを開いた。
 
 
臣)来年はさ、このへんでハイローの撮影が
  忙しくなって。
♡)うん。
臣)このへんとかこのへんはLIVE三昧。
♡)うん、うん。
臣)だから最初の方は割と時間もらえてんの。
♡)そうなの?!
臣)うん。だからお前の会社次第だけど…
♡)有休取るーーー!!
臣)おお!取れる?
♡)取る取る絶対取るーー!♡
臣)あはははw
  じゃあ二人でどっか行こっか♡
♡)うんっ!♡
臣)どこ行きたい?
♡)きゃーーー♡
  どうしよう!嬉しくてニヤけちゃう♡
臣)あはははw
♡)臣くんとならどこでも楽しいもん!
  どこでも行きたい〜!♡
臣)じゃあまたそれはおいおい
  相談しましょうw
♡)うんっ!♡
 
 
♡は嬉しさをこらえきれない感じで
俺にぎゅむっと激しく抱きついてきた。
 
 
臣)イノシシ出たぁーーーww
♡)ううううう♡♡
臣)楽しみだね〜♡
♡)うんっっっっ!!!♡♡
臣)あはははw
 
 
こんなに喜んでくれたら
俺も嬉しさ倍増だわw
 
 
♡)じゃあ二人で行く旅行が
  お互いのXmasプレゼントだね♡
臣)……うん♡
 
 
と言いつつも
やっぱりプレゼントは何かあげたいけど。
考えとこーっと♪
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
来年のはじめの方は
臣くん割と時間あるなんて知らなかった。
 
私もあまり仕事入れないように
Mちゃんにお願いしなくっちゃ!
 
少しでも臣くんと一緒にいたいもん♡
 
 
臣)イノシシが懐いて離れませんw
♡)えへへへーー♡
 
 
臣くん大好き♡大好き♡
 
 
♡)嬉しすぎて楽しみすぎて
  うずうずしちゃう!!
臣)うん、それは十分に伝わってますw
♡)うずうず〜〜〜!!
臣)わかったって!w
 
 
臣くんの首元にグリグリ潜り込む私を
臣くんは笑いながら抱きしめてくれた。
 
 
臣)俺はさ、
♡)ん?
臣)俺は…、お前を充電すればするだけ
  仕事頑張れるから…。
♡)え…?
 
 
急に優しい口調で
そんなことを言い始める臣くん。
 
 
臣)お前はねぇ、ほんとに
  俺のパワーの源なの。
♡)……///
 
 
そっと顔を上げると…
臣くんがすごく優しい顔で
私のほっぺを撫でてくれた。
 
 
♡)私だって…同じだよ…?///
臣)ん?
♡)臣くんは私のパワーの源だもん///
臣)ははっw
♡)こうしていっぱいいっぱい充電したら
  なんでも頑張ろうって思える力が
  湧いてくるんだよ!
臣)うんw
 
 
私たちはもう一度ぎゅーっと抱き合った。
 
 
臣)でも…、、
♡)ん…?
臣)そろそろもっと充電したくて限界かも。
♡)え…?
 
 
切なげな声で呟いた臣くんの手が
スルリと背中に滑り込んできた。
 
 
♡)…っ///
 
 
「充電」って…そっちの意味?///
 
 
♡)……ぎゅーだけじゃ…足りない…?///
臣)ぎゅーも気持ちいいし
  最高なんだけどさー、
♡)うん…?
臣)ぎゅーで充電できるパワーと
  Hで充電できるパワーは
  また別物なんだよねぇ…。
♡)……。
 
 
それはちょっとわかる気がする。
 
 
臣)……まだ…、ダメ…?
♡)…ええと…、///
  明日には…大丈夫だと思う///
臣)え!ほんと!?
♡)……うん///
臣)……っっっしゃーーーー!!!!
♡)…っ
 
 
そんなに喜ぶことなのかな?///
 
 
臣)あ、ヤバ。見て。
♡)!!!
臣)明日出来るってわかった途端、
  これですよ。
♡)……元気な子ですね…///
臣)大喜びしてるわ。
♡)……そっか///
 
 
なんか少し恥ずかしくなって
臣くんの膝の上から降りようとしたら
それをグイッと阻まれた。
 
 
臣)ね…、
♡)…っ
臣)明日大丈夫ってことは
  今日でも大丈夫なんじゃない?
♡)ええっ!!
臣)ね、ちょっとだけ…、
♡)だめぇっ!///
臣)大丈夫だって。
♡)ダメだよぉ!///
臣)じゃあほんとにちょっと!ちょっとだけ!
  ちょっとだけ触らして!お願い!
♡)////
 
 
そこまでお願いされたら…断れない。
 
 
♡)ちょっと…だけだよ?///
臣)何今の。可愛い。エロい。
  もっかい言って。
♡)言わないよ!///
臣)あーーもう、なんでもいいや///
  ほんと好き。
♡)…っ///
 
 
臣くんは私の胸に顔を埋めるように
ぎゅっと抱きついてきて…
 
そのままスルスルとまた
服の中に手を入れてきた。
 
 
臣)……外して…い?
♡)……(こくん)///
 
 
あれ。
私が頷く前にもう外されてた気が…
 
 
臣)はぁぁぁ…///
 
 
臣くんは幸せそうに…
私の身体に…あれこれ…してきて…
 
あれ…これ…、して…
 
 
♡)ちょっとぉ///
 
 
あ、もうこれは聞いてくれないやつだ。
 
 
♡)ダメだよ///
 
 
って言っても聞こえないフリしてるし。
 
 
♡)ダメだってば、…あっ///
 
 
思わず上げてしまった声に、
臣くんの口角がニヤリと上がった。
 
 
臣)可愛い声。
♡)……あ、っ…やめ…っ、あんっ///
臣)……はぁ、止まんね///
♡)やぁ、っ…、ダメ…っ///
 
 
臣くんをグイッと押し返して
胸の前で腕をクロスしたら、
 
「何それ。余計興奮する。」って
臣くんにあっという間に押し倒された。
 
 
♡)ダメだってば!///
臣)ちょっとだけだって…。
 
 
その「ちょっと」って一体何なの!?///
 
 
♡)これ以上意地悪するなら
  明日しないから!!!
臣)!!!
 
 
私の言葉に
臣くんは弾かれたように顔を上げた。
 
 
臣)……本気…?
♡)(こくん)///
臣)…っ
 
 
あ、臣くんの眉毛が下がっちゃった…。
あ、臣くんの口が少し尖っちゃった…。
 
 
臣)……我慢…する。
♡)そうして…ください…///
 
 
……てゆーか…、
 
 
♡)臣くん、時間!!
臣)!!!
  やっべぇ!遅刻だ!!
♡)大変!急いで!!
 
 
慌てて玄関に向かう臣くんに
直己さんのクッキーを渡した。
 
 
♡)直己さん待ってるよぉ!
臣)♡とイチャイチャしてて遅刻したって
  謝るわ。
♡)それは言わなくていいよ!///
臣)てか遅刻したらサプライズに
  なんないじゃんなw
♡)ほんとだ…。
臣)怒られるな、やっべw
 
 
臣くんはそう言いながら笑って
私のおでこにチュッとキスをして、
おうちを出て行った。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)おめでとうございまーすw
皆)おめでとうございますじゃねーよ!w
 
 
みんなから総ツッコミを食らった。
そりゃそーだw
 
もうみんな揃ってて、
美味しそうな鍋を囲んでる。
 
……てかまた鍋かよ!!ww
 
 
E)どうしたの臣w
臣)いやぁ、ほんとすいませんw
N)最低だ。お前は最低だ!
岩)あはははw
健)どうせ♡ちゃんと
  イチャコラしとったんやろ。
N)はぁ?!
  理由がそれならほんとに最低だ。
  お前は最低だ!
臣)違いますよ!w
  あ、直己さん、これ♡から。
直)クッキー?!
 
 
直己さんの顔が一気に輝いたw
 
 
臣)はい。
直)ありがとう!!
 
 
俺も端っこに座って
とりあえずビールを頼んだ。
 
 
直)あ、手紙も入ってる。
N)なんてなんてー?
直)ええと…、
 
 
あ。
手紙に目を通した直己さんが
嬉しそうに照れてる。
 
 
健)あーー!なんやこれ!
隆)なになに?
健)「直己さん大好きです♡」やって!!
N)はぁ?!
隆)俺ん時そんなこと書いてなかった!
健)俺にも書いてへんかったぞ!
N)俺だって!ELLYは?
E)俺もおめでとう的な内容だけでしたよ。
 
 
みんながじとーっと直己さんを見ると、
 
 
直)俺のこと大好きだって♡
 
 
直己さんが嬉しそうにドヤッた。
 
 
隆)とってもとってもカッコイイです♡
  とか書いてある!
岩)うっそ!
健)これほんまに直己さんのこと
  好きなんちゃう。
臣)なんでだよ!w
N)だって直己にだけだよ…
  俺らと扱いが…
E)直己さん、どうするんですか。
臣)何がだよ!w
隆)♡ちゃんが直己さん好きだったら。
直)ええ?w
 
 
直己さんは笑いながら
俺の肩をポンと叩いて、
 
 
直)ごめんな、臣♡
 
 
またニヤニヤとドヤ顔してきた。
 
 
臣)はいはい、俺のビールも来たことだし
  かんぱーい!
直)流した!俺の話流した!
N)しかも遅刻してきた分際で
  仕切り出した!
臣)三代目5周年おめでとーー!
  おまけで直己さんも誕生日おめでとー!
直)おまけってなんだよ!おまけって!
E)あはははw
隆)直己さん、おまけで
  おめでとうございまーす。
直)お前は便乗すんな!w
 
 
そんなこんなで俺たちは
7人仲良く酒を飲みながら
あーだこーだ熱く語り合って。
 
 
6周年も7周年も、その先も…
こうしてみんなで祝えたら最高だなって
 
こんな楽しい時間が
いつまでも続きますようにって
 
そんなことを思いながら
最後は見事に酔っ払って。
 
 
ELLYはソファーをサンドバッグに
なんか一人ごと言ってるし
 
岩ちゃんはワインのボトルに
都市伝説を語り始めてるし
 
健ちゃんはゆでダコみたいになってるし
リーダー二人は意味不明にチューしてるし
隆二は俺に甘えてくるし
 
もうわけがわからんカオス状態!
 
 
でもやっぱり言えるのは…、
 
三代目って最高!!!!
 
俺はこの7人が大好きだーーーー!!!!
 
 
…って叫びながら
ソファーから転げ落ちた俺が
怪我しなかったのは
 
先に下に誰か転がってたから。
 
 
それが誰かはわかんないけど、
もういいやw
 
 
 
 
 
ーendー

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