[138]サングラスと涙(岩&◇Side)

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出社時間ギリギリまで
目に保冷剤を乗せてたけど…
 
ひどい顔はひどいままで。
 
 
◇)…はぁ……。
 
 
だから嫌なんだってば。
 
男ともめてこんな風になるの。
 
 
多)あ、◇ちゃんおはよ〜〜!!
◇)……
多)うわっ!!
◇)……
 
 
後ろから駆け寄ってきた多田さんが
回り込んであたしの顔を見て、
変な声を上げた。
 
 
多)何そのサングラス…
◇)内勤だし…いいかなと思って。
多)ええと……
社)おや、おはようございます。
多)社長!おはようございます!
◇)…っ
 
 
ヤバ…
怒られるかな…
 
 
社)はっはっは!
  特殊工作員みたいで
  カッコイイですねぇ!w
◇)……
 
 
そうだ…
勝山社長はこういう人だった。
 
 
男)どええ?!
  お嬢…どうしたの??
男)お嬢がグレてる…!!
◇)……
 
 
ふん。
なんとでも言うがいい。
 
 
サングラス姿のあたしに
どよめく周りを無視して、
12時までしっかり仕事をした。
 
 
多)◇ちゃん、お昼…行ける…?
◇)……ごめんなさい。
  今日お弁当作ってなくて…
多)あら。
◇)ちょっと出てきます。
多)わかったわ。気をつけてね。
 
 
ごめんなさい、多田さん。
 
今日はさすがに
昨日のLIVEの感想を聞く気には
なれないです。
 
 
◇)……はぁ。
 
 
トイレで鏡を見てみたら…
朝よりはマシになってるものの、
やっぱりひどい顔。
 
 
あたしはもう一度サングラスをかけて
トイレを出た。
 
 
なんか…
食欲もないし…ご飯はいいや。
 
 
……どこか…遠いところに行きたいな……
 
 
…ドンッ、カシャン…ッ
 
 
◇)…ごめんなさいっ!
 
 
ぼーっとしてたら人にぶつかって、
サングラスが落ちちゃった。
 
 
J)ん…?サングラス?
◇)…っ
 
 
うそっ…
Jさんだ。
 
 
J)これ、◇ちゃんの…?
◇)ええと…
 
 
そうです、って…受け取ろうとしたら
Jさんはあたしの顔を見て、
サングラスの意味を理解してくれたみたいで…
 
 
J)……大丈夫?
◇)……
 
 
一番見られたくない人に、見られた気分。
やだな、こんな不細工な顔。
 
 
◇)……っ
 
 
なんか…また涙が出てきそうになって…
 
 
J)あー……、かけよっか、これ。
◇)…っ
 
 
Jさんはあたしの耳にサングラスをかけて
優しく頭を撫でてくれた。
 
 
J)気分転換に、一緒にお昼でもどう?
◇)え…?
J)美味しいもの、食べようよ。
  ご馳走しますよ。
◇)…っ
 
 
うそ…
ほんとに…?
 
Jさんと二人で…ランチ???
 
なんか…信じられない。
 
 
J)こんなおじさんとじゃ嫌ですか?w
◇)行きたいですっ!!!
J)はは、良かったw
◇)……///
 
 
おじさんなんかじゃ…ないもん…。
 
 
J)ビルの裏にさ、
  穴場のお店があるんだよねー
  そこでどう?
◇)どこでも…いいです…///
J)よし、じゃあ行こっ
◇)……///
 
 
穴場のお店…
 
きっとあたしがこんな姿だから
目立たないところ選んでくれたんだよね。
 
優しいな……
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩)おはようございます。
監)……
岩)……
 
 
俺の顔をじっと見るなり、
監督が少し眉を寄せた。
 
 
監)昨日までLIVEだったんだっけ?
岩)……はい、二日間。
監)ちょっと顔がまだEXILEだなーw
岩)え…?
監)もうちょっとEXILE感抜いて
  イツキの顔になって。
岩)……はい、すみません。
充)あはははw
  LIVEしてたからオラオラな顔に
  なっちゃったんだ?w
 
 
さやかが俺の背中を
パシッと叩いてきた。
 
 
岩)……
 
 
LIVEのせいなのかな。
 
わかんないけど…
さっきまで◇と一緒にいて…
 
なんかもう…
頭がグチャグチャで……
 
 
充)どうしたのイツキ!
  元気ないじゃん!
  オムレツ作るの緊張してんの?w
岩)……ああ、
 
 
そうだ。
 
オムレツ…。
 
 
今日からさやかの部屋のシーンの撮影が
本格的に始まるから…
 
ちゃんとやらないと。
 
 
女)岩田さん、この間練習したから
  バッチリですよ〜〜!w
充)え〜〜!!楽しみw
岩)ははは、頑張るよw
 
 
なんだろう。
 
なんか…
笑顔を貼り付けてるような違和感。
 
 
ダメだ、仕事に集中しよう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
◇)ひどい顔ですけど…
  サングラス外していいですか…?
J)どうぞ…?w
◇)……
 
 
ほんとは…見られたくないけど…
さすがに食事の時にまでかけてるなんて
失礼かなって思って…。
 
 
J)◇ちゃんは彼氏いたんだ。
◇)え…?
J)……
◇)……
 
 
だからそんな顔になったんでしょ?
って、Jさんの目が言ってる。
 
やだな。
やっぱりわかるよね、こんな顔してたら。
 
 
◇)冷やしたんですけど…
J)……
◇)不細工ですいません。
J)そんなこと言ってないでしょw
◇)……
J)悪い男につかまったねーーw
◇)……
 
 
そう…なのかな、やっぱり。
 
 
J)そんなになるまで泣かせるなんて。
◇)……
J)……
◇)Jさんだったら…
  彼女のこと泣かせないんですか?
J)どうだろうねw
◇)……
J)俺の方がタチ悪いかもよ?w
◇)……
 
 
男って怖いな。
 
 
J)俺が忘れさせてあげようか?
◇)え…???
 
 
それって…
 
 
J)なんてねw
◇)……っ
 
 
びっくりした。
 
 
J)はい、メニュー。
  好きなの頼んで。
◇)……ありがとう…ございます。
 
 
ほんとに…ご馳走してくれるのかな…?
 
 
◇)……
 
 
食欲なかったのに
開いたメニューはどれも美味しそう。
 
 
J)これとかオススメだよーー
◇)じゃあこれにします。
J)早いなw
 
 
そのままJさんが二人分、注文してくれた。
 
 
◇)はぁ……。
J)深いため息だねぇ。
◇)…はっ。
 
 
しまった。
ため息なんて…失礼じゃん、あたし。
 
 
◇)すみません。
J)全然いいけど。
◇)……
 
 
……はぁ。
 
 
◇)…なんで……
J)……
◇)……
J)ん?なんで…なに?
◇)……
J)……
◇)なんで男って…浮気するんですかね。
J)ははははw
◇)……
 
 
何がおもろいねん…
 
 
J)女だって浮気するでしょ。
◇)……
 
 
そうか、確かに。
 
 
J)浮気する人間の心理が
  理解できない?
◇)……(こくん)
 
 
浮気っていうか…
 
 
◇)好きじゃない相手と
  平気でそういうことするのが
  信じられないです。
J)……
◇)ましてや…
  他に好きな人がいるのに…。
J)……
◇)……
 
 
そんなの…
 
そんな「好き」っていう気持ちなんて…
嘘じゃんって…
そう思っちゃう。
 
 
J)姫みたいなこと言ってるね…w
◇)え…?
 
 
♡…ちゃん…?
 
 
◇)……あ、
 
 
そういえば。
 
♡ちゃんも家出してた時、
同じようなことで悩んでたんだもんね…
 
 
でも…
あたしとはちょっと違う。
 
昔女遊びしてたのは一緒でも…
 
臣さんは♡ちゃんに嘘ついて
騙すような真似、してないと思う。
 
 
J)わかんないなら、試してみる?
◇)え…?
 
 
Jさんがニッコリ笑った。
 
 
J)仕返し、しちゃえば?彼氏に。
◇)……っ
 
 
仕返しって…
あたしも…浮気するって…こと…?
 
 
J)俺で良ければいつでもお相手しますよw
◇)へ???
 
 
思わず、変な声が出た。
 
 
◇)相手って……
 
 
なんの?
 
 
J)変な男とそういうことすると
  面倒臭いことになったりするからねー
◇)えっと…
J)俺なら後腐れなくていいと思うけどw
◇)えっと…
J)一晩くらい、いつでも声かけてw
◇)…っ
 
 
一晩…!!!!
 
…ってことは…
つまり…
 
さっきから言ってるのは…
やっぱり…
 
夜のお誘い!!???
 
 
◇)////
 
 
ぼんっと、顔が赤くなったのが
自分でわかった。
 
 
J)あははは、何その可愛い反応w
◇)……だ…って……///
 
 
憧れのJさんから…
まさかの夜のお誘いをされるなんて…
 
嘘みたい。
 
 
◇)Jさんは…好きじゃない相手と…
  出来るんですか…?
J)男だからねーー
◇)…っ
J)って言うと、語弊があるか。
  好きじゃない相手と出来る女の子も
  いっぱいいるしね。
◇)……
J)俺は別に誰とでも出来るよ。
  ◇ちゃんみたいに可愛い子なら
  いつでも大歓迎♡
◇)……
 
 
歓迎…されてしまった…。
 
 
◇)ちょっと…考えさせてください…。
J)あはっw どうぞ…?w
◇)……
 
 
Jさんと…H…するの…?
ずっと憧れてたJさんと…?
 
そんなのあたしこそ大歓迎だし
鼻血吹きそうな話だけど…
 
 
そこに、愛はないわけで。
 
 
◇)……
 
 
あたしは…
ただ触れ合うだけじゃなくて
そこに愛情があると、どんなに幸せか
もう知ってる。
 
いっぱいいっぱい…その幸せを感じて
何度も何度も、愛してるって思った。
 
 
それを教えてくれたのは…
剛典で……。
 
 
◇)…っ
 
 
そんなあたしが、
今更割り切って、JさんとH出来るの?
 
…ってゆーか……
そんなことしたら…
剛典が傷つくもん……
 
 
剛典は…
馬鹿みたいにヤキモチ妬きなんだから…
あたしがそんなことしたら…
泣いちゃうよ。
 
 
◇)…っ
 
 
あれ……
 
また視界が滲んでいく。
 
 
J)……
◇)……
 
 
目の前に差し出された、ハンカチ。
 
 
ああ、あたし…
また泣いてるんだ。
 
 
◇)…っ
 
 
あたしが…
こんな風に…
剛典を思い浮かべるみたいに…
 
剛典は…
あたしのこと、思い出して
くれなかったのかな…。
 
 
他の女とキスしたり
そういうことしたりする前に…
 
あたしのこと、
思い出してくれなかったのかな…。
 
 
◇)…っ
 
 
また、苦しくて、息が吸えない。
 
 
J)我慢しないで、声出しなよ。
◇)…っ
J)そんな声殺して泣いてたら
  苦しいでしょ。
  ちゃんと、息吸って。
◇)…っ
 
 
その言葉と、
頭を撫でてくれるJさんの手のひらに、
いっきに涙がぼろぼろとこぼれ出した。
 
 
◇)ふぇ…ぇ…っっ
 
 
もう…嫌だ。
 
 
こぼれる涙と一緒に…
 
剛典を好きな気持ちも全部
流れ出ちゃえばいいのに……っ
 
 
流れて全部、消えちゃえばいいのに…っ
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
監)はい、じゃあ一旦休憩ねーー!
充)はーーい!♪
  イツキーーお弁当食べよーーー
岩)うん。
  さやかお茶どっちがいい?
充)麦茶ーーー!
岩)はーい。
 
 
二人で並んで座って、弁当を広げた。
 
 
充)ねぇねぇ、
  HIROさんの差し入れのお弁当は
  どうしていつもこんな豪華なのかな?
岩)あはははw
充)美味しいよねーー♡
岩)だよねーー
充)LDHの人たちは
  いつもこんな美味しいものを
  食べさせてもらってるのー?
岩)ああ、でも…
  結構連れてってもらってるかも。
充)ずるーーーい!
 
 
そう言いながら
豪快に弁当を頬張るさやか。
 
 
岩)美味しそうに食べるねーーw
充)あ、好きな人の前では
  もっとお上品に食べるよ。
岩)何それ!!w
充)一応女子だしw
岩)好きな人限定かよーーー
充)うんw
岩)……
 
 
そっか、◇もそうだもんな。
 
俺の前だと…可愛いもん。
 
 
岩)……はぁ…。
 
 
思わずこぼれたため息。
 
 
充)あれーーー
  まだ仲直りしてないな、コレ。
岩)……
 
 
お見通しですか。
 
 
ああ…ダメだな、俺…。
仕事中は考えないって…決めたのに…
 
 
充)そんなに怒らせちゃったのー?
 
 
心配そうに俺の顔を覗いてくるさやか。
 
 
岩)……うん……
 
 
俺がほんとに馬鹿でどうしようもないんだよ。
 
 
充)イツキみたいに
  美味しい手料理作って
  ごめんなさいするとかは?
岩)……俺…、料理出来ない…。
充)出来ないからこそじゃん!
岩)え?
充)出来る人がちょちょいと作るより
  出来ない人が出来ないのに頑張った!
  って方が、感動しない?
岩)……
 
 
そう…なのかな。
 
でも……
 
 
岩)料理で許してもらえるようなレベルじゃ…
充)じゃあ、何かプレゼント…とか?
岩)余計怒られそう…
充)うーん、手厳しいな…
 
 
お前何しでかしたんだよっていうような
さやかの目が、ちょっと痛い。
 
 
充)じゃあやっぱり気持ちなのかな。
岩)え…?
充)真心が伝わらないとダメかもね。
岩)…まご…ころ…?
充)うん!
岩)……
 
 
どうやって…伝えたら…
 
 
岩)言葉で何を言っても…
  もう絶望的なんだけど…
充)じゃあ言葉以外で伝えたら?
岩)……
 
 
ダメだ。
全然閃かない。
 
 
充)例えば、ほら。
  植物図鑑にちなんで、
  毎日花を贈る、とか♡
岩)花……?
充)そう!花言葉と一緒に♡
岩)……
 
 
男じゃ絶対思いつかないような女子的発想。
さすがだな…。
 
 
岩)花…かぁ…。
 
 
毎日って…
どうやって贈ろう……。
 
 
てゆーか。

違うんだよ。
そういうことじゃなくて。
 
そういう次元じゃなくて。
 
 
何かをして許してもらうとか
そういう話じゃないんだよな…。
 
 
俺が100%悪くて。
謝るしか出来なくて。
 
 
岩)……
 
 
朝の◇を思い出すと、
胸が張り裂けそうになる。
 
でも、

 
こんな胸の痛みは自業自得で…
こんなのより何倍も、◇は傷ついてて…
 
 
岩)……っ、ごめん…、
充)…っ
 
 
__貼り付けてた笑顔が崩れる。
 
 
俺は気持ちを堪えられなくて、
その場を離れた。
 
 
現場の空気を悪くしたくない。
 
今は仕事中なんだから。
 
そう何度思っても、朝の◇が頭から離れない。
 
 
岩)…っ
 
 
「嘘つきっっ!!!
 嘘言うのやめてよ!!」
 
 
泣き腫らした目で、そう言われた。
 
 
「全部忘れるから!
 全部全部…嘘だったんだから…っ」
 
 
岩)……嘘つき…か…。
 
 
◇の言葉を思い出しながら、
頬が生ぬるく濡れていく。
 
 
でも…
俺が傷つくのは、勝手な話で。
 
全部、自分が蒔いた種。
 
 
だって…
こういう時は逆の立場になって考えろって
前に直己さんが言ってた…。
 
 
逆の立場だったら…
 
◇が散々男遊びしてて…
俺の前で可愛く甘えながら…
他の男にも同じようなことしてて…
 
他の男とヤッた次の日に…
俺の前で平気で笑ってて…
 
 
岩)…っ
 
 
そんなの、
想像しただけで気が狂いそうになる。
 
 
俺に言ってくれた言葉は
なんだったんだろう…って。
 
俺に見せてくれてた笑顔は
なんだったんだろう…って。
 
 
好きなのに…
何も信じられなくなる。
 
 
 
………もう…
 
過去の自分を…ぶん殴りてぇよ……。
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
朝よりマシになってた顔は
ランチの後に逆戻りして。
 
 
サングラスをまた装着して、
歯磨きセットを持ってトイレに向かった。
 
 
◇)はぁ……。
 
 
ご飯は美味しかったし…
Jさんは優しかったし…
 
なのにあたしは、ひどい顔。
 
 
♡)あっ!◇ちゃん!!
◇)…っ!!!
 
 
しまった!!!
 
 
ここのところ、♡ちゃんと会わないように
歯磨きタイムをずらしてたのに…
 
うっかりいつもの時間に来ちゃった…!
 
 
♡)…っ
◇)……
 
 
あたしを見て、固まってる。
 
 
サングラス…外した方がいい…?
いや、ダメでしょ。
 
こんな顔、見せられない。
 
 
♡)え…っと……
◇)ごめんね!LINE返せてなくて!
♡)…あっ、…うん…。
◇)……
 
 
……気まずい。
 
 
♡)えっ…と…、あの……
◇)……
♡)今日、◇ちゃんとランチしたくて
  覗きに行ったんだけど…
◇)えっ…うそ…っ
♡)……いなかった。
◇)…うん、ごめん。
♡)ううん…。
◇)……
♡)……
◇)……
 
 
……気まずい。
 
 
ランチに誘いに来てくれてたってことは…
あたしと何か話したかったってことだよね…。
 
 
♡)…あの…、えっと……
◇)……
 
 
♡ちゃんがモジモジ気まずそうにしてるから
剛典のことだって、嫌でもわかる。
 
 
♡)岩ちゃんと!!仲直りした?!!
◇)…っ
 
 
モジモジしてた割にはストレートだな!!
そして、下手くそだな♡ちゃん!!
 
……まぁ…♡ちゃんらしいけど…。
 
 
♡)…っ
◇)……
 
 
なんで♡ちゃんが
そんな必死な顔してるのよ。
 
 
♡)昨日…岩ちゃん…
  ◇ちゃんに会いに行くって…
  飛び出して行ったから…
◇)……
 
 
ふーん…
そっか。
 
LIVEの後に話してたのかな。
 
 
◇)来てたよ、うちに。
♡)えっ!!
◇)……
♡)…えっと…、え?
◇)……起きたら、いた。
♡)えっ!!
 
 
意味がわからなそうな♡ちゃん。
 
そりゃそうだよね。
あたしだって意味わかんなかったもん。
 
 
♡)岩ちゃんは…っ
 
女)ランチ美味しかったねーー♡
女)お腹いっぱーい♪
 
♡)…っ
◇)……
 
 
珍しく他の女子がトイレに入ってきて
中断された会話。
 
 
このままスルーして逃げようかなって
思ったけど…
 
 
♡)◇ちゃん!!!
  今日終わったら、ご飯食べに行こう!!
◇)…っ
 
 
急だな…。
 
 
◇)あたし…食欲…なくて…
♡)じゃ、じゃあっ…
  私が何か作る!さっぱりしたもの!!
◇)……
♡)なんでも言って!
  なんでも作るよ!!
◇)……
 
 
どうしてそんなに必死になってくれるの。
 
優しいなぁ…ほんと…
 
 
♡)◇ちゃんの家まで行く…っ!!
◇)……
 
 
……うちには…帰りたくないな…。
 
 
朝まで剛典といたから…
なんか思い出しちゃいそうで…
 
 
♡)◇ちゃんの家よりうちが良かったら
  うちでもいいよ!来て!!
◇)……
 
 
でも…
臣さんには会いたくない。
 
 
♡)臣くんは今日は仕事で遅いから!!
◇)…そう…なの…?
♡)うん!!
◇)……じゃあ…行こう…かな。
♡)うん!!
◇)……
 
 
♡ちゃんはほっとしたように笑って、
その笑顔はやっぱり可愛くて…
 
心が少し、癒された。
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. Omilove Morning より:

    岩ちゃん大丈夫かな………。◇ちゃんの気持ちわかるよー!でももしこんな状況になっても解決する方法浮かばないな。仲直りしてくれー!

  2. 明日花 より:

    マイコさん、またコメントすいません。さっきのコメント意味分かんないですよね。撮影終わる前には仲直りしてるといいと書きたかったんですよ~。分かりにくくてすみません。

    • マイコ より:

      なるほど!撮影終わる前…かぁ……無理だなぁ…。゚(゚^ω^゚)゚。

  3. NATSUKI より:

    Jさんなにゆうてんねん笑笑仕返しってそれはアカン笑笑
    ◇ちゃんがんちゃんのこと本当に好きだったから苦しいんだね
    二人には仲直りしてほしい

  4. のんちゃん より:

    ♢ちゃん岩ちゃんのこと本当に想ってたから辛いね。大好きなのに、大嫌いって相手に言うって本当に辛い。♢ちゃんは、きっと仕返しなんてしないと思う。岩ちゃんとはどうなるかわかんないけど♢ちゃんこれ以上傷付かないでほしい。マイコさんのストーリーで泣き過ぎた。いつも感動ストーリーありがとうございます。暫く臣くん、♡ちゃんストーリーお休みですかぁ。MPのDVDの臣くんの花火感動(≧∇≦)泣けたぁ

    • マイコ より:

      おおおお。゚(゚´ω`゚)゚。泣かせてごめんよぉぅ
      ◇ちゃんがどんな道を選んでも見守ってあげておくれ…

  5. ちえ より:

    ◇ちゃん…(。´Д⊂)想い合ってた気持ちは本物だったからこそ、傷は深いですね。嫌いになんてなれないよね。
    臣くんが唯一、未遂しちゃった時のお話を読み返してみたんですけど、♡ちゃんの顔や言葉が浮かんで出来なくて。その後に何も無かったように電話なんて出来なかったって。ホテル行った時点でダメですけど、でも本当に誠実に♡ちゃんを想ってるのがすごく伝わって感動(ToT)✨褒め称えたい!!それに比べて、岩ちゃんのしてきた事はフォローのしようがないですね…。頑張ってほしいけど…どう巻き返すんでしょう(。´Д⊂)

    • マイコ より:

      あの時の臣くんは頑張りましたよねぇ。゚(゚´ω`゚)゚。
      それに比べて岩田の破天荒ぶりったら…あわあわ…(。´Д⊂)

  6. 明日花 より:

    Jさん何を言うてんねんwww仕返しってwそれは流石に◇ちゃんはやらないね。
    ◇ちゃんは皆に心配されたくないか~。
    ていうか植物図鑑始まる前に仲直りしてるといいけど。

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