最後のチャンスをやったのに
それでも海璃の答えは変わらなかった。
俺は正直もう、
身体の芯が…痛いくらいに熱くて。
海璃が欲しいって…全身で叫んでるみたいだ。
抑えが効かなくなる寸前の興奮と
優しくしてやりたいって思う愛しさとが
身体の中でせめぎ合ってて、
おかしくなりそうで。
海璃をベッドに寝かせると、
俺の腕をきゅっと掴んで、
潤んだ瞳でまっすぐに俺を見つめてる。
俺はその手をそっと掴んで、
指と指を優しく絡めた。
T)海璃…。
ゆっくりと距離を縮めたら…、
海璃が小さく呟いた。
海)……き…。
T)え…?
海)……好…き…///
T)…っ
海璃は泣きそうな顔をしてて…
海)…大好き…です…///
そう言って、その目から一筋、
涙がこぼれ落ちた。
T)////
俺は胸をぎゅっと掴まれたみたいに…
愛しい気持ちでいっぱいになって…
T)俺もだよ…。
そう返すのがいっぱいいっぱいだった。
いくら言葉にしても足りないから
その想いをキスに代えて。
俺たちはひたすら夢中で
数え切れないくらいのキスをした。
まだ覚えたてなはずなのに
海璃は一生懸命俺についてきて…
不器用な動きの一つ一つが、
可愛くて仕方ない。
濡れた吐息と舌が…
何度も甘く、絡まり合う。
T)……上手…w
たまらなく愛しくて、海璃の頭を撫でたら…
海)////
海璃は嬉しそうに
俺にぎゅーっとしがみついてきた。
海)…気持ち…良くって……///
T)うん…///
海璃が何度もそう言ってくれるから
嬉しくて、可愛くて。
海)もう…ずっと…
…キス…してたいです…///
T)////
……うん、俺も。
こんなに気持ち良くて、幸せな時間の中に
ずっとずっと、いくらでもいたい。
何もいらない。
何も考えられない。
目の前のお前だけ。
それだけでいい。
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触れ合ってるのは唇なのに、
身体の奥が熱くなって…変な感じがする。
気持ち良くて…
おかしくなりそうなの。
大好きな人と想いを重ねて
キスを重ねて…。
何度も何度も重ねて。
もう私、死んじゃいそうなくらい、幸せ…。
海)………ぁっ///
うっとりとキスに酔いしれていたら、
首筋にふわりと、甘い唇が落ちてきて…
思わず握り合わせてるTさんの手に
キュッと力を込めた。
海)…っ!///
唇のキスと同じ。
Tさんはその柔らかい唇を
私の肌に優しく押し当ててくる。
そっと食んだり…吸い付いたり…
濡れた舌先でくすぐったり、撫でたりして。
海)は…ぁ…っ///
そのどれもが気持ち良くて、
身体の奥がもっともっと熱くなる。
恥ずかしいのに、触ってほしい。
恥ずかしいのに、気持ちいい。
Tさんのことが大好きすぎて
愛しい気持ちが止まらなくて
涙も止まらないの。
海)…っ
Tさんは私の肌に優しいキスを繰り返しながら
私の涙に気付く度に、
それをその唇で拭ってくれる。
その仕草があまりにも
優しさと愛しさにあふれていて…
私はまた泣きたくなっちゃうの。
海)……あ……ぁ…っ
感じたことない甘い刺激に
身体がびっくりしてる。
海)……、っん///
恥ずかしい。
変な声が出ちゃう///
恥ずかしいのに気持ち良くて…
自分の口に手を当てて
ぎゅっと目を閉じてたら…
T)我慢しなくていいから…。
その手はそっと優しく剥がされた。
海)だ…って…、声…っ、///
T)……聞きたいから。
海)////
顔がカッと熱くなる。
海)あ、…っ、…あっ…、///
我慢なんて出来ない。
勝手に出てきちゃう。
T)……可愛い…。
海)…っ///
T)可愛すぎて…ヤバイ…///
海)////
Tさんは困り果てたように
私の上に覆いかぶさってきた。
T)気持ち…いい…?
海)……(こくん)///
T)////
恥ずかしいけど、素直に頷いたら…
海)あっ…!……や…っ///
また甘い刺激に襲われて
何も考えられなくなった。
海)や、…っ、や…ぁっ!…んっ///
声も我慢できなくて…
ぎゅっと枕を握る。
T)海璃…、…気持ちいいの…?
海)……(こくんっ)///
おかしく…なりそう…っ
こんなの、知らない。
こんなの、初めて。
T)海璃、目…、開けて…。
そう言われて、ゆっくりと目を開いたら…
目の前には大好きな人がいて。
ふわっと優しく微笑んだTさんは
愛おしそうに私の頬に手のひらを添えて
「可愛い」って呟いた。
海)////
Tさんが…
何度も可愛いって言ってくれる度に…
私は可愛くなんてないのに、
世界一幸せな女の子になったような
気持ちになる。
海)恥ずか…しいのに…っ
…気持ち…良くて…///
T)……うん、すげぇ可愛い///
海)おかしく…なりそうです…っ///
T)なっていいよ…。
海)あっ…!///
T)俺はお前が可愛すぎて
おかしくなりそう…///
海)んんっ…!///
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目元をとろけさせながら
気持ちいいって泣いてる海璃が
素直で可愛くて、たまらない。
俺だってとっくにどうにかなりそうで。
暴走しないように
必死に自分を抑えながら、
海璃を抱きしめた。
もう何も纏ってない二人の肌が
熱を分け合うように重なってる。
T)海璃…、そのまま力抜いてて…。
海)…は…ぁ…///
一呼吸置いて、ゆっくり深く、
身体の奥まで繋がったら…
愛しい気持ちが振り切れて、
俺まで泣きそうになった。
海)T…さ…っ
T)うん…。
泣きながらしがみついてくる海璃を
ぎゅっと受け止める。
海)…ぐす…っ///
T)大丈夫か…?
海)……(こくん)///
海璃は小さく頷いた後…
「嬉しい」って呟いて、
また俺にしがみついてきた。
T)////
本当にピュアで素直で…
いつだって真っ直ぐ
俺にぶつかってきてくれる。
T)海璃…、ありがとう。
こんな好きにさせてくれて。
こんなに愛しい気持ちにさせてくれて。
T)……好きだよ。
海)////
それから俺は
何度も何度も海璃の名を呼んで…。
俺の腕の中で、
揺れて…、乱れて…、震える姿を…
その可愛い姿を
一瞬も見逃したくなくて…
意識が飛びそうになるのを
必死に耐えながら、
最後まで海璃を愛し続けた。
……
…
海)……ん…、…っ
T)……起きた?
海)あ…れ…?
まだぼんやりしてるお姫様は
ぽーっとしながら俺を見た。
T)もう20時だよw
海)え?
T)夜の20時。
海)…っ、えええええ!!
ようやく現状を理解したのか、
海璃は驚いてそのまま飛び起きた。
海)は、は、はち…っ
20時ですか!!??
T)……あのさ、裸だってこと忘れてない?
海)えっ…
T)見えそうだけど…。
俺が胸元を指差すと、
海璃はハッとしてまた布団に潜り込んだ。
海)////
耳まで真っ赤なんだけど…w
海)ずっと…裸で…
寝てたんでしょうか…///
T)そうだね…w
海)Tさんは…?
T)俺も着てないよ?
海)……良かった///
T)良かったの?w
海)ひとりぼっちだったら…寂しいもん…///
T)……///
可愛いなぁ…ほんと。
海)私、ずっと寝てたんですか?
T)うん。
海)信じられません…こんなに寝るなんて…。
T)うん、俺もびっくりした。
海)Tさんは起きてたんですか?
T)一回起きたけどお前ずっと寝てるから
もっかい一緒に寝た。
スヤスヤ寝てる可愛い寝顔、
しばらく見てたけど。
海)私…どうしてこんなに
寝ちゃったんですか…?///
T)それは俺にもわかりませんw
身体がびっくりしたんじゃない?
相当優しくしたとは思うけど。
T)身体…大丈夫?
海)えっ…
T)痛くない?
海)え、…あっ、…わかん…ないです…
大丈夫…だと思います///
T)……痛かった…?
海)え…っと///
一瞬、痛かった…気がします。
T)気がします?w
海)だって…もう覚えてないです…///
T)ついさっきの話じゃん!w
海)そう…ですけど…
なんかもう…いっぱいいっぱいで…
幸せな気持ちの方が強くて…
痛かったのは…覚えてないです///
T)……///
また可愛いこと言って。
このやろーーー///
海)……あ、…これ…。
海璃はゴムの箱に手を伸ばして
じっと俺を見た。
海)使い…ましたか…?///
T)当たり前だろ!///
海)え、いつの間に…ですか?///
T)お前がふにゃふにゃになってる間に。
海)////
海璃は恥ずかしそうに
箱をそっと元に戻した。
海)全然…気付きませんでした…///
T)うん。
海)ごめんなさい…///
T)いや、気付かなくて別にいいし!w
海)そ、そっか…///
海璃はもじもじと布団に隠れながら
そーっと俺のことを覗いてる。
海)まだ…信じられません…///
T)え…?
海)夢…みたいです…///
T)何が?
海)全部、です///
T)……確かに、俺も…。
海)え…?
T)やっと好きって言えて
付き合えて嬉しかったのに…
まさかその次の日にこんなことに
なろうとは…///
海)…っ
T)最低でも1ヶ月は
我慢しようと思ってたのに…。
海)えっ!そうなんですか!?
T)そうだよ…///
海)1ヶ月なんて、私が我慢できません!!
T)////
だからその素直すぎるピュア爆弾、
どうにかしなさい///
海)「我慢」なんて、してほしくないです!
T)…っ
海)私は嬉しいから…
我慢、しないでくださいっ///
T)……じゃあ、
海)え…?
T)抱きしめていい?
海)えっ///
T)////
布団に隠れてる海璃の身体を抱き寄せて、
ぎゅっと腕の中に閉じ込めた。
海)ドッ…、ドキドキ…します…っ///
T)うん、俺も…///
肌と肌が直に触れ合って
ぬくもりが伝わって。
T)海璃…、?
海)…っ、はい///
T)……すげぇ好き///
海)////
T)ほんとに…。
海)////
抱いたせいかな?
その前より余計に愛しさが増してる気がして…
このまま離したくない。
海)あ、あの…、///
T)ん…?
海)昨日から…Tさんのことが大好きすぎて…
これ以上ないくらい…
気持ちがあふれてて…っ
なのに、H…したら…、///
もっともっと好きになってしまって…
限界がないんです…///
T)…っ
海)どうしたら…いいですか?///
同じこと、思ってんのかな…///
海)好きが増えすぎたら…
どうしたらいいんですか…?///
T)////
……ほんと可愛すぎて死にそう。
T)俺も同じだから大丈夫///
海)えっ…///
T)増えすぎたら…さ、
またこうやって…
イチャイチャすれば…いいじゃん///
海)イチャイチャ…!!///
T)うん…///
海)……しますっ!///
元気よく答えた海璃は
俺にめいっぱいすり寄ってきた。
T)ちょ、ちょっと待って///
裸だって、わかってる!?
あんまり…されたら…
T)そろそろ…離れよっか///
ヤバイヤバイヤバイ。
また身体が反応する!///
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Tさんのことが大好きすぎて
どうしようって思ってたら…
Tさんが俺も同じだよって言ってくれて…
嬉しくて死んじゃうかと思った///
海)大好きです…///
T)わかったから…もう離れろ///
海)…っ
あれ…?
なんか…かたい。
Tさんの腰骨かな…?
T)はい、服着ますよ///
ぐいーーーと身体を離されて、
さっき脱がされた服を渡されたら
なんだか記憶が生々しく蘇ってきて
一気に恥ずかしくなった///
……わっ///
Tさんの背中…カッコイイ///
私…本当にこの人に…抱かれたのかな?
海)////
……顔がシューシューする…///
T)何ぼーっとしてんだよ///
海)はっ!///
盗み見してるの、バレちゃった!
T)早く着ねぇと襲うぞ///
海)えっ!///
T)俺あっち出てるから。
海)は、はいっ///
私も慌てて服を着て、
Tさんの後を追いかけた。
T)てか飯どーする?
海)あっ…
T)どっか美味いもん食いに
連れてってやりたかったんだけど…
もうこんな時間だし
お前実家帰んなきゃだもんな。
海)ごめんなさい、
私が寝すぎちゃったから…///
T)いや、それはいいんだけど…///
何か作っといてやろうかとも
思ったんだけど…
お前起きた時俺いなかったら
寂しいかなと思って…
ずっと一緒にいた。ごめん。
海)////
どうしてそんなに優しいんですか///
T)とりあえず…
ぐーきゅるるるーーー
海)!!!!
またお腹が鳴っちゃった!!
ずっと寝てただけのくせに恥ずかしい!///
T)とりあえずまたコンビニ行く?w
海)は、はい…///
T)なんか今日コンビニしか食ってねぇな。
あとシチューの残りw
ごめんな?
海)いえっ!!
T)二人で過ごすクリスマスは
来年までお預けな?
Tさんは優しく笑って
私の頭を撫でてくれて…
海)////
私はやっぱり、キュンキュンして死にそう。
T)てかお前シャワーも浴びたいよな?
どっち先にする?
海)あ、えっと…
じゃあ急いでシャワーして
旅行の荷物も持ってきます!
それからコンビニでもいいですか?
T)うん。じゃあ待ってる。
俺もシャワー浴びるわ。
海)はいっ。
それからまた二人で手を繋いで
コンビニに行って…
今朝この箱を見てた私に、
無事Tさんと結ばれて
今の私は幸せすぎてやっぱり死にそうだよって
教えてあげたいなー…なんて思ってたら、
「だからこの売り場の前で立ち止まるな!///」
ってTさんに怒られちゃった。
T)ほら、行くぞ。
海)はいっ!
帰り道も手を繋いでくれて、
ポッケの中であったかい、二人の手。
海)大好きです///
T)……ん///
海)こんな幸せなクリスマス、初めてです///
T)まだイブイブだけどなw
海)はっ!そうだった!
プレゼントももらって
私も無事に渡せたから
すっかりクリスマス気分だった!
海)二人で過ごすクリスマスは…
来年までお預けなんですもんね///
T)うん。
来年も一緒に過ごせる約束みたいで、
「お預け」がすっごく嬉しい///
T)今年はお父さんとお母さんを
ちゃんとお祝いしてあげなさい。
海)はいっ♡
……あっ!そういえば!
T)ん?
海)ケーキ、取りに行かなくっちゃ!
T)……ああ!
本当は電車で帰る予定だったから
一人で取りに行くつもりだったけど…
T)じゃあ車で寄ってこ。
Tさんがそう言ってくれて
ご飯を食べた私たちは
そのまま車でTさんの妹さんがやってる
ケーキ屋さんに向かった。
運転してる間、ずっと…
Tさんは左手で私の手を握ってくれてて…
海)////
私は何度もTさんの横顔を盗み見ながら
キュンキュンして大変だった///
T)あーー、絶対なんか言われんな///
海)え?
T)お前と行ったら。
海)はっ!妹さんにですか?
T)うん。
海)私…っ、ご挨拶しなければですよね!!
T)いや、そんなかしこまんなくていいけどw
どうしよう…ドキドキしちゃう。
どんな人なんだろう…
T)歳はね、お前の一個上。
海)あっ…じゃあお姉ちゃんと一緒だ。
T)あ、そうなんだ。
海)はい!
妹さん…、Tさんに似てますか?
T)いや、似てないわ。
俺は姉ちゃんに似てるw
海)あ、お姉さんも二人いるんですよね。
T)そうそう。女ばっかりだから、うちw
そんな話をしてるうちに
すぐにケーキ屋さんについて。
車を降りてお店の中に入ると
スタッフさんが何人かいたけど
レジにいた女の人が
Tさんを見てハッとしたから
妹さんなんだってわかった。
妹)兄ちゃん!!
T)おう。
妹)どうしたの?!
T)ケーキ取りに来た。
妹)……誰?
妹さんは後ろにいる私を見てそう言った。
T)……彼女。
妹)は!?いないって言ってたじゃん!!
T)……出来た、///
妹)はぁ!??何それ!!
しかもこんな可愛い女の子!
海)////
妹)ねぇ、大丈夫?!
クリスマス前だからって焦って
兄ちゃんで妥協したとか…
海)ええっ!!
妹さんは心配したように
私の顔を覗き込んできた。
海)そんなんじゃないです///
妹)ほんとに?!
T)お前なぁ…失礼だぞw
妹)だって!!
妹さんは「信じらんない」って
ブツブツ言いながら
私のケーキを袋に入れてくれた。
T)いいよ、俺出す。
海)えっ!!
財布を出そうとしたらTさんに止められて。
海)でも…っ
Tさんは食べないのに…
T)俺からお父さんとお母さんに
お祝い、ってことでw
海)…っ
どうしてTさんはこんなに優しいの…///
海)ありがとうござ…っ
妹)ちょーカッコつけてる!!
T)何がだよ!w
妹)いいとこ見せようとしちゃってぇ〜!
T)別にそんなんじゃねーよ!w
海)……///
結局ケーキはTさんが買ってくれて、
妹さんにはまたいつでも来てねって
お見送りしてもらって
車に戻ってきた。
海)あの、本当にありがとうございます///
T)全然いいよw
海)お父さんもお母さんも喜びます!
T)いや、そこは俺からって
言わなくていいよ別にw
海)え…っ
T)ただの気持ちだからさ。
海)……///
どうしてTさんはこんなに素敵なの…///
T)さて、ドライブがてら向かいますか。
海)はいっ///
Tさんはにっこり笑って
また私の右手を取ってくれた。
………大好き///
ー続ー
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