[334]スマスマ観覧会(岩&◇Side)

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ううう…眠い…
ダメだ。今寝たら完全に起きれない。
 
でも眠すぎる〜〜〜〜〜
 
ううう…会社休みたい…
寝たいぃぃぃ…。
 
 
家を出る時間まであと2時間ちょっと。
中途半端に寝たら絶対アウトだから
あたしは無理やりお風呂に入ることにした。
 
 
◇)ふぅぅぅ…。
 
 
よし。なんだかスッキリ気持ちいい。
眠気も吹き飛んだ気がするぞー!!
 
 
岩)◇ー?
 
 
ん?
 
 
岩)え、風呂入ってんの?
  ただいま。
◇)おかえりーー!
 
 
剛典ってばやっと帰ってきたか。
撮影ほんと大変だなー。
 
 
◇)お疲れさま…、って、ちょ!
  何勝手に入ってきてんの!///
岩)一緒に入るーー♡
◇)いやいや、ちょ…っ
 
 
……はい。こうなったらこの人、
何を言ってもダメなんでした。
諦めます。
 
 
岩)お前がこの時間に風呂入ってるなんて
  ちょー珍しいじゃん!
  やっほーーい♡
 
 
剛典はルンルンでシャワーを浴びて
豪快に湯船の中に入ってきた。
 
 
◇)…おつ…かれさま///
岩)たーだいま♡
◇)なんかテンション高くない?
岩)え、だってこんな朝から
  一緒に風呂入れると思ってなかったし。
 
 
それで機嫌いいの?
可愛いヤツ///
 
 
◇)倒れないでね?
岩)え?おっぱい触らせてくれたら大丈夫♡
◇)……はい?
 
 
なんの話や?
…って、理解する前にもう
触られてるんですけどー!
 
 
岩)癒しやぁぁぁぁ♡
◇)……。
 
 
もう何も言うまい。
 
 
岩)で?
◇)え?
岩)なんでこんな時間に風呂?
◇)さっき帰ってきたの。
岩)ふーん。…って、さっきぃぃ!??
◇)うん。
岩)どしたの!?
  朝帰りなんて珍しいじゃん!
◇)でしょ。
岩)……まさかお前…
  俺がいないのをいいことに
  そのへんの男と夜遊びを…
◇)Rちゃんとですーー!
岩)は?Rちゃん?誰?友達?
◇)Rちゃんだってば。
  昨日SEVENのパーティーに来てたの。
岩)ん?SEVEN…?って、…ん?
  RちゃんってあのRちゃん??
◇)そうだってばw
岩)いやいやいや!!
  なんでお前と?え?仲良くなったの?
◇)うん。昨日友達になった。
岩)ええええ!!???
 
 
そんな驚くことかしら。
 
 
岩)なんで?なんで友達になったの?!
◇)なんでって…
  あたしあの子好きだったし…
岩)そうなの!?
◇)うん。裏表なくていいじゃん。
岩)……なるほど。
◇)で、Rちゃんも
  あたしと友達になりたいって
  言ってくれて。
岩)え?なんで?どういう経緯で?
◇)えっと…なんだっけ…、、
  忘れちゃったけど
  あんまり友達いないとか言ってたよ。
岩)ああ、いなそう…
◇)で、あたしみたいなお姉ちゃんが
  欲しかったとか言ってくれて
  可愛くってさーー♡
岩)お前はまた世話焼きを発揮したんだな?
◇)そーゆーわけじゃないけどー
 
 
あんな懐いてくれたら嬉しいじゃん♡
あたし可愛い子大好きだし。
 
 
岩)で、なんで朝帰り?
◇)二人でカラオケ行ってたの。
岩)カラオケーー!!??
  なんで!お前俺にさえまだ
  歌ってくれたことないのに!
◇)……剛典の前では一生歌わんぞよ。
岩)なんでだよ!w
◇)音痴だって言ってるでしょぉー!!
岩)じゃあなんでカラオケ行ったんだよ!
◇)ストレス発散だよ!
岩)ストレス?
◇)そ。それにあたしあまり歌ってないよ。
  ほとんどRちゃんが歌ってた。
  めっちゃ上手いから
  あたしもついつい聞き惚れちゃって♪
岩)……。
◇)あの子あんな可愛いのに
  ロックな声がギャップあっていいよね♪
岩)……。
◇)…って、聞いてる?
岩)いや、聞いてるけど…。
◇)何よ。
岩)ほんとに友達になったんだなーって
  思って。
 
 
剛典は不思議そうに呟いた。
 
その手はまだしっかりと
あたしのおっぱいを揉んだまま。
 
 
◇)ダメだった?
岩)いや、そーゆーわけじゃないけど…
  あの子、臣さん好きでしょ?
◇)あら!剛典も知ってるの!
岩)てかみんな知ってるよw
◇)え!うっそ!
  臣さん全然気付いてなさげだったけど?
岩)だから臣さん以外はみんな。
  見てたらわかりやすすぎるもん。
◇)……だよねぇ。
  ♡ちゃんに面と向かって
  宣戦布告してたし。
岩)マジ!??
  何それ!女の闘いじゃん!!
◇)そうだよ。バッチバチだよ。
岩)臣さんは?
◇)だから気付いてないってば。
  その時いなかったし
  戻ってきてからも
  絶対わかってない感じだったよ。
岩)うーん…
◇)臣さんて鈍いのかな。
岩)鈍いキャラじゃないんだけど
  あの子に関しては
  気付く気配ないよなーー。
◇)だよね。
 
 
妹キャラみたいになってたもんなぁ。
 
 
岩)宣戦布告された♡ちゃんはなんて?
◇)もちろん応戦だよ。
  臣くん大好きだもん!とか言って。
  そしたらRちゃんも
  あたしだって大好きだもん!とか言って。
  臣さんモテモテやんけ。
岩)ぶははっw
◇)まぁでも、ほら。
  臣さんは♡ちゃんしか見えてないじゃん?
岩)うん。
◇)で、終始♡ちゃんにデレ甘で。
岩)うん。
◇)そんな臣さんを見るに耐えなくなったのか
  もう出たい!ってことで
  二人でカラオケへ行ったわけよ。
岩)なるほどなるほど、納得w
 
 
あんだけ歌ったし
少しでも心が晴れてればいいんだけどなー。
 
 
岩)でもお前は♡ちゃんの友達なのに
  そこは仲良くなっていいの?w
◇)え?
岩)複雑な立ち位置にならない?
◇)ならんよ。
  あたしRちゃんの相談には乗っても
  応援はしないもん。
岩)なるほど…、
  線引きしっかりしてんのね。
◇)もちろん。
 
 
てかいつまでおっぱい揉んでんだろこの人…。
 
 
◇)Rちゃんもあんな可愛くて
  人気絶頂でモテるだろうに…
  なんで臣さんがいいんだろ。
岩)お前失礼だぞ!w
◇)いや別に臣さんが大したことないとか
  言ってるんじゃなくて!w
岩)言ってるじゃん!w
◇)違うよ!w
  でもさ、他にも同じくらいカッコいい人
  周りに腐る程いそうじゃん?
岩)うん、まぁ…。
◇)なのにわざわざあんな彼氏バカの
  臣さんだよ?
  見込みゼロじゃん!
岩)だよねぇ…。
◇)勿体ないなーーー。
 
 
せっかく若いんだから
素敵な恋して幸せになってほしいのに。
 
 
岩)お前だったらどーする?
◇)え?あたしがRちゃんだったら?
岩)違う違う、お前が♡ちゃんだったら。
◇)え?どーゆーこと?
岩)お前と付き合ってるってわかってんのにさ
  それでも俺のことが好きとか言って
  宣戦布告してくる女がいたらw
◇)ああ、そういう意味?
岩)どーすんのどーすんのー
◇)なんでちょっと面白がってんのw
岩)いや、そんな時、才色兼備は
  どうすんのかなーって。
◇)才色兼備って言うなw
岩)え…岩田家の中で
  お前のキャッチフレーズはもう
  「才色兼備」だけど。
◇)ちょっと!何それ!///
岩)あはははw
 
 
剛典は笑いながら
それで?どーすんの?ねぇ!
ってしつこい。
 
もちろんおっぱいはまだ揉んだまま。
 
 
◇)どうするかなーー
  相手によるかなーー
岩)なるほど、相手によって
  戦法を変えるパターンかぁ。
◇)そりゃそーでしょ。
岩)じゃあ一応戦ってはくれるのね?w
◇)……。
 
 
当たり前でしょ。
 
 
◇)てかいつまで触ってんの。
岩)風呂入ってる間、ずっと。
◇)飽き…
岩)飽きません!!!
 
 
食い気味できたな。
 
 
岩)永遠に触ってられます!!
◇)そんな誇らしげに言われても…
  あたしそろそろ上がるけど。
岩)ええええ!!
  ……あ、うん、上がろう!そうしよう!
◇)???
 
 
なんだ?
いきなり物分かりがいいぞ?
変なの。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
風呂から上がって、
◇はテキパキと出社準備をして。
 
俺は時計をチラチラ確認。
 
……うん、よし。
絶対間に合う。
 
 
◇)剛典は今日もハイロー?
岩)うん。でも昼過ぎから。
◇)そっか、じゃあ少しは寝れるね。
  あ、あたし見送ってくれなくていいから
  もう寝ていいよ?
岩)……。
 
 
見送るために待ってるんじゃないんだな。
 
 
◇)よし。
  あれ、まだこんな時間か。
  まずい。眠くなっちゃう。
岩)お前寝てないんだもんなw
◇)そうだよ。もう若くないのに
  徹夜しちゃったぜ。
岩)いや、まだ若いだろw
◇)徹夜なんて十代まででしょ。
岩)二十代まではいけるだろw
◇)うそーー!
岩)周りの三十代のみなさんも
  全然してるしw
◇)いや、あなたの周りはみんなタフだからw
 
 
◇は笑いながらバッグを手に取った。
 
 
岩)え、ちょっ…
◇)眠くなっちゃうから
  もう会社行こうかなって。
岩)いやいやいや!!早すぎでしょ!!
◇)だってーー
岩)俺に良い提案があります!!
◇)え?
岩)残りの時間を有意義に使う方法!!
◇)え、なに??
 
 
クリクリの瞳が俺をじっと見つめる。
 
 
岩)知りたい?
◇)うん。
岩)じゃあここおいでー♡
◇)……。
 
 
俺が膝の上をトントン叩くと
その一瞬で察したのか、
◇の視線が鋭くなった。
 
 
◇)剛典くんは何がしたいのかな?
岩)……。
 
 
Hがしたいです。
 
 
◇)……ソファーじゃやだよ。
岩)……。
 
 
じゃあ今すぐベッド行きたいです。
 
 
◇)……いいよ?///
岩)えっ///
 
 
今の、なに?
俺の心の声と見事に会話成立したんですけど!
 
 
◇)最近ね、剛典忙しくて…
  全然だったから…
  寂しかったの…///
岩)…っ////
 
 
わ、わ、わ、
かわいぃぃぃ……
 
甘えるように抱きついてきたよ。
 
急にきた、デレのターン。
どうしよう、たまらん////
 
 
……そうと決まれば!!
ベッドへ急げ!!
 
 
◇)わっ///
 
 
◇をひょいと抱き上げて寝室に直行だーー!!
 
 
ガチャッ!バタン!ドサッ!
 
 
◇)え、ちょ…っ、待っ…、んんっ///
 
 
ヤバイ。
すげぇ興奮してる、俺。
 
 
◇)や、剛典…っ、待っ、ああっ///
 
 
こんながっついてどーすんだよ。
 
 
◇)あんっ、…やっ、あっ、んん!
 
 
……すっげぇ可愛い…
なんなのコイツ…///
 
 
◇)…あっ、……ん、剛典…っ!///
岩)なんだよ!
  俺はもう止まんねぇぞ!!
 
 
俺を止めるように肩をぎゅっと掴んできた◇に
そう宣言したら…
 
 
◇)……ぎゅって、して///
岩)え…?///
 
 
また可愛く甘えてきて…
 
 
岩)ん、///
 
 
ご要望通り、抱きしめたら…
 
 
◇)剛典…、だいすき…///
 
 
耳元でそんな可愛く囁かれて…
 
 
岩)////
 
 
いろいろ爆発した俺は、
もう時間いっぱいいっぱいまで
とにかくひたすら、……ハイ。
 
 
……すごかったです。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
◇)……剛典、じゃああたし
  行ってくるね…?///
 
 
うつ伏せになって
幸せな余韻に浸ってたら、
◇の可愛い声が聞こえて…
 
 
岩)◇ーーー。
 
 
◇を呼んだ自分の声が随分甘えた声で
自分でもびっくりした。
 
 
◇)どうしたの…?
 
 
◇は俺が伸ばした手をきゅっと掴んで
顔の近くまで来てくれた。
 
俺は枕に埋めてた顔を少しだけ横に向けて
◇の顔を見た。
 
 
岩)……好き。
◇)……あ…りがと///
 
 
なんで俺こんな甘々な声なんだろ。
 
 
◇)剛典…?
岩)ん…?
 
 
なんだよ、そんな可愛い顔して。
「あたしも好き」とか言うんだろ?
もぉ〜〜〜///
 
 
◇)……エッチ///
岩)……へ!?
 
 
◇はそう言い残して、部屋を出て行った。
 
 
岩)……///
 
 
あれ?
俺そんな変なこと、した?
 
……いや、きっとあれは…
「H、すごく気持ち良かった♡♡」
って意味だな、うん、間違いない。
 
 
俺も気持ち良かったぞぉ〜〜〜〜///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
◇)ふぁぁぁ……。
 
 
大きなあくびをしていつもの道を歩いてると…
 
 
J)眠そうですねぇ、お嬢さんw
◇)わっっ!///
 
 
いきなり後ろからぬっと顔を覗かれて
びっくりした。
 
 
◇)おは、おはようございます!///
J)おはよーーーw
 
 
Jさんにあくびを見られるなんて
恥ずかしい!!
 
 
J)寝不足ですか?w
◇)寝不足というか…寝てませんw
J)ええ?!
◇)完徹です。
J)◇ちゃん…若いなぁ…。
◇)若くないのに完徹したから
  こうなってます…。
J)あははは、そっかw
 
 
Jさんは朝からカッコいいなぁ。
 
 
J)タカノリが寝かせて
  くれなかったのかなぁ〜w
◇)えっ!?えっ…!?///
J)…ぷっ、ごめん、当たっちゃった?w
◇)////
 
 
しまった。
恥ずかしすぎる…。
 
 
◇)ち、違います!
  徹夜でカラオケしてたんです!///
J)へぇ、二人で?
◇)いえ、友達と。
J)……ふーん。
 
 
決して一晩中シてたわけじゃありません!!
 
 
◇)明日からもう12月ですね!!
 
 
あたしは誤魔化すように話題を変えた。
 
 
J)そうだねぇ。一年早いよねぇw
◇)あはははw
  あ、そーだ!
J)ん?
 
 
剛典のクリスマスプレゼント
何にしようか悩んでて、
昨日こっそり健さんに相談したのに
「釣り道具でええんちゃう」
とか適当なこと言うから困ってたんだった。
 
 
◇)あの…っ
  男の人って…クリスマスとか…
  何もらったら嬉しいですか?
J)うーん、そうだなぁ…
  俺とタカノリの趣味が
  一緒とも限らないからなぁ…w
◇)はっ、そっか…!
  
 
確かにそうだよね。困った。
 
 
◇)Jさんだったら何が嬉しいですか?
  えっと、参考までに…!
J)好きな子が自分のために
  選んでくれたものなら
  なんでも嬉しいよ♡
 
 
はうっ///
白い歯を見せてそんな模範解答しちゃうなんて
ずるい!Jさん!!///
 
 
J)…って、これじゃ参考にならないでしょw
◇)はっ…確かに。
 
 
Jさんのカッコ良さに惑わされただけだった。
 
 
J)メンバーに聞いてみるとかは?
◇)それが…聞いてみたんですけど…
 
 
健さんがポンコツで。
 
 
◇)臣さんとかに聞いてみようかなぁ。
J)うんうん。
  良いプレゼント見つかるといいね♡
◇)ありがとうございます♡
 
 
むふふ♡
朝からJさんとお話し出来ちゃったー♡
今日はいい日だな、うん。
 
睡魔になんか負けずに頑張るぞーー!!
 
 
……って思ってたのに…、、、
 
 
◇)……ね…む…、
多)◇ちゃん、瞼が落ちかけてるわよw
◇)今ならあたし…秒で寝れます…。
 
 
昼休みはまだかぁぁぁ!!
 
 
男)お嬢、寝不足?珍しいじゃん。
◇)うん、ちょっとね…。
多)今日はちょっと早めにお昼入っちゃえば?
◇)いいですかね?
男)おう、行ってこいよーー
◇)じゃあ行ってきます!おやすみなさい!
多)あはははw
 
 
それからあたしは
休憩スペースにまっしぐらに向かって、
1時間まるまるぐっすり眠った。
 
 
起きたら丁度RちゃんからLINEが来てて。
 
 
『◇ちゃん昨日はどうもありがとう😊
 付き合ってくれて嬉しかった💕
 今日仕事なのにごめんね?眠たいよね💦
 またご飯でも食べに行きたいな🍴
 ◇ちゃん大好き✨』
 
 
◇)……きゅん。
 
 
Rちゃんってば可愛いなぁ…。
 
ほんと桜と交換したいな。
 
 
『全然元気だよー✌️
 昨日はあたしも楽しかった!
 Rちゃんの歌たくさん聞けて
 贅沢だったし🎤笑
 ご飯いつでも行きましょ😆♪
 あたしも大好きだよーー💕』
 
 
少し寝たからか
頭もさっきよりはスッキリしてて。
 
Rちゃんに返事を返して
あたしはデスクに戻った。
 
 
そこから定時まではしっかり働いて。
 
 
◇)それじゃお先に失礼しまーす。
 
 
荷物をまとめて帰ろうとすると…
 
 
男)お嬢ちょっと待ったぁぁぁ!!
 
 
同僚に引き止められた。
 
 
◇)何よ?
 
 
今日は♡ちゃんちでみんなで
スマスマ鑑賞会なんだから
残業はしないぜ!!
 
 
男)お願い、ここだけ助けて。
◇)えーーー。
男)頼む!お願い!
◇)……もう仕方ないなぁ。
 
 
これくらいならいっか。
困ってるとこほっとけないしね。
 
 
◇)ああ、これか…。
 
 
これちょっとややこしいんだよね。
 
 
◇)ほい!貸して!
男)助かります!!さすがお嬢!!
◇)褒めても何も出んぞ。
 
 
よし、ちょちょいのちょいと!
 
 
◇)できたよ。一応ここ計算しといてね。
男)マジでありがとう!!
多)あら、姫ちゃんだわ。
◇)えっ!
 
 
振り返ると、あっという間に
うちの男どもに囲まれてる♡ちゃんが
あたしを見つけてニッコリ笑った。
 
 
♡)えへへ、来ちゃった♡
◇)……かわい…///
 
 
ついつい男の気分だったよ、今。
 
 
◇)ごめんね、今終わったのー。
♡)ううん、全然だよー♡
男)あ、俺が仕事頼んじゃって、すみません。
♡)いいえー♡
男)////
男)お前何話してんだよ、ずりーぞ!
男)そーだよ!
  姫もう帰っちゃうの?
男)うちで少し働いてく?
♡)あはははw
  絶対難しくてわかんないですw
男)手取り足取り教えるよー?
男)なんだよそのやらしい言い方!
男)俺の下心だ!
男)堂々と言うな!w
◇)あーもううるさいうるさいw
  行こっ、♡ちゃん。
男)あああああああ!!!
 
 
男たちの落胆の声を背に
あたしは♡ちゃんと一緒にオフィスを出た。
 
 
多)大喜びだったわねぇ、みんなw
♡)あ、多田さん♡
  多田さんももう終わりですか?
多)うん。
  だって今日は
  三代目がスマスマに出るのよ!?
  そんなのもう何時間も前から
  テレビの前でスタンバっておかなくちゃ!
◇)何時間も前から!?w
多)二人はこれからどこか行くの?
♡)スマスマですー!♡
多)え?
♡)そのスマスマを、今日はみんなでうちで
  鑑賞会しようってことになってて!♡
多)あら!そういうこと!素敵ね!楽しそう!
♡)多田さんも良かったら一緒に
  どうですか?
多)えっ!!
 
 
♡ちゃんの突然のお誘いに
多田さんは目を丸くした。
 
 
♡)みんなで観るから
  うるさいかもしれないけど…
多)み、み、みんなって…
♡)いつもの女子メンバーです♡
  KちゃんとかMちゃんとか…
多)だ、だ、だって…
  ♡ちゃんのお家ってことは…
  つまりそこは…臣様の…
♡)はいっ!臣くんのお家です♡
多)ひぃぃぃやぁぁぁああ!
  お、お、臣様の家に足を踏み入れるなんて
  お、お、恐れ多くて…っ
 
 
とか話してるうちに1Fに着いて。
 
 
K)お、来た来た。
M)あ、多田さんも一緒だー♡
K)観覧会参加ですか?w
多)いや、私は…っ///
♡)参加ですっ♡
多)えええ?!!///
 
 
多田さんは完全にパニックになって
あたしにしがみついてきた。
 
 
多)どうしましょう◇ちゃん!///
◇)一緒に楽しみましょう♡
多)そうじゃなくてぇぇぇ!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
健)岩ちゃんさぁー
  なんか欲しいもんないん?
岩)え、何すか急に。
 
 
俺の誕生日、まだまだ先だけど…。
 
 
健)聞いてみただけや。
  なんかあるやろ、ほら。言うてみ。
岩)え〜〜〜
  ……いきなり言われても
  出てこないっす。
健)なんやもうポンコツやなぁ〜〜
岩)ポンコツ!?w
 
 
健二郎さんは呆れたようにため息をついた。
 
 
岩)そういえば昨日、
  女のバトルだったらしいじゃないっすか。
 
 
俺は撮影で行けなかったけど。
SEVENのパーティー。
 
 
健)ああ、♡ちゃんとRちゃん?w
岩)はい。
健)バッチバチやったでw
岩)すごいですよねーー。
健)え?
岩)♡ちゃん相手でも引き下がらないとこが。
健)Rちゃんも可愛えやん。
  負けてる気してへんのちゃう。
岩)なるほど…。
 
 
♡ちゃんの方が断然可愛いけどな。
 
 
健)臣ちゃんなんかやめて
  俺にしとったらええのになぁ〜
岩)え。
健)見る目ないなぁ〜Rちゃん。
  がはははw
岩)……。
 
 
そこはスルーしとこ。
 
 
監)じゃあ次のシーンで今日ラストです!
  お願いしまーす!
 
 
日々続いてるハイローの撮影ももう終盤。
来週には俺も健二郎さんも
クランクアップ予定。
 
予定はあくまで予定だから…
ずれこまないことを願ってるけど。
 
 
監)はいカットーーー!!
  今日は以上!お疲れさまでしたー!
健)ふぅぅぅ…、終わったーー。
岩)お疲れさまです。
健)よっしゃ!スマスマ間に合うな!
岩)ん?
 
 
健二郎さんが時計を見てそう言った。
 
 
伸)あ、今日のスマスマ三代目さんですよね?
健)おう!
伸)予告見ました!ヤバイっすね!
町)スマスマ前代未聞の怒涛メドレーって!
  俺も予約してきました!
健)おうおう、見てくれーw
岩)……。
 
 
俺は今日はこの後会食だから
リアタイ出来ないんだよなー。
 
 
健)よし、ほんなら臣ちゃんち行ってくるわー
岩)え?!臣さんち!?
健)おん。
岩)臣さんちって…
  今日女子たちがスマスマ観覧会…
健)せや。それに参加してくんねん。
岩)えええ!?
  女子会なのに?!
健)むーちゃんに聞いたら
  俺も来てええって言うから。
岩)えーーー。
 
 
いいな。俺も行きたい。
スマスマ観たかった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
◇)こちら、♧さんとむーこさんです。
♧)初めまして♡
む)どーもー♡
◇)こちら、あたしの部署のお仲間の
  多田さんです♡
多)こんなおばさんが急遽参戦しちゃって
  ごめんなさいね?
む)大勢の方が楽しいじゃないですかー♪
 
 
多田さんに二人を紹介すると、
随分色っぽいお姉様たちね、なんて
耳打ちされたw
 
 
多)二人はどういう繋がりなの?
◇)ええと…
む)彼女でーす♡
多)えええ!?
む)どっちが誰の彼女でしょーー?w
多)クイズ形式なの!?
 
 
多田さんはじーっと二人を見た後、
自信満々に答えた。
 
 
多)♧ちゃんが隆二の彼女!!
皆)おおおお!!
 
 
ズバリ言い当てた多田さんに、
みんなは驚きの声を上げた。
 
 
む)多田さんすごーい♡
◇)なんでわかったんですか?!
多)だって…♧ちゃん、
  雰囲気がなんかもう隆二だもの。
◇)雰囲気が隆二!?w
多)うん、似てる。
♧)////
 
 
多田さんの言葉に
♧さんは照れたようにもじもじしてて、
 
KちゃんやMちゃんは
確かに二人が笑うと
ふにゃーんってするとこ、そっくりだもんね
なんて話してて。
 
 
多)三代目の彼女が3人も揃ってるなんて…
  なんて現場なの…!!
 
 
大興奮の多田さんに、みんなは大笑い。
 
 
家に入ってから
ずっとキョロキョロ落ち着かない様子で
「ここが臣様の自宅…!」
って鼻息荒かった多田さんは、
今やっと座ってお水飲んでますw
 
 
多)はっ!私、休んでる場合じゃないわ!
  手伝わなくっちゃ!!
  最年長のくせにぼーっとしててごめんね?
M)あははは、大丈夫ですよーw
♡)調理するものほとんどないから
  座っててくださいー♡
 
 
今日は大人数だしみんなで
手巻き寿司パーティーをすることにした。
 
だから酢飯を用意するくらいで
他にやることはなくて…
 
 
◇)じゃあ多田さん…
  ♡ちゃんと臣さんのラブラブアルバムでも
  見ちゃいますー?w
多)ええええっ!!
  そ、そ、そんなプライベートなものっ…
◇)見てもいーいー?
♡)……いいけど恥ずかしいな///
多)まさか…チューしてる写真とか…///
♡)それはないです!///
◇)あはははw
 
 
♡ちゃんの許可も出たところで、
多田さんと一緒にアルバムを開いた。
 
 
多)臣様が若い…っ!
◇)まだヒゲありますもんねw
多)こんな時からラブラブだったのね…///
♡)その時はまだ付き合ってないですよ!///
多)でも臣様は姫ちゃんのこと好きそうだわ。
◇)ですねw
 
 
__ピンポーン。
 
 
♡)あれ?誰だろ?
海)山下さんが映ってます!
♡)え?健二郎くん?
多)えええ!健二郎!?
む)あ、ごめーーんw
  女子会って知らなくて
  健ちゃんも来ればって言っちゃったんだw
多)ひょえええ!!
海)私、鍵開けてきますね!!
♡)おねがーい!
 
 
海璃ちゃんが玄関まで迎えに行って、
部屋に入ってきた健さんは
あたし達を見て目を丸くした。
 
 
健)ほんまに女子しかおらんやんけ!!
む)へへ、すまんw
健)臣は!?
♡)臣くんまだお仕事だと思うーー
健)俺だけかい男!!
む)いいじゃん、ハーレムじゃんw
健)……あ、ええと…
  
 
健さんは多田さんを見て
この間のバクステを思い出したみたい。
 
 
健)岩ちゃん見て腰抜かした人!
◇)ちょ、健さん!!ww
K)ぶはははw
  どんな覚え方!!w
む)多田さん、腰抜かしたんですか?w
多)ええ、そうなの///
♡)今日はね、スマスマ観覧会に
  お誘いしちゃったんだー♡
健)ほんまもんの岩ちゃん
  おったら良かったのになぁ。
多)ひええ!いいのいいの!
  テレビで十分!!///
 
 
プルルルル♪プルルルル♪
 
 
♡)あ!臣くんだー!
  もしもし?うん、終わったのー?
  お疲れさまー♡
  うん、みんな来てるよーー♡
  今ね、健二郎くんが紅一点だよw
健)俺は男や!!w
♡)あ、間違えた…w
  うん、そう。なんで来たのって?
  わかんない。
  むーこさん?うん、いるよー。
  ごはん?手巻きだよー!
  今から食べるところー。
  うんと、ご飯はあるけど
  具は足りないかもー。
  買ってきてくれる?うん。
  隆二くんもいるの?そっか、
  それは絶対足りないと思う。
健)宇宙の胃袋も来るんか!
む)ぶっww
♡)ELLYも?3人来るの?
  わかったよー、待ってるねー♡
 
 
♡ちゃんの電話が終わると、
多田さんは完全にパニック状態で…
 
 
多)臣様と隆二とELLYが…増えるの!?///
健)そんなに座れへんやんなぁ、ここ。
多)そういう問題じゃなくてー!///
◇)あはははw
多)こうしてメンバーが集まるのが…
  日常茶飯事なのね!?///
◇)そうですね…w
多)すごい…すごいことだわ…
  私なら心臓止まる…っ
健)死なんでくださいよぉー?w
多)……(こくこく)///
 
 
多田さんはどうやら
この間打ち上げにまで参加した免疫は
とっくに切れちゃったみたいw
 
 
健)あ、せやせや、◇ちゃん。
◇)ん?
健)剛典に聞いてみたんやけど、
  欲しいもんあらへんて。
◇)えーーー!
  健さん!内緒や言うたのに!!
健)せやからちゃんとわからんように
  聞いたったって!
◇)ほんまですか!?
健)ほんまほんま。
  でも欲しいもん出てこぉへんて。
◇)そうなんやぁ…
 
 
じゃああとで臣さんにも聞いてみようっと。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
見)じゃあ岩ちゃんのエッセイは
  来年で決まりだな!
岩)はい、よろしくお願いしますw
 
 
今日の会食は見城さんと。
 
見城さんは自分の秘書と
女性社員を何人か連れてきてて
みんなで豪勢な海鮮をいただいた。
 
 
見)登坂くんの本がめちゃめちゃ売れてるから
  岩ちゃんのも期待だなぁ〜w
岩)はははは、それはプレッシャーですねw
見)すごいんだよ〜、彼。
  10月に出したってのに
  もっと早くから出てる
  アイドルたちの写真集を
  グングン抜いてるからね!
  ヘタしたらエンタメ部門1位獲るかもね、
  今年の。
部)いや〜〜、ありがたいですねw
岩)すごいなぁ…。
見)まぁ三代目は今ノリに乗ってるからね!
  いい時に出したよね!
  岩ちゃんも来年ドカンといっちゃおう!w
岩)はい…w
 
 
マジでプレッシャーだな、オイ。
 
 
本当は俺も隆二さんも
臣さんと同じタイミングで
エッセイの話をもらってて…
 
俺はまだ今じゃないなと思って
先延ばしにしてもらってたんだ。
 
 
女)行きたい国はヨーロッパが多いですが…
  ヨーロッパお好きなんですか?
岩)ああ、はい。
  イタリアは絶対に行きたいです。
女)イタリア…。
岩)コモ湖に行きたいんです。
女)そうなんですね、わかりました。
 
 
担当者はいろいろメモしてくれてる。
もし実現するなら◇も連れていきたいなぁ。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
部)それでは見城さん、また。
  今日はどうもありがとうございました。
見)いやいや、こちらこそ!
  またよろしくお願いしますよ。
岩)どうもありがとうございました。
 
 
思いのほか早く終わった今日の会食。
 
俺は帰りのタクシーの中でも
今日来てた人たち全員に
お礼のメールを送った。
 
いつもなら見城さんにしかしないけど…
◇に言われてるし。
 
あとは、今日話した内容も
アプリに打ち込んで。
 
 
岩)よしっと。
 
 
あ、◇からLINEが来てる。
 
 
岩)ぶっww
 
 
何このカオスな写真…。
一体何人いるんだ?!
 
みんなで手巻き寿司してる。
 
 
岩)あっ!!
 
 
そういえばスマスマは!??
 
はっ!!
まさに今、放送中じゃん!!
 
みんな観てんのかな!?
 
 
 
 
 
ー続ー

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