ー朝ー
目が覚めたけど何時かわからなくて
携帯を取ろうと動くと、
臣)ん…
♡)あ、起こしちゃった?
おはよ…
臣)…はよ。
♡)…あ、もう7時だ。
起きなきゃ…
臣)んー
ぎゅっと抱きしめてくる臣くん。
♡)ふふっ、まだ眠たいのー?
臣)めちゃ眠ぃ…
♡)えっ、寝れなかった?
臣)んー…なんかさー…昨日さー
悪い女に誘惑された上にさー…
結局生殺しだったんだよね~
♡)え!
眠たそうに目をこすりながら
うらめしそうに私を見上げる瞳。
♡)そ、そうなんだぁ…
ひどいねー…
臣)こっの…!
お前だっつーの!!w
臣くんが笑いながら
羽交い締めにしてきた。
♡)ん~!!苦しい~!///
もう!w
臣)昨日の仕返し~
べっと舌を出す臣くん。
♡)朝ごはん、作ってこよっかな…
臣)あ、俺ら今日早いからいいよ。
♡)あ、そうなの?
臣)うん。撮影~
♡)じゃあ…スムージーだけ作る?
臣)あ、飲みたい。
♡)わかった♡
健二郎くんはまだ寝てるかな??
先にリビングに向かうと
臣くんもパーカーを羽織って
寝室から出てきた。
健二郎くんは…
まだすやすや寝てる。
♡)健二郎くーん…
健)Zzz…
♡)健二郎くん、もう朝だよー
健)んーー… ○○~?
♡)きゃっ!!
いきなり抱き寄せられて
慌ててると
臣)ちょ!健ちゃん!
それ○○ちゃんじゃねぇって!!
健二郎くんは彼女?と私を
寝ぼけて間違えてるみたいで
臣くんが慌てて飛んで来た。
健)んあ…?
♡)健二郎くん、放して~!!
健)ん~~
目を瞑ったままの健二郎くんに
私は抱きしめられたまま
ほっぺにキスをされた。
♡)きゃぁっ//
臣)だぁっ!!健ちゃん離せっ!!!
健)○○…?
臣)違う!!これは俺のだっつの!!!!
臣くんに思いきり引きはがされて…
健二郎くんがやっと少し目を開けた。
健)あれ…?臣ぃ…?
臣)健ちゃん、ふざけんなし!
健)あれ…?俺なんで…
うわ、頭いたぁ〜〜
健二郎くんがだるそうに起き上がった。
健)そっか、俺昨日…
泊めてもらったんやっけ?
臣)そーだよっ
健)…ほんでなんで朝っぱらから臣は
♡ちゃん抱きしめてんねん!
俺への当てつけかー!!
臣)ちげーし!!
健ちゃんが悪ぃんだろ!
健)へ?なんのこっちゃ!
とりあえずシャワー借りてきてええ?
臣)そっち!
真っ直ぐ行ったとこ、右!
健)へーい!お借りしやーす。
足元を少しフラつかせて
健二郎くんはバスルームに向かった。
私はまだ…
臣くんの腕の中。
♡)へへ…♡
臣)…なに笑ってんだよ?
♡)「俺の」だって…///
臣)は?
♡)「俺の」…♡♡
臣)なんだよっ…//
…ちげーの?
♡)え?
臣)俺のじゃねーの?
♡)違わないよ…臣くんの♡♡
えへへ///
臣)何ニヤニヤしてんだよー
♡)だって…///
臣くんが私のほっぺをゴシゴシして
ぎゅってしてきた。
臣)ばーか。
♡)え?私??
臣)どっちもばーか。
♡)え??
臣くんが拗ねた声で私を抱きしめた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)ねぇ臣くん…
臣)ん?
そっと腕をゆるめると…
甘えた声で俺の腕を掴んで
チューしてって顔で見上げてくる。
臣)……
なんだよ…可愛いし//
くそー。
軽くキスすると
照れたように♡が笑った。
♡)ありがと…♡
臣くんじゃなきゃ…やだよ?
んだよそれ///
また上目遣いで見てくるし…
もうマジ何なのコイツ!
臣)ほんとお前ずりーよなー
♡)え?
臣)足んねぇ。もっかい。
俺がまた顔を近付けると
♡)もうだめだよっ///
健二郎くん戻ってきちゃうし…
臣)そんな早くねーだろ!w
♡)でも…
♡の言葉を遮って
俺がキスしようとした瞬間…
バタン!
バスルームが開く音がして
健)おーい!臣~!!!
完全に空気を読めない
健ちゃんの声が聞こえた。
♡)わっ!びっくりした…///
臣)…はぁ…マジ早すぎだし…
俺はもう一度だけ
♡に軽くキスをした。
臣)なに~~!!!?
健)ちょ、なんでもええから
服貸してや~!!!
臣)あーい!今持ってくわ~!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽いため息をついて
私の頭をポンポンして
臣くんは寝室に服を取りに行った。
私がそのままスムージーを作ってると
臣くんの服を来た健二郎くんが
リビングに戻って来た。
健)いや~臣さんきゅー
臣)あ、マネージャーに電話しといたよ。
俺ら二人一緒に拾ってくれって。
健)あ!そうか!
連絡すんの忘れてたわ。
危ない危ない。
臣)30分くらいでうち着くってー
健)おけ!ありがとな!
ほどよい酸味と甘い香り。
出来上がったスムージーを
テーブルまで運んだ。
♡)はい臣くん。
健二郎くんもどうぞ。
健)おわ!何これ~
めっちゃ美味そうやん!
ええ匂い!
♡)今あるフルーツで
簡単に作っただけだよー
健)ラッキー♩♪
いただきまーす!
♡)健二郎くん二日酔いじゃないの?
大丈夫?
健)うん。
少し頭痛いけど大丈夫やわ。
臣)良かった。
♡)ね。
臣くんの方を見ると
自分の横をポンポン叩いてる。
臣)お前はこっち。
呼ばれたから
臣くんの方のソファーに行って
隣に座った。
健)なんやね~ん!
また見せつけてくれるわ~
臣)ガルル…
健)なんやそれ!
ほんならこっちはガオーや!!
♡)あははっ
何それ…!w
二人ともおっかしーww
臣)笑ってんじゃねぇこんにゃろ~
♡)だって…ww
頭をわしゃわしゃされて
その手を掴むと…
はぁ…
と、健二郎くんが少しため息をついた。
健)ほんまええな~臣はさー
臣)連絡…、来てないの?
健)…来てた。
臣)何て…?
健)寂しかっただけやって。
もう一回ちゃんと話したいって。
臣)え?寂しかったから
浮気しちゃったってこと?
健)そうなんちゃう…?
臣)許すの…?
健)……
あ~!!もうどうしよ~!!!
くそ~!!♡ちゃん!!
♡ちゃんも寂しい時は
浮気したったらええんやで!
臣)ちょ、何そそのかしてんの!!
♡)浮気…
臣)おいっ
♡)……
臣)すんなよ…?おい…
♡)うん、しないけど…
そんなこと…絶対しないけど…
でも…
♡)私、寂しいって思ったこと
あまりないなぁって思って。
臣)え?
健)え…だって臣忙しいから
あんまり家におれへんやろ?
♡)うん…でも…寂しくないかも…
臣)……
健)あー…そうか…
♡)……??
健)あ~~…
俺も悪かったんかなぁ!
一緒にいる時間やないんかもな…
♡)え…?
健)♡ちゃんは
そんだけ臣に愛されてるから
寂しないんやろ?
臣)何それ。
健)だってお前めっちゃ好きやん!
臣)は?なに…//
健)見てたらわかるっちゅーねん!
♡ちゃんもそれちゃんとわかってるから
一緒におれる時間少なくても
不安になったりせぇへんのやろ?
♡)そ、そうなのかな…
でも…
臣くんの気持ちは
いつもいっぱい伝わってくる。
だから…寂しくないのかな?
健)仕事忙しいせいにしてた
俺も悪いんやな…
♡)……
健)もう一回、話してみるわ…
臣)そっか…
♡)ちゃんと話せるといいね…
健)うん。ありがとうな。
ピロリロリロ♪
臣くんの電話が鳴った。
臣)あ、着いたみたい。
健)ほんなら行くかー!
あ、♡ちゃん、これごちそうさま!
♡)うん!
臣)よし、じゃあ行ってくるわ。
臣くんは飲んでたグラスを私に渡して
頭をポンッてした。
♡)二人とも撮影、頑張ってね。
玄関で二人をお見送りする。
臣)よし。
健)ほな、お邪魔しました!!
ありがとうね!!
♡)うん!
臣)行って来まーす。
♡)行ってらっしゃい♡
ドアを閉めて
二人の靴音が小さくなったのを確認して
鍵をかけようとすると
コツンコツンと足音が戻って来た。
あれ?
と思った瞬間、玄関のドアが開いた。
♡)わっ!びっくりしたぁ
どしたの?忘れも…
言葉を遮るような、激しいキス__
♡)んっ!ちょっ、んんっ!!
臣)…っ
♡)んっ!ん~~!!!///
臣)んっ…
♡)ん~っっ!!///
私が臣くんの胸を叩くと
やっと放してくれた臣くんは
臣)そう。忘れ物。
ごちそうさま♡
そう言うとペロッと自分の唇をなめて
ニヤッと笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)もうっ!いきなり何するのー!!
信じらんないっ////
顔を真っ赤にして、息を切らして
♡が怒ってる。
あ~もっとキスしてぇー…
臣)昨日おあずけ食らったから
今日ぜってー襲うから。
♡)えっ…
臣)わかった?
♡)……
臣)わーかった?
♡の顔をこっちに向けると
♡)わかったよっ、もうっ…///
い、行ってらっしゃい…
赤い顔でまた♡がうつむいた。
あ~あ、絶対今日早く帰ってこよ!
ー続ー
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