臣)ただいまー
♡)おっ、お帰りっ!!
キャッ!!
臣)??
パタパタパタ!!
♡が走ってきた。
♡)お、お帰りなさい!!
臣)ただいまー。
どーした?
♡)あの…えっと…
臣くんが思ったより早く
帰ってくるって言うから
急いでご飯の準備してたんだけど…
ま、まさか…
嫌な予感…
♡)ごめん…
失敗しちゃった。
めちゃくちゃ
しょんぼりしてんじゃん!
臣)いーよ w
手洗ってくるわ。
♡)うん…
手を洗ってリビングに戻ると
まだしょんぼりしてる♡。
臣)よし!食うか!
キッチンに顔を出すと
♡)あ!いいよ。
私運ぶから臣くん座ってて?
臣)そ?
♡)うん。
せっせと準備してくれる。
♡)でも臣くん
どうしてこんな早いの?
珍しいよね?
臣)なんでって…
今日はぜってー
早く帰ってこようと思ってたし…
臣)別に~?
♡)?
臣)ってかちょ、待って!
これ…何?
♡)あ…あの…えっと…ハンバーグ…?
臣)疑問系かよ!w
♡)ごめんなさい…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どう見ても
ハンバーグに見えない塊。
臣くんと一緒に
晩ごはん食べられるなんて珍しいから
美味しいご飯、作りたかったのになぁ…
臣)じゃあいただきまーす…
♡)いただきます…
ハラハラ…
臣)ぶはっ!!!ww
一口食べて、笑い出す臣くん。
臣)お前さ、いつも料理上手いのに
たまにこーゆー破壊力のすげぇ
魔界飯になるよな?
なんで?ww
ゲラゲラ笑ってる…
♡)たまに何か間違えちゃうみたい…
なんでだろ…私もわかんない。
臣)あーおっかしーww
って言いながらも
パクパク食べてくれてる…
♡)ごめんね…?
臣)いーよw
毎日だったらやべーけど
たまに失敗するくらい。
いつもは美味いし。
♡)ありがと…。
そう言うと臣くんは
ぺろっと平らげてくれた。
私も…
とてもハンバーグとは呼べない
おそろしいご飯を頑張って完食した。
うわぁん!!
臣くんほんとにごめんね!!
しょんぼりしながら洗い物を終えると
臣)あ、そーいえばケーキあんぞ。
今日の撮影でもらってきた。
♡)えっ?ケーキ?どこどこ??
臣)さっき冷蔵庫に入れたわ。
♡)やったぁ♡♡
出してもいーい?
臣)おう。一緒に食おー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やったやった♪♪と、♡はご機嫌になって
ケーキを皿にうつしてる。
単純だなーw
♡)臣くんっ…!!
臣)なんだよ
すごい真剣な顔で
♡がケーキを運んで来た。
♡)どうしよう!!
臣)なにが!
♡)どっちも選べないよ!!
臣)は?
♡)チョコケーキとイチゴケーキ!
どっちも大好きなんだもん!!
臣)いや、知ってっけど。
♡)どーしたらいいのー!!
嬉しそうに暴れてる。
なんなんだよほんとw
臣)どっちも好きだから
もらってきたんだっつーの。
♡)臣くんはどっちがいーい?
臣)どっちでもいーよ。
♡)ねぇ、じゃあ半分こずつはー?
臣)いーよ?
♡)やったぁ!♡♡
じゃあ私イチゴから食べるー!!
♡は嬉しそうに
チョコケーキを俺に渡してきた。
♡)美味しい~~♡♡
臣)良かったね~
優しい彼氏のおかげだね~
♡)あははw うん!
臣くん大好き♡
臣)なんだそれw
♡)あ!ちょっと!臣くん!!
さっきまで可愛い顔して笑ってたのに
いきなりキッと俺を見てきた。
♡)チョコケーキ、
半分以上食べてるでしょっ!!
臣)え?あ!わり。
ふつーに食ってた!
♡)もうばか~!返してよ~!
臣)返せって…w
めっちゃふくれてるし。
ほんと…子供か!w
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)ん。
♡)え?
臣)返して欲しーんでしょ?
♡)?
臣)まだ俺の口ん中にあるけど。
だから、ん。
♡)な、何言ってるの?//
ばかぁっ
顔を逸らすと
後頭部をつかまれて…
グイッ
♡)んっ!!ちょっと…!
臣)黙ってろ…
♡)やっ…んんっ…!!
口の中に…
甘いチョコの味が…広がって…
♡)////
でも…チョコの味より
優しくほっぺに触れる、臣くんの手に…
ドキドキして…
だんだんキスに夢中になって…
何も考えられなくなっちゃう…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)はぁ…っ//
臣)これで満足ですか?♪
♡)……ばか//
あれ?
怒るかと思ったのに大人しい…
やりすぎたかな…?
♡)臣くんばっかりずるい…
臣)え?またケーキの話?
♡)違うよっ!
臣)え?
そう言いながら少し拗ねたように
残りのケーキを食べてる。
臣)あ、ってかお前もケーキ
全部食ってんじゃん!
♡)あ…!
臣)なんだよー
俺もイチゴ食いたかったのにー
♡)ごめん…
臣)で?
♡)え?
臣)何がずるいの?
♡)何って…
臣)なんだよ?
♡)……臣くんばっかり…普通なんだもん!
臣)は?何がよ?
顔を真っ赤にしてふくれてる。
♡)わ、私は…臣くんと
こんな…キスしたら…
ドキドキするんだから!
は?!!
なんか赤い顔して怒ってっけど
めちゃめちゃ可愛いし…w
なんなんだよマジで…
臣)俺はドキドキしてないって
言いたいの?
♡)だって…臣くんは
いつでも余裕だもん…//
臣)はぁ?お前なぁ…!
誰が余裕だよ…
臣)俺が…いつもどんだけ我慢して…
あったまきたー!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気付くとソファーに押し倒されてて…
見上げると臣くんの顔。
臣)ほんとお前、わかってないよね?
♡)…っ
何…が…?
臣)わからせてやろっか…?
♡)////
そんな目で…見ないで…
♡)や、やだっ!
臣)嫌じゃない!
♡)やっ!//
臣)大人しくしろっ!
暴れる私の手を
ソファーに押さえつけて…
射抜くような視線が
私を捉えた。
ドキドキして
目をギュッと瞑ると…
そのまま唇が重なって…
♡)ん…っ//
キスは…少しずつ…
深く…絡まって…
♡)は…ぁ…っ、
酸素を求めても
逃がしてくれない唇。
♡)ん…っ、んん~!!臣く…
臣)いいから…
♡)んんっ…!//
こんなにいっぱいキスされたら
本当に頭おかしくなっちゃう…///
♡)く、苦しいよ…// っんん
臣)はぁ…っ
やっと離れた唇から
色っぽいため息を吐いた臣くんが
私を…
じっと見つめる。
臣)わかった…?
♡)え…?
臣)俺、別に…余裕でもなんでもねーし。
♡)…え…
臣)だから…!
俺だってドキドキしてんの!
ほっぺをむにっとつねられる。
♡)ほんと…?
臣)ほんと?って…
伝わってねぇんなら
またチューすんぞ!
♡)つ、伝わった!!!
臣)何焦ってんだよ…
♡)だ、だって…//
臣)だって、何?
♡)また…チューされたら…
私おかしくなっちゃうもん。
もう終わりっ//
降参、って意味で言ったのに…
臣)…なんで?
おかしくなってよ…
目を細めて私を見てくる…
熱い瞳に
また胸がドキドキ、音を立てる。
♡)ん…っ//
また始まるキスは
熱くて…
深くて…
♡)んっ、やっ…、もう…暑いよ…
はぁ…っ//
臣)暑いって…
脱がしてほしいって意味?
♡)ち、違うっ…!!
臣)ふーん♪
そう言うと臣くんは
自分のシャツを脱いで
上半身裸になった。
♡)きゃっ!//
臣)きゃってなんだよ!w
♡)だっていきなり脱ぐんだもん…//
臣)いきなりって…
散々見てんだろ!w
♡)やだっ!恥ずかしいっ!//
臣)お前も脱ぐんだっつーの。
臣くんに抱きかかえられて
ベッドに連れて行かれる。
♡)えっ!ちょ、ちょっと待って…!
臣)待たねぇ。
♡)や、待って…
ドサッ
臣)散々待ったし!
♡)////
シーツに縫い付けられるように
絡んだ指先。
臣)朝言ったこと忘れたの?
♡)…っ
朝って…
「昨日おあずけ食らったから
今日ぜってー襲うから。」
♡)////
思わず目を逸らす。
♡)覚え…てるけど…//
私がそう言うと
見下ろす瞳が、ふっと優しく笑った。
臣)じゃあちゃんと
覚悟しとかなきゃダメじゃん?
♡)わ、わかってるけど…!
臣)なんだよ。
♡)だって…、待って…//
臣)お前はほんと
どこまで焦らすんだよっw
♡)だって…シャワー入ってないし…
臣)そんなんどーでもいい。
♡)えっ
臣)どーせ今チョコの味しかしねーよ?
ニヤッと笑って、舌を出す臣くん。
♡)…そ、そっか…//
臣)もう観念しろ…
♡)////
ー続ー
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