♡)わぁ!Mちゃんすごい!!♡♡
M)ふっふっふーー♡
♡)全然誰だかわかんないよ!
M)頑張りました♡
♡)すごいすごいすごーーい!
M)絶対バレないってお墨付きも
もらって来ました!
♡)そ、それは…、Jさん…に?
M)はっ…///
私がJさんの名前を出すと
Mちゃんは恥ずかしそうに頬を染めた。
♡)二人は…今一緒に住んでるの…?///
M)ええと…、
今はほとんど私がJさんの家に
居候させてもらってる感じです…///
♡)そうなんだ!
じゃあ今日はJさんのお家から来たのかな?
M)近々…一緒に…引っ越す予定で…
♡)二人で新しいお家に住むんだ!
M)はい…、///
♡)わぁ…楽しみだねぇ!♡♡
M)////
Jさんの話になると
すぐに照れちゃうMちゃんが可愛い♡
♡)ラブラブいいなぁ♡♡
M)べ、別に…そんな感じじゃ…っ///
♡)えー?
だってJさんだって
ノロけてたもーーん♡
M)ええ!?///
♡)Mちゃんのこと、
可愛くて仕方ないって言ってたよ♡
M)えええ!!Jさんが!??
Mちゃんは信じられないというように
目を見開いた。
♡)そんなに驚く…?
M)だって…Jさんが…
人にそんなこと言うなんて…///
♡)私も少し驚いて照れちゃったけど…w
Mちゃんの話するJさん、
すごく優しい顔してて
幸せそうだったんだよーー♡
M)////
あ、Mちゃんが両手で顔を隠しちゃったw
♡)Mちゃんがとにかく可愛くて、
そんなMちゃんは誰にも見せてあげなーい
って言ってた♡
俺だけーって♡
M)ええ!??
ちょ、もうやめてください!///
♡)あははは♡
Jさんの言う通りだ♡
照れてるMちゃんは本当に可愛い♡
M)さ、仕事しますよ!!///
♡)はーいw
スタジオに着くと
Mちゃんはキリッと背筋を伸ばして
私たちはこーっそりと控え室に入った。
M)よし、バレてないですね!
♡)うん!
三代目に見つからないように
私も変装してるし、
Mちゃんの変装も完璧だし!
M)ウィッグは金髪だし青いカラコンもするし
メイクが済んじゃえば
外に出れますね♡
♡)うん!
ドキドキ!わくわく!
M)ネームプレートも外してもらったし、
役に入りきるために
今日はプリンセスって呼んでくださいって
監督にも言ってあるし
用意は完璧です…!
♡)さすがMちゃん!w
バレないかハラハラしちゃうけど、
それよりもやっぱり、楽しみ。
今日は頑張るぞーーー!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
N)うわー!何それ!
めっちゃカッコイイじゃん!ずり〜!
E)ヴォーカルはナイト役だもんねw
健)騎士の衣装むっちゃカッコええやん!
直)さすが二人とも似合ってるね。
岩)いいねいいねー!
臣隆)……。
今日は『BREAK OF DAWN』のMV撮影で
早朝からスタジオに集まってる。
隆)パフォーマーの方がなんかすごいじゃん。
臣)それな。
俺と隆二は騎士役だから
まぁそれっぽい衣装で
マントなんか翻しちゃってんだけど…
悪役のパフォーマーの皆さんは
衣装だけならず、メイクがすごい。
臣)ELLY、目が赤いよ。
E)カラコンカラコンw
隆)健ちゃんなんか口が裂けてるし…
健)ひっひっひー!w
臣)NAOTOさんは耳がとんがってる…
N)いいでしょこれw
隆)岩ちゃんなんて牙が生えてるし…
岩)これ俺のリクエストだもんw
臣)そして、直己さん!怖すぎ!!
隆)一番怖い!!魔王感、出過ぎ!!
皆)あはははは!w
直己さんは無言で腕を組んで
俺たちを見下ろした。
臣)やべぇ…石になる。
N)それメデューサじゃん!w
臣)いや、でもそれくらいの圧が…w
E)直己さんマジ怖い!w
岩)魔王役はやっぱり直己さんでしたねw
健)それ以外考えられへんわw
隆)ハマり役すぎる…w
直)……。
直己さんはまた無言のまま
俺たちを鋭く見据えてきた。
N)今から役に入り込むのやめてくんない?w
臣)あはははw
今回のStoryは
みんなで話していた通り、
悪役のパフォーマー達から騎士役の俺と隆二が
プリンセスを助けるって流れで…
健)ほんまにマリオみたいやな。
臣)うん。
N)何回ピーチ姫助けても
何回も連れさられるやつ、あったよねw
健)それそれw
隆)俺ら結局クッパ倒すの?
臣)んーと…、
台本を見ながら俺たちが話してると、
目の前に直己さんがずーん!と
立ちはだかった。
N)だから今から魔王になるのやめて!w
臣)ぶはっw
隆)俺、直己さん倒したいなー。
臣)ああ、倒せないみたいよ。
隆)えー!
臣)最後はピーチ姫の祈りの光?
だかなんだかで、
魔王の心が生まれ変わるらしいw
直)残念だったな…。
隆)くそーー!w
とはいえ、
俺たちのバトルシーンは結構派手に撮るらしく
昨日は一日かけて殺陣の稽古をやらされた。
隆)両手で剣を持ちたいのにさぁ、
左手で盾持ってるから無理なんだよね。
N)両手で持ったら竹刀になっちゃうじゃんw
隆)でも侍って両手ですよね?
鞘から抜いた後。
E)今市くん、侍じゃなくて騎士だからね!w
岩)そうだよ。和じゃなくて洋!w
だから盾もあるんじゃんw
隆)ああ、そっか。
臣)この盾が地味に重いんだよな…w
隆)そう!
俺たちが小道具の練習をしてると
久保監督がやって来た。
監)先にソロシーン撮っちゃって、
その後でプリンセス合流して
バトルシーンとか撮ります。
皆)はい。
監)じゃあパフォーマーから順番に
よろしくお願いします。
皆)はい。
撮影はまずは岩ちゃんから。
牙が生えた
ドラキュラみたいな岩ちゃんが面白くて、
控室に戻らないで脇でこっそり見てたら
マネージャーがうちわで扇いできた。
臣)暑くないからいいよ。
橘)あっ、そうですか///
すごく着込んでらっしゃるので…
臣)今は動いてないから大丈夫。
橘)あの…すごく素敵です、
騎士の衣装…///
臣)……。
何を見とれてんだよ。
仕事をしろ、仕事をー!
橘)カッコイイ…///
ダメだ。
目がハートになっちゃってるよ。
健)なぁ…。
臣)ん?
健)俺の役だけひどない?
臣)へ?w
そう言われてもう一度台本に目を通すと…
みんなそれぞれプリンセスを襲うんだけど、
健ちゃんはプリンセスのドレスを
引き裂く役らしい。
臣)鬼畜だね。
健)せやんな。
臣)適任だね。
健)おいコラ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
M)パフォーマーのソロシーンから
撮ってるみたいですよー。
♡)了解です!
一番不安だったコンタクトも
無事に装着出来て
メイクを終えた私は、
もう一度台本に目を通して復習中。
岩ちゃんに噛み付かれそうになって、
ELLYにオーブを破壊されて、
健二郎くんにドレスを引き裂かれて、
NAOTOさんに羽交い締めにされて、
最後は魔王の直己さんにさらわれて。
それを騎士の臣くんと隆二くんが
助けてくれるみたい。
M)面白いストーリーですよねーw
♡)うん!
M)チラッと覗いてきましたけど、
パフォーマーの特殊メイク
遠目から見てもすごかったですよw
♡)えー!楽しみー!
パフォーマーが悪役やるのなんて
初めてだもんね!
M)そしてナイトの二人は
王子様みたいでカッコ良かったです♡
♡)えええ!!
それは見たい!
今すぐ見たい!
王子様な臣くん…っ!♡♡
M)プリンセスな先輩と並んだら
すっごくお似合いだと思うなー♡
♡)わくわく///
早く見たい…臣くん…///
M)一応今市さんもいますからね!
贔屓しちゃダメですよ!w
♡)しないよ!w
撮影の時はちゃんと演技するもん!
……でも…、
本当にバレないかな?
少し心配。
鏡で見てみたら、
自分でも誰だかわかんないくらいに
仕上げてもらえたけど…
それでも臣くんには
バレちゃいそうな気がして…
ドキドキ。
メ)どこからどう見ても日本人に見えません!
完璧な異国のプリンセスです!
♡)ほんとですか?!
M)瞳の色を変えただけで
本当に外国人に見えるなんて
すごいですね、先輩。
♡)髪もブロンドだから?
M)それもあるけど…、なんだろう。
メ)姫さん、ハーフとかではないんですか?
クォーターとか。
M)どこか異国の血が流れてる!?
♡)……あ。
そんなこと…、あるのかな?
♡)パパとママのご先祖様が
わからないから…
もしかしたらあるかも…。
メ)やっぱりーー!
この顔の小ささと身体の華奢さと
目鼻立ちのバランス!
絶対そうですよーー!
そんな話をしてたら、
ドアがノックされてお呼びがかかった。
M)いよいよですね!
♡)うん!頑張ります!
ドキドキしながらドレスを持ち上げて
スタジオ入りした。
男)プリンセス入りまーす!
よろしくお願いしまーす!
私は各方面に頭を下げて
監督の元に向かった。
監)まずは岩ちゃん。
鋭い牙でプリンセスの白い首筋に
噛み付こうとするシーンね。
岩)よろしくお願いします。
♡)(ペコリ)
M)よろしくお願いいたします。
Mちゃんが声色を変えてそう言うと、
岩ちゃんはMちゃんを通訳さんだと思ったのか
私には小さく会釈をしてくれた。
監)この角度からこう、襲いかかって。
岩)どのタイミングで
口開けたらいいですかね?
監)んー、ちょっと試しにやってみてくれる?
岩)はい。
ええと…、失礼します。
♡)…っ
岩ちゃんはそう断った後、
私の両肩を優しく掴んできた。
岩)こんな感じですかね…?
♡)!!!
ゆっくり近付いてきた岩ちゃんが
口を開けると…
鋭い牙がキラーンって光って
怖くてびっくりしちゃった。
岩)大丈夫ですか?w
♡)…っ
岩)今、びくーってなってたからw
♡)……(こくこく)///
岩)偽物だからね?大丈夫だよ?w
♡)(こくこく!)
岩)あはははw
岩ちゃん…
本当のドラキュラみたい…すごい。
監)うん、今のがいいかな。
最後の角度、うん、それ。
岩)わかりました。
監)あともっとリアリティ欲しいから
もっと首に近付いて。
ほんとに噛み付くくらい。
岩)ええと…、これくらいですか?
監)うーん、もっとかな。
ちょっとほんとに噛み付いてみてくれる?
岩)ええ!?
監)あ、もちろん優しく。
岩)ええと…
♡)…っ
岩ちゃんが困ってる。
そして私も固まってる。
岩)すいません、ええと…通じてるかな?
ここに、噛み付くんだけど…
痛くはしないんで、OK?
日本語が通じないと思ってるから、
岩ちゃんがジェスチャーで
私に伝えてくれてる。
監)じゃあテストいきます。用意ー!
カメラが回ると、
岩ちゃんの気迫がいきなりすごくなって…
すごい勢いで肩を掴まれて、
怖くて目を瞑ったら、
岩ちゃんの歯が首筋に当たって
止まったのがわかった。
監)いいね!いいよ!怖い怖い!w
じゃあ本番行こう。
岩)はい!
それから岩ちゃんとのシーンは
一発OKが出て。
岩)怖かった?大丈夫?w
♡)(コクコク)
岩)お疲れ様でした。
♡)(ペコリ)
岩ちゃんは最後までとっても紳士的だった。
M)岩田さん…カッコイイ〜〜///
♡)はぁ、疲れた…///
バレてないよね?
M)完璧です!
♡)良かった…w
M)岩田さんが牙をむいて襲ってくるシーン、
色っぽくて最高でしたよー♡
♡)ほんと?
私は目を瞑ってたからわからなかった。
一気に入り込んだ岩ちゃん、
すごかったなぁ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)岩ちゃんエローいw
岩)はぁ!?w
隆)どさくさに紛れてなんかしたでしょ。
岩)なんかって何!w
健)プリンセスの首、れろれろしたやろ。
岩)してないっすよ!見てたでしょ!w
E)岩ちゃんすげぇ良かったよ!
N)あのプリンセスの子も
なんか色気あって良かったよね。
健)岩ちゃんに噛み付かれる時
なんかエロかったっすよね。
岩)日本語話せないみたいで。
直)ああ、そうなんだ。
岩)近くで見たらすごく可愛かったですよ。
臣)ほんとに噛みつきたかった?w
岩)あはははw
健)遠目じゃわからんわ。
はよ近くで拝みたいw
そんな話をしてたら
次はELLYが呼ばれて。
ELLYはプリンセスからオーブを奪って
それを粉々に砕くっていうシーンで、
撮り終わって戻って来たら
嬉しそうに岩ちゃんの肩を組んだ。
E)プリンセス、ほんとに可愛かった///
岩)でしょ!?w
E)あのねぇ、あれはヤバイ///
健)おおお!
臣)……。
そんなに可愛いのか?
こっからじゃよくわからん。
綺麗なブロンドぐらいしか。
隆)あ、次俺だ。行って来ます。
臣)うん。
次は隆二が身を呈して
プリンセスを守るシーン。
E)おおお…カッコイイ今市くん!
岩)王子様だなーー。
直)似合うねぇ。
臣)……。
うん、様になってる。
てか俺たちはなんで
誰一人控室に戻らず
こんなみんなで撮影を見守ってんだ?
まぁいいけどw
健)どやったどやった?お姫さん!
隆)うん、可愛かったー。
なんかお人形さんみたい。
ほんとにお姫様って感じ。
健)次俺やん!行ってきまーすw
ウキウキで出陣した健ちゃんは
戻ってくる頃にはさらにニヤニヤだった。
健)アカン、むっちゃ可愛い///
N)え、そんなに?!
健)なんやあの子、ほんまに可愛えで!///
臣)健ちゃん、ハーフ好きだしねー。
N)あの子ハーフなの?
普通に外国人じゃない?
直)ですね。
健)ほんまもんのお姫様みたいやで///
臣)ふーん。
隆)ドレス引き裂くのって
手でやるのかと思ってた。
健)うん。俺もそれ期待しててんけど
魔力やったわ。
臣)あはははw
実際には遠くから健ちゃんが手をかざして
魔力を使ってドレスが引き裂かれる、
ていうCGを使うみたいで。
健ちゃんはプリンセスとは接触ナシだったw
N)ガバーッとやりたかった?w
健)やりたいっすよー!w
ドレスの引き裂き役に
さっきまで文句言ってたくせに
健ちゃんはもうプリンセスにメロメロ。
N)じゃあ俺行ってきまーす♡
健)NAOTOさんむっちゃずるいわー
ええなぁ、羽交い締め役。
臣)セクハラして帰ってきたらどーしよw
岩)お尻触らないか心配w
健)NAOTOさんぐらいになったら
おっぱい両手で鷲掴みするんちゃうw
臣)それ完全に捕まるじゃん!w
直)あ、プリンセス着替えて来たよ。
臣)ほんとだ。
今度は引き裂かれたドレスになってる。
健)なんかあれエロいやん…///
E)ほんとだ…///
臣)……。
破れたドレスの隙間から、
ところどころ肌が見えてる。
健)あー、ほんま可愛い…///
E)うん…///
臣)……。
みんながあまりに可愛い可愛いって褒めるから
俺も早く近くで見てみたいかも。
なんて思ってたら、ついに俺も呼ばれた。
監)こう壁ドンしながら、敵から守る感じで。
背中からNAOTO襲ってくるから。
臣)はい。
監)ちょっと一回やってみて。
臣)はい。
あ、プリンセスが来た。
臣)よろしくお願いします。
頭を下げて、やっとその顔を間近で拝んだら…
臣)…っ
………え、何この子。
ほんとにすげぇ可愛い!!!
え…?
臣)////
な、なんだ、これ…
勝手に胸がドキドキいってる。
どうした、俺!!
臣)あの、よろしくお願いします///
意味不明にもう一度そう言っちゃって
頭を下げたら…
♡)(ペコリ)///
プリンセスも会釈してくれて…
その笑顔がすげぇ可愛くて…
臣)////
え、ヤバイ、ほんと何これ。
俺、すげぇドキドキしてんだけど…
監)じゃあ壁ドンお願い。
臣)あ、は、はいっ///
そう言われて、
プリンセスの右側に手をついたら…
彼女との距離がすごく近くなって…
臣)////
ドキドキしながら目を合わせたら、
綺麗なブルーアイが
キラキラと俺を見つめてて…
臣)////
♡)////
思わず、固まった。
監)どうした?ストップストップw
そんなラブシーンじゃないよ!w
臣)えっ、あっ、すみません!///
監督に笑いながら突っ込まれて、
めちゃくちゃ照れた。
監)そんな色っぽく見つめ合わないでw
臣)はい///
監)騎士は真剣な表情で、
プリンセスは怯えて!
臣)わかりました、すみません///
NAOTOさんは後ろで笑ってるし、
ほんとどうしたんだろ俺。
それからテストが始まって、すぐに本番。
俺はレンガの橋を走って来て、
プリンセスを塔の壁に追いやって。
ドキドキするのを必死に抑えながら
役に入り込んで、
プリンセスと視線を合わせた。
その後ろからNAOTOさんが襲ってきて
俺の腕から奪われたプリンセスは
NAOTOさんに羽交い締めにされて。
臣)…っ
なんだろう。
すげぇムカつく。
何これ。
監)カットーーー!
良かったよ!騎士の表情も!
NAOTOの悪役感も!
N)あはははw
すげぇ楽しい、悪役!w
臣)……。
うん、やっぱりムカつく。
臣)いつまでくっついてんですか。
離してあげてくださいよ。
NAOTOさんの腕を掴んで
プリンセスをグイッと抱き寄せたら、
NAOTOさんはきょとんとした顔で俺を見た。
N)ナイトになりきってる…w
臣)別にそんなんじゃ…///
N)俺ちゃんと優しくしたもん。
痛くなかったよね?
♡)(コクコク)
N)あ、意味わかるかな?
Are you alright?
♡)(コクコク)
N)良かったw
てかお前こそいつまでそうしてんだよ!w
臣)あ、
プリンセスの腰に回してた手を
NAOTOさんに思い切り叩かれた。
N)セクハラだぞ!w
臣)そんなんじゃないですよ!///
やべぇ。
変に思われたかな?
臣)えと、すいません///
♡)(ふるふる)///
彼女は必死に首を横に振ってくれて…
思わずじっと、見つめ合う俺たち。
臣)////
♡)////
……え、何これ…
すげぇ可愛い///
やっぱり俺、すげぇドキドキしてる。
N)何見つめ合ってんだコラ!w
臣)あ、いや…///
監)騎士はラブシーンが欲しかったのかなーw
臣)違います!w
N)勝手にいい感じになってんじゃねーぞw
臣)……///
だって…
すげぇ可愛く見つめてくるんだもん…。
臣)////
♡)////
最後にもう一度視線を交わして、
俺はみんなのところに戻った。
健)臣ちゃん何してんねん…
臣)い、いや…
N)こいつとんでもないセクハラだよ!
岩)見てましたよw
隆)臣…こんなところで浮気するとは…
臣)浮気じゃねーし!///
N)でも完全にあの子にヤラれてたろ、お前。
臣)…っ
E)確かにあの子可愛いけどさ、
臣が珍しいね?
岩)♡ちゃんに言ってやろーっとw
臣)やめて!!///
健)必死やんw
隆)つまり、必死になるほど
やましい気持ちがある、と。
臣)ちげーよ!///
岩)いや、違わないでしょw
臣)////
自分でもわかんない。
なんだこれ。
なんで?
俺、♡を好きになってから
こんなん、初めてなんだけど…。
♡と出逢ってから、♡以外の女に
こんなに心動かされたこと、
一度もないのに…
臣)ああああ………
自分でもよくわかんなくて
椅子に座ってうなだれてると、
直己さんがぬっと近付いてきた。
直)心の浮気か…?
臣)!!!
直)ほんと珍しいな。
臣)…っ
違う。
浮気なんかじゃない。
俺が好きなのは♡だけだもん。
………でも、なんでだろ。
あの子のことが、気になりすぎる。
健)いやーほんまに可愛えわあの子///
N)うん、超絶可愛かった!
健)NAOTOさんずるいっすよ!
あんなハグとか!
N)役得ーーw
岩)日本語わかんなくて
きょとんとしてるとこも可愛いw
隆)あ、それ思ったw
E)可愛いのに色っぽいよねー
N)そうそう!
なんだよ。
みんなして夢中じゃん。
監)ちょっとセット変えるから
一旦休憩で!
皆)はーい!
……あ。
またあの子と目が合った。
臣)……///
こんな離れてるのに…
俺のこと…、見てた…?
……どうしよう。
なんか嬉しくて、胸が勝手に弾んでる。
E)話しかけてみる?プリンセス。
健)いや、日本語わからんやんw
E)だから英語で。
直)英語わかるのかな?
N)英語なら通じてる感じだったよ。
隆)じゃあELLY話しかけてみてw
健)俺一緒に写真撮りたいわーー。
岩)あ、俺も撮りたい!記念に!
直)あ、ELLYが行ったw
臣)…っ
……ELLYが話しかけてる。
あ、あの子が笑った。
N)え、今の笑顔見た?
めっちゃ可愛くない?///
隆)笑うとすげぇ可愛い!
健)アカン、射抜かれたーー///
あ、また笑ってる。
臣)////
マジで可愛い。何あの子。
どうしよう。ダメだ。
これ以上関わらない方がいいかも。
なんか罪悪感でいっぱいなんだけど。
こんな時は、そうだ、よし。
岩)なんで♡ちゃんの写真見てんの?w
臣)うわっ!!
か、勝手に覗くなし!///
岩)もしかして、あれ?
あの子が可愛すぎて
その浮気心を戒めるために
♡ちゃん見てんの?w
臣)そんなんじゃ…っ
……いや、そうなんだけど。
認めたくない。
俺が♡以外にこんなにドキドキするなんて。
臣)なんかあの子、おかしいんじゃない?
岩)は?w
臣)変な魔力持ってんだよきっと。
岩)なんの話だよ!w
絶対そうだ。
そして俺はその魔力で惑わされてんだ。
だって俺が好きなのは♡だもん。
ほら、この写真だってめっちゃ可愛…
E)連れて来たよー♡
臣)…っ
あっという間にみんなに囲まれたお姫様は
言葉がわかってないのか、
ただニコニコ笑ってるだけで何も喋れない。
でも…、
その笑顔が、本当に可愛くて…。
臣)////
ダメだ!
俺はもう見ない!見ないぞ!!
隆)臣何やってんの。おいでよ。
臣)…っ
隆)お姫様、なんとなく言葉通じてるよ。
そうは言われても…
臣)!!!
また目が合った…!!
臣)////
なんであんな俺のこと見てくんの…?
俺に気があるとか?
だ、だめだ!
俺には♡っていう可愛い彼女がいるんだから…
いくらそんな見つめられたって…
臣)!!!
また目が合った…!!
臣)////
なんで…
なんであんな可愛く俺のこと見てくんの?
俺にどうしろと…
もう誰か…、助けて…///
ー続ー
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