〈64〉勝負の日(RSide)

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R)ふぅ、あっつい…///
 
 
もう夕方なのにまだ熱気が残ってる。
 
 
マ)31度だってよ。
 
 
マネージャーが扇子であたしを仰ぎながら
そう言った。
 
 
R)もうやだー。
  メイクが崩れちゃうじゃない。
 
 
できるだけ汗はかきたくないのに。
 
 
R)はぁ、臣さんどこのホテル
  泊まってるんだろ。
マ)案外同じホテルだったりしてねー。
R)…っ
 
 
そうだったら押しかけやすいのにな…。
 
 
LAに到着して
すぐ臣さんにLINEしたけど
返事はそっけなかった。
 
 
『LA着いたよー。臣さんは?』
『到着👍』
 
 
たった一言。
 
 
でも!
 
あたし決めてるんだもん。
絶対今日、臣さんを落とす…!!
 
 
だって、こんなチャンスないじゃない?
 
海外で多少開放的になってるだろうし
邪魔な彼女はいないし
これは神様があたしにくれた
チャンスだもん、絶対!!
 
 
マ)おお、マスコミ結構いるね〜。
R)ほんとだ。
 
 
辿り着いたSTAPLES Center。
今日は第58回グラミー賞。
 
スターが大集結するんだもん。
そりゃメディアもこんだけ集まるよね。
 
日本からもちらほら来てるし。
 
 
臣さんはどこにいるのかな。
まだ来てないのかな。
 
ああ、そわそわしちゃう。
 
 
髪型大丈夫かな。メイクは?
かなり気合い入れてドレスアップしたけど
臣さん、気に入ってくれるかな。
 
 
マ)あ、あれ登坂さんじゃね?
R)えっ!どこ!どこよ?!
マ)落ち着けってw
  ほら、あそこ。黒い服の。
R)いたっ!!
 
 
わ、わ、今日もすごくカッコイイ///
 
 
R)臣さんっ!♡♡
 
 
あたしはすぐに臣さんの元に駆け寄った。
 
 
臣)おう。
R)えへへ、お疲れ様w
臣)ほんと疲れた。フライト長くて。
R)寝なかったの?
臣)うん。だから今眠い。
R)あら。
 
 
睡眠不足だなんて、なおさらチャンス!
お酒飲ませちゃえば
すぐに酔い潰れるもんね!
 
 
R)ね、ね、どう?
臣)は?何が?
 
 
あたしはドレスを軽く持ち上げて
臣さんの前でくるっと回って見せた。
 
 
R)どう?
臣)どうって何?ドレス?
R)うん!
臣)いいんじゃない?
R)…っ
 
 
なんか適当な返事。
 
 
R)こういうの好きじゃない…?
臣)は?俺が?
R)うん。
臣)別に…、好きでも嫌いでも…。
 
 
何よそのあからさまに興味なさそうな顔!
 
 
臣)あ、でも…
  ♡が着るなら背中綺麗に見えるかも
  このライン。
R)…っ
 
 
なんでここであの子の名前が出んのよ!!
 
 
臣)でも胸が開きすぎてるから却下だな。
R)え?
臣)♡には着させらんない。
 
 
誰もあの子の話なんかしてないんだってば!!
 
せっかく胸元も強調して
色気アピールだってしてるのに!
 
 
R)ね、臣さん、一緒に写真撮ろっ♡
臣)へ?二人で?
R)うんっ!
臣)なんで。一人で撮ればいいじゃん。
R)一人でも撮るけど、ね、記念に!
  折角だから!
臣)あいよーー。
 
 
うわ、面倒臭そうな返事。
でもあたし負けないもんね!
 
臣さんの腕にしっかり掴まって、
ポーズを取った。
 
 
R)へへ、ありがとう♡
臣)んー。
R)これ、インスタに載せてもいーい?
臣)へ!?なんで?!
R)だって…ほら、あたし達
  前回の雑誌撮影のツーショットで
  仲良いって思われてるし、ファンに。
臣)……ダメ。
R)えっ!なんで?!
臣)♡が見たらヤキモチ妬くもん。
R)…っ
臣)載せるの禁止。
R)……。
 
 
悔しい。折角撮ったのに。
 
 
R)ツーショットくらいでヤキモチ妬くの?w
臣)んー、前回の写真も怒ってたもん。
R)えっ…
 
 
あれ、あの子も見たんだ。ふふんっ。
 
 
臣)ベタベタしてるって怒られたから。
  俺、全然その気ないのに。
 
 
ガーン…。
臣さん…最後の一言、余計なんだけど…。
 
 
臣)ま、いーや。じゃあな。
R)あ、ちょっと待ってよ!
  ね、一緒に見ない?中で。
臣)え、いいよ。
R)なんでよ!いいじゃない!
臣)いいって。じゃーな。
R)待って!!
 
 
あたしは必死で臣さんを捕まえた。
 
 
臣)なんだよ、離せって。
R)じゃあ終わったらご飯行こ?
臣)は?なんで!
R)美味しい日本食のお店あるの。
  連れてってあげる!
臣)いや、いいって。
R)なんで?
  今度埋め合わせしてくれるって
  約束したじゃない!
臣)……あ、
R)具合悪いあたしを置いて帰ったくせに!
臣)う…っ
R)その埋め合わせが今日!
  絶対付き合って!
臣)えーーー。
 
 
嫌そうな顔されたって負けないもん!!
 
 
臣)……考えとく。じゃ。
R)あ!ちょっと!臣さん!
 
 
もう!逃げられたっ!!
 
 
マ)くくくっw
  頑張るねぇ、お前もw
R)だってあたしにとっては
  今日が勝負の日だから!
マ)まぁ海越えて来たしねぇ?
  邪魔な彼女もいないし?w
R)そうよ。よくわかってるじゃない。
  
 
あたしのシナリオは完璧なんだから!
 
 
それから3時間後。
 
グラミー賞を観終えて、
あたしはすぐに臣さんを探した。
 
 
R)臣さん!!
 
 
見つけたぁぁぁぁ!!
 
 
臣)出た。
R)出たって何よ!
臣)お疲れ。どうしたの。
R)どうしたの、じゃなくて!
  あたしとご飯!
臣)ああ…、うーん…、行かない。
R)なんで!?
臣)♡が怒るもん。
R)言わなきゃいいでしょ!
臣)やだ。隠し事したくない。
R)じゃあ埋め合わせしてくれる約束は?
  約束破るの?
臣)う…っ
マ)まぁまぁ、登坂さん、
  飯くらいさくっと付き合ってやって
  くださいよw
  うちのは言い出したら聞かないんでw
 
 
マネージャー!ナイスフォロー!
 
 
マ)僕は登坂さんのマネージャーと
  ご飯でも行こうかなw
マ)ええっ!
 
 
何この男の子。新人?
前回いた変な女じゃないのね。
 
 
マ)行きましょうよ、ねっ♪
マ)いや、あの、えっと…っ
マ)じゃあ登坂さん、
  Rをよろしくお願いします!
臣)ああ…っ
 
 
よし!二人になれたーー!!
 
 
R)ね、行こっ、臣さん♡
臣)……はぁ…。
R)ここなら誰も見てないしー♡
臣)あ、こら!くっつくな!
  ベタベタ禁止!
R)はーいw
臣)……飯食うだけだぞ。
  ♡に絶対言うなよ。
R)えーー。
 
 
どうしようかなー。
 
 
臣)無駄な心配させたくないから。
  絶対内緒。わかったか!
R)はぁ〜〜い。
 
 
内緒でも別にいいもん。
臣さんと二人の秘密が出来ちゃった♡
 
 
臣)……つーかあの後、大丈夫だった?
R)え?
 
 
お店に入って席に着くと
臣さんが思い出したようにそう言った。
 
 
臣)いや、お前すげぇ酔ってて
  具合悪そうだったのに
  置いてきちゃったから…。ごめん。
R)……。
 
 
あんなの演技に決まってるじゃない。
 
 
R)動けないから…
  マネージャーに迎えにきてもらったもん…
  臣さん…ひどい…。
臣)うわ、マジ?ほんとごめん!
 
 
なんて。
一人でタクシーで帰りましたよーだ。
 
 
R)何飲む?
臣)んー、ジュース。
R)えっ!お酒じゃないの?
臣)うん。一応反省して。
R)反省って…
臣)だって俺、相当飲みすぎたもん、あの日。
  お前と♡、間違えるくらい。
  めっちゃ怒られたんだから。
R)えっ…
臣)間違ってお前の太もも触ったこと。
R)あの子に言ったの!?
臣)言ったよ。謝ったもん…。
R)言わなきゃわかんないのに
  なんでわざわざ言ったの!?
臣)だって…なんかフェアじゃないじゃん。
  ♡にうしろめたいのやだもん。
  それならちゃんと謝りたい。
R)…っ
 
 
なんでほんと臣さんって
あの子に対しては無駄に誠実なの?!
 
 
R)正直に話したら…なんて言ってたの?
臣)泣いて怒って大変だったよ。
  大嫌い、浮気者、って言われて。
  エッチ、変態、ばか、最低、って。
R)……。
 
 
めっちゃぼろくそ言われてる…。
信じらんない。
たかだか太もも触ったくらいで。
 
 
R)それで臣さんはどうしたの?
臣)んー?
  いくら嫌われても
  俺はおまえが好き、って。
R)…っ
臣)何回も言った。
  その後はむぎゅむぎゅの刑にされて…
  へへ、w
 
 
何ニヤけてんのよぉぉ!!
 
 
臣)はぁ、可愛かった///
R)なんの話!!
臣)ああ、ごめん、ついw
R)頭の中、彼女のことしかないの?!
  バッカみたい!
臣)うん。俺彼氏バカだもん。
 
 
認めないでよ!!
 
 
R)とにかく…仲直りしたんなら
  別にいいじゃない!
  お酒飲んでよ!
臣)いや、いいって。俺はやめとく。
R)…っ
 
 
臣さんが酔い潰れてくれなきゃ
始まらないのにー!
 
 
……仕方なくお互いジュースを頼んで
乾杯した。
 
くぅぅ…あたしの計画が…、、
 
 
臣)ふぅ…あいつ今頃何してっかなー。
R)……。
 
 
あたしといるのに
臣さんは携帯ばっかり見てる。
 
 
R)ねぇ!
臣)ん?
R)臣さんに渡したいものあるんだけど。
臣)なに?
R)はい、この間のおつり。
臣)ああ、忘れてた!いいのにこんなん!
R)だって多くもらいすぎてたから。
臣)お前…律儀な奴だなーw
R)あと、これ!
臣)え?
R)バレンタインチョコ!
臣)ああ、バレンタインね!サンキュー。
 
 
あっさり受け取ってくれた!やった!
 
 
R)いっぱいもらった…?バレンタイン。
臣)うん。
 
 
……やっぱりそうだよね。
 
 
臣)ってこれ手作りじゃん!
R)そうだけど…///
 
 
頑張って作ったんだもん。
 
 
臣)お前やめろって手作りは〜〜〜
R)えっ…
臣)手作りってのはなぁ、
  本命以外に渡しちゃダメなんだよ!
R)なんでよ…。
臣)特別だからだろ!ったく!
  どいつもこいつも…。
R)え…?
臣)♡も。俺にくれるのはいいけど
  義理チョコで配る分まで
  手作りしててさ。くそー。
 
 
またあの子の話なの。
 
 
R)ハルくんにもあげたんじゃない。
臣)は!?
  なんでお前ハルくんのこと知ってんの?!
R)話してたじゃない、この間!
臣)あれ?俺言ったっけ?そうだっけ?
 
 
覚えてないとかひどい!!
 
 
臣)いや、うん、そうなんだよ。
  ハルくんにまで手作りを…。
R)それでヤキモチ妬いたわけ?
臣)まぁ、ちょっとね。
  でもいいんだ俺は。
  その後、愛を確かめ合ったから。
R)はぁ?!
臣)最高のバレンタインだったわーー♡
R)なんの自慢なの!
 
 
ムカつく!!
 
 
臣)つーかほんと自分でもびっくりするくらい
  すごかった…。うん…。
R)何が!!
臣)もう…♡が可愛すぎてさ…、
  止まんなくて…///
  男子中高生か!っつーくらい…
  発情期だったわ///
R)そんな話、聞きたくないし!///
臣)……なんで俺お前にこんな話してんだ。
R)知らないわよ!///
臣)まぁとにかく♡が
  すっげぇ可愛くてエロくて
  たまんなかったわけよ。
 
 
聞きたくない。聞きたくない。
そんな話、聞きたくない!!!
 
 
R)臣さんって…
  海外でハメ外したりしないの?w
臣)は?
R)折角彼女の目が届かないんだから
  夜遊びしたり、とか。
臣)あーー、昔はよくしてたけど。
R)よくしてたんだ。
臣)うん。クラブ行ってヤリまくったり。
R)……。
臣)だって女から寄ってくんじゃん。
 
 
あーあ、その時に臣さんに
出会えてたらなぁ…。
 
ワンナイもきっと簡単だったろうに…。
 
 
R)今はしないの?
臣)するわけないじゃん。
R)なんで?
  その時だって彼女はいたんでしょ?
  いても遊んでたんでしょ?
臣)だから昔の話だって。
  今は♡がいるんだから死んでもしない。
R)…っ
 
 
なんでそんな大事にしてんの。
ほんとムカつく。
 
 
R)別に我慢しないで遊べばいいのに。
  身体に悪くない?
臣)んー…、なんつーか…
  「我慢」じゃないんだよ。
R)え?
臣)本当は遊びたいのに
  ♡のせいで我慢してる、とかじゃ
  全然なくて。
R)…っ
臣)あいつのこと大事で
  泣かせたくない、裏切りたくないって
  強く思ってたら…
  それが自然なんだよ。
  遊びたいって発想にならない。
 
 
何よそれ…、、
 
 
臣)それに俺、あいつ以外の女、
  抱く気になんねぇもん、もう。
R)だからそんなの…思い込みでしょ。
臣)いや、マジで。
  あいつじゃなきゃやだ。
  あいつがいい。
  他の女なんかほんといらない。
R)…っ
 
 
ここまでキッパリ言われてるのに
それでも臣さんを諦められないあたしは
バカなのかな…。
 
 
ねぇ、なんでそんなに好きなの…?
なんでそんなにあの子じゃなきゃダメなの…?
 
 
こんな風に言ってもらえるあの子が羨ましい。
ここまで臣さんに愛してもらえるあの子が…
死ぬほど羨ましい。
 
 
臣)そーいやお前はどうなったの?
  好きな奴と。
R)…っ
臣)バレンタイン、ちゃんと渡したのかよ。
 
 
渡したわよ、今!
 
 
臣)あ、美味いじゃん、これ。
 
 
一口食べた臣さんがそう言ってくれて
嬉しくて泣きそうになった。
 
 
臣)店ん中だし残りは帰ったら食うわ。
  さんきゅー。
R)うん…っ
 
 
食べてくれた。
頑張って作って良かった…。
 
 
臣)なんかお前、目ぇうるうるしてない?
  どうした?
R)////
 
 
臣さんの顔が少し近付いてきて、
ドキッとした。
 
 
R)酔っちゃったかな…///
臣)って飲んでねぇだろが!w
R)えへへw
 
 
お酒を飲んでないと酔ったフリも出来ない。
不便だなぁ。
 
 
臣)つーかこの店、ほんとに美味いね。
R)でしょ!?あたしのお気に入りだもん!
臣)初めて来た。また来よーっと。
R)また来るの!?
臣)うん。俺LA好きだし
  しょっちゅー来てるし。
R)そうなんだ…。
臣)今度は♡連れてきてやりたいなー。
R)……。
 
 
また出たその名前に、もうほんと嫌になる。
 
今くらい、あたしのこと見てよ。
あたしのこと、考えてよ。
 
 
R)ね、臣さんどこ泊まってるの?
臣)俺、そこの角のホテル。
 
 
やった!めちゃ近い!!
 
 
R)あ、そういえば。
  マネージャー、代わったの?
臣)ああ、あの子ね、新人くん。
R)前いた変な女は?
臣)ぶっ、変な女!w
  あいつもまだいるよ。
  今は岩ちゃん担当。
R)そうなんだ。
臣)ほんと変な女だよね。迷惑してるわ。
R)そうなの!?
  クビにすればいいじゃない。
臣)なかなかそれがねぇ〜〜〜
 
 
あの女、明らかに臣さんに
好意ある感じだったし。
 
 
臣)お前のマネージャーは?
R)あたしはずーっとあいつ。
  この世界入った時から。
臣)へぇ!めっちゃ長ぇじゃん!
R)そう。だからなんかもう
  お兄ちゃんみたい。
臣)あははは、いいね、気心知れてて。
R)まぁね。
 
 
あ、新しく来たお料理。
臣さんがサラリと取り分けてくれた…。
 
 
R)臣さん、今年は忙しいの?
  帰ったらまたご飯行こ…?
臣)行かないっつーの!w
R)なんでよ!ケチ!
臣)今年は、うん、まぁ忙しいかな。
 
 
あ、はぐらかした。
 
 
臣)後半はハイロー&LIVE三昧になる
  予定だし。
R)LIVE!?やった!楽しみっ!
臣)え?
R)絶対観に行くっ!!
臣)……お前、ほんと三代目のファンなの?w
R)そうだって言ってるじゃない!
  何回言わせんのよ!///
臣)そっか、ごめんw
  LIVE楽しみなの?
R)楽しみ!
  あ〜〜もう、わくわくしちゃう♡
臣)ぶはっw
  言えよ。席用意してやるから。
R)えっ…
 
 
うそ…、、
今まで自力で取って
バレないようにこそこそ参戦してたのに…
 
 
R)ほんと…?///
臣)うん。
R)////
 
 
どうしよう。嬉しすぎる。
 
 
R)ありがとう、臣さん、大好き///
臣)おっ!
R)な、なにっ!?
臣)今の可愛かったぞ!
R)は!?///
臣)好きな奴に告白する時、
  今みたいに言えよ、可愛いから。
R)////
 
 
可愛いって連呼されて…
嬉しすぎて頬が熱い。どうしよう。
 
 
臣)つーか告白まだなの?
  バレンタインでしたのか?
R)え…っと、まだ…してない…。
臣)なーにちんたらしてんだよ。
R)だって…、、
臣)まぁでもチョコは受け取って
  くれたんだろ?
  いいじゃん。頑張れよ。
R)……うん。
 
 
はぁ……、究極の鈍さだな、コレ…。
 
 
 
臣)よーし、じゃあそろそろ帰るか。
R)えっ…
 
 
トイレから戻ってくるとそう言われて…
まだもう少し一緒にいたいのに。
 
 
R)やだ。帰りたくない…。
 
 
素直に甘えてみた。
 
 
臣)はぁ?何言ってんのー?
  俺は眠いんだっつーの。
R)…っ
 
 
もう!ケチ!!
 
いいもん!作戦実行しちゃうもんね!
 
 
臣)ほら、行くぞ。
R)きゃっ!
 
 
ドンッ
 
 
臣)いって。大丈夫か?
R)ごめん、前見てなかった。
臣)ちゃんと見ろ、危ないから。
R)はーい…。
 
 
なんちゃって。
 
臣さんのジャケットのポケットに
ピアスを滑り込ませた。
 
 
R)あれ?お会計は?
臣)もうしたけど?
R)え、うそっ、
臣)ほら行くぞー。
R)ありがとう!ごちそうさま!
臣)いいよ、前回の埋め合わせだし。
R)えへへ…♡
 
 
それでも嬉しいもん♡
 
 
臣)あ、くっつくなっつーの!
R)……ケチ…。
 
 
手を離されちゃった…。
 
 
臣)お前どこのホテル?送るわ。
R)えっ…
臣)だってもう暗いし。危ないじゃん。
R)……///
 
 
嬉しい。
 
 
R)そこなの。
臣)え、俺とめっちゃ近いじゃん!w
R)うんw
臣)じゃあ送るまでもないか。
R)え、やだっ!送って!
臣)嘘だっつーのw
 
 
おでこをコツンと叩かれて、
胸がキュンキュンする…///
 
 
臣)はい。じゃあな。おやすみ。
R)待って!
臣)ん?
R)えっと…送ってくれてありがとう///
  ご飯もごちそうさまでした///
臣)うん。
R)おやすみ…なさい…///
臣)おやすみ。
 
 
臣さんはニコッと笑って
自分のホテルの通りへ渡っていった。
 
 
R)はぁ…///
 
 
幸せな時間だったなぁ…。
 
 
日本じゃないって素敵。
 
周りの目を気にせずに
こんな風に臣さんと並んで街を歩けるなんて。
 
 
さ、勝負はここからよ!
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. ひな より:

    臣くんは鈍感でも♡ちゃんへの思いが強いから安心して見れたけど、やっぱりイライラするー!!!!
    ピアス作戦だってそんなに臣くんたちの絆は弱くないですよね??もう完全に感情移入してます(๑˃̵ᴗ˂̵)次が見たいような怖いような笑笑
    更新ありがとうございます♡

    • マイコ より:

      Rの猛攻撃に果たして臣くんは耐えられるのか…!?。゚(゚^∀^゚)゚。

  2. いづみーる より:

    いつも読んでます!
    ありがとうございます!
    ラブラブな2人を邪魔しないで欲しいです。。。笑
    ただラブラブなのだけでじゅーぶん笑

    • マイコ より:

      だがしかし…二人の間にはこれから先も様々な壁が(ฅ¯ω¯ฅ )

  3. さっちゃん より:

    諦めきれないRちゃんが次何を仕掛けてくるのかなー(^^;;
    連日の投稿嬉しいです♡
    また、楽しみに待ってます(*´∀`*)

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