〈50〉雨宮兄弟ピンチ

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あれ…。
 
俺ってばソファーで寝ちゃった?
 
 
臣)……。
 
 
この毛布は♡がかけてくれたのかな?
 
 
……そうだ。
確かやたら眠くてそのまま寝ちゃったんだ。
 
だってぶっ通しでMV撮影した後だったし…。
 
 
……ガチャ。
 
 
静かに寝室を覗いてみると
♡はにゃんこを抱きしめながら一人で寝てる。
 
 
俺もそこに飛び込みたいけど…
ちゃんとシャワー浴びてこよ。
 
 
臣)ふぅ…。
 
 
そろそろ♡の生理終わる頃だと思うんだけど
まだかなぁ…。
 
 
「またいっぱい…臣くんと…したいよ?///」
 
「帰ったら…してね///」
 
 
ボリビアでの最後の夜。
♡といっぱいいっぱいキスをした。
 
 
あん時の♡、可愛かったなぁ…。 
 
 
「早く…中までいっぱい…くっつきたい///」
 
「臣くんで…いっぱいになりたい///」
 
 
臣「////」
 
 
ダメだ…。
思い出したら興奮してきた。
 
とっとと寝て煩悩を消そう。
 
 
シャワーから上がってベッドに入ると…
 
 
♡)…お…みく……、…むにゃ……
 
 
寝言なのか、♡が俺を呼んで
むにゃむにゃ抱きついてきた。
 
 
臣)はい、お前はこっち。
 
 
にゃんこを♡から離して
俺も♡をむぎゅっと抱きしめた。
 
 
臣)…はぁ……、///
 
 
ほんと気持ちいいなぁ…こいつの身体。
 
抱っこしてるだけで…ふにふに柔らかくて。
 
 
にゃんこより♡の抱き枕作った方が
絶対売れんじゃね?間違いねぇ。
 
……いや、ダメだ!
世の男どもが♡の抱き枕を抱っこして寝るとか
絶対ダメ!販売禁止!!
 
 
♡は俺のだもん…。
俺だけのだもん…。
 
 
臣)はぁ……///
 
 
抱きたいなぁ…。
抱きたいなぁ…。
抱きたいなぁ…。
 
 
ってそればっか考えてたら
余計にムラムラしてきて。
 
 
臣)ううう…///
 
 
苦しい…。
 
でも我慢。
 
 
臣)……大好きだよ///
 
 
もう一度♡をぎゅっと抱きしめて、
無理矢理に目を閉じた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
……あれ…。
 
 
臣くんがベッドにいる。
 
いつの間にかにゃんこが臣くんになってる。
 
 
あ、シャワーもちゃんとしたみたい。
いい匂いがする…。
 
 
♡)……。
 
 
スヤスヤ寝息を立てながら、
私を抱きしめてくれてる優しい腕。
 
 
♡)…はぁ……、///
 
 
ほんと気持ちいいなぁ…
こうして臣くんに抱っこしてもらってるの。
 
すごくあったかくて安心する…。
 
 
にゃんこもふにふにで気持ちいいけど…
臣くんの抱き枕なんてもしあったら
飛ぶように売れちゃうと思う!間違いない。
 
……あ、やっぱりダメ!
世の女の子たちが
臣くんの抱き枕を抱っこして寝るとか
絶対ダメだもん!販売禁止!!
 
 
臣くんのぎゅーは特別だもん…。
私だけだもん…。
 
 
♡)はぁ……///
 
 
ボリビアでの最後の夜。
臣くんといっぱいいっぱいキスをした。
 
 
♡)////
 
 
H…したいなぁ…。
 
臣くん不足だよぅ…。
 
 
「ほんとに…したいの…?俺と…。」
 
「じゃあ帰ったらほんとに抱くからな。
 やだって言っても離してやんないからな。」
 
 
♡)////
 
 
思い出したら、ドキドキしちゃう。
 
 
♡)……ううう…///
 
 
苦しい…。
 
でも我慢。
 
 
♡)……大好きだよ///
 
 
私は臣くんにぎゅっと抱きついて、
そのままもう一度、目を閉じた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
……あれ…。
 
また目ぇ覚めちゃった…。
 
 
臣)……。
 
 
♡が俺にぎゅーって抱きついて寝てる。
……かわい///
 
 
今何時だろ。
まだ寝てて大丈夫なのかな。
 
 
臣)……はぁ……///
 
 
♡のいい匂いがする…。
甘くて優しくて…、落ち着く匂い。
 
 
♡)……ん、ぅ……
 
 
あ。
♡が寝返り打って背中向けちゃった。
 
 
俺はそんな♡を後ろからぎゅー。
 
 
♡)えへへ…♡
臣)ん…?w
 
 
♡は寝てるのに
嬉しそうに俺の腕にすりすりした。
 
そんでまたスヤスヤ寝息を立ててる。
……かわいw
 
 
臣)はぁ…♡
 
 
後ろから抱っこしてても
気持ちいいんだよねぇ…。
 
このフィット感がまた良くて。
 
 
柔らかいなぁ…
気持ちいいなぁ…
 
触りたいなぁ…
 
 
臣)ううう…///
 
 
………ちょっとだけ。
ほんとにちょっとだけ。
 
触っても…いいかな…?
 
 
臣)////
 
 
俺はドキドキしながら…
♡のナイトウェアの胸元に
そっと手を差し込んだ。
 
 
…………ふ…にゃ…。
 
 
臣)!!!
 
 
想像以上の柔らかさ!!!
 
久しぶりすぎて強烈!!!
 
 
臣)////
 
 
ヤバイ…。
一瞬で反応する俺の息子の素直さよ…。
 
 
そりゃそうだよな…。
 
こんなに柔らかいんだもん…。
こんなに気持ちいいんだもん…。
 
 
臣)……はぁぁ……///
 
 
おっぱいって素晴らしい。
神が創り出した奇跡かもしれない。
そうだ。そうに違いない。
 
 
男という生き物をこんなにも一瞬のうちに
幸せで包んでくれる…。
 
ああ…ああ…
ああああああああ………
 
 
臣)はぁぁ……///
 
 
ヤバイ。全身ドクドク言ってる。
♡が欲しすぎて、興奮MAX。
どうしよう。
 
 
うううう…///
 
 
♡のことが好きすぎる…。
なんでこんな好きなんだ。
 
なんでこんな愛しいんだ。
 
 
もう………、爆発しそう…///
 
 
♡)ん……ん……
臣)!!!
 
 
♡がもにょっと動いて、
俺は慌てて手を引き抜いた!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんか…あったかくて…気持ち良くて…
ぼんやり目が覚めると、
相変わらず私は臣くんに優しく包まれてた。
 
 
♡)……。
 
 
後ろ向きで抱っこされてたから、
臣くんを起こさないように
そーっと寝返りを打って…
 
 
♡)えへへ…///
 
 
臣くんに正面からむぎゅっと抱きついた。
 
 
臣くんのいい匂いがする…。
優しくてほっとする…、落ち着く匂い。
 
 
♡)……はぁ……///
 
 
こうしてくっついてると気持ちいいなぁ…
もっと…触りたいなぁ…
 
 
♡)ううう…///
 
 
………ちょっとだけ。
ほんとにちょっとだけ。
 
触っても…いいかな…?
 
 
♡)////
 
 
どうしても臣くんの生肌に触れたい私は
臣くんのTシャツの裾から
そーっと背中に手を差し込んだ。
 
 
……すすす…、
 
 
♡)!!!
 
 
どうしよう!
 
すっごく気持ちいい!
 
 
♡)////
 
 
久々に直に触れた臣くんの肌に
胸がドキドキしてる。
 
 
どうしよう…
私なんか…変態みたい…///
 
 
でもこんなにあったかいんだもん…。
こんなに気持ちいいんだもん…。
 
 
♡)……はぁ……///
 
 
男の人の身体ってすごいなぁ…。
神様が創り出した奇跡かもしれない。
きっとそうだ…!
 
 
すごく逞しくて…
こんな風に抱きしめてもらえるだけで
一瞬で幸せに包まれるの…。
 
 
♡)……ううう…///
 
 
どうしよう。
身体がなんだか火照ってきた気がする…。
 
 
臣くんのことが好きすぎる…。
どうしてこんなに好きなのかな…。
 
どうしてこんなに愛しいのかな…。
 
 
もう………、爆発しそう…///
 
 
臣)♡…、?///
♡)はっ///
 
 
臣くん…!!
起きてたの…!?
 
どうしよう!
こっそりさわさわしてたの、バレちゃった?!
 
 
♡)えっと…、えっと…///
 
 
恥ずかしくてパニックで、
言い訳も思いつかなくて…顔が熱くなる。
 
 
臣)♡…、///
♡)////
 
 
私を見つめる臣くんの瞳が…
すごく熱っぽい…。
 
 
いつから…起きてたのかな…。
 
 
♡)ごめん…なさい…///
 
 
勝手に触ったりして…
勝手に大好きが爆発したりして…
 
変態みたいでごめんなさい…///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
どうしよう。
♡がめちゃくちゃ可愛くて…ヤバイ///
 
 
俺がムラムラを必死に抑えるように
目を閉じてたら…
 
いきなりこっちを向いて抱きついてきて…
起きたのかな?って思ったら、
今度はいきなり背中に手を入れてきて…
 
なでなでされて、くすぐったくて、
なんかすげぇ照れて、
愛しさが爆発しそうだった…///
 
 
♡)臣…くん…///
臣)////
 
 
俺を見つめる♡の瞳が…すげぇ熱っぽくて…
見つめ合うだけで、すげぇドキドキする。
 
 
♡)怒って…る…?///
臣)へ!?何に?!
 
 
そういえばさっきもごめんとか言ってたけど
なんのことだ?!
 
 
♡)私が…エッチだから…///
臣)へ!?///
 
 
エッチ…?!
どういうこと!?
 
そんなん…そんなん…
願ったり叶ったりっつーか…
 
エッチなお前なんて大歓迎ですけど?!///
 
 
♡)ごめん…ね?///
 
 
ぽすん…。
 
 
臣)////
 
 
可愛い…可愛い…可愛い…
俺の胸におでこぽすんってしてきて
スリスリしてる…。
 
可愛いぃぃぃ///
 
 
よくわかんないけど
エッチで謝んなきゃいけないなら
さっきまでこっそりおっぱいを触って
幸せに浸ってた俺なんてもう
土下座しなきゃいけないレベルじゃね!?
 
 
臣)ごめんね…///
♡)え…っ!何が…!?
臣)////
 
 
お前の身体が気持ち良すぎて…
我慢できませんでした…。
 
 
臣)////
♡)////
 
 
ああ、ほら…。
 
見つめ合うだけでまた…、愛しさが溢れ出す。
 
 
………キス、しても…いいかな…?///
 
 
今したら、
もう自分を止められる自信がないけど…
 
♡が欲しくて欲しくて…
もうおかしくなりそうだから…。
 
 
臣)♡…、///
♡)臣くん…、///
 
 
ほら…、こんな甘やかな雰囲気。
気持ちはもう一緒だと思う。
 
そう信じたい。
 
 
臣)好きだよ…、///
 
 
そう言った瞬間だった。
 
 
ピピピピピ!ピピピピピ!
 
 
携帯のアラーム音が鳴り響いて…
 
俺たちの唇は
触れ合うことなく、離れていった…。
 
 
♡)もう…起きなくちゃだ…///
臣)そっか、そうだよな、///
 
 
……がっかり感がハンパない…。
 
 
はい、時間も確認せずに
スイッチを入れそうだった自分が悪いです。
 
 
でも…、でも…、
 
あああああああ〜〜〜〜!!!
 
 
♡)臣…くん…?///
臣)え…?
 
 
俺がのたうち回ってると
後ろから可愛い声で名前を呼ばれた。
 
 
……チュッ。
 
 
臣)えっ///
 
 
振り返ったら、唇に可愛くキスされて…、
 
 
♡)大好き…だよ///
臣)////
 
 
ぬああああああああ!!
余計に辛い!余計に!!!!
 
 
誰か〜〜〜!!
あと1時間ください!お願いします!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)はぅ…。
 
 
結局臣くん不足のまま、
電車に揺られて会社に向かっております…。
 
 
蒼)あ!♡さん!
♡)あ、蒼くん、おはよー。
蒼)朝から♡さんに会えるなんて
  めっちゃラッキーだなー♡
♡)会社行ったら会えるでしょ。
蒼)♡さんいない間、
  ほんとに寂しかったんだからね、俺!
♡)……また敬語じゃない…。
蒼)まだ始業前だから。いいじゃんw
♡)もぉ…。
 
 
嬉しそうにニコニコしてる蒼くんは
なんか前より感情表現が
豊かになった気がする。
 
 
蒼)♡さんからお土産もらえるなんて
  思ってなかったから…
  家帰って紅に自慢したら
  めっちゃ羨ましがられたよw
♡)だって…
  蒼くんにはお世話になったから。
蒼)あんなヨーグルト一つで?
♡)……。
 
 
食べたのはヨーグルトだけだけど…
他にもいろいろ買ってきてくれてたから。
 
 
蒼)可愛いね、♡さん。
♡)ぷい…。
蒼)こっち向いてよーーw
M)こらー!何朝から先輩にちょっかい
  出してんのー!
蒼)あ、Mさん、おはようございます。
  昨日の♡さんの写真見ました。
  Mさんが上げてくれてたやつ。
  可愛いですね、どれも。
M)おおっ…
  あれはね、解禁前だけど
  柔軟剤のCMだったんだよ。
蒼)なるほど!
  なんかふわふわ癒し系でしたもんね!
  Mさんが更新してくれる
  マネージャーブログ、
  ほんと楽しくていつも見てます、僕。
M)ありがと〜〜〜♡
♡)……はぁ…。
 
 
臣くん不足だなぁ…。
 
 
M)どうしたんですか、先輩。
  ため息なんてついちゃって。
♡)えっ!うそっ!
M)無意識ですかぁ?
♡)……っ
蒼)やっぱり登坂さんとちゃんと仲直り
  してないんじゃ…
♡)したもん!仲良しだもん!
蒼)ムキになるとこが怪しい…。
♡)怪しくないもん!
  ラブラブだもんっ!
 
 
ただちょっと…
臣くんが足りないだけだもん…。
 
 
それからいつも通り、会社に着いて
仕事が始まって。
 
 
課)よーし、じゃあ解散。
  続きはまた来週な!
皆)はーい!
 
 
午前のミーティングが終わって
デスクに戻ろうとすると
海璃ちゃんが少し腰を押さえながら歩いてた。
 
 
♡)どうしたの?大丈夫?
海)えっ…
♡)腰痛いの?
海)ええっ!?いえ、えっと、平気です!///
♡)そう?
海)はい!///
 
 
なんか様子が少し変だな…。
 
 
M)もしや海璃ちゃん…
  Tさんとヤリまくって腰痛いんじゃ…
海)ちちちちがいますっ!///
K)怪しい。こりゃ当たりだな。
海) ////
♡)……。
 
 
海璃ちゃん…
Tくんと…そんなに…、、
 
………いいなぁ……。
 
 
♡)はっ///
 
 
私ってば何言ってるの、もう!///
 
 
ダメだ。さっきからずっと。
 
臣くん不足なせいで、
すぐに頭がそっちいっちゃう!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
S)臣ーー、明日頼んでた仕事、
  今日やっちゃう?
臣)へ?なんで?
S)あれ、LINE見てないの?
  夜のレコーディング、リスケって。
臣)えっ!
S)ディレクターがインフルでダウン。
臣)マジか!!
S)どうする?
臣)えーー、じゃあとっとと帰る。
S)あっそ、了解w
 
 
珍しく早く帰れるし…
♡に連絡して飯でも食いに行こうかな。
 
 
臣)へへへ♪
 
 
そうと決まればそれまでジムで汗でも流すか。
 
 
T)あー、登坂っち。お疲れー。
臣)お疲れさまです!
 
 
ジムにはTAKAHIROさんと
亜嵐とメンディーがいた。
 
 
臣)……。
亜)お疲れさまです!
臣)……。
亜)え、なんですか??
臣)いや…、
 
 
やっぱ瞬と似てるなぁって思って。
ついマジマジ見ちゃった。
 
 
メ)おお、雨宮兄弟が揃った…!
 
 
ベンチプレスを終えて汗だくのメンディーが
なんか嬉しそうに笑ってる。
 
 
臣)筋肉すごいね…w
メ)あざっす!!
臣)いや、別に褒めてないw
メ)えっ…
臣)見てるだけでなんか暑い…。
メ)えっ!悪口ですか!?
臣)うん。
メ)えええっ!!
亜)ぶふっw
 
 
俺はタオルを首にかけて
ランニングマシンのスイッチを入れた。
 
よし。
身体動かしまくって煩悩を吹き飛ばすぞー!
 
 
……でも…、でも…、
今日こそ…絶対。
 
絶対しよう。
 
 
飯食いに行ってーー、
仲良く二人で家に帰ってーー、
一緒にお風呂とか入っちゃったりしてーー、
 
それで…それで…、
 
 
臣)////
 
 
久しぶりの仲直りH。
 
ヤバイ…。想像しただけでニヤける。
 
 
だって今朝の可愛い♡とかさ…、
あれ絶対そういうことでしょ?
 
お互い気持ちは同じだったはずだもん。
 
 
臣)はぁ、///
 
 
マジで今日は寝かせてやれないかも。
ごめんな、♡。
 
 
T)登坂っち、この後仕事あんのー?
臣)あ、いえ。なくなりました。
T)そうなの?!
臣)はい。
T)じゃあ暇?
  飯食いに行こうよ。
臣)おっ…
 
 
どうしよう。
まだ♡には連絡してないけど…
 
 
T)あ、その顔は…
  ♡ちゃんとデートしようと
  思ってた顔だな?
臣)えっ…
T)じゃあ3人で飯食おw
臣)ええ!?w
  咲ちゃんは?仕事ですか?
T)たぶん。早く終われば呼ぶかな。
臣)わかりました。♡にも言ってみます。
 
 
そんなこんなで…、
結局♡も咲ちゃんも仕事が終わり次第
合流するって形になって、
 
俺とTAKAHIROさんは汗を流して
シャワーを浴びた後、
一足先に二人でいつもの店に向かった。
 
 
T)お腹すいたーー!w
店)いらっしゃいませーー。
  あ、お二人とも…!お久しぶりです!
臣)どーもー。
 
 
馴染みの店長が出迎えてくれて
店の奥のいつもの個室に通してもらった。
 
 
T)先に飲もうぜー。
臣)じゃあビール二つ。
店)かしこまりましたー。
 
 
それからすぐに
キンキンに冷えたビールが二つ来て、
俺たちは勢いよくジョッキを合わせた。
 
 
T)なんかほんと久しぶりだね、ここw
臣)ですねw
 
 
前はよく二人で飲み歩いてたから
このへんには馴染みの店がたくさんある。
 
この店も、料理が美味しいから
TAKAHIROさんが気に入ってて
当時はしょっちゅう通ってたっけ。
 
 
臣)♡場所わかるかな…。
T)そんなややこしくないでしょ、ここ。
臣)でもあいつ…
  極度の方向音痴なんで…。
T)そして登坂っちは極度の過保護だもんね♡
臣)そんなことは…ありますね、はい。
T)認めてる!w
 
 
TAKAHIROさんがゲラゲラ笑ってると、
 
 
♡)失礼します♡
 
 
♡が個室のドアからひょこっと顔を出した。
 
 
T)おおお!無事来たじゃん!w
臣)よかったー。
T)よっ、♡ちゃん!昨日ぶり!w
♡)あははは、昨日ぶり♡
  お疲れさまです♡
T)そっち座んなよ。
♡)はーい。
 
 
♡はニコニコ笑って俺の隣に腰掛けた。
 
 
♡)えへへ、ちゃんと来れたよー。
  えらいー?♡
臣)えらいえらいw
♡)えへへ♡
 
 
はぁ、可愛い。
 
ああ、もう…
この笑顔見ちゃったら
とっとと帰りたくなっちゃうじゃん。
 
今すぐ抱きたくなっちゃうじゃん。
 
…って、俺どんだけ欲求不満!
 
 
いや、相当欲求不満です、ハイ。
限界きてますから、ハイ。
 
 
♡)どうしたの…?
  難しい顔して…。
臣)えっ…
♡)えいっw
 
 
♡が俺の眉間をゴシゴシしてきた。
 
 
臣)////
 
 
……かわい…。
 
 
T)兄の存在を忘れてイチャつくでない。
臣)は…っ!
  いや、別にイチャついてなんか…
T)いや、逆にもっとやれ。
臣)なんで!!w
T)人前で登坂っちが
  どこまでイチャつけるのか
  その限界を見てやろうかと思って。
臣)なんの挑戦ですか、それ!w
♡)あはははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)ちょっとお手洗い行ってくるねー。
臣)ほーい。
 
 
臣くんとTAKAHIROさんは
結構いいペースで飲んでて…
 
私はお化粧直しもしないで
急いで来ちゃったから、一旦トイレへ。
 
ポーチを開けて、鏡を見てみたら…
 
 
♡)……あれ…、崩れてない…。
  すごい…。
 
 
昨日マキさんにもらって
試しに使ってみた新しいファンデーション。
 
朝のメイクが全然崩れてない。
すごーい!
 
 
♡)じゃあリップだけ塗ろうっと♡
 
 
このリップもマキさんがオススメしてくれた
新色なんだ♡
 
 
♡)よし、っと。
咲)あ、♡さん…!
♡)あ、咲ちゃん!お疲れさまー♡
 
 
遅れてきた咲ちゃんが
私と入れ替わりでトイレに入ってきた。
 
 
♡)なんか…顔色少し悪くない…?
咲)…っ、
♡)大丈夫…?
 
 
体調が良くなさそうで、その顔を覗くと…
咲ちゃんがゆっくりと口を開いた。
 
 
咲)………実は……、生理が…、
♡)あ!生理になっちゃったの?!
  どうしよう!ナプキンある?
 
 
私も今日は持ってないし…
代わりに買ってきてあげようかな!
 
 
咲)あの、そうじゃ…なくて…、
  …生理……、遅れてるんです……。
♡)え…?
 
 
生理が…、遅れてる…?
……それって…、、
 
 
♡)ええええ!!!
 
 
うそっ!!
もしかして…っ
 
 
♡)妊娠…ってこと?!
咲)まだわかんないです…。
♡)……っ
 
 
避妊…してないのかな…。
 
 
咲)でも私…、初めてじゃないんです…。
♡)え…?
咲)もう…2回、…中絶…してて…。
♡)え?!
  それ…は…、TAKAHIROさんとの…?
咲)……(こくん)。
♡)……っ
 
 
ちょっとびっくりしすぎて、
言葉が出てこない。
 
 
咲)ごめんなさい、急にこんな話…、、
♡)あ、ううん!大丈夫だよ!
 
 
今心配すべきは、咲ちゃんの体調だよね!
 
 
♡)吐き気とかあるの…?
咲)いえ、それはないです、大丈夫です…。
♡)良かった…。
咲)お化粧直ししに来ただけです。
♡)そっか!じゃあ一緒に戻ろう。
 
 
心配だからそばにいたい。
 
 
咲)ありがとうございます…。
 
 
そう言って咲ちゃんが
化粧ポーチを開いた時だった。
 
 
女)TAKAHIROさんと登坂さんが来るとか
  やばーーい♡
女)めちゃくちゃカッコイイーー♡
 
 
外から話し声が聞こえてきた。
 
 
トイレのすぐ隣が厨房の入口だから
スタッフさん達だと思う。
 
 
女)店長あの二人と仲良いんですか!?
  羨ましい!♡
店)仲良いわけではないよ…w
  昔よく来てくれてた時は、
  結構ひどかったしw
女)ひどかったってなんですか?!
店)もう飲んで飲んで、すごくて。
  閉店時間になっても全然帰らないw
女)えええっ!
店)灰皿とか山のようになってるし
  酔ってトイレのドア開けっぱだったりw
女)うそぉー!あははは!w
 
 
えっ…
 
……灰皿…?
 
 
♡)……っ
 
 
私は自分の耳を疑って、
思わず咲ちゃんを見た。
 
 
店)すごい時とかは、女の子何人か呼んで
  しばらくすると全員帰すんだよw
  で、また新しい女の子達呼ぶのw
女)えええ!シャッフル制!?
  合コンってことですか?!
店)まぁそんな感じw
  テーブルとか全部片付けて、
  第二ラウンド始まるんだよw
女)すごすぎる…。
店)ほんとすごかったよ。
  あれはマジで
  毎日違う女抱いてたと思うねw
女)モテる男たちはすごいですね…。
 
 
……なんか…気まずくて…
トイレから出れない…。
どうしよう…。
 
 
店)まぁ彼女連れてくる時もあったけどね。
女)えっ!どっちですか?!
店)どっちも。
女)どっちも!?
  合コン三昧だったくせに
  彼女はいたんですか!?
店)うん。ちゃんと紹介してくれたし
  ああ本命なんだなーってわかる感じの。
女)本命がいるくせに女をシャッフル…。
店)まぁ芸能人なんてみんな
  そんなもんでしょw
 
 
もう、聞きたくない。
 
そう思った時だった。
 
 
咲)はぁ…。
 
 
咲ちゃんが深いため息をついて、
化粧ポーチを閉じた。
 
 
咲)またですよ。
♡)え…?
咲)前に…♡さんに話したじゃないですか。
  元カノと行きつけだった店に
  よく連れていかれる、って。
♡)あ…、うん。
 
 
そういえば言ってたよね…。
 
 
咲)ここもそうなんですね。
♡)……っ
咲)しかもそれだけじゃなくて…。
 
 
咲ちゃんはぎゅっと口を結ぶと、
そのままトイレのドアを開けて、
店の出口に向かった。
 
 
♡)え、待って…!咲ちゃん…っ!
咲)帰ります。
♡)ええっ!!
 
 
慌てて追いかけるけど、
咲ちゃんは早足で階段をおりていく。
 
 
♡)ねぇ、待って!
咲)帰ります。
♡)じゃあ、TAKAHIROさんに
  伝えてくるから、待って!
咲)言わなくていいです!
♡)え、でも…っ、
  ああっ!咲ちゃん…!!
 
 
バタン!!
 
 
♡)……っ
 
 
どうしよう。
タクシーに乗ってあっという間に咲ちゃんが
消えてしまった…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)♡遅いな…。
T)トイレでうちの子と喋ってんじゃないw
臣)あ、そっか、そうかもw
 
 
♡のカクテルも咲ちゃんのジュースも
もう届いてるんだけど。
 
 
臣)咲ちゃん、昨日も
  飲んでなかったですよね。
 
 
さっき顔色あまり良くなかったけど…
体調悪いのかな?
 
 
T)あ、戻ってきた。
  あれ、♡ちゃんだけだ。
♡)……。
臣)どうした…?
♡)……。
 
 
なんか…♡の顔がすげぇ暗いんだけど。
 
 
♡)咲ちゃん…帰っちゃいました…。
T)は!?
臣)え、なんで?!
♡)……。
T)帰ったって…、え?家に!?
♡)……はい…、たぶん…。
臣)なんで?
  トイレ行ってたんじゃないの?!
♡)……。
 
 
♡はすごく気まずそうに俯いてて…
 
とりあえず手を引いて隣に座らせたら
テーブルの下でそっとその手を離された。
 
 
♡)……実は…、
 
 
重たそうに口を開いた♡が
さっき起きた出来事を
めちゃくちゃ気まずそうに
俺たちに伝えてくれた。
 
 
T)……。
臣)……。
 
 
俺とTAKAHIROさん、絶句…。
 
 
……しばらく気まずい沈黙が流れて…、
 
 
T)ごめん、登坂っち。
  俺行くわ!
  頼んじゃったやつ、二人で食べて!
臣)えっ…
 
 
そう言ってサッと1万円だけ置いて
TAKAHIROさんは消えていった。
 
 
臣)……。
♡)……。
 
 
……空気が重すぎて…、息苦しい。
 
 
えっと…えっと…、
これって…まさか…、
 
俺またピンチだったりする!?
 
 
俺とTAKAHIROさんが
散々女遊びしてたって話。
 
 
でも…、ほら…、
それはボリビアで謝ったし…、
これから先もそういう話
出てくるかもしれないけど
ごめんって…言っておいたし…
 
だからチャラとは言わないけど…、
ええと…ええと…、汗
 
 
女)お待たせしましたー、
  鉄板焼きお持ちしましたー!
臣)……あ、ハイ…。
 
 
どうしよう。
普通に飯食ってる場合なのか、これ。
 
 
♡)私…こっち座るね…。
臣)あ…、うん…。
 
 
♡はTAKAHIROさんが座ってた方に移動して
無言でカクテルを口にした。
 
 
臣)食べ…よっか…。
♡)うん…。
 
 
それからしばらくお互い無言で…
もそもそと口に運ぶ料理はどれも味がしない。
 
 
内心、冷や汗ダラダラの俺に、
♡からまた爆弾がやってきた。
 
 
♡)臣くんって…タバコ吸ってたの…?
臣)!!??
 
 
なに?
いきなり何の話!?
 
 
♡)吸ってたの?
臣)……っ
 
 
♡が真っ直ぐに俺を見てて、
言い逃れ出来ないって悟った。
 
 
臣)……昔ね…。
♡)昔…?
臣)うん…。
♡)デビューした後は?
臣)……吸ってた時もある。
♡)……っ
 
 
ああ、やっぱり。
♡がすげぇ悲しそうに顔を歪ませた。
 
 
臣)デビュー決まって、すぐやめたけど…
  しばらくやめてたけど…
 
 
また吸ったのは、いつだったっけ。
 
 
臣)ストレスで…ちょっと自暴自棄になって…
 
 
一本吸ったら、一瞬で元に戻った。
もともと喫煙家だった奴が
喫煙者に戻るのなんて、簡単すぎて。
 
 
♡)TAKAHIROさんも…吸ってたの…。
臣)……うん。
♡)デビューして…やめたって…
  言ってたのに…。
臣)……。
 
 
そう公言はしてたけど、
多分俺と一緒だと思う。
 
ストレスで、捌け口がなくて。
 
タバコ吸って酒に溺れて、女と遊んで。
 
 
♡)臣くんは…いつやめたの…。
臣)……いつ…だっけ。
 
 
ハッキリ…覚えてないけど…、
 
 
臣)お前と出会った後だったと思う。
♡)えっ…
  じゃあ…出会った時の臣くんは…
  吸ってたんだ…。
臣)うん…。
 
 
当たり前のように毎日吸ってたもんな…。
 
 
♡)どうやって…やめたの…?
臣)……自然に。
♡)自然に?!
臣)自然にっつーか…、
  お前のこと好きになって…
  お前タバコ吸わないし、
  吸う男絶対嫌がりそうだなーって
  見るからにわかったし。
♡)……っ
臣)少しでも匂いとか残ってて…
  くさいとか思われたら嫌じゃん。
 
 
♡に少しでも好かれたくて。
嫌われたくなくて。
 
ジッポは友達にあげたし
残ってたタバコもあっさり捨てた。
 
 
臣)お前と出会ってからは…
  俺の頭ん中、お前でいっぱいだったから。
 
 
タバコなんてどうでも良くなったんだと思う。
 
 
臣)それからはほんとに吸ってないよ。
  一本も。
♡)……。
 
 
♡的には…
デビューした後も吸ってたってだけで
やっぱ最低とか思うのかな…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣くんが…ヴォーカリストなのに
タバコを吸ってたっていう事実を知って…
 
正直ショックだったけど…。
 
 
でももう過去のことだから…。
 
私のためにやめてくれたって
教えてくれたから…。
 
 
臣)俺のこと…嫌いになった…?
♡)……っ
 
 
臣くんが子犬みたいにしょんぼりしてる。
 
 
♡)なってないよ。
臣)ほんと…?
 
 
嫌いになんてならない。
なれない。
 
 
二人で散々女遊びしてたっていう話も…
またかって思って
すごく嫌な気持ちになったけど
全部全部、過去の話だから。
 
 
だって臣くん、ボリビアで言ってくれたもん。
 
 
「将来お前と出会って
 お前のことこんなに好きになるって
 わかってたら…
 そんなお前のこと、
 泣かせることになるってわかってたら…  
 絶対しなかったのに…。」
 
 
過去に遊んでたこと、本当に反省してた。
後悔してた。
 
だから私も大人になるって決めたんだもん。
 
 
臣)ごめんね…ほんと…。
♡)うん…。
 
 
私は気を取り直して、ピッと姿勢を正した。
 
 
♡)タバコは二度と吸っちゃダメです!
臣)はい…っ
♡)絶対絶対ダメです!
  身体に悪いからっ!
臣)はい…っ
♡)臣くんは私と一緒に元気に長生きするの!
  だから身体に悪いことは禁止です!
臣)……っ
♡)ずっと仲良く暮らすんだよ。
  おじいちゃんおばあちゃんになっても
  ずーっと!
臣)……っ
♡)私はずーっとずーっと
  臣くんのこと大好きなんだからねっ!
臣)……ありがとう///
 
 
臣くんは少し泣きそうな顔をして、
眉を下げたまま微笑んだ。
 
 
臣)ありがとう、♡…。
  大好きだよ…。
♡)うんっ♡
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
臣)あ、TAKAHIROさんだ!
  咲ちゃんと会えたって!
♡)ほんと?!良かった…!
 
 
TAKAHIROさんは…
咲ちゃんの身体のこと、知ってるのかな?
 
 
「もう…2回、…中絶…してて…。」
 
 
衝撃だった、事実。
 
 
避妊してないのかなって思ったけど…
私と臣くんも最近しないことの方が
多いもんね…。
 
 
♡)……。
 
 
◇ちゃんとか♧さんって…
どうしてるんだろう…。
 
 
臣)ん?どうした?
♡)…っ、ううん、なんでもない!
 
 
今度二人に聞いてみよう!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
TAKAHIROさんと咲ちゃんが
ちゃんと仲直り出来たのか気になりつつ
俺たちは二人で家に帰ってきた。
 
 
俺がすぐにお風呂を洗って、
♡に先に入っていいよって言って。
 
 
一緒に入ろうとか計画してた下心なんて
とっくの前に消え去った。
 
 
だって…
♡は平気なフリしてくれたけど…
俺が女遊びしてた話がまた耳に入って
絶対嫌な思いさせたもん…。
 
 
臣)はぁ…。
 
 
ほんと…
タイムマシンがあったら
過去の俺に言ってやりたい。
 
将来、死ぬほど好きな女が出来て
その女のことがマジでほんとに好きすぎて
女遊びしまくってたこと死ぬほど後悔するから
マジでやめとけ、って。
 
 
でもあの頃の俺は…
未来の俺が来てそんなこと言ったって
笑い飛ばして終わりだろうな…。
 
 
臣)はぁ…。
 
 
ほんとに好きなんだよ…。
めちゃくちゃ大事なんだよ…。
傷つけたくないんだよ…。
泣かせたくないんだよ…。
 
嫌な思いさせたくない。
だから…頼むから…、やめてくれ…。
 
 
って頼み込んだとしても…
それでも遊ぶんだろうな、過去の俺は。
 
クソだなほんと!
 
 
♡)えへへ、気持ち良かった〜〜
  ありがとう♡
臣)あ、おかえり…。
  じゃあ俺も入ってくるわ。
♡)うん♡
 
 
あれ…
思いのほか、♡はニコニコしてる…。
 
 
♡)帰ってきたらぎゅーしようね♡
臣)えっ…、うん、する…///
♡)えへへ♡
臣)////
 
 
可愛い…。
 
♡の笑顔に癒された…。
 
 
やっぱり今日…、、抱いても…いいのかな…?
 
それともやっぱり反省の意として
自粛するべき…?
 
 
臣)……。
 
 
シャワーを浴びながら悶々と考えて。
 
風呂に浸かりながらも悶々と悩んで。
 
 
臣)……っ、よし!///
 
 
やっぱり、する!!
したい!!
 
 
反省の意はHにぶつけよう!決めた!!
 
 
本当に反省してて、
今はこんなに♡のことが大好きで、
これから先、絶対絶対大事にするから、って…
 
そんな想いを全部込めて、♡を抱きたい。
 
 
だって…♡、言ってくれたもん…。
 
 
「臣くんは私と一緒に元気に長生きするの!
 ずっと仲良く暮らすんだよ。
 おじいちゃんおばあちゃんになっても
 ずーっと!」
 
 
あれ、すごく感動した…。
 
 
タバコ吸ってたこと、
絶対失望させたはずなのに…
 
♡はああ言ってくれたんだ…。
 
 
「私はずーっとずーっと
 臣くんのこと大好きなんだからねっ!」
 
 
……♡ってほんと…
俺には勿体ないくらいの女だよなぁ…。
 
 
臣)はぁ…///
 
 
それがわかってるからこそ、
俺は一生かけて♡を幸せにするんだもん。
 
 
臣)よしっ!!!
 
 
意を決して風呂を上がって、
リビングに戻ると…
 
 
臣)……っ!!
 
 
♡がソファーで寝ちゃってるーー!!
うそーーん!!
 
 
臣)おい、♡、起きろ。風邪ひくぞ。
 
 
この展開は…まさか…いつもの…?
 
 
臣)ほら、ベッド行くぞ。
♡)う…にゃ…。
 
 
♡は目を擦りながら起き上がったけど…
 
 
♡)おやすみ…なしゃい…。
臣)……っ
 
 
ベッドに入るなり、秒で目を閉じちゃった。
 
 
臣)……♡…、?
 
 
その後はぎゅっと抱きしめても
名前を呼んでも、反応なし。
 
マジで爆睡。
 
 
臣)……はぁぁ……。
 
 
やっぱり今晩は耐えて
反省しろってことですね、神様。
 
そうっすよね…。
そんな甘くないっすよね…。
 
 
臣)うううう……。
 
 
抱きたくて、おかしくなりそう…。
 
 
俺は♡が好きだぁぁぁぁああああ!!
死ぬほど好きだぁぁぁぁああああ!!
 
 
心の中で絶叫しながら。
 
 
俺は眠れない夜を、悶え苦しんだ…。
 
 
 
 
 
 
ーendー

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