〈44〉可愛い朝(Tくん&海璃ちゃんSide)

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今までは…
冬の朝って、嫌いだった。
 
寒くって…お布団から出たくなくて。
 
 
でも…
好きな人とこんな風に体温を分け合いながら
迎える朝は…
 
こんなにも幸せなんだって、
今、噛みしめてる…。
 
 
……すり…、
 
 
Tさんの胸に頬を寄せて、
そのぬくもりに、キュンキュンしてる。
 
 
大好き…
 
大好き…
 
 
…す…り…、
 
 
T)…海璃…?
海)わっ…///
 
 
急に名前を呼ばれて、びっくりした。
だって寝てると思ってたから。
 
 
……チュ、
 
 
T)おはよ…w
海)おは…っ、よう…ございます///
 
 
こめかみに優しくキスされて、
ドキドキして声が裏返っちゃった。
 
 
T)あの…さ、ごめん…///
海)え…?
T)……もっかい…抱いていい…?///
海)…っ///
 
 
熱っぽい瞳に見つめられて、
言葉が出てこなくなった。
 
 
T)朝から…可愛いんだもん…お前///
海)////
 
 
心臓が、爆発しそう…。
 
 
海)あ、あの…っ///
 
 
どうしよう、明るいから恥ずかしい///
 
 
昨夜、身体を重ねたまま寝ちゃったから…
お互い何も着てないんだけど…
 
 
T)隠さなくていいから…。
海)あっ…///
 
 
Tさんの甘い声が、耳をくすぐる。
 
 
T)全部…、見せて…。
海)……え?!///
 
 
また声が裏返っちゃった…!
 
 
海)あ…の…、っ///
 
 
全部…とは!?///
 
 
海)あ、待ってください…っ///
T)……ダメ。
海)やっ、恥ずかしいです!///
 
 
いつもは暗くしてくれるし、
私が恥ずかしがるから
隠してくれたりするのに…
 
Tさんが…いつもと違う!///
 
 
T)海璃…、ちゃんと見て…。
  目、開けて…。
 
 
ぎゅっと目を閉じてたら、
Tさんのあたたかい手にほっぺを優しく
ぺちぺちされた。
 
 
海)…っ///
 
 
ちゃんと見て、って…
何を見たらいいの…?
 
目の前には優しく微笑むTさんがいて…
綺麗な身体と、綺麗な筋肉。
 
 
こんなハッキリ見えるのは、初めてで…
 
 
海)あの…恥ずかしくて…
  ドキドキして…直視できませんっ///
 
 
思わず両手で目を覆ったら…
 
その手はゆっくり優しく、剥がされた。
 
 
T)俺だって…一緒だよ…?
海)え…?
T)お前のこと…こんなに大事で…
  こんなに好きで…
  ……同じくらい、ドキドキしてんだよ?
海)////
T)ドキドキしてるけど…ちゃんと見たい。
  隠さないで。見せて。
海)////
T)俺のことも、ちゃんと見て。
海)////
 
 
その甘い瞳に、クラクラする…。
 
言葉の一つ一つが、優しくて。
 
この人になら全てをさらけ出してもいい、って
そう思ってしまう自分がいる。
 
 
海)……ぁ、っ///
 
 
Tさんの唇が…指先が…
ゆっくりと、優しく優しく…
 
私の肌に触れては、
その熱を刻み込んでくる…。
 
 
海)はぁ…、///
 
 
……気持ち良くて、うっとりする。
 
 
そんな風に私の身体を溶かしながら…
ふと目が合うと、
Tさんはとろけそうに優しい目で
私を見つめるの。
 
 
海)////
 
 
結局私は、夜も朝も…。
 
恥ずかしいなんて言ってる暇もないくらい。
 
 
愛しさのこもったその視線で、その熱で、
 
あとかたもないくらい…
身体の芯まで溶かされてしまう。
 
 
大好きな人に
こんなに愛してもらえる自分の身体が
幸せすぎて、涙がこぼれた…。
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
T)よしっ。
 
 
簡単な朝飯を用意して、寝室に向かった。
海璃はまだ寝てるかな?
 
 
朝はいつも先に準備できた方が朝飯を作って
それを二人で食べるんだけど…
 
お泊まりの翌朝は今のところ
俺が100%作ってる。
 
 
抱いた後の海璃はふにゃふにゃになって
すぐに寝ちゃうし…
朝もずっと寝てるから。
 
 
俺…、そんなに激しくは
してないつもりなんだけど…///
 
 
海璃は初心者だから
一応、抑えの利く範囲では
あれこれ手加減してるし…
 
朝だって。
 
 
裸のまま俺の腕の中で眠ってる海璃が可愛くて
何度も襲いたくなってはいたけど
今まではずっと我慢してた。
 
襲っちゃったのは今日が初めてだし!
 
 
……大丈夫だったかな?///
 
 
T)海璃ーー。
 
 
寝室のドアを開けてみたら
海璃は布団にくるまってて姿が見えない。
 
 
T)そろそろ時間だぞー。起きろー。
  朝飯食おうぜ。
 
 
…って呼びかけても反応がないから
チラッと布団をめくってみた。
 
 
T)気持ち良く二度寝してる海璃ちゃーん。
海)……ふ…にゃ…?
 
 
あ、ふわふわの髪の毛がゆっくり動いた。
 
 
T)起きたか?w
 
 
もぞもぞと這い出てきた頭を
撫でてやったら
海璃はぽやーんとした瞳で俺を見て、
 
 
海)ん…、っ
 
 
起こして、と言いたそうに
両腕を伸ばしてきた。
 
 
T)何甘えてんだよw
 
 
って言ってる自分の声がもうニヤけてて…
こんなの誰にも聞かせらんない。
 
 
T)ほらw
 
 
抱き起こしてやると、
海璃はそのまま俺にぎゅーっと
しがみついた。
 
 
海)ぎゅ……、して……。
T)////
 
 
出た出た出た。
 
こいつ…寝ぼけてると
たまに敬語抜けるんだよな。
 
最近わかったことなんだけど。
 
 
海)もっと……、ぎゅ……。
T)////
海)ちゃんと……、して……。
T)////
 
 
ふにゃふにゃ寝ぼけたまま甘えてくるのが
すげぇ可愛くて…
 
……つーかこいつ、自分がまだ服着てないって
わかってんのかな?///
 
 
海)あったかい…だいすき…♡
T)////
 
 
……はぁ、可愛くてたまらん。
 
 
すりすり…♡
 
すりすり…♡
 
 
T)あの…さぁ///
 
 
裸のままそんな可愛くすりすりされたら
またムラムラしてくるんですけど!?
 
 
華奢な肩を掴んで、距離を開けようとしたら…
 
 
海)ふ…にゃ…、
 
 
また寝てるーー!!
 
 
T)ちょ、起きろって!
  寝るな寝るな!w
 
 
どんだけ眠いんだよお前は!
 
 
T)ほら、起きて。目開けろ。
海)眠…たい…
T)頑張れ!
海)身体に力が…入らないです…
T)////
 
 
完全に俺のせいだよな、うん。
 
 
T)なんか…ごめん、
  今度からやっぱり朝は控えるわ///
海)え…?
T)会社あるのに
  こんなふにゃふにゃにしちゃって…
  次からは我慢します。ごめんな?///
海)…っ
 
 
俺の言葉に、海璃はようやく目を開けて
また俺にぎゅっとしがみついてきた。
 
 
海)我慢、やですっ///
T)え!?
海)Tさんがしたいと思ってくれたら…
  してほしいです///
T)いや、でも…、///
海)私はいつでもいっぱいしてほしいです!///
T)////
 
 
なんちゅー宣言をするんだお前は。
 
 
T)可愛い彼女が裸のまま…
  いっぱいしてほしいとか
  可愛く甘えてきたら…
  彼氏としてはたまらんわけですよ。
海)えっ、裸…?……はっ!!///
 
 
ほんと可愛くて…いつでも可愛くて…。
 
 
T)俺がしたいと思うたびにしてたら
  お前一生ベッドから出れねーぞ。
海)え…っ///
T)24時間抱かれたいの?
海)////
 
 
海璃は真っ赤になった顔を
恥ずかしそうに布団で隠した。
 
 
T)俺がどんだけお前のこと好きかわかったら
  早く服着なさい///
海)……(こくん)///
 
 
ああ、もう、可愛い。
 
 
ほんとに我慢しなくていいなら
仕事なんか休んで
今すぐ海璃を押し倒したい。
 
飽きもせずこの腕に抱いてたい。
 
 
……はぁ、俺ほんと溺れてんなぁ///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
今日は朝からいっぱい
Tさんにドキドキさせられて
キュンキュンしっぱなしで…
 
ううん、今日に限ったことじゃないや。
 
 
私は毎日、ドキドキキュンキュンしてる。
Tさんのことが大好きすぎて。
 
 
T)よし、行くぞー。
海)はいっ!
 
 
Tさんが作ってくれた朝ごはんを
二人で食べて、一緒に家を出る。
 
会社までの道はさすがに手を繋げないけど、
前まで大嫌いだった満員電車は
もう嫌いじゃなくなった。
 
だって…
 
 
T)大丈夫か?
海)はい///
 
 
いつもTさんが私を守るように
ぎゅーってしててくれるから。
 
 
T)よし、降りるぞ。
海)あっ!
 
 
流されちゃう!
 
 
T)あれ?海璃?
海)…っ
 
 
Tさんがもうあんな遠くにいる!
 
 
T)海璃!
 
 
Tさんは人波をくぐり抜けて
私のところまで戻ってきて
ぎゅっと手を繋いでくれた。
 
 
でもなんとか改札を抜けると、
すぐに離されちゃった手と手。
 
少し名残惜しくてしょぼんとしてると
Tさんが困ったように笑った。
 
 
T)もっと繋いでたかったなぁ〜
海)えっ
T)って顔w
海)////
 
 
バレバレみたいで恥ずかしい///
 
 
T)甘えんぼw
 
 
Tさんはからかうように笑って
私の少し前を歩く。
 
 
海)////
 
 
夜も朝も抱いてもらって
Tさんでいっぱいなはずなのに
どうしてこんなに欲張りなのかな、私は。
 
 
ずっと手を繋いでてほしい。
ずっとぎゅって抱きしめててほしい。
 
ずっとずっと、そばにいたい。
 
 
こんな子供みたいな私の頭の中、
もしTさんに見られたら
絶対に呆れられちゃう。
  
 
 
それから会社に着いて、Tさんとは別れて。
 
 
海)おはようございます!
 
 
自分の島に挨拶したら、
課長が優しく笑って私を見た。
 
 
課)♡かと思ったw
  おはよう。
海)え?
課)元気な挨拶、100点満点!
海)…っ
課)お前はいつも笑顔で頑張ってるな。
  こっちも元気が出るよ、ありがとう。
海)////
 
 
そう言われて、すごく嬉しくて…
なんだか泣きそうになった。
 
だって♡さんは私の憧れの人だから。
少しでも近付きたいから。
 
 
挨拶なんて小さなことかもしれないけど、
そういう小さな積み重ねも大事にして
私に出来ることを頑張っていきたい。
 
 
蒼)はぁ…。
  ♡さんいないとやる気出ない…
  早く帰ってこないかなぁ…。
 
 
蒼くんが私にしか聞こえない声で
ぼそっと呟いた。
 
 
海)明日には帰ってくるよ♡
蒼)待てない。電池切れ。
 
 
蒼くんってば…
本当に♡さんのことが好きなんだなぁ…。
 
 
蒼)お前は朝からなんかツヤツヤしてんね?
海)えっ!?///
 
 
ツヤツヤって何!?
 
 
蒼)Tさんに女にしてもらったんだもんなぁ…
海)ちょっと!変なこと言わないで!///
蒼)ほんとのことじゃん。
海)////
蒼)そりゃ朝からそんな色気も
  出しちゃうよなー
海)////
 
 
私、なんかいつもと違うのかな?!
今朝Hしたこと、バレちゃってるの!?///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
『担当が変わってしまうことは
 非常に残念ですが仕方のないことだとは
 思っています。
 でも、新しい担当の方では
 あまりに不安なのですが…
 どうにかなりませんでしょうか。』
 
 
『やはり我が社の担当は引き続き
 Tさんにお願いしたいのですが
 どうしても無理でしょうか。
 もう一度ご検討頂けませんでしょうか。』
 
 
はぁ、まただ…。
 
 
T)加納!成瀬!
男)はいっ!
男)はいっ!
T)引き継ぎ挨拶行った後、
  〇〇さんにメールしたか?
男)えっ、いえ、何も…。
T)◇◇さんには?
男)僕も…してません。
 
 
俺とJさんが春には現場を離れるから、
それに向けて先月からずっと
怒涛の引き継ぎが始まってるんだけど…
 
周りがそれに順応できずにいて
毎日のようにクライアントから連絡がくる。
 
 
T)なんでメールしてないの?
男)え、指示もらってなかったんで…
男)言われてましたっけ?
T)……。
 
 
こいつらは〜〜〜
 
 
T)あのさぁ、
紅)一つ一つ指示されなくても
  自分で考えて動けないと
  数字どんどん落ちていきますよ?
T)…っ
 
 
俺が言う前に、紅が口を挟んできた。
 
 
紅)怒涛の引き継ぎで
  皆さんいっぱいいっぱいなのも
  わかりますけど。
  JさんとTさんなんて
  顧客とのリレーションがっちりなんだから
  後任として認めてもらうには
  それなりの行動、取らないと。
男)んなこと言ったって…
男)JさんやTさんと同じことなんて
  俺らに出来るわけねぇじゃん…
紅)「出来るわけない」とか
  そんな意識でいるなら
  出来るものも出来ませんよ。
  そんなんじゃこの先きっと
  担当変えろ担当戻せの嵐ですよ。
J)はははは、それは困るなぁ〜w
 
 
Jさんは笑いながら
紅の肩をポンと叩いた。
 
 
J)俺とTくんは最大限フォローしながら
  引き継いでるはずなんだけどねぇ?
  何が難しいのかなぁ?
男)…っ
男)…っ
 
 
確かにJさんの言う通り
引継書も完璧に作ってるし
アフターフォローもしてんだけどな。
 
そもそも引継書ちゃんと読んでんのかよ?
ってレベルで
書いてあること聞いてきたりするし…。
 
 
紅)お二人が作ってくれた引継書、
  ちゃんと読んでます?
男)それは…もちろん。
男)当たり前じゃん。
紅)何回読みました?
  まさか一回じゃないですよね?
男)…っ
紅)読めばわかること、
  一度教えてもらったことを
  また聞くのは一番失礼なことですからね。
男)…っ
T)お前はそんなに読んだの??
紅)もう全部覚えましたよ!
T)…っ
 
 
覚えるほど読んだんだ。すげぇ…。
 
 
男)すみませんでした…。
男)頑張ります…。
T)ああ、うん…。
 
 
まだ一年目の紅にガツンと言われて
二人はしょぼしょぼ自分の席に
戻って行った。
 
 
うーーん…なんだろうな。
 
多分Jさんと俺からの引き継ぎってことで
苦手意識が先に来ちゃうんだろうな。
 
 
俺も昔、Jさんからたくさん引き継いだ時は
そりゃプレッシャーだったけど…
 
でも、時間かけてリレーション築いて、
 
「Tくんもなかなかやるじゃない!」
 
「君が新しい担当で良かったよ!」
 
って認めてもらえた時は
めちゃくちゃ嬉しかったけどなぁ…。
 
 
そういう成功体験があれば
また次への意欲にも繋がるし。
 
 
どうやって教えてやれば
下は育つんだろうか。うーん。
 
 
なんて考えてたら
昼の音楽が流れてきて。
 
俺をランチに誘ってくれたJさんが
珍しく紅にも声をかけた。
 
 
J)紅くんも良かったら一緒にどう?
紅)行きますっ!!
 
 
紅は喜んでついてきて…
 
 
J)二人とも好きなもの頼んでね。
 
 
ってJさんが言うと、
 
 
紅)ええっ!いいんすか!?
  ほんとに?!
  じゃあスペシャル御膳!!!
 
 
遠慮なく一番高いメニューを頼んで
俺とJさんは吹き出したw
 
 
紅)え、ダメでした?
J)いやいや、いいよw
  そういう遠慮ないところが
  ある意味君のいいところだよw
  じゃあスペシャル御膳、3つで。
T)えっ!俺もいいんですか?
J)どうぞどうぞw
T)ありがとうございます。
 
 
お言葉に甘えて今日は贅沢しちゃおう。
 
 
J)紅くんが最近やる気に満ちてるのは
  なんでなのー?
 
 
Jさんは何気ない感じで切り出したけど
それは俺も聞きたかったこと。
 
 
紅)一番になりたいからです。
J)一番?
紅)いつかお二人を抜きたいからです。
J)へ〜〜〜w
 
 
Jさんはチラッと俺を見て
昔のTくんみたいだねってクスッと笑った。
 
 
J)いつからそう思うようになったの?
紅)えー、いつだろ…。
  最初は別にそんなやる気もなかったし
  仕事なんて適当にやって
  プライベートが充実してれば
  それでいいやって思ってたんですけど…
T)うん。
 
 
最初ちゃらんぽらんだったもんな、こいつ。
 
 
紅)Tさんに殴られた時なんか
  マジでムカついて
  会社辞めようかとも思ったし。
T)うん。
 
 
それは全部顔に出てたから知ってます。
 
 
紅)でもなんかそれって
  逃げるみたいでだせーなって
  悔しくなって。
  どうせならムカつく二人を
  抜いてやりたいなって思って。
J)ムカつく二人って俺たちのこと?
  あははははw
紅)でもそう思って観察すればするほど
  二人とも次元が違うっていうか
  二人だけ空中戦してる感じで
  俺たち地上で何やってんだろって感じで。
J)あはははw
紅)あれっすよ、マジで。
  悟空とかベジータが戦ってるのを
  地上で口開けて見てる
  クリリンの気分でしたよ。
T)お前それクリリンに失礼だろ!w
紅)じゃあ…天津飯。
T)うん…、それならいいか。
J)あははは!w
 
 
不貞腐れた顔をしてた紅は
スペシャル御膳が運ばれてきて
一瞬で目を輝かせた。
 
 
紅)で、悔しいから俺も結果出したいなって…
  うんわ!この肉ちょー柔らけぇ!!
  でもそんなすぐ数字なんて積めないし…
  うわっ!何これ!ちょー美味ぇ!!
T)お前は食うか喋るかどっちかにしろ!w
紅)だって!!
J)あははは、いいよ食べながらでw
  それで?
紅)それで、悔しいなーって悶々としてたら…
  社員旅行の時に
  姫さんが言ってくれたんです。
T)♡が?
紅)はい。俺隣だったから、バスで。
T)ああ。
紅)その時に、
  紅くん仕事頑張ってるんだってねって
  話しかけてくれて…
J)へぇ。
紅)姫さん部署違うのに
  俺のことそんな風に気にかけてくれて
  すげぇ嬉しくて。めちゃ可愛いし///
J)それで?w
紅)一年目ってすごく大変だと思うけど
  一番成長できる時だから
  頑張ってねって言ってくれて…
  めちゃ可愛くて///
T)それで?
紅)俺がJさんとTさん抜いて
  1位になる日が来ちゃったりしたら
  どーするー?って聞いたら…
  それが実現したらすごいと思うよ、
  カッコイイ!って言ってくれて…
  めちゃ可愛くて///
T)お前さっきから「めちゃ可愛い」しか
  言ってねぇじゃん!w
J)あはははw
紅)だって可愛いんすもん!///
  
 
紅は照れたように刺身を口に放り込んだ。
 
 
紅)で、姫さんが…
  仕事ができる人はカッコイイ、って…
  何かを一生懸命頑張ってる人は
  素敵だと思う、って…
  あのめちゃくちゃ可愛い笑顔で言うから…
J)言うから?w
紅)確かにそうだな、って俺も思って。
  いくら見た目が良くても顔が良くても
  仕事できない男ってだせぇよな、って。
 
 
ん?
それは自分がイケメンだって言ってんのか?w
 
 
紅)だから俺は…
  めちゃくちゃ仕事出来るようになって
  姫さんからカッコイイって
  言われるような男になりたいな、って。
J)なるほどねぇ…w
 
 
Jさんは笑いながらしみじみ頷いた。
 
 
紅)俺、絶対姫さんに
  「カッコイイ」って言わせますから!
T)ああ、そう、頑張ってw
 
 
あいつの笑顔はこんなところにまで
影響があったのかw
 
 
誰かを見返したいとか
女にモテたいとか
原動力は人それぞれだから何でもいいと思う。
 
こいつの場合はそれが
「♡に認められたい」だったんだろう。
 
 
J)紅くん…
  姫が春でいなくなるって
  知らないんだろうなぁ…。
 
 
帰り道、Jさんがぼそっとそう言った。
 
 
T)あ。
 
 
うーん、まぁそれはそれで。
 
だからっていきなり仕事サボるような奴では
ないだろうし。
 
 
J)楽しみだねぇ、営業部がこれから
  どうなっていくのか。
T)そうですねw
 
 
俺もしっかり頑張らないと。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
M)はーあ、先輩いないと寂しいなぁ〜
  登坂さんとちゃんと仲直りしたかなぁ〜
  早く先輩に会いたい〜〜
K)あんたはずっと♡の話ばっかり!w
M)だって〜〜!
  寂しいんですもん!!
K)いつも散々一緒にいるだろが!w
M)それはそれ、これはこれですぅ〜〜。
 
 
Mさんは口を尖らせながら
パスタをフォークに巻き付けた。
 
 
K)ほら、♡の話じゃなくて。
  大好きな彼氏の話でもしたら?w
M)……そんなの…、
  Kさん聞きたいですか?///
K)まったく興味ないw
M)ひっどい!w
K)あはははw
海)私はあります!聞きたいです!///
M)えええ!?///
 
 
だってだって…
MさんとJさんがどんな風に
お付き合いしてるんだろうって…
 
実はすっごく気になってるんだもん!
 
 
M)私は…、Jさんが素敵すぎて…
  毎日鼻血出しそうな暮らしです。
  はい、終わり///
K)なんじゃそりゃ!w
M)だって!///
  Jさんってほんとにカッコイイんですよ!
  朝だろうが夜だろうが!
  仕事で疲れてようが寝起きだろうが!
  どんな時でも色気をまとってて
  とにかく素敵なんです!///
海)わぁ…///
M)もう私は…
  ドキドキしてキュンキュンしっぱなしで…
海)私も同じですっ!
M)おおお…っ!
 
 
仲間がいた!嬉しい!!
 
 
海)Tさん、本当にカッコイイんです///
M)うんうん、だってTさんだもん♡
海)Mさんが言ってたみたいに…
  朝でも夜でもどんな時でも素敵で…
  優しくて頼り甲斐があって男らしくて
  見つめられるだけで
  溶けちゃいそうになるんです///
M)わかる!!溶けそうになる!///
K)あたしゃポールに見つめられても
  溶けやせんぞ。
M)もぉ!Kさん!
海)溶けないんですか!?
K)溶けんわw
M)絶対嘘だぁ〜〜!
  大好きな相手が自分を見つめてくれる時の
  あのとろけそうな瞳ですよ?
  言葉にしなくても愛されてるって
  実感しちゃうような優しい瞳で
  愛おしそうに見つめられたら
  誰だって溶けちゃいますよ!
海)そうなんです!それなんです!
K)ふーんw
  あんたらはそんな瞳で
  彼氏に見つめられてるわけねw
M)はっ///
海)ええと…///
M)Kさんだって!
  絶対あるでしょ!思い出して!
K)……。
海)ポールさん…Kさん大好きだもん…。
K)……///
M)あ、ちょっと赤くなったー!
  これは絶対あるー!w
K)ないし!///
海)////
 
 
Kさん…可愛い…。
 
 
M)とにかく私は
  こんな超絶イケメンのイイ男が
  私なんぞと付き合ってくれているという
  夢のような現実を噛みしめながら
  日々を大事に生きてるわけです。
K)どんだけ謙虚!w
海)私も同じくです。
  夢のような幸せを毎日噛みしめてます。
K)あははは!w
海)感謝しないとバチが当たっちゃうくらい
  ありえないことなんです。
K)Tと付き合えたことが?
海)そうです!
M)私も!神様に感謝しっぱなし!!
K)わはははw
  二人とも幸せそうで…何よりだw
 
 
少しでもTさんに相応しい女性になれるように
これからも、もっともっと頑張りたい。
 
待っててください!Tさん…!
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. のあのあ より:

    マイコさん、HAPPYBIRTHDAYHAPPY
    ポチ頑張ります❗
    これからも応援しまーす\(^-^)/

  2. きよママ より:

    ホンマに❤️
    ほっこりしますわ(*^.^*)
    今の状況本当に疲れる、 、
    休園、トイレットペーパー、笑うしかない( ̄▽ ̄;)

  3. ひな より:

    はぁ癒される♡♡

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