♡)ただいまー!!
臣)お、帰ってきた!おかえりー
♡)ただいまただいまー♡♡
臣)おわっ!!
玄関まで迎えに行くと
♡は両手を広げて抱きついてきた。
臣)なーにw
抱きとめてやると嬉しそうに
ぎゅむぎゅむしてる。
♡)臣くんにお帰りって言ってもらえるの、
珍しいからー♡♡
まぁ俺の方がいつも後だしな。
臣)お帰りなさいませーw
♡)あははは♡
臣)ほら、手洗ってこい。
♡)はーい♡♡
すっごくいい匂いするー♡♡
臣)すぐ食う?
♡)食べるー!!♡♡
臣)はいはいw
俺がキッチンでカレーを盛ってると
♡が後ろからぴたっとくっついて
覗いてきた。
♡)わぁわぁ!美味しそう♡♡
すごーい♡♡
臣)カレーなんて誰でも作れんだろw
♡)そんなことないもーん!
わーい♡わーい♡
臣)あんまくっつくなw
盛りにくい…
♡)やだー!!
臣)はいはい…w
♡)えへへ♡
なんなんだこのわがまま娘はw
♡)ぎゅー♡♡
臣)どうした?
今日やたら甘えてくんなw
♡)え!///
俺がそう言うと
指摘されたのが恥ずかしかったのか
そそくさと俺から離れて
テーブルの用意を始めた。
臣)……ww
可愛いヤツーー♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)わ!サラダもあるー♡
臣)えらいー?w
臣くんが私の口真似をした。
♡)あはは♡えらいー♡
あとはお水か…
私がお水を取りに行こうとすると
臣くんがもう入れてくれてて
グラスを2つ、渡してきた。
臣)はい。
♡)わわわ、ありがと。
私の両手が塞がると
臣くんが私の頭に手を添えて…
チュッ♡
おでこにチューしてきた。
♡)////
臣)よし、食うかー♪
何今の~~//
サラッとそーゆーことするんだから…
もう~~//
臣)いただきまーす。
♡)いただきまーす♡♡
臣)カレー久々かも…
♡)わぁ!!美味しい~♡♡
臣)でしょ♪
♡)うん!!わぁぁ♡幸せ~♡♡
臣)はははw 出たーw
♡)隠し味とかあるのー?
臣)さぁ?
♡)えー!!教えてくれないのー?!
臣)登坂家の秘密だからねー。
♡)えー!!
臣くんが好きな味、私も作りたいもんっ!
教えてよぉ~~
臣)ひーみーつー
♡)ぶーー
いいもんっ
今度お母さんに聞くもんっ!
臣)はははw どうぞ?
…つーか
臣くんがチラッと時計を見た。
臣)お前ほんと早かったなw
帰ってくんの。
♡)定時に会社出たもーん♡
臣)あははw
仕事忙しくなかったの?
♡)うん!!
猛スピードで終わらせたよー♪
えらいー?♡
臣)えらいw
♡)臣くんは今日は??
臣)俺ー?今日はね、
隆二と岩ちゃんと撮影だった。
♡)わぁ。その3人多いねー!
臣)ね。
♡)楽しかったですかー?
臣)楽しいっつーかw
まぁいつも通り。
♡)そうなんだ。
臣)あほな話してたけど。
♡)なになにー??
臣)んーー
♡)?
臣)…お前さ、俺が浮気したら…どうする??
♡)はい???
う、浮気…!??
臣)もし。
♡)え、え、やだーーー!!!!
臣)いや、嫌だろうけどさw
もし、したら。
♡)え、え、え、
急に何の話ですか!??
臣)もしも話~〜
♡)えーーーー
でも…、うーん…
臣くんしないと思うから…
臣)それでももししたら!
♡)ちょっと!!したいの?!!
臣)いや、違うってww
お前がどーすんのかなーって。
何でそんなこと聞くの…?
♡)どう…するんだろ…
だって…
こんなに臣くんのこと、大好きなのに…
急に…そんなこと起きても
すぐに気持ち、変えられないよぉ…
臣)……
♡)でも…
好きな気持ちは消えなくても…
もう人として
信用できなくなっちゃうから
別れると思う…
臣)……
喉が閉まって…苦しくて…
♡)でも…別れるのやだ…っ
離れたく…ないもん…
でも…無理だから…別れる…
「別れる」って、口に出してみて…
すごくすごく、苦しくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡が目に大粒の涙をためて
唇をかたく結んだ。
臣)わ、わ、ごめん!!!
♡)うわーん!!!悲しい~~!!!
臣)泣くな!泣くな!!!ごめんて!!!
♡)ごめんてなにー!!浮気したのー!!
うわーん!!
臣)いや、違うw
こんな話振ってごめんてw
♡)悲しいよぉぉぉっ
もう想像したら心臓張り裂けそう…
臣)わかったからもう泣くな!!ごめん!!
あああ〜〜
めっちゃ泣かせちゃった…
♡)ううう~~っ
臣)ごめんて!!
てゆーか…
想像だけでこんな泣いちゃうのかよ…
なんか…可愛い…
……//
って、泣いてるのにごめん、♡。
臣)今日丁度そんな話してたから
聞いてみただけ…
♡)ぐすっ…
臣)ごめんなさい。
俺が謝ると
♡は目を潤ませたまま、口を尖らせた。
♡)せっかく美味しいカレー食べてたのにぃ…
臣)美味しくなくなった?
♡)ううん、おかわりする。
臣)おかわりするんかーい!!w
涙目のままキッチンに向かった♡の後を
追いかける。
臣)俺のも入れて♡
俺が皿を置いて、後ろから抱きしめると
♡は何も言わず
カレーを盛ってくれた。
臣)泣かせてごめん。
♡)…うん。
俺が♡の肩にあごを乗せると
♡はカレーを置いて、ゆっくり振り向いた。
腰に回された小さな手が
俺をぎゅっと抱き締める。
♡)……
臣)……
ああ…ほんと…
泣かせてごめんな?
よしよし、と頭を撫でると…
♡)…なんかね、改めて臣くんのこと
本当に大好きなんだなって思って
ツラくなったの…
♡がそう言った。
♡)もし別れなきゃ
いけないようなことになった時に
こんなに好きなのに
耐えられないなぁって…
臣)……
♡)臣くんがいないとか
もう考えられないもん…
臣)うん。
♡)……
臣)俺も。
こんな毎日一緒にいんのに
それがなくなるなんて
考えらんねぇよなぁ…
♡)だから!!
浮気なんてしちゃダメだからね!!
♡が俺を見上げて、ほっぺを膨らませた。
俺はまだ残ってる♡の涙の跡を
親指で優しく拭って
もう一度頭を撫でる。
臣)しませんw
♡)……
臣)ってか違うんだってw
別にそんな意味で聞いたんじゃなくて…
岩ちゃん!!
♡)え?
臣)岩ちゃんが乗り移ってた!!
♡)何それ~~w
臣)いや…岩ちゃんがさー
やったら何回も
お前が浮気したらどーすんだーって
聞いてきたから…
♡)えー!!何それ!!
俺たちはカレーの皿を持って
テーブルに戻った。
♡)臣くんなんて言ったの??
臣)別にー
♡)別にってなに~!教えてよー!
臣)……
他の男がお前に触るなんて
発狂するって?
♡)でも私…
浮気なんて絶対しないから
考えても無駄だよー♡
臣)え?
♡)そもそも浮気する人の心理が
理解できないもん。
臣)そうなの?
心理…?
♡)だって…
本当に好きだったら
浮気する寸前に
絶対その人の顔がよぎるはずだもん。
臣)……
♡)こんなことしたら
大事な人が傷つくって
絶対その時わかるはずなのに
しちゃうんだよ??
意味不明だよ。
臣)うーん…確かに…
♡)ただの裏切りです。
臣)そうですねぇ…
♡)それに私はその前に
臣くん以外の人に触られるなんて
気持ち悪いからやだ!
臣)ぶっw
♡)なんで笑うのー!!
臣)いや、ほんと潔癖だなーってw
♡)だって気持ち悪いもん!
絶対やだーー!!
いやいや、と
首を振る♡が可愛くて…
臣)それ、あれでしょ?
♡)え?
臣)他の人は嫌だけど
俺にはいっぱい
触ってほしいって意味でしょ?
♡)は、はい?!!
♡が目を丸くした。
臣)あとでちゃんと
いーっぱい触ってやっから♡
♡)な、何言ってるの~!!
バカ!!///
そんな意味じゃないもん!!
エッチ!!///
臣)はーいはい♡
♡)違うってば~!///
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごはんを食べ終わると
臣くんが洗い物をしてくれた。
♡)え!え!私やるよ!!
臣)いいよたまには。
お前いっつもやってくれてるし。
♡)えー!!
じゃあ…
くっついてろってこと?♡
私はまた後ろから
臣くんに抱きついた。
臣)ちげーよ!w
♡)えー!違うのー!w
臣)あ、じゃあさ、苺出してよ。
♡)え!!イチゴ??
臣)うん、買ってきた。
♡)えー!!やったぁ♡♡
臣)なんかカレーの後って
デザート食いたくなんね?
♡)デザートはいつでも食べたいです♡♡
臣)そっか、お前はそうだったw
♡)わーい♡わーい♡
イチゴを切ってテーブルに運んで
洗い物を終えた臣くんと二人で
ソファの前に並んで座った。
♡)いただきまーす♡
臣)お、すげぇ甘い♡
♡)美味し〜〜♡
イチゴを頬張りながら
臣くんがパソコンを開いた。
臣)さて、作戦会議です。
♡)はい!!
臣)明日は~
ホットロードツアーでしょ?w
♡)うん♡♡
臣)この辺が撮影してた場所。
臣くんがGoogle MAPを開いて
見せてくれた。
♡)うんうん!
臣)ここスタンドね。
で、ここで昼飯食わない?
♡)すぐ隣?
臣)うん。
ここの海鮮丼としらす丼
めっちゃ美味かったから。
♡)行くー!♡♡
臣)で、この辺が公園とかで…
♡)うんうん!
臣)で、一通り行ったら
そのまま箱根まで行ってー
♡)うん!!
臣)この神社とこの神社
行ってみたいんだけど。
♡)わぁ!
臣)こっちは縁結びだって。
♡)わぁ♡♡
臣)お前好きそうw
♡)はい!♡
どうしよう♡
どんどんワクワクしてくる♡
臣)あとさ、ここに滝あんの。
♡)わ、キレイ!行きたーい!
臣)ま、道どんくらい混んでっか
わかんねぇけど
この辺、色々見るってことで…
♡)うん♡♡
臣)……
臣くんがふと、私を見た。
♡)なーにー♡♡
臣)いや…w
♡)なーにー♡♡
臣くんの腕にすりすり♡
臣)めっちゃくっついてくんなーって
思ってw
♡)だって楽しみなんだもん♡♡
臣)ふっw
にっこにこですねー?w
♡)にっこにこです♡♡
臣)で、夜はここ泊まってw
♡)わぁ!キレイ!!
臣)飯も美味いらしいよ♪
♡)キャーー♡♡
臣)んで、二日目なんだけどさ。
♡)うん!
臣)…てか、お前ほんと
行きたいとこないの?
俺、勝手にすすめてっけど…
♡)え、全然ありがたいです!!
臣)ほんと?w
♡)うん!!
こんなに調べてくれてありがとう♡♡
臣)ならいいけど…
なんかあったら言えよ?
♡)はい!!
臣くんのプランに
不満なんてあるわけないです♡
臣)で、二日目なんだけど…
早起き出来たら
また観光してもいいんだけど…
♡)うん?
臣)俺さ、他に行きたいところ
2箇所あんだけど
付き合ってくれる?
♡)え!うん!!どこー??
臣)うーん…それはまぁ、おいおいね…
♡)??
臣)二日目は特に店とかも決めてないから
臨機応変に。
♡)了解です!!♡♡
ありがとぉぉ♡♡
臣)うん。
♡)すっごく楽しみー♡♡
臣)って言ってお前、
くっつきたいだけでしょ?w
臣くんにすりすりしてたほっぺを
ツンと、つつかれた。
♡)え!!///
ち、違うもんっ///
お風呂入れてこよーっと!!
臣)ちょい待った!
立ち上がりかけた私の手を
臣くんが引き戻して…
臣)風呂もう洗った!
♡)え!うそ!
臣)えらいー?
♡)えらいー♡♡
あははww
ありがとー♡♡
じゃあお湯ためるだけだねー♡
臣)うん。
♡)じゃあ入れてくるね♡
臣)一緒に入るー?
♡)え??
臣くんが私にもたれかかってきた。
♡)え、え、えっと…、入んない//
臣)なんで!
♡)この間入ったでしょ//
臣)家でも入ってくれるって言ったじゃん!
♡)泡々だったらって言ったでしょー!//
臣)泡はねぇけど…
ちゃんと見えない入浴剤入れっから!
♡)えーーー
臣)だから入ろーーー
♡)……//
臣くんが甘えてきた。
何これ~~
ずるいよ~!!///
臣)いーい?
♡)……//
臣)俺、ご飯も作ったしー
洗い物もしたしー
♡)え!だから洗い物したの?!
臣)いや、ちげーけどw
今度は臣くんがすりすりしてくる。
臣)風呂も洗ったしー
♡)……
臣)……
♡)旅行のも色々…調べてくれたし…?
臣)うん♡
臣くんの甘えた声が可愛くて…
♡)わかったよぉ…//
臣)やったー!!ww
そんな無邪気に喜ばれても…///
♡)え、ちょっと待って、
どうしたらいいんだろ…
臣)何が?
♡)えっと、私が先に入ってて
臣くんが先にあがってくれれば
いいんだよね??
臣)……
♡)よし!
臣)お前…、何が何でも
見られないようにする気だな?
♡)当たり前でしょー!!///
臣)ま、いーやw
♡)じゃあお湯入れてくるね。
臣)あーいw
ー続ー
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