私がベッドの上に座って
ふかふかクッションを抱っこしてると
臣くんも隣に座ってきた。
♡)はい♡
臣)え?
♡)臣くんにも、ふかふかあげる♡
臣)ありがと。
ってほんとにふかふかだな!w
♡)気持ちいいよね♡
臣)うん…
♡)……?
臣くんがじっと私の顔を見てきた…
臣)ほんとに…、ケガ大丈夫?
♡)うん。
臣)お前さ…、
いっつもあんなことされてんの?
♡)されてない!!
臣)ほんとに?
♡)うん!!大丈夫!!
臣くんに心配かけたくないっ
臣)…あいつは?
♡)え?
臣)L。
なんか言われた?
♡)え?Lさん??
なんか…痛くない立ち方と歩き方、
教えてくれたけど…
臣)え??
…いや、そうじゃなくて…
♡)??
臣)なんか嫌なこと、言われたりしなかった?
♡)嫌なこと??
……あっ!
もしかして…
臣くんとどーのこーのみたいなこと
言ってきた時のことかな…
臣)……
♡)言われてない。
臣)え?
♡)何も言われてないよ?
臣)……
♡)……
臣)お~ま~え~は~~
臣くんにほっぺをむにってされた。
♡)いたいーー
臣)……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)なんでそうなの?
♡)え?
臣)なんで俺に何も言わないの?
♡)え……
臣)俺…、いっつも知らない間に
お前なんかされてて
全然守ってやれねぇじゃん…
♡)え!!!!
私…、臣くんに守ってほしいとか
何かしてほしいとか
そんな風に思ってないよ!!
臣)え??
……あ、またこの目だ。
♡が…
強い目で
真っ直ぐに俺を見てきた。
♡)だって…
私がちゃんと自分で闘えないと
意味ないもん!!
臣)……
♡)臣くんに言っても、どうしようもないし…
だから…心配しないで!!
臣)心配しないでって…
そんなんするに決まってんじゃん…
つーか…
臣)……心配くらいさせろよ。
♡)え…っ
俺…
お前の「彼氏」じゃないの?
臣)ってか「心配しないで」とか言って
あんな酒飲まされてたの、誰だよ!
♡)あっ…
臣)俺いなかったら
どうなってたか、わかんねぇんだぞ!
♡)……
臣)……
♡)ごめんなさい…
♡がしょんぼり俯いた。
臣)俺は…
ほんとに心配なんだよ…、もう…
♡)……
臣)俺が知らないとこで
お前が嫌な思いしてたり
危ない目に遭ってたり
そーゆーのが…ほんとに…
♡)ごめんなさい…
臣)え?
♡)危ない目には…
遭わないようにちゃんと気をつける!!
嫌な思いは…
いくらしたって負けないから!!
臣)……
♡)だから…
臣)……
♡)臣くんに心配かけないように
ちゃんと強くなるから…
臣)いや…
そうじゃなくて…
臣)俺は別に…お前に
強くなってほしいんじゃなくて…
♡)え?
臣)無理しないでほしいっつーか…
もっと頼ってほしいっつーか…
♡)……
心配かけたくないっていう
お前の性格もわかるけど…
俺はもっと…
「彼氏」の俺に、甘えてほしい。
臣)お前ってなんでも
ポジティブにがむしゃらに頑張んじゃん?
♡)……
臣)何でも一人で頑張ろうとするから…
俺がいることも忘れんなよって。
♡)え…?
……ぽんっ…
♡の頭に手を置いた。
臣)頑張んのはいいんだけどさ、
たまに無理したり…我慢したりしてない?
♡)……
臣)そーゆーの…
ちゃんと言ってほしい。
♡)……
♡は少し考えるように俯いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)私…、臣くんのことが大好きだから
ちゃんと隣にいられるように
頑張りたいの。
臣)うん。
♡)負けたくないの。
臣)うん。
♡)だから…
無理も我慢も…してない…
臣)……
♡)してないけど…
臣)…けど?
♡)……
心にあるモヤモヤが
喉まで出かかるけど…
♡)なんでもない。
臣)なんでもなくねーだろ。
♡)…だって…、私の我儘なんだもん!
臣)何が?
♡)…何でもない。
臣)なんだよ。
♡)……
臣)ちゃんと言えって!
臣くんはそう言うと
また私の頭をポンと、優しくたたいた。
♡)…っ
こんな気持ち…
言ってもいいのかな…
♡)私…
臣)……
♡)私…、ね?
私が何かされたり何か言われたりするのは
全然いいの。
臣)……
♡)私に来てくれるならいくらでも闘えるし…
臣)うん…
♡)……
いつだって闘うし
負けたりなんかしない。
♡)でも…
臣)……
♡)私じゃなくて…臣くんにいっちゃうと
…私はどうしようもないから…
臣)……
♡)こんな気持ち…、言いたくないけど…
臣)……
やっぱり…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)言いたくない…
臣)言えって!
♡は目に涙をためながら…
♡)臣くんが…
他の女の子に触られてるのとか
ほんとにやだぁ…っ
そう言って俺の腕を掴んで
ぽろぽろ涙をこぼした。
臣)…っ
♡)臣くんがいっぱい
誘惑されてるのは知ってたけど
実際自分の目で見たら…っ
すごく嫌だった……
臣)……
♡)なんか…自分で気持ち、止められなくて…
ぐちゃぐちゃになって…
大きな瞳からぽろぽろとこぼれていく
綺麗な涙。
♡)臣くんが悪いわけじゃないのに
我儘言って、ごめんね?
臣)……
♡)でも…ほんとに嫌だったの…
臣)……
♡)臣くんのこと好きすぎて
…ごめんなさい…っ
拭いても拭いても
♡が涙を流すから
俺はそのまま、♡を抱きしめた。
臣)…っ
不安に…させてたのかな。
だから…あんなに俺のこと、
求めてきたのかな…
臣)……
守って欲しいわけじゃないって、
自分で闘いたいって…、
強い表情を見せたかと思えば
俺のことが好きだって言って
こんな風に泣いたりする。
こいつの心の中って
どうなってんだろ…
こんな純粋な気持ちを
ストレートにぶつけられたら…
おっぱいに一瞬でも気が緩んだ自分が
愚かしく思えてくんだけど…
ほんとしょーもねぇな、俺…
♡)あのね…?
臣)ん?
♡)私…
こんな勝手な、独占欲みたいなの…
初めてだから…
どうしていいのか、わかんなくて…
臣)え?
♡)臣くんに触らないで!って思ったり…
臣)え?今まで思ってくれてなかったの?
♡)え???
臣)俺なんかいっつも思ってるけど。
♡)え!!
臣)そんなん、無理だってわかってっけど…
お前が俺だけのもんだったら
いいのにとか…
♡)……
臣)お前に寄ってくる男なんか
全員ぶっ飛ばしてやりてぇとか
♡)えっ!
臣)いつも思ってっけど。
♡)え!!!
そんな独占欲って…
臣)好きなんだから…
当たり前じゃねーの?
♡)え?
臣)別に我儘でも勝手でも、ないと思うけど…
♡)ほんと…?
臣)うん。
♡)……
だって…
臣)好きだからヤキモチ妬くし…
好きだから不安になるし…
好きだから一人占めしたく
なんじゃねーの?
♡)……
臣)……
♡)じゃあ…臣くんのこと…
一人占めしたいって…思ってもいいの?
臣)え?
♡)嫌いにならない…?
臣)なんで嫌いになんだよ!w
めちゃくちゃ嬉しいっつーの!//
臣)むしろそーゆー気持ち、
我慢しないでぶつけてほしいけど。
♡)え!!ほ、ほんと?
臣)うん。
♡)いいの?
臣)いいよ?
♡)わーーん!!!!!
臣)…おわぁっ!
♡が思いきり抱きついてきて
俺は後ろに押し倒された。
♡)臣くん、好き!!!
臣)あいよ。
♡)誰も臣くんに触んないでー!!!
臣)ぶはっww
♡)臣くんも誰にも触んないでー!!!
臣)はいはいw
♡)おっぱいも見ちゃダメー!!!
臣)…ごめんなさい。
♡)臣くんはずっと私だけ見ててー!!!
臣)……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
勢いで全部吐き出して
臣くんに抱きついた。
♡)言っちゃった…
臣)……
♡)なんで頭なでなで?
臣)だめ?w
臣くんの手が…優しくて…
♡)なんか…やっぱり…
我儘な気がしてきた…
臣)いいんだっつーの!w
臣くんはそう言うと、私を抱き起こした。
臣)我儘じゃないから。
♡)……
優しくほっぺをなでなでしてくれてる。
♡)……臣くんは?
臣)え?
♡)なんか我慢してないの?
臣)え…
♡)言って!!!
臣)はい?
♡)どーんと受け止めるから!!
私が両手を広げると
臣くんが笑い出した。
臣)なんだよそれっww
あははは!!
♡)え…なんで笑うのぉ…
臣)だって…ww
♡)私も言ったんだから
臣くんも言ってよぅ…//
臣)いーの?
♡)え?
臣くんが私の頭に手を置いた。
臣)絶対俺の方が独占欲強いけど。
♡)えっ…
臣)……
♡)いいよ?言ってください!!!
臣)……
ぎゅっ…
♡)わっ!!!
臣くんに力強く、抱きしめられた。
♡)お、臣くん??
臣)他の男の前で笑顔とか見せんな!
♡)え!
臣)つーか話もすんな!
♡)え!
臣)すぐ惚れられんだから、近寄んな!
♡)え!
ぎゅって抱きしめる力強い腕と
初めて聞く、臣くんの本音。
臣)俺だけ見てろ!
♡)……
臣)他の男なんか見んな!
♡)……
臣)いつも隣にいろ!
♡)……//
臣)ほんとは離したくねぇ…
♡)////
臣)ずっと…俺の腕ん中にいろ…
耳元に響く
臣くんの独占欲は…
私の胸をドキドキさせて
きゅぅって締め付けるみたいに
嬉しくさせる。
♡)////
ドキン、ドキン…
心臓の音が
臣くんに聞こえちゃいそう…
こんなの…ずるい…///
臣)ってくらい俺は、独占欲強いけど。
♡)…っ
臣)ってお前、顔真っ赤…
♡)だって…//
臣)お前が言えって言ったんじゃん。
♡)うん…//
臣)……
♡)……
臣)黙んなよw
♡)……//
だって…
臣)なんかすげぇ恥ずかしくなってきた…
♡)え?
臣)勢いに乗って言ってみたけど…
俺、すげぇ子供みたいじゃん!//
♡)えっ
臣)うわ…//
言わなきゃ良かった…
そんなことない!!
♡)嬉しかったもんっ!!
臣)え…?
♡)臣くんが言ってくれたの…
全部嬉しかったよ?
臣)……
♡)……
ほんとは離したくないって、
俺の腕の中にいろって、言ってくれた。
♡)ずっと…
ここにいたいもん♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡は俺の腕にもぐりこんでくると
可愛くキスをしてきた。
♡)chu♡
臣)……//
♡)えへへ♡臣くん大好き♡chu♡
臣)何このチュー攻撃w
♡)だめ?
臣)ダメじゃないけど…
上目遣いで聞くなっつーの//
なんか…
この流れはアレだよな?
Hだよな…?
したいけど…
またかよとか思われっかな…
結局お前それかよー!!
とか思われんのもやだし…
でもシたい。
どうしよ…
♡)Hしたい♡
臣)は?!!
♡)って、顔に書いてある♡
臣)え!!うそ!!//
♡)あははw なんちゃって♡
臣)…お前なぁ!
♡)そう思ったのは私だった♡
臣)え??//
♡)なんちゃって♡えへへ///
臣)もうどっちだよ!w
あ~~もう俺、完全に転がされてる…
臣)はぁ…//
ぎゅっ……
♡を抱きしめた。
臣)……
♡)……
臣)シたい……
♡)……(コクン)///
臣)////
腕の中で可愛く頷く♡に
愛しさがまた膨らむ。
臣)いいの…?
額をコツンと合わせると…
♡)…いいよ?//
♡が小さく、返事をした。
臣)……//
ああ…もう…
臣)言っとくけどなぁ…
俺は別にHがしたいんじゃねーぞ!
♡)え?
臣)お前だからしたいんだかんな!
♡)////
そう言い放って、恥ずかしくなって
♡の肩に顔を埋めると…
臣)……//
♡)臣くん?
臣)んー
♡)大好き♡♡
臣)////
ーendー
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