俺が部屋を取って会場に戻ってくると
入口付近ですぐに♡を見つけた。
でも…
誰かと話してて、俺に気付いてない。
つーか誰だ??
福)あの…
♡)はい。
福)すみません、急に呼び止めて…
♡)いえ…
福)あの、どうしても気になって…
♡)??
福)ちゃんと聞いておけば
良かったなって思って
探してたんです。
♡)私ですか??
福)はい。
♡)……
福)あの…登坂さんとは
お友達なんですか?
♡)え!!…えっと……
福)……
♡)あの…えっと、違います…
福)…彼女さんですか?
♡)えっと…
福)ごめんなさい、
答えにくいですよねw
…わかりました。
♡)……
福)そうですよね…
♡)あの…
福)ちゃんと聞けて良かったですw
ありがとうございました!!
♡)は、はい!!
福)それじゃあ…、失礼します。
♡)はい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)おい。
♡)きゃあ!!!!
臣)そんなびっくりする?w
♡)急に肩たたかれたから
びっくりした!!!
臣)……
♡)……
臣)今の会話、何?
♡)え??
臣くん、ずっといた??
臣)いた。
お前全然気付かねぇんだもん。
♡)ごめん。
話してたから気付かなかった。
臣)で?
♡)え?
臣)いつの間に福士くんと
知り合いになってたわけ?w
♡)あ、さっきね、
迷子になってる時に
少しだけ話したの。
臣)ふーん。
♡)……
臣)なんでお前はすぐ
付き合ってるって言わねーの?
♡)え!!!
言ってよかったの??
臣)はい?
♡)言いたかったけど…
そんな簡単に言っちゃ
いけないのかなと思って…
臣)なんでだよ!w
連れてきてる時点でわかんだろ!
普通に言えよw
♡)だって…
福士くんはお姉さんと来てたし
みんな奥さんとか彼女ってわけじゃ
ないのかなって思って…
臣)そんなん気にしなくていいから
普通に言え!
♡)はい…
臣くんはそう言うと
また私の頭をポンポンしてくれた。
そっか…
付き合ってるって、言っていいんだ…
なんか嬉しい…///
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)あ、なんかデザート出てんぞ。
♡)うそ!!
臣)取って来れば?
♡)うん!!♡♡
臣)ここにいるから迷子になんなよ?
♡)わかった!!
そう言うと♡は
嬉しそうにデザートのところに
走って行った。
C)登坂さんいたぁ~~♡
臣)え?
C)もう、探しましたよぉぉ♡♡
げ!!
さっきのおっぱい!!
C)えいっ♡♡
いやいや、えい!じゃねぇって!!
また腕に抱きついてきたし!!
臣)ちょ、離して!
C)なんでですかぁ~!
いいじゃないですかぁ~♡♡
臣)いや、よくない!マジで!
♡、拗ねてたし…
こんなとこ見られたら
絶対アウトだろ!!
臣)ほんとに離して!!
C)や~ん!♡
♡)臣くん??
臣)あ。
終わった。
臣)お帰り…
♡)……
C)誰ですかぁ?♡
とか言って
俺の腕に胸を押し当てんな!!
やーめーろーーー!!!
臣)離せって!!!
俺はCの手を思いきり振りほどいた。
C)やだっ、ひどーい!
♡)臣くん、誰?
臣)えーと…
ヤバい…
♡の声が怖い…
C)Cっていいます♡♡
あなたは…?
♡)……
臣)俺の彼女!!!!
C)えっ!!!!
だからとっとと消えてくれ。
C)こんな綺麗な彼女さん
いたんですかぁ??
臣)そ!
C)ショックです~~~泣
え、泣いた??
嘘泣き??
え?え??
グイッ
臣)おわぁっ!!
C (じゃあ今度♡
彼女さんに内緒で遊んでくださいね♡♡)
Cは俺の腕を思いきり引っ張って
俺の耳元でそう呟くと
ウインクしていなくなった。
ふざけんなマジでーーーー
臣)…っ
恐る恐る隣を見ると…
♡は無表情。
こえぇ!!!
臣)えーと…
♡)……
臣)あの…
♡)……
ヤバい…怒ってる??
臣)……
♡)臣くん…
臣)は、はい!!
♡)おっぱい見てたでしょ。
臣)え!!!
♡)見てたでしょ!!
臣)見てません!!
♡)嘘だっ!!
臣)見てねぇ!!
♡)嘘つき!!
臣)いや、だって…見たっつーか
出てんだもん!!目に入んだろ!!
♡)何それ!!
開き直ってるー!!最低!!!
臣)最低って…
♡)信じらんない!!ばかぁ!!
臣)いや、違うんだって!ごめん!
♡)きらい!
臣)いや、ほんと
そんなんじゃねぇんだって!!
♡)知らない!
臣)おっぱいなんか興味ありません。
♡)そんなわけないでしょ!
臣)えーと…
お前以外、興味ありません。
♡)……
臣)ほんとに。
♡)……
臣)ほんとに!!!!
♡)……
臣)お前じゃなきゃ無理。
♡)……
臣)俺が抱きたいのは
お前だけだっつーの!!
♡)……//
♡が少し俯いて、口を尖らせた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)でも見てたもん…
臣)え?
♡)おっぱい。
臣)……
♡)……
臣)ごめんなさい。
♡)……
臣)本当にごめんなさい。
♡)……
臣)もう見ません。
♡)あれ以上に露出してても?
臣)え!!あれ以上?!!!
♡)……
臣)見ません!!
♡)……
臣)絶対!!!!
♡)……
はぁ…
そんなこと言ったって…
あんな露出してる子いたら
私でも見ちゃうのに
男だったら絶対見ちゃうもん。
絶対見ないとか…
そんなの嘘だってわかってるけど
でも…
なんか一生懸命な顔して謝ってる。
あ~~~~~
もうほんとにやだよぉ泣
おっぱいのばかー!!!
♡)……
臣くんがJさんに
「触んな」って言ったみたいに…
私も…
「臣くんに触らないで!!!」
って言いたい…
ほんとに触らないでよぉ!!!
もう~~~~
やだーーー!!!泣
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)……♡?
百面相してる♡の顔をのぞくと
それに気付いた♡は
じっと俺を見上げた。
臣)まだ怒ってる…?
♡)もういいよ。
そう言うと♡は拗ねた顔をして
俺のジャケットの裾を掴んできた。
臣)……//
なんだこれ…
可愛いな…
三)登坂くん、お疲れさま。
臣)え?
振り向くと三木監督がいた。
臣)わ!!お久しぶりです!!
三)久しぶりだね~w
臣)すみません!!
ご挨拶遅くなって。
三)いや、全然いいよそんなのw
臣)あ、監督。
♡)え!!
三)どうも初めまして。
♡)は、は、初めまして!!
あ、あ、あの!!
三)はい?
♡)ホットロード、大好きです!!
三)あははw
ありがとうございます。
って僕が言うのもおかしいけどw
♡)陽だまりの彼女も
僕等がいたも
キュンキュンでした!!
三)わぁ!観てくれてるんですか?
♡)はいっ♡♡
もうキュンキュンしすぎて
死んじゃうかと思いました!!
三)あっはははw
臣)お前めっちゃ泣いてたもんなw
♡)だって感動したもん~~//
三)いや~ありがたいねw
え~と、登坂くんの彼女??
臣)はい、そうです。
三)そっかぁ!!
いや~実は…
ずっと見てたんだよね、彼女w
臣)え??
ずっと??
三)最初会場に入ってきた時、
一瞬で空気変えたでしょ。
臣)……
三)最初、すごいカッコイイ子が
入ってきたなぁと思って
びっくりしてたんだけど…
なんかそれだけじゃない気がして
気になって見てたら…
♡)……
三)笑うとすごい可愛いし
どんな表情も魅力的で…
臣)……
三)なんていうか
何色にも染まれるような
透明感があるなって。
あ、見た目じゃなくて
雰囲気がね。
三木監督がすごく嬉しそうに
♡を見てる。
三)こーゆー子…
撮ってみたいなぁって
すごい思って…
実はずっと見てましたw
ごめんね?
♡)いえ…!!!
三)こんな子あんまり
見たことないからさー
臣)監督…色んな女優さんとか
アーティストさんとか
撮ってきてるのに…、ですか?
三)うーん…もちろんみなさん
魅力的なんだけどね?
なんか違うものを感じるんだよな~
♡)アーティストさん??
臣)あ、うん。
監督、MVとかもたくさん撮ってるから。
♡)そうなんですか?
あ、ごめんなさい!!
知らなくて…
三)いえいえw
良かったら今度見てみてください。
♡)はい!ぜひ!!
女)三木さーん!!
三)はい!
女)ちょっとこっち、いいですかー?
三)はい!今行きます!
あ、ごめんね。
じゃあ失礼します。
登坂くん、ありがとね。
臣)あ、いえ!!
ありがとうございました。
三)えっと…じゃあ、いつかどこかでw
♡)え!!
三木監督は
♡とガッシリ握手をした。
三)それじゃ。
そう言って小走りで
違うテーブルに向かった。
♡)すごく優しそうな監督さんだね♡
臣)うん…
♡)臣くんが
すごく良い人って言ってたから
どんな人だろうって思ってたけど
挨拶出来て良かった♡♡
臣)うん。
つーか…
そんなに♡のこと見てたんだ…
監督が…
なんかすげーなこいつ…
臣)あ、危ねぇ!
後ろぶつかる。
♡が後ろの人にぶつかりそうになって
俺が背中を支えると
男の人が振り返った。
阿)あれ?さっきの。
♡)あ!!!
あの…っ、すみませんでした!
阿)いえいえw
♡)本当にありがとうございました!!
阿)どうも~
え!!!
阿部さんじゃん!!!
え!!!
阿部さんは♡に会釈すると
そのままいなくなった。
臣)え?さっきって??
♡)あ、あのね…
ちょっと迷惑かけちゃって…
臣)え??
♡)お酒拭いてくれたの。
臣)はい??
岡)あ、いた!!
すみません。
♡)え?
岡)あの…
♡)わ!!
岡田くん!さん!!!
岡)いや、どっちでもいいですってww
あはははww
♡)あ…ごめんなさい//
え?え?え?
岡田さん???
どーゆーこっちゃ!!
岡)あの、これ…
岡田さんは♡の手を取って
手のひらにメモを乗せると
そのまま握らせて
手を離した。
え!!!?
♡)あの???
岡)あ、さっき…話、途中っていうか…
何か言いかけてたから
ずっと気になってて。
♡)え?
岡)え?
♡)…あ!!!
岡)……
♡)あの…!!
すみません…//
岡田さんのサインが欲しくて//
岡)え??
♡)私の親友が岡田さんの
大ファンなんです//
岡)あ!!!
そーゆーことですか!!
♡)はい…//
岡)えーと…
岡田さんは戸惑った様子で
♡から視線を外すと
隣にいた俺に気が付いた。
岡)あ、登坂くん。
お疲れさまです。
臣)お疲れさまです。
♡)あの…
書いてもらえますか?
♡はポーチから
小さい色紙とサインペンを出した。
臣)お前はなんでそんなもん
持ってんだよ!w
♡)だって…//
Kちゃんが仕事抜け出して
買ってきたんだもん~~
臣)あいつ…w
岡)えーと…
♡)あ、ごめんなさい…
やっぱり失礼ですか?
岡)あ、いや、全然いいんだけど…
♡)??
岡)登坂くんと来てたんですか?
♡)え?私ですか?
岡)はい。
♡)はい、そうです。
岡)えっと…彼女さん?
♡)はい♡♡
♡はさっきと違って
今度は嬉しそうに笑って答えた。
岡)そうだったんですか!!
すみません!!
岡田さんは♡の手を取って
さっき渡したメモを取り返して
色紙とペンを受け取った。
♡)??
岡)サイン書きますね。
名前はKさん?でいいですか?
♡)はいっ!!!
わぁ♡♡♡
ありがとうございます!!!
岡田さんはKの名前を入れて
サインを書いてくれて…
♡はめっちゃ喜んでる。
でも俺は…
そのメモが気になってるんですけど!!
それ絶対番号書いてあったっしょ!!
岡)はい、どうぞ。
♡)本当にありがとうございます♡♡
岡)それじゃ。
♡)はい♡♡
岡田さんはスマートに去っていった。
♡)わぁわぁ♡
Kちゃん絶対喜ぶよぉ♡♡
臣)……
♡)岡田くん本当に良い人だね♡♡
臣)うん…、てゆーか…
いつの間に知り合いに…
♡)あ!そっか!
あのね?さっき助けてくれたの。
臣)はい???
♡)なんか変なおじさんが
しつこくて困ってたら
岡田くんが助けてくれたの。
臣)え!!!!
♡)本当に優しいなー♡
えーと…えーと…
え?????
なんか俺の知らない間に
色んな事が起きすぎてて…
俺…、おっぱいなんかに
誘惑されてる場合じゃなかった!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)もう離れんな。
臣くんが私の腰に手を回してきて
心配そうにそう言った。
♡)???
臣)隣にいろ。
♡)うん…
どうしたんだろ??
でも…
腰に回された手が
「俺の」って言われてるみたいで
なんだか少し嬉しかった///
もう変な女の子が
寄ってきませんように。
♡)なんか…のど渇いちゃった…
臣)え?
♡)ウーロン茶もらってくる…
臣)俺も行く!
♡)え?飲みたい?
臣)え、そうじゃなくて…
♡)すぐ戻ってくるから待ってて♡
私は臣くんから一旦離れて
バーカウンターに向かった。
♡)すみません。
ウーロン茶いただけますか?
男)はい、かしこまりました。
すみません、少々お時間
いただいてもよろしいでしょうか?
♡)はい??
なんだろ…
ウーロン茶、切らしてるのかな?
伊)あっれ~
キレイな子がいるー♡
♡)え?
振り向くと見たことある人がいた。
誰だっけ…
えっと…えっと…
海猿の人!!!
でも…
名前…忘れちゃった。
伊)お茶飲みたいなら、これどうぞ?
♡)え?
伊)ウーロン茶じゃないけど
美味しいフレーバーティー♪
♡)え、いいんですか?
伊)うん。
♡)ありがとうございます。
喉が渇いてたから
もらったお茶を一気に飲み干した。
♡)わ、甘くて美味しい…
伊)でしょ?
いい飲みっぷりだねw
すいませーん、同じのもう一つ。
♡)え!!あ…すみません。
伊)これね、俺のオススメなの。
♡)そうなんですか…
伊)あ、きた。
はい、どうぞ♡
♡)どうも…
なんのフルーツだろ…
なんかすごくいい匂いしますね。
伊)そうそう。
ちょっとあっちで飲もうよ。
♡)え!!
私は男の人に手を引かれて
テーブルまで連れていかれた。
♡)あの、離してください!
伊)あ、ごめんごめんw
♡)あの、私、失礼します。
伊)ちょーっと待ってよw
♡)え…っ
また捕まった。
伊)少しくらい一緒に飲もうよ。
♡)あの…
伊)ドレスすっごくキレイだね。
似合ってる…
そう言って
上から下まで見られて…
なんか…怖い…
伊)ほんとキレイ…
♡)……
伊)抱きたくなる。
♡)え!!??
伊)……
え!え!!
なんか…じっと見てくる!!
やだー!!!
「抱きたくなる」って…
臣くんに言われたら
あんなにドキドキしたのに
違う人に言われたら
こんな怖いなんて…
伊)ねぇ、部屋行かない?
や、やだ!!
男の人が
私に手を伸ばしてきた瞬間、
誰かが間に入ってくれた。
優)ちょっとにーさん
飲み過ぎですよ~~~
伊)え??
なんだ優子じゃん。
優)もう~~
あ!!
大島優子ちゃんだ!!
伊)いいじゃんたまには。
優)それにしても飲み過ぎです~
私が戸惑ってると
優子ちゃんが目で合図してくれた。
優(もう行っていいですよ!)
♡(でも…)
優(早く!)
私が困ってると
海猿の人は持ってたお酒を一気飲みして
優子ちゃんに絡み始めた。
伊)だったらお前も一緒に飲もーよ♡
優)ちょっと…!!
優子ちゃんが
抱き寄せられそうになった瞬間、
誰かが男の人の手を掴んで
間に入った。
臣)大丈夫?
優)あ、はいっ
臣くん!!!
伊)あっれ~~
登坂くんじゃーん♡
臣)お疲れさまです。
伊)なーにすんだよ~~
臣)すみません。
伊)あ、ATSUSHI、元気~?
臣)え?
伊)最近会ってねぇな~~
元気にしてる?
臣)はい。元気です。
伊)そっか~~
臣くんは話しながら
優子ちゃんの背中を軽く押した。
臣(行って。)
優(はい、すみません。)
私たちはとりあえずテーブルから離れた。
♡)あの…
ありがとうございました。
ごめんなさい。
優)いえ!私こそ…
結局助けられちゃった…
♡)……
優)登坂さん…大丈夫かな…
優子ちゃんは
心配そうにさっきのテーブルに
目をやった。
♡)臣くん…
優)え?
♡)……
優)ちょ、大丈夫ですか?
♡)……
優)わ!わ!!
いきなり頭がフラフラして
立っていられなくなって…
優)とりあえず座りましょ。
優子ちゃんが
椅子があるところまで
連れていってくれた。
♡)ごめんなさい…
優)いえ…
♡)なんだろ…急に…
すごい…目眩がする…
優)このお酒じゃないですか?
♡)え?
あ、違います。
これは…フレーバーティーだって…
優)ちょっといいですか?
優子ちゃんは私が持ってたお茶を
一口飲んだ。
優)やっぱり。
これアレだ!!
♡)え?
優)すっごく飲みやすくて
味も…そう、
フレーバーティーみたいなんですけど…
実はすっごい強いお酒なんです。
♡)え!!!!!
うそ…っ
優)前…、私も飲んじゃったことある。
♡)え…っ
優)気をつけないとダメですよ。
♡)そうだったんだ…
頭が…どんどんクラクラして…
優子ちゃんが…ぼやけてきた…
臣)おい!どうした!
あ…、臣くんの…声…
優)あ、登坂さん!すみません!!
さっきはありがとうございました。
臣)あ、全然です。
かばってくれて
ありがとうございました。
優)え?
臣)間に入ってくれたでしょ?
こいつの。
優)ああ!
臣)お前どうした?具合わりーの?
♡)……
臣くんの…手が…
額に触れた。
優)なんかすごく強いお酒
飲まされちゃったみたいで。
臣)え!!!
優)大丈夫かな…
臣)ちょっと水もらってくるから
お前ここにいろよ?
♡)…うん…
そう言うと臣くんは
走っていなくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺が水を探してると
いきなり後ろから腕を掴まれた。
臣)え?
女)あの…
臣)あ、さっきの。
俺に気がありそうだった女!
臣)なんですか。
女)これ…
女はポケットに何か入れてきた。
女)いつでも連絡して下さい♡
臣)は?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クラクラ…滲む視界の向こうで…
臣くんが…
また女の子と話してるのが
うっすら見える…
♡)…っ
また触られてる…
やだ…
触んないで……
優)大丈夫ですか?
大丈夫ですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ポケットに手を入れると
番号が書かれた名刺みたいのが
入ってた。
女)それじゃ♡
臣)ちょ、待って。
女)え?
臣)連絡しないから。
女)えっ
俺は名刺を女につっかえして
急いで水をもらって
♡のところに戻った。
臣)え!!
優)なんか…寝ちゃいました…
臣)マジか…
♡はもう目を閉じてて…
優)大丈夫ですかね?
臣)うーん…
って、すみません大島さん。
優)え?
臣)見ててもらって
ありがとうございました!
もう大丈夫です。
ほんとすみません。
優)全然ですよw
じゃあ…私行きますね?
臣)はい。
本当にありがとうございました。
優)それじゃ。
ー続ー
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