【83】おっぱいの誘惑

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俺たちが会場の扉を開けると
もうパーティーは始まっていて
中は賑やかだった。


なのに…
近くにいた人たちが
俺たちを見て、止まった。


会場の空気が一瞬変わって…

みんな…
♡を見てる。


♡)な、なんか見られてない?
臣)うん。
♡)え、え、なんで…
  臣くんがカッコイイから?//
臣)あほ…w


お前だっつーの…


♡)臣くん、何飲む?
臣)なんでもいいなー
♡)じゃあ私持ってくるね♡
臣)え…


そう言うと
♡は人の合間を縫って
歩いていった。


緊張してるかと思えば
こんなパーティーの雰囲気にも
普通に慣れてるみたいで
堂々と歩いてる。


その凛とした後ろ姿に
俺は思わず見とれてた…


でも…

見とれてるのは俺だけじゃない。


男)おお!登坂くん!!
臣)あ!!
  △さん!お疲れさまです!
男)久しぶりー!
  ちょっとちょっと、今の子、なに??
臣)え?
男)どこの事務所の子??
臣)え、どこっていうか…
  僕の彼女です。
男)ええー!!!!か、彼女?!!!
臣)はい。
男)すっごいキレイな子だったから
  てっきり女優さんだと思った…
臣)あははw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


飲み物をもらって戻ろうと思ったら…

人が多すぎて臣くんを見失っちゃった…
どうしよう…


男)君、こっちこっち!
♡)え??
男)いや~どこかで会ったかな?
♡)はい??
男)どこかで会った気が
  するんだけど…


だ、誰?このおじさん…
全然知らない…


男)でも一度あったらこんな美人さん、
  忘れるわけないから
  やっぱり初めましてかな?
  あははははww
♡)は、はぁ…
男)ま~たお前は
  綺麗な子見つけるとす~ぐ絡む…
男)あ、お疲れ~


また知らないおじさんが来た。
もう全然わかんないよぉ~!!
この人たち、誰?


男)君、どこの事務所?
♡)え!!えっと…
  私…ただの付き添いです。
男)え!!!
♡)??
男)事務所入ってないの?!!
♡)はい…
男)これから入る予定?!
♡)いえ…
男)嘘でしょ!!信じられない!!
  早く入りなよ!!
♡)え??
男)君ならすぐ売れるよ!!
♡)??
男)いや~君さ、
  イメージにピッタリなんだよね~~
♡)イメージ??
男)今度、映画出てみる気ない?
♡)え、映画ですか?!
男)うん。君なら…
  ヒロイン役で全然いけるな~
♡)え???


な、なんの話してるんだろこの人…


♡)えっと…
岡)ごめん、お待たせ。
♡)え?
岡)あっちで飲もう?
男)あ、岡田くん。
岡)すみません、失礼します。
男)あっ…


え!!え!!
岡田くんだ!!!!

うそ!!!!


♡)あのっ…


私は岡田くんに手を引かれて
テーブルを離れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あいつおっせーな…
もしかして…迷子か??


女)登坂さん♡♡
臣)え?


振り返ると
全然知らない女の子がいた。


女)初めまして♡
臣)はい…
女)素敵ですね♡
臣)え?
女)タキシード、似合ってます♡
臣)ああ、ありがとうございます。
女)素敵…♡♡
臣)いや、みなさん着てるじゃないですかw
女)そうですけど…
  登坂さんが一番カッコイイです♡
臣)はぁ…


なんだこいつ…
俺に気あんのかな…


女)登坂さんは今日は
  泊まっていかれないんですか?
臣)はい?
女)今日はそのまま上に泊まっていく方も
  多いみたいですよ♡
臣)あ、そうなんですか?
  俺は帰りますけど。
女)えーー
  帰っちゃうんですか?
臣)……


女の子が俺の腕を触ってきた。


女)私…、登坂さんとだったら
  いいですよ♡♡
臣)は??


何言ってんだこいつ…

うわ、めっちゃ上目遣い。


臣)すいません、離してください。
女)えっ!
臣)……
女)……


って言ってんのに離さねぇし…


臣)他あたってもらえます?
女)えっ!!


俺は女の子の手を離して
テーブルを離れた。

つーか誰だよ今の。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


岡)大丈夫?
♡)え!!!
岡)あの人…、しつこいでしょ?
♡)え???
岡)え?知らないの?
♡)え???
岡)あの監督…


監督!??


岡)自分の映画に出る女優には
  手当たり次第…手出す人だから。
♡)えー!!!!
岡)完全に狙われてたでしょ。
♡)え!!!


うそっ…
そうだったの!?


岡)ごめんね、いきなり。
  なんかほっとけなくて…
♡)あ、ありがとうございました!!


私がお礼を言うと
岡田くんは優しく笑った。

やっぱりいい人!!


あ、そうだ!!
サインもらわなきゃ!!


♡)あ、あの…!///
  岡田くん!…じゃなくて
  ごめんなさい!岡田さん!
岡)ぷっww
  あはははww
  別にどっちでもいいけど。
♡)あ…ごめんなさい//
岡)なに?
♡)あの…えっと…///
岡)?


どうしよう…
いきなりサイン下さいとか、失礼かな??
恥ずかしい…


♡)あの…///
福)岡田さん、お疲れさまです!
岡)おお!蒼汰!久しぶり!
福)わ…
  岡田さんの彼女さんですか?
岡)あ、違うよ、彼女は…
女)岡田くーん!
岡)はい!
女)ちょっと来てくれる?
  監督が挨拶したいって。
岡)はい!
  わり、行くわ。
福)あ、はい。


岡田くんいなくなっちゃった!
サインー!!!


♡)…っ


Kちゃん、ごめん…


♡)……
福)……ぷっw
♡)…え?
福)そんな寂しそうな顔しなくても…
♡)えっ


私、そんな顔してた?!
だって…サインが…


福)可愛いなぁ…w
♡)あ!


この人、福士蒼汰くんだ!
今気付いた!!


わぁ…本物だー
背高いなぁ…


福)行っちゃいましたね。
♡)え?
福)岡田さん。
♡)ああ、はい…
福)一緒にいらしたんですよね?
♡)あ!違います!!私は…
福)?
♡)臣…えっと…登坂さんと…
福)え!登坂さんですか?!
♡)はい。


ってゆーか臣くんどこにいるんだろ。

キョロキョロ会場を見渡すと
遠くのテーブルに
臣くんの姿を見つけた。


いたー!!!

早く戻らなきゃ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あいつ絶対俺のこと見失ったな…


臣)ったく…


俺が♡を探しに歩き出すと
後ろから誰かに腕を組まれた。



臣)♡??
C)え??
臣)あ、違った。
C)登坂さんですよね??


誰だよ?
っつーか…何こいつ!!
なんちゅー服着てんだよ!////
お、おっぱい半分出てんですけど!!!


C)私、Cっていいますー♡♡
  登坂さんに会えるなんて
  嬉しい~♡♡
臣)はぁ…


わかったから腕を離せーー!!

おっぱいが当たってんだよー!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


福)登坂さんのお姉さんですか?
♡)えっ?!!
福)…は、ないか。
  妹さん???
♡)え…、違います。
福)違うかw
  すいません、俺が姉と来たので
  もしかしたらと思って…
  ちょっと俺の願望混ざってましたw
♡)??


願望??


姉)あ、蒼汰いたー!
福)あ、姉ちゃん。
姉)何こんなキレイな子
  ナンパしてんのー??
福)違うよ!w
♡)そっか…
福)え?
♡)家族みんな仲良しって
  言ってましたもんね…
福)え?!
♡)あ…ごめんなさい。
  TVで観ました。
福)ああ!w
  そうなんです。
  だから今日も姉と来ちゃいましたw
♡)お姉さん、似てますね♡
福)ほんとですか?w


とか話しながらも
臣くんの方が気になって

遠くのテーブルに目をやると…


♡)!!!


誰か女の子に腕を組まれてる!!


え!!!

何あれ!!!

誰?!!!

やだっ!!!


♡)すみません、
  ありがとうございました!
  失礼しますっ!!
福)あっ…!


私は急いで
臣くんのテーブルに向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


C)あは♡登坂さん♡
臣)え?
C)触りたい…ですかぁ?♡
臣)は?!!
C)見てるから…♡


触りたいですかって…!!
当たってんだって!
嫌でも目に入んだろが!!


…でも…


臣)……


やわらかそーだなーー……


C)登坂さんだったら…
  いいですよぉ♡♡
臣)なっ/// こんなとこで
  何言ってんの!??


いいですよって…
ダメだろ!!!
しっかりしろ、俺!!!


C)こんな所じゃなかったら
  いいんですかぁ?♡
臣)え、ちょ…///
R)ちょっと!
  いい加減離れなさいよ!


振り返るとRがいた。


C)やだ♡Rさんこわぁい♡
R)社長が呼んでたわよ。
C)えっ!ほんとですかぁ?
  社長どこぉ~?


そう言っておっぱいは
やっと俺から離れていなくなった。


臣)はぁ~~~
  びびった~~~
R)……
臣)なんだよあいつ…
R)うちの新人。
  最近社長のお気に入り。
臣)そうなんだ…
  …つーか
  お前なんでいんの?
R)は?!
  私、これでも女優ですけど。
臣)え?……あっ!!!
  そっか!!!


忘れてた!


臣)あははw なんかさ、
  お前のこの間の歌がカッコ良かったから
  そのイメージが強くて…
R)ふーん…あっそ!//
臣)うんw
  あ、そーだ。
R)なに。
臣)この間、プレゼントありがとな。
R)あ…
臣)美味かったわ。
R)ふーん…
臣)なんだよ。
R)…なんか…


Rがぷいっと顔を背けた。


R)調子狂うんだけど…
臣)は?何が?
R)あんたが…最近なんか
  普通に話してくれるから…
臣)え?
R)最初あんな冷たかったのに…
臣)ああ…
  だってお前あん時
  超ぶりっ子だったじゃんw
R)え?
臣)さっきの女みたいだった。
R)あんな子と一緒にしないでよ!
臣)え?
R)私…あんな
  誰かれ構わず色目使ったり
  社長と寝たりなんかしないもん!


え…
さっきのおっぱい、そんな子なんかい。
つーか…めっちゃキレてるし…


臣)だって…お前だって
  抱きついてきたじゃん。
R)だから…私は…
  誰にでもそんなことしない!!
臣)は?
男)あ、Rちゃん、お疲れ!!
R)あ…
男)今度の映画よろしくね!!
R)はい♡
  よろしくお願いします♡
  楽しみにしてます♡♡
男)じゃ、また!
R)はーい♡
臣)出た…
R)え?


ブリブリの猫かぶり。


臣)お前、まだそのキャラやってんの?
R)…っ
臣)素の方が俺好きだけど。
R)えっ!!??
臣)まぁ俺が元々
  ぶりっ子嫌いっつーのもあるけど…
R)え…好きって…// えっ…
L)登坂くんが浮気してる~♪
臣)え?


振り返ると今度はLがいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドンッ


♡)キャッ!!


臣くんの所に向かうのに必死で
大きな人にぶつかった。


♡)ごめんなさい!!
阿)いえいえ、大丈夫ですか?
♡)はい!私は…
  あの…飲み物かかりませんでした?
阿)俺は大丈夫ですけど…
  君にかかってるねw
♡)あ、私は大丈夫です!
阿)待って。


男の人はハンカチを出すと
私の腕を拭いてくれた。


♡)汚れちゃうんで大丈夫です!!
阿)いやいや、こんな時に使わないで
  いつ使うのw
竹)たしかに…w
  阿部さん紳士ですねw


え???


私が顔を上げると
拭いてくれたのは阿部寛だった。
その横にいるのは竹内結子。


えー!!!!!


♡)あ、あの、
  本当にすみませんでした!//
阿)いえいえw
♡)ありがとうございました!!
阿)気をつけてね?w
♡)はい!!!


わーわー
びっくりしたー!!!

すっごく背が高くて…
直己さんより高かった!!!

竹内結子もキレイすぎて
びっくりしたー!!!!

わーわー!!


って…私はそれどころじゃなかった!
臣くん!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


L)あなた、登坂くんのこと好きなのー?w
R)は?!
臣)はい!?
R)そんなわけないし!!
臣)だよなw
  びびるわそんなん。
R)…え?
臣)なんかお前は…
  クソ生意気な妹ってカンジだし…
R)な、何それ…
臣)ま、とにかく猫かぶんの
  いい加減やめたら?って話。
L)くすくすw
臣)なんだよ。
L)登坂くんって…鈍いの?


♡)臣くん!!


♡の声がして振り返ると


♡)…っ


なんか必死な顔してる。


臣)やっと戻ってきた!


迷子で不安だったのか?


臣)どこ行ってたんだよ…
♡)ごめんね…
臣)探しに行こうと思ってたんだけど。
♡)会場広くて…
臣)迷子だったんだろ、どうせw
♡)うん…
臣)しょうがねぇなぁ…もう…w


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


L)どうしたの?
R)え?
L)登坂くんに彼女いるって
  知らなかった?
R)知ってたけど…
L)あんなキレイな子だと
  思わなかった?w
R)……
L)それとも…
  登坂くんが
  あんな大事にしてると思わなかった?w
R)……
L)無駄よ~?
  私がどんなに誘惑しても
  なびかなかったしw
R)……



臣)もう離れんなよ?w
  またはぐれっから。
♡)はい。


臣くんは頭をポンポンしてくれた。


周りをキョロキョロしても
さっき臣くんの腕に絡まってた女の子は
もういなくて…


あ、Lさんがいる。
隣の女の子…

…あーー!!!!!
Rだ!!!!
  

♡)…っ


なんかすごい目で私を見てる…
なんなのー!!


男)登坂くん、久しぶり!
臣)あ、お久しぶりです!


あ!また臣くん話しかけられてる!


どうしよう…
無視するのも変だよね…
なんか話した方がいいのかな…


♡)あの…
R)ブス!!!!
♡)は、はい?!!


何この子ー!!!!
いきなり初対面でなんなのー!!!!


♡)ちょ、ちょっと…


Rはそう言い捨てると
そのままプイッといなくなった。


♡)何あれー!!!
L)あっはははww
  おっかしー!!ww
♡)Lさん…
L)どーもお疲れさまw
♡)お疲れさまです。
  Lさんも来てたんですね。
L)まーねー♪
♡)はぁ…もう…
L)登坂くんモテモテで大変ね?w
♡)え…?
L)てゆーかあなた、
  今日雰囲気全然違うわね♪
  カッコイイじゃないw
♡)ほんとですか?!
L)うん。そんなのも着こなせんのね。
♡)ありがとうございます//


わぁ!わぁ!
Lさんに褒められたぁ♡


L)でも…さっきも向こうから見てて
  思ったんだけど…
♡)??
L)怪我してない?
♡)え!!
L)やっぱり。
  歩き方でわかった。
♡)え!歩き方、おかしかったですか?
L)普通の人はわかんないだろうけど
  私はプロですからね~
  ってゆーか…
  身体が資本なのにケガするとか…
  自覚足りないんじゃないの?
♡)…すみません。
L)ここ!!
♡)きゃあ!!


Lさんがいきなり腰をつかんできた。


L)この部分に無駄に力、入ってる!
♡)は、はい!
L)ここに体重かけて。
♡)ここですか?
L)そう。
♡)あ!
L)ラクになったでしょ?
♡)はい!!
L)ケガした足を無意識にかばって
  ここに力入ってたのよ。
♡)そっか…すごい…
  Lさんてほんとにすごい!!
  ありがとうございます♡♡
L)はぁ、ほんと…
  なんかあなたって
  ほっとけないのよね~~
  でも…
♡)?
L)あなた…モデルのセンスはあるけど
  他のモデルに比べると
  圧倒的に経験値が足りないでしょ?
♡)はい。
L)こういう場所は
  良い練習だと思いなさい。
♡)え?
L)ランウェイだと思って歩くのよ。
  全員が自分のこと見てるっていう
  意識でね。
♡)えー!!!!
L)じゃあね♪
♡)あ、ありがとうございました!!


Lさんはそう言うと
違うテーブルに颯爽と歩いていった。


本当にすごい人だなぁ。
そしてやっぱり優しい…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣)ごめんごめん。
♡)あ、お帰りなさい。
臣)すごい人だよな。
♡)いっぱい来てるね。
臣)うん。


ちょっとはぐれると
見つけるのが大変だ。


♡)ねぇ…
臣)ん??
♡)さっきの女の子、なぁに?
臣)え!!!!
♡)向こうから見えたんだけど…
臣)え!!!!
♡)腕、組まれてたでしょ?
  あれ…誰?
臣)え!どっち?!
♡)え?!!
臣)え…


あれ?
俺、余計なこと言った?


♡)どっちって何?
  何人もいるの???
臣)えーと…
♡)……


あ、ヤバい…
めっちゃふくれてる。


♡)誰なの?
臣)知らない。
♡)はぁ!??
臣)知らない人。
♡)知らない人がいきなり
  あんなくっついてくるの?
臣)…うん。


だってほんとに知らねぇし…


♡)臣くんて…
臣)え?
♡)いっつもこんなカンジなの?
臣)こんなカンジって??
♡)こんな…いっぱい
  女の子にベタベタされてるの?
臣)されてないです。
♡)ほんと?
臣)ほんと!


たまにしか!


♡)……
臣)……
♡)やだな…


そう言って俯いた♡が
すげぇ可愛くて…

俺は思わず抱きしめそうになった。


臣)……//


♡がヤキモチ妬くことなんて
普段そんなにないし…

なんか最近…俺ばっかり
やきもきしてたから…


臣)♡……


俺が腰に手をまわすと

少し怒ったようなすねたような顔で
俺を見上げてきた。


♡)なぁに。
臣)え?
♡)なんでニヤニヤしてるの。
臣)え!俺、ニヤニヤしてる?!
♡)してるー!


思わず口に手を当てた。


臣)いや…
♡)なに!
臣)可愛いなぁと思ってw
♡)なにがー!
臣)ヤキモチ妬いてんのが♡
♡)~~~!!


♡はプイッと横を向いた。

ぶくくく…w

あ~もう可愛すぎ!
チューしてぇな~~


臣)なぁ。


もう一度
♡の腰を抱き寄せた。


臣)今日泊まってかない?
♡)え?
臣)ここに。
♡)え…っ


♡がやっとこっちを向いた。


臣)部屋、取ってきていい?
♡)え!!だって…
  何も持ってきてないもん。
臣)大丈夫。
♡)え?
臣)そーゆーの全部あるから。
♡)え??
  メイク落としとか
  化粧水とか乳液とか??
臣)うん。
♡)全部あるの?
臣)うん。
♡)なんで??
臣)いい部屋だから?
♡)え…そうなんだ…
臣)だからいいっしょ?
♡)え…
臣)ダメ?


抱き寄せた耳元で
少し甘えた声を出すと

♡がほっぺを膨らませた。


臣)いいだろーw


ほっぺをぷにぷにすると
少し赤い顔が俺を見上げた。


♡)いいよ//
臣)やった♪
  じゃあちょっと待ってて♡
♡)うん。


俺は♡を残して
一旦、会場を出た。




ー続ー

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