いつも通り会社に行くと、
私は明日早く帰れるように
めちゃめちゃマッハで仕事をした。
K)なんか今日すごいね、あんたw
♡)私、燃えてるの!!!
K)なんで!w
♡)明日早く帰るんだもんっ!
K)なんかあんの?
♡)デートーー♡♡
K)ふははw めっちゃ嬉しそうw
♡)今日の私は
何でも出来る気がする!!
K)ほんと単純…w
P)♡さん、これできました。
♡)あ、Pくんお疲れさま!
わぁ!もう出来たの?すごい!
ありがとー♡♡
P)はい…//
♡)どうしたの?元気ない?
P)いえ!!元気です!!//
♡)そ?よかった♡
P)あ…あの…///
♡)なぁに?
P)な、なんでもないです!
すみません!///
そう言うとPくんは自分の席に
戻っていった。
♡)???
K)あいつ、その後どう?
♡)え?
K)あんたが教育係になってから。
♡)うーん…今のところ
そんなミスもしてないし…
頑張ってくれてると思う。
K)そっか。
♡)うん。
K)良かった~~
ブブブブブ…ッ
携帯が鳴って画面を見てみると
知らない番号。
誰だろう…?
一応オフィスを出て、
廊下で電話に出た。
♡『はい。』
男『あ、すみません。
♡さんですか?
私、エイベックスの谷本です。』
♡『え??
男『あの…先日、名刺をいただいた…』
♡『…ああ!!』
男『先日はお忙しいところ
すみませんでした。』
♡『あ、いえ…』
名刺はもらったけど
本当にエイベックスの人なのか
怪しんでた人だ。
男『♡さんがお時間ある時で
構いませんので
一度お会いしてお話させて
いただけませんか?』
♡『…えーと…ごめんなさい。』
男『お話だけでも…!!』
♡『あの…最近仕事が忙しくって…』
男『ではまた改めますので
お時間ができましたらぜひ!!』
♡『…はい…。』
男『ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
では失礼いたします。』
♡『はい。』
すごく礼儀正しい人だけど…
この人も本当は
AV勧誘の人かもしれないし…
危険!危険!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
LIVEに行って
飯食って
帰って来たら23時過ぎだった。
臣)ただいまー
♡)おかえりー♡
LIVEどうだった??
臣)ヤバい。
♡)あはは♡ヤバかった?
臣)うん。めっちゃ楽しかった!!
♡)良かったねー♪♪
俺が手を洗ってリビングに行くと
♡はスマスマを観てた。
臣)あれ?今の時間?
♡)あ、録画してたやつ。
って言ってもさっきのだけど。
臣)リアタイで観なかったの??
♡)帰って来たの遅かったんだー。
臣)あ、そうなんだ。
俺はグラスに水を注いで
♡の横に座った。
♡)あ、今日福士蒼汰くんだー!
臣)ほんとだ。
♡)臣くんこないだ一緒だったもんね♡
臣)アカデミー賞?
♡)うん!
臣)いやーほんとイケメンだったわ。
♡)あはは、ほんとー?
え~お姉ちゃんいるんだー
臣くんと一緒だね♡
臣)そうだな。
♡)家族思いなんだなぁ。
♡)え!え!!名言出たよ!!
「守るべきものが出来た時に
守れる要素は持ってないと」
だって…!!
臣)かっけーなー
♡)すごいカッコイイ♡♡
臣)……
♡)…わ、すごい!!
イタリア語と英語ペラペラだよ!!
この子、何者なの?!!
臣)何者って…w
♡)若いのにすごいね!!!
臣)うん。
♡)この間なんか話したの??
臣)同じテーブルだったから
少し話したけど…
あ、でも今月また会うと思う。
♡)え?どして?
臣)今度パーティーあんだ。
授賞式の時は
あんなカンジだったじゃん?
カメラいっぱい入ってたし。
♡)うん。
臣)だから、今度は完全プライベートで
交流会…みたいなパーティーを
別でやるんだって。
♡)臣くんも行くの?
臣)うん。
♡)じゃあまたあのメンバー、集まるんだ。
臣)全員来るかわかんないけど
多分な。
♡)じゃあまた福士蒼汰くんにも
会えるねー♡
臣)…って俺、別にファンなわけじゃ
ねぇけどな?w
♡)あはは♡そっか!w
でも…なんか…
この子、臣くんに声似てない?
臣)え????
♡)なんか似てる気がする…
臣)そうか?
♡)うん。好きかも…
え!!!
そんな理由で??
♡)あははは♡面白ーい♡
この子ほんっっとにいい子だね!!
そしてカッコイイ♡♡
臣)……
なんだろ…
メンバーをカッコイイって言われんのは
いくら言われても
全然なんとも思わねぇのに…
俺らと全然関係ないところを
こんなカッコイイって連発されると
ちょっと複雑…
♡)らいおんハート好きだって!!
臣くんと一緒だね♡♡
臣)うん。
♡)なんかもう
臣くんに見えてきた…♡♡
臣)はい?!!
♡)♡♡♡
臣)おい!!!
♡)…え?
え…ちょっと待て、なんだこいつは。
俺に似てる奴とかいたら
ほいほい付いて行っちゃうんじゃ…
♡)なぁに?
臣)いや…
♡)あ、福士蒼汰くん終わっちゃった。
早送りしよ~~
臣)え??
♡)私は今日は絢香が観たかったの♡♡
臣)あ、今日絢香出てたの?
♡)うん!ほら♡
初登場だよ~~♡
臣)ほんとだ。
お前、絢香も好きなの?
♡)うん♡大スキー♡♡
臣)…そっか…
お前あれだな…?
なんか…芯がしっかりした人が
好きなのな。
♡)うん!!そう!!
カッコイイ人が好き!!!
すげ~楽しそうな顔して
絢香の歌聴いてる…
♡)あ~~~
やっぱり上手!!すごい!!
臣)うん。
♡)絢香の歌聴いてたら
私も歌いたくなってくる!!
臣)え??
♡)てゆーかピアノ弾きたい!!
♡がいきなり立ち上がった。
臣)え??今??
♡)あ、そっか…
もうこんな時間か…
臣)いや…この家
防音だから大丈夫だけど…
♡)!!じゃあ弾くー!!♡♡
♡が嬉しそうに
俺の部屋にダッシュした。
ほんと…元気だな…w
後をついてくと、
♡はキーボードの前に座って
『にじいろ』の簡単なメロディを
弾き始めた。
臣)これ、いい曲だよな。
♡)うん♡♡大スキ♡♡
臣)俺も。
♡)防音て…どれくらい?
臣)え…どれくらいってわかんねぇけど
音はそんな漏れないと思う。
俺いっつも歌ってても
そんな聞こえないしょ?
♡)確かに…!
じゃあ歌っても大丈夫なの?
臣)うん。
♡)思いっきり?
臣)うん。
♡)ほんとっ?やったぁ!♡
俺がそう言うと、♡は今度は
『みんな空の下』を弾き始めて
すごい声量で歌い出した。
♡)〜♪あなたの笑顔は誰よりも輝き
くもり空まで晴れにしてしまう♪〜
臣)…っ
その声に、圧倒される。
♡)〜♪何度も高い壁 乗り越えたから
何も怖くない ひとりじゃないよ
みんな空の下♪〜
あ、すげぇ鳥肌。
臣)……
フルマックスで声出したら…
こいつこんなに声出んの??
♡)やっぱり絢香の歌は
気持ちいいな~♡
臣)…お前…
♡)え?
臣)なんでそんな声出んの?
♡)え!!うるさかった???
ごめん…!!
臣)いや、そうじゃなくて…
今まで聴いたのと全然違う…
♡)防音だっていうから
思いっきり歌っちゃった…
すげーな…マジで…
臣)そっか…
お前腹筋も毎日してるしな…
遠くまで抜けるような
通る声。
♡)どしたの??
臣)いや…なんか…
♡)???
臣)今日2回も鳥肌立った。
♡)え??
臣)今日さ、LIVE行ってきて
すげーいい刺激受けてさ、
めっちゃ歌、歌いたくなったんだけど…
それと同じくらい
♡の歌を聞いて…
また歌いたい衝動に駆られた。
臣)なんでもねぇ!!!
♡)わわわわ!!!
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臣くんは楽しそうに笑うと
私の頭をわしゃわしゃしてきた。
♡)もう~~!!
またトイプーにしたでしょ!!
臣)あっはははww
♡)ばか~~~
臣)じゃあ俺風呂入ってくるわ。
♡)うん。
あ!!先に寝てる!!
臣)え…なんで?
♡)だって明日デートだもん♡♡
お肌を休めなくっちゃ。
臣)あ、そっか!
♡)え、忘れてたの?!!
臣)いや、忘れてない忘れてないw
私楽しみにしてたのにぃ〜!
臣)忘れてねぇってw
♡)ほんと?
あ、今度は頭なでなで…
♡)すっごく楽しみなんだから♡
臣)俺も楽しみにしてますよ?
♡)ほんと?えへへ♡
チュッ♡
♡)じゃあおやすみ♡♡
臣)ん、おやすみー。
ーendー
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