よしっ♡出来たー!
14日が楽しみだな~♡
仕事から帰って来て
明後日のバレンタインの準備をしていたら
気付けばもう23時。
臣)ただいま~
あっ!臣くん帰って来た!!
♡)おかえり~!!
玄関まで迎えに行くと
大きな紙袋を持ってる臣くん。
♡)なぁに?それ。
臣)あ、これ?
早めのバレンタインって言って
スタッフさんとか色んな人に
もらったー。
♡)わぁ!すごいね!
臣)食うー?
♡)こんな時間に女子が
食べるわけないでしょっ!
臣)…って言うと思ったw
♡)でも明日食べたい♪
臣)どーぞ♪
臣くんは洗面所から戻ると
ソファーにダイブ。
臣)あ~~疲れた~!
♡)お疲れさまー
寝転がって
ソファをポンポン叩いてる。
臣)んっ!
♡)?
臣)おいでー
呼ばれたから私もソファに座ると
臣くんが寝転がったまま
抱きついてきた。
臣)んー
♡)どうしたの?
臣)別に~?
私の膝の上に顔を乗せてきて
私をぎゅってする臣くん…
何これ//
可愛すぎてキュンキュンする…
どうしよう!//
そっと頭を撫でると
臣くんはごろんと上を向いて
私の顔を見てきた。
臣)なんか腹減ったー
♡)え?夜食べてないの?
臣)食ったけど。
♡)えー
臣)さっきのお菓子食おっかな。
臣くんは紙袋を持ってきて
その中からクッキーを取って
食べ始めた。
♡)こんな時間に食べたら
太るんだからね~
臣)ちょっとだけだもん。
♡)知~らない。
臣)でもさ、女子って大変だよな~
♡)え?
臣)バレンタイン。
本命だけじゃなくて
色んな人に配ってんじゃん?
♡)そうだね~
臣)お前も会社で配んの?
♡)私たちは女子一同でまとめて買って
男子一同に渡すカンジだよ。
手抜き~w
臣)ははっw
♡)女子より男子の方が
お返しとか大変だと思うなー
臣)ああ、それな!確かに。
♡)臣くんてバレンタイン
何個もらったことあるのー?
臣)えっ?何個…だろ?
♡)この仕事始める前はー?
最高何個ー?
臣)昔だったら…
一番もらって15個だった!
♡)じゅ、15個?!!!
臣)うん。
♡)な、何それ…モテすぎじゃない??
臣)そうかな?
♡)びっくりしたー…
臣)お前は?
♡)え?
臣)バレンタインの思い出~
♡)思い出かぁ…
臣)手作りあげたりしてたの?
♡)小学校の時は毎年あげてたよー
臣)は?毎年?
♡)うん。
毎年いつも同じ子にあげてた。
臣)は?ずっと同じ人好きだったの?
♡)うん♡一途でしょ♪
小学生だから手作りって言っても
チョコ溶かして固めてただけだけど…w
臣)付き合ってたの?
♡)ううん…でもね、
毎年お返しもくれてたよー♡
臣)ふーん…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡が懐かしそうに笑ってる。
別に小学校の時の話に
妬いたりしねーけど…
そんなずっと好きな奴がいたんだ…
♡)あ!そーだ!
昨日のテラハ観よーよ!
臣)あ、そーだった。
♡)今日のも始まっちゃうもん!
よし!つけよ~♪
臣)はいはい。
♡は楽しそうにリモコンを取って
再生ボタンを押した。
♡)今日は聖南さん特集だ~
臣)は~TVで観てもイラッとするわ~
♡)あははw
臣くんまたプン二郎だねw
臣)俺ほんと絶対無理、こんな女。
♡)付き合うのはちょっとあれだけど
観てる分には面白いから好きだよ~w
…でもほんとこのトレンディー感、
何回観てもすごいね!
あはははw
臣)ほんと。
♡)「あなたは~、誰の事を
好きになってんの?」
♡が面白がって真似し始めた。
臣)「♡~」
♡)「でしょ?どーゆー女?
こーゆー女よ。
巷の女と一緒な…に…すんなっ」
臣)ははは!w
噛んでやんの!ww
♡)いたい~
臣)ばーかw
♡)カッコ良かった~?♪
臣)似合わねーし!w
♡)聖南さんが言うからカッコイイのか…
臣)いや、だから嫌だってこんなん!w
♡)プン二郎?
臣)プン二郎!
♡)あははっw
あ、終わっちゃった…
時計を見たら丁度0時だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)あと10分で今日のが始まる~♡
わーい!
臣)じゃああと10分何するー?
♡)え?何って…
臣)チューするー?
♡)えっ?!
し、しないよっ!//
臣)なんでー
じゃあ何すんの。
♡)別に何もしなくてもいいでしょっ!w
臣)えー
じゃあ俺もう寝よっかなー
♡)なんでっ!!
臣)じゃあチューしてくれる?
ニヤッと笑う臣くん。
♡)ずるい~~~
臣)ははっw
…はい。
臣くんが目を閉じてきた。
♡)はいって…?
臣)はい。
♡)しろってこと…?
臣)ん♡
何それ~~~///
ほんと臣くんはずるいっ!もう!
…私が軽くキスをすると
不満そうに目を開く臣くん。
臣)全然足んねぇ。何それ。
♡)わがままー//
臣)わがままじゃねーし。
♡)これで終わり~//
臣)やだ。
♡)やだ。
臣)真似すんなっw
♡)や~~ww
臣くんは私の頭を両手でおさえて
おでこをくっつけてきた。
臣)もっかい。
♡)や…だ//
臣)ふーん…
♡)……
臣)してくんねぇなら俺からするけど。
♡)……//
臣)いーの?
ドキッとして臣くんの顔を見ると
なんかエッチな顔になってる!!
♡)だ、だめーっ!///
臣)あ、逃げんなこの!!
私はクッションで顔を隠した。
臣)チューさせろーっ
♡)やだ!エッチ!//
臣)はぁ?!
♡)エッチな顔してるもんっ!!
臣)え…
♡)そんなエッチな目で見ないで~!!
クッションから臣くんの顔をのぞくと
照れたような表情で私を見てきた。
臣)俺、顔に出てた…?//
♡)出てるっ!!
臣)……
♡)もっとフェロモン減らして下さい。
臣)……
♡)もっと色気も減らして下さい。
臣)何だよそれっ!w
♡)だってドキドキして
死んじゃうもんっ!!//
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)そーゆーこと言う
お前が悪いんだろ!
♡が持ってたクッションを取り上げて
キスしようとした瞬間、
テラハの音楽が流れた。
♡)あっ!!!
臣)あ…
♡)始まった~!!
観よ~~♡
はぁ…
またこの展開…
♡)あれ?
今日は臣くんいないの?
臣)そ。
♡)じゃあ丁度いいねっ♡
ほら、一緒に観よ~♡
臣)ん…。
俺は大人しく♡の隣に座った。
あ~も~
チューしてぇのに~~
♡)えっ!
聖南さんと大輝くんが喧嘩だって!
臣)うん。
♡)わ…わ…カンジ悪いよ…うわぁ…
臣)……
二人が話しながら
だんだん言い争いになっていくのを
♡はハラハラした様子で見守ってる。
二人のシーンが終わると…
♡)ちょっと…
臣)え?
♡)何今の…
臣)…
♡)ばかーーーっ!!!!
臣)えっ?!
♡がいきなりキレ出した!!
♡)なんでっ!!!
なんで聖南さんはあんな偉そうなの!?
臣)う、うん…
♡)大輝くんの事好きなんでしょ?
どうして好きな人に
あんな口のきき方するの!?
臣)うん。
♡)大輝くんは聖南さんに
あんなに一途なのに!
好きだからちゃんと解り合おうと
してるんだよ!?
臣)そうな…
♡)なのに!
自分は愛されて当たり前みたいな!
ちゃんと話しようともしないあの態度!!
嫌になったらすぐ投げ出して!!
臣)うん。
♡)ほんっっとに腹立つ!!!
臣)お、落ち着け…
♡)なんで大輝くんはあんな良い子なのに
聖南さんなんかが好きなのー?!!!
臣)…たしかに。
♡)もう別れちゃえっ!
聖南さんのばかーっ!!!!
こんな怒るの珍しいな。
そ、そんなに…?
臣)さっきまで面白いって
言ってたじゃん。
♡)そうだけど!
今回のは違うもん!
臣)そうなの?
♡)そうだよっ!!
いくら心許してても
長く付き合ってても、
あんなのダメ。
思いやり忘れちゃダメだもん。
臣)うん。
♡)「慣れ」で相手のこと
大事にしなくなったりしたら
ダメだもん。
臣)そうな。
♡)自分の好きな人が
自分の事を好きでいてくれるのは…
当たり前じゃないんだから。
臣)……
前から思ってたけど
恋愛に限らず…
周りへの思いやりとか感謝とか…
初心というか…
人として大事なことを常に忘れない♡は
ほんと偉いよなぁ…と
俺はいつも思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)…俺は
いつも感謝してるよ?
そう言うと臣くんは
私の頭をくしゃくしゃしてきた。
臣)お前が好きって言ってくれることとか
側で笑っててくれることとか
当たり前じゃねーもんな。
♡)…っ
優しい顔で…私に笑いかける…
♡)キュン。
臣)え?
♡)キュンとした…
臣)キュンとしたら
キュンて言うのかよ!w
♡)うん。
キュンキュン//
臣)あっはははww
♡)臣くん大好き///
手を握ると
ギュッと握り返してくれて…
ずっとずっと大好き。
臣くんのこと
ずっとずっと大事にする。
ーendー
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