(34)テラハメンバーの暴走

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私が飲み物を注文して戻って来ると
なんだかみんな盛り上がってて…
 
 
ト)あ、お帰りー♡
♡)ただいまー。
ト)ねぇねぇ…
♡)なぁに?
ト)♡ちゃんは…臣くんといいカンジなの?
♡)えっ!!///
  な、ど、どうして??
ト)さっき…山里さんが
  臣くんより好きになってくれる?って
  暴走した時に…
  ♡ちゃん赤くなってたから♡
♡)わ…わ…///
  私顔に出てた???
ト)出てたー♡
♡)恥ずかしい…っ///
 
 
臣くんに…見られてないよね?汗
 
 
ト)好き…なの?
♡)…あのね、まだわかんないの///
ト)そうなんだ…
♡)うん…
ト)今臣くんがもし告白してきたら…
  付き合う?
♡)えっ、えっ、え??
  えっと…、付き合わないと思う…
ト)え!そうなの?
♡)うん…。
ト)まだわかんないから?
♡)うん…、それもあるし…
  「好きかも」っていう状態で
  付き合いたくないし…
 
 
これはもう決めたこと。
 
 
♡)この人のことが大好き!!って、
  自信を持って言えて
  ずっと一緒にいたい!!って思えたら
  私…、自分から告白したいの。
ト)そっかぁ…そうなんだ…
  ずっと一緒にかぁ…。
  なんか結婚みたいだねw
♡)え、え、重いかな??
ト)ううん、いいと思う♡
♡)トリちゃんは…?
  好きな人…、いるの?
ト)いるよー♡
♡)え、え、聞きたいっ♡
ト)あはは♡
 
 
Y)ちょいちょいちょーい!そこー!!
♡)え?
Y)ま~たガールズトークで二人の世界~!!
ト)あ…ごめんなさいw
徳)ほんなら♡ちゃん、
  俺の相談にも乗ってや~
♡)え??
臣)徳井さん、相談なんかあるんすか?w
徳)うん。
  俺の大阪の方の彼女がさぁ
♡ト)え??
徳)いや、せやから大阪の方の彼女が…
♡ト)大阪の方??
徳)うん。
♡ト)え???
徳)いや、東京の彼女は
  上手くいってるから問題ないねん。
  でも大阪の…
♡ト)二人いるんですか?!
徳)え…三人おるけど…
♡ト)え……
山)徳井さんw
  なぜそれを今ぶっこみますかw
Y)可愛い天使二人が
  ドン引きしてますわよ。
馬)双子みたいなリアクションw
徳)え…、えっと…ダメ?
♡ト)……。
臣)冗談…とかじゃないんすか?w
  ねぇ?3人とかさすがに…
  あはははw
徳)あ、ああ!うん!そう!!
  冗談冗談!びっくりした?
  あはははw
 
 
ト)最低…
♡)ほんとなのかな…
ト)ほんとだと思う…
  徳井さんモテるから…。
♡)モテる人ってやっぱり遊んじゃうのかな…
ト)やだよね…
♡)うん。
ト)モテるのに一途な人っていないのかな…
♡)それ素敵だね!!
ト)ね!!
♡)あ、そーだ!
  トリちゃんの好きな人の話!♡
ト)あ…えっとね//
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
Y)あ~あ、あんたのせいで
  また天使の世界が出来上がってるよ…
徳)すんませーん…
馬)臣くんは…♡のどこが好きなんやっけ?
臣)え、ちょ!聞こえ…
馬)聞こえへん聞こえへんw
  ガールズトークに夢中やから。
徳)臣くんはアレやんなぁ?
  本能ってゆーか
  身体が求めてんねんもんな?w
臣)なんすかそのエロい言い方w
Y)ふぅーん、身体がねぇ…
臣)いや、そんなんじゃないですからw
馬)違うの?
臣)まぁ…本能っつーのはなんかあるけど…
 
 
なんだろうな。
もう…無条件に惹かれる。
 
 
臣)なんか底なしに明るくて…
  さっき馬場さんが言ってたみたいに
  太陽みたいな幸せそうなオーラが…
  俺はほんと好きです。
山)わっかる!すげぇ癒される!!
徳)でもほんま…臣くんが言うてたん、
  わかる気するわ。
臣)え?
徳)最初にさ、話してたやん?
  こんな子に愛されたいって思ったって。
臣)ああ…
徳)わかる気する。
  そんな雰囲気持ってる子やもんな。
山)笑顔がほんと可愛いんだもん!
Y)だからだもんをやめろ!w
馬)あはははw
山)だって俺…さっき…
  大好きって言われたしなぁ♡♡
徳)あ、そうや。
  俺も言うて欲しーんやった。
臣)え??
徳)♡に。
臣)なんすかそれ!w
徳)♡~~!!
 
 
♡)え?あっ!はい!
徳)俺のこと好きー?
♡)はい?????
馬)どこのチャラ男ですかw
徳)俺のこと好き??
♡)え…えっと…、好きでした。
Y)過去形!!ww
馬)あはははww
徳)え…今は?
♡)……
徳)さっきの冗談やで?
♡)ほんと…ですか?
徳)ほんまほんま!
  3人もおるわけないやん!w
♡)ほんとに…?
徳)うん!
♡)なんだぁ…良かったぁ♡
徳)あ、笑った///
♡)びっくりしました♡
徳)ほんなら好き?俺のこと。
♡)好きです♡
徳)大好きって言うてみて♡
♡)はい???
徳)笑顔全開で♡
♡)え…え…なんですか?それ///
臣)ちょっと徳井さん。
Y)あ、臣がおこだよ。
馬)暴走しすぎですよ。
徳)なんやねん!ええやんか別に~~~
Y)♡は私のことが好きなんだよねー♡
♡)YOUさんは大好きですっ♡♡
Y)いや~~ん可愛い♡
  抱きしめたいんだけど~~
♡)私、ほんとにYOUさん大好きなんですー♡
Y)臣より~?
♡)えっ///
臣)ちょ、YOUさん!!
 
 
またぶっこまれた!!
 
 
Y)え、じゃあさ、
  トリンドルのこと好きでしょ?
♡)はい、好きです。
Y)馬場ちゃんはー?
♡)好きです♡
Y)で、山ちゃんと徳井くんも
  好きなんでしょ?
♡)はい!
Y)じゃあ臣は?
♡)えっ????
臣)えっ!!!!
Y)臣は好きー?
♡)え…え…///
Y)どうなのどうなの~~
♡)……///
臣)…っ
 
 
ちょ、俺が変に緊張すんだけど!!
 
 
♡)え…、えっと…
  ………好き…です///
Y)じゃあ♡は
  み~んな好きなのね~♡
♡)~~~///
  わ、私…お化粧室行ってきます//
 
 
タタタタッ
 
 
Y)あ、逃げられた…
ト)もうYOUさん!
  ♡ちゃんいじめないでください!
Y)だぁって可愛いんだもんw
  今の見たぁ?
  真っ赤になって好きですってw
山)こっちにも真っ赤な人、一人いまーす。
Y)あ…。
臣)……////
徳)臣くん…ほんまかわええなぁw
臣)ちょ、なんすか今の!///
Y)なーに、文句あんのー?
山)無理矢理言わせましたよねw
馬)でもめっちゃ嬉しいんやろ?臣くんw
臣)……////
ト)臣くん…かわいいw
 
 
俺の顔…、一瞬見て…
 
真っ赤になってうつむいて…
好きですって…
 
うわ~~~~~///
 
 
あんなん…
ちゃんと言われてぇ~~~
やべぇ…マジで…///
 
 
 
♡はトイレから戻ってくると
一瞬俺をチラッと見て
恥ずかしそうに目を逸らした。
 
ヤバい…可愛い……///
 
 
♡)きゃあっ
徳)おわぁっ!!
臣)…っ
 
 
♡はソファに座ろうとして体勢を崩して
徳井さんにつっこんだ。
 
 
♡)いたた…
  わ、わ、ごめんなさい!!
徳)わ、だ、大丈夫?///
 
 
俺は慌てて♡を抱き起こした。
 
 
臣)何やってんだよ。
♡)わ、ごめんね?ありがとう。
臣)ここ座ってろ。
 
 
俺は♡の手を引いて、隣に座らせた。
 
 
一瞬でも…
♡が他の男にしがみついてる画とか
見たくねぇし。
 
 
♡)臣くん…?
臣)んー
♡)えと…怒ってる?
臣)は?
♡)鈍臭くてごめんなさい…
臣)え?
 
 
慌てて♡の方を向くと、
しゅんとして俯いてる。
 
 
臣)わ、わ、違う!ごめん!
  怒ってないって!
♡)…ほんと?
臣)うん。
  言い方キツかった?ごめん。
♡)ううん…
 
 
頭をポンとすると
♡はほっとしたように笑った。
 
 
山)リア充め~~~~~
Y)お、お、山里キレるの巻。
山)目の前でイチャつくなぁ~~~!!
臣)え?え?
馬)あっはははw
山)♡ちゃん、俺にチューしてよぉ…
♡臣)はい????
ト)もう~~何言ってるんですかぁ!
徳)酔っぱらいかってw
山)いいじゃん!
  俺、一生の思い出にするから。
♡)え?え?え??
Y)アホか!!
山)ほっぺでいいから!
Y)ほっぺとか言うな!きしょいわ!
山)じゃあ俺がしていい?
♡)え???
山)♡の柔らかそうなほっぺに。
徳)お前臣くんに殺されんぞ。
山)なんで!
臣)……
 
 
絶対させねぇけど…。
 
 
山)なんで俺が♡にチューしたら
  臣くんに殺されるんですかぁ!
臣)ちょ、山里さん…
山)何でか言ってよ!
 
 
え…ちょ、何この暴走…
 
 
山)言えないんなら
  チューしたっていいじゃん!
馬)こらこらっ
臣)ほんとにしたら
  ぶっ飛ばしますけど…
山)え!!!
♡)え…
臣)なんて。
山)え、え…
臣)はははw
山)びっくりした…冗談か…
徳)お前がアホなこと言うからやぞw
臣)まぁ冗談じゃないっすけど。
山)え…
臣)はははw
Y)そーだそーだ!
  臣!そんな奴ぶっ飛ばしてやれ~~
馬)あはははw
♡)……///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
Y)よーしっ!!
  じゃあそろそろ2軒目行くぞー!!
ト)え!!まだ飲むんですか?
Y)当ったり前だろぉー?
ト)結構飲みましたよね?
Y)ぜーんぜん♪
 
 
あ、もうこんな時間か。
終電出ちゃってんじゃん。
 
 
臣)明日仕事でしょ?
♡)あ、うん。
臣)送るわ。
Y)こーら臣!!
  お前帰ろうとしてんだろー!
臣)え…っ
Y)朝まで付き合えっつーの~~
臣)いや、♡が明日仕事なんで…
Y)はぁ?そうなの?
♡)はい、ごめんなさい。
Y)じゃあ…仕方ないから臣は許す!!
  あとは全員行くよっ!!
徳)はいはいww
 
 
みんなはゾロゾロYOUさんについていって…
 
 
♡)臣くん…行かなくていいの?
 
 
♡が俺の服を少し掴んで
遠慮がちに聞いてきた。
 
 
臣)いーの!
 
 
俺が♡の頭をポンと叩くと
♡は照れたように俯いて…
 
可愛い。
 
 
Y)♡また飲もうね~♪
♡)あのっ、どうもありがとうございました!
徳)こっちこそありがとうな、来てくれてw
馬)楽しかったよ~~!また飲も♪
♡)はいっ♡♡
山)♡ちゃん、ほんと好き。
  会えて良かった。
  ありがとう♡♡
♡)あははw
  ありがとうございます♡
ト)じゃあ♡ちゃん、今度遊ぼうね♡
♡)うん!あとでLINEするね♡
ト)うん♡♡
 
 
え、LINE??!
 
 
臣)連絡先交換したの??
♡)うん♡
臣)そっか…w
 
 
めっちゃ仲良くなってるしw
 
 
臣)じゃあ行くか。
 
 
みんなが部屋を出てから
俺たちも部屋をあとにした。
 
 
エレベーターで下に降りると
皆はすぐ次の店に向かって
俺はタクシーをつかまえようとして
サングラスを忘れてきたことに気付いた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)わり、忘れもんした。
♡)え?
臣)取ってくるから待ってて。
♡)うん!わかった。
 
 
そう言うと臣くんは
またエレベーターでお店に戻っていった。
 
 
♡)ふぅ……
 
 
今日ほんと楽しかったなぁ。
 
アウェイじゃないかドキドキしたけど
みんなほんといい人だったし…
トリちゃんとも仲良くなれたし♡
 
 
ビルの壁にもたれて
携帯を取り出すと…
 
 
男)なーにしてんの♪
男)終電逃して困ってるかんじー?
 
 
男の人たちに話しかけられた。
 
 
♡)えっと…、違います。困ってません。
男)一人でこんなとこいるからさぁ…
男)時間あるなら一緒に飲みに行かない?♪
♡)ごめんなさい、行かないです。
男)つーかこの子、超可愛くね?
男)やべぇw
男)なぁ、ちょっとだけいいじゃん。
  行こうぜ♪
♡)え、行かないです!!
男)ほら、こっち来いって。
♡)やっ、やだっ
 
 
臣)離せ。
 
 
男)えっ…
♡)あ…っ、臣くん…っ
 
 
臣くんは私の腕を掴んでる男の人の手を
思いきり払いのけた。
 
 
臣)触んなっつってんだよ。
男)…なんだよ、チッ。男いたのかよ。
男)え…、てかこいつ…
男)え?…あっ!!
♡)…っ
 
 
男の人たちが臣くんの顔を見て
ハッとしてる。
 
どうしよう!!
臣くんって絶対気付かれてる!!
 
 
♡)お、臣くん!もう行こ??
 
 
早く退散しなくっちゃ!
 
 
男)ちょっと待てよ。
臣)あ?
男)その子、お前の女なわけ?
男)EXILEなんて女食い放題だろ?
  その子よこせよw
男)EXILEじぇねーよ、こいつ。
  三代目の方。
男)ああ、そっか…
男)ま、三代目とか…
  EXILEのマネばっかしてるグループだろ?
  変わんねぇじゃんw
♡)ちょっと!!!何なのっ!!!
 
 
その言葉が許せなくて
私が振り返ると…
 
 
臣)いいって。行くぞ。
 
 
臣くんに肩を抱かれた。
 
 
男)逃げんのかよ。
男)どうせお前だって
  女とっかえひっかえやってんだろ?
男)ちょっと歌上手いからって
  調子ん乗ってんなよな。
男)三代目なんかEXILEがいなきゃ
  絶対売れてねぇだろ。
男)だよな。
  最初っから売れる道筋
  用意してもらってよ。
  ラクでいいよなぁ?w
男)ただ適当に歌ってりゃ
  女にキャーキャー言われんだろ?
男)あはははw
男)だから女一人くらい渡せっつーの。
♡)いい加減にしてよーー!!怒
男)おわ、びっくりした。
男)なんだよ…
 
 
もう許せない…っ!!
 
 
♡)さっきから何なのあなた達!!
  臣くんのことも三代目のことも
  何も知らないくせに
  好き勝手言わないでよ!!!
  ばかーーっ!!!!
男)え…めっちゃキレてんじゃん…
男)あ、泣かしちゃったし…
♡)ぐすっ…
 
 
悔しい。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)ばか。いいから。相手にすんな。
♡)やだ!!
臣)行くぞ。
男)泣いてんのも可愛いんだけどw
男)ちょっとわかるw
男)ねえちゃん、そいつに騙されてんだって。
男)こっち来いって。
♡)行くわけないでしょー!!
  あなた達みたいな人、大っっ嫌い!!!
男)あははw
  やべ、かーわいw
男)俺ら嫌われちゃったー?w
男)あはははw
♡)三代目は…、わっ
 
 
俺は♡を担いで、ビルを出た。
 
 
♡)わ、わ、臣くんっ
臣)おーとなしくしてろ。
♡)わ、わっ
 
 
タクシーの前で♡をおろして。
 
 
臣)ほら、乗れ。
♡)…っ
 
 
バタン。
 
 
臣)おーまえはー
♡)え…
臣)泣くな!
♡)……ぐすっ…
 
 
♡はきゅっと唇を噛みしめてる。
 
俺は♡の涙をぬぐった。
 
 
臣)なんで泣くんだよ。
♡)だって…悔しいんだもん!
  あの人たち…何も知らないのに…
臣)わーかったから泣くなって。
♡)うう…っ
臣)あんなん相手にすんな。
♡)でも…
臣)あんなの…言われ慣れてるから。
♡)え?
臣)あいつらが言ってたこと。
♡)……
 
 
俺がそう言うと、
♡はまた悔しそうに唇を結んだ。
 
 
臣)EXILEがどーのとかさ…
  俺らはラクして売れてるとか…
♡)そんなこと言われるの?!
臣)うーん…直接はあんまねぇけど
  NETとかだったら言われたい放題よ?
♡)えっ…
  そういうの…
  臣くんもみんなも…見たりするの?
臣)見るっつーか…
  俺らさ、定期的に事務所から
  そーゆーの渡されんだよね。
♡)え??
臣)TwitterとかNETとかでさ、
  俺らのこと書かれてると
  それをまとめたやつが定期的に。
♡)そうなの??
臣)うん、だから…
  良い事も悪い事も全部目にはするねー。
♡)そう…なんだ…。
臣)うん。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
いいことも悪いことも…ってことは
悪口とかも全部…
目に入っちゃうってことだよね…
 
 
♡)やだよね?
臣)うーん…まぁ、アンチは絶対いるからね。
♡)……
臣)そんな顔すんなw
♡)ツラく…ないの?
臣)まぁ最初の頃は結構凹んだけどなー
  ほんと好き勝手言われるし
  EXILEのLIVEに出た時なんて
  相当叩かれたしw
♡)え?
臣)お前らの歌、聞きに来てんじゃねぇって。
♡)え…っ
 
 
そんなこと…言われてたの…?
 
 
臣)まぁごもっともなんだけどさw
♡)そんなことないもんっ!!
  だって…三代目のこと知らなかったけど、
  EXILEのLIVEで初めて見て
  歌に感動して好きになったって
  言ってる人いたもん!!
臣)いや、落ち着けってw
♡)だって!!
臣)いや、わかってるよ。
  そう言ってくれる人もたくさんいるし…
  応援してくれてる人が
  たくさんいるのもわかってる。
♡)…っ
臣)でも…アンチもいくらでもいるってこと。
♡)……
 
 
それは…仕方ないの…?
 
 
臣)でもそんなん気にしてても
  どうしようもないし…
  逆にやる気出るっつーか燃えるっつーか。
♡)え…?
臣)多分…みんなっていうか
  隆二とかは特に
  絶対同じ想いだと思うけど…
♡)……
臣)絶対諦めねぇ、絶対負けねぇ、って…。
♡)……
臣)見ててくれる人は
  見ててくれてるから…
♡)……
臣)だから…俺ら自身が
  なんか言われたりすんのは
  ほんといいんだけどさ、
♡)…
臣)それで家族とか
  周りの人が嫌な思いしたり…
 
 
臣くんはまた私の涙を拭いてくれた。
 
 
臣)お前が…泣いたりすることの方が
  嫌かな。
♡)え…っ
 
 
そっか…
 
私…っ
 
 
♡)ごめんなさいっ!!
臣)え?
♡)ごめんね?わ…もう…私のばかっ
  ごめんなさいっ!!
臣)いや、いいってw
♡)私もう泣かないからっ!!
臣)うん…そうしてw
 
 
臣くんはそう言って、
優しく笑って私の頭を撫でてくれた。
 
 
♡)……
 
 
臣くんは…
本当に強い人なんだな…。
 
しっかりと前を見てる。
 
 
私が泣いちゃったりして…
なんか申し訳ない…。
 
 
きゅ…っ
 
 
♡)…っ
 
 
私が下を向いてると、
臣くんに優しく手を握られた。
 
 
♡)え…っと…
臣)泣き止んだ?
♡)うん…
臣)そ。
 
 
臣くんが安心したように優しく笑った。
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
運)一旦ここでいいですか?
臣)あ、はい、ありがとうございます。
♡)…っ
 
 
もう…着いちゃった…。
 
 
♡)えと…タクシー代…
臣)いいっつーのw
♡)え?
臣)降りろ。
♡)え…でも…
臣)いいから。
 
 
そう言われて、
私はそのままタクシーを降りた。
 
 
♡)えっと…、ありがとう。
臣)ん。
♡)あ…えっと…
  …おやすみなさい…。
臣)ん。おやすみ。
 
 
バタン。
 
 
私は臣くんのタクシーを見送ってから
マンションに入った。
 
 
 
部屋に戻ってからも…
臣くんが言った言葉を、思い返してた。
 
 
きっと…
ああいうお仕事だから
本当に色々大変なんだろうな…。
 
 
誰もがみんな
わかってくれるわけじゃないし…
 
さっきみたいな人たちだっているし。
 
 
いっぱい嫌なこと言われたり…
嫌な思いしたり…
 
でもどんなにツラくても
前を向き続けてるんだ。
 
 
♡)……
 
 
私に…
何か出来ることはないのかな…。
 
 
何でもいいから…
臣くんの力になりたい…
 
 
そんなことをふと思った。
 
 
っていうか…
あっという間に家に着いちゃって…
すぐ別れちゃったけど…
 
臣くん…
もう家に着いたかな?
 
 
声が…聞きたい…。
 
 
 
プルルルル…プルルルル…
 
 
臣『もしもし?』
♡『あ…えっと…♡です。』
臣『わかってるわ!w』
♡『あ、そっか!そうだよね//』
臣『どうした?』
♡『もう…おうち着いた?』
臣『うん、今丁度着いた。』
♡『お帰りなさい//』
臣『ただいまw』
♡『えっと…送ってくれてありがとう。』
臣『うん。…明日、仕事大丈夫そう?』
♡『え?』
臣『結構飲んだしょ?』
♡『あ…大丈夫だよ!』
臣『そ?なら良かった。』
♡『うん…。』
 
 
なんか…
 
臣くんの声が…すごく優しい///
 
 
臣『どうだった?』
♡『え?』
臣『テラハメンバーw』
♡『あっ…すっごく楽しかった!』
臣『ほんと?w』
♡『うん!!みんなやっぱり
  すっごく良い人だったし…
  みんな大好き♡』
臣『あはははw』
♡『呼んでくれてありがとう♡』
臣『いえいえ、こちらこそ
  来てくれてほんとありがとw』
♡『ほんとに楽しかった♡』
臣『トリちゃんとも仲良くなったしー?w』
♡『うんっ♡♡』
臣『何話してたの?二人で。』
♡『えっ…///」
 
 
えっと…
それは…
 
 
♡『な、内緒っ!///』
臣『内緒かーい!w』
♡『内緒だよっ!ガールズトークだもんっ//』
臣『臣子にも教えてよw』
♡『あははは!臣子って誰~~w』
臣『ははははww』
♡『もう…w』
 
 
臣くんが笑ってると…
なんか安心する。
 
 
♡『今日は…楽しかったけど…
  一週間ぶりに臣くんに会えたのが
  嬉しかったな♡』
臣『えっ??!
  …どーゆー…意味?///』
♡『え?意味?
  そのまんまだけど…』
臣『え…っ///』
♡『じゃあ…そろそろ寝るね♡
  おやす…』
臣『ちょ、待って!』
♡『え?』
臣『えーと、えーと…あ、そーだ!』
♡『??』
臣『なんかさ、お前に2回も
  料理作ってもらったし…』
♡『うん?』
臣『今度またなんかご馳走させて。』
♡『え!!』
臣『また飯行こ。二人で。』
♡『あ…、うん。』
臣『スケジュール見てまた連絡するわ。』
♡『わかったよー♡』
臣『うん。』
♡『じゃあおやすみなさい♡』
臣『おやすみ…//』
 
 
 
 
 
ーendー

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