サングラスとマスクをして
駐車場から出た。
毎度のフル装備。
外に出たらもうキス出来ねぇなって思って…
最後に軽くするつもりだったのに…
なんで俺はすぐに
♡が欲しくなるんだろう。
俺を見る目がなんかウルウルしてて
いちいち可愛くて…
一回抱いたせいで
なんか色気が残りまくってるし…
我慢出来なくなった。
あのまま駐車場で二人だったら…
俺…また、止まんなかったかも…
臣)……
赤信号で止まって
助手席に目をやれば…
手鏡を見ながらリップを塗り直してる。
俺がほとんど取っちゃったから。
こんな色気を纏わせたまま
他の男のところに連れて行くなんて
心配で仕方ない。
とっとと消せって言ったのに
俺をチラチラ盗み見しては
もじもじしてるし。
臣)……//
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平日だからかな?
道は割と空いてて
あっという間に辿り着いた新宿。
臣)このへんでいいか?
♡)うん…っ
臣)……
なんか、車を降りるのが寂しいな…
♡)……
もっかいだけ…ちゅーしたい…//
臣)…だから……
ん…?
臣)そんな顔すんなっつーの。
♡)えっ…
そんな顔って…
臣)チューしたそうな顔!//
♡)…っ///
私、顔に出てるの?!
恥ずかしいっ///
臣)外じゃ出来ねぇから
さっきいっぱいしたんだろ。
♡)は…っ
そういうことだったのか!
♡)欲張りで…ごめんなさい…//
しょぼんと俯くと
臣くんの手が優しくほっぺを撫でてくれて…
臣)家帰ったらいっぱいしてやるから。
そんな甘い言葉に顔を上げると
サングラスの奥に見える
臣くんの表情も
負けないくらい、甘くて優しかった。
♡)////
だいすき。
♡)じゃあ…行ってきます♡
臣)ん、気をつけろよ。
♡)はーい♡
__バタン。
そのまま車から降りて、
臣くんが見えなくなるまで見送った。
時間を見ると…
♡)あれっ!
もうこんな時間??
臣くんとHしたり
いっぱいチューしたりしてたら
こんなに時間が経ってたみたい///
お買い物は中止にして、
もうお店に向かおう。
修)おーい!♡〜〜〜!!
♡)あ!修ちゃんだーー!♡
向かいから荷物を抱えて
走ってくる姿が見えて。
修)悪かったな、手伝い頼んで。
♡)ううん、全然だよー♡
修)……
♡)ん…?どうしたの…?
修)なんかお前…色っぽくなったな。
♡)えっ!?
突然の言葉に、動揺する。
♡)な、な、なんで?///
修)いや、俺が知るかよw
なんか今日大人っぽいなって。
♡)そ、そうかな?///
さっきまで臣くんとエッチなことしてたの
バレちゃったかと思った。
あわわわ///
修)セロテープ持ってきた?
♡)うん!ジャジャーン♪
修)おお!さんきゅーー!
そのまま二人で一緒に
お店の中に入った。
修)すみません、開店前なのに。
店)いいですよ〜今日は貸切ですから!
好きに使ってください。
♡)ありがとうございますっ♡♡
店)あれ……
♡)ん…?
店)姫さんじゃないですか?
♡)えっ!
店)やっぱり!ご本人ですよね?
♡)えっと…、はい//
店)うわ〜〜〜!!
もし良かったらあとでサインください!
♡)はい!
…って答えたけど、しまった。
私、サインなんて書いたことないや…
どうしよう…汗
修)さすが売れっ子モデルやな〜〜w
修ちゃんがからかうように
肘でツンツンしてきて。
♡)やめてよぅ…//
修)あはははw
今日は貸切の店内。
荷物を置いて、修ちゃんが袋から出したのは…
♡)わぁぁぁ!!
この写真懐かしい〜〜!w
修)覚えてる?
♡)覚えてるよぉ!!
クラスのみんなの懐かしい写真がたくさん。
♡)これ、壁に貼るんだよね?
修)うん!そうすりゃ
話のネタにでもなるかなってw
♡)わぁ〜!すごい!楽しい♡
修)だろー?
♡)うんっ♡
それから二人で早速、壁の装飾を始めた。
♡)修ちゃんこんなに印刷するの
大変だったでしょ。ありがとう。
修)ぜーんぜん、楽しかったわw
♡)あはは♡
……あ。
これは…ハルくんの写真だ。
修)ハルキさぁ〜
昔からモテてたけど
あのまま大きくなって今もイケメンとか
ずりーよな〜〜〜
♡)……
修)天は二物どころか何物も
ハルキに与えすぎだなっ。
♡)……
修)…って、いきなり黙んなよw
♡)ごめん…
あ、これは…
3年生の時の写真だ。
ハルくんが包帯をしてる。
あの時…ハルくんは……
修)知ってるかー?
♡)え?
修)あいつ、3年生以降…
お前以外からのチョコ、
一切受け取らなくなったのw
♡)……
知らない。
ハルくんからは…聞いたことないし…
修)2年生の時に、
ハルキがチョコもらいまくりで
お前泣いたんだろ?w
♡)あ…っ
思い出した。
♡)そういえば…泣いたかも…
修)それであいつ、
♡を泣かせたくないから
もう誰からも貰わない、って。
♡)……っ
修)デキた男だよなー?w
そう言ってニカッと笑う修ちゃん。
修)お前もハルキ以外には
一切あげてなかったの?
♡)うん。
修)ふーーーんw
♡)6年間…毎年…ハルくんだけだよ。
修)ん?6年生の時は…
ハルキいなかったじゃん。
♡)うん…。
でも…
どうしても会いたくて…
♡)いないのわかってるのに…
ハルくんの家まで届けちゃったの。
修)……
♡)バカだよね、へへっ…//
ハルくんに届くはずのないチョコレート。
修)なんか…お前らって…
見ててもどかしい。
♡)え…?
修)普通に今からでも付き合えばいいのに。
♡)何…言ってるの…?
修)遅くねーだろ、今からでも。
♡)……
だって…
♡)私、彼氏が…
修)だから何?
♡)…っ
修)彼氏がいたら、
絶対他の男好きにならないの?
♡)……ならな…
修)絶対なんてねーよ。
♡)…っ
修)お前がずっとハルキのこと
忘れられなかったのに…
今は違う男と付き合ってるように…
逆だってありえるだろ。
♡)…逆……?
修)今はお前に彼氏がいても
ハルキに会ったら…
またハルキのこと好きになるかも
しれねーじゃん。
♡)…それは…な…っ
修)何があるかわかんねーだろ!
人生なんて。
♡)……
修)別にお前が今から
ハルキを好きになったって
何も悪いことじゃねーよ?
♡)……っ
諭すような優しい目で
修ちゃんは話してくれるけど…
修)まぁ別に…彼氏と別れろとか
言ってるんじゃなくてさ?
♡)……
修)ハナっから「絶対ない」って
自分の気持ちを決めつけたり
すんなって話。
♡)……うん。
ありがとう、修ちゃん。
でも…
でもね?
「心変わり、絶対禁止ーー」
「カッコイイとか思うの、禁止ーー」
「俺の側から…離れるの禁止ーー」
ㅤ
私、いっぱい禁止されてるんだよ?
ㅤ
「……お前は…、俺の。」
ㅤ
あの日、臣くんがそう言ってくれて
すごく嬉しかったの。
ㅤ
「ずっとずっと…、俺の。」
あの日だけじゃない。
今日、身体中に残してくれた印だって
臣くんの気持ちだもん。
私は臣くんが大好き。
臣くんが私を想ってくれる気持ちも
大事にしたいし
自分のこの気持ちも大事にしたい。
だから……
修)よーしっ!完成!!
時間も丁度いいな!
そろそろみんな来るんじゃね?
♡)そうだね!!
道具を片付けて、
荷物置き場を作って。
♡)ねぇねぇ。
修)んー?
♡)修ちゃんは小学校の頃
誰が好きだったの?
修)は?!何いきなり//
♡)聞いたことなかったなって思って。
修)……///
♡)ねぇねぇ、だれーー?
修)だーー、もうっ!
先生だよ!!
♡)ええええ!!!!
びっくりして、思わず大きな声が出ちゃった。
♡)先生って…
修)保健の…先生。
♡)あ!ちさと先生だ!
修)よく覚えてんな…
♡)だっていつもお世話になってたし…
修)ぶっww
そうだよな、お前人一倍鈍臭いからww
♡)もう!バカにして!
修)あはははw
保健の先生は確か二人いたけど
ちさと先生は若くて綺麗な先生だった。
まさか修ちゃんの初恋の相手が
先生だったなんて。
男)うわっ!何これ!すっげぇ!!!
女)わ〜〜〜〜!!すごーーーい!!
そうこうしてるうちに
続々とクラスメイトが集まってきて…
みんな飾り付けに大喜びで
写真を撮ったり、昔話に花を咲かせたり。
修)よっし、そろそろ時間だから始めっかー
男)うーーい♪
みんなグラスを手に立ち上がるけど…
ハルくんは、まだ来てない。
修)じゃあ、カンパーイ!!
皆)カンパーイ!!
女)ちょっと、♡久しぶり〜〜!!
♡)うんっ♡
女)元気だったー?
女)モデルやってるんでしょ?すごーい!
♡)えへへ…//
ハルくん…どうしたのかな…
男)♡、お前変わんないなーー
♡)えー!大人になったでしょ?
男)いや…なんか…ダントツ若いぞw
男)うん。ほんとに同い年か?
♡)ひどーーい!
男)いや、褒めてんだってw
男)うんうん。
♡)じゃあいいや♡
ハルくん…
今日は来れなくなったのかな…?
先)♡!元気そうだな!
♡)先生っ!お久しぶりです♡
先)雑誌見てるぞーー!
♡)わぁっ!ほんとですか?//
先)頑張ってるみたいだな!
♡)はいっ!♡
ハルくん…
今日は…会えないの…?
修)どうした?そわそわして。
♡)あっ…えっと……
修)ハルキなら仕事で遅れるってよ。
♡)そうなんだ……
じゃあ、来るんだよね…?
修)早く会いたい?
♡)……
うん、会いたい。
修)ちゃんと来るから安心しろ。
修ちゃんはそう言って
私の頭をポンポンしてくれた。
ありがとう。
女)あ、♡ってば薬指にリングしてるー!
女)ほんとだー!!
え、結婚したの?!
♡)してないよ!
女)なんだ〜!びっくりした〜〜!
じゃあ彼氏?
♡)うん…♡
女)いいなぁ〜〜〜
あたしも彼氏からアクセ欲しいぃぃ〜〜
女)彼氏くれないの?
女)すっごくケチだから何も買ってくれない。
男)それほんとに付き合ってんの?
女)おい。
男)あはははw
女)あんたのそれは結婚指輪?
男)おう。去年な。
♡)わー!おめでとう!!
男)ありがとうw
結婚指輪をしてる子もチラホラいて…
もうそんな年齢なんだなぁって…しみじみ。
女)♡の彼氏ってどんな人なの?
男)あ、それ気になるー!
女)この指輪くれた彼氏ーー♡
♡)え…っ//
男)写真とかねーの?
女)見たい見たい!!
♡)えっと…写真はなくって……
女)うっそ!なんで?撮らないの?
♡)携帯に入れてないんだ。
女)え〜〜〜!見たかった〜〜〜!
女)イケメン?イケメン?♪
♡)えっと…うん、カッコイイよ//
女)いいなぁ〜〜〜!!♡
男)♡の彼氏なら
ほんとにイケメンなんだろなーー
♡)えへへ…♡
臣くんは世界一カッコイイもんっ♡
男)♡の相手がハルキじゃないのって
なんか不思議。
♡)…っ
女)わかるーー!
女)なんか二人はもうセットって感じだもん!
男)そうそう。
ほんと結婚すんだろうなぁって
みんな思ってたよ。
女)お似合いだったもんね!
♡)……
そんな話をしてたら…
女)あーー!ハルくんだーー!
男)ハルキー!おせーよ!w
♡)…っ
ドクンッ……
後ろから聞こえた声に
心臓が、跳ねた気がした。
男)あ、噂をすればじゃん!
女)ハルくんだーー!
♡)…っ
みんながこっちのテーブルに
ハルくんを呼びそうだったから
私は思わず席を立った。
修)来たぞ、ハルキ。
♡)う…、うん……
なんか…緊張して…振り向けない。
修)入り口で囲まれてるわw
お前も行ってくれば?
♡)……うん、私は…あとでいいや…
修)あ、おいっ…
女)♡こっちおいでよーー!♪
♡)うんっ
私はそのまま一番奥のテーブルに移動した。
ドキン…ドキン…
会いたかったのに…
なぜか緊張して、胸が痛い。
ー続ー
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マイコさん、同窓会始まってしまったよ〜(>_<)♡ちゃん大丈夫だよね〜臣くんが言ってたからトキめいたり、気持ち揺らめいたりしないよね〜。ハルキ君お願いします。臣くんに、またまた暗黒期あたえないで(ー ー;)でも、独占欲強くてドS的で最近、我がまま臣くんには少し刺激的で良いかなぁ〜( ^ω^ )ハルキ君に出会ってどうする♡ちゃん(≧∇≦)続きが待ち通しい(*^_^*)
ハルくんとくっついちゃったらごめ〜〜〜ん(((о´∀`о)ノ♡ヽ(о´∀`о)))笑
(軽すぎる作者)