[61]深まった絆

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ビーチでサンセットを眺めた後、
ディナーに臣くんが連れてきてくれたのは

「ASANEBO」っていうお寿司屋さん。

ホテルから車で30分もかからなくて。

 

臣)すげー。満席じゃん。
  予約しといて良かったーー

 

臣くんがそんなこと言うから、

 

♡)え、予約してくれてたの?!

 

って驚くと。

 

臣)そうだよ。じゃないと入れないもん。
  LAイチの人気店だぞー?

 

そう言って笑った。

 

どうやらここは、
本当に高級なお寿司屋さんみたいで。

雲丹の茶碗蒸しに、金目鯛のお浸し。

出されるお料理、全部が美味しい。

 

♡)どうしよう…
  幸せすぎる…///
臣)ふふんw

 

臣くんはニヤッと笑って、

 

臣)感動するのはまだ早い。

 

その言葉の意味がわかったのは、
一つ目のお寿司を、口に入れた瞬間。

 

♡)んんん!!♡♡

 

口の中で、とろける中トロ。

 

♡)美味しいっっ!!

 

平目も美味しくて、
金目鯛はさっきとはまた違う味で絶品!

 

♡)んんん〜〜!!♡♡

 

あっという間に5貫食べ終えたら、
また次の5貫が目の前に。

 

♡)わ!見て!
  玉子の横にお店の名前入ってるー!
臣)お、ほんとだ。
♡)すごいねぇ♡
臣)お前玉子好きだもんねw
♡)うんっ!ぱくっ♡

 

美味しい〜〜!!♡♡

 

♡)どうしよう…
  美味しすぎてとろけちゃう…///
臣)だろーーー♡

 

こんなに美味しいお寿司屋さんが
LAにあったなんて!!

 

臣)三代目になってすぐの正月に
  隆二と一緒に、LAに来て。
♡)うん。
臣)キャプテンが色んなとこ
  連れてってくれたんだけど…
♡)うん。
臣)初日の夜が、ここだったの。
♡)おおお!そうだったんだ!♡
臣)そう。もうすんげぇ美味くて
  俺たち感動しっぱなしでw
♡)これは感動しちゃうよ♡
臣)でしょ?w

 

臣くんが穴子をパクッと頬張った。

どれを食べても美味しくて、
私もどれを手に取るか、迷っちゃう。

 

臣)その後もさ、色んな美味しいもん
  食わせてもらったんだけど…
♡)うん。
臣)最終日に「何食べたい?」って聞かれて…
♡)うん。
臣)俺と隆二、「ASANEBO!」って
  ハモったよね。
♡)ぷっw
臣)キャプテン、爆笑w
♡)あはははっw

 

なんか、想像できる。
可愛い臣くんと隆二くん。

 

臣)だってさー、それくらい美味くて。
♡)うんうん♡
臣)結局最終日もここ連れてきてもらって
  隆二とたんまりご馳走になりました♡
♡)あははは♡

 

臣くんは懐かしそうに、
その時のLA旅行の話もしてくれて。

見るものすべてが新鮮で、
すごく刺激的だったーって。

濃厚な一週間だった、って
キャプテンに感謝してた。

 

♡)私も連れてきてくれてありがとう♡
臣)ここだけは絶対
  連れてきたかったんだもんっ♪
♡)ふふっw

 

臣くん、可愛い♡

 

♡)またLA来たいなぁ…
臣)あっという間だったよなw
♡)うん。楽しすぎて、早かった。
臣)はははw

 

最後のデザートを食べながら、
二人でいろいろ振り返る。

 

臣)絶対また来よ♪
♡)うん!来たい!♡
臣)まだまだ行きたいところあるし、
  お前と一緒に見てまわりたい。
♡)……うん♡

 

そう言ってくれるのが、すごく嬉しくて。

 

臣)LAだったら存分にイチャつけるしな〜
♡)えへへ…///
  手、繋げるもんね♡
臣)それもあるし、ほら。
♡)ん?

 

臣くんがニヤニヤしながら…

 

臣)酔った勢いで…
  外でエッチなこと、しちゃったりー?w
♡)…っ///

 

初日の夜に、クラブでHしちゃったことを
思い出した。

 

♡)それは、ダメ!///
臣)何がw
♡)思い出すの、禁止ーー!
臣)ははははw

 

臣くんが私の二の腕をぷにぷにしながら…

 

臣)明日さ、帰る前にプール入ろっか♪

 

そう言って、にっこり笑った。

 

♡)そういえば、入ってないね。
臣)そうそう。せっかくプール付きなのにさ。
♡)じゃあ明日入ろーー♡
臣)おう♡

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

腹一杯で大満足で帰ってきて。

♡はるんるんしながら
また可愛いバスタブにお湯をためた。

 

臣)なーー
♡)なぁに?
臣)……なっ♡
♡)……

 

何も言わなくても、
俺のニヤけた表情で察したらしい。

 

♡)一緒に…入りたいの…?//
臣)正解〜〜〜♡
♡)もう…//

 

♡は呆れたように口を尖らせて。

俺はお構いなしに、♡にのしかかる。

 

♡)重たいよぉ〜〜〜w
臣)んーー♡

 

後ろから♡に、チュー攻撃。

 

♡)やん、くすぐったい〜〜w

 

その声が、可愛くて。
チュー攻撃、止まらず。

 

♡)やん、もう…っ!//

 

♡が無理矢理こっちを向いて
俺のほっぺを両手で挟んだ。

怒られんのかなって、思ったら…

 

チュッ♡

 

♡)へへ…、大好き♡
臣)……///

 

不意打ちチューだった。

 

臣)……何それ、可愛い//
♡)え?
臣)もっとチューしよ♡
♡)えっ!

 

ドサッ

 

逃げられないように、
♡をベッドに押し倒して…

何度も何度も、チュー攻撃。

 

♡は時折可愛い声を漏らしながら、

最後にはまた
むにっと俺の頬を挟んだ。

 

♡)チューしすぎっ//
臣)ダメなの?

 

♡を抱き起こして、首筋にまたキス。

 

♡)もぉ……//

 

だって。
いくらでもキスしてぇんだもん。

 

♡)お風呂入ってくるから。
臣)……

 

そうやって俺のこと、
また置いていくんだ。

ふんだ。ふんだ。

 

♡)洗い終わったら、呼ぶね?//
臣)!!!

 

一緒に入っていいってこと?!

 

臣)うん!待ってる♡
♡)……///

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

シャワーを浴びながら
思い出す、今日のこと。

 

臣くんに、ハルくんのことを話して…
どうしてかわからないけど
涙がこぼれた。

 

最近ハルくんを思う時に
必ず思い出すのは

駅で見た、泣き出しそうな
ハルくんの苦しい顔。

 

あの表情を思い出すと
私まで胸がギュッてなって…

 

次もし会えても、
また泣いちゃったらどうしよう…とか

ちゃんと話せるかな、とか

そんなこと考えてたら
クラス会で会うのも
なんだか少し、緊張しちゃって。

 

でも。

今日臣くんが言ってくれた。

 

クラス会で、話せるんじゃない?って。

きっとあれは、
話せるといいねっていう
臣くんの優しさだと思う。

 

ハルくんがハゲてたらいいなんて
冗談言ったりもしてたけど…

臣くんはいつでも優しい。

 

次ハルくんに会えた時には…
泣かないで、ちゃんと話せるといいな。

私、もう…弱虫じゃないよ。
泣いたり、しないから…

だから。

 

ハルくんの、笑顔が見たい。

 

♡)ふぅ……

 

キュッとシャワーを止めて。

バスタブに浸かって、臣くんを呼ぶと
すぐに飛んできた。

 

臣)登坂広臣、入ります!
♡)……

 

目と目が合って。

 

♡)どうしてそんなにご機嫌なの…?

 

臣くんのテンションが高いから
聞いちゃった。

 

臣)え、彼女とお風呂入るから。
♡)……

 

当たり前、みたいに返されて…

 

♡)ふふふっww

 

可愛くて、笑っちゃった。

 

臣)何笑ってんだよ…//
♡)だってww

 

臣くんはむぅっと口を突き出して
身体を洗ってる。

 

……大好きだなぁ。

 

こんなに毎日、たくさん一緒にいられて…
楽しくて、嬉しくて。

お互いのことをあんなにたくさん話して。

 

なんだか、二人の絆が深まった気がする。

 

臣くんのこと、大好きって
何度思ったかわからない。

 

本当に私、幸せだなぁ♡

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

髪も洗い終わって、♡を見ると
なんだかニコニコしながら俺を見てて。

 

臣)なに?
♡)んー?
  幸せだなぁって思って♡

 

そんなことを可愛く言って、
またニッコリ笑った。

 

臣)なんだよぉ〜〜〜♡

 

ザパーーッと
ミルク色のお湯に、身体を沈めて

♡と向き合った。

 

臣)可愛いヤツーー♡

 

チュッ♡

 

♡)えへへ///

 

俺がキスすると、また可愛く笑って。

 

臣)はぁ……

 

♡に手を伸ばして、そのままグイッと
距離を縮めた。

おでことおでこが、ぶつかるくらい。

 

♡)近い、ね…///
臣)いつでもチューできるよ♡
♡)……
臣)……
♡)……チュッ♡
臣)チューいただきましたー♡
♡)ふはっw

 

相変わらず、楽しいイチャイチャ。

 

臣)帰国したくない〜〜〜
♡)駄々っ子だ〜〜w
臣)ずっとお前とイチャイチャしてたい♡
♡)ふふっ、私も〜〜♡
臣)気が合うねぇw
♡)ですねぇ♡

 

チュッ♡

 

クスクス笑い合って、
目が合えば、キスをして。

 

♡)臣くんだぁいすき♡
臣)俺もだいすきーー♡

 

幸せすぎて、自然と笑顔になる。

 

臣)なんか、さ。
♡)うん?
臣)LA来て良かった。
♡)うん。
臣)LAじゃなくても良かったかもだけど…
  お前とこれだけ長く一緒にいれてさ?
♡)うん。
臣)お互いのことも、たくさん話せて…
♡)うん。
臣)なんか、絆が深まった気がする♡

 

俺がそう言えば、
♡はクスクス笑って

 

♡)私も全く同じこと、思ってたんだよ♡

 

また可愛い笑顔を見せた。

 

♡)やっぱり以心伝心だー♡
臣)なー♡

 

チュッ♡

 

もう「好き」が、溢れてくる。

 

臣)海外旅行とかさ、カップルで行くと…
  喧嘩することも多いとかよく言うじゃん?
♡)あ、うん、そうだよね。
臣)あれ、俺、全然わかんねー。
♡)え?
臣)喧嘩する意味がわかんない。
♡)うーん…
  長くいすぎると、嫌なとこが
  見えちゃったりするのかなぁ?
  わかんないけど…
臣)そう、だからわかんないしょ?
♡)え?
臣)俺たちには。
♡)……うんw
臣)ずっと一緒にいれてさ、
  嬉しくて仕方ないのに
  喧嘩になるとか、絶対ないじゃん。
♡)私たちはそうだね♡

 

♡はクスクス笑って、

 

♡)だって私たち、ラブラブだもん♡

 

そう言ってまた、俺にキスをくれた。

 

臣)日本帰ってもイチャイチャしようなー♡
♡)するー♡
臣)毎日イチャイチャしようなー♡
♡)するー♡
臣)毎日Hしようなー♡
♡)……///

 

あれ?
返事がない。

……と、思ったら…

 

♡)……する、///
臣)////

 

するんかい!
可愛すぎだろ!!///

なんだよ、そのもじもじ!!

 

臣)ほんとにするからな///
♡)いいもん///

 

じっと、見つめ合えば…

 

なんか、もっと深いキスが…したくなる。

 

臣)♡……、

 

スッと指先で耳の輪郭をなぞれば…

♡はゆっくりと目を閉じて。

 

濡れてる赤い唇に、そっとキスを重ねて。

 

そのまま、柔らかい唇を押し割って
舌を絡ませた。

 

♡)…、っ

 

♡は顔の角度を変えて

俺のキスに応えるように、
俺の肩をそっと掴んで。

 

臣)……ん、っ

 

夢中で繰り返すキスが、
お互いを興奮させる。

 

ああ、ヤベぇ……
すっげぇ気持ちぃ……

 

♡の唇はどうしてこんなに柔らかくて…

♡の舌はどうしてこんなに甘いんだろう。

 

きっと俺を、メロメロにするために
作られたんだな。

絶対そうだ。

 

だったら、

俺の唇だって舌だって
この指先だって…

その全部が、♡をメロメロにするために
作られたんだったらいいのに。

 

♡に触れたくて仕方なくて
愛しさを持て余してる俺の身体の全部で

♡を気持ち良くしてやりたい。

 

♡)は…、ぁ…、臣くん…///

 

大好きだよ…

 

♡)ん、…っ、ぅ…ん

 

本当に。

 

♡)……っ、はぁ…///

 

もっと…俺のこと感じて…

 

もっと、俺で気持ち良くなってよ…

 

臣)はぁ、///

 

抱きたい気持ちが我慢の限界で。

唇を離せば、もうそれをわかってるような顔。

 

臣)♡……、///
♡)////

 

欲しいんだ、お前が。

 

臣)このまま、いい…?

 

そう言って、その柔らかい身体に触れれば…

 

♡)ここじゃ、ダメ…///

 

小さな手に、動きを止められた。

 

臣)……我慢、出来ない///
♡)////

 

今すぐ、欲しくて。触れたくて。

 

臣)このまま…抱かせて、お願い。

 

そう言って、口付ければ。

 

♡)……臣くん、///

 

♡がチュッと、キスをして
また俺を止めた。

 

♡)……あの、ね…//
臣)…うん。
♡)ベッドでちゃんと…抱いて欲しいな…///

 

恥ずかしそうに、もじもじしながら

めちゃめちゃ可愛く、甘えてきて。

 

臣)////

 

なんだよその可愛すぎるおねだりは。

毎回パワーアップしてきやがってー///

 

俺が照れて黙ってると、

 

♡)だって…、ね?

 

♡がぎゅっと抱きついてきて…

 

♡)いっぱい…愛して欲しいんだもん///
臣)////

 

あ、ほんと…鼻血出そ……

 

また可愛すぎる爆弾を落としてきて、
俺と息子は瀕死。

 

俺はそのまま♡を抱き上げて
バスタオルで適当に身体を拭けば

もうそのまま、ベッドにダイブ。

 

なだれ込むようにして、絡み合う。

 

♡)は…、ぁ…っ、…臣く、んっ//
臣)……かわい…///

 

可愛すぎて、ほんとどうしよ。

 

あんなおねだりされたら、
絶対朝まで寝かせねぇ。

嫌ってほど、優しくして
飽きるほど、愛してやる。

 

だから…

 

♡)はぁ、…っ、///
臣)♡……、

 

その可愛い身体で。

全身で、俺を感じてよ。

 

臣)……愛してるよ。
♡)…、っ///

 

俺は、全身で

 

この愛を、送り込むから__

 

 

 

ーendー

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