[58]食べられた朝

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あふれる愛しさを、抱いたまま眠って。

 

朝目が覚めると

臣くんの素肌に閉じ込められていた。

 

それだけでまた、きゅぅぅ…って
愛しい気持ちでいっぱいになる。

 

とくん、とくん…って

ゆっくり音を立ててるその胸に
頬を寄せて。

 

すりすりしたらもっと愛しくなって
今度はそっと、唇で触れる。

 

胸にキスをしたら、もっとしたくなって。

 

狭い腕の中を臣くんを起こさないように
よじよじ這いのぼって…

 

肩先に、キス。

首元に、キス。

 

少し起き上がっても、
臣くんはまだ寝てるから…

 

その瞼にもそっと、唇を落とした。

 

♡)……

 

どうしよう。

大好きだよぅ……

 

スヤスヤ眠ってる臣くんの
目元のほくろにチュッてキスして。

スッと通った鼻筋にも
チュッてキスして。

 

柔らかいほっぺ、耳たぶ、
最後にはぷくっとした唇に

チュッて、キスをした。

 

♡)……

 

昨夜も思ったけど、不思議なこと。

 

愛しいからキスするのに
キスすればするほど、また愛しくなるの。

どうしたらいいんだろう。

 

気持ちも熱も
止め方がわからない私は

そのまま、また
臣くんの身体に唇を這わせて。

 

大好き、って…
いっぱいいっぱい伝えるように
飽きもせず口付けてると…

 

臣)…♡……?

 

かすれた声で
ぼんやりと私の名前を呼ぶ臣くん。

起きちゃった。

 

それでも布団の中から出ない私に、

 

臣)何…してんの…?//

 

少し戸惑ったような声。

それでも私は、止まらなくて…

 

臣)……っ、///

 

布団をばふっとめくられて…

 

臣)♡?!///
♡)////

 

見つかっちゃった。

 

臣)何してんの?///

 

もう一度聞かれたから、
またよじよじ這いのぼって…

臣くんのほっぺにチュッてした。

 

♡)臣くんのこと、食べてた///
臣)////

 

私がそう言うと、
臣くんはぎゅっと私を抱き寄せて…

 

臣)朝から…何、可愛すぎ…///
♡)////

 

耳元で、そう言われた。

 

♡)だって……

 

臣くんのこと、大好きすぎるんだもん。

 

♡)臣くん、どうしよう……

臣)……ん?

♡)…H…したいよぅ…///

臣)?!!////

 

臣くんが欲しくて、仕方ないの。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その言葉に
自分の耳を疑って。

寝起きだし、
俺もしかして寝ぼけてんのか?!って…

 

でも。

 

甘く潤んだ瞳で俺を見つめる♡を見て…

夢じゃないって、思った。

 

臣)////

 

可愛くて、嬉しくて、ニヤける。
どうしよう。

 

♡)…ダ…メ…?///

 

♡のおかげで
起きた時から戦闘態勢なんだけど…

 

返事をしない俺に、
♡はまた…

俺の身体に唇を這わせて…

 

臣)……は…ぁ、……

 

♡の甘い吐息と
柔らかい舌の感触が

俺の身体に、熱を移していく。

 

臣)……っ、

 

興奮が高まった身体で
そっと♡に手を伸ばすと…

 

♡)……臣くん…、お願い…///

 

潤んだ瞳に
可愛く甘えられて…

 

臣)////

 

ああ、もう。
爆発しそう。

 

臣)……ほら、おいで…

 

熱い熱い、♡の身体。

 

♡)っ……、…ぁっ…///

 

もう甘く、とろけてしまいそうで…

 

臣)ん、いいよ……
♡)……っ///

 

そのままゆっくり、一つになれば

俺も♡も、気持ち良くて…

 

臣)は、ぁ…っ

 

その感触を、目を閉じて堪能してると…

 

♡)…は…、っ…ぁ…//

 

♡の身体がへにゃへにゃと
俺の上に、落ちてきた。

 

臣)…、どうした…?

 

柔らかい髪を撫でて、そう聞けば

 

♡)…溶け…ちゃいそう…///

 

そんな可愛い言葉が返ってきて。

 

臣)もう動けなくなったの…?w
♡)……///

 

俺が少し動けば、

 

♡)…ゃ…ぁ…っ、/// ん…、っ

 

耳元で可愛い声が漏れる。

 

♡)や、…っ、ぁ…っ、臣く…っ

 

ああ、ダメだ。
我慢できねぇ。

 

♡)きゃ…ぁっ///

 

ドサッ…

 

♡)////

 

俺を見上げる、可愛い瞳。

 

臣)自分から襲ってきたくせに…w

 

♡の唇を、意地悪になぞれば…

 

♡)……襲いマシタ…///

 

恥ずかしそうに両手で顔を隠すのが
また可愛くて。

ニヤけそうになりながら、

 

臣)そんなに…欲しかったの…?

 

ゆっくりと動き始めれば

 

♡)……(こくん)///

 

素直に頷くのが、可愛くて。

 

臣)朝から俺のこと襲っちゃうくらい
  我慢出来なかったの?w

 

意地悪な質問を続けても、

 

♡)(こくん)///

 

また可愛く頷いて。

 

臣)////

 

こいつ、俺のことどうしたいわけ?
ほんとずりぃ……

 

臣)そんなに、俺のこと…好き?

 

最後にそう聞けば
俺に身体を揺らされながら…

 

♡)……(こくん)///

 

また素直に頷いて、

 

♡)大好き、なの…///

 

そう言った。

 

臣)////

 

朝から俺に
鼻血出させたいのかなって思うくらい

可愛いし、エロいし、
俺はもう止まんないし。

 

♡)や…っ、…は…ぁ…っ///

 

ずっと潤んでた瞳は
もう今にも泣き出しそうで…

 

♡)…ん…ゃっ、あ…っ!…だ…めっ///

 

息も切れ切れに、♡が叫ぶけど…

 

臣)欲しかったんだろ…?

 

俺がそう言えば

 

♡)…っ////

 

顔を赤らめて否定しない。

そうやってまた、俺を興奮させるんだ。

 

ヤバい、もう。

なんでこんな…可愛いんだよ…

 

臣)は…っぁ…、♡…っ

 

ぎゅっと抱きしめれば
♡も俺に、ぎゅっとしがみついて…

 

♡)あ…っ、…んんっ!…や…ぁ…っ///
臣)…っ、///

 

深く深く、繋がる身体は…

二人を甘く甘く、包み込んだ。

 

ーーーーーーー

 

朝から♡に骨抜きにされて。

意識を失うように眠りに落ちた♡を
腕の中に抱きしめて

俺もまた夢の中へ。

 

なんて幸せな朝なんだろうって…
ふわふわ夢見心地でまた目を覚ませば

丁度♡がバスルームから
出てきたところで。

 

♡)あ、…おは…よ…///

 

髪を拭きながら、
もじもじと視線を逸らした。

 

手招きすれば
少し恥ずかしそうに近寄ってきて

小さな手をグイッと掴んで
柔らかい腕に、キスをした。

 

臣)おはよ。
♡)……///

 

♡はもじもじとタオルで顔を隠して…

 

♡)お風呂、あるよ…///

 

そう言うから。

今度は立ち上がって、
こめかみにキスをして

俺もバスルームへ向かった。

 

ミルク色の風呂からは
バニラの匂いに混ざって、
オレンジの爽やかな香りが立ち込める。

 

ゆっくりと身体を沈めて、一息ついて。

頭の中に浮かべるのは、さっきの♡。

 

起きた瞬間はびっくりしすぎて
頭が追いつかなかったけど…

 

「臣くんのこと、食べてた///」

 

恥ずかしそうにそう言う♡が
本当に可愛くて。

 

臣)……///

 

マジで可愛い!!!

 

我慢出来なくなって
俺が欲しくなって

俺が寝てんのに、俺のこと食べちゃうって、
何?!!

何なの!??

 

「臣くん、どうしよう……」

 

ウルウルした瞳で、俺を見て…

 

「…H…したいよぅ…///」

 

臣)////

 

あれもマジで、破壊力満点すぎた。

ああ、やべぇ…
思い出したらまた興奮しそう。

 

でも…
ほんとに可愛くて…

 

だってさ。
昨夜だって割とあいつ、積極的だったよな?

あいつから色々してくれて…
俺すっげぇ嬉しかったんだもん。

なんかすげぇ、愛を感じたっていうか。

 

なのに…

朝起きてまで、あんな……

 

臣)////

 

のあああ!!
鎮まれ!!鎮まれ、俺!!!

 

このままじゃ俺、……

♡に悩殺されるんじゃなかろうか…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

髪も乾かして、メイクも終えて。

バスローブをほどいて、着替えてると…

 

__ガチャ。

 

臣)あ。

 

お風呂から戻ってきた臣くんと
バッチリ目が合って。

 

♡)きゃぁぁ///

 

慌てて身体を隠した。

 

♡)ちょっと待って!着替えてたの!///
  あっち向いて!!

 

そうお願いしたのに…
臣くんはニヤニヤ近付いてきて…

 

ドサッ

 

臣)あ、この下着、見たことない。

 

なんて、私を押し倒して
私が握ってた服を取り上げた。

 

♡)ちょ、よけて!!///
臣)新しいやつ?

 

ブラをツンツンされて…

 

♡)エッチ!///
臣)お揃いだーー

 

今度はパンツをツンツンされて…

 

♡)やだぁっ!エッチ!ばかぁっ!//

 

足をバタバタさせると…

 

臣)だって彼女が下着姿で
  俺のこと誘惑してくるんだもん♡

 

って、またニヤニヤしてる。

 

♡)…なんで…新しいのって、わかるの?//
臣)だって見たことないもん。
♡)……///

 

私の下着、全部覚えてるんですか…?

 

臣)俺に脱がされるために
  新しいの買ったのー?
  可愛い〜〜♡
♡)違う〜〜!//

 

臣くんが背中に手を入れようとして、
ピシッと叩いた。

 

♡)せっかくの旅行だから…
  新しいの欲しいなって思って…
  買ったんだもん…///
臣)……だから、俺に脱がされるためでしょ?
♡)違うってば!//

 

なんでそうなるの!!

 

♡)服着たいから離して!恥ずかしい!//
臣)水着だと思えばいいじゃん。
♡)水着は裸と同じだって言ったの誰!
臣)…っ

 

しまった、みたいな顔してる。

 

臣)じゃあ…ちょっとだけ触らして…?
♡)え…っ

 

「じゃあ」の意味が、わからない。

 

♡)ん、っ…、や…ぁ…、///

 

臣くんの下で、身じろぎすると…

 

臣)ああ…ヤベ…/// マジで脱がせたい…

 

臣くんの目が、エッチな目になってる!!
危険!!!

 

臣)H…しよっか///
♡)さっきしたよ!

臣)もっかい、しとく?///
♡)しない!///

臣)いいじゃん…
♡)ダメ、グランドキャニオン行くんだから!

臣)間に合うって…♡
♡)あ、…っ///

 

臣くんの唇が、胸に近付いてきて…

 

♡)…っ

 

私はくるっと、うつ伏せになった。
防御、成功!!

 

臣)何これ…、外してくれって意味?w
♡)!!!

 

しまった!!

 

パチン、って音が聞こえて…

背中に伝わる、臣くんの唇の感触。

 

♡)や、…っ、……だめ、…っ//

 

そう言ってるのに…

 

臣)は…ぁ……、すっげぇ綺麗…、///

 

背中をなぞる指先が、くすぐったくて…

 

♡)ほんとにだめぇっ!///

 

またぐるんと仰向けになると…

 

臣)……ダメ?

 

臣くんが拗ねたような顔で
おっぱいをふにふにしてきて…

 

♡)ダメ!///

 

その手を払いのけると…

 

臣)じゃあ、いつものやつ、言って。
♡)え…?
臣)いつもの。「夜シよ」ってやつ。
♡)…っ

 

「いつもの」って…
いつの間にか定番化されてる。

 

臣)じゃないと、今する…

 

臣くんの手のひらが、また肌に乗って…

 

♡)夜っ!///

 

私は慌てて、声を上げた。

 

♡)……続きは…夜、シようね?///

 

そう言うと…

 

臣)……///

 

臣くんは、むぅっと口を尖らせて…

 

臣)じゃあ早く服着て!

 

また拗ねたように、そう言った。

 

臣)お前の生肌触ってたら
  興奮おさまんないから!
  とっとと服着ろ!!
♡)着ようとしてたのに邪魔してきたのは
  臣くんでしょー!///
臣)ふんっ///

 

 

ー続ー

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