チュンチュン…チュンチュン。。
小鳥のさえずりが聞こえる。
ピピピピピ!!ピピピピピ!!
◇)わっ!
携帯のアラームも鳴って、
あたしは飛び起きてそれを止めた。
◇)……ふぅ。もう朝か。
窓の外には自然が広がってて
見上げる空は今日も晴れてる。
気持ちいいなぁ♡
◇)さて!
誰よりも早く起きて朝の準備をして
メイクも済ませておきたくて
あたしは洗面所に向かった。
剛典はまだ絶対寝てるよね。
髪の毛も編み込んで、服も着替えて…、、
よし!完成!!
◇)……ん?
なんか1階から音がする。
……はっ、これはもしや…!
◇)……お母様!
母)あら◇ちゃん、おはよう!
早いわねぇ。
◇)もう起きてらしたんですか?
母)ええ。
朝食の準備があるから。
◇)私、手伝います!
って言ったけど…
台所触られたくない人とかもいるよね、
どうしよう。
大丈夫かな?汗
母)じゃあお願い、助かるわ♡
◇)はいっ♡
良かった!
母)じゃあこっちで玉子焼き焼いてくれる?
◇)はい!…ええと、出汁巻でいいですか?
母)ええ。
◇ちゃんはいつも出汁巻?
◇)ええと…
お弁当に入れる時は甘い玉子焼きで
それ以外は出汁巻が多いかな?
あとは何か入れたりとか…
母)ふふふ♡
じゃあお弁当用の玉子焼きも
一緒に作ってあげて♡
◇)え?……あ。
お母様は朝食の他に
二人分のお弁当も作ってくれてる。
母)帰りの新幹線で食べられるでしょう?
◇)私の…分も?
母)もちろん♡
◇)ありがとうございます…嬉しい///
母)昨夜の残り物も入っててごめんね?w
でもこれ剛典大好きだから。
◇)あっ…
めっちゃバクバク食べてた
牛肉のアスパラ巻きときんぴらだ。
母)いつもついつい作りすぎちゃうのよねぇw
◇)あの…これ、良かったら…
味付け教えてもらえませんか?///
母)あら!
図々しいかな?汗
◇)あ、やっぱり…ごめんなさい!
たまに帰ってきた時に食べれる
お母様の手料理、って方が…
剛典も嬉しいですよね!ごめんなさい!
慌てて謝るあたしに、お母様は優しく笑って…
母)でもそれを彼女が
サプライズで作ってくれるのも
きっと剛典、嬉しいと思うわ♡
って、レシピを教えてくれた。
じーーーーん///
◇)ありがとうございます///
母)ふふふ♡
頑張って作ってあげようっと///
母)◇ちゃんは本当にお料理得意なのねぇ。
◇)えっ!
はっ!手元見られてた!?ドキドキ…
◇)ええと…昔からよくしてたので。
母)あら、そうなの?
◇)はい。弟と妹にせがまれてw
母)あらw
◇)お手伝いさんが作るより美味しいから
作って〜!って…
そう言われるとついついw
母)ふふふ、うちのお父さんも一緒w
離れて暮らしてた時、
長い休みで帰ってきて
私がご飯を作ると、美味しい美味しいって
お手伝いさんに失礼じゃないって
思うんだけど…w
でも嬉しいのよねぇ♡
◇)はいw
母)でもあの頃はちょうど
お兄ちゃんも留学してたし
お父さん寂しかったと思うわ。
◇)お母様と剛典が上京してる時ですか?
母)そうそう。
まるで逆単身赴任みたいになっちゃってw
◇)逆単身赴任…!
そうですよね、寂しいですよね…。
母)でもその分、今は毎日一緒だけどねw
◇)ふふふ…♡
お母様とお父様は本当に仲良しなんだなぁ♡
母)さて、そろそろ男性陣を
起こしましょうか。
◇)そうですね!
朝食もお弁当も、無事完成!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「剛典ーーー」
岩)……んぅ……。
「剛典、朝よ。」
岩)んんん〜〜〜〜。
眠たいぃぃぃぃ。
まだ全然寝足りないぃぃぃぃ。
「ほら、起きて。」
岩)……むりぃ…。
だって三公演明けだもん…
身体動かねぇよ…
岩)まだ寝かせて……。
「朝ごはん出来たわよ。」
岩)うーん……、
確かに腹は減った。
でも眠い。
頭がまだ起きてないもん。
うん、これはまだ夢だな、うん。
「剛典、起きなさい。」
岩)やだ。俺はまだ寝る!!
あれ。夢の割にはハッキリ喋ったな、俺。
「ほら、早く…」
岩)じゃあチューしてよーー。
目を閉じたまま右手を伸ばすと…
岩)つかまえたw
グイッと引き寄せて、抱きしめた。
岩)おはよぉ〜〜〜♡
……ん?なんか感触がいつもと違う。
岩)あれ…?◇……?
ゆっくり目を開けると…
岩)うわぁぁぁぁああああ!!!
母)叫びたいのはこっちよ!!!
岩)なんでお袋がいんの!!!!!
びっくりしすぎて飛び起きた。
一気に目ぇ覚めた!!!
岩)◇と間違えた!!!!
母)そうでしょうね。
岩)起きるから!もう行ってよ!
母)はいはい。
しばらくベッドの上で茫然自失…。
マジでビビった…。
………てか俺…、
「じゃあチューしてよーー。」
「おはよぉ〜〜〜♡」
岩)////
恥ずかしすぎて、今なら死ねる。
◇と間違えてチューとかしなくて
ほんと良かった!!!!
父)あははははw
1階に降りるともうみんな揃ってて
親父はお袋から聞いたのか、大笑いしてる。
母)剛典はいつもあんなに甘えてるのねぇ、
◇ちゃんに。
岩)べ、別にそういうわけじゃ…//
◇)剛典のばか…///
◇は恥ずかしそうに口を尖らせてる。
岩)あの、ほんとすいません、忘れて下さい。
お袋に深々と頭を下げたら
お袋は呆れたように笑った。
母)お母さんだって抱きつかれるなら
今市くんが良かったわよ。
岩)ぶっww
◇)お母様、隆二さんが好きなんですか?
母)そうなの、ファンなの♡
岩)出たーーーww
それからみんなでテーブルに座って
手を合わせた。
母)◇ちゃんが手伝ってくれたのよー♡
父)ありがとう。
◇)いえ!///
岩)……。
俺がぐーすか寝てる間に…
なんてデキる女なんだ、お前は。
母)うちは女の子がいないから…
一緒にお料理とか憧れてたのよねぇ、
楽しかったわー♡
◇)私も楽しかったです♡
すっかり仲良くなっちゃって
お袋は本当に嬉しそう。
父)またいつでも帰ってきなさい。
岩)うん。
母)忘れ物ない?気をつけてね?
岩)うん、大丈夫。
最後は二人に玄関まで見送ってもらって。
◇)本当にありがとうございました。
お世話になりました。
父)◇ちゃんもまたいつでもおいで。
◇)ありがとうございます♡
母)あ、そうだ、これがお弁当と、
あとこれはね、ケーキ。
岩)ケーキ?
母)小さいチョコレートケーキ
焼いといたのよ。好きでしょ?
何個か入ってるから◇ちゃんと食べて。
岩)あ、◇は甘いもの食べれないんだよ。
◇)ちょっ…
母)あら!そうなの?!
◇)いえ!大丈夫です!
岩)何言ってんの。
食べれんのフルーツくらいでしょw
◇)いえ!あの…っ
母)そうだったのねぇ!失敗!
じゃあ剛典が全部食べなさいw
岩)うん、食べる。ありがとw
◇)あの、ごめんなさい、
ありがとうございます!
母)いいえ、ほんとまた
遊びにきてちょうだいね♡
◇)はいっ!
手を振る親父とお袋に
◇は何度も頭を下げて、
俺たちはそのまま駅に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇)ちょっと!
なんであんな余計なこと言うのー!
岩)んー?
新幹線の席について、
早速ケーキを食べてる剛典。
わ、すごい美味しそう。
お母様…こんなの作れちゃうなんて…
手作りのお菓子なんて持っていかなくて
本当に良かった…!!
◇)甘いもの食べれないって、
せっかくお母様が作ってくれたのに!
岩)だってお前食えないじゃんw
◇)そんなの頑張って食べるもん!!
岩)あんなぁ、そんなの
頑張るとこじゃないのw
◇)え?
剛典はおしぼりで手を拭いて
残りのケーキをしまった。
岩)長い付き合いになるんだから
知っておいた方がお互いにいいだろ。
◇)え…、
岩)お前が甘いもの好きだって思ったら
また作っちゃうかもしんないし、お袋。
◇)……そ、そっか///
岩)そ!
「長い付き合いになるんだから」
剛典がさらっとそう言ってくれたのが、
なんだかすごく嬉しかった。
◇)また…遊びに行きたいなぁ…。
岩)え、ほんと…?
◇)うん。
あたしが頷くと、
剛典はどこか照れたような
嬉しそうな笑みを浮かべた。
◇)だって…すごく楽しかったもん。
お父様もお母様も大好き。
岩)……お前がそう言ってくれると
なんかすげぇ嬉しい…。
剛典はそう言った後、
「でもお父様お母様呼びはやめない?」
って笑い出した。
岩)でも…
親父もお袋もほんと楽しそうだった。
ありがとな。
◇)ありがとうはあたしだよ!
ほんとに良くしてもらって…
岩)俺さ、こんな風にちゃんと
家族に紹介したの、お前が初めて。
◇)え、そうなの?
岩)うん。
◇)だ、大丈夫だったかな?汗
岩)何を今更w
◇)だって〜〜!///
岩)才色兼備に怖いものなんてないっしょw
◇)もぉ!
からかうようにつんつんしてくる剛典の手を
パシッと叩いた。
岩)あんないいお嬢さんと
お付き合いさせてもらって…
大事にしなさい。だってさ。
◇)へ?
岩)親父が言ってた。
剛典は嬉しそうに笑って
あたしの手をぎゅっと握った。
岩)大事にさせてもらいますw
◇)////
とくん、とくん、あったかくなる。
◇)あたし…も///
岩)ん?
◇)剛典のこと、大事にするからね?
岩)はは、ありがと♡
◇)連れてってくれて…
本当にありがとう♡
岩)うん♡
二人でにんまり微笑み合って…
くっついてたらお互いの体温が気持ち良くって
気付いたらうたた寝しちゃってた。
目が覚めたのは、品川に着く20分前。
岩)めっちゃ寝てた…。
◇)うん…。
だって気持ち良かったんだもん。
岩)てか家帰ったら忙しいから
弁当食っちゃおうっと。
◇)え、じゃああたしも食べるー!
……ん?忙しいの?帰ったら。
岩)うん、すぐ仕事だし。
◇)そっか。
二人でお母様が作ってくれたお弁当を開いた。
岩)やったーーw
好物ばっかりーーw
◇)んふふw
お母様に教えてもらったレシピは
いつ作ってあげようかなー♪
岩)唐揚げ美味い♪
◇)良かったねw
岩)俺さ、弁当の唐揚げ大好きなんだけど
隆二さんは嫌いなんだって。
◇)ええ!嫌いな人なんているの!?
岩)あ、間違えた。
唐揚げは好きだけど
唐揚げ弁当は嫌いなんだっけな?
この間言ってた、確か。
◇)なるほど。
おかずの一つならいいけど
単体で主役になるのは許せんのか。
岩)ああ、そうそう、そんな感じw
◇)あはははw
岩)あ、おにぎり鮭だーー
やったーーw
◇)自分のお母さんが作ってくれたお弁当って
世界一美味しいよね♡
岩)あはははw
◇)あたしも大好きだったもん♡
岩)……あ、でもこの玉子焼き、
お前作った?
◇)!!!
なんでバレたーーー!!
◇)美味しくない?ごめん。
岩)ちげーよw
普通に美味い。
◇)なんでわかったの?
岩)好きな女の味くらいわかるよ。
◇)…っ
何サラッとカッコいいこと言ってんだ///
◇)朝は間違えて抱きついたくせに…
岩)ごふっ!…それとこれとは別!///
むせた剛典にお茶を渡してあげた。
◇)でもさ、お父様とお母様
本当に仲良くて、素敵だったなぁ♡
岩)仲良いよねぇw
◇)理想の夫婦♡
岩)うんw
……まだ付き合う前に話したの、
覚えてる?
◇)ん?
岩)お互いさ、両親が
行ってきますのチューするタイプだから
それが憧れ、って。
◇)あ、そんな話…したねw
岩)いつか俺らもそんな風になれたらいいな。
◇)え…?
岩)子供たちからさ、
「お父さんとお母さんが理想の夫婦」
って言ってもらえるような二人。
剛典がすごく優しい表情で
そんなこと言うから…
◇)////
とくん…、とくん…、
「大好き」が…込み上げてくる。
どうしよう。
もうむぎゅむぎゅ抱きつきたいくらい。
◇)……うん、そんな風になりたいな。
いつか。
岩)な!
大好き。
大好きだよ、剛典。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新幹線を降りて、家までの車の中。
◇は昨夜、お袋と親父から
俺の昔話をあれこれたくさん聞いたらしく、
「初耳だらけだったんだけど!」って
興奮しながら話してくれたw
◇)あたしってまだまだ剛典のこと
全然知らないんだなぁって…
ほんとびっくりしちゃった。
岩)ははははw
これからたくさん知ってください♡
◇)うん。
岩)ん?
後ろからクイッと引っ張られた。
◇)大好きだから…いっぱい知りたい///
岩)……///
何それ。可愛いじゃん。
嬉しいじゃん。
岩)荷物、ここでいい?
◇)あ、うん、ありが…っ
置いた瞬間、抱きしめた。
岩)ただいま。
◇)おかえり///
岩)おかえり。
◇)た…だいま///
帰ってきた二人の家。
岩)実家も落ち着くけど
やっぱここが一番かも…。
◇)……うんw
二人でぎゅーっと抱きしめ合って
ふぅ…っと一息ついた。
◇)なんか…剛典のこと…
前よりもっともっと
好きになった気がする…///
岩)何それぇーーw
それ俺のセリフだからw
◇)えー?
ああ、なんか…顔がニヤける。
幸せだなぁ。
岩)なんか不思議だけど…
自分の大事な人に
大事な人を紹介すると
大切に想う気持ちが増すよね。
◇)うん…っ
責任感なのか何なのかわかんないけど…
「大事だなぁ…」ってしみじみ思う。
◇)剛典、大好き♡
ありがとう♡
岩)……///
素直で可愛い。
岩)俺も大好き♡
◇)えへへ♡
ぎゅっと抱きしめてた腕をほどいて
◇の身体を抱き上げた。
◇)えっ!ちょっ、どこ行くの?!///
岩)決まってんじゃん♪
まっすぐ寝室に向かうと
◇は俺に掴まったまま足をバタバタさせて。
◇)ちょっと!
忙しいって言ってたじゃん!///
岩)え、何が?
◇)家に帰ってきたら!
岩)ああ、だから、これ。
◇)え?
岩)お前とイチャイチャすんので
忙しいってこと。
◇)…っ、そういう…こと?!///
岩)そ♡
◇をゆっくりベッドにおろした。
岩)仕事までたっぷりイチャイチャしよ♡
◇)////
あ、何その可愛いもじもじ顔は。
岩)やなの?
◇)……(ふるふる)///
岩)……、わっ
今度は◇からぎゅっと俺に抱きついてきた。
◇)あのね、ほんとは…
すっごくイチャイチャしたかったの///
岩)……へ?!///
◇)でも剛典仕事だからって思って
我慢しなきゃって…
岩)……///
◇)ずっとぎゅってしたくて
うずうずしてたの///
岩)////
◇)大好きが爆発してたの///
岩)////
……か、可愛くてどうしよう。
◇)剛典、大好き///
岩)……う、うん…///
そう言ってふわっと離れた◇は…
自分からブラウスのリボンを
ゆっくりと解いて…
◇)時間…大丈夫なの?///
岩)うん///
俺が頷くと、
可愛すぎる上目遣いで、俺を見た。
◇)じゃあ…もう…
我慢…しなくても、いい?///
岩)////
ちょ、ちょ、ちょ…っ
◇)ね…、///
岩)////
か、可愛すぎる、エロすぎる、
どうしよう!!///
◇)早く…イチャイチャ…、しよ?///
岩)////
俺は結局そのまま…
◇にメロメロにされながら
時間ギリギリまで、◇と抱き合った。
◇が愛しくて。
大好きが爆発してんのは、俺も一緒。
こんな気持ちで身体を重ねられるなら
時間なんて関係ない。
朝でも、昼でも、夜でも、
いつだっていいんだ。
幸せすぎる、甘い甘い、二人のひととき。
見つめ合う瞳から、
囁き合う唇から、
触れ合う指先から、
あたたかい愛がこぼれ出す。
……ああ、なんかほんと…
すげぇ好きだ。どうしよう。
溺れそうな快感の中で
そんなどうしようもない愛情を感じて…
初めて浮かんだ言葉は、
先に◇に言われたんだ。
◇)愛してる、剛典…///
岩)////
俺が言おうとしたのに…。
……やっぱりお前には敵わない。
でも、同時に思ってたのが、嬉しくて。
真似したみたいでなんか悔しいけど
今は素直に言わせて…。
岩)俺も愛してるよ…。
ーendー
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エンダーーーーー
って叫びたいくらいハピハピですね///
エッチな下着のダンボール落としたのが
遠い昔のようです。。
ああああ。゚(゚^∀^゚)゚。あれは岩田史上最悪の一日〜〜!!w
岩田ーーーーーーーーー!おい!彼女と間違って母親に抱きつくって最悪やでw
◇©まで恥ずかしいじゃないか!
やっちまった末っ子(ฅ¯ω¯ฅ )笑