[317]試しのツンデレ

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朝、目が覚めたら
♡は俺の腕の中にいなくて。
  
 
臣)……あれ…?
 
 
眠たい目を擦り開けるけど
ベッドにもいない。
 
もう起きちゃったのかな。
 
 
でも…
♡はいなくても
俺の身体にはしっかり
昨夜の甘い余韻が残っていて。
 
 
臣)………はぁ、///
 
 
気持ち良かったなぁぁぁぁ…///
 
なんて、しみじみため息。
 
 
臣)あああ〜〜〜〜
 
 
ぎゅって抱きしめたい。
戻ってこないかな。
 
てか今何時?
 
 
臣)……え!
 
 
まだ6時じゃん!早っ!
 
……ベッドから出るのはやだけど
♡が何してんのか気になる。
 
てか顔が見たい。抱きしめたい。
 
 
ベッドを選ぶか…
♡を選ぶか…
 
 
臣)ぬぅぅぅ!!
 
 
俺は頑張って起き上がった。
♡の勝ち!!
 
 
臣)♡〜〜〜〜
 
 
俺の癒しはどこいった〜〜〜
 
 
♡)あ、臣くん!どうしたの??
 
臣)…っ
 
 
キッチンにいた♡はエプロン姿で、
朝から爽やかな笑顔で
「おはよう♡」って俺を迎えてくれた。
 
なんて眩しいんだ…。
 
 
臣)何してんの…?
 
 
とりあえず抱きしめていい?
 
ぎゅ……っ。
 
 
♡)へへへ、おはようのぎゅーだ♡
臣)……ん。
♡)あのね、少し早く目が覚めたから
  朝のうちにクッキーの生地
  作っておこうと思って。
臣)え…。
♡)そしたら帰ってきてから
  焼くだけで済むし♡
 
 
ほんとだ。
バニラエッセンスの甘い香りがする。
 
こんな早朝からクッキー作りなんて…
 
 
臣)よしよし。
♡)え?
臣)いい子いい子。
♡)えへへ、褒められたぁ♡
 
 
頭を撫でてやれば
♡は嬉しそうに俺に抱きついてきた。
 
 
そうだよ。♡はこうでなくっちゃ。
 
無邪気で可愛くって、笑ってくれるだけで
心が和んで癒されるような。
 
昨日の妖艶な♡は幻だったと思おう、うん///
 
 
♡)どうしたの…?
臣)ん…?いやぁ…、、
  昨日のお前…すごかったなぁって…///
♡)え?
臣)え?
 
 
何そのキョトン顔。
まさか覚えてないとか言わないよな?
 
 
♡)……はっ…///
 
 
あ、思い出したのか
可愛いほっぺが一気に赤くなった。
 
 
♡)……なんか…ちょっと…寝ぼけてて…
臣)うん…。
♡)お酒も…入ってたし…///
臣)うん…。
♡)私、おかしかったかな…?///
臣)////
 
 
全然おかしくありません、最高でした。
 
 
臣)分け目、戻しちゃったの?
♡)あ…、
臣)エロくてすげぇ良かったのに。
♡)ほんと??大人っぽかった??
臣)……。
 
 
大人っぽいっつーか…
エロかったです。
 
 
♡)じゃあ今日もそうしてみようかなぁ…
臣)いや、いい!いつも通りで!
♡)え?
臣)あれは俺といる時だけでいい。
♡)……そ…っか///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
昨夜はトイプー扱いされちゃったから
イメチェンに分け目を変えてみたんだけど
大成功だったみたい。
 
良かった、えへへ♡
 
 
臣)……はぁ、///
♡)ん…?
 
 
また臣くんが後ろからハグしてきて
私のほっぺにスリスリしてる。
 
 
♡)どうしたの…?
臣)いや…、昨日のエロいお前思い出したら
  なんかたまんなくて…///
♡)お、思い出さないでよ!///
 
 
いきなり何言い出すのかな?!///
 
 
♡)あ!ちょっと!///
 
 
お尻に何か当たってます!!
 
 
臣)お前のエロのポテンシャルは
  すごいわ…///
♡)そんなポテンシャル…持ってません…///
臣)お前は自分をわかってない!!
♡)ええ!?
臣)……でも…
  それを発揮するのは
  俺の前でだけでいいから。
♡)他で発揮する場所なんてないよ…///
臣)俺の前でだったら
  いくらエロくなってもいいよ。
♡)私そんなにエッチじゃありません///
臣)はぁ?嘘つき〜〜〜!
 
 
臣くんが私のほっぺをぷにぷにしてきた。
 
 
臣)俺とHすんの大好きなくせにー!
♡)変な言い方しないで!///
  私は臣くんが大好きなの!
臣)俺のことが大好きで
  俺とHすんのも大好きでしょ?
♡)ええと…、///
臣)大好きでしょ?
♡)……(こくん)///
臣)よし、素直。いい子いい子♡
♡)////
 
 
……なんか、ずるい。
 
 
♡)……さっきから、当たってるよ///
臣)あー!触られたーー!!
♡)だって!///
臣)エッチーー!!
 
 
お尻に当ててくるんだもん!///
 
 
♡)邪魔だからあっちに行っててください///
臣)あ、冷たい。ひどい。
  何?◇ちゃんの真似して
  ツンデレ目指してんの?
♡)そんなんじゃないよ!w
臣)お前には無理だからやめとけよ?
♡)え、どうして?
臣)お前なんてデレの塊じゃん。
  ツン要素、皆無!!
♡)…っ
 
 
そう言われると…
「ツン」ってどうやってやるんだろう…。
 
 
♡)臣くん…私と付き合ってて…
  飽きないの…?
臣)は??
♡)いつも甘えてばっかりで…
  「デレの塊」?なんでしょ?
臣)いいじゃん。可愛いじゃん。
♡)たまにはツンデレが良かったりするの?
臣)えーーー、今更想像できない。
  ツンデレなお前とか。
♡)私じゃなくても…
  ツンデレな子見たら、いいな〜とか
  思ったり…しないの?
臣)は?するわけねぇじゃんw
  俺はお前が好きなのに。
♡)…っ
 
 
当たり前のようにサラッと言われて、
なんだか照れちゃった///
 
 
臣)俺、駆け引きとか嫌いだし
  面倒くさいのやだし、
  素直な子が好き。
♡)そっか…。
臣)てかお前が好き。
♡)……///
臣)ねぇ、好きだってば。
♡)わかってるよ///
臣)まさかお前が俺に飽きてきてるんじゃ…
♡)どうしてそうなるの!w
臣)俺と真逆のタイプとか見て
  いいなとか思ったりすんの?
♡)真逆のタイプ??
臣)んー、なんだろ。
  俺がデレデレ甘々だから…
  すっげぇクールな寡黙な男とか?
♡)……。
 
 
臣くん…
自分で自分のこと、デレデレ甘々って
わかってるんだね…。
 
 
♡)クールで寡黙かぁ…
  どんなんだろ。
臣)やってみてやるから、来いよ。
♡)え。
臣)ほら。
♡)……ええと…、じゃあ。
 
 
背中を向けた臣くんに
後ろから抱きついてみた。
 
 
♡)臣くーん♡ おはよーー♡
臣)……。
♡)あれ?おはよ?
臣)……はよ。
♡)臣くん大好きーー♡
臣)……。
♡)臣くん大好きだよーー♡
臣)……わかってっからくっつくな。
♡)えっ…
臣)ベタベタしすぎ。
♡)…っ
 
 
そう言ってベリッと剥がされた。
 
 
♡)……ぐすっ
臣)えっ!
♡)こんな臣くんやだぁぁぁ!!
臣)ええ!??
 
 
いつもの臣くんだったら
「俺も大好きー♡」って
ぎゅむぎゅむしてくれるもん!
 
 
♡)じゃあ私もやる!!
臣)へ?!何を??
♡)ツンデレ、してみる!!
臣)いや、無理でしょw
♡)やってみるもん!ほら、いいよ!
臣)……じゃあ。
 
 
私は臣くんにプイッと背中を向けて
生地作りを再開した。
 
 
臣)♡ーー、おはよーーー♡
♡)ああ、おはよ。
臣)何してんのー?
♡)見たらわかるでしょ、あっち行ってて。
 
 
よし!
強めに言ってみたもんね!
 
 
臣)♡ーー、好きだよーー。
♡)はいはい。
臣)何それ。好きだってば。
♡)ありがと。あっち行ってて!
臣)お前も好きだろ?俺のこと。
♡)そんなの言わなくても
  わかるでしょ、もう。
  ほら、そこどけて!
 
 
こんな感じかな?
ツンツンできてるかな?
 
 
ぎゅーーー!!
 
 
♡)わっ!!
 
 
いきなり力強く抱きしめられた。
 
 
臣)……やだ。
  こんなの♡じゃない。
♡)…っ
臣)俺…ツンデレとか無理…。やだ。
♡)臣くん…。
臣)いつもの♡だったら
  「私も大好きー♡」って
  ぎゅむぎゅむしてくれるもん!
♡)……///
 
 
私と同じこと思ってる。
 
 
臣)いつもの可愛い♡に戻って。
♡)……臣くん、大好き///
臣)////
 
 
ぎゅっと抱きしめ返したら
臣くんの手が優しく私のほっぺを
包んでくれて…
 
 
臣)チューしよっか///
♡)……(こくん)///
 
 
少し照れたような二人の視線が
そっと重なった。
 
 
臣)大好きだよ、♡。
♡)私も大好き、臣くん///
 
 
その想いを優しく伝え合うように、
柔らかくキスをした。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
キスして、キスして、キスして。
 
しばらくキスした後、目が合ったら…
 
 
臣)ふはっ…w
♡)ふふっ…w
 
 
俺たち何してんだろ、って
我に返って
 
二人で笑いが止まらなくなった。
 
 
臣)バカじゃない?俺たちw
♡)うん、バカだねw
 
 
こんなとこもし見られてたら
間違いなくバカップルって
猛烈に突っ込まれそう。
 
 
臣)ま、結局はあれだ。
  俺はツンデレなんかじゃなくて
  素直で可愛いお前が大好きってこと♡
♡)私だって…!
  クールとか寡黙とかじゃなくて
  デレデレ甘々な臣くんが好き!!
臣)デレデレ甘々って何やねん…///
♡)臣くん…さっき自分で言ってたよ…。
臣)あれ…///
 
 
思わずまた笑い合って、
抱きしめ合った。
 
 
臣)朝っぱらからごめんなw
♡)ううんw
臣)シャワー入ってくるわ。
♡)うん、私これ作っちゃう♡
臣)ん♡
 
 
最後にもう一度キスをして、
俺はシャワーに向かった。
 
 
それから♡が作ってくれた朝ごはんを
一緒に食べて。
 
会社に行く♡をキスで見送ってから
仕事部屋に篭った。
 
 
臣)……んー。
 
 
そろそろソロの楽曲も
ぼちぼち作り始めたいんだけど…
 
よし。
もう一回Nickが送ってくれた音源を
聴いてみるか。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)あ、海璃ちゃんおはよー♡
 
 
電車を降りて歩いてたら
可愛いふわふわの後ろ姿を見つけた。
 
 
海)♡さん!おはようございます!
  土曜日はお邪魔しました!
  ありがとうございました!
♡)ううん、またみんなで鍋しようねー♡
海)はいっ♡
♡)実は私たち…昨日も鍋で…
  鍋続きなんだ…w
海)ええ?!w
  登坂さんとですか?
♡)うん。あと友達と。
海)あはははw
  私たちは昨日はオムライスでしたw
♡)オムライスー!
  ……私「たち」って…
  Tくんと、だよね?
海)ええと…はい///
♡)そっかぁ♡
  お休みの日も一緒に食べてるんだね♡
海)お互いに予定のない時は…///
♡)いいね♡ いいね♡
 
 
そんな話をしてたら、
丁度Tくんの姿も発見。
 
 
♡)Tくーん!おはよー!
T)おお!朝から元気だな。おはよ。
  あれ、海璃。
海)おはようございます///
T)なんだ、同じ電車だった?
海)みたいですね。
T)あはははw
 
 
二人が仲良く話し始めたから
私はそっと後ろにずれた。
むふふふ♡
 
 
女)あ、あのっ!///
♡)ん?
 
 
3人でビルに入ろうとすると
女の子が二人、私たちに声をかけてきた。
 
 
女)Tさんですよね?!///
女)いきなりすみません///
T)へ?俺??
女)あの、私たち…ファンなんです!///
女)Tさんのことが…大好きで…///
T)は???
 
 
Tくんは驚いたように目を丸くしてて
私と海璃ちゃんも、びっくり。
 
話を聞いたところ、
大学生のこの子たちはTくんのファンで
働いてる会社を知って
本物に会いたくてずっとここで
待ってたんだって。
 
 
T)いや、でも俺これから仕事だから…
女)一目見れただけで嬉しいです!///
  握手してください!
T)握手?!
女)お願いします!!
T)いや、俺芸能人じゃないし…ごめんね?
 
 
Tくんが断ると
女の子たちはとても残念そうに
その場に立ち尽くしていた。
 
 
T)……マジでびびった。
♡)すごいねぇ…いつから待ってたんだろう。
海)可愛い女の子たちでしたね…。
♡)えっ…。
 
 
気付けば海璃ちゃんが少ししょんぼりしてる。
 
 
T)別に普通じゃん…。
海)…可愛かった…もん…。
T)気にしなくていいから。
海)…っ///
 
 
Tくんは俯いた海璃ちゃんの頭を
優しく撫でてあげた。
 
 
♡)////
 
 
見てる私がキュンキュンしちゃう。
 
もうこれはカップルですよね?
そうですよね?
 
どうしてこれで付き合ってないのか…
不思議…!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
「ね……、して…ほしい…?」
 
 
臣)…え、いや…、ちょっ…///
 
 
「いいよ…?」
 
 
臣)////
 
 
だ、だ、だから!!
その色気をどうにかしてくれーーー!!///
 
 
 
……
 
 

 
 
 
臣)……はっ!
 
 
……やべ。
うたた寝しちゃってた。
 
 
臣)はぁ、びっくりした…。
 
 
夢の中には昨夜の妖艶な♡が出てきて
また俺を甘く誘惑してくるもんだから…
 
 
臣)はぁ…、///
 
 
困ったもんだな、俺の彼女はほんと。
 
いや、困ったもんなのは
俺の頭ん中か///
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
臣)やべ!もう迎え来た!
 
 
俺は適当に帽子をかぶって
NAOTOさんにもらった
青のライダースを羽織って家を出た。
 
 
今日はフジで来月のFNSの打ち合わせ。
 
三代目でやる楽曲はもう決まったんだけど
それとは別で俺と隆二はまた鈴木さんと
コラボさせてもらえることになって。
 
何を歌うかっていう相談。
 
 
ス)こちらが候補リストです。
臣隆)ありがとうございます。
ス)鈴木さん少し遅れてるみたいなので
  もう少しお待ちください。
臣隆)はーい。
 
 
会議室で二人でリストに目を通しながら待機。
 
 
ス)こちらがカラオケで
  よく歌われているランキングで、
  チェックが付いているのが
  鈴木さんの方から
  今回どうかと言われている曲です。
隆)ああ、わかりやすいですね、
  ありがとうございます。
臣)前回は『夢で逢えたら』だったもんな。
隆)うん。
臣)お前どれがいい?
隆)うーん…、お前は?
臣)うーん…。
 
 
『恋人』もいいし…
『もう涙はいらない。』もいいし…
 
……あ、でも。
 
 
臣)俺これがいいな…。
隆)ん?
臣)……いや、お前は?
隆)俺ねぇ、『違う、そうじゃない』がいい。
臣)俺も!
隆)マジ?!
臣)うん!
 
 
意見が合った俺たちは、思わずハイタッチw
 
そんなことしてたら
丁度鈴木さんが入ってきた。
 
 
鈴)遅くなってごめんねーー
  何?今のハイタッチ何?w
臣)ええと…、w
隆)歌いたい曲が…
  たまたま一緒だったっていう…
鈴)えー嘘!どれ?どれ?
臣)いや、ええと…
  俺たちは歌わせてもらえるなら
  どの曲でも…
鈴)いいから!そーゆーのいいから!w
隆)いや、ほんとに!
  鈴木さんに選んでいただいた方が…
鈴)だからいいから、そーゆーの!
  ほんと君らはいつも遠慮の塊なんだから!
臣隆)遠慮の塊!w
鈴)どれなの、ねぇどれなの!
臣)ええと…
隆)……『違う、そうじゃない』です。
鈴)いいじゃん!じゃあこれにしよう!
  決まり!!
臣隆)ええ?!
 
 
鈴木さんはニコニコ笑顔で
結局あっさり決まっちゃった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
K)♡今日仕事あんのー?
♡)今日はないよー。
K)帰りジム寄ってかない?
♡)んーと…、
 
 
クッキーはあと焼くだけだし
遅くなっても大丈夫だよね。
 
 
♡)行くーー!
M)私も誘ってくださいよぉ!
K)好きに来ればいいじゃんw
M)一緒に行くぅ〜〜!!
 
 
それから定時になって
結局3人一緒にビルを出ると…
 
 
男)あの…!///
♡)ん?
 
 
男の子二人組に、声をかけられた。
 
 
男)姫さんですよね?///
男)やべぇ…本物だ…///
♡)えっ…
男)すいません、俺たちファンです!///
男)大好きです!///
♡)ええっ!
 
 
話を聞いてみたら、
大学生のこの子たちは私のファンで
働いてる会社を知って
本物に会いたくてずっとここで
待ってたんだって。
 
朝の子たちと一緒だ…。
 
 
男)あの…っ、ハグしちゃダメですか///
♡)ええと…、ごめんね?
  女の子はハグしてるんだけど…
  男の子は握手でもいいかな?
男)全然いいです!ぜひ!///
男)お願いします!///
 
 
二人同時に手を差し出されて
順番に握手すると、
二人は大きな声で叫んで抱き合った。
 
 
男)やべぇ!マジで可愛い!///
男)待ってて良かったぁぁぁ///
♡)ええと…どうもありがとう。
  じゃあね♡
男)はい!ありがとうございました!///
男)これからも応援してます!///
 
 
力一杯手を振る二人に見送られながら
私たちは駅に向かった。
 
 
K)出待ちか。やるな、あいつら。
M)今後あーゆー子たち増えるかもですねぇ。
♡)ええっ!
 
 
それはあまり良くない気が…
大丈夫かな?
 
 
M)ま、会社に迷惑かかるようだったら
  何か対策しましょ♡
♡)はい!!
 
 
それからジムに着いて、
トレーニングウエアに着替えて
フロアに入ると
今日は♧さんが一人で熱心に
ランニングしてた。
 
 
♧)あ!♡ちゃん!
♡)こんばんはー♡
  今日お休みだったんですか?
♧)ううん、早く終わったから
  仕事終わりに来たんだー♡
♡)そうだったんですね!
 
 
♧さんはマシンを止めて
タオルで汗を拭ってベンチに腰掛けた。
 
 
♡)金曜日はお邪魔しました♡
♧)いえいえー♡
♡)ジャム美味しくって
  今朝も食べてきました♡
♧)ふふ、良かったー♡
♡)……あの後…隆二くん大丈夫でした?
♧)え?
♡)♧さんがナンパされたって聞いて…
  むぅぅって顔、してたから。
♧)ああ…、ええと…、//
♡)ん?
♧)あの後ね…、練習させられちゃった。
♡)練習?なんの??
  まさか…ナンパされた時の練習ですか?
♧)……うん、///
♡)…っ
 
 
隆二くん、発想が私と一緒だ…。
 
 
♧)でもね、私、
  護身術の復習もちゃんとしてるし
  何かあったら戦うから平気だよっ!
♡)おおおっ!
♧)腹筋もね、最近やっと
  200回できるようになったの!
♡)おおおっ!!
♧)♡ちゃん目指して頑張ってたから♡
♡)えへへへ♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
鈴木さんと簡単に音合わせさせてもらって
あとは前日のリハで、ってことで
今日は解散した。
 
 
臣)ふぅ…。
隆)いや〜〜緊張するけど楽しみだなぁ。
臣)うんw
隆)ちゃんと歌い込んどこ…。
 
 
うん、俺も。
 
 
臣)明日は直己さんの
  サプライズパーティーね。
隆)ああ、そうだそうだ。
臣)今回はNAOTOさんが仕掛け人だから
  なんか安心感あるわw
隆)それ、わかる!w
臣)ELLYだったらなんかハラハラするもんw
隆)あはははw
 
 
それからさくっと飯を食って家に帰ると
♡はリビングでうたた寝してて。
 
 
テーブルの上には、冷まし中のクッキー。
 
 
臣)あ…、手紙書いてる。
 
 
可愛い花柄のミニレターセットが
置いてあって…
 
 
『直己さん
 お誕生日おめでとうございます♡
 それから三代目5周年も
 おめでとうございますヾ(≧∇≦)ノ”
 いつも7人の真ん中で
 グループの核みたいに踊る直己さんが
 とってもとってもカッコイイです♡
 直己さん大好きです♡
 from ♡』
 
 
臣)あ…、
 
 
ついつい読んじゃった。
ごめんなさい。
 
 
てかハートマーク多くねぇか?!
しかも「大好きです♡」って…!!
 
こいつまさか
毎回メンバーにこんなこと書いてんの?
 
 
臣)…っ
 
 
この後ろに
(一番好きなのは臣くんです)
って書き足してやろうかな…。
 
 
♡)ん…にゅ…
 
 
あ、起きちゃった。
 
 
♡)あ、臣くん…おかえりなさぁい…
臣)ただいま。
♡)寝ちゃってたぁ…
臣)うん。
♡)あ、丁度いい温度になってるー
  ラッピングしちゃおうっと♡
 
 
あ、俺が書き足す前に
手紙しまわれちゃった。
 
 
♡)あ、その前に…
臣)ん?
♡)はいっ♡
臣)…っ
♡)おかえりのぎゅーー♡♡
臣)……ん、///
 
 
可愛く抱きついてきた身体が柔らかくて
癒される。
 
 
♡)お仕事おつかれさまぁ♡
臣)ありがとw
♡)おかえりーー♡
臣)ただいま♡
♡)……はぁ、癒されるなぁ♡
臣)え?
♡)臣くんとぎゅーすると
  どうしてこんなに気持ちいいのかなぁ♡
臣)……///
 
 
そっか、同じこと思ってんだ。
 
気持ちいいなーって。
癒されるなーって。
 
 
臣)ずっとこうしててもいいよねw
♡)うん、全然いい!
  ずっとしてたい♡
臣)それくらいぎゅーはすごいのだ。
♡)すごいのだ!w
 
 
二人でクスクス笑い合って、
呆れるくらい抱きしめ合った。
 
 
 
 
 
ーendー

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