[289]抱っこ(隆二&♧Side)

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隆)あ、まだ起きてた。
♧)うん。
 
 
俺を見てニッコリ微笑んだ♧は
読んでた本をサイドテーブルにそっと置いた。
 
俺が風呂に入る前に
もうベッドに入ってたから
寝ちゃったかと思ってたけど
起きてて嬉しい。
 
 
隆)何読んでたの?
♧)昨日もらった臣くんのエッセイだよ。
隆)ああ、なんだ、それか。
♧)なんだって何ー!w
  臣くんに怒られるよ!w
隆)ははははw


自分の枕を背もたれにして
ヘッドボードに寄り掛かった。


隆)どうだった?
♧)全部読み終わったよー
隆)おお。
♧)写真も自然体な感じで
  臣くんカッコ良かったよーー
隆)へぇ。
♧)隆二くんは出さないの?
隆)え?
♧)こういう本。
隆)俺はもうちょっと後でいいかなー
♧)そっかぁ。
隆)うん。


♧の肩に腕を回して
♧の頭を自分の方にコテンと傾けた。
 
 
♧)なぁに…?これ…///
隆)甘えてほしいなぁと思って。
♧)ええ〜〜
 
 
あ。
 
じっと見つめてくるタレ目がめっちゃ可愛い。
 
 
♧)隆二くん…抱っこしてあげようか?
隆)……は?!
  なんでそうなんの??
♧)甘えてほしい時って…
  自分も甘えたい時じゃないかなぁって…
隆)……
 
 
そう…なのかな…?
 
 
♧)ほら、例えばね?
  赤ちゃんが泣く時って
  お母さんが抱っこしてあげるでしょ?
隆)うん。
♧)それって、
  赤ちゃんが抱っこしてほしくて
  泣いてるように見えるけど
  本当はお母さんも抱っこされたい時
  なんじゃないかなぁって。
隆)……
♧)赤ちゃんを抱っこすることで
  癒されたりほっとしたりして
  お互いに抱きしめ合ってるんじゃ
  ないかなぁって。
隆)……
♧)前に先輩の保育士さんが言ってたんだ。
隆)……なるほど。
 
 
♧は俺の手を優しく握った。
 
 
隆)じゃあもし俺が甘えたいって言ったら
  どうなんの…?
♧)だから抱っこを…
隆)どうやって?w
♧)……うーーん…、
 
 
♧は俺の方を向いて、少し身体を起こした。
 
 
♧)ぎゅーーー。
隆)…っ
♧)……こんな感じはどうかな…?
隆)……。
 
 
おっぱいが当たって気持ちいいです。
 
っていうのは冗談だけど…
 
抱きしめられるって…
なんか気持ちいいかも…。
 
すごく安心する。
 
 
♧)今日はレコーディングだったんだっけ?
隆)ん…?うん…。
♧)どうだったのー?
隆)どう…って…?
♧)楽しかった?
隆)……。
 
 
「楽しかった」は…
ちょっと違うかなぁ。
 
 
隆)大変だった。
♧)そうなんだ!
 
 
泣いて歌えなくなったなんて
さすがに言えないけど。
 
そんな男の情けない裏事情は、♧には秘密。
 
 
♧)毎日お疲れ様です…♡
隆)……
♧)隆二くんが少しでも休まりますように…♡
隆)……
 
 
なんでこんなに癒し効果があるのかな、
♧って。
 
 
このぬくもりもそうだし、
柔らかい感触もそうだし、
優しいこの声も。
 
その全部で俺を癒してくれるんだ。
 
 
隆)……よいしょ。
 
 
俺は身体を起こして
♧の胸から顔を上げた。
 
 
隆)おいで。
♧)え…?
隆)今度は俺が抱っこしてあげる。
♧)…っ
 
 
ぐいっと抱き寄せて
♧の柔らかい髪をそっと撫でた。
 
 
隆)毎日お疲れ様。
♧)……
隆)仕事もだけど…
  家のことも。
♧)…っ
隆)俺のために色々してくれて
  本当にありがとう。
♧)……///
隆)本当に感謝してる。
♧)……///
 
 
「ありがとう」は毎日言ってるけど
それでも足りないくらい。
 
 
隆)♧も甘えたい時は甘えてね。
  ほんとに。
♧)…っ
隆)我慢とかしないでね。
♧)…っ
 
 
俺の腕の中でコクンと頷いた♧は
ゆっくりとその顔を上げて
俺をじーっと見上げた。
 
 
♧)我慢は…してないけど…
隆)けど…?
♧)今すっごく甘えたくなっちゃった…///
隆)え…?
♧)隆二くんがそんなこと言ってくれるから…
  すっごく甘えたくなっちゃった。
隆)……///
 
 
そんなの大歓迎だけど。
 
 
隆)いくらでもいいよ?
♧)////
 
 
ぎゅむぅぅぅ…っ
 
 
隆)////
 
 
か、可愛いな…
なんだこれ…
 
 
♧)隆二くん…大好き…///
 
 
俺にぎゅっとしがみつきながら
そんな可愛く呟くなんて…
ずるくない?
 
 
♧)大好き///
隆)////
 
 
あ、どうしよう。
ムラムラしてきちゃった。
 
 
隆)♧……、
 
 
そっと柔らかい頬に手を滑らせたら
ゆっくりと閉じられていく瞳。
 
優しく唇を重ねて、もう一度頬を撫でた。
 
 
隆)なんでキスってわかったの?
♧)え?
 
 
ほっぺ触っただけなのに
目を閉じてくれたから。
 
 
♧)……隆二くんのキス、もう覚えたもん///
隆)へ?!///
 
 
俺のキス、覚えたって…何それ。
なんかエロいんですけど…///
 
 
♧)こうして…見てたら…わかるよ?
 
 
そう言って俺の瞳を覗き込むように
まっすぐ見つめる♧。
 
 
隆)////
 
 
ああ…どうしよ…
なんかもう…
 
 
隆)じゃあ今何考えてる?
♧)……もう一回、したいなぁって///
隆)当たり、///
 
 
そう言って、もう一度唇を合わせて。
 
頬を撫でてる手を、
そのままうなじまで滑らせた。
 
 
角度を変えて、また口付けて。
 
 
隆)じゃあ…、
 
 
またじっと見つめ合う瞳。
 
 
隆)今、何考えてる…?
♧)////
 
 
俺の問いに♧は恥ずかしそうに俯いた。
 
 
隆)わかんないの…?
♧)わかる…よ…?///
隆)言ってよ。
♧)////
 
 
答えを催促するように
おでことおでこを合わせたら…
 
 
♧)…ひとつに…なりたいなぁ…って///
 
 
そう言って恥ずかしかったのか、
またぎゅっと抱きついてきた♧が
可愛くて、可愛くて。
 
 
隆)はぁぁぁ……///
 
 
そのまま軽く抱き上げて
ベッドの上に組み敷いた。
 
 
♧)////
 
 
俺に見下ろされて
顔を赤くしてる♧を見届けてから
 
 
隆)正解。
 
 
そう言って
キスと同時に、明かりを落とした。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♧)んぅ……
 
 
なんだかたっぷり眠れた気がする…。
 
今何時だろ…?
 
 
そっと瞼を開けて時計を見ると、
いつもならもう起きてる時間。
 
でも今日はお休みだから
そんなに慌てて起きなくてもいいんだ。
ふふふ…♡
 
 
もうすぐ秋だし…
ということで
高級タオルケットから
柔らかくて軽いお布団にチェンジしたのは
数日前。
 
 
このお布団が気持ちいいのは
もちろんなんだけど、
それよりやっぱり。
 
お布団の中で直にくっついてる
隆二くんの肌と体温が
とってもとっても心地良いの。
 
 
……はぁ…、幸せだなぁ…♡
 
 
隆)…ん…ぅ……
♧)…っ
 
 
ごろんとこっちに寝返った隆二くんの腕が
私の上にぼんっと乗っかった。
 
 
♧)……
 
 
少し重たいな…。
 
私も隆二くんに背を向ける形で
同じ方向に寝返ってみた。
 
うん、これなら重くない。
 
 
……ぎゅ。
 
 
♧)あ…。
 
 
体勢的に抱きしめやすくなったのか、
隆二くんが後ろから包み込むように
ぎゅってしてくれてる。
 
 
♧)////
 
 
無意識にこうしてくれるの、
すごく嬉しいんだ…。
 
 
後ろから聞こえる寝息に耳を澄ませて
背中にぴったりとあたたかいぬくもりを感じて
 
もう一眠りしようと目を閉じて
しばらくすると…、、
 
 
……ん?
 
 
隆二くんの手が
何かを探すようにさわさわと動き出して…
 
 
♧)……あ、
 
 
それは私の胸の上で、ピタリと止まった。
 
 
♧)////
 
 
寝てるはずなんだけど、
ふにふにと動いてる手。
 
無意識にこうされる時、
私はいつも困ってしまう…。
 
 
寝るに寝れないというか…
 
 
♧)…っ
 
 
ん?
 
んんん??
 
 
りゅ、りゅ、隆二くんの手が…っ
 
 
♧)ね、ねぇ!///
 
 
思わずガシッと掴んじゃった。
 
 
♧)起きてるの!?///
 
 
起きてるよね?絶対!
 
 
隆)んん……なぁにぃ……
♧)えっ…
 
 
ね、寝てたの?
 
 
隆)なに…?
♧)…っ
 
 
そんな眠たそうな可愛い目で見ないで…。
 
 
♧)なんでもない、ごめんね///
 
 
私がまた前を向くと…
 
 
隆)変なのぉ……
 
 
隆二くんは眠たそうに呟いて
また私を後ろから抱きしめた。
 
 
私の気のせいだったのかな?
 
……って、思ったけど…
 
 
や、や、やっぱり!!
 
 
♧)ちょ、隆二くん…っ?///
隆)ん…ぅ……
 
 
どこまで起きてて
どこまで寝ぼけてるのかわかんないけど
触り方が、すごくエッチで…
 
 
♧)ね、やめて…?///
隆)んん……
 
 
って言っても、全然聞いてない。
 
 
…はっ!もしかして!
今日、私がお休みだから??
 
私がお休みの日はなぜか朝も
そういうことをすることになってきてる最近。
 
 
♧)……あ、っ…、ん///
隆)…っ、何今のっ
♧)えっ…
 
 
急にハッキリとした声で
隆二くんは私をぐるんと
自分の方へ向かせた。
 
 
隆)なんかエロい声出さなかった?!
♧)////
隆)俺の気のせい?!
♧)……りゅ、りゅーじくんが…
  エッチなこと…するから…///
隆)は?!俺が!?
♧)…っ
 
 
まさかの…無意識ですか…?
 
 
隆)え、俺何したの?ごめん!
♧)////
 
 
何されたかなんて、言えません。
 
 
♧)もぅいいよ…///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
耳を少し赤くしたまま
俺に背中を向けちゃった♧。
 
 
隆)ごめんね?
 
 
後ろからぎゅっと抱きしめるけど
♧からの返事はなし。
 
俺ってば寝ぼけて何したんだろ?
 
 
隆)……。
 
 
くっついてる肌と肌は
直に触れて相変わらず心地良い。
 
♧は今日は仕事休みだよな?
 
 
隆)ねぇ…。
♧)…っ
隆)こういうことしたのかな?
  さっきの俺。
♧)……あ、んっ…///
 
 
♧の可愛い声に、あっという間に
その気になっちゃう俺の身体。
 
 
隆)こういうこと…、した?
♧)…あっ…、ダメ…、っ///
 
 
あ〜〜〜〜〜もう、めっちゃ可愛い。
 
 
♧)……もぉっ!///
 
 
止まらない俺の手をパシッと掴んで
♧がこっちを向いた。
 
 
♧)エッチなことばっかりしないで///
隆)…っ
 
 
何それ。
めっちゃ可愛いんだけど。
 
思わずふふっと笑いがこぼれる。
 
 
隆)なんでダメなの?w
 
 
♧の頬に手を伸ばして優しく撫でれば
可愛く突き出た唇。
 
 
隆)ん…?
♧)そんな目で、見ないで///
隆)え、どんな目?
♧)ふにゃふにゃに優しい目。
隆)……///
♧)とろけちゃいそう///
 
 
♧は照れたように呟いて
そのまま正面から俺に抱きついてきた。
 
 
♧)…我慢…できない///
隆)えっ?
 
 
我慢って…
 
 
♧)いーい?///
隆)え…?///
 
 
何これ何これ。
めっちゃ可愛いんだけど。
 
 
♧)ダメ…?///
隆)////
 
 
心臓がバクバクいってる。
♧が可愛すぎて。
 
これって…これって…
そういう意味だよな?な!?
 
 
隆)ダメなわけ、ないじゃん///
 
 
むくりと起き上がって、♧を見下ろすと…
 
 
♧)え…?///
 
 
可愛いタレ目が戸惑いながら俺を見上げる。
 
 
隆)めっちゃ嬉しい///
♧)え、ちょ…っと待って、え…?///
隆)え?
♧)……甘えてもいい?
  って意味…だったんだけど…
隆)……は?!
♧)昨夜、言ってくれたでしょ…?
  甘えたい時は甘えてね、って。
 
 
言いましたけど…
 
 
♧)だから…。
隆)だから?
♧)隆二くんがあんなとろとろの目で
  私を見るから…
隆)見るから?
♧)甘えたくなっちゃったの///
隆)……
♧)だから、「いい?」って…
隆)……
 
 
それって…
 
 
隆)ええええ〜〜〜〜!!
  なんだよもぉぉぉ〜〜〜!!
 
 
思わず♧の上にぼすんと沈んだ。
 
 
隆)あんな流れであんな可愛く言われたら
  勘違いすんじゃん!!
♧)え…?
隆)♧もHしたいって
  思ってくれたのかなぁって…
♧)ええ?!!
 
 
めちゃくちゃ期待したのに…!!
 
 
隆)完全な罠だ。ひどい。
♧)そんなつもりじゃ…///
隆)ひどい。ひどい。ひどい。
♧)……「♧も」って…
  隆二くん、したいの…?///
隆)俺はいつでもしたいの!!
♧)えっ
 
 
初めて♧からシたいって
そんな可愛いお誘いかと思って
俺ってばウキウキしたのに。
 
 
隆)もぅいいもん…
 
 
♧の上から身体をよけて
ふてくされるように布団にくるまった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
どうしよう。
隆二くんがいじけちゃった…。
 
 
♧)……///
 
 
「俺はいつでもしたいの!!」
 
 
堂々と宣言されちゃったけど…
ほんと…かな…?
 
 
広い大きな背中に、そっと手を当てた。
 
そのままスッと撫でたら
唇でも触れたくなって。
 
 
……チュッ。
 
 
綺麗な肌に口付けたら、
もっと、触れたくて…
 
 
♧)隆二…くん、…///
 
 
腕をなぞって、肩にキスして…
 
 
♧)こっち…向いて…?
 
 
そうお願いしたら、
ゆっくりと振り向いてくれた大きな身体。
 
 
♧)隆二くん…、大好き…///
 
 
その唇に、そっと柔らかくキスしたら…
 
 
隆)……なぁに、これ…///
 
 
照れたような隆二くんが
私の髪に優しく手を伸ばした。
 
 
隆)…また…、罠…?///
♧)……(ふるふる)
隆)今度は…ほんと…?
♧)……(こくん)///
隆)////
 
 
隆二くんは私の髪を梳きながら
また甘い瞳で私を見つめる。
 
 
隆)じゃあキスして?もっかい。
♧)……///
 
 
このとろとろに甘い瞳、
ほんとにずるいなぁって思うの。
 
だって…
見つめられるだけで…
ほんとに溶けちゃいそうになるから。
 
 
♧)ん、っ……、んっん///
 
 
私からしたキスは
あっという間に隆二くんにリードされて
何も考えられなくされていく…。
 
 
隆)ほんとにいいの…?
 
 
ゆっくり起き上がった隆二くんは
妖艶に微笑んで、私の髪を撫でた。
 
 
隆)朝だよ…?
♧)……///
隆)明るいよ?
♧)……///
隆)全部見えちゃうよ?
♧)////
 
 
色っぽくそんなことを言う隆二くんは
なんだか…すごく意地悪。
 
 
隆)ほら…、
♧)…あっ…
隆)こんな可愛い♧とか…、
♧)あ…ん、…っ
隆)俺にこんな風にされちゃってる♧とか…
♧)…あ、やっ……、んっ///
隆)全部見えちゃうよ?
♧)////
 
 
どうしてわざとそんなこと言うの?///
 
 
♧)明るいのは…恥ずかしいけど…
  隆二くんだって、見えるんだよ?
隆)え…?
♧)キスする時に
  優しく優しく見つめてくれる瞳とか…
隆)…っ
 
 
一つに繋がってる時、
苦しそうに切なく歪む表情とか…。
 
 
♧)全部…見えちゃうんだから///
隆)……いいよ?
 
 
隆二くんは優しく笑って、
強気にこう言った。
 
 
隆)だったら見てろよ、全部。
♧)…っ
隆)俺がどんだけ♧のこと好きか
  全部見てろよ。
♧)////
 
 
私、思うの…。
 
隆二くんってほんとずるいなぁ…って。
 
 
♧)……あ、っ…、…ん…んっ
 
 
いつもはすごくすごく優しいのに
たまにいきなり男っぽい口調になったり
男の色気を存分に出してきたり
 
 
♧)…は…ぁっ、…は…っ、
 
 
私の胸は
キュンキュンときめいたり
ドキドキ音を立てたり
きゅぅぅっと苦しくなったり
 
いつも忙しくて、仕方ない。
 
 
♧)……っ///
 
 
甘い感覚に身体が浮き上がって
ぎゅっと目を瞑ると
 
ゆっくり耳元に近付いてきた隆二くんは
優しくチュッとキスをして…
 
 
隆)♧、可愛い…///
 
 
とても愛おしそうに、そう呟いた。
 
 
♧)////
 
 
……なんだかもう、
泣き出してしまいそう…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
甘い吐息と切ない声を
交互に漏らす、赤い唇。
 
潤んだ瞳で切なげに俺を見つめる♧。
 
 
さっきお互いにあんなことを言ったせいで
お互いの視線をいつも以上に意識してしまう。
 
 
きっと俺も
同じような顔をしてるんだろう。
 
愛しくて仕方ないって、そんな顔。
 
 
溶け合うほどに、
余裕がなくなっていく。
 
 
隆)はぁ…っ、は…ぁっ
 
 
弾む息。
 
 
目眩を覚えるような…
深くて甘い、強烈な快楽。
 
 
夢中で抱き合って、
 
二人の身体がシーツに沈んだら…
 
 
解けてしまった繋がりを
またすぐに手繰り寄せるように
 
俺は♧を抱き寄せる。
 
 
甘い香りとぬくもりに
愛しさを感じながら。
 
 
……愛してる、と
心の中で囁いた。
 
 
♧)愛してる……、
隆)……え?!
♧)…って、たまに聞こえるの…。
 
 
夢見心地の♧は
今にも瞼が下りてしまいそう。
 
 
♧)こうやって…ね…?
  眠る…直前に…たまに…
隆)……
 
 
そうだよ…?
愛し合った後、愛しくて仕方なくて
眠りに落ちかけてる♧に
たまに囁くから。
 
 
♧)空耳…?
隆)……さぁ。
 
 
チュッとおでこにキスしたら
♧はふふっと笑ってその目を閉じた。
 
 
起きてる時に言うのは
なんだかまだ少し照れくさいから
だからこういう時に言うんだよ。
 
 
隆)……愛してるよ。
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. さゆがん より:

    起きてる時に言うのはー愛してるよ
    がセクシーすぎて。゚(゚´ω`゚)゚。
    臣くんより隆二くんのがいいかも♡←
    わたしなら隆二くんのおっぱいさわさわするw

  2. きよママ より:

    うん‼やっぱりこの2人大好き~~(*´ω`*)
    寝際に愛してる。いいなぁ~~‼
    たまらんっ(ノ´∀`*)

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