[254]悪い誘惑

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佐)♡ちゃん!可愛い!!
  最高よぉ〜〜〜〜!♡
♡)えへへ…///
佐)表紙に決めて大正解!!
  これが世に出回るなんて〜〜
  売り上げ倍増、間違いないわっ!
♡)期待にお応えできなかったらすみません…
佐)だいじょーぶっ!
  私の目に狂いはないわっ!
 
 
今日は朝から表紙の撮影で…
 
津田さんが空いてなかったから
本当はZZさんがカメラマンで来る予定
だったみたいなんだけど…
 
折角の表紙だから、って
佐伯さんが直前で女性のカメラマンに
変更してくれたらしい。
 
ZZさんは少し苦手だからほっとした。
 
 
カ)いや〜〜ほんと…
  どのアングルから撮っても可愛いですね。
佐)そうなのよ!
  ♡ちゃんってほんとそうなの!
カ)無駄に上目遣いとかしてもらわなくても
  本当に可愛い。
佐)そうなの〜〜!!
カ)修正も要らないんじゃないですか?
  お肌もすごく綺麗。
佐)♡ちゃんの時は修正いらないのよ!
♡)修正…?
カ)雑誌とかの写真って
  全部Photoshopで修正してあるのよ?
  知らなかった?
♡)ええっ!!
  何を修正するんですか?
カ)シワやシミを消したり、色々よーー
♡)知らなかった……
佐)すごい子だと自分で乗り込んで来て
  修正指示するわよw
♡)ええっ!!
カ)ジャニーズの男の子とかも
  自分で来ますよ。
  ここ、こうしてくれ〜とかって。
♡)ええっ!!
 
 
そんなこと、初めて聞いた…。
 
みんなプロ意識が高いのかな。
私は完全にお任せしちゃってるけど…
 
 
佐)さ、じゃあ行きましょ♪
♡)あの、着替えは…
佐)ホテルに用意してあるから大丈夫♡
♡)ありがとうございますっ!
 
 
移動の車の中で臣くんにLINE。
 
 
『撮影終わったよ😃
 これから佐伯さんと会場向かいます🚙』
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
あ、もう返事が来た。
 
 
『俺は今着いたとこ。すげぇ人だよ。』
 
 
♡)今日そんなに人多いんですか?
佐)うん、結構来てるはずよ〜〜
♡)あの……、
佐)ん?
♡)どうして私に
  お声かけてくださったんですか?
佐)ふふふ…
  見城さんにイチオシの子連れてこいって
  言われてるのよぉ〜〜w
♡)えっ…
  出版社って幻冬舎なんですか?
佐)そうよ〜〜♪
♡)ライバルじゃないんですか…?
佐)うーんとねぇ、これって
  出版業界の面白いところなんだけど
  他社でも割と仲良いのよね。
♡)えっ
佐)こういうパーティーとかは
  人脈が広がる出会いの場なのよー
♡)そうなんだぁ…
 
 
知らないことがいっぱいだなぁ。
 
 
佐)さ、着いたわよ〜〜♡
  とっておきのドレス用意してるから
  着替えてきてね♡
♡)はいっ!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
うーん…
なんかよくわかんないけど
親睦会的なパーティーっぽい。
 
 
今回は誰が出席しても良かったんだけど…
 
ほの字で最近お世話になったNAOTOさんは
今日は京セラでLIVEしてるし…
 
来月エッセイを出す俺が行くのが
一番タイムリーってことになって
俺に決まったんだよな。
 
 
女)登坂さん、ご無沙汰しております。
臣)ああ、どうも…
女)またぜひうちの雑誌にも!
  よろしくお願いします。
臣)こちらこそ。よろしくお願いします。
 
 
こんな挨拶ばかりが続いて。
 
 
見)おお、登坂くん!
臣)見城さん。ご無沙汰してます。
見)いや〜〜いい仕上がりになりそうだね!
臣)ありがとうございます。
見)あれは売れるよ!
臣)期待にお応えできなかったら
  ごめんなさいw
見)またー!謙遜するねぇ!ははははw
 
 
とか話してたら、
会場が少しざわついたのがわかった。
 
 
見)ん…?
  おお、さっちゃんだ!
 
 
さっちゃん…?
 
 
見)今日ねぇ、最近のイチオシの子を
  連れてこいって言ってあるんだよw
 
 
まさか…
 
 
見)これまたすごいの連れてきたなぁw
 
 
見城さんに肘でつつかれて
入り口を見ると…
 
……ああ、やっぱり。
 
 
佐伯さん…
ここでもさっちゃんって呼ばれてんのかw
 
 
見)すごいな、みんな見てるよ、ほらw
 
 
周りの視線を集める「イチオシ」に
満足そうな見城さん。
 
そりゃそうだろ。
あんだけ綺麗なんだから。
 
 
つーか…
なんつードレス着てんだよ。
 
シースルーでいろいろ見えちゃってるし
スカート短ぇし
スリットから太もも出ちゃってるし…
 
セクシーすぎんだろ!!
 
 
佐)見城さん♡
  こちら姫ちゃん♡
♡)はじめまして。♡です。
 
 
♡は一瞬、隣の俺をチラッと見て
見城さんに挨拶をした。
 
 
見)初めまして。
  いいねぇ、君。目力がある。
♡)目力ですか?!
見)うん。
  芯が強そうな、それでいて素直そうな。
佐)さすが見城さん♪
  その通り〜〜〜
見)いや〜〜〜大したもんだ。
佐)ふふふ、私も鼻高々ですよw
見)ははははw
 
 
そーっと回り込んで
♡に話しかけようと思ったら…
 
 
Z)あれぇ姫ちゃん!
  今日もキュートだねぇ!天使みたいだ!
♡)…っ
臣)……
 
 
なんだコイツ。
 
 
Z)本当に可愛い♡
  ちょっと二人で話さない?
 
 
はぁぁ!?
ふざけんなし!!!
 
 
追っ払う前に一応確認したら
見城さんも佐伯さんも
もう他の人と喋ってるから…
 
 
臣)行くぞ。
♡)…っ
 
 
♡の腰を抱いて窓際に移動した。
 
 
臣)あ、すみません、ください。
男)はいどうぞ。
 
 
グラスを二つもらって、テーブルに置いて。
 
 
臣)何あいつ。
♡)……///
臣)何が天使だよ。キモすぎんだろ。
♡)……///
臣)おい、聞いてる?
♡)はっ///
 
 
何ぽや〜〜んとしてんだよ。
 
 
臣)さっきの変な奴はなんなんだって。
♡)え?あ、えっと…カメラマンさん!
  変な人だよね。私も苦手。
臣)お前明らかに狙われてんじゃん。
♡)あの人みんなにそうなんだよ。
  トリちゃんもプリプリしてたもん。
臣)へぇ…
♡)……///
臣)ん…?
 
 
だからなんでさっきからそんなぽや〜んと…
 
 
♡)カッコいい…///
臣)はぁ?!あの変な奴が!?
♡)違うよ!もうっ!臣くん!!
臣)は?
♡)臣くんがカッコ良くてドキドキしてる///
臣)は?
♡)////
 
 
なんだかうっとり見つめられて…
さすがにちょっと照れる。
 
そりゃ今日はスーツだけど…
 
 
臣)つーかお前のその服なんなんだよ!
♡)え?
 
 
耳元に唇を寄せて、小声の小言。
 
 
臣)エロすぎだろ!
♡)ええっ
臣)何これ!なんでこれ!
♡)佐伯さんがこれ用意してたんだもん…
臣)今度からちゃんと断れ。
♡)ええっ!
臣)こんなん絶対ダメ。
♡)…っ
 
 
さっきから何人の男が
お前のことチラチラ見てると思ってんだよ。
 
 
♡)もぉ……
臣)なんだよ。
♡)臣くんさっきから文句ばっかり…
臣)…っ
♡)似合わない…?だぁめ…?
臣)////
 
 
可愛いなオイ…
早々に俺を悩殺してくる気かこのやろーー
 
 
女)登坂さん…ですよね?
  お久しぶりです。
臣)え?ああ、お久しぶりです。
女)先日はありがとうございました!
臣)いえいえ、こちらこそ。
 
 
声をかけられて挨拶を重ねてるうちに
気付いたら♡とははぐれてて…
 
またあの変な奴に狙われてたらどうしようって
キョロキョロ探してみるけど…
 
 
男)やぁ登坂くん!元気にしてるかい!
臣)ああ、お久しぶりです!
 
 
ダメだ!探す暇がねぇ!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)ふぅ…
 
 
少し疲れちゃった。
隅のソファー席でちょっと休憩。
 
臣くんとはぐれちゃってから
入れ替わり立ち替わり
色んな人に名刺をもらって…
全然覚えきれないや…。
 
 
♡)折角だからお料理食べようっと♡
 
 
臣くんはどこ行ったのかなぁ。
 
今日は折角ヘアメイクもしてもらって
綺麗にしてもらったのに…
全然褒めてくれなかった。
ぶぅ…
 
文句ばっかり言ってーー
 
 
でも…
 
臣くんカッコ良かったなぁ…///
 
思わず見とれちゃったもん♡♡
 
 
♡)はっ!
 
 
あんなにカッコいいんだから
また良からぬ女の人が寄って来るんじゃ…!
 
大変!
私がガードしなくっちゃ…!
 
お料理食べてる場合じゃ…
 
あ、これ美味しい♡
 
 
…もう少し食べてから
臣くんを守る旅に出かけようっと♪
 
 
男)くすくすw
♡)……ん?
男)美味しそうに食べるねぇw
 
 
誰だろうこのおじさん。
 
 
男)ごめんね、あまりに可愛くて
  つい見とれちゃって。
♡)……
 
 
変なおじさんかな…?
逃げた方がいいかな…?
 
なんだかすごくニヤニヤしてる。
 
 
男)一杯、一緒にどう?
♡)ええと…
 
 
お皿を持って逃げようとすると…
 
 
男)待って待ってw
♡)…っ
 
 
腰に腕を回されて、
私はテーブルにお皿を置いて
その手を払いのけた。
 
 
男)少しだけ話そうよ。
♡)!!!
 
 
払いのけたのに、また腰を抱かれた!
やだ!気持ち悪…っ
 
 
臣)やっと見つけた。
♡)…っ
 
 
グイッと抱き寄せられた感覚は、
気持ち悪い手じゃなくて、
私の大好きな、臣くんの手。
 
 
振り返ると変なおじさんはいなくなってて…
 
 
臣)簡単に触られてんなよ。
♡)!!!
 
 
どうして私が怒られるの!!
 
 
♡)払いのけたもん!!
臣)急所蹴れよ!!
♡)えっ…、、こんな場で…?
臣)いつでも蹴れ!俺が許す!
♡)…っ
 
 
とてつもなく不満そうな顔でそう言う臣くんが
なんだか面白くて、笑っちゃった。
 
 
臣)何笑ってんだよ。
♡)だって…w
臣)元はと言えばこのドレスが…くそ…
 
 
なんかブツブツ言ってる。
 
 
♡)ねぇ!
臣)なに。
♡)今日一回も褒めてくれない。
臣)…っ
♡)ね、かわい…?
 
 
臣くんの前でくるっと回ってみた。
 
どう?って首を傾げると…
 
 
佐)ごめんね♡ちゃん〜〜〜
 
 
佐伯さんが登場。
 
 
佐)お料理食べれてる?
♡)はい。
佐)見城さんにもご挨拶できたし
  疲れたら抜けちゃっていいからね。
♡)ありがとうございます。
佐)……それにしても…
  ほんと絵になる二人ねぇw
♡)えっ
   
 
佐伯さんが私たちをマジマジ見て、頷いてる。
 
 
佐)ほーんと美男美女。
臣)またまたw
佐)ほんとによ!
臣)ありがとうございますw
佐)それじゃ私、向こうにも行って来るわね!
 
 
相変わらず忙しそうな佐伯さん。
 
 
臣)あ。
 
 
臣くんも向こうから呼ばれちゃった。
 
 
臣)♡。
♡)はいっ!
 
 
名前を呼ばれたと思ったら、
臣くんの唇はゆっくり私の耳元に
近付いてきて…
 
抱き寄せられるように、腰に回された手。
 
 
臣)すげぇ綺麗だよ、今日。
♡)…っ
臣)今すぐ抱きたくなるくらい。
♡)////
 
 
どどどどうしてそんな色っぽい声で
囁くのかな…
わざとかな…
 
 
臣)先にバーで待ってて。すぐ行くから。
♡)////
 
 
ドキドキしすぎて固まってる私のほっぺに、
一瞬触れるか触れないかの、キス。
 
 
臣)じゃ。
 
 
振り返りざまに…
妖艶な甘い微笑みを残して
臣くんは去っていった。
 
 
♡)////
 
 
しばらくぽーっとして動けない私は
今日の臣くんのカッコ良さと色気に
すっかりどうにかされちゃったみたい。
 
 
やっと褒めてくれたけど…
あんな風に囁くの、反則だもん…
ずるいもん///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
やっと一通り挨拶もし終えて。
 
会場を出て
先に♡を待たせてるバーへと急いだ。
 
 
男)いらっしゃいませ。
臣)…っ
 
 
店に一歩足を踏み入れて、
カウンターにその背中を見つけただけで…
 
まるで時間がスローモーションに感じるくらい
その姿に釘付けになった。
 
 
ライトダウンされてる店内で
俺を手招くように佇む、綺麗な後ろ姿。
 
 
周りの客も気になって仕方ないのか
チラチラと視線を送ってるのがわかる。
 
 
臣)……
 
 
ふぅ、と心の中で一呼吸置いて…
俺はその隣のハイスツールに腰掛けた。
 
 
臣)一人?待ち合わせ?
♡)……っ
 
 
俺を見て少し驚いた瞳は
そのままゆっくりと弧を描いた。
 
 
♡)待ち合わせだよ。
臣)一緒に飲まない?相手来るまで。
♡)彼氏待ってるから、ダメ。
臣)ふーーん…
 
 
きっぱり断られて
なんかフラれた気分の俺。
 
 
臣)ウイスキーロック。
男)かしこまりました。
 
 
無視してオーダーした俺を横目で見て、
 
 
♡)ダメって言ったのに。
 
 
なんて、優しく微笑む♡。
 
 
臣)……
 
 
俺…、こんな風に出逢ってたら…
もし本当に♡に彼氏がいても
 
きっと、口説いてる。
 
 
男)お待たせしました。
 
 
目の前に置かれたロックグラス。
 
 
臣)乾杯。
 
 
それを少しだけ持ち上げて、
一口、流し込んだ。
 
 
♡)美味しい…?
臣)飲みたい…?
♡)……///
 
 
俺の言葉に、頬を赤く染めたように見えるのは
照明のせいかな。
 
 
臣)どんな男なの、彼氏。
♡)えっ…
臣)聞かせてよ。
♡)……すっごくカッコ良くて…
  隣に座ってるだけで
  ドキドキしちゃうような人///
臣)……///
 
 
なんだよそれ、可愛いな。
 
 
♡)すっごく大好きなの///
臣)……ふーーん…。
 
 
話を聞きながら
♡の右手にそっと左手を重ねたら…
 
 
♡)こういうことしたら怒られちゃうよ?
 
 
♡がすげぇ可愛く、イタズラに笑った。
 
 
臣)嫉妬深い彼氏なんだ?w
♡)うん♡
臣)そんな奴やめて俺にしたら?
♡)やーだ♡
臣)……///
 
 
だから可愛いなオイ!!
 
 
♡)それに私だって嫉妬深いもん。
臣)そうなの?
♡)そうだよ?
臣)俺、嫉妬深い子でも大丈夫だよ。
  変な茶番とかにも全然付き合うし。
♡)…っ
 
 
俺の言葉に吹き出しかけた♡は
「ふーん」って冷静を装って
カシスオレンジに手を伸ばした。
 
 
臣)だから俺にしたら?
♡)だーめ。
臣)なんで。
♡)私…すっごく甘えるもん。
臣)いいじゃん。
  彼氏より甘えさせてやるよ。
♡)////
 
 
もう一度手を握ろうとしたら、
スッとかわされた。
 
 
臣)イノシシみたいに突撃してきても
  受け止めるよ?
♡)…っ
 
 
俺の言葉にまた笑いかけた♡は
プイッと反対側へ顔を逸らした。
 
 
臣)こっち向けよ。
♡)////
 
 
今度はかわされないように
右手を伸ばして、
ぎゅっと♡の手を握った。
 
 
♡)さっきから…なぁに?
臣)口説いてんの。
♡)////
 
 
握った手に指を絡ませて、繋ぎ合わせた。
 
 
♡)彼氏いるって言ってるのに悪い人ね///
臣)彼氏いるくせにこんなに男誘惑して
  悪い女だな。
♡)…っ、誘惑なんて…
臣)気付いてないの…?
 
 
♡の耳元にそっと唇を寄せた。
 
 
臣)さっきも、今も。
  どんだけ男がお前を見てるか。
♡)…っ
臣)悪い女だな?
 
 
座ってるせいで余計あらわになってる
綺麗な太ももが
さっきからチラチラと視界に入ってくる。
 
空いてる左手を静かに伸ばして
指先を滑らせると…
 
 
♡)…っ///
 
 
♡はピクンと反応して俺の手を叩いた。
 
 
ああ、もう……
今すぐ抱きてぇ。
 
 
臣)彼氏来ねぇじゃん。
  もう俺と出ようよ。
♡)……ダ…メ、///
臣)いいから。
♡)…っ
 
 
強引に腰を抱いて、また唇を寄せたら…
 
囁いた言葉に、♡はなぜか頬を赤らめて。
 
 
誘うような色気と、一つ一つの仕草に…
俺の我慢ももう限界。
 
 
♡を店から連れ出した。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
「全部忘れて…今だけ俺のもんになれよ。」
 
 
耳元で囁かれた言葉。
 
 
なんだか本当に臣くんに
口説かれてるような気分になるのは
お酒のせいなのかな?
 
それとも…
 
 
今日の臣くんがあまりに色っぽいから?///
 
 
なんて考えてたのも束の間。
 
 
♡)んんっ!……んっ、ん///
 
 
エレベーターに乗り込むなり、唇を奪われた。
 
 
♡)はっ…ぁ、待って…カメラ…っ
臣)どうでもいい、そんなの。
♡)あっ///
 
 
首元に噛みつかれるようにキスされて。
 
 
♡)あ、待って、ダメっ///
 
 
太ももを這い上がってくる熱い手のひら。
 
 
♡)待って、あっ…んんっ///
 
 
またキスで唇を塞がれて…、
髪に、頬に、肩に…
 
次々触れる手のひらから
臣くんの興奮が熱として伝わってくる。
 
 
両手で必死に私を確かめながら
それでもキスに夢中で…。
 
 
されるがまま、求められるがまま、
目を閉じてキスに溺れていたら…
 
 
♡)…っ
 
 
臣くんの膝に、脚を割り開かれて…
グイッと持ち上げられた身体。
 
 
♡)えっ、…待っ…、んん!///
 
 
待って、も言わせてもらえないくらい
激しく絡み合う口の中。
 
 
………ポーーーン…。
 
 
エレベーターの到着音も
どこか遠くに聞こえて…
 
 
臣)止まんねぇ…、ごめん。
 
 
その言葉と同時に、抱き上げられた。
 
 
部屋に向かう腕の中、
このままこの勢いで食べられちゃうって…
そう思って…
 
 
♡)…っ、や、…待って……あ、っ
 
 
開かれた扉。
 
 
部屋の中を見る暇もないくらい
真っ直ぐに、求められて。
 
 
臣)このまま…いい…?
♡)////
 
 
窓の向こうには、宝石みたいな綺麗な夜景。
 
窓に映るのは、熱を帯びてる二人の姿。
 
 
少しでいいから待って欲しくて…
 
 
♡)彼氏に怒られちゃうからダメ///
 
 
苦し紛れにそう言ったのに…
 
 
臣)全部忘れさせてやるって言ったろ…?
 
 
余裕の笑みでタイを外す臣くんの色気に、
クラクラと眩暈を覚えた。
 
 
臣)俺だけ見て。
  俺だけ感じろ。
♡)////
 
 
窓に映った二人の姿は、もう見えない。
 
心も身体も、意識の全てを
目の前のこの人に、支配されてしまったから。
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. (。・д・。)/ より:

    臣くんの色気がヤバすぎて読んでるだけで瀕死状態だよ~~!(///∀///)
    もうほんまにいつか殺されそう

  2. あいみ より:

    もうやばいです♡臣くん発動しちゃった!こんなの私だったら絶対耐えられないです❤️死んじゃいますね❤️
    マイコさんの書くstoryほんとに大好きです♡学校での授業中、読んじゃってました(笑)
    これからも楽しみにしてます♡

    • マイコ より:

      授業中はあかーーーん。゚(゚^∀^゚)゚。笑

    • あいみ より:

      学校の授業面白くなさすぎて、皆携帯いじってたので読んじゃいました(笑)

  3. よーちゃん より:

    うわぁ〜
    エッロ!!!

    なんだかんだで
    臣くんには敵わない♡ちゃん
    かわいいww

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