♧)……
ドキドキドキ。
一人になって、改めて振り返る。
私…
ほんとに…
隆二くんと…
♧)////
ドキドキドキドキ。
顔が熱くなる。
やっぱり洗い落としたくないなぁ…
なんて思いながら、
バスルームのドアを開けたら…
鏡の中の自分と目が合って、
なんだかまた、恥ずかしくなる。
♧)////
じっと見つめて。
見た目は何も変わってないのに、
もう昨日までの私とは違う。
なんだか不思議。
♧)……はぁ、///
パーカーをゆっくり脱ぎ落とすと…
♧)!!!
身体のあちこちに、赤い印。
これって…
「洗っても消えないやつも残ってるから
だいじょーぶ!///」
ああ、キスマークのことだったんだ。
♧)わ、こんなところまで…///
夢中だったから
ハッキリ覚えてないけど…
今見ると、すごく恥ずかしい///
前に付けられて
虫刺されと勘違いした時よりも
たくさんついてる。
赤い印にそっと指で触れて…
ここに隆二くんが
キスしたんだ、って思ったら…
なんだかすごく生々しくて、
身体が熱くなる。
♧)////
隆二くんに愛された印が
こんなにくっきり、残ってて…
愛してもらえた自分の身体が
なんだか愛しく感じる。
こんな感覚は、生まれて初めて。
ずっとずっと、
消えなければいいのに。
そんなことを願って、シャワーを浴びた。
綺麗に洗い流されていく身体。
目を閉じて思うのは。
やっぱり隆二くんが好き。
どうしたって好き。
その想いだけが
色濃く鮮明に、浮かび上がった。
離れ離れになるけど…
もしもう会えなくなるとしても…
こんなに深く愛してもらった記憶があるだけで
それだけで私は生きていける。
この先もずっと。
そう思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♧のいなくなったベッド。
でもその匂いもぬくもりも
まだリアルに残ってる。
隆)はぁぁぁ……///
ほんとに幸せだな。
なんだこれ。
隆)あああ〜〜〜///
子供みたいに一人でジタバタ。
ずーーーーっと拷問ベッドで耐え続けたけど
やっと報われた。
やっと結ばれた。
幸せすぎて、ニヤける。
晴れて両想い。
これから思う存分イチャついていいんだよな?
隆)……あ、
浮かれすぎて忘れてた。
♧が俺とは付き合えないって言ってたこと。
9月1日に出て行くって言ってたこと。
ちゃんと話さなきゃ。
隆)……
引っ越し先を
勝手に見つけてきたっていうのは…
あれかな?
家賃とか光熱費とか
そういうのを気にしてるのかな?
電気代節約してエアコン切るくらいだし…。
そんなの気にしなくていいし
♧からお金は一切要らないから!!
って、ハッキリ言おう。
だって…
自分のことも後回しにして
ずっと施設に寄付を続けてきたような子だよ?
♧のためならなんでもしてあげたい。
欲しいものはなんでも買ってあげたいし
施設の寄付だって俺がしてもいい。
隆)…っ
そうだ!
俺がすればいいんだ!
そしたら♧は自分のお金を自由に使えるし…
よし!提案してみよう!
じゃあ引っ越しの件はこれで解決だよな?
残るは…
「隆二くんとは付き合えない。
付き合いたくても、付き合えないの。」
うん、こっちだ。
「隆二くんとは…サヨナラするの。」
隆)…っ
思い出しただけで…
胸がズキッと痛む、あの言葉。
サヨナラなんか、絶対に嫌だ。
だって、両想いじゃん!
俺のこと、めちゃくちゃ好きじゃん!
すっげぇすっげぇ伝わったもん!
あんなに俺のこと大好きで
寂しがりのくせに
なんでサヨナラなんか考えてんだよ。
付き合いたくても付き合えないってことは…
何か理由があるわけで。
冷静になって考えてみると…
……俺の…仕事かな、って。
思いつく理由なんて、それくらい。
隆)……
俺が相手だったら
堂々とデートも出来ないし
寂しい思いだって
きっとたくさんさせる。
それに…
「いつか自分の家族を作るのが
小さい頃からの夢なんです。」
出会った頃に話してくれた、♧の夢。
それだって、俺が相手だったら
叶えてあげられるのに時間がかかるって
わかってる。
でも…
でも…
それでも俺は、♧と一緒にいたい。
俺の出来る限りで、幸せにするから。
全力で、幸せにするから。
だから…頼む。
サヨナラなんて言わないで…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隆)おかえり。
♧)////
着替えて寝室に戻ると
ベッドの中で
まだ甘い色気を纏った隆二くんが
優しく微笑んだ。
そして…
ゆっくり起き上がってベッドの淵に座ると、
隆)おいで。
私を隣に呼び寄せた。
隆)ん。
ぎゅ…っ
♧)////
素肌に抱きしめられて
体温を直に感じて、ドキドキする。
♧)服…着ないの…?///
心臓に悪いです!
隆)パンツははいたよーー
♧)……///
服も着てください。
隆)何照れてんのw
隆二くんはからかうように
私のこめかみに優しくキスをした。
♧)////
ダメだ。
やっぱり恥ずかしい。
顔が見れない。
隆)好きだよ…。
♧)////
隆二くんの甘い囁きに、
胸がぎゅっとなる。
隆)なんでこっち見ないの…w
♧)……だ…って…
恥ずかしいんだもん…
隆)何それ、可愛いな…w
♧)……///
隆)ね、ちゃんと見て。
♧)…っ
顔を両手で包まれて、
おでことおでこがくっついた。
ゆっくり離れると、重なる視線。
隆二くんは相変わらず
甘い瞳で私を見つめて…
隆)好きだよ、♧。
そう言った。
♧)////
もう嬉しくて恥ずかしくて幸せで
気持ちが忙しくてわけがわからない。
逃げようとして勢いよく立ち上がると
隆)逃がさない〜〜!!
私の行動なんてお見通しな隆二くんに
ガバッと抱きしめられて、
そのままベッドに抱き込まれた。
♧)きゃぁっ///
隆)すーぐ逃げるんだから。
♧)や、っやだ、くすぐったい!w
隆)うりゃ〜〜〜!!w
♧)きゃっ、やだっ、やめて〜!
あはははっw
チューーーッ
♧)あっ
隆)また増やしてやった!
隆二くんはドヤ顔で。
腕の内側には、新しくついた赤い印。
♧)いっぱい…付いてたよ…?
隆)そうだよ?
いっぱい付けたもん。
どうしてそんなドヤドヤしてるのかな///
隆)……やだった…?
あ。
今度は可愛く私の顔を覗いてきた。
いろんな隆二くんがいて、本当にずるい。
♧)やじゃ…ないよ…。
私の返事に、ふにゃんと笑う。
嫌なわけ…ないもん…。
だって…
♧)ずっと…残ればいいのにって…
思ったもん…///
消えて欲しくない、って。
隆)………さっきから
なんでそんな可愛いことばっか言うの///
♧)え…?
隆)俺をどうしたいわけ///
♧)…っ
またぎゅむっと抱きしめられた。
♧)…隆二くん…大好き…///
素直に呟いたら、
今度は両頬を引っ張られた。
♧)ほっぺ…むにむにの…刑?
隆)そうだよっ///
♧)…どう…して…
隆)可愛すぎる罰!
♧)…っ
隆)俺のリュージをすぐこんなんにする罰!
♧)え…っ
そう言われて視線を落とすと…
♧)////
顔が赤くなったのが自分でわかった。
隆)ほっぺむにむにの刑なんかじゃ足りないから
俺が新しく作ろうかな。
♧)えっ!
一体どんな刑を…
隆)おっぱいむにむにの刑。
♧)……
なんですかそれは。
隆)えいっ!!
♧)きゃぁっ!///
この間みたく
隆二くんが胸の間に顔を埋めてきた。
隆)……あぁぁ……きもちぃぃ……
♧)…っ
隆)余計やべぇ…///
それは…
リュージくんの事ですか?///
♧)もう、離して…
隆)え?
♧)エッチ///
隆)…っ
私がそう言うと、
隆二くんはなぜかちょっと嬉しそうで…
隆)何今の、めっちゃ可愛い///
♧)え!?
隆)もっかい言って♡
何を!??
♧)や、ちょっと、や…だっ///
隆)もっかい〜〜〜
♧)やだ、エッチ!///
隆)////
私のおっぱいを追いかけてくる隆二くんに
ほっぺむにむにの刑。
♧)エッチな子はこうです///
隆)うん、いいよ…。
♧)…っ
隆)何してても可愛い。
♧)?!!
隆)恥ずかしがってる♧、超可愛い♡
♧)////
なんか、面白がられてる!
♧)隆二くんの意地悪…///
隆)んー?
プイッと顔を背けると、
後ろからぎゅっと抱きしめられた。
隆)意地悪したから…嫌い?
♧)…っ
耳元で、甘えるような声。
♧)……好き///
嫌いになんて、なるわけないもん。
隆)ふはっw
もう…、ほんと可愛すぎ///
♧)////
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんかもう、
とにかくじゃれついてたくて。
シャワーから戻ってきた♧を
抱きしめたり、キスしたり。
結局また、飽きもせず
ベッドの上で戯れてる。
♧)隆二くんは…シャワーは?//
隆)んー?入るよー?
入るけど…
でも…
隆)今はまだこうしてたいじゃん?
膝の間に閉じ込めてる♧のうなじに
チュッとキスを落とした。
隆)それとも早く離れたいの?
♧)…っ
答えなんてわかってるくせに
意地悪な質問。
♧)……(ふるふるっ)
♧はくるっとこっちを振り返って…
♧)離れたくない…っ
可愛くそう言って、抱きついてきた。
隆)でしょー?w
あ〜〜〜〜〜可愛い♡
隆)ん〜〜よしよし♡
♧)隆二くん…っ///
どさっ
隆)おおっ、押し倒された!w
♧)……勢い余っちゃった///
自分でも予想外だったのか
戸惑ってる♧が可愛い。
隆)全然いいよ、大歓迎♡
♧)////
そっと髪を耳にかけてやって…
そのままその手を首の後ろに回した。
隆)おいで。
引き寄せて、唇を重ねる。
そしたらまた、「好き」が溢れる。
隆)あ〜〜〜っ、もうっ♡
♧)きゃぁっ///
体勢を逆転させて
もう一度、キス。
そのまま、おっぱいむにむにの刑。
隆)はぁぁ………///
その柔らかさを堪能して…
静かに顔を上げた。
隆)呆れてる…?//
♧)……ううん//
ほんとに?
おっぱいバカだとか思ってない?
♧)可愛いなって思ってる…//
隆)…っ
優しく頭を撫でられた。
隆)いやいやいや!
可愛いの自分でしょ!//
♧)え…っ
隆)俺別に甘えんぼとかじゃないからね!
おっぱい大好きなマザコンだとか
思わないでよ?!
隆)どこ触っても気持ちいい
♧が悪いんだもん。
♧)…っ
拗ねたような言い訳をして
無言で俺を見つめる
可愛いタレ目と視線を重ねた。
隆)何考えてんの…?
♧)ずっと…こうしてたいな、って。
隆)…っ、……ほら、やっぱり可愛い///
♧)////
抱き起こして、
また腕の中に閉じ込めて。
さっきからこんなことの繰り返し。
隆)こんな日はさ、
ずっと一緒にいたいよね…?///
♧)……(こくん)///
初めて結ばれて。
嬉しくて、仕方なくて。
そんなどうしようもない幸せを
お互いに、感じてる。
どうやったら離れられるのか、
教えてほしいくらい…
愛しくて、愛しくて。
♧)このまま…
くっついちゃったら…いいのにな…
隆)…っ
聞こえてきたのはまた、
どうしようもないくらい可愛い呟き。
隆)なんだよ、それ…///
♧)……///
とくん…
とくん…
ああ、幸せの音がする。
♧)でももう…
そろそろ準備しないと…
隆)……あーーー、
ほんとだ。
時間が経つのってなんでこんなに
あっという間なんだ?
幸せな時ほど、ほんと速い。
隆)あ、話…したかったのに。
イチャイチャしてたら
時間なくなっちゃった。
隆)あのさ、今日帰ってきたら話せる?
♧)…っ
隆)いろいろ話したくて。
♧)…っ
大事な話。
ちゃんと全部、話し合いたい。
♧)……(こくん)
隆)じゃあ夜ね。
この時、頷いてくれた♧の瞳に
不安の色を見つけてあげられてたら…
悲しい思いをさせることなんて
なかったのに。
本当にごめんね、♧……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
話があるって言われて…
もうその内容はわかってるんだけど、
胸がズキッと音を立てた。
♧)……大好き…。
悲しさと寂しさを紛らわせるように
隆二くんに抱きつけば…
隆)俺も大好き…♡
また甘い腕の中に閉じ込められる。
ずっとずっと…
ここにいられたらいいのに。
大好きな大好きな、隆二くんの腕の中。
♧)離れたく…ない…///
ぎゅっ。
隆)もぉ〜〜〜〜///
そろそろ準備しないとって言ったの
♧じゃん〜〜!
♧)…っ
隆)そんな可愛いこと言われたら
離れらんないんだってばーー!
♧)…っ
隆)もう、どうすんの!
さっきからこの繰り返しじゃん///
♧)……///
抱き合って、キスをして、
また抱き合って。
ベッドの上で寝転がったり、座ったり、
ずっと戯れてる私たち。
隆)じゃあシャワー行く前に…
♧)え…?
隆)もう一回だけ…、
あ、…っ
色っぽい隆二くんになった。
ドキドキドキ…
近付いてくる唇に、目を閉じる。
触れたキスは…
柔らかくて、甘くて。
お互いに「大好き」って気持ちを
優しく込めるような…
そんなキス。
隆)好きだよ…。
唇が離れたら、言葉でも伝えてくれた。
好きって言葉は
どうして何度伝え合っても
こんなに特別な響きを持つんだろう。
熱い瞳を真っ直ぐに見つめていたら…
隆)あ〜〜〜!
やっぱり行きたくない〜〜!
♧)きゃぁっ///
ばふっと包まれて、
一気に子供みたいになる隆二くん。
この色っぽさと無邪気さを
巧みに切り替えてくるの、……ずるい///
隆)今日だけ100時間くらいあれば
いいのにね。
ほら、そんな可愛いこと言うんだもん。
♧)ふふ…っ♡
隆)何笑ってんだよぉ〜〜
♧)や、くすぐったいw
隆)うりゃ〜〜〜っ
また飽きもせずにじゃれ合って。
ふと目に入ったのは…
♧)!!!
タオルケットについた、血の跡。
♧)どうしよう!!
隆)え?
♧)ごめんなさいっ!!
これ、私だよね?そうだよね?
隆)……あ、
どうしよう!
こんな高級そうなタオルケットに…!
♧)ほんとにごめんなさい!
隆)なんで謝んの!
♧)洗っても取れなかったら
弁償するから!!
隆)いやいや、いいから!w
♧)だってこれ、すっごくふわふわで
気持ち良くって…
絶対高いもん…っ!
それを汚しちゃうなんて…!
隆)…てゆーか……、…うん。
♧)え…?
隆)ああ、いや…。
♧)??
隆)…ほんとに…
初めて…だったんだなぁって…//
隆二くんがしみじみそう言った。
♧)……そう…だよ?//
隆)……///
隆二くんは黙り込むように俯いて…
♧)隆二くん…?
そっと顔を覗くと…
ぎゅむっ!!
♧)きゃっ///
隆)あ〜〜〜〜、もう…っ///
♧)…っ
正面から思いきり、抱きしめられた。
隆)……♧。
改まって呼ばれた名前。
隆二くんの声は真剣で。
隆)俺、絶対一生、大事にするから。
♧)……え?
隆)絶対絶対、大事にする。
♧の最初で最後の男になるから。
♧)…っ
その言葉に、胸が詰まって…
気が付いたら、
涙が頬を滑っていった。
大好きな人がくれた、
かけがえのない言葉。
サヨナラじゃ…ないの…?
側にいても…いいの…?
胸がいっぱいで
言葉にならない気持ちは
ただただ涙になって、流れ落ちた。
ーendー
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マイコさんお久しぶりです。体調悪かったんですね。大丈夫ですか?毎日暑過ぎるから気を付けて下さいね。無理しない程度の更新でO.Kですよ。最近、ますます臣くんの色気がヤバイです。また♡ちゃんと臣くんのイチャイチャstoryが待ち遠しい(⌒▽⌒)ソロツアー全部外れたぁ。マイコさん楽しんで来てね〜またレポ楽しみにしてる^_^
レポ頑張る〜〜!ヽ(*^ω^*)ノ
のんちゃんも夏バテ気をつけてねっ!ありがとう!
またshort story書いて下さい!
そうだよずっとそばにいていいんだよ◎
あの伏線が気になるけど
ここまできたら頑張って乗り越えるんだ!!
よすぎる〜最後のセリフ
めっちいい話やぁ~!!