[206]一番大事

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監)じゃあ次、場所移動しまーす!
男)皆さんはこちらで一旦休んでいて下さい。
直)わかりました。
臣)ふぅ…、日陰涼しい。
 
 
今日も引き続きポッキーのCM撮影。
昨日から色んなバージョンを撮り溜めしてる。
 
 
岩)この振り付け、子供達も楽しそうで
  いいですよね。
直)うんw
 
 
直己さんが考えてくれたシェアハピダンスは
エキストラの人たちも
もう完璧にマスターしてて。
 
 
臣)真顔ってのがシュールだよねw
岩)監督、無茶振りばっかしてくるw
直)ははははw
 
 
この3人で仕事とかちょっと珍しくて楽しい。
 
 
岩)ポッキー美味い。
直)あ、岩ちゃん二本食いタイプ?
岩)え?
臣)何その贅沢食い。
岩)えーーー
  一本一本食う派?
臣)うん。
岩)食った気しなくない?w
  俺いっつも二本食いw
 
 
岩ちゃんは体調も戻ったみたいで
ニコニコご機嫌。
 
 
臣)良かった、元気になって。
岩)ああ…、心配かけてごめんね。
  …えっと……
臣)ん?
岩)昨日…、ちゃんと話して…
  ちゃんと戻りました。
臣)あれ?まだ戻ってなかったの?!w
 
 
3日前に倒れた時に
もうヨリ戻したと思ってたのに!
 
 
岩)いや…、まぁ…色々ありまして…
臣)うん。
岩)でも昨日全部話し合って…
  ちゃんと気持ちも確認して…
臣)仲直りHしたのー?
岩)ぶっ、…してないよ!
臣)え、してないの?!
岩)うん…。
臣)……。
 
 
仲直りの後って言ったら絶対Hでしょ!
 
 
岩)臣さん…
  ♡ちゃんが家出から帰ってきて
  すぐしたの?
臣)はっ……
 
 
そういえば…
 
なんだかんだで出来なかったんだった。
 
 
お互い色々誤解してて…
すれ違ってて…
 
LA行く直前までだから…
2週間くらい出来なかったんだっけ。
 
 
岩)なんかさ…、
  久しぶりすぎて…なんか照れる///
臣)え?
岩)チューだけですげぇ照れる///
臣)……
 
 
可愛いな、岩ちゃん。
 
でもその気持ち、ちょっとわかる。
 
 
岩)チューだけで…っていうか…
  チューも出来なくて
  昨日そのまま寝たし…///
臣)チューもしてねぇの?!
岩)いや、したんだけど…
  一回したらその後もう出来なかった///
  なんかドキドキしちゃって…
臣)……
岩)ぎゅってしてるだけで幸せだった…///
臣)……
 
 
確かに俺もそうだったかも…。
 
 
臣)そんなこと言ってても
  一回したら爆発するよ。
  岩ちゃん変態だもん。
岩)オイ!!w
 
 
俺もLAで爆発したし。
 
 
臣)てゆーかさ、◇ちゃんの膝、大丈夫?
岩)ああ。
  包帯取れたし大丈夫そうだよ。
  まだ少し痛そうだけど。
臣)マジか…。
 
 
ほんと俺のせいで申し訳ない…。
 
 
臣)跡残ったらどうしよう…。
岩)大丈夫、俺が嫁に貰うから。
臣)……。
 
 
サラッと言ったな。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)表紙ですか?!
佐)ええ♡
M)先輩すごーいっ!♡
♡)…っ
 
 
撮影終わりに佐伯さんに呼び出されて…
突然告げられた、再来月号の表紙。
 
 
佐)読者アンケートでも
  ダントツ人気なんだもの、♡ちゃん♪
  ちょっと早いけどもう思い切って
  表紙に起用してみようってことで
  昨日決まったの♡
M)表紙♪表紙♪
♡)ほんとに…私が…?
佐)そうよ〜!よろしくねっ♪
M)もうっ、先輩っ!
  もっと喜んでくださいよぉ〜!
♡)なんか…びっくりして…
M)先輩の顔が本屋さんに並ぶんですよ〜♡
♡)はわわ…っ
 
 
なんか全然想像できない。
 
 
♡)よろしくお願いしますっ!
佐)はーい!じゃあまたね!
  お疲れさま〜〜!
 
 
佐伯さんは風のように去って行って
私たちも帰る準備をしてスタジオを後にした。
 
 
♡)Mちゃん、折角の夏休みなのに
  仕事に付き合わせてごめんね?
M)何言ってるんですか〜!
  私はマネージャーなんだから♪
 
 
夏休みは昼間も働けるから
Mちゃんがいっぱいオファーを受けてくれて…
 
どの現場にも付き合ってくれるから
Mちゃんの夏休みがなくなっちゃう。
 
 
M)先輩がもし会社に残らないで
  こういう仕事をしていくなら
  毎日こんな生活になるのかな〜なんて
  ちょっと想像しちゃいました♪
♡)……
 
 
そっか。
 
まだ決めてないけど…
もし会社を契約満了で辞めたら
こういう生活になるのかな…?
 
 
M)もしそうなったら
  私も会社辞めて先輩の専属になるんだー♡
♡)えっ!ダメだよ!
  私、お給料も払えてないのに!
M)何言ってるんですか〜〜
  その頃には先輩はもっと今より
  売れっ子になってます♡
♡)……
 
 
そしたらMちゃんにも
お給料渡せるのかな…?
 
Mちゃんだけじゃなくて…
加奈子さんとか猿田さんとか
◇ちゃんとか多田さんとか…
 
力になってくれてる人みんなに
ちゃんとお礼したい。
 
 
私…
まだまだお仕事頑張らなくっちゃ!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩)え、♡ちゃん!
  WEAVERと仕事したの?
 
 
岩ちゃんが♡のホームページを見て
びっくりしてる。
 
 
臣)そうそう。
  昨日MVの撮影だったみたい。
 
 
♡は今夏休みだから
会社がない分、いろいろ仕事を入れてて…
 
昨日までWEAVERのMV撮影で
ホームページには
メンバーと撮った写真が載ってる。
 
 
岩)またMV出んの?!すげぇ〜〜
  西野カナのやつは
  いつ情報解禁になんの?
臣)あれはいつだろ…。
  11月に出るベストアルバムって
  言ってた気がする…。
岩)じゃあ来月くらいには映像出るかな?
臣)かもねー。
直)TAKAHIROくんのにも出るんでしょ?
  早く完成したやつ見たいな〜〜
岩)楽しみーー
臣)明後日はback numberの
  MV撮影って言ってた。
岩)えっ!すっげぇ!!
  どんだけMV出んの!w
直)この先も増えそうだね、オファー。
臣)……
 
 
確かに。
 
 
岩)そのうち臣さんより稼ぐようになったら
  どうする?w
臣)え。
直)それはないでしょ!w
岩)ないかw
臣)……
 
 
ないと思うけど…
 
男としてそれは避けたい。
 
俺ももっと頑張んなきゃ。
 
 
岩)♡ちゃんはどこを目指してるんだろ。
直)確かにねー。
  歌手デビューは断ったんだもんね。
臣)はい。
 
 
仮歌のバイトはたまにしてるみたいだけど…
歌はボランティアとかで
続けていくんじゃないかな。
 
ちゃんと話したことはないけど…
 
モデルの仕事メインで
まだ手探りな感じなのかなーとか
俺は思ってたけど…
 
どうなんだろ。
 
 
岩)そのうちTVとかにも出るようになったら
  お互い忙しくなって
  すれ違い生活になりそうだね。
臣)……
 
 
それは絶対やだ。
 
だからって…
そういう仕事するなとも言えないし。
 
 
臣)うーん…。
 
 
俺がこんな仕事で不規則だし
忙しいからこそ
♡にはこれ以上忙しくなってほしくない。
 
朝は一緒にご飯食べたいし
夜はできるだけイチャイチャしたい。
 
二人の時間がなくなるのはやだ。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
撮影から帰ってきてお風呂から上がると、
 
 
『剛典と仲直りというか…
 いろいろ話して、ちゃんと戻りました。
 心配かけてごめんね💦
 いっぱいありがとう。』
 
 
◇ちゃんからLINEが届いてて、
私はすぐに電話をかけた。
 
 
♡『◇ちゃんっ!!』
◇『はいっ!!』
♡『今大丈夫??』
◇『うん。』
♡『嬉しくなって電話しちゃった!!』
◇『あはは、ありがとうw』
♡『仲直りできたんだね!!♡』
◇『うん♡』
♡『良かったぁ〜〜〜♡』
 
 
岩ちゃんが倒れて
◇ちゃんが病院に飛んできたって
臣くんからチラッと聞いてはいたけど…
 
 
◇『昨日ね、いろいろ話し合って…
  元サヤに戻りました…///』
♡『嬉しい♡』
◇『♡ちゃんにはいっぱい話聞いてもらって…
  ほんとにありがとう。』
♡『ううん!!』
 
 
私なんて何もしてあげられなかったもん。
 
 
♡『優助くんとも…話したの…?』
◇『ああ、うん。
  直接会って…話したよ。』
♡『そっか…。』
◇『あたし…
  剛典のことも優助のことも
  傷つけちゃったから…
  すごく反省してて…』
♡『……』
◇『優助ね、最後までほんと優しくて…
  笑ってて、って。
  幸せでいてって…言ってくれたの。』
♡『うん…。』
◇『優助には本当に感謝してるし…
  好きになってくれてありがとうって
  思うから…』
♡『……』
◇『優助の気持ちに失礼がないように…
  あたしはちゃんと剛典を大事にしようって
  なおさら思った。』
♡『そうだね…。』
◇『うん。』
 
 
きっと優助くんは◇ちゃんの幸せを願ってる。
 
 
◇『あ!剛典帰ってきちゃった!』
♡『えっ!』
◇『せっかく電話くれたのにごめんね!』
♡『ううん!
  あ、じゃあ夏休み明けたら
  またランチ行こう?』
◇『うん!』
♡『じゃあまたね♡』
◇『うん、ありがとう!』
 
 
◇ちゃんとの電話を切ったら
入れ違いで臣くんも帰ってきた。
 
 
臣)ただいまーーー
♡)おかえりなさいっ!
 
 
玄関まで迎えに行くと
臣くんが両手を広げてくれたから
ぎゅむっと抱きついた。
 
 
♡)えへへ♡おかえりなさーい♡
臣)たーだいま♡
♡)岩ちゃんとほぼ同時だったー!w
臣)へ?
♡)今ね、◇ちゃんと電話してたんだよー
臣)あ、そうなんだ!
♡)岩ちゃん帰ってきたから切ったのー
臣)ああそっか。
  しばらく◇ちゃん家なんだっけ。
♡)ん?そうなの?
臣)うん。夏休みの間は一緒にいるみたい。
♡)もう一緒に住んじゃえばいいのにね♡
臣)俺たちみたいにー?
♡)うん♡
  そしたら毎日一緒にいれるのにー♡
臣)なーー。
 
 
洗面所で手洗いうがい中の臣くんに
後ろからぎゅむぎゅむ。
 
 
臣)なーにw
  今日も甘えんぼか?w
♡)えへへ♡
  ◇ちゃんと岩ちゃんが元に戻って
  嬉しいんだもん♡
臣)ほんと良かったよな。
♡)うんっ。
臣)じゃあ俺たちもついに
  あれを使う時が来たな。
♡)あれ…??
 
 
手を拭いた臣くんが
こっちを振り返ってニヤッと笑った。
 
 
臣)あの二人にもらったやつー♡
♡)ん…?
 
 
もらったやつ…?
なんだろ…??
 
 
臣)今日早速使おっか♡
♡)???
臣)可愛い下着ー♡
♡)……
 
 
可愛い…下着…?
 
 
♡)あっ!!!
 
 
あれって…
あれのことだ…!!
 
 
臣)なんかさーー
  あの二人があんなんだったから
  使うに使えなかったじゃん?
♡)……
 
 
そうなの…?
私はあのプレゼントの存在を忘れてた…。
 
 
臣)でも無事仲直りしたことだしー♪
  これで気兼ねなく使えるじゃん?
♡)……
 
 
臣くん…
そんなところに気を遣ってたんだ…
 
 
臣)風呂入ってくるから
  ちゃんとアレ着とけよー♡
♡)…っ
 
 
ニコニコ臣くんに頭をポンポンされて
洗面所を出たけど…
 
ほんとに…
着るのかな…?
 
 
♡)////
 
 
少しオロオロしながら
自分の部屋にあるチェストを開けた。
 
 
♡)あれ?どこやったっけ…?
 
 
奥の方に手を伸ばすと
出てきたのは黒いヒラヒラ。
 
 
♡)はっ!///
  これはNAOTOさんのだ!ダメダメ!///
 
 
慌てて封印。
 
 
♡)あ、こっちだ。
 
 
白いレースに可愛い紐が付いてて。
 
改めて手に取ってみたけど…
 
 
♡)……///
 
 
やっぱりエッチだよね…?
 
こんなの着るの…?///
 
 
しばらく眺めて悩んだけど…
 
 
♡)やーめたっ///
 
 
こっちももう一度封印!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
俺が風呂から上がると
♡は珍しくパソコンを開いてた。
 
 
臣)何してんのー?
♡)お仕事の確認〜〜
臣)ふーん。
 
 
このガウンの下は
あのエッチな下着なのかな?
 
わくわく。
 
 
♡)明後日はまた撮影で…
  あっという間に夏休みが終わっちゃうー
臣)仕事入れすぎた?w
♡)ううん、こんな時しか昼間働けないし。
  楽しいからいいのっ。
臣)そっか。
♡)それに明日は臣くんと花火だし♡
臣)うん♡
 
 
2年前に♡と一緒に見た小さな花火大会。
 
去年は仕事だったけど
今年はリベンジで二人で見るんだ。
 
 
♡)寅さんが
  バレないようにこっそり来るんだよー
  って言ってたよ♡
臣)ありがとうございますw
 
 
多分うちのベランダからも見えるんだろうけど
どうせならあの屋上から見たいよなってことで
二人で浴衣を着て見に行く予定。
 
 
♡)楽しみだね♡
臣)うん。
  あ、浴衣出しとこっかな。
 
 
俺がクローゼットに向かうと
♡もニコニコ付いてきた。
 
 
♡)私もう出したよー♡
臣)お、やる気満々やな?何色?
♡)白と黒と赤!
臣)あ、これ?
♡)うん♡
 
 
ハンガーにかかってる浴衣。
 
 
臣)なんか大人っぽいじゃん。
♡)へへへー♡
 
 
色っぽいデザイン。
似合いそーー。
 
 
臣)じゃあ俺は黒にしよっかなー。
♡)見せて見せてー♡
臣)これ。
♡)わぁ!カッコイイ!♡
臣)お前の浴衣とも合いそうじゃない?
♡)うんっ♡
 
 
並べてかけてみると、いい感じ。
 
 
♡)楽しみだよぉーー♡
  わくわくしてきたーー♡
臣)俺もーーー♡
 
 
♡が可愛く抱きついてきたから
そのままベッドに押し倒そうとしたら…
 
 
ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪
 
 
リビングから聞こえてきた着信音に
♡は急いで出て行った。
 
くそぅ。
 
 
♡)あ、そっか!うん!
  なんでもいいの?…うん!
 
 
ソファーに座って電話してる♡の膝に
ごろんと寝転がって頭を乗せた。
 
 
♡)はーい!わかったよー、うん!
  ありがとう。お疲れさまー!
 
 
ピッ。
 
 
臣)だれー?
♡)Mちゃん!
臣)なんて?
♡)明日会わないから、
  忘れずに写真更新してくださいねって。
臣)しっかしてるマネージャーだなw
♡)うんw
  明日なんでもいいから写真撮ってくれる?
 
 
あ、そっか。
♡は自撮りしないもんな。
 
 
臣)じゃあ浴衣写真でいいじゃん♡
  撮ってやるよ。
♡)あ、そっか!お願いします♡
 
 
♡がニコッと笑って俺の髪を撫でた。
 
 
臣)でもお前…
  ほんと毎日ちゃんと更新してて偉いよねー
♡)Mちゃんが厳しいんだもん…
臣)あはははw
 
 
まぁでも…
だからこそ閲覧数も増えるのかな。
 
 
臣)お前さぁ…。
♡)うん?
 
 
♡の膝から起き上がって、
俺は聞きたかったことを切り出してみた。
 
これからの♡のこと。
 
 
そしたら返ってきた答えは想像通りで。
 
「まだ手探り状態だからよくわからないの。」
 
って。
 
 
♡)モデルの仕事も楽しいし
  MVとかで少しだけ演技したりするのも
  すごく楽しいんだ。
臣)うん。
♡)だから一旦はこんな感じで
  続けていけたらなって。
臣)そっか。
♡)うん。
臣)TVとかは出てみたいとかないの?
♡)ないよー!
  あ、前にバラエティ…?の話が
  来てたみたいなんだけど…
臣)バラエティ?!
 
 
すげぇじゃん!何それ!
 
 
♡)でも断っちゃった。
臣)あら。
♡)Mちゃんは残念がってたけど…
  私、TVの仕事は興味ないなぁ…
臣)そっか。
♡)うん。
臣)まぁ…バラエティはイメージ湧かないけど
  例えばドラマとかだったら?
♡)え?
臣)ドラマとか映画とか…。
 
 
演技が楽しいなら
そういう仕事は受けるのかなって。
 
 
♡)そんなオファー、私に来ないよ!w
臣)わかんねぇじゃん。
♡)えーーー
臣)もし来たら。やってみたい?
♡)ううん。
 
 
即答なのか。
 
 
臣)なんで?
♡)だって、忙しくなっちゃうでしょ?
臣)……
♡)MVの撮影なら一日とか二日で終わるけど
  ドラマとか映画とかだったら
  そうはいかないもん。
臣)うん、まぁな。
♡)臣くんもホットロードの時
  本当に大変そうだったし。
臣)うん…。
♡)臣くんとの時間がなくなっちゃうのは
  絶対やなの。
臣)…っ
 
 
♡が俺の手をぎゅっと握った。
 
 
♡)お仕事は楽しいし頑張りたいけど、
  今の私は会社員だから
  メインのお仕事は会社の仕事だし。
臣)うん。
♡)それに、私は…
  仕事より何より一番大事なのは
  臣くんなの。
臣)…っ
♡)お仕事が一番な人もいると思うし
  優先順位は人それぞれだと思うんだけど…
  私は臣くんが一番だから。
臣)……
♡)臣くんとの時間を一番大事にしたいし
  そう出来なくなるような仕事は
  しないつもりなんだ。
臣)……
♡)だからって仕事に対して
  やる気がないわけじゃなくて…
  やれる範囲で全力で頑張るけど、
  一番は臣くんってこと。
臣)……
♡)へたくそだけど…伝わる…?
臣)うん、伝わった。
 
 
俺がぎゅっと抱きしめると、
♡は安心したように腕の中で笑った。
 
 
臣)……
 
 
♡がそんな風に思ってくれてるなんて
知らなかったから…
 
すげぇ嬉しい。
 
 
こいつはなんでも
無茶して頑張ろうとするから…
 
そのうち仕事に夢中になって
俺なんて放ったらかしにされたら
どうしようとか思ってたけど…
 
 
一番大事なのは俺だって
ハッキリ言ってくれたから…
 
なんかすげぇ安心した。
 
 
♡)だって…
  朝は一緒にご飯食べたいし…
臣)……
♡)夜は臣くんお仕事で遅くて
  先に寝ちゃうこともあるけど…
  できるだけおやすみって言いたいもん…。
臣)……
 
 
同じ気持ちでいてくれて…
同じこと考えてるのが、すごく嬉しい。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)ありがと……。
 
 
臣くんが優しく笑って
ほっぺにチュッてキスをくれた。
 
 
♡)えへへ♡
 
 
臣くん大好き♡
 
 
臣)なんか…ごめんな?
♡)え?
臣)俺は…好きに仕事してんのに…
  お前は俺に合わせてくれてるから…
♡)そんなの気にしないで!
  臣くんには今まで通り
  お仕事してほしいもんっ!
  全然ごめんじゃないよ!
 
 
私が必死にそう言うと、
臣くんはふっと笑ってまた抱きしめてくれた。
 
 
臣)ありがと…。
♡)ううん♡
 
 
あったかい臣くんの腕の中。
 
こういう幸せな時間を
何より大切にしたいんだもん。
 
 
♡)臣くん大好き♡
臣)俺も大好き♡
♡)えへへ♡
臣)へへ…♡
 
 
めいっぱいぎゅむぎゅむを堪能してると…
 
臣くんの手がスルッと
ガウンに入ってきて…
 
 
臣)あれ。
♡)えっ…
 
 
顔を見上げると
臣くんが不満そうに口を尖らせてる。
 
 
臣)アレ着てないじゃん!
♡)はっ…
 
 
バレた…。
 
 
臣)なんで!
♡)……だ…って…
臣)着て!
♡)……///
 
 
恥ずかしいからやだって
言おうとしたら…
 
 
♡)きゃぁっ!///
 
 
勢いよく担がれて、
私の部屋まで連れていかれた。
 
 
♡)やーん!降ろしてー!
臣)どこにあんの。何番目。
♡)……///
 
 
言わないと降ろしてくれなそう…。
 
 
♡)2番目の…奥…です…。
臣)……、あった。
 
 
臣くんはチェストの中からそれを手に取ると
私を抱き上げたまま、寝室のドアを開けた。
 
 
……バタン。
 
 
臣)はい。
♡)…っ
 
 
私をベッドに下ろすと
着替えろと言わんばかりに
下着を渡してきて…
 
 
臣)何このほっぺ。
 
 
私がふくれてると
ほっぺをつんつんしてきた。
 
 
♡)着る…の…?
臣)うん♡
♡)…や…だ…、///
臣)お前〜〜〜
  プレゼントしてもらっといて
  薄情なヤツだなー?
♡)えっ…
臣)誕生日にもらって
  もう1ヶ月以上経つんだぞ?
♡)…っ
臣)それで一回も着てないとか…
  岩ちゃんと◇ちゃんに失礼だろ!
♡)ええっ…
臣)貰ったもんはちゃんと使え!
♡)…っ
 
 
そう言われると…
やだって言えない…。
 
臣くんずるい…。
 
 
♡)じゃあ…着替えてくる…
臣)ここで着ればいいじゃん。
♡)やだ!恥ずかしいもん!
臣)ふーん。じゃあ待ってる。
♡)……///
 
 
臣くんの…ばか…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡はほっぺを膨らませたまま
自分の部屋に戻っていって。
 
 
臣)……
 
 
その間に俺は
間接照明だけにしてムード作り。
 
へへへ…わくわく♪
 
早く戻ってこないかな〜〜♪
 
 
ベッドに寝転がってその時を待ってると…
 
 
……コンコン…。
 
 
すっげぇゆっくり開いたドア。
 
 
臣)♡…?
 
♡)……///
 
 
呼びかけると
♡がもじもじしながら入ってきた。
 
 
臣)ちゃんと着てきたー?
♡)……(こくん)///
 
 
なんでそんなもじもじしてんの?
可愛いんだけど…///
 
 
臣)ほら、早く来い♡
♡)……っ、きゃっ///
 
 
ベッドに上がりかけた♡を
グイッと抱き上げた。
 
 
臣)んーーー♡
♡)////
 
 
ぎゅっと抱きしめて、♡を堪能して…
 
そのまま♡の柔らかい肌を
唇でなぞっていく。
 
 
♡)…っ、ん……
 
 
斜めに仰け反る首筋に、
舌を這わせて…
 
 
♡)……ぁ…、っ…
 
 
甘く漏れる声に興奮しながら
薄手のガウンに手をかけた。
 
 
♡)あ、…待って…///
 
 
肩から落とそうとすると
それを掴んで慌てる♡。
 
 
臣)ダメ…
♡)あっ…
 
 
今度は脱がそうとする俺の手を
必死に掴んでくる。
 
 
臣)こら。邪魔すんな。
♡)…だ…って…///
 
 
この中身が見たくてしょーがないのに。
 
 
♡)ね、やっぱり…恥ずかしい…///
臣)大丈夫。可愛いから。
♡)可愛くないもん…エッチだもん…///
臣)尚いい。
♡)……ばか…///
臣)いいから見せて。
♡)あ…っ
 
 
少し強引に肩からガウンを落とせば…
 
 
臣)……///
 
 
何これ。
すっげぇ可愛い。
 
 
♡)……///
 
 
すげぇ可愛いんだけど、すげぇエロい。
 
で、♡が恥ずかしそうにしてんのが
余計そそる。
 
 
♡)見ない…で…、…きゃっ///
 
 
ドサッ…
 
 
♡を押し倒して、キスの続き。
 
 
♡)……ん、…っ…
 
 
柔らかい肌を味わえば味わうほど…
 
♡の唇から吐息が漏れる。
 
 
臣)は…ぁ……、///
 
 
ああ、なんか…
ほんと興奮する。
 
 
臣)……これ、…解いていいの…?
♡)…聞か…ないで…、///
臣)……///
 
 
まぁダメって言われても解くんだけど…
 
 
♡)…、ぁっ…
 
 
ウエストの紐に手をかけて
スルスルと解けば…
 
 
♡)や、恥ずかしい…///
 
 
♡がくるっとうつ伏せになって…
 
 
臣)♡……、
♡)…ゃっ…///
 
 
綺麗な背中をなぞりながら
今度は首の後ろの紐を、口で解いた。
 
 
♡)あ、…っ、だ…め…っ///
臣)////
 
 
もう止まんねぇよ、こんなん。
 
 
♡)あっ…、や…、っ…臣く…んっ///
 
 
前から…後ろから…
 
♡の身体を可愛がれば…
 
小さく震える素直な反応が、可愛くて。
 
 
♡)臣く…ん、…っこれ、取って…///
 
 
♡がうつ伏せのまま何度も身を捩るから
腰の部分で紐やらレースやらが
手首に絡まって…
 
なんか俺に縛られてるみたいになってる。
 
 
臣)いいじゃんこのままで…。
♡)動け…ないもん…///
 
 
それがいいんじゃん。
 
 
♡)…ぁ、やっ……、んっ
 
 
俺…別に…
縛る趣味とかないけど…
 
この姿はなんか可愛くて…興奮する。
 
 
♡)臣くん、取って……
臣)ダメ。
 
 
俺がそう言うと、
後ろ手が絡まったまま
♡がねだるように俺を振り返ってきて…
 
 
臣)……///
 
 
何その顔…。
 
そんな顔しても、取ってやんねぇよ。
 
 
♡)あっ……、っや、だ…めっ…///
 
 
俺の興奮に比例するように
どんどん甘く濡れてく♡の身体。
 
 
臣)ごめん、もう…
 
 
我慢出来ない。
 
 
臣)……♡…、
 
 
後ろから覆いかぶさるように抱きしめて。
 
 
一つになった身体は
とろけるように溶け合って。
 
 
無理矢理こっちを向かせて唇を塞いだら
濡れてる♡の瞳がやたら色っぽくて。
 
 
正面から見たくて、
ようやく手首に絡まってる下着を
解いてやった。
 
 
♡)は…、ぁっ、…
 
 
♡の身体を仰向けにして
また深く繋がれば…
 
♡がぎゅっと、俺の腕を握った。
 
 
脱がされかけの乱れた下着も…
 
俺の胸の下で息を乱してる♡も…
 
 
視界に映る全部がなんかエロくて…
 
 
♡)臣くっ…、やっ、激しい…っ///
臣)ごめん、止まんない…っ
 
 
♡がぎゅっと目を瞑って…
俺をすげぇ感じてるのがわかるから…
 
 
臣)……好きだよ。
 
 
愛しさが込み上げてきて、
♡の腕を自分の首に回した。
 
 
♡)ん…っ、あ…、ぁっ…///
 
 
しがみついてくる♡が可愛くて
ほんとに止まんない。
 
 
臣)爪立てて…いいから…っ
♡)…ぁっ…、んんっ…///
 
 
♡の甘い声を、何度も受け取りながら…
 
 
深く、深く…
 
抱きしめ合った。
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
臣)すっげぇ可愛かった…///
 
 
まだ息が整わない私は
後ろから臣くんに優しく包まれてて。
 
そんな臣くんも、まだ息が乱れてる。
 
 
臣)はぁ、……ほんと好き…///
♡)////
 
 
耳元に、甘い囁き。
 
臣くんの手は、まだ愛しそうに
私の身体をなぞってる。
 
 
今日は…
臣くんが興奮してるのが伝わってきて…
私までドキドキしちゃった。
 
 
♡)この下着…そんなに気に入ったの…?
臣)ん……、いや…。
  それもあるけど……
♡)……
臣)お前が…可愛かった///
 
 
そう言ってぎゅっと抱き寄せられて…
 
 
♡)////
 
 
なんか恥ずかしくて、思わず顔を覆った。
 
 
臣)エロい下着もいいけど…
  俺、お前ならなんでもいいんだわ。
♡)え??
臣)何でも可愛いし…何でも興奮するし…
  メロメロだわ。
♡)……
 
 
どんな顔で言ってるんだろうって思って
ゆっくり後ろを振り返ると…
 
 
臣)なんだよ。見んなし///
 
 
照れた表情の臣くんに、
グイッと顔を前に戻された。
 
 
♡)……///
 
 
胸がきゅぅってなる。
 
私だって臣くんにメロメロだもん。
 
 
♡)臣くん…大好き…///
 
 
私を抱きしめてくれてる腕に
顔をうずめて呟いた。
 
 
臣)俺も。大好きすぎて困ってる。
♡)////
 
 
甘い言葉が耳元で溶けて…
 
また身体を滑り始めた臣くんの手が、
気持ちいい。
 
 
臣)やっぱもっかいこっち向いて…?
♡)え…?
臣)すげぇキスしたい。
♡)……///
 
 
ころんと身体を反転させて
臣くんと向かい合うと…
 
 
臣)へへ…♡
 
 
満足そうなキスが、唇に触れた。
 
 
♡)ふふ…♡
 
 
私もキスを返して。
 
 
目が合って、思わず笑って、
またキスをして。
 
幸せすぎる、贅沢な時間。
 
 
臣)全部…脱がしていい…?
♡)え…?
臣)ちゃんと触りたいし、抱きしめたい。
♡)……///
 
 
そう言って臣くんは
触れるだけだったキスを
甘く深めながら…
 
脱げかけだった私の下着を
全部奪っていった。
 
 
臣)これでなんもなくなった…♡
♡)……///
 
 
満足そうにぎゅむっと抱きしめられて
肌と肌が直接触れ合う心地良さ。
 
 
♡)気持ちいいね…♡
臣)うん。
 
 
好きな人の肌には
何か特別な力があるんじゃないかな…。
 
だってこんなに…気持ちいいんだもん…。
 
 
臣)はぁ…、ずっと触ってたい…///
 
 
私の肌をあちこち撫でながら
臣くんがそう言うけど…
 
私もずっと触っててほしいくらい
気持ち良くて…
 
 
♡)えへへ…なんか眠くなってきちゃった…♡
 
 
あったかくて…安心するの。
 
 
臣)……ごめん、俺はもっかいシたい…///
♡)え…っ
 
 
臣くんは起き上がって私を見下ろすと
そのまま私の首元に顔を埋めてきて…
 
 
臣)ダメ…?
 
 
甘えるように呟いた。
 
……ずるい…///
 
 
♡)だって…もう眠たいもん…///
臣)寝てていいよ…。
♡)え…?
臣)さっきみたいに激しくしないから。
♡)…っ
臣)優しくするか…ら…、あ、ごめん。
  入っちゃったw
♡)!!!
 
 
眠気を吹き飛ばすような甘い感覚に
身体が反応すると、
 
 
臣)あーーーーー、///
 
 
臣くんが大きなため息を吐いて
私の上に落ちてきた。
 
 
臣)どうしよう…///
♡)……え?
臣)お前ん中…、…ほんと気持ちイイ……
♡)…っ
臣)ずっと入ってたい……
♡)////
 
 
繋がったまま動かないで
しみじみそんなことを言われて…。
 
 
臣)……好き。
♡)////
 
 
愛しさが込み上げてきて、
臣くんをぎゅっと抱きしめた。
 
 
♡)私も…ずっとこうしてたい…
臣)……えっち。
♡)えっ!!
  どうして私が言ったらエッチなの!///
  ひどい!!
臣)……うそ、可愛いw
♡)////
 
 
臣くんがクスッと笑って
私のほっぺにキスをした。
 
 
臣)……お前が…さ、
  俺との時間が一番大事って言ってくれて…
  ほんとに…嬉しかった。
♡)さっきの…話…?
臣)うん。
 
 
少し身体を起こした臣くんと目が合うと…
すごく優しい瞳で私を見つめてた。
 
 
臣)俺も……、
 
 
ほっぺに触れた、優しい手のひら。
 
 
臣)お前との時間が、一番大事。
♡)……
臣)こうしてる時が…一番幸せ。
♡)……///
 
 
臣くんの口調も…表情も…
全部甘くて、優しくて。
 
なんだか溶けちゃいそう…。
 
 
♡)…わた…し…も…、
 
 
こんな風に触れ合って…
気持ちを確かめ合って…
 
愛しいぬくもりを感じてる瞬間が
すごく幸せ。
 
 
臣)♡……、
♡)…ん、……っ
 
 
優しく塞がれた唇と、
ゆっくりと揺れ始める身体。
 
 
さっきみたいに
激しく求められて、愛されるのも…
 
こんな風に
優しく甘やかされて、愛されるのも…
 
 
どっちも幸せで、愛しくて、
臣くんでいっぱいになる…。
 
 
♡)……お…みく…ん…、っ……
 
 
ぎゅっとしがみついたら…
深く深く、満たされて。
 
 
臣)……♡、愛してるよ…。
 
 
甘い熱が、身体中に優しく広がった。
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. ゆきんこ より:

    お久しぶりです。もう、体は大丈夫ですか?
    楽しみにしていました(^O^)
    でも、無理せずに!!
    臣たちの2人のイチャイチャは、やっぱり良いですね( *´艸`)

    • マイコ より:

      まだあちこち痛いですが回復には向かってます\\\(۶•̀ᴗ•́)۶////
      ありがとうございます♡
      まだまだイチャつく二人ですがどうぞよろしくです♡

  2. さゆがん より:

    マイコさん久しぶりの更新ありがとうございます待ち構えてました♬久々のオミくん♡ちゃん遂に下着の出番笑笑
    まだまだ暖かかったり寒かったりなので無理しすぎないでくださいね

    • マイコ より:

      ありがとうございます(❁´ω`❁)♡
      また色々事件が起きたりなんだりですが…エロ臣は安定なので引き続きよろしくです笑

  3. 外山咲良 より:

    久しぶりの更新ありがとうございます!!
    Twitterで休むって言ってたけど楽しみすぎて毎日ホームページを開いてしまいます。マイコさんのペースでゆっくり更新してください♡
    やっぱり♡ちゃんと臣くんのお話が1番です!!♡ちゃんの反応が可愛すぎる❤
    岩ちゃんも戻ってこれからはちょっとだけ安心できますねww
    エロ臣くんは最高すぎです。
    表紙がんばってー!!

    • マイコ より:

      咲良ちゃんありがとう(❁´ω`❁)
      しばらく亀子だけどよろしくね。
      そしてしばらくエロ臣のターンだけどよろしくね笑

  4. のんちゃん より:

    マイコさん体調どうですか?
    更新ありがとうございます(^_^)
    凄く嬉しいです。でも、本当に無理しないで自分のペースで更新して下さい。
    やっぱり臣くんと♡ちゃんstory好き。♡ちゃん良いなぁ〜私もあの綺麗な顔で、愛してるよって囁かれたい!失神するけどね(^ω^)臣くんのエロ臣感が半端ないね(笑)やっぱりあの下着使う時がきちゃったね〜( ^ω^ )今後の臣くんstory楽しみ(*^_^*)

    • マイコ より:

      身体は回復に向かってるよー(っ≧ω≦)っ
      ありがとう♡
      そうそう、まだNAOTOさんにもらったやつも残ってるしね…(❁´ω`❁)笑

  5. のぞみ より:

    マイコさん体調は大丈夫ですか?
    最近更新なくて心配してました( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀  )
    またゆっくりでもいいので無理せず楽しみにしてますね♡

    • マイコ より:

      のぞみさん。゚(゚´ω`゚)゚。ご心配おかけしました。
      ありがとうございます!!

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