び、び、びっくりした///
何か…
チューは何回もしてるけど
久々に…深くなりそうなチューの気配がして
すっごくドキドキしちゃって
逃げてきちゃった。
♡)////
そんなチュー、しばらくしてないもん…//
はぁ…
心臓がドキドキしてる。
私…どうしたんだろ//
カーディガンを羽織ってリビングに戻ると
臣くんはソファーに座ってた。
その隣に私も座ると
臣くんが私の顔を覗き込んできた。
♡)な、なに?//
臣)ん……、なんでもない…
♡)???
どうしたんだろ…
臣)なぁ…
♡)…なぁに?
臣)……
♡)……
臣)俺のこと、好き…?
♡)えっ!!!
臣)……
♡)……
急に…どうしたの?
♡)好きだよ?
臣)……
どうして…
♡)大好きだよ?
臣)……
♡)急にどうしたの…?
臣)……
♡)……
私、大好きって…毎日言ってるよね?
♡)ん〜〜〜っ!!
臣)わっ…
♡)大好きだよ?//
ぎゅむっと抱きついた。
臣)ん、ありがと…
♡)……
笑ってるのに…
どこかまだ、寂しそうで…
臣)……
♡)……
臣)そういえばお前さ、
エゴサとかしてるー?
♡)え?
臣くんがふとテーブルに視線を移して
何事もなかったかのように
昨日一緒に見てた雑誌を手に取って
パラパラめくり始めた。
♡)エゴサって…
臣)したことない?
雑誌の反応とかさ。
♡)したことないー!
臣)俺らと載った時とかも、
結構感想書かれてたよ。
♡)そうなんだ!!
そう言われてSNSを開いてみる。
臣)まぁお前、名前出してないから
検索しにくいだろうけどw
♡)あ、そっか!
臣)……あれ…、でも……
♡)ん…?
臣)あ……
♡)え???
臣くんが見てる携帯の画面を
一緒に覗き込んだ。
臣)お前、会社バレてるかも。
♡)えっ!!!
臣)「姫」って…呼ばれてる。
♡)え、え、どゆこと?!!
全然意味がわからなくて
内容を見てみると…
『あの可愛い子、お兄ちゃんの会社だった!
会社で姫って呼ばれてるらしい!!😳』
『姫とか…ぴったりすぎる😂💕』
『会社でもモテモテだって!!!✨』
『そりゃそうだよね…可愛すぎるもん😇』
『姫が働いてる会社、△△ってほんと?!🏢
うちめっちゃ近い!!🙋www』
♡)わっ…こんなに…
ほんとに会社バレちゃってる!!
『姫と同じ帽子、買いに行く!!🎵』
『あたし、姫が着てたナイトウェア
かなりヘビロテしてる😝❤️』
『姫の7月号、ゲットォォォ!!!✌️✨』
『姫の雑誌が少しずつ増えていく喜び🐱💕』
♡)え、え、これ全部、私のこと?!
臣)会話からして、そうじゃない?
♡)えーーー!!!
臣)名前ずっと出さないの?
♡)全然考えてなかった…
臣)このままだと「姫」が定着しそうだけど…
♡)はわわっ
これから仕事も増えていくなら
名前ないと不便なのかな…
♡)あ、そういえば…
臣)んー?
♡)あのね…、えっと…
臣)……
♡)水着のお仕事とか…
来てるみたいなんだけど…
臣)は?
あ、臣くんの顔が怖くなった。
臣)断ったんでしょ?
♡)断った方がいい?
臣)は?断ってないの?
♡)えっと…
臣)却下!!!
♡)……はい。
即答された。
臣)前に下着のも却下しただろ!
♡)…そうだけど…
水着なら違うかなと思って…
臣)下着も水着も一緒だろが!
やっぱりそっか…
臣)ぜってぇダメ!!!
♡)はい。
臣)…ったく…
♡)お仕事でも…?
臣)は?!
♡)なんでもないです!!汗
臣)……
♡)……
臣)やりたいの?
♡)あ、全然やりたくないです。
臣)なんだよそれw
♡)やりたくないけど…
臣くんがなんて言うのかなって…
♡)なんでダメなの…?
臣)はぁ?!
♡)…っ
臣)他の男に見られんだろが!
♡)……
それがダメなのか…
臣)ああ〜〜〜もう…っ
ぎゅぅっっ
♡)////
ぎゅっと抱きしめられた。
臣)露出も…ダメだし…
男と無駄に絡む仕事とかもやめて。
♡)…っ
絡む仕事って…
♡)これも…ダメ…?
臣)…っ
今月号の…デート特集。
臣)これは…別に…
♡)……
って言いながら
口を尖らせて、不満そうな臣くん。
臣)これくらいなら…あれだけど…
無駄な絡みとか、触るやつとか!
♡)……
臣)そーゆーのは禁止!
♡)……
禁止されちゃった//
♡)臣くんだって…
臣)え?
♡)いつも絡んでるのに…
臣)…っ
臣くんのは…
仕事だって思ってるからいいけど…
私は仕事でもダメなんだ。
臣)お前も…ほんとはやなの…?
♡)…っ
臣くんの手が
頭の上にポンと乗った。
♡)やじゃ…ないけど…
臣)……
♡)……
臣)……
むにっ
臣)「やじゃない」って顔、してない。
♡)……//
ほっぺを摘まれた。
♡)今までは…そんなにやだって
思ったことなかったけど…
臣)けど…?
♡)新しいのは…やだ。
臣)……
♡)……
臣)見たの…?
♡)…(こくん)
臣)……
自分でもよくわかんない。
見たタイミングがあんなだったからなのか
普通にあの絡みが嫌だったのか
でも…もう見たくない。
臣)ヤキモチ…?
♡)……わかんない。
臣)……
♡)……
臣くんの顔を見上げると
少しニヤニヤしてて…
♡)なんで笑ってるの//
臣)…っ
私がそう言うと
それを誤魔化すように、また私を抱きしめた。
臣)はぁ……
♡)……
臣)可愛い…///
♡)…っ
何それ…
もう…///
臣)…俺も…ヤキモチ…
♡)……え?
臣)仕事だからって言われたら
何も言えないけど…
♡)……
臣)断れるなら断って。
♡)…っ
臣)他の男がお前に触るとか…
ほんとやだ…
♡)……//
子供みたいにそう言う臣くんに…
抱きしめる力が強まった腕に…
なんだか胸がきゅぅぅってなった。
さっきはあんな強気に
「禁止!」って言い切ったのに…
今度は甘えるように
「やだ…」って言う臣くん。
♡)もう…ずるい…//
臣)え…?
♡)ううう///
ぎゅぅぅっっ
臣)////
臣くんを力いっぱい抱きしめた。
♡)……だいすき//
臣)…っ
臣くんが大好き。
臣)俺…うざくない…?
♡)なんで?!
臣)…こんな…ヤキモチとか…
♡)うざくないよっ!!
臣)…っ
なんでそんなこと言うの?!
♡)臣くんが…ヤキモチ妬いてくれるの…
嬉しいもん…っ
臣)…え?
♡)それだけ…好きって
想ってくれてるんだって…
嬉しいよ?
臣)……
♡)うざくなんかないもん…っ
臣)……そっか//
臣くんが安心したように笑って
私のほっぺを撫で撫でした。
♡)…私は…?
臣)え…?
♡)うざくない…?
臣)は?!!
だって…
仕事だってわかってるのに…
臣くんは一生懸命頑張ってるのに…
あのMV、二度と見たくないって思ったもん…
そんな私…最低な気がする…
臣)ばか……
♡)…っ
またぎゅって、包まれた。
臣)うざいわけないだろ、ばか//
♡)…っ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新しいMV、見たの?って聞いたら
ほっぺを膨らませて頷いて…
その表情だけで
ヤキモチ妬いてるってわかったけど…
ヤキモチ?って聞いたら
「わかんない」って言って
余計ぷくーっとふくれたのが
どうしようもなく可愛くて…
たまんなかった。
そんなヤキモチが、うざくない?って
今度は心配そうに俺を見上げてきて
もう…なんでこいつ…
こんな可愛いんだろ…///
臣)はぁ…もう…///
♡)……//
臣)……俺も、一緒だから…
♡)え…?
臣)…ヤキモチ、妬いてくれたら
それだけ好きって言われてるみたいで
なんか嬉しい…//
♡)……//
臣)全然うざくないし…
むしろ…もっと…
妬いてほしいわけじゃない。
もっと…
そう。
俺を…欲しがって欲しい。
ヤキモチ妬いてくれるのも嬉しいし
好きって言ってくれるのも
もちろん嬉しいんだけど…
♡)もっと…なぁに?
臣)…っ
大きな瞳が、俺を見上げる。
臣)……好きに、なって。
♡)えっ……
♡の目がパチパチしてる。
俺、何言ってんだろ…//
♡)好きに…って
臣くんの…こと?
臣)うん……
そう聞き返されると
なんか恥ずかしい…//
♡)もっと…好きになるの?
臣)……//
♡)こんな好きなのに…もっと…?//
臣)…っ
♡)……//
臣)……//
見つめ合ってるのが
なんかすげぇ恥ずかしくなって
俺はまた♡を抱きしめた。
ぎゅ…っ
臣)////
♡)////
ああ…
すげぇ好き。
どうしよう…
すげぇキスしたい。
いいかな…
軽いのじゃなくて…
もう…
何も考えられなくなるような
キスがしたい。
気持ちをただ…ぶつけるような…
臣)♡…っ
♡)…っ、ん…っ//
重ねた唇はもう、我を忘れて
夢中で♡を求める。
♡)ん…、っ…ぅ…、//
ああ…
好きだ。
ほんとに…
♡)は…ぁ…っ//
臣)もっと…
♡)んん…、っ
熱くなっていくのは
唇なのか身体なのかわからない。
でも、
溢れる気持ちと一緒に
高まっていく熱で
キスはどんどん、深くなる。
このまま…抱きたい。
♡に、触れたい。
触れたくて仕方ない気持ちと
触れるのをどこかで恐れる気持ちが
せめぎ合って…
でも…どうしても止まらなくて
♡の腰に手を回して
その首筋に手を添えた瞬間…
♡)ん…っ//
♡がぴくんと反応して…
俺が首筋にキスを落とすと
♡)や…ぁ…っ//
甘い拒絶の声に、俺は思わず手を止めた。
臣)ごめん…っ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
急にごめん、って言われて…
臣くんが止まって…
臣)ちょっと…暴走した…
え…?
臣)ごめんな…
ぽんぽん。
♡)……
臣くんが少し悲しそうに笑って
私の頭をポンポンした。
臣)そろそろ寝よっか…
♡)……
臣)…先、行ってる…
♡)……
臣くんはそのまま寝室に行って…
♡)…っ
今の…
何だったんだろう。
暴走…だったの…?
私は…
このままHするのかな、って
思っちゃった…///
勘違いだったのかな…
なんか恥ずかしい///
だって…
息継ぎもできないくらい、
激しくて熱いキス。
久しぶりに感じたドキドキするような熱に
ほっぺも熱くなって
身体も…熱くなった。
もっと…キス、したかったな///
もっと、触れて欲しかった。
暴走って…よくわかんないけど
きっと臣くんは
そんなつもりじゃなかったんだよね…?
私ばっかりドキドキして…恥ずかしいな///
後を追うように寝室に入って
ベッドに潜り込んだ。
当たり前のように差し出される腕に
身を寄せれば
優しい指先が、私の前髪をサラリと撫でた。
臣)ごめんな…?
♡)…っ
臣)おやすみ……
♡)……
ごめんって…何がなんだろう?
はっ!!もしかして!!
私がHしたいなって思ったの…
臣くんわかっちゃったのかな?!
でも…俺は今日は疲れてるよ、とか
そういう意味かな?
わわわっ!恥ずかしい///
♡)ごめんなさい…///
臣)え…?
♡)ううう…///
臣)……
臣くんの胸に顔をうずめた。
チューしただけで…
Hしたくなっちゃって…ごめんなさい///
まだ…胸がドキドキしてる。
こうやってぎゅってして
一緒に眠れるだけで幸せなのに…
私ってば贅沢だな…//
でも…
やっぱりちょっとだけ…物足りないから…
♡)臣くん……
臣)……ん?
♡)ごめんね…?//
臣)……え?
♡)もう一回だけ…チューしてもいーい?
臣)えっ…
♡)////
ダメって言われる前に…
しちゃうもんっ//
チュッ…
臣)…っ
少し起き上がって
無理矢理臣くんにキスしちゃった。
♡)////
やっぱり恥ずかしい!!!
♡)ごめんなさい///
お、おやすみっ!///
臣)…っ
臣くんにくっついて、ぎゅっと目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)……
「ごめんなさい」って…
そういう意味、だよな。
やっぱり…まだ
Hはしたくないってことだよな。
でも…俺が暴走したのがわかったから
♡は困って…
今のキスは、
そんな俺に申し訳なくて…
ごめんっていう意味の、キス?
臣)は…ぁ……
なんか…
少し…っていうか、かなりショック。
俺が首筋にキスした瞬間、
♡はやだって…後ろに身を引いた。
それまでのキスは…
想いが通じ合ってるような
熱いキスだったから…
俺の気持ちに応えてくれてるんだって
勝手にそう思ってたけど
違ったんだ。
♡は…
俺に好きだって何度も言ってくれるけど
それと…
Hが出来るかどうかは、別なのかな。
やっぱり…
こんな俺に触られんのなんか
嫌なのかな…
臣)……
もしかして…
♡は優しいから言い出せないだけで
本当は前ほど、俺のこと好きじゃない!?
好きは好きでも、前ほどじゃない、とか…
だって!
前に4日間離れた時は、帰ってきたら
俺のパーカー着て寝てて…
その後すぐにHしたし!
いっぱい触って、って…
俺でいっぱいにしてほしい、って…
「何回でもシたい♡」って…
臣)////
可愛いこと、いっぱい言ってくれたのに…
ああ、ヤバい。
思い出しただけで…なんか…///
♡)ん……にゃ……
臣)……
もう寝てる。
スヤスヤ気持ち良さそうな顔して…
臣)……
ダメだ。
俺…自信ないかも。
もし♡が…
前ほど俺のこと好きじゃないなら
俺に触られるのが嫌なら
俺はどうしたらいいんだろう。
……全然、寝れない。
ーendー
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