[110]全部初めて(隆二&♧Side)

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とりあえずその寝顔をじっと見つめてみる。

 

…………可愛い…なぁ…。

 

こんな赤くなるまで飲んで。

…もしかして…俺のせいでヤケ酒した?

 

昨日のキス、どう思ってんの…?

怒ってんの?

ショックだったの?

 

♧にとっては初めてのキスだって
俺だってわかってたよ。

 

わかってたけど…
我慢できなかった。

 

いい加減な気持ちで…
したわけじゃない。

 

隆)ねぇ……、

 

「好き」だって、伝わんなかった…?

 

頬に少しかかる髪を
指先ですくうと…

♧が少しだけ動いた。

 

♧)んん……

 

すっぴん…だよね?

なんかいつもより幼い気がする。

 

肌…綺麗だなぁ……

 

ついついその頬を無意識に撫でてると…

 

♧)んん…、…っ

 

♧がまた動いた。

 

隆)ああ、ごめん。
♧)…ん…ぅ……
隆)布団で寝たら?
♧)ふ……、?
隆)ちょっと待ってて、敷いてあげる。
♧)…ふ…にゃ……

 

♧をそっと座布団の上に寝かせて、
押入れを開けた。

 

隆)…物少な…っ

 

ほんとに少ない。

 

綺麗に折りたたまれた
柔らか仕上げの良い匂いがする布団を
床におろした。

 

隆)ほら、こっちで寝な。
♧)ん…にゅ……
隆)……ww

 

完全に酔っ払いだな。

 

隆)ほら。

 

身体の下に手を入れて
抱きかかえようとすると…

 

♧)んぅ……///

 

♧が俺にぎゅーっとしがみついてきた。

 

隆)こら、酔っ払い///

 

可愛いからやめろ。

 

♧)むーこぉ……
隆)むーちゃんはもう帰りました。
♧)え…?
隆)俺はりゅーじ。
♧)りゅー…じ…くん…?
隆)そ!!

 

って言っても、わかってないだろうけど。

 

♧)隆二…くん……
隆)んー?

 

♧の顔を覗くと
バチッと目が合って…

 

♧)隆二…くん…///
隆)……///

 

え…、

俺って…認識してる…?

 

♧)隆二くん…、///
隆)////

 

そんな甘えた声で
目ぇウルウルさせて呼ぶな!///

 

なんか変な気持ちになりそうで、
少し距離を開けて、♧を座らせた。

 

♧)ねぇ……
隆)……
♧)どうして…キス…したの…?///
隆)…っ

 

真っ赤な顔のまま、
俺の目をじっと見つめる♧。

 

これ…
ちゃんと意識あるってこと…?

 

隆)どうして…って…
♧)ねぇ、どうして…?///
隆)……///

 

そんなの…

 

隆)わかんないの…?
♧)……

 

あんなに気持ち、込めたのに。

 

隆)ほんとにわかんないの?
♧)……///

 

♧はゆっくり俯いて…

 

♧)わかん…ないもん…///

 

そう呟いた。

 

隆)わかんないなら…いいよ。
♧)……っ
隆)もう寝な?
♧)……やだ。
隆)…っ
♧)教えて…?
隆)……///

 

ダメだ。

この目を見てたら、おかしくなりそう。

 

隆)酔ってる時に話すことじゃないから。
♧)…っ
隆)その話はまた今度。
♧)やだ…///
隆)……わがまま言わないの。
♧)酔って…ないもん…///
隆)そんな真っ赤な顔して何言ってんの。
♧)……おし…えて。
隆)…っ

 

♧が俺の腕にぎゅっとしがみついて…

 

♧)りゅ…じ…くん…///
隆)…っ

 

甘えた声で、俺の名前を呼んで…

 

♧)……

 

その指先で、俺の唇にゆっくりと触れて…

 

♧)やわ…らかい…///

 

優しくなぞられた瞬間…、

 

隆)…っ///

 

ドクン…ッ

 

身体に何か、走った気がした。

 

ヤバイ。

ヤバイヤバイヤバイ。

 

もう…これ以上…俺に…

 

♧)もう一回…キス…したいなぁ…///
隆)!?!////

 

これ以上…俺に…っ

 

♧)キ…ス……
隆)////

 

ダメ!!!!

無理ッッッ!!!!

 

ガバッ!!!!

 

隆)は…ぁ…っ///

 

俺は♧の身体をグイッとかわして
立ち上がった。

 

死ぬ…っ///

 

危なすぎる。

キスしちゃいそうだし
なんなら襲っちゃいそうだし、

自分を制御できる自信ない!!!

 

隆)俺、帰る!!///

 

こんな色気全開の酔っ払いと一緒にいたら
ほんと理性吹っ飛ぶ。

 

♧)…帰っちゃう…の…?///
隆)…っ///

 

ほら、だからそれ…、やめて。

その甘えた声も、甘えた瞳も。

 

隆)ほら、もう寝なさい!!
  おとなしく寝なさい!///

 

♧の腕を引っ張りあげて
無理やり布団へ連れていった。

 

隆)はい、おやすみ!///
  じゃあね!!
♧)……やだ…ぁっ…ぐす…っ
隆)!!???

 

な、泣いた!??!

 

慌てて振り返ると、
♧が背中から抱きついてきて…

 

♧)りゅ…じ…くん……
隆)…っ///

 

ちょ、ちょ、これ以上俺に…何する気!?

 

♧)ふにゃ……
隆)わっ、わっ、ちょっと!汗

 

俺に倒れかかってきた♧を、
慌てて支えて。

 

必死に心を落ち着かせて
布団まで運ぶと…

 

♧)隆二くん…帰っちゃ…やだ…///
隆)////

 

もう半分くらい寝てるくせに
そんな可愛いことを言う小悪魔。

 

他の女だったら…
誰にでも言ってんだろとか
思うかもしれないけど…

♧がそんな女じゃないのはわかってるし
そんなこと言う相手もいないだろうし…

ほとんど意識ないくせに
ちゃんと俺の名前を呼んでくれてるところが
可愛くて…

 

隆)もう…、///

 

♧に布団をかけて、頭を撫でた。

ずるいな、ほんと…。

 

隆)……

 

さっきはマジで…
どうなるかと思った。

ほんとに危なかった。

 

隆)もう…飲みすぎ禁止だからな、//

 

そう言って離れようとすると
にょきっと伸びてきた手が
俺のシャツをぎゅっと掴んで。

 

隆)え…っ
♧)…スーー…、スーー……

 

もう寝てるくせに、
しっかり掴んでる小さな手。

 

隆)……

 

これ…、

シャツだけ置いて、中身が帰ったら
朝起きて寂しがる…?

でも…

朝起きて中身もいたら
それはそれでびっくりするだろ、絶対。

 

隆)…どうしよう…。

 

しばらく固まって、困り果てて。

 

それでも俺のシャツを離さない♧に
仕方なく、添い寝を決意。

 

添い寝って言っても…
布団からはみ出て
そのまま横になってたんだけど

 

隆)ちょっと寒いからやっぱり入れて。

 

できるだけ起こさないように
静かに布団の中に入って

できるだけくっつかないように
端の端に身体を落ち着かせたのに…

 

♧)りゅ……じ……く……

 

♧がコロンと寝返りを打って
俺の肩にすり寄ってきて…

 

隆)////

 

俺は…

頼むからこれ以上くっつかないでくれって

それだけをひたすら祈って

生殺しの夜を過ごした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんだろう…

あったかい…

 

すりすり…。

 

気持ち…いいなぁ…

 

すりすり…。

 

なんか…優しい匂いがする。

この香水…
初めてじゃない。

知ってる匂い。

 

どこかで…

 

すりすり…。

 

「キスしていい?」

 

えっ?!

 

「こっちに、していい…?」

 

えっ!!!

 

わ、わ、わっ…

 

色っぽい瞳が…
どんどん近付いてきて…

 

わぁぁぁっ!!///

 

♧)…っ!!

 

……あれ?

 

目を開けると、……

なに?これ…

 

むに。むに。

 

腕…?

 

♧)え……??

 

事態を把握できなくて…
腕からゆっくり視線を上げると…

 

隆)……おはよ。

 

掠れた声で
私を見下ろす、隆二くんがいた。

 

♧)!!???

 

なっ、なっ、な?!!
△×〇※□!??

 

パニックで目がチカチカしてる私に…

 

隆)眠れた…?

 

隆二くんは優しく笑って
私の前髪をひと撫でした。

 

♧)////

 

一気に熱くなる、おでこ。

 

頭の中に飛び交う「?」マーク。

 

どうして隆二くんがいるの?
どうして一緒に寝てるの?
ずっと一緒にいたの?

私がさっき無意識にすりすりしてたのは…
隆二くんの…腕!??!

 

♧)////

 

隆二くんにキスされそうになる夢を
見てたから

どこまでが夢で何が現実か
境目がわからなくて、パニックが増す。

 

隆)何固まってんの…w
♧)…っ

 

隆二くんは…
自分の肘を枕にすると、こっちを向いて…

 

隆)♧…?

 

私の名前を優しく呼んで…

 

隆)まだ寝ぼけてんの…?

 

とろけそうに甘い瞳で微笑んで、
その綺麗な指先で
私の頬を少しだけ撫でた。

 

♧)////

 

ダメ…。

ついていけない。

 

この現状は一体なに…?!

寝起きの男の子って…
みんなこんなにセクシーなの!?

だって…
だって…

私こんなの、生まれて初めてだもん!!

 

隆)聞いてる…?w

 

クスッと笑う隆二くんの
優しい瞳を見ていられなくて

私はおでこの上まで
布団を引っ張り上げた。

 

♧)…どう…して…///
隆)ん…?
♧)隆二くんが…いるの…?///
隆)……
♧)……

 

返ってこない返事に、
少し不安になる。

 

隆)酔っ払いにつかまったから。
♧)……

 

酔っ払い…?

 

あれ…
そういえば私…昨夜は…

 

♧)むーこ!!

 

むーこと飲んでた!!

 

隆)むーちゃんはもう帰ったよ。
♧)えっ!!

 

記憶が…あやふやすぎて…

 

♧)どう…して…
隆)んー?
♧)……

 

隆二くんはいつ来たの?

ってゆーか…

 

♧)どうして一緒に…寝てるの?///

 

それが一番…びっくりで…

 

隆)酔っ払いにつかまったから。
♧)…っ

 

また同じ回答。

 

え…?

酔っ払いって…

 

私、なんかしたの!?

 

そういえばさっきは…
無意識にすりすりしちゃったけど!!

隆二くん…寝てたよね?!

 

♧)あの…、///
隆)んー?
♧)さっき…起きて…ないよね?
隆)……
♧)……
隆)♧が可愛く俺の腕に
  すりすりしてた時ー?
♧)!!!!

 

起きてる!!!

 

隆)昨日からずっとだから
  可愛いなーって思ってたけど。
♧)!!!!

 

昨日から?!!!

私ずっとすりすりしてたの!??

 

自分で自分が信じられなくて
思わず布団から顔を出すと…

 

隆)やっと出てきた…w
♧)…っ///

 

また優しい笑顔につかまった。

 

♧)わた…し…っ、そんなに…
  すりすり…してたの…?///
隆)はははw
♧)////
隆)♧は酔うと甘えんぼになんの?
♧)////

 

そんな…優しい目で見ないで。

 

♧)…ごめん…ね?///
隆)可愛いからいいよ。
♧)////
隆)ただちょっと地獄だったけど。
♧)え…?
隆)シャワー借りていい?
♧)え?

 

隆二くんはそう言うと
ゆっくり起き上がって…

私のおでこに優しくチュッて
キスをして…

お風呂に向かった。

 

♧)////

 

バクバク…

バクバク…

 

男の子って…
寝起きはみんなあんなに優しいのかな?

 

私は全部初めてだから、わかんない。

 

♧)……///

 

それから…

隆二くんの香りがまだ少し残る布団を
なんとなく名残惜しい気持ちで片付けた。

 

♧)はぁ……、

 

一旦落ち着こう。

 

ええと…つまり…

 

昨日隆二くんはうちに来て…
むーこにも会ってて…

私は酔っ払って覚えてなくて…

むーこは帰ったけど…
隆二くんのことは
酔っ払って私が引き止めたってことかな?

 

なんて迷惑な大人なんだろう…
恥ずかしい!///

 

私…
酔ってそんなこと…したことないのに…!!

 

隆)♧ーーーーっ
♧)はいっ!!///

 

リバーブのかかった隆二くんの声に
思わず立ち上がった。

 

隆)バスタオル貸してーー
♧)!!!

 

そっか、そうだった!!

 

♧)はいっ!!

 

急いでバスタオルを持っていくと…

 

隆)ありがとw

 

そう言って少し扉を開けて
受け取った隆二くんの

肩の筋肉がチラッと見えて…

 

♧)////

 

私は慌ててそこから離れた。

 

私……
あの腕に、すりすりしてたの…?///

 

隆)はぁ、スッキリしたーー

♧)きゃぁぁっ!///

隆)えっ……

 

上だけ裸のまま戻ってきた隆二くんに
思わず叫んでしまった。

 

♧)ふ、ふ、ふく…っ
  はだ、はだ、はだ…かっ///
隆)ああ、ごめん、暑くて。
♧)////

 

男の人の裸、
こんな近くで…見たことない…。

 

固まって動けなくなった私を
隆二くんはひょいっと覗き込んで…

 

隆)ぶは、可愛い…w
  触る?w

 

そう言って笑った。

 

♧)?!!///

 

触るって何!?

この人、何言ってるの!??

 

触るって…
触るって…

 

♧)////

 

私が意識してることは、バレバレみたい…

余計恥ずかしい///

 

隆)今ツアー中だから
  ちゃんと鍛えてるよー?
♧)……

 

ん…?

 

♧)ツアー…中…?
隆)!!!

 

あれ、なんか自分で言ったのに
驚いてる。

 

隆)間違えた!なんでもない!!
  違う違う!!!汗
♧)……??
隆)と、とにかく…鍛えてるからってこと!//
♧)……

 

それは…
さっきからチラチラ見てるのでわかります。

 

隆)……わっ♡
♧)きゃぁぁ!!///

 

いきなりガバッと抱きしめられて
隆二くんの生、生、生肌の感触が…っ

死んじゃうっ!!!

 

♧)やだっっ///
隆)え…っ

 

恥ずかしくて、顔から湯気が出そう…

 

隆)やだって…ひどくない…?
  シャワー入ったから綺麗だもん。
♧)……///

 

綺麗だからとか
そういう問題じゃないもん!

 

♧)わた…しっ…、免疫ないから…
  そーゆーの…やめてっ///
隆)……

 

ほんとに死んじゃう。

 

隆)さっきまですりすりしてたくせに。
♧)さっき…は…っ
  裸じゃなかった…もんっ!///
隆)じゃあ服着たらいいの?
♧)え…っ
隆)服着たらまたすりすりする?
♧)…っ///

 

そういう問題じゃ…

 

♧)私…っ、ほんとに…
  ちょっと今…ずっと…パニックなのっ!
隆)……
♧)こんなの…生まれて…初めてで…
隆)……

 

頭がついていかない。

 

♧)そんな裸なんか…見たことないし…っ
隆)そんな裸って…w
♧)男の人がうちに泊まったのなんて
  今まで一度もないし…っ
隆)……
♧)誰かと一緒に寝たのなんて…
  人生でむーこだけだもんっ!!
隆)……
♧)朝起きて…
  男の人が…目の前にいるなんて…

 

そんなの…
初めてすぎて…

 

♧)……///

 

それ以上、私が喋れなくなると…

隆二くんはようやくTシャツを着てくれて…

 

隆)俺だって初めてだよ。

 

そう言った。

 

♧)……え?

 

初めてって…

 

隆)こんな風に添い寝したのは
  初めてってこと。
♧)……

 

よく…意味がわからないけど…

 

隆)昨日のこと、何も覚えてないの?
♧)…っ

 

私をじっと見つめる、隆二くんの瞳。

 

向かい合って座ってる私との距離を
詰めてきて…

 

♧)…っ!

 

私の唇に、指先でスッと触れた。

 

とっさに、またキスされるのかと思って
一気に暴れ出す心臓。

 

♧)////

 

隆二くんは…
私の唇を見つめたまま…

 

隆)こうして…
  キスしてって言ったの、覚えてないの?

 

そう言った。

 

♧)……

 

キス…して…?

 

……こうしてって…

 

え…?

 

言ってる意味が全然わからなくて
思考が止まる。

 

隆)俺とキスしたい、って…。
♧)……

 

え…?

 

♧)……///

 

私が…そんなこと言ったの…?

 

♧)…わた…し…昨日は…
  ほんとに酔ってて…
隆)酔っ払いーーー
♧)……///

 

どうしよう。

いつも酔っ払って
男の人にそんなこと言ってる女だと思われたら
すごく嫌。

 

♧)初めてだからっ!!
隆)え…?
♧)私…、そんな風に…酔ったことないし…っ

 

信じてくれないかもしれないけど…

 

♧)昨日は…っ
隆)わかってるよ。
♧)…っ

 

またふわっと、抱きしめられた。

 

隆)全部、初めてなんでしょ?
♧)……///

 

優しい声。

 

♧)……(こくん)
隆)全部俺が、初めてなんでしょ?
♧)……(こくん)///
隆)はぁ、もう…///
♧)////

 

ダメな私を許してくれるみたいに
隆二くんの手が頭を優しく撫でてくれる。

 

隆)俺、さ…、

 

その時だった。

 

ピロピロ♪ピロピロ♪

 

隆二くんの携帯が鳴って…

 

隆)ああ…迎え来たんだ…やべ。

 

迎え…?
って、なに??

 

隆)今日仕事ちょっと早いんだ。ごめん。
♧)……

 

仕事で…
お迎えが来るの?

 

隆)あと…
  今週、結構夜の仕事多くて…
  川に行けないと思う。
♧)…っ

 

その言葉が、どうしてだろう。
なんだかすごく寂しくて…

 

隆)あーー、そんな顔しないで///

 

またぎゅっと、抱きしめられた。

 

隆)そんな顔されたら、期待する///
♧)////

 

私…
「寂しい」って…顔に出てたの…?

 

隆)LINEも電話もするから。
♧)……///
隆)…じゃあ…行くね。
♧)……(こくん)

 

なんか…
帰ってほしくない。

私…覚えてないけど…
昨夜もこんな気持ちで引き止めたの…?

 

隆)それじゃ…。
♧)……うん。

 

玄関で靴を履いた隆二くんは
私をじっと見て…

 

隆)……やっぱり…
  もう一回抱きしめてもいい?///

 

少し照れたように、そう言った。

 

♧)////

 

その言葉が嬉しくて、
私は隆二くんの胸に飛び込んだ。

 

隆)わっ、びっくりした!
♧)……///

 

ぎゅぅぅぅ。

 

隆)え、ちょ…っと…、なに…///
♧)……///
隆)……///
♧)……///
隆)そんな可愛いこと…しないで///
♧)////

 

だって…

だって…

 

隆)ああ…もう…、、
  すっげぇ離したくないけど…
♧)……っ
隆)…行って…きます。
♧)……うん。

 

隆二くんからそっと離れると…

 

チュッ。

 

ほっぺに触れたキス。

 

♧)////

 

びっくりして、隆二くんを見つめると…

 

隆)んーーー、こっちも!///

 

チュッ!!

 

もう片方のほっぺにも、キスされた。

 

♧)////

 

ドキドキ…ドキドキ…

 

隆)じゃあ行ってきます///
♧)行って…らっしゃい…///

 

……バタン。

 

そのまま…
隆二くんの足音が遠ざかっていくのを
聞きながら…

私はしばらくそこから動けなくて…

 

♧)……///

 

ほっぺに触れた、唇の感触とか…

抱きしめられたあたたかさとか…

隆二くんの優しくて甘い声とか…

 

全部全部、一人で反芻しながら
我に返った。

 

♧)仕事!!!!

 

 

ー続ー

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  1. aoinyan より:

    キュンキュン♡キュンキュン♡キュンキューン♡、、、以上♡笑

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