【100】神社巡り

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それからまた二人で
少しだけ自転車に乗った。
 
 
♡)面白い子たちだったねーw
臣)なんか憎めないヤツらだったなw
♡)あはははw
臣)お、あそこあそこ。
♡)え?
臣)曲がるぞーー
♡)はーい!!
  …わ、わ、砂で漕ぎにくいー!!
臣)頑張れ!w
♡)わぁぁっ
 
 

 
 
自転車を停めて空を仰ぐと
青空が気持ち良かった。
 
 

 
 
♡)わーい!!海もキラキラしてるー!!
臣)な!!
♡)気持ちいいよぉ〜!!
臣)あ、わり、電話だ。
♡)え?
臣)ちょっと出てるから
  そのへん歩いてていいよ。
♡)はーい♡
 
 
お仕事の電話かな??
 
私はそのまま海岸線を一人でゆっくり歩いた。
 
 

 
 
サーファーがたくさんいる。
水冷たくないのかなぁ。
 
でも今日は天気もいいし
あったかいのかな♪
 
 
春山と和希が歩いてたのは
このへんかなぁ?
 
 
男)お姉さん♪
男)ちょっとちょっと、シカト?w
 
♡)え??
 
 
私???
 
 
振り向くとサーファーの男の人が
二人立ってて…
 
 
♡)あの…?
男)こんなとこで何してんのー?
♡)あ、あの…、えっと…
  海を…見に?
男)海好きなの?
♡)大好きです♡
男)ははっ、かーわいw
男)一人ぃー?
♡)あ、いえ、彼氏と来ました。
男)彼氏ーー??
 
 
男の人がキョロキョロ周りを見た。
 
 
男)いないじゃん。
♡)あ、今電話に…
男)ほんとは一人で来たんでしょ?
♡)え、ちが…っ
男)サーフィンとか興味ないの?
♡)え、あのっ…
男)一緒にやってみるー?w
♡)私泳げないんで無理です!!
男)あっはははw
  カナヅチーー??
♡)はい……
男)かーわい〜〜〜ww
男)大丈夫、俺絶対助けてあげる♡
男)俺も俺もw
♡)あの…
男)ってゆーか連絡先教えて?
男)お前それ直球すぎ!w
男)あ、だめ?w
♡)…っ
 
 
これは…ナンパなのだろうか…
どうしよう…
 
えいっ!!!
 
走って逃げちゃえ!!!
 
 
男)え、ちょっと!!!
男)待ってよ、ねぇ!!!
 
 
ぼすっ
 
 
♡)いたぁい!!
 
 
砂で足がもつれて転んじゃった。
 
 
男)大丈夫??
♡)うう…
男)いきなり走り出すから…
男)俺たち別に怖いお兄さんじゃないから
  そんな逃げないでよw
♡)ごめんなさい…
男)ほら、立てる?
♡)あ、ありが…
 
 
ぐいっ
 
 
♡)わっ
 
 
手を借りようとしたら
後ろから腕を掴まれて…
 
 
臣)おーまえは…何してんの。
♡)……っ
 
 
臣くんが私を立たせてくれて
砂を払ってくれた。
 
 
臣)何。こけたの?
♡)はい…//
臣)どんくさw
♡)うう〜〜!
臣)痛くない?大丈夫?
♡)うん…
臣)ばーかw
 
 
頭をポンポンされた。
 
 
臣)で?
 
 
臣くんが男の人たちを睨んだ。
 
 
♡)あ、違うの、私が転んで
  助けてくれようとして…
臣)ふーーん?
男)じゃあ、デート楽しんでねw
男)うん、それじゃ!w
 
 
男の人たちは逃げるように
海に向かっていった。
 
 
臣)ナンパだろ。
♡)違うよ!!
臣)油断も隙もねぇな。
♡)あ、臣くん、電話は?
臣)え?
♡)仕事?大丈夫?
臣)ああ、全然大丈夫。
♡)そっか。
臣)ん。
♡)じゃあお散歩しよー♡
臣)おうw
♡)あっ
 
 
臣くんの手を
握ったままだったのに気付いて
 
私は慌てて離した。
 
 
臣)え?
♡)ううん!!
 
 
誰かに見られたら大変だもんね。
危ない危ない。
 
 
それから少し二人で歩いて
コンクリートに腰掛けた。
 
 
臣)波の音がいいね。
♡)うん!なんか癒されるー!
臣)なーー
 
 
陽の光が水面にキラキラ反射して
すっごくキレイ。
 
 
臣)……。
♡)……。
 
 
しばらく二人で海を眺めながら…
聞こえる波の音が心地良くて。
 
 
時々髪を優しくさらう潮風も
なんだか気持ち良い…。
 
 
ふと隣を見ると、
眩しそうに目を細めて海を見つめる、
臣くんの綺麗な横顔。
 
 
臣)……。
♡)……。
 
 
臣くんが私の視線に気付いて
ふと私に笑いかけた。
 
 
臣)どうした?
♡)……臣くん…。
臣)んー?
 
 
優しく響く、臣くんの声。
 
 
♡)……「彼女」って…、
臣)……。
♡)言って…いいの?
臣)え?
 
 
だって…、、
 
 
♡)今日、何回も…
  「彼女」って言ってるから…
臣)ダメなの?w
♡)えっ…
臣)またイトコって言った方が良かった?
  もう付き合ってんのに?
♡)…っ
 
 
そっか、あの時は…
まだ付き合ってなかったんだっけ…
 
私が慌てて咄嗟に
イトコって言っちゃって…
 
 
臣)これから一緒にいたらさ、
♡)…うん?
臣)まぁ、いつかわかんないけど
  いつかは絶対バレる時が
  来るわけじゃん?
♡)え…?
臣)結婚する時とか…
  まぁ…いつか…?
♡)……//
臣)そうなった時にさ…
 「彼女いないって言ってたくせに嘘つき!」
 「あの時、嘘つかれたんだ!」
  って思うより
 「あの時本当のこと言ってくれたんだ。」
  って方が…
  俺がファンだったら嬉しいから…
♡)……だから…
  「ファンに嘘つきたくない」…?
臣)そう。
 
 
臣くんが優しく笑った。  
 
 
臣)大体さ、悪い事してるわけでもねぇのに
  隠したり嘘ついたりする意味が
  全然わかんねぇ。
  とか、最近思ったり。
♡)はわわ…
臣)恋愛だって普通にするし…
  それが仕事に活きたりだって
  してんだからさ…
♡)……。
臣)恋愛も全部ひっくるめて「俺」だから。
♡)……。
臣)……お前のことが好きで
  お前と一緒に過ごしてきて…
  それで今の俺があるんだし…
 
 
サラッとそう言ってくれたのが
すごく嬉しくて…
 
 
♡)……///
 
 
臣くんの言う通り、私も…
 
 
臣くんのことを好きっていう気持ちが
もしなかったら…
 
臣くんと過ごしてきた時間が
もしなかったら…
 
今の私はいないんだ。
 
 
♡)……。
 
 
なんだか…すごく不思議だな…。
 
 
そして…
もっともっと大事にしたいって
改めて思う。
 
 
臣)どうした?
♡)んーー……
臣)??
♡)臣くん大好きだなぁって♡
臣)は?
♡)大好き♡
臣)……///
♡)大好き♡
臣)…わかったって//
♡)えへへ♡
臣)……///
 
 
手…繋ぎたいなぁ…
…って思ってたら
 
 
臣くんが咄嗟に私の頭を引き寄せて
おでこにチュッてキスをした。
 
 
♡)え…?
臣)……
♡)え…?///
臣)……
♡)な、な…んで…//
臣)……
♡)見られ…ちゃうよ//
臣)誰も見てないってw
♡)でも…//
臣)いいじゃん♡
♡)……//
 
 
嬉しいけど…
 
 
臣)よっし、次行くかー
♡)…うん//
 
 
臣くんに手を引かれて立ち上がった。
 
 
臣)あ、お前写真は?
♡)あ!!撮ってない!忘れてた!
臣)ははははw
♡)ね、ね、映画の最後に
  二人が歩いてたの、このへん?
臣)いや、もっと入り口側。
♡)え!!
臣)戻るか。
♡)うん!!
 
 
入り口付近まで戻ってくると
この辺だよって臣くんが教えてくれた場所を
パシャパシャいっぱい撮影♡
 
 
♡)へへーー♡
臣)満足ですかw
♡)うんっ♡
臣)よし、じゃあ戻るぞー
♡)はーい!
  ……あれ…、ん?
臣)どうした?
♡)自転車が…重いよぉ…っ
臣)下、砂だからな。頑張れ。
♡)動かないよぉっ
臣)なんでw
♡)んんんっっ!!!
臣)つーかお前、これw
♡)え??
臣)電源入ってないw
♡)あ!!!忘れてた!!!
臣)ぶくくくw
  そりゃ重いわ、ほんとあほw
♡)もう!!ばかにして!!//
臣)はーいはいw
  ほら行くぞーーーー
♡)むぅぅ…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それから♡と駐車場に戻ると
おじさんが迎えに来てくれた。
 
 
♡)おじさーーん!♡
男)おお!おかえりー!!どうだった?w
♡)もう、この自転車すごいんです!!
男)えー?w
♡)ちょっと漕いだだけで
  スイスイ進むんです!!♡
臣)それが電動チャリだからなw
♡)感動しました〜〜〜♡
男)いやぁ、そりゃー良かったw
♡)おじさんのおかげです♡♡
  本当にありがとうございました♡♡
男)いやぁ//
臣)……
 
 
こいつ…おじさんキラーだなw
 
 
男)ここは写真撮ってかないのかい?
♡)え?
男)あそこの柱のとこ。
♡)あ!!!!!
 
 
♡が目をまんまるくした。
 
 
♡)そっか!ここ…!!!
臣)うん。
♡)なんで言ってくれなかったの!
臣)いや、お前さっき電動チャリに
  夢中になってたから
  あとでいいかなってw
♡)も〜〜〜!!!!
 
 
♡がキョロキョロしながら
走り出した。
 
 
男)D12の柱だよー!!
♡)はーい!!!
  あ、あったぁ!!!
  臣くーーーん!早く〜〜〜!!!
臣)はいはいw
 
 
おじさんは自転車をしまいに行って
俺は♡のところまで歩いて行った。
 
 
♡)見て見て!写真あるー!
臣)ほんとだー。
 
 

 
 
♡)よし、臣くんっ!!
臣)なんや。
♡)再現して!♡
臣)は!?w
♡)私そこで待ってるから
  走ってきて、
  うりゃああああってやってね♡
臣)えーー!!!
 
 
そう言うと♡は嬉しそうに端まで行って
手を振ってきた。
 
 
♡)いいよぉーー!!♡

臣)……。
 
 
しゃーねぇ…
付き合ってやるか…w
 
 
駐車場を走ると
あの時のことを思い出した。

何回やったっけ…、懐かしいな…。
 
 
♡の5歩手前くらいで
手を振りかざして飛ぶと
♡はカメラを構えたまま
目を見開いてた。
 
 
ザザッ…
 
 
臣)これでいいっすかー?w
♡)は、は、速くて撮れなかった///
臣)はぁ?w
♡)か、か、かっこいい…///
臣)ぶっww
♡)もう一回お願いします…!!!
臣)やだよ!w
♡)お願いします!!!
臣)……。
 
 
結局♡に甘い俺は
仕方なくさっきのとこまで戻る。
 
 
臣)いくぞー!
♡)はいっ!!!
 
 
また同じ道を走る。
俺何やってんだろw
 
 
今度は少し手前で軽く飛んで
着地と同時に、♡をぎゅっと抱きしめた。
 
 
♡)ほわぁっっ///
臣)ははっw
 
 
びっくりしてる。
 
 
♡)……///
臣)監督、OKっすかー?w
♡)んんーーー///
 
 
ぎゅっ
 
 
今度は♡が俺を抱きしめ返してきた。
 
 
臣)なーにw
♡)OKです///
臣)撮れたー?見してw
♡)はい…
臣)すげぇ!!ww
  残像拳みたいになってる!ww
♡)連写で撮ってみました。
臣)あはははw
 
 
そのまま戻ろうとすると
♡が後ろからきゅっと手を繋いできた。
 
 
♡)誰も…いないから…
 
 
「繋いでいい?」と言いたそうに
可愛く上目遣いしてきた。
 
 
俺はそのまま♡を柱の陰に引き込んで
もう一度抱きしめた。
 
 
…ぎゅ…っ…
 
 
♡)……っ///
臣)誰も…いないから…
♡)うん……//
 
 
ゆっくり身体を離すと
 
♡の小さな手が
俺の手をまた、キュッと掴んだ。
 
 
♡)誰も…いないから…//
 
 
そう言って…目を閉じた。
 
 
臣)……///
 
 
チュッ
 
 
俺がキスすると
♡がゆっくり目を開けて
嬉しそうに笑った。
 
 
♡)えへへ♡♡
 
 
ああ…可愛いな…
くそ……///
 
 
臣)誰も…いないから…
♡)……っ//
 
 
もう一回抱き寄せて
キスをする…
 
 
何度かキスを重ねて…
その柔らかさと気持ち良さに…
止まらなくなってくる…
 
 
ああ…ヤバ……//
 
 
臣)誰も…いな…
 
 
バタン!!
 
 
♡臣)!!!!!
 
 
男)今日すごい空いてんなーー
女)だねー!!
 
 
遠くからカップルの声が聞こえた。
 
 
♡)人…いたね…//
臣)うん…w
 
 
顔を見合わせて、思わずくすくす笑う。
 
 
最後にもう一度キスをして、
俺たちは戻った。
 
 
男)お、写真撮れたかい?
♡)おじさん♡ 撮れました〜!!
男)ははははw
♡)撮影の時って
  おじさんもいたんですか??
男)おう!いたよ〜〜
  照明係やってたね。
♡)え!!!ほんとに???
男)うんw
♡)えーー!すごーい!!!
男)ブルーのレーザービームとか使って
  ビカーッて光らせて
  すごかったんだよ〜〜
♡)わぁぁぁ♡
臣)…懐かしいなw
男)ははははw
臣)本当にお世話になりました。
男)いやいや、こちらこそw
  HIROさんによろしくお伝えください。
臣)はい。
♡)え、知り合いなんですか??
男)そうだよ〜〜
♡)えーー!!!
男)今年のライブも観に行くよぉ!
♡)わぁ!!!♡♡
臣)じゃあ、ありがとうございました。
  失礼します。
男)はい!気をつけてねー!
♡)おじさんありがとう!♡♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それから二人で車に乗り込んだ。
 
 
♡)ふぁ〜〜〜楽しかった!!♪
臣)疲れてない?w
♡)うん!自転車気持ち良かったー!
臣)よし、じゃあ次行くかーw
 
 
ピコピコ…、
 
 
臣くんがナビを入れてくれて…
その横顔になんかキュンとして…
 
 
チュッ♡
 
 
臣)は??///
 
 
ほっぺにチューすると
臣くんが驚いてこっちを見た。
 
 
♡)……///
臣)びっくりした…
 
 
ピコピコ…
 
 
チュッ♡
 
 
臣)!!!
♡)////
臣)なに!w
♡)なんでもないもん//
臣)……
♡)チューしちゃダメなの?//
臣)……//
 
 
あ…、
 
笑ってた臣くんが目を細めて
私を見た。
 
 
ドキン…ドキン…
 
 
臣くんは薄く唇を開くと…
 
そのまま私の後頭部をつかんできた。
 
 
ぐいっ…
 
 
♡)んん…っ、ん…ぅ///
臣)……ッ
 
 
絡まるような…熱い、キス。
 
 
♡)…っ、……ぷはっ///
臣)……は…ぁ
♡)……///
 
 
なんで急に…こんなキス…///
 
 
臣)襲いたくなってきた…
♡)え…??
臣)ここで…
♡)えっ!!!!
臣)する…?
♡)え?え??え???
 
 
何言って…
 
 
臣)……ぶはっww
♡)え、え、え…
臣)オロオロしすぎだしw
♡)だ、だって…
  意味がわかんない…//
 
 
ここでって…、車なのに…
 
 
♡)冗談でしょ?//
臣)うんw
 
 
びっくりした//
 
 
臣)いや、お前がシたいなら
  いつでもするけど。
♡)え???
臣)どこでも。
♡)え、え、え???
  だって…ここ、車だよ??
臣)うん。
♡)え???
 
 
うんって…
 
 
臣)別に出来るけど。
♡)えええっ!!!!
臣)何驚きだよw
♡)こ、こんなところでどうやって……
臣)なーに、シてみたくなったー?w
♡)えっ///
 
 
臣くんがニヤニヤ近付いてくる。
 
 
ガタンッ
 
 
♡)きゃあっ///
 
 
シートを倒されて…
わ、わ、わっ///
 
 
あれ…
こんなこと、前にもあった気がする…
 
 
♡)あっ!!!
 
 
Jさんだ!!
 
 
臣)ほんとに…シたい?
♡)え…っ
 
 
ほっぺを撫でる優しい手と、
目を細めたまま私を見つめる
色気混じりの視線。
 
 
♡)だ、だ、だめぇっ!///
臣)……
♡)や、やだっ!///
臣)……ですよねーー
 
 
臣くんが私の頭をなでなでして
運転席に身体を戻した。
 
 
♡)////
 
 
びっくりした…
 
 
♡)あれ…??
  どこだろう……
 
 
シートを戻そうとしても
よくわかんなくて…
 
 
臣)……こーこ。
♡)あっ……
 
 
臣くんが腕を伸ばしてきた。
 
 
臣)なんちゃってーー
 
 
ぼすっ
 
 
♡)えっ!!
臣)戻してやると思った?w
♡)わっ///
 
 
またそのまま押し倒された。
 
 
♡)ちょ、ちょっとぉ///
臣)んー?
♡)離してよぉっ//
臣)どうしよっかなーw
♡)外から見えちゃうよ!//
臣)誰もいねぇじゃんw
♡)だ、だけどっ…
臣)じゃあさ…、今日いっぱいシていい?
♡)え?!
臣)夜。
♡)////
臣)うんって言わないなら離さないけど。
♡)////
 
 
手をグッと握って
臣くんが見下ろしてくる…
 
 
♡)わ、わかったよぉ///
臣)よしw
 
 
ガタンッ
 
 
臣くんがシートを戻してくれた。
 
 
チュッ
 
 
♡)!!!
臣)じゃあ出発すっかー♪
♡)……///
 
 
不意打ちキスの後、
臣くんがニッと笑ってハンドルを握った。
 
 
もう…、ずるいよ…///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)よっし、着いたぞー!!
♡)ふぇ……
臣)起きろw
♡)わっ!!私寝ちゃってた?!
臣)うんw
♡)わ、わ、ごめんなさい!!
臣)いいよw
  チャリ乗って疲れたんだろ。
♡)違うよぉ!!…え、え、ここどこ??
臣)箱根。
♡)え!!嘘!!!もう着いたの??
臣)はいw
♡)えーーー!!
臣)ほら、行くぞw
♡)はいっ!!
 
 
わーん!!
 
臣くんに運転させて
自分だけ寝ちゃうなんて
ばかばかばかーっ!!!!
 
 
臣)歩いてく?ロープウェイ乗る?
♡)わ、わ、どっちでもいいよ!!
臣)じゃあ乗っちゃいますかw
♡)うん!!
 
 
上の方に神社が見える。
 
 
♡)わくわくー!♡
臣)全然人いねぇなw
♡)平日だからかな?
臣)でも春休みなのに。
♡)あ!そっか!!
 
 
二人でロープウェイに乗ると
私たち以外は
おじいちゃんとおばあちゃんしか
いなかった。
 
 

 
 
♡)わ、わ、臣くんこっち!!
  湖見えるよ!!
臣)おお!すげぇ!!
 
女)あれはねぇ…芦ノ湖だよー
 
 
おばあちゃんが教えてくれた。
 
 
♡)あしのこ???
女)おっきな湖。富士山も見えるんだよー
♡)富士山!!♡
臣)ああ、そっか、富士山近いんだ!
♡)すっごくキレイだね!!
臣)なー!
男)くすくすw 二人で旅行かい?
♡)はいっ♡♡
男)ゆっくりしていくんだよー
♡)ありがとうございます♡♡
 
 
おじいちゃんとおばあちゃんは
ずっと二人で手を繋いでて…
すっごく仲が良さそう。
 
 
いいなぁ♡♡
 
って思って見てると…
 
 
ぎゅっ
 
 
臣くんが手を握ってくれた。
 
 
♡)……//
 
 
顔を見上げると
 
 
臣)んー?
 
 
にこっと笑った。
 
 
臣くん大好き……///
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
それから頂上に着くと
景色が本当に綺麗で…
 
 

 
 
♡)すごーい!!!
臣)おわーーー
♡)湖キレイ!!!
臣)富士山も見えんじゃん!!
女)今日は晴れてて良かったねぇw
男)うんうん、キレイに見える日だ。
♡)わーいっ!!
 
 
久々の大自然にテンションが上がるー!!
 
 
♡)臣くんっ臣くんっ!
  写真撮ろーっ!♡
女)撮ってあげようか?w
♡)わぁ!いいんですか?
  ありがとうございます!!
男)富士山入れてあげなさいw
女)大丈夫大丈夫w

 
パシャッ
 
 
♡)ありがとうございます!!
女)いーえーw
 
 
臣)撮れた??
♡)えっと……、あっ
臣)あっ…
 
 
おばあちゃんが撮ってくれた写真は
ブレブレだった。
 
 
臣)ぶはっww
♡)まぁ…これも…
  いい思い出ということでw
臣)うんw
♡)あ、神社近いっ!
臣)お!ほんとだ。すぐじゃん!
 
 

 
 
神社に向かって歩きながら
私は自然の写真をたくさん撮って
 
臣くんはおじいちゃんとおばあちゃんと
お話しながら歩いてた。
 
 
男)ここの神社はねぇ…
  奈良時代の…
 
 
奈良時代?!
…っていつだっけ……
750年とか…かな??
 
あ…
臣くんが興味津々でお話聞いてる。
 
 
後ろからついていきながら
いろんな写真を撮ってると
すぐに神社に到着。
 
 
参拝して周りを少し歩く。
 
 
臣)昔から山岳信仰の霊場だったんだって。
♡)れいじょう…??
臣)恐山とか比叡山とか…、高野山とか…
♡)ほう!!
臣)の、仲間?w
♡)なるほど!!
臣)って、わかってねぇだろw
♡)てへへw
臣)この岩もパワーあるってよ。
♡)おおお!!
  いっぱい吸収して帰ろっと♡
臣)おう、吸収しとけーw
 
 
それからまた歩いて
ロープウェイに戻ろうとすると
 
わんちゃんが二匹走ってきた。
 
 
臣)おわぁぁ!!可愛い!!
♡)わんちゃん!!
臣)え、え、ロープウェイ乗んの?!w
♡)わぁ!!
女)ここは、犬と一緒に乗れるんですよー
臣)え!!そうなんですか!!
女)はい♡
女)だから来たんだもんね。
女)そうそうw
 
 
私たちの周りで
尻尾を振ってすり寄る二匹。
 
 
♡)わぁ、人懐っこい♡かわいーー♡
臣)うわ、ほんとかわいーなーw
女)犬飼ってるんですか?
臣)いえ、でもめっちゃ好きです。
女)犬派ですかw
臣)断然w
  まぁ猫も好きですけどw
♡)私はどっちも大好きー♡
 
 
おばさん達が
わんちゃんをキャリーに入れて
一緒にロープウェイに乗った。
 
 
女)ええと…登坂さん…ですよねぇ?
臣)ああ、はい。
女)やっぱり!!
女)さっきからそうじゃないかと…
女)チラチラ見ちゃったw
女)うちの娘がファンなんですよー
臣)ええ!ありがとうございますw
女)私もねぇ、娘に連れられて
  去年、映画観ましたよーw
臣)ああ、ほんとですか?
  ありがとうございます。
女)春山、カッコ良かったぁ!
臣)どうも…//
女)あの…ほんっとに図々しいんだけど
  サインもらえたりとか…
臣)ああ、いいですよ!
女)でも書くものがないわ。
女)違う、書かれるものがないのよ。
女)ああ、そうだわ。
  サインペンは持ってるのよ。
女)じゃあもうこのケージに!
臣)ええっ!!w
 
 
キャンキャン!!
キャンキャンッッ!!
 
 
女)こーらモナカ、静かにしなさいw
  今、登坂さんが
  サイン書いてくれるからw
臣)ほんとにこれに書いちゃって
  いいんですか?w
女)ぜひ!!!
  あ、モナカって名前入れてくれると
  嬉しいです!!
臣)わかりましたw
女)うちの子は健次郎です!!
臣)け、けんじろう?!
  平仮名でいいですか??
女)いえ、漢字です。
臣)どんな漢字ですか?
女)ああ、三代目の健二郎くんと
  同じじゃない?
女)あら、きっとそうだわ。
臣)わかりました…ww
 
 
そう言って臣くんがサインすると
おばさんが叫んだ。
 
 
女)あ!!違った!!ww
臣)え?w
女)何よ、この漢字じゃないの?
女)うん、「次」だったw
女)え〜〜!!w
臣)どうしよう…w
女)ううん!もういいわ!!
  今日からこの子は
  「健二郎」に改名する!!
女)あははははw
女)だーって折角書いてくれたんだもの!!
臣)いいんすか?ww
  じゃあ…、はい。
女)ありがと〜〜!!w
女)うわ〜〜これ娘に見せたら
  腰抜かすわ、きっとw
女)お母さんずるいって言われるわw
女)間違いないw
♡)あははは♡
女)安心してねーー♡
  登坂くんが可愛い彼女と
  デート中だったってことは
  内緒にしとくからー♡
♡)え…っ//
臣)…お願いしますw
女)じゃあ…デート楽しんでね♪
女)本当にありがとう!!
臣)いえ、どうも。
 
 
おばさん達はるんるんで
ロープウェイを降りていった。
 
 
臣)健二郎になっちゃった…
♡)あはははww
  二匹とも可愛かったね♡
臣)なーーー
  癒されたわーーw
♡)あはははw
 
 
それから二人でもう一つの神社へ。
 
 
♡)こっちが縁結び…??
臣)そうらしいねー
  パワースポットでも有名らしいよ。
♡)ほわぁ!!!
臣)お、あそこすげぇ。
♡)わぁ!!龍がいっぱいだ!!
臣)おわーーー
 
 

 
 
♡)なんか…怖い……
臣)なんでやねんw
♡)なんとなく…
臣)神龍だと思えw
♡)えーー!!!
  じゃあ願い事、9個も叶っちゃうよ!!
臣)な?すごいだろ?w
♡)すごーい!!ww
臣)ほうほう…、これに願い事を書くのか。
♡)なぁに?これ。
臣)誓願符…?だって。
  これに書いて水に溶かすらしいよ。
♡)わぁ!書くー!!♡
臣)ほい。
♡)なんて書こうかなーー♡
 
 
私は思いつくだけの願い事を
たーっくさん書いた。
 
 
♡)よしっ!!!
臣)ちっさ!!!
♡)え……
臣)お前欲張りすぎだろ!!
  小さい字でどんだけ書いてんだよ!w
♡)え…ダメなのかな!?
臣)知らね…w
♡)だって神龍9頭もいるよ!
臣)確かに…w
♡)ナメック星の神龍かもしれないよ!
臣)じゃあ…27個叶うの?w
♡)そう!!♡
臣)じゃあ俺も…もうちょっと書いとこw
♡)あはははww
 
 
それから二人で水に流すと
誓願符は本当に溶けていった。
 
 
臣)よし、じゃ行くか。
♡)縁結びー♡縁結びー♡
臣)つーかこの神社めっちゃ広いな。
♡)え?
臣)ほら。
 
 
臣くんがパンフレットを見せてくれた。
 
 
♡)わぁ!!おっきぃ!!
臣)すげーなーー
♡)ここ行きたい!!
臣)ん?平和の鳥居??
♡)うん!
臣)よし、行くか。
 
 
二人で自然の中を進むと、鳥居が見えてきた。
 
 

 
 
♡)わ!思ったよりおっきぃ!
臣)ほんとだ。
♡)…あっ……
臣)あ……
 
 
鳥居の下で、カップルがチューしてる。
 
 
♡)……///
臣)神聖な場所で何しとんねーん!w
♡)神様怒るかな?
臣)神龍、激おこやで!!
♡)あははははw
臣)あ、いなくなった。
♡)私たちも写真撮ろー♡
臣)チューして??
♡)しないよ!//
臣)びっくりしたw
♡)神龍に怒られるもん//
臣)ぶははははw
♡)一緒に撮りたいけど…
臣)置く場所ねーな。
♡)うん…
臣)じゃあ写真対決しよw
♡)何それ!!w
臣)一人ずつ撮ろw
♡)よっし……
臣)じゃあ俺、先行くわw
♡)え!!もう?!
臣)めっちゃ飛ぶから一番高いとこで撮れよ!
♡)ええっ!!!!
 
 
そう言うと臣くんは
ダッシュで鳥居に向かっていった。
 
わ、わ、わ…っ!!
 
 
パシャパシャパシャッ!!!
 
 
臣)撮れたーーー??w
 
♡)たぶんーーー!!
 
 
臣くんが走って戻ってきた。
 
 
♡)わ、すごい!!
臣)どれどれ。
♡)臣くんが人じゃない!!
臣)わははははw
♡)人ってこんなに飛べるの?!
臣)助走つけたからねーーw
♡)すごーい!!w
臣)はい、次お前w
♡)えーーー!!!
  あ、わかった!!
  じゃあ鳥居にぶらさがってるみたいに
  撮ってー!!
臣)ほいほいw
 
 
鳥居の方まで走っていって
両手を上げてにぎにぎしてると、
側にいた女の子に笑われた。
 
 
子)お姉ちゃん、何してるの?w
♡)た、対決!///
 
 
恥ずかしい!///
 
 
臣)もっと腕、上げろーー!!!
 
♡)はいっ!!!!
 
臣)もうちょい下ーー!!
 
♡)はいっ!!!!
 
臣)撮れたぞーーw
 
 
臣くんがカメラを持ってきてくれた。
 
 
臣)ほら、いいカンジじゃね?w
♡)わぁ!w
子)ねぇねぇ、お姉ちゃん、何してたのぉ?
♡)あっ
臣)このお姉ちゃん、変な人なんだよ。
♡)ちょっと!!ww
臣)真似しちゃダメだよーー
子)はぁい!
♡)はぁいって…!!ww
臣)ぶくくくw
♡)もぉ〜〜!!!//
 
 
ただの変人になっちゃった…
 
 
臣)つーかこの辺ほんと空気キレイだなーー
♡)ね!!マイナスイオンってカンジ!!
臣)うん。
♡)いっぱい吸っとこーっと♡
臣)ははははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それから二人でまた少し、境内を歩くと…
 
 
♡)あっ!!お守り買いたいっ♡♡
 
 
♡が走っていって
売ってるお守りを嬉しそうに眺めてる。
 
 
俺が追いつくと
ハッとして振り返った。
 
 
♡)縁結びのお守りって
  買っちゃダメなのかな!?
臣)え?なんで?
♡)だって…贅沢じゃない?
臣)へ?
 
 
一人でオロオロしてる。
 
 
臣)欲しかったんじゃないの?
♡)欲しいけど…
臣)??
♡)臣くんと…こんなラブラブなのに
  お守りまで買おうとしたら
  神様に怒られちゃう…
臣)ぶっっwww
♡)贅沢だよね?
臣)ぶはははww
 
 
何だそれ!
真剣な顔してるし!w
 
 
♡)なんで笑うのー!//
臣)俺たちってラブラブだったの?w
♡)えっ!!違うの?!
 
 
今度はガーンって顔してる。
 
 
臣)ぶははははww
♡)え、え、えっ
 
 
俺が笑ってると
不安そうに俺の服を少し掴んできた。
 
 
♡)ラブラブじゃないの…?
 
 
しょんぼりした顔が可愛くて
笑いをこらえてると
 
巫女さんも笑い出した。
 
 
女)くすくすくすw
♡)えっ
女)すみません…w
♡)え、え、えっ
臣)ほら、笑われてんぞw
♡)えーっ
女)いえいえ…
  可愛らしい彼女さんですねw
♡)……//
女)「縁結び」というのは
  恋愛の縁に限ったことではなくて
  人との出会いや機会など
  様々な縁のことを指しますので
  パートナーがいる方がお守りを持っていても
  何もおかしくはないですよ♡
♡)わっ、そうなんですか?
女)はい♡
♡)良かったぁ♡
  臣くん、神様怒らないって♡
臣)ぶくくくw
♡)じゃあ私臣くんに買おうっと♡
臣)へ?自分にじゃないの?
♡)うん!
  臣くんに素敵な出会いとか
  素敵なチャンスがいっぱい
  訪れますように〜って♡
臣)……。
 
 
♡がニコニコしながら
お守りを選んでる。
 
 
臣)じゃあ俺はお前に買うか。
♡)え?
女)くすくすくすw
♡)はっ…また笑われた//
女)仲良しですね〜♡
♡)……//
 
 
それからお互いにお守りを買って
交換した。
 
 
♡)わぁいっ♡
  臣くんありがとうっ!!
  大事にするーー♡
臣)俺もさんきゅーーw
♡)えへへー♡
 
 
それからまた神社の中を色々見て
湖の周りを散歩して
 
俺たちは温泉に向かった。
 
 
 
 
 
 
 
ー続ー

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