【194】姫さんと「H T」(◇Side)

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◇)ふわぁ〜〜っ!
  疲れたーーーー!!
男)やっと終わったぁぁ!!
男)もう23時だぞ。
◇)げそーーーっ
男)ま、泊まりじゃないだけ良かったw
男)だな!帰ろ帰ろ♪


明日〆切の仕事をなんとか片付けて
みんなでオフィスを出た。


男)電気消すぞーー
◇)お願ーーい!


こんな時間だから
もうどこの部署も帰ってる。


男)ああ…腹減ったな〜〜
男)金曜なら飲みに行くのにな〜
◇)だねーー


エレベーターに乗ると
こんな時間なら地上まで直通なはずなのに

下のフロアで止まって、扉が開いた。


◇)えっ…

♡)あ…っ


姫さん…!!
…と、大きなキャリーケース。


♡)お疲れさまです…
男)お、お、お疲れさまです///
男)大きな荷物ですね…
  GWどこか行かれてたんですか?//
♡)え、いえ…これは…
◇)……


なんだろう…
すごく元気がない…

そもそもなんでこんな時間まで
一人で残ってたんだろう…


チーーーーン。


エレベーターが地上に着くと
姫さんは「お疲れ様でした」と
一礼して出口に向かった。


男)ぬおおお〜〜可愛いっ♡♡
男)まさかこんな時間に拝めるとは!!
男)残業バンザイ!!!
男)あははははw
◇)……


バカな男共はほっといて…


◇)じゃあお疲れさまでした!!
男)おう!!


あたしは姫さんを追いかけた。


◇)…っ


ビルを出ると
キャリーケースに座って
しょんぼり俯いてる姫さんの姿。


◇)……


わかんないけど
あたしの勘が言ってる。
姫さんをこのままほっとけないって。


◇)……♡さん。
♡)…っ


姫さんがパッと顔を上げた。


◇)あの…お疲れさまです。
♡)お疲れ…さまです…。
◇)……
♡)……
◇)帰るんです…か?
♡)……


あたしがそう聞くと
姫さんは大きな瞳から
ぽろぽろ涙をこぼした。


◇)えっ!えっ、ちょっ、え?!
♡)ふえぇ…っ
◇)わわわっ…


こんな可愛こちゃんに泣かれたら
あたしはどうしたらいいのよ!!


◇)…っ


あたしは思わず姫さんを抱きしめた。


◇)大丈夫ですか??
♡)うう…っ、ふぇっ…
◇)あ〜〜もう…よしよし…っ
♡)うううっ


ああ…
ほっとけないのはやっぱり
長女のサガだ。

しかも泣いてるのは
こんなに可愛い姫さん。

あたしがなんとかしなくっちゃ!!


◇)えっと…
♡)ふぇ…っ、ぐすっ…
◇)電車なくなっちゃうし…
  今日はうちに来ませんか?
♡)…っ
◇)ね?
♡)いいんですか?
◇)いや、逆にうちでいいのか
  申し訳ないくらいなんですけど…w
♡)……
◇)うちで良かったら
  いくらでも泊まってってください。
♡)……


この大きな荷物は
旅行帰りなんかじゃない。

なんとなくそれはわかった。


♡)ありがとう…ございます…


一人にしておいたら
このまま消えちゃいそうな
儚げな美少女。

あたしがしっかり守らねば!!!


ーーーーーー


家に入ると
姫さんがキョロキョロあたりを見渡した。


♡)◇さんも…
  会社のマンションだったんですね…
◇)え?
♡)私も…前に住んでたんです。
  もう一つの方…
◇)あ!そうなんだ!!
♡)間取りが一緒だから…なんか懐かしいな…
◇)へぇ!


姫さんは少し柔らかく微笑んだのに
何かを思い出したように
また目を潤ませた。


◇)わ、わ、わぁっ!!
  と、とりあえずお風呂入りましょ!
  ねっ??
♡)……ぐすっ


急いでお風呂をためて、
姫さんに我が家の説明。


◇)荷物はここに広げてください!
  もううちの中は好きに使ってくれて
  全然いいですから!!
♡)……
◇)あ、着替えはガッツリあるんですね。
  タオルとかもなんでも
  好きなだけ使ってくださいね!
♡)……
◇)どんな小さなことでも
  何かご要望あれば何でも言って下さい!
♡)はい……
  ありがとうございます…//
◇)いえいえ!!
♡)なんか…すごくテキパキしてて
  お姉ちゃんみたい♡
◇)えっ//
♡)頼もしい♡
◇)///


可愛いなぁ…!!!
くぅぅぅ///

そっか、姫さんはお姉ちゃんがいるのか。

桜も姫さんくらい可愛かったら
もっと可愛がってやんのになー。


◇)あ!!お風呂たまったんでどうぞ!!
♡)えっ!私あとでいいですよ!!
◇)ダメですダメです!
  大事なお客人ですから!
♡)えっ、でも…ダメです!!
  ◇さんこんな時間までお仕事して
  お疲れですもん!!
◇)いや、全然疲れてないっす!元気です!!
♡)私のことなんて…
◇)お先に!!入って下さい!!
♡)…っ
◇)ささっ、どうぞ!!
♡)……ありがとうございます…


あたしの押しに負けたのか
姫さんはお風呂へ。


◇)ほぅ……


姫さんの寝床はどうしようかな…
あたしと一緒なんかじゃ、きっとやだよな…

しょうがない。
今日はあたしがソファーで寝るか。
あたしの方がちっこいし。

姫さんほどの上客を
ソファーで寝かせるわけにいかないもんね!


◇)はぁ……//


それにしても、まさかの展開。

あの姫さんが…うちにいるなんて。

男どもが知ったら発狂するだろうな。
にしししw

はっ、いやいや、それどころじゃなかった。
姫さん泣いてたんだから!!

きっと何かあったんだよ。


ブブブブッ、ブブブブッ


◇)ん??


テーブルに置いてある姫さんの携帯。

画面には「H T」。

なんだこれ。
ETの仲間か??

てゆーか今時
イニシャルでアドレス登録する…??


着信が途切れて…
画面には「不在着信 41件」


ひえええっっ!!!


よ、よ、41件?!!!

何事!??

この「H T」…まさか…
ストーカーか?!!

名前からして怪しいし…!!!!


ストーカーに悩まされて
不安に怯えて泣いてた?!

絶対そうだ!
だから家出してきたんだ!!

全て辻褄が合う!!!

くっそーーー!!
このストーカー野郎!!

あんな可愛い姫さんを泣かせやがってー!!


ガチャッ


♡)あの…
  お風呂ありがとうございました…//
◇)あ!!おかえりなさい!


ソファーに座った姫さんに
ルイボスティーを入れてあげた。


♡)わっ、なんかすみません…//
  何から何まで…
◇)いえ!もう我が家だと思って
  くつろいでください!!
♡)あはははっ♡
  ありがとうございます//
◇)///
♡)あの…
◇)え?
♡)◇さんって…おいくつなんですか?
◇)……


それはあたしも気になってた。
姫さんって何歳なんだろう…


◇)あたしは…

♡)ええっ!!同い年だーー!!
◇)えっ!!ほんとですか?!!


なんとびっくり。タメだった。


♡)わぁ…なんか嬉しい♡
◇)///
♡)あの…
◇)はい。
♡)敬語…やめませんか?
◇)えっ///
♡)だって…同い年だし…♡
◇)///


そんな可愛く言われたら…


♡)◇ちゃんって…呼んじゃおうっと♡
◇)!!!


なぬーーーっ!!!


♡)◇ちゃんっ♡
  えへへへー♡
◇)////


か、か、可愛すぎる!!
どうしよう!!!///


◇)あ、あたしっ
  ♡ちゃんなんて…呼べませんっ///
♡)え〜〜呼んでくださいよぉ…
◇)////


なんと可愛いおねだり…

可愛い子のお願いって
こんな破壊力があるのか…///


♡)ね、呼んでー♡
◇)///
♡)ねっ♡
◇)…♡…ちゃん…///
♡)わーーいっ♡
◇)////


こ、この無邪気な笑顔で…
一体どれだけの男を悩殺してきたんだろう…

たまらんっ///


◇)じゃ、じゃあ…あたし…
  お風呂入ってきま…、くるね///
♡)うんっ♡
◇)///


ぐはぁっっ///
か、可愛い…どうしよう…
可愛いよぉぉぉ〜〜〜〜

◇ちゃんとか呼ばれちゃって…
♡ちゃんとか呼んじゃって…

ああ!神様!!ごめんなさいっ!!

ただの一般庶民が…
ただの町娘が…
こんな調子に乗ってごめんなさい!!


でも…
まさかの同い年だったなんて…

もっと若いと思ってた。

だって…あの可愛さは
十代でも通用するよ、うん。


姫さんが入ってたお風呂ってだけで
入るの緊張する…//

…ってあたしは変態か!!w


ゆったりお風呂に浸かりながら
姫さんのストーカー対策を考える。

どうしようかな…
やっぱり警察かな…


……って、ちょっと待てよ?
姫さん、彼氏いるんだよな?

彼氏いるなら
ストーカーに怯えることなくない??

あれっ??


「H T」は…
ストーカーじゃない…?!


じゃあ誰だよ…

姫さんが…あんなに泣いて…
家出するって…


……


◇)あーーーーっ!!!!!


あたしはアホか!!!


彼氏じゃん!!

彼氏だよ!!!


「H T」は姫さんの彼氏だ!!

だから家出した姫さんに
あんなに電話してくるんだ!!


◇)納得……


じゃあ…
姫さんと彼氏はケンカしたってことかな?

家出するって…よっぽどだよな。

どんな悪さしたんだよ「H T」め!!

あんな可愛い姫さんを泣かせるなんて!!
許せない!!

カッコイイ王子様だと思ってたけど
時と場合によっちゃ
嫌いになるぞっ!!!


「いえ、これはペアリングなんです♡」


◇)……


あんな幸せそうに笑ってたのにな…
それでもケンカしたりするのかな…

まさか…!!
もう別れたとか?!!

うそっ!!

それで行くところなくなって
家を出てきた?!!


大変!!こうしちゃいられない!!

ザバーーーッ!!


あたしは急いでお風呂を上がった。



♡)あ、◇ちゃんおかえりー♡
◇)////


そうだった…
まだ慣れないな…///


♡)ドライヤー借りたよーー
◇)うん。


あっ!!
薬指に…まだ指輪してる!!

ほっ…良かった…

じゃあきっと別れたわけじゃないよね?


あたしも髪を乾かして
ソファーに座った。


◇)えっと…
♡)……
◇)あの…ね?話したくなかったら…
  話さなくていいんだけど…
♡)…っ
◇)しばらく…家に帰るつもりないの?
♡)……
◇)荷物すごいから…
♡)……
◇)……
♡)わかんないの…
  何も…考えないで…
  入るだけ詰め込んで出てきちゃった…
◇)……


姫さん…
なんて無計画なんだ…


◇)彼氏と…ケンカ…した?
♡)…っ
◇)……
♡)……


不在着信41件は…
その後も増えてる気がしてならない。


◇)心配…してるんじゃないかな…
♡)…っ
◇)……
♡)やだ…帰りたくない…
◇)あ、帰れって言ってるんじゃなくて…
♡)……


ほっぺを膨らませても可愛いな//

あたしは思わず姫さんの頭を撫でた。


♡)なでなで…
◇)あ、ごめん…w
♡)ううん…♡
◇)……
♡)お姉ちゃんみたい♡
◇)同い年だけどねw
♡)えへへ♡
◇)お姉ちゃんいるの?
♡)ううん、弟だけ。
◇)あ、そうなんだ!うちも弟いるよ!
♡)わぁ!一緒だね!
◇)うん!


そっか…姫さんも長女仲間だったか。

あれ??

同じ長女なのに
なんでこんなに甘え上手なんだ??
おかしいな…


♡)◇ちゃんは…彼氏いるの…?
◇)えっ
♡)……
◇)////
♡)あ、いるんだぁ♡
◇)い、いない!そんなの!//
♡)嘘つきーー♡
◇)///


だって…まだ彼氏じゃないし!!

はっ!!!

「まだ」って…あたし何言ってんの?!
まるでこれから彼氏になるみたいじゃん!

ばかっ!!!違う違うっ!!///


♡)ケンカ…したりする?
◇)いっつもだよ!
♡)えーーっ!!
◇)ケンカっていうか…


あの謎の戦い。


♡)どうやって…仲直りするの?
◇)どうやって…だろう…


仲直りっていうか…
気付いたら剛典のペースで…

…って、違う違う!!
今は剛典はどうでもよくて!!

姫さんはきっと
彼氏と仲直りしたいから聞いてるんだよ!


◇)ケンカ…多いの?
♡)……ううん。
◇)……
♡)こんなの…初めて。
◇)えっ!!
♡)付き合って一年ちょっとだけど
  ケンカっていうか…
  こんな風なの…初めてなの。
◇)……


なんてこった!!
じゃあ姫さんにとっては大事件じゃん!

そうだよね、家出してくるくらいだもん!


◇)彼氏、謝ってこないの?
♡)……
◇)……
♡)謝って…た…
◇)……
♡)けど…そうじゃなくて…
◇)……


謝られても許せないのかな。
どんな大罪を犯しやがったんだ!
「H T」め!!!


♡)……◇ちゃん…
◇)ん?
♡)聞いて…くれる?
◇)え、うん!あたしで良ければ!!
♡)……


それから姫さんは
重たそうな口をゆっくり開いて
事情を説明してくれた。


話を聞く限り…
「H T」はとんでもないくそ野郎で…

心の中で何度も
Jさんにすればいいのにって思っちゃった。


「H T」カッコ良かったもんな…
あれはモテるよな…
モテるとやっぱり遊ぶのか。

ちっ

男ってほんとしょーもねーな!


話してるうちに
姫さんの目が潤んで
またぽろぽろ涙がこぼれだした。


♡)Kちゃんにも…
  ひどい言い方しちゃった…っ
◇)うん…
♡)心配してくれてたのに…
◇)うん…
♡)私…最低だよぉっ、ふぇっ…
◇)泣かないのーーー

なでなで…

♡)うわーーんっ
◇)…っ


子供のように涙を流す姫さんを
ぎゅっと抱きしめた。


◇)大丈夫。
♡)ううっ


女王様は姫さんの親友だもん。
ちゃんとわかってるよ。


◇)まだ気持ちの整理が出来てないところに
  いろいろ言われたから
  いっぱいいっぱいに
  なっちゃったんだよね?
♡)……うんっ
◇)許容量オーバーで
  考えるの嫌になっちゃったんだよね?
♡)うんっ
◇)よしよし…
♡)ふぇぇっ…
◇)♡ちゃんは何もおかしくないよ?
♡)…っ
◇)好きな人がそんな人だったら
  あたしだったら発狂するもん。
♡)え、発狂…?
◇)うん。ふざけんなー!!!!って。
♡)…っ
◇)ぎったんぎったんにしてやるねっ!!
♡)ぷっ…あはははっw
◇)…っ


やっと笑った。


◇)あたしね、節操のない人間が大嫌いなの。
♡)うん…
◇)唯一「理性」ってもんがある
  生き物に生まれたくせに
  「男だから」とか言って好き勝手する奴!
♡)うん!!
◇)滅びてしまえ!!
♡)そーだそーだー!!!
◇)もうあたしたまに、全世界が
  クリスチャンだったらいいのにって
  思うもん!!
♡)え?
◇)あ、あたしは無宗教だけどね?
  そしたらみんな
  ちゃんと好きな相手としか
  そーゆーことしないのにって。
♡)ほんとだ!
◇)ねっ。
♡)どうして好きじゃない人と
  平気でそういうことできるんだろ…
◇)みんな馬鹿なんだよ!
♡)馬鹿!!
◇)そ!!そんな奴らは
  みんな病気になっちまえ!!
  バーカバーカ!!
♡)ほんとだよ!!
  バーカバーカ!!


まぁでもきっと…
姫さんの彼氏は姫さんに出会って
改心したんだろうな…

そりゃこんなに良い子と付き合ってたら
どんな遊び人でも改心するわ。

男は付き合う女次第で
いくらでも変わるからなぁ…


きっと今は
姫さんのことが大好きなんだろうに…
過去の愚行がバレて家出されるとか
哀れだな…


◇)まぁ…今はさ、
♡)……
◇)考えたくないなら
  考えなくていいと思うよ。
♡)…っ
◇)無理矢理考えたからって
  答えが出るわけでもないし
  気持ちが整理されるわけでもないし…
♡)……
◇)ねっ。
♡)うん…ありがとう…
◇)……
♡)◇ちゃんに聞いてもらって
  少しスッキリしたかも…
◇)それは良かったw
♡)ありがとう…♡
◇)うん。


それから何故か
あたしたちは一緒に寝ることに。


ソファーで寝るって言い張る姫さんを
阻止したら

「じゃあ一緒に寝よ?♡」
って、すっっっごく可愛く言われて…

あたしが男だったら
悶え死んでるな、と思いながら

一緒にベッドに入った。


♡)女の子と一緒に寝るのなんて
  久々だぁ〜〜♡
◇)うんw


ああ、剛典と違って
やっぱりベッドが広い。


♡)◇ちゃん、今日は本当にありがとう♡
◇)うん。
♡)おやすみなさい♡
◇)おやすみ♡


姫さんは昨日きっと寝れなかったんだろうな。
今日はすぐにスヤスヤ眠った。

まさか姫さんと同じベッドで
寝る日が来るとは…
誰が予想できただろう…

ドキドキドキ…


緊張しながらあたしが目を瞑ると
姫さんがむにゃむにゃ言いながら
あたしに抱きついてきた。


♡)んん……
◇)……
♡)…臣…くん……
◇)……


オミクン?
なんだ?彼氏か?

いや、違うか。
彼氏のイニシャルは「H T」だし。

姫さんが飼ってる犬とか猫かな??


♡)臣くん……


むぎゅ……


◇)///


姫さんが可愛く抱きついてくるー!!
誰かーーー!!!!

あたしはオミクンではありません!///


♡)ん……
◇)///


こんな可愛い子に
こんな可愛く抱きつかれたら

男だったらたまらんだろな…

ああ、女で良かった。


♡)ぐすっ…
◇)……えっ


振り向くと
姫さんの目から涙がこぼれた。


◇)…っ


あたしまで…
胸が締めつけられる。

悲しい夢でも…見てるのかな…


少しスッキリしたとは言ってくれたけど
そんな簡単に元気にはならないよね…


無理して向き合ったって
苦しいだけだから

少しゆっくり休んで欲しいな…


◇)……


姫さんの笑顔は
本当に太陽みたいに明るくて

姫さんが笑ってると
こっちまでつられて笑っちゃうくらい
無邪気で可愛い。


だからこそ
その笑顔が消えてしまったら
周りはきっと心配で仕方ないんだ。


姫さんが…
少しでも早く…笑顔を取り戻せますように。


◇)……


同い年なのに
桜みたいにほっとけなくて
なんか守ってあげたくなるような女の子。


こんな子を
意図せず傷つけた「H T」は

今頃きっと
眠れない夜を過ごしてるんだろうな…



ーendー

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