目が覚めたのは夜明け前。
こんな時間に目が覚めるなんて
珍しいなって思ったけど…
そんなの当たり前だった。
だって
腕の中にこんなに愛しいぬくもりを
抱いてるから。
とくん…
とくん…
熱く愛し合った二人の身体は
その熱をまだ忘れたくないと言うように
隙間なく重なっている。
なんて心地良いんだろう…。
この柔らかさに吸い込まれるように
また眠りに落ちたい。
そう思ったけど…
あまりになめらかなこの感触に
リアルに引き出される、昨夜の記憶。
……とろけそうだった。
いや、もうとろけた。
跡形もないくらい。
♧の可愛い声、甘い息遣い、
そして…
全身を貫くような
あの強烈な甘い甘い、快感。
隆)……///
思い出したらもう最後。
熱い興奮が、また身体を駆け巡る。
隆)……はぁ、///
必死にそれを鎮めるように
♧の身体を抱きしめるけど
そんなの逆効果で。
……ああ、ヤバイ。
ヤバイ、ヤバイ、落ち着け、俺!///
そう必死に言い聞かせるけど
もう手に負えない。
おい、リュージ!!
お前ってヤツは…!!
過去イチかって思うくらいの
あんな幸せを味わっておきながら
こんなまたすぐ欲しくなるなんて
なんて贅沢なヤツなんだ!!
………ああ、でも…
ほんっっっっとに幸せだった…。
「隆二くんが…大好き…っ」
何度もそう言ってくれた。
その気持ちを全身で伝えるみたいに…
俺の気持ちも全身で受け取るみたいに
♧は俺に、応えてくれた。
涙を流しながら、必死で、夢中で。
……そうだ。
♧の真心に触れたから、俺も涙が出たんだ。
改めて噛みしめると、
また目頭が熱くなってくる。
隆)♧……、
愛しい名前をそっと呼んで…
そのぬくもりに、目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「愛してるよ…。」
また聞こえた、甘い甘い囁き。
私の大好きな…
愛しい人の声。
なんだろう。心地良い。
とくん…
とくん…
こんなに胸があたたかくなる
幸せなぬくもりがあるなんて。
ずっとここで…、眠っていたい。
…ずっと……
……ここで……
……
…
隆)おはよ…。
目を開けた私の視界に映ったのは…
隆)ん…?
ふにゃふにゃに甘い、
隆二くんの綿あめスマイル。
♧)……
夢…?
現実…?
よくわからなくて、一瞬止まった。
隆)おはよう、♧。
私を見つめる、甘い甘い瞳が
昨夜の記憶も、連れてくる。
♧)…………、っ!!
思い出した…!!
♧)////
ボンッと顔が熱くなって
思わずタオルケットに隠れる。
隆)また隠れた…w
くすっと笑う、優しい声。
隆)♧。
名前を呼ばれてドキッとした。
隆)ゆでだこ発見w
タオルケットをめくられて
また甘い瞳に捕まる。
えっと…
えっと…
起きたての頭を、一生懸命フル稼働させる。
♧)きゃぁ…っ!///
隆)ん?
どうしよう!!
♧)わた…しっ、服…着てない…っ///
どうしよう!どうしたらいいの?!
隆)大丈夫、俺も着てないからw
♧)え…っ
ぎゅっ。
♧)////
優しい素肌に、包み込まれた。
その感触で、どんどんリアルに蘇るアレコレ。
えっと…
えっと…
私、昨夜…隆二くんと……、、
♧)////
ああ、顔から湯気が出そう。
思わず両手で覆ってしまった。
隆)♧ー?
そんな優しく呼ばないで。
隆)♧ーー、
ほら、また。
隆)♧。
魔法にかけられちゃうから。
隆)♧、好きだよ。
♧)////
夢じゃ、……なかった。
そーっと指を開いて…
その隙間から、じーっと見つめてみる。
隆)何してんの…w
♧)////
相変わらず、
大事なものに触れるみたいに
優しく私の頭を撫でてくれる、大きな手。
胸がキューーーーッと、切なくなる。
愛しくて、愛しくて。
隆)好きだよ、♧。
……ああ、泣き出しそう。
♧)りゅ…じ…くん、っ
ぎゅっと身体をすり寄せた。
隆)なーに。
隆二くんは優しく受け止めてくれて…
隆)ああ、もう…ほんとに好き。
昨夜、想いを伝え合って…
お互いに何度も気持ちを口にしたから
もうなんの遠慮もためらいも要らないって
言うみたいに。
隆)好きだよ。
何度も言葉にして、伝えてくれる。
♧)////
私は…
昨夜は夢中で…
ほんとに夢中で…
だからあんなに何度も言えたけど…
こうして改まると、すごく恥ずかしい。
隆)♧……、
だってほら。
こうして名前を呼ばれるだけで
身体の力が抜けそうで…
隆)♧。
ほら、この瞳。
こんな甘く甘く、見つめられたら…
もうなんだか溶けちゃいそう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
照れたようにもじもじしたり
俺をチラッと見つめては、また俯いたり。
そんな可愛い仕草を繰り返す♧が
愛しくてたまらない。
隆)身体…、大丈夫…?
♧)……え?
昨夜はあまりに夢中すぎて。
事前リサーチしたっていうのに
ちゃんとしてあげられたか、自信がない。
♧)身体…って…
隆)え…?
まさか覚えてないとか言わないよね?
たしかに♧、ふにゃふにゃだったけど。
最後とかもうほとんど意識なさそうで
とろけるように眠っちゃったけど。
ちゃんと覚えてるよね!?
♧)あの…、えっと……
私…あまり…覚えてなくて…///
えええええええ!!!!!
♧)いつ…寝たのかとか…
記憶が…ぼんやりしてて…
ああ、びっくりした。
ぼんやりしてるの、そこ?
最中のことはちゃんと覚えてる?
♧)なんか…まだ…
いっぱいいっぱいで…///
素直な♧が可愛い。
隆)すぐに寝てたよ。
♧)え…?
隆)終わったら。
♧)…っ、えっと…
終わったらって…?
どこで終わりだったの…?///
隆)……///
それもわかんないくらい
ふにゃふにゃだったの…?
♧)隆二くんは…いつ寝たの…?///
隆)……俺もすぐ寝たよ。
なんて嘘。
余韻に酔いしれて、
ずっと可愛い寝顔を見つめてました。
まぁその後ちゃんと寝たけど。
でもすぐにこうして目が覚めたし。
だって嬉しすぎて
脳も身体も興奮してる。
♧)隆二くんは…
身体、大丈夫なの…?
隆)へ?俺!?
だって俺、男だよ?
♧)だって…
あんなにすごかったから…
なんか…大丈夫なのかな、って…///
え…?
あんなに…すごかった…とは?
隆)////
俺、そんなにすごかったの?
すごかったって、何が?///
隆)俺は全然大丈夫です…
♧)そうですか…///
ってなんだよこの会話!
隆)俺はいいの!
俺は♧を心配してんの!
♧)えっ…
隆)痛く…なかったかな…って…
俺の言葉に、
♧は恥ずかしそうに顔を隠して…
♧)夢中だったから…覚えてない///
そんな可愛いセリフを吐いた。
隆)////
何それ。
夢中……、だったんですか///
俺も夢中だったけどさ。
隆)今は…大丈夫?なんともない?
♧)……(こくん)///
そっか、良かった。
痛い記憶も残らなくて良かった。
トラウマとかになったら可哀相だし。
♧)りゅ…じくん…//
隆)ん…?
♧)こういう…時…、
どうしたら…いいの…?//
隆)え?
こういう時とは??
♧)私…初めてだから…
何もわからなくて…//
起きる時は…どうしたらいいの…?
隆)まだ起きなくていいじゃん。
♧)え?
隆)まだ全然早いよ。
窓の外がうっすら明るくなってきたばかり。
♧)あれ、ほんとだ…//
だからまだ
この甘い時間に浸ってようよ。
隆)こういう時はさ、
背中を抱き寄せて、
♧を腕の中に閉じ込めた。
隆)俺がいいよって言うまで
ここにいたらいいの。
♧)…っ///
まだ全然離れたくない。
ずっとずっと、こうしてたいくらい。
♧は俺の胸にすり寄って…
♧)いいよって…言うまで…?
可愛い上目遣いが、俺を見る。
隆)そ!
またぎゅむっと抱きしめると…
隆)!!!
♧は自分の指先を重ねて、
俺の口を塞いできた。
隆)……何…してんの?
♧)喋れなく…してる…///
隆)へ?!
♧)いいよって…言えないように…
……それって…
隆)////
か…っ
可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃッッ!!
何これ!
こんな可愛いことする人、いる?!
隆)あぁぁぁ〜〜〜、もう…っ///
もう一度、♧の身体を抱きしめた。
可愛い。
可愛い。
もう俺、死にそう。
……あ、やべ。
リュージも死にそうになってる。
♧)……わっ///
あ、気付かれた。
♧)えっと……///
目が合うと、気まずそうに逸らされて…
♧)これ…は…っ、自然現象なんだよね?
何かで習ったもん!///
隆)……
朝勃ちだと思ってんの?
はい、不正解。
隆)リュージが♧が好きすぎて
死にそうって言ってる。
♧)!!???
リュージ…?って…
隆)朝から元気なコイツ。
きょとんとした♧は
しばらく考えて…
♧)////
意味を理解した様子。
そのまま俺の胸に、顔を埋めた。
♧)リュージくんって名前なの…?///
隆)そう。ヨロシクネ。
♧)よろしく…お願いします///
隆)ぶっww
普通に挨拶するんかい!
♧)先日は…
突然触ったりして…失礼しました///
隆)全然イイヨ!
触っていいって言ったの隆二だしネ!
♧)……
ふざけたアニメ声で話せば、
♧は少し黙って…
♧)リュージくん…///
小さい声で呟いた。
隆)ソレハドッチ?
隆二?リュージ?
♧)えと…下にいる…リュージくんです///
隆)ナニ?
♧)えっと…、触っても…いいですか…?///
隆)……
はい?!!!
隆)生だよ?!!
思わず我に返る。
前みたいに服の上からとかじゃないんだぞ?!
♧)えっと…、うん///
うん…って…
隆)気持ち悪いとか…ないの?
大丈夫なのかな。
隆)だって…初めて触るんでしょ?
♧)…だって…隆二くんだもん…。
愛しいって気持ちしか…ない。
隆)……
その言葉に、感動してしまった。
♧)…ね、いーい?
隆)あ、や、ちょっと待って!///
感動してる場合ではない!
隆)ほんとに?
だって今、すごいよ?!///
♧)え…?
隆)♧のことが好きすぎて
死にそうになってるって言ったじゃん!
♧)…っ
俺の言葉に、
♧は俺をじっと見上げて…
♧)だから…だもん///
恥ずかしそうに、口を尖らせた。
♧)だから…触ってみたいんだもん///
隆)……
ええと…それは…
♧が可愛くて興奮MAXのリュージを
触りたいって意味で、合ってる?
隆)////
ヤバイ。
リュージが更に成長した。
♧のばかっ!///
隆)……どうぞ///
もうやけくそになってそう言ったら…
♧)……失礼…します///
もじもじした返事が返ってきた。
隆)……!!!
ためらいがちに伸びてきた手が…
リュージに…
触れたーーーっっ
♧)わ、……すご…い///
だから言ったじゃん!
今すごいんだってば!
♧)……///
にぎにぎ…
なでなで…
隆)////
ちょ、なんか、すげぇ変な感じする…
どうしよう。
耐えろ、リュージ!!///
♧)えっと…
普段は…どんな…なの…?///
隆)……小さいよ。
ふにゃふにゃだよ。
♧)うちの子たちみたいな?
隆)……
さすがに園児とは一緒にしないで下さい。
♧)初めて…触った…///
隆)オメデトウ。
♧)おめでとう!?///
隆)って、リュージが言ってる。
♧)はっ、リュージくんが…!
そんでもって
ギンギンでツライって言ってます…。
隆)はい、終わり///
♧)えっ
隆)リュージが暴走しそうだから
もう触んないで。
♧)暴走!?
隆)そ。
♧のこと襲っちゃうかもしんないから。
♧)!!!
♧は慌てたように飛び退いた。
隆)ダメ。離れるのは禁止。
もう一度、腕の中に抱き寄せる。
隆)………はぁぁ…///
そう、この感触。
どこもかしこも柔らかい。
気持ちいい。
少しも離れていたくない。
ずっと裸のまま、抱き合ってたい。
♧)……隆二…くん…///
隆)ん…?
♧)……大好き///
隆)…っ
起きてから、初めて言ってくれた。
♧)大好きなの…///
隆)////
じーーーーーん♡
ああ、ダメだ。
嬉しくて。
マジで襲っちゃいそう。
隆)シャワー…浴びてくる?///
このまま抱きしめてたら
ほんとに俺、危険だから。
やっと♧を
解放してあげようかと思ったら…
♧)洗っちゃうの…やだな…///
♧が寂しそうにポツリ、呟いた。
隆)や…なの??
♧)だって…
隆)……
♧)なんか…もったいないんだもん…///
隆)……
もったいない…って…
隆)////
何それ!!
♧)消えちゃいそうで…寂しい…
隆)////
可愛い。
可愛い。
もうほんと俺、死にそう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隆二くんが黙ったから、
変なこと言っちゃったかなって
我に返ったけど…
でも、洗いたくないんだもん…。
生まれて初めて、
大好きな人に愛してもらった身体。
このままでいたいって思うのは
変なのかな…?
隆)洗っても消えないやつも残ってるから
だいじょーぶ!///
♧)え…?
隆二くんにぎゅっと抱きしめられた。
隆)ほんと…どこまで可愛いの///
♧)////
どうしよう。
またドキドキしちゃう。
♧)えっと…じゃあ…行ってくる!///
隆)……ん。
とは、言ったものの…
どうやって服を着たらいいのかな。
そもそも、服はどこ??
隆)そーこ。
私がキョロキョロしてると
隆二くんが枕の隣を指差した。
♧)…っ
綺麗に揃えられてる…!
いつの間に…!
♧)////
なんだかすごく恥ずかしくなってきた。
だって…
どうやって脱がされたのかも
もうよく覚えてないし…
♧)えっと…こっち、見ないでね?///
隆二くんをチラッと振り返ったら
隆)そうやって言われたら
男は余計見たくなるって
覚えておいた方がいいよ。
なんかドヤ顔でそう言われた。
♧)……
じゃあ…
♧)見ても…いいよ…?
って言えばいいの?
隆)見ていいの?
やったーー♡
はい、どうぞ♡
♧)////
なんかおかしい。
騙された。
♧)もうっ!あっち向いてて!///
隆)はーーいw
くすくす笑うイタズラな声。
私は急いでパーカーを羽織って
寝室を出た。
ー続ー
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あーーかわいいこの二人すごくいい*·˚ ༘♡
どっかの誰かさんとちがって
寝込み襲わないしいたわってるし*.⋆( ˘̴͈́ ॢ꒵ॢ ˘̴͈̀ )⋆.*
ってだれかさんも最初はそうでしたね(笑)
リュージにすすんでタッチするのは
なかなか伸びしろがありそうですね(何のw)
来週J-WAVEで隆二くんみるけど
なんかこれチラついて照れちゃいます(笑)
伸びしろ…間違いなく、ある。゚(゚^∀^゚)゚。www
J-WAVE行きたかったーーー。゚(゚´ω`゚)゚。楽しめたかしら♡